JP6091900B2 - 油中水型睫用化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、滑らかな伸び広がりと、睫に絡みつくような付着性を有することでボリュームアップ効果を与え、睫同士が束付きしないセパレート効果、化粧膜の均一性に優れた油中水型睫用化粧料に関する。
睫用化粧料は、睫を太く、長くみせたり、上向きにカールしたりすることで、目元をはっきりさせるといった化粧効果をもつものである。睫用化粧料は、固形状油分、例えばワックス、粉体、被膜形成剤及び水溶性高分子等を中心に構成されており、化粧料として求められる様々な使用性、使用感及び機能性を持たせるために、種々の剤型や原料の配合検討が行われてきた(例えば非特許文献1参照)。中でも、油中水乳化型の睫用化粧料は、化粧膜を形成するワックスや油溶性樹脂などが外相である連続相に存在するために、それらが内相に存在している水中油型乳化化粧料に比べて化粧膜の均一性に優れ、且つ油性タイプに比べてクレンジングしやすいなどの利点があるため、各社ともにその開発に力を注いでいる。
このような油中水型睫用化粧料には、例えば、揮発性シリコーン油とシリコーン系界面活性剤を主骨格とし、繊維の分散性を向上させ、ムラづきせず、耐水性に優れた油中水型マスカラ組成物を提供する技術(特許文献3)、実質的に界面活性剤を用いず粘土鉱物を用いて内相の水を分散させることで、ボリューム効果や、化粧もち効果を付与した技術(特許文献4)や、粘土鉱物ではなく特定の油性ゲル化剤を配合することで連続相に適度な粘度を付与した技術(特許文献5)などがある。
光井武夫編,「新化粧品学」,第一版,株式会社南山堂,1993年1月,p.398−408
特許第3767537号公報 特許第4195820号公報 特許第4084294号公報
しかしながら、近年の睫用化粧料は、市場の拡大に伴い、更なるボリュームアップ効果、ロングラッシュ効果、睫が束付きしないセパレート効果や、良好な化粧もち、使用性が求められている。
そこで本発明者は鋭意研究した結果、トリメチルシロキシケイ酸と、末端に水酸基を持つジメチコノールを含有する油中水型睫用化粧料が、従来技術では具現化できなかった、滑らかな伸び広がりが睫に絡みつくような付着力を発揮し、睫が束付きのないボリュームアップ効果を有すること、更にジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30を含有することで、より顕著な一層セパレート効果を得られることを見出し、本発明の油中水型睫用化粧料を発明するに至った。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に使用される成分(A)のジメチコノールは末端が水酸基により変性されていて架橋構造を持たないジメチルシリコーンである。シリコーンの滑らかな感触と、水酸基を有することでの睫への付着性が良さが、睫に絡みつきながらも表面がべたつかず、束付きしないセパレート効果を演出することができる。このようなジメチコノールの市販品としては、シリコーン油や炭化水素油等で溶解したものとして1501Fluid(15%シクロペンタシロキサン溶液)、1503Fluid(12%ジメチルポリシロキサン溶液)(以上、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)、XF49−C2520(15%シクロペンタシロキサン溶液)、XF49−C2497(35%水添ポリイソブテン溶液)(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)等がある。
本発明における成分(A)は1種又は2種以上を用いることができ、特に限定されないが、化粧料中の含有量が0.01〜5質量%(以下%と略す)、更には0.1〜2.5%であるのが好ましい。
本発明における成分(B)トリメチルシロキシケイ酸は、シロキサン構造を主骨格とした架橋構造をもつ化合物であり、市販品は、シリコーン油で溶解したものとして、KF−7312J(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF−9021(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(以上、信越化学工業社製)、SR1000、SS42367(35%ジメチコン溶液)(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)BY11−018(30%シクロペンタシロキサン溶液)(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等が挙げられる。
本発明における成分(B)は1種又は2種以上を用いることができ、特に限定されないが、化粧料中の含有量が1〜30%、更には5〜15%であるのが好ましい。
本発明においては、更に成分(C)ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30を含有すると、滑らかに睫に絡みつく付着性を顕著に演出できることができる。成分(C)は常温(25℃)で固体であり、ポリヒドロキシステアリン酸とポリエチレングリコールとのジエステルである。市販品としてはシスロールDPHS(クローダジャパン社製)等が挙げられる。常温固体の成分(C)は塗布膜にべたつきを与えず、睫同士の束付きしないセパレート効果を奏することができる。
本発明における成分(C)は特に限定されないが、化粧料中の含有量が0.01〜5%、更には0.1〜2.5%であるのが好ましい。
本発明は、更に成分(D)水溶性皮膜形成剤を含有すると、睫同士の束付きを防ぐセパレート効果の点において好ましい。水溶性皮膜形成剤は特に限定されないがポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレングリコール等が挙げられる。ポリビニルアルコールの市販品として、PVA−205、PVA−217、クラレポバール
PVA124(以上、クラレ社製)、PVA−EG25、PVA−EG40、PVA−GL05S、PVA−EG05、(以上、日本合成社製)等が例示でき、ポリビニルピロリドンの市販品として、LUVISKOL
