JP2020066210A - ベントプラグ、タイヤ加硫金型及びタイヤの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加硫成形後のタイヤ外表面のベント痕を目立たせなくして、タイヤ外観の悪化を抑制できるベントプラグ、タイヤ加硫金型及びタイヤの製造方法を提供する。【解決手段】タイヤ加硫金型の成形面1で開口する排気孔16に装着されるベントプラグ2において、排気路21を内部に有する筒状のハウジング3と、ハウジング3に挿入され、排気路21を開閉する弁体となるステム4と、排気路21を開放するようにステム4をキャビティに向けて付勢するコイル状のスプリング5とを備え、ステム4の頂面4tが凹曲面により形成されている。【選択図】図6
Description
本発明は、タイヤ外表面に接する成形面の排気孔に装着されるベントプラグと、そのベントプラグを備えたタイヤ加硫金型と、それを用いたタイヤの製造方法とに関する。
従来、タイヤ加硫金型では、タイヤ外表面を成形する成形面に多数の排気孔が設けられている。排気孔は、金型の内部と外部に通じ、加硫成形時にタイヤ外表面と成形面との間の空気を排出させ、それによりベアと呼ばれる凹み傷の発生を防止する。加硫成形時にはタイヤ外表面の未加硫ゴムが排気孔に流入するため、加硫成形後のタイヤ外表面には、スピューと呼ばれる多数のゴム突起が形成される。これに対し、排気孔にベントプラグを装着することによりスピューの形成を防ぐ手法が知られている。
特許文献1には、排気路を内部に有する筒状のハウジングにステムが挿入され、そのステムをスプリングが付勢することで開状態となるベントプラグ(スプリングベントとも呼ばれる)が開示されている。この種のベントプラグでは、ハウジングにテーパ形状の弁座が設けられており、タイヤ外表面で押し下げられたステムの頭部が弁座に着座すると、排気路の入口が閉鎖されて閉状態となる。排気路の入口は、ハウジングの弁座とステムの頭部との間で環状に開口する。
通常のベントプラグでは、閉状態においてステムの頂面とハウジングの頂面とが面一に配置され、それらが平坦面を形成する。しかし、図7のように、成形面1はタイヤ外表面に沿って湾曲しているため、ハウジング93の外縁を成形面1に合致させて装着したベントプラグ9では、閉状態におけるステム94の頂面94tが成形面1のプロファイル1aから突出する。この場合、加硫成形後のタイヤ外表面には、平坦な底面を有する窪み状のベント痕が形成される。その結果、周囲の領域とは光沢が異なる多数のベント痕がタイヤ外表面に点在し、それらが目立つことでタイヤ外観が悪化する恐れがあった。
特許文献2には、ステムの頂面を隆起させて凸曲面により形成したベントプラグが記載されている。かかるベントプラグを用いた場合、加硫成形後のタイヤ外表面には、周囲の領域とは逆向きに湾曲した底面を有する窪み状のベント痕が形成される。それ故、周囲の領域とは光沢が異なる多数のベント痕がタイヤ外表面に点在し、やはりタイヤ外観が悪化する恐れがある。
特許文献3には、ステムをスプリングが付勢することで閉状態となり、タイヤ外表面の未加硫ゴムでステムが押し下げられてから、ステムに外挿された弾性チューブの上面にステムが当接するまで開状態となるベントプラグが記載されている。しかし、ステムの頂面が、ハウジングの頂面よりも下方側(反キャビティ側)に位置して平坦面で形成されているため、加硫成形後のタイヤ外表面には、平坦な頂面を有する隆起状のベント痕が形成される。それ故、周囲の領域とは光沢が異なる多数のベント痕がタイヤ外表面に点在し、やはりタイヤ外観が悪化する恐れがある。
