JP6088921B2 - タイヤ加硫金型及びタイヤの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの外表面に接する成形面の排気孔にベントプラグを装着したタイヤ加硫金型と、それを用いたタイヤの製造方法とに関する。
タイヤの加硫成形に用いられるタイヤ加硫金型では、タイヤの外表面に接する成形面に多数の排気孔が設けられ、タイヤと成形面との間の余分な空気を外部に排出するようにしている。また、スピューと呼ばれるゴム突起の形成を低減するために、排気孔に装着されるベントプラグが公知である。特許文献1〜3には、筒状のハウジングに挿入されたステムをスプリングが付勢することで開状態となり、そのステムをタイヤの外表面が押し下げることで閉状態となるベントプラグが開示されている。
上記の文献には、ハウジングの頂面と閉状態でのステムの頂面とが成形面と面一になる構造が記載されている。しかし、成形面は、タイヤの外表面に沿って湾曲したプロファイルを有しており、特に曲率が大きい箇所では、ベントプラグが図8のように装着されるのが一般的であった。この例では、ハウジング8の頂面8aが成形面1に対して凹んでいるとともに、閉状態でのステム9の頂面9aが湾曲プロファイル1aから突出することなく、成形後のタイヤにおいて外表面の湾曲が維持されるようになっている。
ところが、かかる構成では、その凹み80(斜線で示した部分)に対応して、タイヤの外表面に多数の凸部が形成され、それらがタイヤの転がり抵抗やノイズの悪化要因になることが判明した。このようなベントプラグが装着された排気孔は、常に開放されている排気孔よりも高い排気抵抗を有するため、設けられる個数が比較的多くなる傾向にある。したがって、凸部の各々の大きさが小さくても、タイヤの転がり抵抗やノイズに対する影響は看過できないものである。
特開平2−214616号公報 特開平9−141660号公報 特開2011−116012号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤの外表面に形成される凸部を削減し、タイヤの転がり抵抗やノイズの悪化を抑制できるタイヤ加硫金型と、それを用いたタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係るタイヤ加硫金型は、キャビティにセットされたタイヤの外表面に接する成形面と、前記成形面で開口する排気孔に装着されたベントプラグとを備えるタイヤ加硫金型において、前記ベントプラグが、排気路を内部に有する筒状のハウジングと、前記ハウジングに挿入され、前記排気路を開閉する弁体となるステムと、前記排気路を開放するように前記ステムを前記キャビティに向けて付勢する付勢部材とを備え、前記ステムが、前記ハウジングの軸方向に延びる柱状の胴部と、前記ハウジングの開口部の内面に接することにより前記排気路を閉鎖する頭部とを有し、前記ハウジングの開口部の頂面と、前記ステムの頭部の頂面とが、それぞれ平面により形成され、前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部の頂面と前記ステムの中心軸との交点が、前記成形面の湾曲プロファイルよりもキャビティ側に配置されるものである。
この金型では、排気路が閉鎖される状態にて、ステムの頭部の頂面とステムの中心軸との交点が、成形面の湾曲プロファイルよりもキャビティ側に配置されることにより、タイヤの外表面に形成される凸部が減少する。その結果、成形したタイヤにおいて、転がり抵抗やノイズの悪化を抑制することができる。
前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部と前記ハウジングの開口部との接触領域の外縁が、前記湾曲プロファイル上に配置される又は前記湾曲プロファイルよりもキャビティ側に配置されるものが好ましい。これにより、タイヤの外表面に形成される凸部が更に減少するため、タイヤの転がり抵抗やノイズの悪化を効果的に抑制できる。
前記ステムの頭部が、前記キャビティに向かって拡径する円錐台状に形成され、前記ハウジングの開口部の内面が、前記キャビティに向かって拡径するテーパ面で形成されているものが好ましい。かかる構成によれば、排気路が閉鎖される状態において、ハウジングの開口部に対するステムの頭部の相対位置が的確に定まるため、それらの頂面を所定の位置関係に設定することが容易になる。
