JP6093104B2 - 二剤式染毛剤 - Google Patents

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Description

本発明は、二剤式染毛剤に関する。
従来、毛髪脱色剤、染毛剤としては、液状又はクリーム状のものが普及しているが、これらを毛髪にムラなく塗布するのは慣れない人にとって難しい。髪に適用する混合物の粘度が、放置時のタレ落ち防止のために1000〜10000mPa・s程度と高めになるよう調整されており、均一に剤を広げにくく、また毛髪の根元まで充分に剤を行き渡らせにくいからである。更に、毛髪の根元部分や後頭部の塗布にはブロッキング、合わせ鏡等のスキルが必要とされ、多くの時間も要する。
これに対し、二剤式毛髪脱色剤又は二剤式染毛剤の混合液をノンエアゾールタイプのフォーマー容器から泡状に吐出させるものが提案されている(特許文献1)。この毛髪脱色剤又は染毛剤は、第1剤と第2剤の混合液をフォーマー容器から泡状に吐出することにより、毛髪にムラなく適用でき、仕上がりに色ムラが生じず、特に新生部と既染部の色の段差を解消するのに有用なものであり、男女、年齢層を問わず幅広い客層に支持されている。
しかし、上記のようなタイプの毛髪脱色剤や染毛剤は、その製品の性格上、第1剤と第2剤を一度に全て混合して使用する「1回使い切りタイプ」となるため、処理対象がショートヘアの場合であっても、製品中の全量を吐出して、全ての混合液を塗布するという使い方がされがちである。このような場合には、毛髪の量に対する混合液の比率(浴比)が過剰となり、塗布後の放置中に液だれするという不都合が一部で見られた。
そこで、そのような高い浴比で使用した場合であっても、塗布した泡が液だれせず、しかも根元まで充分に行き渡り、かつ染色性も良好な毛髪脱色剤及び染毛剤が求められている。
特開2004-339216号公報
従って本発明は、高い浴比で使用された場合であっても、吐出・塗布した泡が、放置中に液だれしないしっかりした泡質を有し、しかもそのようなしっかりした泡でも根元まで充分に行き渡り、かつ染色性も良好な二剤式染毛剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、ノンエアゾール式フォーマー容器から吐出される二剤式染毛剤の混合液の泡を、特定の粘弾性を有するものとすることにより、上記課題が解決されることを見出した。
本発明は、アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するノンエアゾール式フォーマー容器からなる二剤式染毛剤であって、ノンエアゾール式フォーマー容器から混合液を泡状に吐出させた直後の泡の動的粘弾性について、レオメーターを用いて下記条件で測定したとき、複素弾性率G*が50〜600の範囲内である二剤式染毛剤を提供するものである。
レオメーターの設定:
ジオメトリーは直径50mm、ステンレス製パラレルプレートを使用。
測定部温度は30℃に保持。
測定手順:
1.スパチュラーで泡をレオメーターの台座部分に4.5〜5.5cm3取る。
2.ギャップを2mmに調整し、台座の間から溢れた泡は丁寧に取り除く。
3.30秒間保持して泡を測定部温度になじませた後、下記条件にて動的ひずみ掃引評価を開始する。
周波数:2Hzに固定、ひずみ:1×10-3〜1×103
4.得られたデータから、G*として、ひずみに対して線形領域となる値を採用する。
本発明の二剤式染毛剤は、高い浴比で使用された場合であっても、吐出・塗布した泡が、放置中に液だれしないしっかりした泡質を有し、しかもそのようなしっかりした泡でも根元まで充分に行き渡り、かつ染色性も良好である。
本発明の二剤式染毛剤における第1剤と第2剤の混合前の状態を示す模式図である。 スクイズ容器の縦断面図である。
本発明において「二剤式染毛剤」は、染料を含有する染毛剤と、染料を含有しない脱色剤との両方を含む概念である。
〔動的粘弾性〕
本発明において、ノンエアゾール式フォーマー容器から吐出させた混合液の泡は、時間の経過とともに泡が破壊されるので、速やかに(例えば1分以内、好ましくは30秒以内、更には10秒以内)下記に示す動的粘弾性の測定に付す。
動的粘弾性の測定に用いる測定装置としては、例えば、Paar Physica社製のMCR300を使用することができる。本発明においては、パラレルプレート型(直径50mm、ステンレス製)のジオメトリーを使用し、測定部温度は30℃とする。
測定手順は、以下のとおりである。
1.スパチュラーで泡をレオメーターの台座部分に4.5〜5.5cm3取る。
2.ギャップを2mmに調整し、台座の間から溢れた泡は丁寧に取り除く。
3.30秒間保持して泡を測定部温度になじませた後、下記条件にて動的ひずみ掃引評価を開始する。
周波数:2Hzに固定、ひずみ:1×10-3〜1×103
4.得られたデータから、G*として、ひずみに対して線形領域となる値を採用する。
本発明の二剤式染毛剤は、吐出直後の泡が、複素弾性率G*が50〜600という適度な値を有することにより、毛髪に塗布後、放置中に液だれしないしっかりした泡質を有するものである。更にはG*が70〜600、更には100〜400、特に120〜300であることが好ましい。
また、本発明の二剤式染毛剤は、吐出した泡が適度な流動性と適度な弾力性を両立し、毛髪の根元まで良好に行き渡り、ムラのない染毛を可能とする観点より、吐出直後の泡が、上記手順4において、貯蔵弾性率G'と損失弾性率G"の比(tanδ)として、ひずみに対して線形領域となる値を採用したとき、tanδが0.3〜0.8の範囲内であることが好ましい。更にはtanδが0.35〜0.75、特に0.4〜0.7であることが好ましい。
〔アルカリ剤〕
第1剤中にはアルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、アンモニア及びその塩; モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩; 1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩; 炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、十分な染毛・脱色効果の点、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、混合液中の0.05〜15質量%が好ましく、更に0.1〜10質量%、特に0.2〜5質量%が好ましい。
〔過酸化水素〕
第2剤中の過酸化水素の含有量は、1〜9重量%、特に3〜6重量%が好ましく、第1剤と第2剤の混合液中における過酸化水素の含有量は、1〜6重量%、特に2〜5重量%が好ましい。また、第2剤のpHは、過酸化水素の分解抑制のため、2〜6、特に2.5〜4とすることが好ましい。
〔油剤〕
本発明の二剤式染毛剤において、第1剤と第2剤の混合液の泡をG*=50〜600の範囲内にさせ、しっかりした泡質のものとし高い浴比で使用された場合にも液だれせず、しかも髪の根元から毛先まで均一に染める観点から、混合液中に、油剤を0.01〜3質量%含有するように処方することが好ましく、更には0.03〜2.5質量%、特に0.05〜2質量%含有させることが好ましい。
このような油剤としては、スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類;ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、2-オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール類;その他イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが挙げられる。これらのうち、高級アルコール類が好ましく、特にミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコールが好ましい。
