JP6091279B2 - ホーム監視装置 - Google Patents
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Description
また、列車の車両長が長い場合には、ホームの安全状況を確認するために、列車の先頭付近〜中間車両付近を監視カメラで撮影したホーム映像を、列車の最後尾車両近傍のホーム上に設置したモニタに映し出し、最後尾車両に乗車した車掌がその映像を見て安全確認を行っている。
なお、列車とは、通常、複数台の車両で編成されたものを指すが、ここでは列車と車両を特に使い分けすることなく、何れも同じものを表す用語として使用する。
また、従来、ホーム上に設置された複数の監視モニタの電源のON/OFF制御に関しては、鉄道において線路上の特定区間に列車が存在するかどうかを検知する電気的な装置である軌道回路からの信号を使って行われていた。しかし、軌道回路信号は大まかな車両位置を把握するためのものであって、列車の正確な位置や出発方向を判断することはできないという問題があった。また、編成長や停止位置の異なる車両の判断も困難であるため、監視モニタもその停止位置に合わせてホーム上の複数個所に設置されるが、その全てのモニタが一斉にON/OFFしてしまい運行に不要な監視モニタの選択ができない状況であった。
〔ホーム監視装置1の制御構成〕
以下に、本発明の実施の形態1に係るホーム監視装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るホーム監視装置1の構成の一例を示すブロック図であり、また、図2は、本発明の実施の形態1に係るホーム監視装置1の構成の他の例を示すブロック図である。
図1は、左方向を通常の運行方向とする列車100がプラットホーム200に停車した状態を示しており、列車100は、1号車100aを先頭車として、2号車100b、3号車100c、及び4号車100dまたは/および5号車100eが連結された4両編成または5両編成の列車である。
また、図2は、図1とは逆方向の右方向に運行する列車100がプラットホーム200に停車した状態を示しており、この場合の列車100は、5号車100eを先頭車として、4号車100d、3号車100c、及び2号車100bまたは/および1号車100aが連結された4両編成または5両編成の列車である。
なお、図1と図2のホーム監視装置1の構成は、列車100の運行方向が異なる以外は全く同様の構成となっている。
画像情報処理部20は、監視カメラ40から入力された映像信号に監視カメラ40の識別ID等の情報を付加し、映像情報として総合情報処理部10に出力する。
総合情報処理部10は、センサ情報処理部30から入力されたセンサ60の検知情報を解析し、複数の監視モニタ50の電源のON/OFF制御を行うと共に、監視モニタ50に表示させる監視カメラ40の映像情報を選択し、所定の監視モニタ50に送信する。
次に、本発明の実施の形態1に係るホーム監視装置1の監視モニタ50の電源のON/OFF制御処理について、図3を参照して詳しく説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係るホーム監視装置1の監視モニタ50の電源のON/OFF制御処理のフローチャートである。
そこで、図5の表を用いて、列車100の運行方向及び車両編成の判定方法について説明する。
図5は、総合情報処理部10で行う列車100の運行方向及び車両編成の判定、並びに監視モニタの電源のON/OFF制御について説明するための図である。
総合情報処理部10は、センサ検知情報テーブルを参照し、センサ60それぞれの検知[有]始まり時刻の関係が、例えば、項番1のように、
t(1s)>t(2s)>t(3s)>t(4s)
であって、且つ、センサ60−1の検知[有]始まり(t(1s))時、センサ60−4が検知[有]継続中であれば、列車100の「運行方向」は「通常」(図1のように、左方向)で、「車両編成」は「5両」と判定する。
また、総合情報処理部10は、センサ検知情報テーブルを参照し、センサ60それぞれの検知[有]始まり時刻の関係が、例えば、項番2のように、