K−90(BASF社製)等が例示でき、(ビニルピロリドン−酢酸ビニル)コポリマーの市販品として、PVP/VAE−735(50%エタノール溶液)、PVP/VA−S630(以上、ISPヴァンダイク社製)等が例示できる。これらの水溶性皮膜形成剤は1種又は2種以上を用いることができ、特に限定されないが化粧料中の含有量が0.1〜20%、更には1〜10%であるのが好ましい。
本発明は、更に成分(E)不定形ポリエチレンテレフタレート粉末を含有すると、睫同士の束付きを防ぐセパレート効果の点において好ましい。成分(E)は不定形であることを特徴とするポリエチレンテレフタレートの微粉砕粉末であり、パウダー、ペレット、フレークなどの形状のポリエチレンテレフタレートを粉砕して得られる。殊に、ポリエチレンテレフタレートの非晶質部分を溶解除去した、主として結晶質からなるポリエチレンテレフタレートを粉砕して製造したポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末が好ましく用いられる。このポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末は、粉砕により微細な粉末にしたものであるから、粒子の形状が一定していない、すなわち不定形である。本発明において、成分(E)の平均粒径は1〜30μmが好ましく、2〜15μmがより好ましい。
特に限定されるものではないが、成分(E)は特開2008−063305号公報に記載されているような方法で製造することができる。例えば、ペレット状のポリエチレンテレフタレートを、水酸化ナトリウムなどの解重合触媒の存在下又は不存在化で、エチレングリコールと接触せしめ、その非晶質部分を溶出させ、多孔質状ポリエチレンテレフタレートとなす。この多孔質状ポリエチレンテレフタレートを洗浄、乾燥し、その後ロッドミル、ボールミル、ハンマーミル、円盤型ミル、ジェットミルなどの粉砕機で平均粒子径1〜30μmに微粉砕して製造する。このポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末については、特許文献5に記載されているものを用いることができる。このようなポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末の市販品としてはスノーリーフ P(粒径7.0±5μm)(オーケン社製)等がある。
本発明において成分(E)は1種又は2種以上を用いることができ、特に限定されないが化粧料中の含有量が0.1〜10%、更には1〜7.5%であることが好ましい。
本発明においては、油中水型乳化化粧料とするために、水性成分が必須である。これらは、水及び水に可溶で溶媒となりうるもの、例えば、エタノール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3ブチレングリコール等のグリコール類等があげられ、必要に応じ、1種又は2種以上を含有することができる。含有量は特に限定されないが、安定性、感触等の観点から1〜40%が好ましい。
本発明の油中水型睫用化粧料は、上記成分(A)〜(E)のほかに通常化粧料に使用される成分を、必要に応じて本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。このような任意成分としては、成分(A)〜(E)以外の油性成分、粉体、界面活性剤、水性成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分、被膜形成剤、繊維、褪色防止剤、消泡剤、防腐剤、香料等が挙げられる。
油性成分としては、化粧料に一般に使用される、動物油、植物油、合成油等の起源を問わず、例えば、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。
粉体としては、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン合成金雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ラメ材等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、シリコーン系樹脂等の樹脂粉体、セルロース粉末等の天然有機粉体、レーヨン、ナイロン等の繊維、有機顔料、アルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体等が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。酸化防止剤としては、α−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。被膜形成性エマルションポリマーとしては、高分子化合物を水性溶媒に分散してあるもので、通常化粧品に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することができる。例えば、(メタ)アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキル共重合体エマルションポリマー、(メタ)アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体エマルションポリマー、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体エマルションポリマー、(メタ)アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルションポリマー、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルションポリマー、シリコーン系ポリマーエマルション等が挙げられる。
本発明の油中水型睫用化粧料は、上記必須成分(A)〜(C)および必要に応じて使用される任意成分を常法に従って混合、乳化することにより製造することができる。
本発明の油中水型睫用化粧料は、液状、ゲル状、クリーム状のいずれでも良く、マスカラ、マスカラ下地、マスカラトップコート、睫用美容液等に適用される。
以下に実施例を挙げて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらにより特に制約されるものではない。
実施例1〜11、比較例1〜2:マスカラ