この金型では、前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部の頂面が、前記ハウジングの開口部の頂面と面一に配置されるものでもよい。また、本発明に係るタイヤ加硫金型の第1の態様では、前記ハウジングの開口部の頂面が前記成形面に対して凹んでいる。このような場合であっても、ステムの頭部の頂面とステムの中心軸との交点が、成形面の湾曲プロファイルよりもキャビティ側に配置されることにより、上述した改善効果が得られる。
この金型では、前記ハウジングの開口部の頂面が前記成形面から突出しているものでもよい。かかる構成によれば、タイヤの外表面に形成される凸部が更に減少して、タイヤの転がり抵抗やノイズの悪化を効果的に抑制することができる。
本発明に係るタイヤ加硫金型の第2の態様では、前記ハウジングの開口部の頂面が前記成形面から突出し、前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部の頂面が前記ハウジングの開口部の頂面に対して凹んでいる。かかる構成では、加硫成形時のゴムが、ステムの頭部に側方から接することなく、ステムの頭部に頂面側から接することになる。このため、排気路にゴムが侵入することを防いで、いわゆるゴム噛みの発生を防止できる。
この金型では、前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部の頂面が前記ハウジングの開口部の頂面から突出するものでもよい。かかる構成であれば、ステムの頭部の頂面を成形面の湾曲プロファイルよりもキャビティ側に配置しやすくなるため、上述した改善効果を得るうえで都合がよい。
本発明に係るタイヤの製造方法は、上述したタイヤ加硫金型のキャビティに未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱加圧を施して加硫を行う工程を含むものである。かかる方法によれば、上述のようにタイヤの外表面に形成される凸部が減少し、タイヤの転がり抵抗やノイズの悪化を抑制することができる。
本発明に係るタイヤ加硫金型の一例を概略的に示す縦断面図 排気孔に装着されたベントプラグを示す断面図 図2のベントプラグの閉状態を示す断面図 本発明の別実施形態におけるベントプラグを示す断面図 本発明の別実施形態におけるベントプラグを示す断面図 本発明に含まれない形態におけるベントプラグを示す断面図 本発明に含まれない形態におけるベントプラグを示す断面図 比較のために示したベントプラグの断面図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、タイヤ子午線断面に沿ったタイヤ加硫金型10の断面を示しており、図2,3は、その要部の拡大図である。
図1に示すように、タイヤ加硫金型10は、キャビティ15にセットされたタイヤTの外表面に接する成形面1を備える。成形面1には、加硫成形時にタイヤと成形面1との間の余分な空気を排出するために、金型10の内部(キャビティ15)と外部とを連通させる多数の排気孔16が設けられている。図2,3に拡大して示すように、その成形面1で開口する排気孔16にベントプラグ2が装着されている。
成形面1の素材としては、アルミニウム材が例示される。このアルミニウム材は、純アルミ系の素材のみならずアルミニウム合金を含む概念であり、例えばAl−Cu系、Al−Mg系、Al−Mg−Si系、Al−Zn−Mg系、Al−Mn系、Al−Si系が挙げられる。後述するハウジング3とステム4は、それぞれステンレスやS45Cに代表される鋼材からなることが好ましく、これらは同種金属でもよいが異種金属でも構わない。
本実施形態の金型10は、タイヤのトレッド部を成形するトレッド型部11と、タイヤのサイドウォール部を成形するサイド型部12,13と、タイヤのビード部が嵌合されるビードリング14とを備える。図示を省略しているが、トレッド型部11の内面には、タイヤのトレッド面に溝を形成するための凸状の骨部が設けられている。図1では、トレッド型部11の内面で開口する1つの排気孔16と、サイド型部13の内面で開口する1つ排気孔16を描いているが、実際には、トレッド型部11やサイド型部12の内面で開口する多数の排気孔16が設けられている。
図2に示すように、ベントプラグ2は、排気路21を内部に有する筒状のハウジング3と、ハウジング3に挿入され、排気路21を開閉する弁体となるステム4と、排気路21を開放するようにステム4をキャビティ15に向けて付勢する付勢部材5とを備える。排気孔16に嵌入されたハウジング3は、成形面1に対して固定されている。ハウジング3の開口部31の頂面31aは、キャビティ15に面する。ハウジング3の下端部32には、貫通孔32aと、内鍔状の支持部32bとが形成されている。