t(1s)>t(2s)>t(3s)>t(4s)
であって、且つ、センサ60−1の検知[有]始まり(t(1s))時、センサ60−4が検知[有]終了後であれば、列車100の「運行方向」は「通常」(図1のように、左方向)で、「車両編成」は「4両」と判定する。
t(1s)<t(2s)<t(3s)<t(4s)
であって、且つ、センサ60−4の検知[有]始まり(t(4s))時、センサ60−1が検知[有]継続中であれば、列車100の「運行方向」は「反対」(図2のように、右方向)で、「車両編成」は「5両」と判定する。
また、総合情報処理部10は、センサ検知情報テーブルを参照し、センサ60それぞれの検知[有]始まり時刻の関係が、例えば、項番4のように、
t(1s)<t(2s)<t(3s)<t(4s)
であって、且つ、センサ60−4の検知[有]始まり(t(4s))時、センサ60−1が検知[有]終了後であれば、列車100の「運行方向」は「反対」(図2のように、右方向)で、「車両編成」は「4両」と判定する。
総合情報処理部10は、ステップS103において、例えば、図5の項番1のように、「運行方向」⇒「通常」、「車両編成」⇒「5両」と判定した場合、センサ60−1の検知[有]始まり(t(1s))時の所定時間後(例えば、2秒後)に、監視モニタ50−2の電源をONにし、監視モニタ50−2に監視カメラ40−1及び監視カメラ40−2の映像情報を表示するよう制御する。
また、総合情報処理部10は、ステップS103において、例えば、図5の項番2のように、「運行方向」⇒「通常」、「車両編成」⇒「4両」と判定した場合、センサ60−1の検知[有]始まり(t(1s))時の所定時間後(例えば、2秒後)に、監視モニタ50−1の電源をONにし、監視モニタ50−1に監視カメラ40−1及び監視カメラ40−2の映像情報を表示するよう制御する。
また、総合情報処理部10は、ステップS103において、例えば、図5の項番4のように、「運行方向」⇒「反対」、「車両編成」⇒「4両」と判定した場合、センサ60−4の検知[有]始まり(t(4s))時の所定時間後(例えば、2秒後)に、監視モニタ50−3の電源をONにし、監視モニタ50−3に監視カメラ40−3及び監視カメラ40−4の映像情報を表示するよう制御する。
総合情報処理部10は、ステップS103において、例えば、図5の項番1のように、「運行方向」⇒「通常」、「車両編成」⇒「5両」と判定した場合、センサ60−1の検知[有]終了(t(1e))時の所定時間後(例えば、2秒後)に、監視モニタ50−2の電源をOFFにする。
また、総合情報処理部10は、ステップS103において、例えば、図5の項番2のように、「運行方向」⇒「通常」、「車両編成」⇒「4両」と判定した場合、センサ60−1の検知[有]終了(t(1e))時の所定時間後(例えば、2秒後)に、監視モニタ50−1の電源をOFFにする。
また、総合情報処理部10は、ステップS103において、例えば、図5の項番4のように、「運行方向」⇒「反対」、「車両編成」⇒「4両」と判定した場合、センサ60−4の検知[有]終了(t(4e))時の所定時間後(例えば、2秒後)に、監視モニタ50−3の電源をOFFにする。
本発明の実施の形態1によれば、列車の運行方向並びに列車の車両編成数に応じて、駅のプラットホームに設置された複数の監視モニタの電源を適宜ON/OFF制御することによって、電力節減効果を得ることができる。
〔ホーム監視装置2の制御構成〕
以下に、本発明の実施の形態2に係るホーム監視装置について、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係るホーム監視装置2の構成の一例を示すブロック図である。なお、図1及び図2と共通する要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本発明の実施の形態2に係るホーム監視装置2は、図6に示すように、本発明の実施の形態1に係るホーム監視装置に対し、画像情報処理部20’及び総合情報処理部10’の構成が異なる。