下記表1に示す処方の油中水乳化型マスカラを調製し、専門パネル20名により滑らかな伸び広がり、睫への付着性、ボリュームアップ効果、睫のセパレート効果、について、下記の評価方法により評価を行い、下記の判定基準にて判定した。その結果も併せて表1に示す。
※1:XF49−C2497(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
※2:KF−7312J(信越化学工業社製)
※3:IPソルベント 1620 MU(出光興産社製)
※4:シスロール DPHS(クローダジャパン社製)
※5:BENTONE 38V(エレメンティス社製)
※6:ビニブラン GV−5651(日信化学工業社製)
※7:クラレポバール 224C(クラレ社製)
※8:スノーリーフ P(オーケン社製)

(製造方法)
A.成分(1)〜(10)を均一に加熱溶解し、成分(11)〜(19)を加えて乳化する。
B.Aを冷却後容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたマスカラは、滑らかな伸び広がりと睫への付着性を有し、ボリュームアップ効果、セパレート効果、化粧持ちに優れ、さらに化粧膜の均一性に優れたものであった。
[評価方法]
表1に記載の実施例及び比較例のマスカラを、専門パネル20名が、3回ずつ睫に塗布し評価し、評価項目ごとにパネルの評点を合計し、下記の判定基準に従って判定した。本発明においては、合計点数が50点以上であるB判定以上を好ましいものとした。
(滑らかな伸び広がり)
塗布時に滑らかな使用性であり、重ね付けしても、睫1本ずつに絡みつくように伸び広がりを感じるかどうか。
(睫への付着性)
睫1本ずつに付着し、重ね付けてもダマづきせず均一に付着するかどうか
(ボリュームアップ効果)
睫のボリュームアップ効果があるかどうか
(睫のセパレート効果)
3回重ね付け後でも、睫が束付きせず、睫が1本ずつセパレートしているかどうか
評価 :評点
効果を非常に感じる:4点
効果を感じる:3点
効果をやや感じる:2点
効果を感じない:1点
[判定基準]
判定 :点数
AA :70点以上
A :60点以上、69点以下
B :50点以上、59点以下
C :40点以上、49点以下
D :30点以上、39点以下
E :29点以下
表1に示すとおり、実施例1〜11のマスカラは、滑らかな伸び広がり、睫への付着性、ボリュームアップ効果、睫のセパレート効果に優れたものであった。一方、成分(A)のジメチコノールを含有しない比較例1、及び成分(B)のトリメチルシロキシケイ酸を含有しない比較例2は全ての項目において、実施例に劣るものであった。また成分(D)の水溶性皮膜形成剤を含有した実施例10はセパレート効果に特に優れ、更に成分(E)を含有する実施例11は、化粧料塗布後の乾燥時間が速くセパレート効果及び、使用性にも優れていた。
実施例12:マスカラ
成分 (%)
(1)ジメチコノール15%シクロペンタシロキサン溶液)※1 1.0
(2)トリメチルシロキシケイ酸
(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)※2 10.0
(3)ロジン酸ペンタエリスリット 10.0
(4)ポリイソブチレン 15.0
(5)軽質流動イソパラフィン※3 残量
(6)ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30※4 0.5
(7)(エチレン・プロピレン)コポリマー 3.0
(8)マイクロクリスタリンワックス 0.5
(9)デキストリン脂肪酸エステル 5.0
(10)煙霧状無水ケイ酸*5 10.0
(11)ステアラルコニウムヘクトライト*6 0.5
(12)ジメチルポリシロキサン2%処理ベンガラ 5.0
(13)メチルハイドロジェンポリシロキサン5%処理タルク 5.0
(14)精製水 5.0
(15)1,3−ブチレングリコール 4.0
(16)エタノール 1.0
(17)オランダカラシエキス 0.5
(18)フェノキシエタノール 1.0
(19)香料 0.1
※1:XF49−C2520(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
※2:KF−7312J(信越化学工業社製)
※3:IPソルベント 1620 MU(出光興産社製)
※4:シスロール DPHS(クローダジャパン社製)
※5:AEROSIL R974(日本アエロジル社製)
※6:BENTONE27(エレメンティス社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(13)を均一に加熱溶解し、成分(13)〜(19)を加えて乳化する。
B.Aを冷却後容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたマスカラは、滑らかな伸び広がりと睫への付着性を有し、ボリュームアップ効果、セパレート効果、さらに化粧膜の均一性に優れたものであった。
実施例13:マスカラ
成分 (%)
(1)ジメチコノール(15%シクロペンタシロキサン溶液)※1 2.5
(2)トリメチルシロキシケイ酸
(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)※2 20.0
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 残量
(4)ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30※3 0.1
(5)ステアラルコニウムヘクトライト※4 5.0
(6)煙霧状無水ケイ酸※5 0.1
(7)チタン・酸化チタン焼結物 10.0
(8)不定形ポリエチレンテレフタレート粉末※6 1.0
(9)精製水 3.0
(10)アクリル酸アルキル(C1〜4)共重合体エマルション
(固型分40%) 2.0
(11)天然ビタミンE 0.5
(12)大豆リン脂質 0.3
(13)ポリビニルアルコール 0.1
(14)ナイロン繊維 5.0
※1:1501Fluid(東レ・ダウコーニング社製)
※2:KF−9021(信越化学工業社製)
※3:シスロール DPHS(クローダジャパン社製)
※4:BENTONE27(エレメンティス社製)
※5:CAB−O−SIL TS530(キャボット社製)