ステム4は、ハウジング3の軸方向に延びる柱状の胴部41と、ハウジング3の開口部31の内面に接することにより排気路21を閉鎖する頭部42とを有する。胴部41の下端には、貫通孔32aより大径のストッパー43が形成され、これによりステム4がハウジング3から抜け出ない。ストッパー43は、スリット44を閉じるように弾性変形させることで、貫通孔32aを通過できる。開口部31の頂面31aと頭部42の頂面42aとは、それぞれ平面により形成されている。付勢部材5は、円柱状の胴部41を取り囲み、頭部42と支持部32bとの間に介在してステム4を付勢する。
図2では排気路21が開放されており、ベントプラグ2は開状態にある。ベントプラグ2が開状態にある間は、タイヤの外表面が成形面1に接近する動作に伴って、キャビティ15内の空気が排気路21を介して金型10の外部へ排出される。この排気路21は、ハウジング3の開口部31とステム4の頭部42との間、付勢部材5が取り囲むステム4の胴部41とハウジング3との間、ステム4の胴部41と貫通孔32aとの間に形成される。成形面1に接するタイヤの外表面によりステム4が押し下げられると、図3のように排気路21が閉鎖され、ベントプラグ2が閉状態となる。
成形面1は、タイヤの外表面に沿って湾曲したプロファイル(輪郭)を有しており、図3などでは、排気孔16を通る湾曲プロファイル1aを破線で描いている。この金型10では、図3に示すように、排気路21が閉鎖される状態にて、ステム4の頭部42の頂面42aとステム4の中心軸4Aとの交点61が、成形面1の湾曲プロファイル1aよりもキャビティ15側に配置される。したがって、ステム4の頭部42においては、少なくとも頂面42aの交点61を含む部分が成形面1から突出している。このため、タイヤの外表面に形成される凸部が減少し、転がり抵抗やノイズの悪化を抑制できる。
タイヤの接地面に相当する部位における湾曲プロファイル1aの曲率半径としては、トラック・バス用のタイヤで2000〜300mmが例示され、乗用車用タイヤで500〜50mmが例示される。したがって、ハウジング3の外径や頭部42の頂面42aの直径の一般的なサイズを勘案すると、距離P1を0.03mm以上に設定することが、タイヤの凸部を減少するうえで有効である。一般に、ハウジング3の外径は2〜5mm(一例として3mm)、頂面42aの直径は1.3〜3.5mm(一例として2.5mm)である。距離P1は、中心軸4Aに沿って測定される交点61から湾曲プロファイル1aまでの距離である。
頭部42と開口部31との間の排気路にゴムが侵入してゴム噛みを生じた場合には、0.1〜0.5mm程度の高さを有する凸部がタイヤに形成され、それらも転がり抵抗やノイズの悪化要因となりうる。それ故、距離P1は、好ましくは0.07mm以上、より好ましくは0.15mm以上、更に好ましくは0.3mm以上に設定される。一方、距離P1が0.5mmを越えると、より一層に転がり抵抗が低減するものの、頭部42により形成されるタイヤ表面の窪みに起因してノイズが悪化する恐れがある。よって、距離P1は、0.5mm以下が好ましく、0.4mm以下がより好ましい。
本実施形態では、排気路21が閉鎖される状態にて、ステム4の頭部42とハウジング3の開口部31との接触領域の外縁62が、湾曲プロファイル1a上に配置されている。これにより、タイヤの外表面に形成される凸部が更に減少し、転がり抵抗やノイズの悪化を効果的に抑制できる。外縁62は湾曲プロファイル1aよりもキャビティ15側に配置されていてもよく、その場合には、タイヤの外表面に形成される凸部をより一層減少できる。外縁62は、頭部42と開口部31とが接触する領域のキャビティ15側の縁である。
本実施形態では、ステム4の頭部42が、キャビティ15に向かって拡径する円錐台状に形成され、ハウジング3の開口部31の内面が、キャビティ15に向かって拡径するテーパ面で形成されている。排気路21が閉鎖される状態では、頭部42の側面が開口部31の内面に面接触する。かかる構成によれば、開口部31に対する頭部42の相対位置が的確に定まるため、頂面31aと頂面42aとの位置関係を、本実施形態または後述の実施形態のように設定することが容易になる。また、ゴム噛みが発生したときには、上記テーパ面に沿って凸部が斜めに形成され、その凸部が、頭部42により形成されるタイヤ表面の窪みを覆うため、転がり抵抗やノイズを抑制するうえで有利である。