〔水溶性ポリマー〕
また、本発明の二剤式染毛剤において、同様に第1剤と第2剤の混合液の泡をG*=50〜600の範囲内にさせ、しっかりした泡質のものとし高い浴比で使用された場合にも液だれせず、しかも髪の根元から毛先まで均一に染める観点から、混合液中に、水溶性ポリマーを一定量含有するように処方することが好ましい。混合液中に含有させる水溶性ポリマーの量は、その分子量によっても異なるが、ごく少量を含有させた場合にはtanδを減少させて泡を弾性的にさせ、更に含有させた場合にはG*を増大させてしっかりとした泡となる。その観点から混合液中に0.01〜3質量%、更には0.1〜2質量%、特に0.2〜1.5質量%含有させることが好ましい。
水溶性ポリマーとしては、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、アニオン性ポリマー及び非イオン性ポリマーのいずれを用いることもできる。
カチオン性ポリマーとしては、ポリマー鎖の側鎖にアミノ基又はアンモニウム基を含むか、ジアリルジアルキルアンモニウム塩を構成単位として含むか、又はポリマー主鎖が第4級アンモニウム基を含む構成単位の繰り返しから成るもの、例えば、カチオン化セルロース、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム、ジアリルジアルキルアンモニウム塩の重合体又は共重合体、ビニルピロリドンの第4級化共重合体、以下の一般式(A)で表される繰り返し単位からなる第4級アンモニウムポリマー、以下の一般式(B)で表される繰り返し単位からなる第4級アンモニウムポリマー等が挙げられる。
〔式中、pは1〜6の整数を示し、Dは結合手又は基-(CH2)r−CO−(rは4又は7を示す)を示し、X-はアニオンを示す。〕
〔式中、R1〜R4は同一でも異なってもよく、炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、n及びmはそれぞれ2〜20の整数を示し、X-はアニオンを示す。〕
カチオン化セルロースとしては、レオガードG、同GP(ライオン社)、ポリマーJR-125、同400、同30M(ダウ・ケミカル社)等として市販されているポリクオタニウム-10;セルコートH-100、同L-200(ナショナルスターチアンドケミカル社)等として市販されているヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド(ポリクオタニウム-4)が挙げられる。
カチオン化グアーガムとしては、ジャガーC-13S、同C-14S、C-17(ローディア社)等として市販されているグアーヒドロキシトリモニウムクロリドが挙げられる。
ジアリルジアルキルアンモニウム塩の重合体又は共重合体としては、マーコート100(ナルコ社)等として市販されているポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド(ポリクオタニウム-6);マーコート550(ナルコ社)等として市販されているジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム-7)が挙げられる。
ビニルピロリドンの第4級化共重合体としては、ガフカット734、同755、同755N(アイエスピー社)等として市販されているポリクオタニウム-11;ルビカットFC307、同FC550、同FC905(ビーエーエスエフ社)等として市販されているポリクオタニウム-16;ガフカットHS-100(アイエスピー社)等として市販されているポリクオタニウム-28が挙げられる。
前記の一般式(A)で表される繰り返し単位からなる第4級アンモニウムポリマーとしては、ミラポールA15(ローディア社)等として市販されているポリクオタニウム-2;ミラポールAD1(ローディア社)等として市販されているポリクオタニウム-17;ミラポールAZ1(ローディア社)等として市販されているポリクオタニウム-18が挙げられる。
前記の一般式(B)で表される繰り返し単位からなる第4級アンモニウムポリマーとしては、Mexomere PAK(シメックス社)等として市販されているポリクオタニウム-34が挙げられる。
両性ポリマーとしては、例えばスルホン酸基やカルボキシル基などのアニオン性基を有するモノマーとアミノ基又はアンモニウム基を有するモノマーとの共重合体、ベタイン型モノマーの重合体又は共重合体、スルホン酸基やカルボキシル基などのアニオン性基をカチオン性ポリマーに導入したもの等が挙げられる。
具体的には、マーコート280、同295(ナルコ社)等として市販品されているジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム-22);マーコートプラス3330、同3331(ナルコ社)等として市販されているアクリルアミド・アクリル酸・ジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体(ポリクオタニウム-39);マーコート2001(ナルコ社)等として市販されているアクリル酸・アクリル酸メチル・メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド共重合体(ポリクオタニウム-47);ユカフォーマーM-75(三菱化学社)等として市販されているメタクリロイルエチルベタイン・アクリレーツ共重合体;アンフォマー(ナショナルスターチアンドケミカル社)等として市販されているオクチルアクリルアミド・アクリレーツ・メタクリル酸エチルアミノブチル共重合体;プラスサイズL401(互応化学社)等として市販されているポリメタクリロイルエチルベタイン(ポリクオタニウム-50);プラスサイズL440(互応化学社)等として市販されているメタクリロイルエチルベタイン・メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリド・メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール共重合体(ポリクオタニウム-49);プラスサイズL450(互応化学社)等として市販されているメタクリロイルエチルベタイン・メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリド・メタクリル酸2-ヒドリキシエチル共重合体(ポリクオタニウム-48)などが挙げられる。
アニオン性ポリマーとしては、合成又は天然若しくは半合成のアニオン性ポリマーが挙げられ、合成のアニオン性ポリマーとしては酸性ビニルモノマー又はその塩を重合して得られる重合体又は共重合体が挙げられ、架橋されていてもよい。上記酸性ビニルモノマーとしては、カルボキシ基、スルホン酸基、リン酸基等の酸性基と、重合可能なビニル基とを有する化合物であって、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ビニル安息香酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、3-メタクリルプロパンスルホン酸等の不飽和一塩基酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和二塩基酸、及びこれらのモノエステル等が挙げられる。また、これらと共重合可能な他のビニルモノマーを共重合することもできる。他のビニルモノマーとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタクリル酸エステル類、スチレン、α-メチルスチレン等のスチレン類、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニルエーテル、酢酸ビニル等が挙げられる。