総合情報処理部10’は、画像情報処理部20’から入力された列車100の速度情報、進入時刻及び出発時刻、並びにセンサ情報処理部30から入力されたセンサ60の検知情報に基づいて、複数の監視モニタ50の電源のON/OFF制御を行うと共に、監視モニタ50に表示させる監視カメラ40の映像情報を選択し、所定の監視モニタ50に送信する。
次に、本発明の実施の形態2に係るホーム監視装置2の監視モニタ50の電源のON/OFF制御処理について、図7を参照して詳しく説明する。
図7は、本発明の実施の形態2に係るホーム監視装置2の監視モニタ50の電源のON/OFF制御処理のフローチャートである。
総合情報処理部10’は、本発明の実施の形態1に係るホーム監視装置1の総合情報処理部10と同様に、センサ情報処理部30から入力された検知情報から、複数のセンサ60それぞれの検知[有]始まり時刻及び検知[有]終了時刻を解析し、図示しない記憶部にその情報を記憶する。(図4参照)
また、総合情報処理部10’は、画像情報処理部20’から入力された列車100の速度、及び進入時刻や出発時刻の情報を図示しない記憶部に記憶する。
なお、前者と後者との間で判定に相違が生じた場合には、安全のため、監視モニタ50の電源をON制御すべく、「停車」と判定する。
なお、前者と後者との間で判定に相違が生じた場合には、安全のため、複数の監視モニタ50の電源をON制御すべく、列車100の運行方向及び車両編成の判定を行う。
なお、前者と後者との間で監視モニタ50の電源のON時刻に相違が生じた場合には、安全のため、早めの時刻に合わせて監視モニタ50の電源をONすべく制御する。
なお、前者と後者との間で監視モニタ50の電源のOFF時刻に相違が生じた場合には、安全のため、遅めの時刻に合わせて監視モニタ50の電源をOFFすべく制御する。
また、画像情報処理部20’から入力された列車100の車側灯の点灯/消灯情報から、車側灯が点灯状態の場合には、上記電源のOFF時刻は無視して、車側灯が消灯状態となるまで、電源のON状態を維持するよう制御する。
本発明の実施の形態2によれば、列車の運行方向並びに列車の車両編成数に応じて、駅のプラットホームに設置された複数の監視モニタの電源をより綿密にON/OFF制御することができ、更なる電力節減効果を得ることができる。
また、センサが故障してセンサからの検知情報が得られない場合や、列車の停車位置のズレ等によってセンサが検知できないような場合でも、監視用に設置された監視カメラからの画像を画像処理して得られた列車情報に基づいて、監視モニタの電源のON/OFF制御が行えることから、信頼性の高いホーム監視装置を構築することができる。
Claims (2)
- 駅のホームに設置され、前記ホームに停車する列車の乗降状況を撮影する複数の監視カメラと、前記ホームに設置され、前記監視カメラで撮影した映像を表示する複数の監視モニタとを有し、前記列車に乗車する車掌が前記監視モニタの映像を見て安全確認を行うホーム監視装置において、
前記ホームに設置され、前記列車を構成する複数の車両を検知する複数のセンサと、
前記複数のセンサから入力された前記複数の車両の検知の有無、及び検知時刻を含む検知情報を出力するセンサ情報処理部と、
前記センサ情報処理部から入力された前記検知情報に基づいて、前記複数の監視モニタの電源のON/OFF制御を行う総合情報処理部と、を備え、
前記総合情報処理部は、前記センサ情報処理部から入力された前記検知情報から、前記複数のセンサそれぞれの検知[有]始まり時刻及び検知[有]終了時刻を解析し、前記複数のセンサ同士の検知[有]始まり時刻及び検知[有]終了時刻の関係を求め、前記列車の運行方向及び車両編成数を判定し、当該判定結果に基づいて、前記複数の監視モニタの電源のON/OFF制御を行うことを特徴とするホーム監視装置。 - 請求項1記載のホーム監視装置において、前記複数の監視カメラで撮影した前記映像を解析し、前記列車の速度、進入時刻及び出発時刻を示す列車情報を出力する画像情報処理部を備え、
前記総合情報処理部は、前記センサ情報処理部から入力された前記検知情報と、前記画像情報処理部から入力された前記列車情報に基づいて、前記複数の監視モニタの電源のON/OFF制御を行うことを特徴とするホーム監視装置。
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