※6:スノーリーフ P(オーケン社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を均一に混合溶解し、成分(9)〜(14)を加えて乳化する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたマスカラは、滑らかな伸び広がりと睫への付着性を有し、ボリュームアップ効果、セパレート効果、さらに化粧膜の均一性に優れたものであった。
実施例14:マスカラオーバーコート
(成分) (%)
(1)ジメチコノール(15%シクロペンタシロキサン溶液)※1 1.0
(2)トリメチルシロキシケイ酸
(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)※2 5.0
(3)トリオクタン酸グリセリル 残量
(4)ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30※3 1.0
(5)ジステアルジモニウムヘクトライト*4 5.0
(6)煙霧状無水ケイ酸*12 0.1
(7)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン2%処理タルク 5.0
(8)雲母チタン 10.0
(9)精製水 5.0
(10)酢酸ビニルポリマーエマルション(固型分40%) 5.0
(11)ポリビニルピロリドン 2.0
(12)グリセリン 0.3
※1:1501Fluid(東レ・ダウコーニング社製)
※2:SR1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
※3:シスロール DPHS(クローダジャパン社製)
※4:BENTONE 38V(エレメンティス社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を均一に混合溶解し、成分(9)〜(12)を加えて乳化する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたマスカラオ−バーコートは、通常のマスカラの効果を助長したり更に効果を付与したりすることができ、本発明のマスカラオーバーコートを使用することにより、ボリュームアップ効果、セパレート効果、さらに化粧膜の均一性に優れたものであった。
実施例15:マスカラ下地
(成分) (%)
(1)ジメチコノール(15%シクロペンタシロキサン溶液)※1 3.0
(2)トリメチルシロキシケイ酸※2 30.0
(3)ロジン酸ペンタエリスリット 5.0
(4)軽質流動イソパラフィン※3 残量
(5)ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30※4 7.0
(6)ジステアルジモニウムヘクトライト*5 3.0
(7)煙霧状無水ケイ酸*6 0.5
(8)不定形ポリエチレンテレフタレート粉体※7 7.5
(9)雲母チタン 2.0
(10)精製水 0.5
(11)酢酸ビニルポリマーエマルション(固型分40%) 1.0
(12)大豆リン脂質 0.5
(13)エタノール 0.1
※1:1501Fluid(東レ・ダウコーニング社製)
※2:KF−9021(信越化学工業社製)
※3:IPソルベント 1620 MU(出光興産社製)
※4:シスロール DPHS(クローダジャパン社製)
※5:BENTONE 38V(エレメンティス社製)
※6:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
※7:スノーリーフ P(オーケン社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を均一に混合溶解し、成分(10)〜(13)を加えて乳化する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたマスカラ下地は、下地として使用し、その上に通常のマスカラを使用した場合、ボリュームアップ効果、セパレート効果さらに化粧膜の均一性に優れたものであった。
実施例16:睫用美容液
(成分) (%)
(1)ジメチコノール(15%シクロペンタシロキサン溶液)※1 1.0
(2)トリメチルシロキシケイ酸
(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)※2 1.0
(3)スクワラン 15.0
(4)軽質流動イソパラフィン※3 残量
(5)ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30※4 3.0
(6)ジステアルジモニウムヘクトライト*5 1.0
(7)煙霧状無水ケイ酸*6 2.0
(8)ローズマリ−エキス 0.5
(9)オリーブ油 2.0
(10)精製水 2.0
(11)グリセリン 3.0
(12)大豆リン脂質 0.5
(13)フェノキシエタノール 0.1
※1:1501Fluid(東レ・ダウコーニング社製)
※2:KF−7312J(信越化学工業社製)
※3:IPソルベント 1620 MU(出光興産社製)
※4:シスロール DPHS(クローダジャパン社製)
※5:BENTONE 38V(エレメンティス社製)
※6:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を均一に混合溶解し、成分(10)〜(13)を加えて乳化する。
B.Aを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた睫用美容液はセパレート効果、化粧持ちに優れ、さらに化粧膜の均一性に優れたものであった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)〜成分(C)を含有することを特徴とする油中水型睫用化粧料。
    (A)ジメチコノール
    (B)トリメチルシロキシケイ酸
    (C)ジポリヒドロキシステアリン酸PEG−30
  2. 更に成分(D)水溶性皮膜形成剤を含有することを特徴とする請求項に記載の油中水型睫用化粧料。
  3. 更に成分(E)不定形ポリエチレンテレフタレート粉末を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の油中水型睫用化粧料。
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