具体的には、カルボマー(市販品としてはカーボポール980、同981(ノベオン社))、スタビリーゼQM(アイエスピー社)等として市販されているメチルビニルエーテル/無水マレイン酸デカジエンクロスポリマー;アキュリン22(ロームアンドハース社)等として市販されているアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体などが挙げられる。
天然又は半合成のアニオン性ポリマーとしては、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、ファーセラン、アラビアガム、ガッチガム、カラヤガム、ウェランガム、トラガントガム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース等が挙げられる。
非イオン性ポリマーとしては、天然、半合成又は合成の非イオン性ポリマーが挙げられ、天然の非イオン性ポリマーとしては、セルロース、グアーガム、寒天、デンプン等が挙げられる。半合成の非イオン性ポリマーとしては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。合成の非イオン性ポリマーとしては、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エチル、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体等が挙げられる。
これらポリマーの中では、ジアリルジアルキルアンモニウム塩の重合体又は共重合体であるポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-22、ポリクオタニウム-39が好ましく、ポリクオタニウム-6(市販品としてはマーコート100)とポリクオタニウム-22(市販品としてはマーコート295)が特に好ましい。
〔カチオン界面活性剤〕
また、本発明の二剤式染毛剤において、油剤を乳化させ、かつ第1剤と第2剤の混合液の泡をG*=50〜600の範囲内にさせ、しっかりした泡質のものとし高い浴比で使用された場合にも液だれせず、しかも髪の根元から毛先まで均一に染める観点から、混合液中に、カチオン界面活性剤を0〜5質量%、更には0.1〜4質量%、特に0.5〜3質量%含有させることが好ましい。特に後述するアニオン界面活性剤と併用したときに上記効果が得られる。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、セトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド等が挙げられ、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリドがより好ましい。カチオン界面活性剤の市販品としては、コータミン86W、同86P コンク、同60W(以上、花王社製)、ニッコール CA-2580(日本サーファクタント工業社製)が挙げられる
本発明において、第1剤と第2剤の混合液の泡を、G*=50〜600の範囲内のものとするには、前記のi)油剤の含有量、ii)水溶性ポリマーの含有量、iii)カチオン界面活性剤の含有量、の3条件のうちi)を満たすことが好ましく、更には他の2つのうちの1条件を満たすこと、特に3条件全てを満たすことが好ましい。
〔染料〕
本発明の二剤式染毛剤が、毛髪脱色剤である場合には、染料は含有せず、染毛剤である場合には、第1剤に酸化染料中間体又は直接染料を含有する。
(酸化染料中間体)
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカプラーを用いることができる。プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、N-メトキシエチル-パラフェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラフェニレンジアミン、4,4′-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミノ)-2-プロパノール、PEG-3,3,2′-パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-4-アミノフェノール、オルトアミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-アミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジアミノ安息香酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジン、4,5-ジアミノ-1-(4′-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾールとこれらの塩等が挙げられる。
また、カプラーとしては、例えばメタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジアミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトルエン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メタアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシインドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインドール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオキシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,6-ジアミノピリジンとこれらの塩等が挙げられる。
プレカーサーとカプラーはそれぞれ2種以上を併用してもよく、プレカーサーとカプラーそれぞれの含有量は、混合液中の0.01〜5質量%、特に0.1〜4質量%が好ましい。
(直接染料)
直接染料としては、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料等が挙げられる。酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、アシッドオレンジ3等が挙げられ、ニトロ染料としては、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HCブルーNo.2、HCオレンジNo.1、HCレッドNo.1、HCイエローNo.2、HCイエローNo.4、HCイエローNo.5、HCレッドNo.3、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、ディスパーズバイオレット1、ディスパーズブルー1、ディスパーズブラック9等が挙げられ、塩基性染料としては、ベーシックブルー99、ベーシックブラウン16、ベーシックブラウン17、ベーシックレッド76、ベーシックレッド51、ベーシックイエロー57、ベーシックイエロー87、ベーシックオレンジ31等が挙げられる。
直接染料は、2種以上を併用してもよく、酸化染料中間体と併用してもよい。またその含有量は、混合液中の0.001〜5質量%、特に0.01〜3質量%が好ましい。
〔界面活性剤〕
ノンエアゾール式フォーマー容器の泡吐出手段によって空気と毛髪化粧料が混合されることで容易に泡が形成され、かつその泡が安定となるようにするため、第1剤と第2剤のいずれか一方、又は両方に、前記カチオン界面活性剤以外に、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤又は非イオン界面活性剤を含有させることができる。
アニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル界面活性剤;脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸塩(N-アシルサルコシン塩、N-アシルグルタミン酸塩、N-アシルグリシン塩等)、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩、コハク酸アルキル又はコハク酸アルケニルの塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪酸アミドエーテル酢酸塩等のカルボン酸界面活性剤;アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル界面活性剤;スルホコハク酸塩、イセチオン酸塩、タウリン塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩等のスルホン酸界面活性剤等のアニオン界面活性剤が挙げられる。これらの塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン(以下、TEAと略す)等の各塩が挙げられる。
好ましくはアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸塩が挙げられ、そのアルキル基の炭素数が10〜24、特に炭素数が12〜18であるものが好ましく、またこのアルキル基が直鎖であるものが好ましい。また、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸塩、特にポリオキシエチレンアルキル硫酸塩がより好ましく、なかでもオキシエチレン基の平均付加モル数が1〜10、特に2〜5であるものが好ましい。
また、N-アシルアミノ酸塩、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩、エーテルカルボン酸塩も好ましい。ここで、N-アシルアミノ酸塩のアミノ酸残基としては、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられ、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアミノ酸残基としては、グルタミン酸、グリシン、β-アラニン等が挙げられる。また、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル基等が挙げられる。またN-アシルアミノ酸塩、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩のアシル基の炭素数が10〜18であることが好ましい。これらの好ましい具体例として、N-アシルアミノ酸塩としては、N-ラウロイルグルタミン酸塩、N-ミリストイルグルタミン酸塩、N-ココイルグルタミン酸塩等が挙げられ、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩としては、N-ラウロイル-N-イソプロピルグリシン塩、N-ラウロイルサルコシン塩、N-ミリストイルサルコシン塩、N-パルミトイルサルコシン塩、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニン塩等が挙げられる。
エーテルカルボン酸塩としては、ポリグリセリルアルキルエーテル酢酸塩又は次の一般式(1)で表されるエーテル酢酸塩が挙げられる。
R-Z-(CH2CH2O)a-CH2CO2Y (1)
〔式中、Rは炭素数7〜19の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、Zは−O−又は−CONH−を示し、Yは水素原子、アルカリ金属、トリエタノールアミン又はアンモニウムを示し、aは1〜20の数を示す。〕
上記エーテル酢酸塩において、Rの炭素数が10〜18、更には11〜15のものが好ましい。また、aは3〜15であることが好ましく、6〜12が特に好ましい。具体例としては、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル酢酸(一般式(1)中、R=C1225、Z=−O−、a=10)、ポリオキシエチレン(8)ミリスチルエーテル酢酸(一般式(1)中、R=C1429、Z=−O−、a=8)、ラウリン酸アミドポリオキシエチレン(6)エーテル酢酸(一般式(1)中、R=C1123、Z=−CONH−、a=6)、ラウリン酸アミドポリオキシエチレン(10)エーテル酢酸(一般式(1)中、R=C1123、Z=−CONH−、a=10)等が挙げられる。またその中和度は60〜120%であるのが好ましく、対イオンYとしては、アルカリ金属、特にカリウムが好ましい。エーテル酢酸塩としては、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸塩等が挙げられ、塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
アニオン界面活性剤は二種以上を併用することもでき、第1剤と第2剤の混合液中における含有量は、0.01〜8重量%が好ましく、更には0.1〜6重量%、特に1〜5重量%が好ましい。
両性界面活性剤としては、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系、ホスホベタイン系、イミダゾリニウム系の界面活性剤が挙げられ、なかでもカルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤が好ましい。好ましい両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。両性界面活性剤は二種以上を併用することもでき、第1剤と第2剤の混合液中における含有量は、0.001〜5重量%が好ましく、更には0.005〜1重量%、特に0.01〜0.4重量%が好ましい。
非イオン界面活性剤としては、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。アルキルポリグルコシドとしては、アルキル基の炭素数が8〜18、更には8〜14、特に9〜11であるものが好ましく、またこのアルキル基が直鎖であるものが好ましい。グルコシドの平均縮合度は1〜5、特に1〜2が好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、アルキル基の炭素数が10〜22、特に12〜18であるものが好ましく、またこのアルキル基が直鎖であるものが好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましく、なかでもオキシエチレン基の平均付加モル数が1〜40、特に4〜30であるものが好ましい。アルキルグリセリルエーテルとしては、アルキル基の炭素数が8〜18、特に8〜12であるものが好ましく、またこのアルキル基が分岐鎖であるものが好ましい。非イオン界面活性剤は二種以上を併用することもでき、第1剤と第2剤の混合液中における含有量は、0.1〜14.8重量%が好ましく、更には0.4〜8重量%、特に1〜5重量%が好ましい。
〔シリコーン類〕