本実施形態では、排気路21が閉鎖される状態にて、ステム4の頭部42の頂面42aが、ハウジング3の開口部31の頂面31aと面一に配置されている。但し、これに限られるものではなく、上述のように交点61が配置されていれば、頂面42aが頂面31aに対して凹んでいたり、頂面42aが頂面31aから突出していたりしても構わない。また、本実施形態では、ハウジング3の開口部31の頂面31aが成形面1に対して僅かに凹んでいるが、これに限定されるものではない。
図4〜7に示す実施形態は、以下に説明する構成の他は、前述の実施形態と同様の構成であるので、共通点を省略して主に相違点について説明する。なお、前述の実施形態で説明した部材と同一の部材には、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図4は、ハウジング3の開口部31の頂面31aが成形面1から突出している例である。かかる構成によれば、タイヤの外表面に形成される凸部が更に減少し、転がり抵抗やノイズの悪化を効果的に抑制できる。ハウジング3の外周面に沿って測定される、頂面31aから湾曲プロファイル1aまでの距離P2は、上記の改善効果を確保するうえで、0.03mm以上が好ましく、0.1mm以上がより好ましい。また、距離P2は、ノイズの悪化を抑えるとともに、タイヤの外観を損なわないよう、1mm以下が好ましく、0.5mm以下がより好ましい。
図4の例では、排気路21が閉鎖される状態にて、ステム4の頭部42の頂面42aが開口部31の頂面31aに対して凹んでいる。これにより、加硫成形時のゴムが、頭部42に側方から接することなく、頂面42a側から接することになるため、排気路21にゴムが侵入することを防いで、いわゆるゴム噛みの発生を防止できる。頂面31aから頂面42aまでの距離Dは、例えば0.05〜0.5mmに設定される。
図5の例では、排気路21が閉鎖される状態にて、ステム4の頭部42の頂面42aがハウジング3の開口部31の頂面31aから突出している。これにより、頭部42の頂面42aを湾曲プロファイル1aよりもキャビティ15側に配置しやすくなるため、上述した改善効果を得るうえで都合がよい。頂面31aから頂面42aまでの突出量P3は、例えば0.05〜1mmに設定され、より好ましくは0.2〜0.5mmに設定される。開口部31の頂面31aは成形面1に対して僅かに凹んでいるが、これに限定されない。
前述の実施形態では、ステム4の中心軸4Aが成形面1の法線に対して平行となる例を示したが、図6の例では、ステム4の中心軸4Aが成形面1の法線に対して傾斜している。かかる構成であれば、ステム4の頭部42の頂面42aを成形面1の湾曲プロファイル1aよりもキャビティ15側に配置しやすい。また、図6では左側から右側へのゴム流れを想定しており、このようにゴムが流れてくる方向に頂面42aを向けることで、ゴム噛みの抑制効果も得られる。成形面1の法線に対する中心軸4Aの傾斜角度θは、例えば2〜20度に設定される。
前述の実施形態では、湾曲プロファイル1aの曲率半径がキャビティ15側に中心を有し、キャビティ15に向かって凹となる向きに湾曲する箇所にベントプラグ2を装着した例を示したが、図7の例では、キャビティ15に向かって凸となる向きに湾曲する箇所にベントプラグ2を装着している。このような場合であっても、頭部42の頂面42aとステム4の中心軸4Aとの交点61が、湾曲プロファイル1aよりもキャビティ15側に配置されることにより、上述した改善効果が得られる。
この金型10を用いたタイヤの製造方法は、金型10のキャビティ15に未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱加圧を施して加硫を行う工程を含む。タイヤは、ブラダーと呼ばれるゴムバッグの膨張によって拡張変形し、その外表面が成形面1に押し当たる。その過程で、タイヤと成形面1との間の空気は、ベントプラグ2の排気路21を通じて外部に排出される。このとき、排気孔16内の空間を吸引機により吸引し、排気性能を高めてもよい。成形後のタイヤでは、外表面に形成される凸部が減少しているため、転がり抵抗やノイズの悪化が抑制される。
上述したタイヤ加硫金型は、排気孔に装着されるベントプラグを上記の如く構成したこと以外は、通常のタイヤ加硫金型と同等であり、従来公知の形状や材質、機構などが何れも本発明に採用することができる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。前述の実施形態では、トレッド型部と一対のサイド型部とを備えた金型構造であったが、本発明は、これに限定されず、例えばトレッド型部の中央部で上下に二分割された金型構造にも適用できる。また、前述の実施形態では、付勢部材がコイルバネであったが、これに代えて皿バネや板バネなどを利用しても構わない。