特許文献4には、成形面の一部を構成する蓋部と、筒状の胴部とを備えたベントピースが記載されている。しかし、蓋部の表面が平坦面で形成されているため、ベントピースの外縁を成形面に合致させて装着すると、図7の場合と同様に、加硫成形後のタイヤ外表面には、平坦な底面を有する窪み状のベント痕が形成される。それ故、周囲の領域とは光沢が異なる多数のベント痕がタイヤ外表面に点在し、やはりタイヤ外観が悪化する恐れがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加硫成形後のタイヤ外表面のベント痕を目立たせなくして、タイヤ外観の悪化を抑制できるベントプラグ、タイヤ加硫金型及びタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係るベントプラグは、タイヤ加硫金型の成形面で開口する排気孔に装着されるベントプラグにおいて、排気路を内部に有する筒状のハウジングと、前記ハウジングに挿入され、前記排気路を開閉する弁体となるステムと、前記排気路を開放するように前記ステムをキャビティに向けて付勢するコイル状のスプリングとを備え、前記ステムの頂面が凹曲面により形成されているものである。これにより、加硫成形後のタイヤ外表面には、周囲の領域との光沢の差が小さいベント痕が形成される。その結果、ベント痕が目立ちにくくなり、タイヤ外観の悪化を抑制できる。
前記ハウジングの頂面が曲面により形成されていて、前記排気路が閉鎖される状態では、前記ステムの頂面が前記ハウジングの頂面と同一凹曲面に配置されるものでもよい。かかる構成によれば、ベント痕が更に目立ちにくくなり、タイヤ外観の悪化を効果的に抑制できる。
前記排気路が、前記ハウジングに設けられた弁座と、前記弁座に接する前記ステムの頭部との間で環状に開口する外側入口部、及び、前記外側入口部の内側で開口する内側入口部を有するものでもよい。ステムの頂面が凹曲面で形成されていることにより、加硫成形時にはベントプラグの中心部に空気が集まりやすい傾向にあるが、上記構成によれば、排気路が、外側入口部だけでなく、その内側で開口した内側入口部を有するため、空気を排出しやすくなる。
前記ステムが、前記ベントプラグの中心部に配置された軸部に外挿される筒状の胴部と、筒状の前記頭部とを有し、前記頭部が、前記弁座に接することにより前記外側入口部を閉鎖する外側面と、前記軸部の側面に接することにより前記内側入口部を閉鎖する内側面とを含むものでもよい。かかる構成によれば、内側入口部をベントプラグの中心部に近付けて設けることができるため、ベントプラグの中心部に溜まりがちな空気が効率的に排出される。
本発明に係るタイヤ加硫金型は、キャビティにセットされたタイヤの外表面に接する前記成形面と、前記成形面で開口する前記排気孔に装着された上記のベントプラグとを備えたものである。かかる構成によれば、加硫成形後のタイヤ外表面のベント痕が目立ちにくくなるため、タイヤ外観の悪化を抑制できる。
本発明に係るタイヤの製造方法は、上記のベントプラグを備えたタイヤ加硫金型のキャビティに未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱加圧を施して加硫を行う工程を含むものである。かかる方法によれば、加硫成形後のタイヤ外表面のベント痕が目立ちにくくなるため、タイヤ外観の悪化を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、タイヤ子午線断面に沿ったタイヤ加硫金型10(以下、単に「金型10」と呼ぶ場合がある)の断面を示す。この金型10は型閉め状態にある。タイヤTは、タイヤ幅方向を上下に向けてセットされる。図1において、左方向はタイヤ径方向外側、右方向はタイヤ径方向内側である。図2は、図1の要部を拡大して示しており、上方向がキャビティ15側となる。
図1は、タイヤ子午線断面に沿ったタイヤ加硫金型10(以下、単に「金型10」と呼ぶ場合がある)の断面を示す。この金型10は型閉め状態にある。タイヤTは、タイヤ幅方向を上下に向けてセットされる。図1において、左方向はタイヤ径方向外側、右方向はタイヤ径方向内側である。図2は、図1の要部を拡大して示しており、上方向がキャビティ15側となる。