本発明で用いる二剤式染毛剤には、吐出させた泡を長時間維持できる観点からは、第1剤と第2剤の混合液中にシリコーンを含有しないことが好ましいが、泡を頭髪に滑らかになじませるため、また頭髪に高いコンディショニング効果を付与するため、一定範囲内で、更にシリコーン類を含有させることもできる。シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーンエラストマー等、及びこれらを界面活性剤により水中に分散させたエマルションが挙げられる。これらのうち、増粘剤を用いることなく安定に水中に分散可能な点から、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン及びこれらのエマルションが好ましい。
ポリエーテル変性シリコーンには、末端変性及び側鎖変性のもの、例えばペンダント型(櫛型)、両末端変性型、片末端変性型のものなどが含まれる。このような変性シリコーンとしては、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体等が挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、HLB10以上、特にHLB10〜18のものが、水との相溶性の点から好ましい。ここで、HLBは、曇数(曇数:HLBと相関のある指標でエーテル型非イオン界面活性剤に適用される)から求めた値によるものである。
アミノ変性シリコーンとしては、アミノ基又はアンモニウム基を有しているものであればよいが、アモジメチコーンが好ましい。
第1剤と第2剤の混合液中にシリコーン類を加える場合におけるシリコーン類の含有量は、起泡性を妨げずに、泡を頭髪に滑らかになじませるため、また頭髪に高いコンディショニング効果を付与するため、2質量%以下が好ましく、更には0.005〜1質量%、特に0.01〜0.5質量%が好ましい。
〔媒体〕
本発明の組成物には、媒体として、水及び必要により有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、エタノール、2-プロパノール等の低級アルカノール類、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール類、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンジルセロソルブ等のセロソルブ類、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げられる。
〔その他任意成分〕
本発明の組成物には、上記成分のほかに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。このような任意成分としては、動植物油脂、天然又は合成の高分子、エーテル類、蛋白誘導体、加水分解蛋白、アミノ酸類、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤が挙げられる。
〔pH〕
本発明の組成物のpH(25℃)は、脱色・染毛効果と皮膚刺激性の点から、使用時(混合時)において、8〜12、更には9〜11、特に9〜10が好ましい。pH調整剤としては、前記のアルカリ剤のほか、塩酸、リン酸等の無機酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸、リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等が挙げられる。
〔粘度〕
第1剤と第2剤の混合液の粘度は、1〜300mPa・s、更には5〜200mPa・s、特に10〜100mPa・sが好ましい。なお、ここでの粘度は、25℃、B型回転粘度計で、ローターNo.1を用い、測定対象が100mPa・s以下の場合の回転速度は60rpm、100〜200mPa・sの場合は30rpm、200mPa・s以上の場合は12rpmで測定する。回転数の大きい測定から順番に行い、表示が振り切れることなく測定できた時点で測定を完了し、以降の回転数の小さい測定は行わない。
第1剤と第2剤の混合液の粘度が上記範囲となるように調整することにより、塗布しやすい泡体積を実現することができ、かつ混合液が毛髪に塗布された後の垂れ落ちを抑制することができると共に、スクイズフォーマーなどで泡を吐出する際にスクイズしやすくなる。混合液の粘度を前述の範囲に調整するためには、エタノール等の水溶性溶剤を添加したり、あるいは界面活性剤、ポリオール類、高級アルコール等の含有量や種類を適宜調整すればよい。
〔ノンエアゾール式フォーマー容器〕
本発明において用いるフォーマー容器は、ノンエアゾール式のものである。そのようなフォーマー容器としては、泡吐出手段を有する公知のポンプフォーマー容器、スクイズフォーマー容器等、ノンエアゾール型の容器で泡吐出手段を有するものであればいずれの容器を用いることもできるが、スクイズフォーマー容器が好ましい。
以下、図面を参照しつつ好ましい態様であるスクイズフォーマー容器について説明する。
図1は、第1の本発明の二剤式染毛剤の一態様を示す模式図であって、第1剤と第2剤の混合前の状態を表している。この二剤式染毛剤1は、第1容器2に充填された第1剤A1 と、第2容器3に充填された第2剤A2 と、スクイズフォーマー5からなっている。第2容器3の容器本体4はスクイズ容器の容器本体でもあり、容器本体4とスクイズフォーマー5からスクイズ容器が構成される。
一方、二剤式染毛剤を起泡させるスクイズ容器は、特開平7-215352号公報等に記載の公知のスクイズ容器と同様の基本構成を備えており、図2に示すように、可撓性の容器本体4とスクイズフォーマー5からなっている。スクイズフォーマー5は、容器本体4の開口部に被着するキャップ部7と、キャップ部7に冠着するヘッド部8からなる。
キャップ部7には混合器10が冠着し、垂下している。混合器10の内部には気液混合室11と、容器本体4内の内部空間と気液混合室11とを連通させる空気導入路12が設けられている。また、混合器10にはディップチューブ13が容器本体4内に伸びて嵌合しており、さらに気液混合室11の天面には泡均質化手段14としてネットが取り付けられ、泡均質化手段14のヘッド部8側が通液路15となっている。
ヘッド部8には、キャップ部7の通液路15に連通する通液路16と、通液路16に連通する吐出口17が設けられ、さらに、吐出口17近傍の通液路16内には泡均質化手段18としてネットが設けられている。
本発明において、気液混合室側及び吐出口側の泡均質化手段14、18としては、それぞれネットに限らず、スポンジ、焼結体等の多孔性物質を使用してもよい。
容器本体4のスクイズに必要な押し圧を低下させると共に、スクイズした容器本体4の復元性を向上させるため、容器本体4は、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂から形成することが好ましく、特にポリプロピレンから形成することが好ましい。また、このようなポリオレフィン樹脂から容器本体4を形成する場合に、容器本体4の樹脂量w(g)と容器本体4の内容積V(mL)の2/3乗との比(w/V2/3)である「2/3乗係数」を0.40〜0.60とすることが好ましく、0.45〜0.55とすることがより好ましい。ちなみに容器本体4の内容積が210mLの場合、樹脂量は好ましくは14〜20g、より好ましくは16〜18gとなる。これにより、スクイズに必要な押し圧を低下させると共に、復元性を向上させて連続的にスクイズを繰り返すことが可能となる。
また、スクイズ容器6から吐出させた混合液A3 の泡の泡質をさらに改善するため、空気導入路12の最狭部の開口面積とディップチューブ13の流路断面積との比(最狭部の開口面積/流路断面積)を0.05〜0.4とすることが好ましく、より好ましくは0.055〜0.35、特に好ましくは0.060〜0.3とする。なお、スクイズフォーマー5に空気導入路12が複数形成されている場合には、その最狭部の開口面積の合計とディップチューブ13の流路断面積との比を上述の範囲とする。空気導入路12の数は成型のしやすさと、泡質の観点から1〜8個とすることが好ましく、より好ましくは2〜6個、特に好ましくは3〜4個とする。また、ディップチューブ13の流路においてその断面積に広狭がある場合には、上述の比の算出において最狭部の流路断面積を使用する。