1 成形面
1a 湾曲プロファイル
2 ベントプラグ
3 ハウジング
4 ステム
4A 中心軸
5 付勢部材
10 タイヤ加硫金型
15 キャビティ
16 排気孔
21 排気路
31 開口部
31a 頂面
41 胴部
42 頭部
42a 頂面
43 ストッパー
44 スリット
61 交点
62 外縁

Claims (7)

  1. キャビティにセットされたタイヤの外表面に接する成形面と、前記成形面で開口する排気孔に装着されたベントプラグとを備えるタイヤ加硫金型において、
    前記ベントプラグが、排気路を内部に有する筒状のハウジングと、前記ハウジングに挿入され、前記排気路を開閉する弁体となるステムと、前記排気路を開放するように前記ステムを前記キャビティに向けて付勢する付勢部材とを備え、
    前記ステムが、前記ハウジングの軸方向に延びる柱状の胴部と、前記ハウジングの開口部の内面に接することにより前記排気路を閉鎖する頭部とを有し、
    前記ハウジングの開口部の頂面と、前記ステムの頭部の頂面とが、それぞれ平面により形成され、
    前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部の頂面と前記ステムの中心軸との交点が、前記成形面の湾曲プロファイルよりもキャビティ側に配置され、
    前記ハウジングの開口部の頂面が前記成形面に対して凹んでいることを特徴とするタイヤ加硫金型。
  2. 前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部の頂面が、前記ハウジングの開口部の頂面と面一に配置される請求項1に記載のタイヤ加硫金型。
  3. 前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部の頂面が前記ハウジングの開口部の頂面から突出する請求項1に記載のタイヤ加硫金型。
  4. キャビティにセットされたタイヤの外表面に接する成形面と、前記成形面で開口する排気孔に装着されたベントプラグとを備えるタイヤ加硫金型において、
    前記ベントプラグが、排気路を内部に有する筒状のハウジングと、前記ハウジングに挿入され、前記排気路を開閉する弁体となるステムと、前記排気路を開放するように前記ステムを前記キャビティに向けて付勢する付勢部材とを備え、
    前記ステムが、前記ハウジングの軸方向に延びる柱状の胴部と、前記ハウジングの開口部の内面に接することにより前記排気路を閉鎖する頭部とを有し、
    前記ハウジングの開口部の頂面と、前記ステムの頭部の頂面とが、それぞれ平面により形成され、
    前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部の頂面と前記ステムの中心軸との交点が、前記成形面の湾曲プロファイルよりもキャビティ側に配置され、
    前記ハウジングの開口部の頂面が前記成形面から突出し、
    前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部の頂面が前記ハウジングの開口部の頂面に対して凹んでいることを特徴とするタイヤ加硫金型。
  5. 前記排気路が閉鎖される状態にて、前記ステムの頭部と前記ハウジングの開口部との接触領域の外縁が、前記湾曲プロファイル上に配置される又は前記湾曲プロファイルよりもキャビティ側に配置される請求項1〜4いずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  6. 前記ステムの頭部が、前記キャビティに向かって拡径する円錐台状に形成され、前記ハウジングの開口部の内面が、前記キャビティに向かって拡径するテーパ面で形成されている請求項1〜5いずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載のタイヤ加硫金型のキャビティに未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱加圧を施して加硫を行う工程を含むタイヤの製造方法。
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