気液混合室11側の泡均質化手段14を構成するネットの粗さは、好ましくは50〜220メッシュ、より好ましくは90〜195メッシュ、さらに好ましくは130〜170メッシュであり、吐出口17側の泡均質化手段18を構成するネットの粗さは、好ましくは150〜280メッシュ、より好ましくは165〜250メッシュ、さらに好ましくは180〜220メッシュである。ここで、メッシュとは、1インチ当たりの目の数をいう。
この二剤式染毛剤1の使用方法としては、使用時に、まず、第1容器2に充填されていた第1剤A1 の全量を、第2剤A2 が充填されている第2容器3の容器本体4に移して混合液A3 を作る。したがって、第1剤と第2剤の合計容積が、容器本体4における混合液A3 の初期充填量となる。この第1剤A1 と第2剤A2 の混合は、できる限り泡立てないように、あるいは泡立たないように行うことが好ましい。ここで、泡立てない、あるいは泡立たないとは、意図して泡立てることを排除する意味であり、混合した際に、意図せず僅かな泡が発生することは含む概念であり、たとえば以下に示すような具体的方法で混合するものを含む概念である。混合時に泡立たないのであれば、混合方法に制限は無いが、例えば試験管を振とうするような混合方法、あるいは容器本体4を略正立状態から倒立ないし横倒し状態とし再度略正立状態に戻す混合方法が挙げられる。より具体的には、第1剤A1 と第2剤A2 が入っている容器本体4に第2容器3の蓋をし、容器本体4を略正立状態から倒立ないし横倒し状態とし再度略正立状態に戻すサイクルを10秒間に1〜30回、好ましくは1.5〜20回、最も好ましくは2〜10回の速さで行うと良い。略正立状態から倒立ないし横倒し状態とし再度略正立状態に戻す操作は1〜15回、好ましくは2〜10回、最も好ましくは3〜7回行う。このように容器本体4をゆっくりと振とうしても、本発明に用いられる第1剤A1 と第2剤A2は、粘度がジェル状やクリーム状の剤型と比較してはるかに低いから、容易に均一な混合液A3 を得ることができ、しかも泡立つことがない。
第1剤A1 と第2剤A2 を混合した後は、この容器本体4にスクイズフォーマー5を取り付ける。なお、第1剤A1 と第2剤A2の混合時に、第1剤A1の全量を、第2剤A2 が充填されている第2容器の容器本体4に移した後、容器本体4に、第2容器3の蓋に代えてスクイズフォーマー5を取り付け、試験管を振とうする様な混合方法で容器本体4をゆっくりと振とうしてもよい。
〔使用方法〕
本発明の二剤式染毛剤を使用して毛髪(特に頭髪)を染色するには、予め毛髪を梳かしておくことが好ましい。これにより、後述する再度泡立てる処理中に毛髪がからみにくくなるので、混合液が飛び散るおそれがない。また、毛髪を梳かした後、染毛剤組成物の適用で汎用されているブロッキング操作を行う必要はなく、更にはブロッキング操作を行わないことが好ましい。これにより、後述する染毛剤組成物を毛髪に適用する操作や再度泡立てる操作がやりやすくなる。次いで、本発明の二剤式染毛剤の第1剤と第2剤をフォーマー容器内で混合する。その容器から吐出される泡状の混合液を、直接毛髪に適用してもよく、手又はブラシなどの道具を使って毛髪に適用してもよい。剤の飛び散りや液ダレを防止する観点から、(手袋をした)手にいったん取った後、毛髪に適用することがより好ましい。
塗布後は3〜60分程度、好ましくは5〜45分程度放置する。この際、毛髪の根元にも混合液を十分に行き亘らせる観点から、毛髪上で再度泡立てることが好ましい。再度泡立てるには、ガスを注入しても、振動機やブラシのような器具を用いても、あるいは指を用いてもよいが、指を用いるのがより好ましい。
ここで再度泡立てる時期は、泡を適用したい範囲全てに適用完了した後であっても、適用途中であってもよい。再度泡立てるのは、連続的に1回行ってもよく、断続的に複数回繰り返してもよい。
これらの操作の後、混合液を洗い流す。その後、適宜シャンプーやリンスをした後水洗して、髪を乾燥させる。
実施例1〜11、比較例1〜7
表1及び2に示す第1剤及び第2剤を調製し、スクイズフォーマー容器に入れ、吐出させた混合液の泡について、レオメーターにより動的粘弾性(G*,tanδ)を測定し、また「液だれ」、「脱色性」及び「脱色の均一性」について評価した。
図1に示すように、第1剤A1の40gを第1容器2に、第2剤A2の60gを第2容器3(兼スクイズ容器の容器本体4;内容積210mL)に、それぞれ充填した。また、スクイズフォーマー5(大和製罐社製のS1スクイズフォーマー、メッシュの粗さは混合室150メッシュ、先端200メッシュ)を用意した。空気導入路の最狭部の開口面積の合計は、全ての測定で0.27mm2とした。一方、ディップチューブの内径はφ1.3mm、φ1.6mm、φ2.0mmの3通り用意した。ディップチューブ内径を変えることにより、泡に混ざる液の量を調整し、泡の安定や泡の均一性を調整できる。各実施例・比較例とも、泡の均一性・安定性に最も適したディップチューブを選択した。
第1剤の全量を容器本体4に入れ(第1剤:第2剤=1:1.5(質量比))、キャップをして正立状態から倒立状態とし再度正立状態に戻す動作を10秒間に10回繰り返すことにより泡立てないように混合した後、スクイズフォーマー5をセットして図2の状態とした。このフォーマー容器から混合液を泡状に吐出させ、以下に示す評価を行った。
なお、ポンプフォーマーを用いても同様な結果が得られる。
(泡の動的粘弾性の測定方法)
フォーマー容器をスクイズさせてノズルから吐出した直後の混合液の泡について、以下のようにして動的粘弾性(G*,tanδ)を測定した。
レオメーター:Paar Physica社製MCR300
ジオメトリーは直径50mm、ステンレス製パラレルプレートを使用。
測定部温度は30℃に保持。
測定手順:
1.スパチュラーで泡をレオメーターの台座部分に4.5〜5.5cm3取る。
2.ギャップを2mmに調整し、台座の間から溢れた泡は丁寧に取り除く。
3.30秒間保持して泡を測定部温度になじませた後、下記条件にて動的ひずみ掃引評価を開始する。
周波数:2Hzに固定、ひずみ:1×10-3〜1×103
4.得られたデータから、tanδ及びG*として、ひずみに対してそれぞれ線形領域となる値を採用する。
(液だれの評価方法)
ビューラックス社製ウイッグNo.775Sの髪を、髪全体の質量が約70gとなるようにショートヘアにカットし、通常は混合液の質量を髪の質量と同量の70g(浴比:剤の質量/髪の質量=1)とするところ、本評価においては100g(浴比=1.43)に設定して塗布した。塗布後放置し、経時的に液だれの発生について以下の評価基準で評価した。
◎:45分間放置しても液だれしなかった。
○:30分間放置しても液だれしなかったが、45分間放置では液だれが見られた。
△:20分間放置しても液だれしなかったが、30分間放置では液だれが見られた。
×:20分間放置でも液だれが見られた。
(脱色性及び脱色の均一性の評価方法)
ビューラックス社製ウイッグNo.775Sの髪を、髪全体の質量が約70gとなるようにショートヘアにカットし、通常は混合液の質量を髪の質量と同量の70g(浴比=1)とするところ、本評価においては100g(浴比=1.43)に設定して塗布した。30分間放置した後、剤を洗い流し、シャンプー、リンス、乾燥処理を行った。乾燥後の髪の脱色性及び脱色の均一性についてパネラーによる目視評価を行い、以下の判定基準で評価した。
◎:良い
○:やや良い
△:やや悪い
×:悪い
実施例12〜15
表3に示す第1剤及び第2剤を調製し、前述と同様、スクイズフォーマー容器に入れ、吐出させた混合液の泡について、レオメーターにより動的粘弾性(G*,tanδ)を測定した。
また、前述と同様、「液だれ」、「染色性」及び「染色の均一性」について評価したところ、いずれも良好であった。
比較例8(特開2004-339216号公報の表3の処方から染料を抜いたもの)
下記処方の第1剤及び第2剤からなる二剤式染毛剤を調製し、質量比1:1.5で前述したスクイズフォーマー容器に入れた。ディップチューブの内径はφ2.0mmとした(以下全て同じ)。次いで、前述の方法に従って、動的粘弾性を測定した。その結果、G*=36.8、tanδ=0.30であった。
第1剤 (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 8.0
炭酸水素アンモニウム 14.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
香料 0.5
アスコルビン酸 0.3
無水亜硫酸ナトリウム 0.4
水 残量
第2剤 (質量%)
ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 1.9
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 0.05
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 0.05
ラウリン酸 0.04
リン酸(75質量%) 第2剤をpH3.8に調整する量
グリセリン 30.0
過酸化水素水(35質量%) 16.3
水 残量
比較例9(特開2006-124279号公報の実施例1の処方から染料を抜いたもの)
下記処方の第1剤及び第2剤からなる二剤式染毛剤を調製し、質量比1:1.5で前述したスクイズフォーマー容器に入れ、前述の方法に従って、動的粘弾性を測定した。その結果、G*=11.3、tanδ=0.92であった。
第1剤 (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 8.5
炭酸水素アンモニウム 8.0
デシルポリ(1.4)グルコシド 3.2
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 2.0
プロピレングリコール 4.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体 0.4
ポリエーテル変性シリコーン(KF6005,信越化学社製) 1.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
エデト酸四ナトリウム二水塩 0.1
香料 0.5
アスコルビン酸 0.3
無水亜硫酸ナトリウム 0.4
水 残量
第2剤 (質量%)
ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 1.9
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 0.05
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 0.05
ラウリン酸 0.04
セチルアルコール 1.5
1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸 0.04
リン酸(75質量%) 第2剤をpH3.8に調整する量
水酸化ナトリウム液(48質量%) 0.01
硫酸オキシキノリン 0.04
アミノ変性シリコーン(SM8704C,東レダウコーニング社製) 1.0
グリセリン 5.0
過酸化水素水(35質量%) 16.3
水 残量
比較例10(特開2006-124279号公報の実施例5の処方から染料を抜いたもの)
下記処方の第1剤及び第2剤からなる二剤式染毛剤を調製し、質量比1:1.5で前述したスクイズフォーマー容器に入れ、前述の方法に従って、動的粘弾性を測定した。その結果、G*=43.8、tanδ=0.39であった。
第1剤 (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 8.5
炭酸水素アンモニウム 8.0
デシルポリ(1.4)グルコシド 3.2
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 2.0
プロピレングリコール 4.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体 0.4
ポリエーテル変性シリコーン(KF6005,信越化学社製) 1.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
エデト酸四ナトリウム二水塩 0.1
香料 0.5
アスコルビン酸 0.3
無水亜硫酸ナトリウム 0.4
水 残量
第2剤 (質量%)
ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 1.9
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 0.05
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 0.05
ラウリン酸 0.04
セチルアルコール 2.25
1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸 0.04
リン酸(75質量%) 第2剤をpH3.8に調整する量
水酸化ナトリウム液(48質量%) 0.01
硫酸オキシキノリン 0.04
アミノ変性シリコーン(SM8704C,東レダウコーニング社製) 1.0
グリセリン 5.0
過酸化水素水(35質量%) 16.3
水 残量
比較例11(特開2007-291015号公報の比較例2の処方から染料を抜いたもの)
下記処方の第1剤及び第2剤からなる二剤式染毛剤を調製し、質量比1:1.5で前述したスクイズフォーマー容器に入れ、前述の方法に従って、動的粘弾性を測定した。その結果、G*=20.0、tanδ=0.70であった。
第1剤 (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 6.0
炭酸水素アンモニウム 10.0
デシルポリ(1.4)グルコシド 23.8
プロピレングリコール 4.0
エデト酸四ナトリウム二水塩 0.1
アスコルビン酸 0.4
無水亜硫酸ナトリウム 0.5
水 残量
第2剤 (質量%)
過酸化水素水(35質量%) 16.3
ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 2.8
セチルアルコール 0.6
8-キノリノール硫酸塩 0.03
1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸 0.08
水酸化ナトリウム 第2剤をpH3.5に調整する量
水 残量
比較例12(特開2007-291015号公報の比較例4の処方から染料を抜いたもの)
下記処方の第1剤及び第2剤からなる二剤式染毛剤を調製し、質量比1:1.5で前述したスクイズフォーマー容器に入れ、前述の方法に従って、動的粘弾性を測定した。その結果、G*=23.0、tanδ=0.47であった。
第1剤 (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 6.0
炭酸水素アンモニウム 10.0
デシルポリ(1.4)グルコシド 8.5
プロピレングリコール 4.0
エデト酸四ナトリウム二水塩 0.1
アスコルビン酸 0.4
無水亜硫酸ナトリウム 0.5
水 残量
第2剤 (質量%)
過酸化水素水(35質量%) 16.3
ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 1.0
セチルアルコール 2.0
8-キノリノール硫酸塩 0.03
1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸 0.08
水酸化ナトリウム 第2剤をpH3.5に調整する量
水 残量
比較例13(特開2007-291016号公報の実施例1の処方から染料を抜いたもの)
下記処方の第1剤及び第2剤からなる二剤式染毛剤を調製し、質量比1:1.5で前述したスクイズフォーマー容器に入れ、前述の方法に従って、動的粘弾性を測定した。その結果、G*=18.0、tanδ=0.34であった。
第1剤 (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 8.0
炭酸水素アンモニウム 14.0
デシルポリ(1.4)グルコシド 3.2
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 2.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
香料 0.5
水 残量
第2剤 (質量%)
塩化トリメチルステアリルアンモニウム 1.2
リン酸(75質量%) 第2剤をpH3.8に調整する量
グリセリン 3.5
過酸化水素水(35質量%) 16.3
水 残量
比較例14(特開2007-291016号公報の実施例2の処方から染料を抜いたもの)
下記処方の第1剤及び第2剤からなる二剤式染毛剤を調製し、質量比1:1.5で前述したスクイズフォーマー容器に入れ、前述の方法に従って、動的粘弾性を測定した。その結果、G*=20.0、tanδ=0.63であった。
第1剤 (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 6.0
炭酸水素アンモニウム 10.0
デシルポリ(1.4)グルコシド 11.0
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 1.0
プロピレングリコール 4.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.5
エデト酸四ナトリウム塩二水塩 0.1
アスコルビン酸 0.4
無水亜硫酸ナトリウム 0.5
香料 0.5
水 残量
第2剤 (質量%)
過酸化水素水(35質量%) 16.3
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3
塩化ジアルキル(12〜18)ジメチルアンモニウム 0.1
ジメチルポリシロキサン(20mm2/s) 0.01
セチルアルコール 0.4
ステアリルアルコール 0.2
1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸 0.08
水酸化ナトリウム 第2剤をpH3.5に調整する量
水 残量
比較例15(特開2007-314523号公報の実施例5の処方から染料を抜いたもの)
下記処方の第1剤及び第2剤からなる二剤式染毛剤を調製し、質量比1:1.5で前述したスクイズフォーマー容器に入れ、前述の方法に従って、動的粘弾性を測定した。その結果、G*=26.2、tanδ=0.27であった。
第1剤 (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 6.0
炭酸水素アンモニウム 10.0
デシルポリ(1.4)グルコシド 6.0
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 2.0
プロピレングリコール 4.0
エタノール 7.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.5
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体 0.4
エデト酸四ナトリウム塩二水塩 0.1
アスコルビン酸 0.3
無水亜硫酸ナトリウム 0.4
香料 0.5
水 残量
第2剤 (質量%)
過酸化水素水(35質量%) 16.3
ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 0.5
グリセリン モノ-2-エチルヘキシルエーテル 0.1
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 0.05
ラウリルヒドロシキスルホベタイン 0.05
ラウリン酸 0.01
セチルアルコール 0.58
ステアリルアルコール 0.15
硫酸オキシキノリン 0.04
1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸 0.08
水酸化ナトリウム 第2剤をpH3.5に調整する量
水 残量
1 二剤式染毛剤の各構成要素
2 第1容器
3 第2容器
4 スクイズ容器の容器本体
5 スクイズフォーマー
7 キャップ部
8 ヘッド部
10 混合器
11 気液混合室
12 空気導入路
13 ディップチューブ
14 泡均質化手段
15 通液路
16 通液路
17 吐出口
18 泡均質化手段
A1 第1剤
A2 第2剤
A3 混合液

Claims (5)

  1. アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する第2剤、及び第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するノンエアゾール式フォーマー容器からなり、該混合液中にカチオン界面活性剤を0.1〜5質量%、油剤を0.01〜3質量%含有する二剤式染毛剤であって、下記ノンエアゾール式フォーマー容器に第1剤を40g、第2剤を60g充填し、当該容器から混合液を泡状に吐出させた直後の泡の動的粘弾性について、下記設定のレオメーターを用いて下記手順で測定したとき、複素弾性率G*が50〜400の範囲内である二剤式染毛剤。
    レオメーターの設定:
    ジオメトリーは直径50mm、ステンレス製パラレルプレートを使用。
    測定部温度は30℃に保持。
    測定手順:
    1.スパチュラーで泡をレオメーターの台座部分に4.5〜5.5cm3取る。
    2.ギャップを2mmに調整し、台座の間から溢れた泡は丁寧に取り除く。
    3.30秒間保持して泡を測定部温度になじませた後、下記条件にて動的ひずみ掃引評価を開始する。
    周波数:2Hzに固定、ひずみ:1×10-3〜1×103
    4.得られたデータから、G*として、ひずみに対して線形領域となる値を採用する。
    ノンエアゾール式フォーマー容器:
    容器本体の内容量が210mL、メッシュの粗さは混合室が150メッシュ、先端が200メッシュ、空気導入路の最狭部の開口面積の合計が0.27mm2、ディップチューブの内径がΦ1.3mm〜2.0mmであるスクイズフォーマー容器
  2. 測定手順4において、レオメーターで測定された貯蔵弾性率G'と損失弾性率G"の比(tanδ)として、ひずみに対して線形領域となる値を採用したとき、tanδが0.3〜0.8である請求項1記載の二剤式染毛剤。
  3. 水溶性ポリマーを、第1剤と第2剤の混合液中に0.01〜3質量%含有する請求項1又は2記載の二剤式染毛剤。
  4. 第1剤と第2剤の混合時におけるpH(25℃)が、8〜12である請求項1〜3のいずれかに記載の二剤式染毛剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の二剤式染毛剤の混合液をノンエアゾール式フォーマー容器から泡状に吐出させ、この泡状の混合液を頭髪に適用した後、頭髪上で再度泡立てる頭髪染色方法。
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