金型10は、キャビティ15にセットされたタイヤTの外表面に接する成形面1を備える。成形面1は、タイヤ外表面Tsに沿って湾曲したプロファイルを有する。成形面1には、金型10の内部(キャビティ15)と外部とを連通させる排気孔16が設けられている。加硫成形時には、この排気孔16を通じてタイヤTと成形面1との間の空気が排出される。図2に拡大して示すように、その成形面1で開口する排気孔16にベントプラグ2が装着されている。
成形面1の素材としては、アルミニウム材が例示される。このアルミニウム材は、純アルミ系の素材のみならずアルミニウム合金を含む概念であり、例えばAl−Cu系、Al−Mg系、Al−Mg−Si系、Al−Zn−Mg系、Al−Mn系、Al−Si系が挙げられる。ベントプラグ2を構成する後述のハウジング3とステム4は、それぞれステンレスやS45Cに代表される鋼材からなることが好ましく、これらは同種金属でもよいが異種金属でも構わない。
金型10は、タイヤのトレッド部を成形するトレッド型部11と、タイヤのサイドウォール部を成形するサイド型部12,13と、タイヤのビード部が嵌合されるビードリング14,14とを備える。成形面1は、トレッド型部11の内面と、サイド型部12,13の内面とを含んでいる。図示を省略しているが、トレッド型部11の内面には、タイヤのトレッド面に溝を形成するための凸状の骨部が設けられている。図1では、トレッド型部11の内面で開口する1本の排気孔16しか描いていないが、実際には、トレッド型部11やサイド型部12,13の内面で開口する多数の排気孔が設けられている。
図2に示すように、ベントプラグ2は、排気路21を内部に有する筒状のハウジング3と、ハウジング3に挿入され、排気路21を開閉する弁体となるステム4と、排気路21を開放するようにステム4をキャビティ15に向けて付勢するコイル状のスプリング5とを備える。また、このベントプラグ2では、ステム4の頂面4tが凹曲面により形成されている。当該凹曲面は、タイヤ外表面Tsと同じ向きに、即ちタイヤTの外周側に凸となる向きに、すり鉢状に湾曲している。
ハウジング3は、成形面1に対して固定されている。より具体的に、ハウジング3は、締まり嵌めによって排気孔16に圧入されている。本実施形態では、ハウジング3の外縁を成形面1に合致させてベントプラグ2を装着しているが、これに限定されない。ハウジング3には、テーパ形状の弁座31が設けられている。弁座31は、キャビティ15に近い方のハウジング3の端部に形成されている。キャビティ15から遠い方のハウジング3の端部には、貫通孔32と、内鍔状の支持部33とが設けられている。排気路21は、弁座31と、その弁座31に接するステム4の頭部42との間で環状に開口している。
ステム4は、柱状の胴部41と、胴部41に一体的に連結された頭部42とを有する。胴部41は、全体として軸方向に延びた円柱状に形成されている。スプリング5は、胴部41に外挿されている。頭部42は、弁座31に接することにより排気路21を閉鎖する。キャビティ15から遠い方の胴部41の端部には、貫通孔32より大径のストッパー43が設けられている。ステム4は、このストッパー43の作用によりハウジング3から抜け出ない。ストッパー43は、スリット44を閉じるように弾性変形させることで、貫通孔32を通過できる。
図2では排気路21が開放されており、ベントプラグ2は開状態にある。開状態では、スプリング5によって押し上げられたステム4の頭部42が弁座31から離れている。ベントプラグ2が開状態にある間は、タイヤ外表面が成形面1に接近する動作に伴って、キャビティ15内の空気が排気路21を介して金型10の外部へ排出される。この排気路21は、その入口となる弁座31と頭部42との隙間から、胴部41の周囲及び貫通孔32を通るようにして形成される。
図3では排気路21が閉鎖されており、ベントプラグ2は閉状態にある。閉状態では、タイヤ外表面Tsによって押し下げられたステム4の頭部42が弁座31に着座する。頭部42の側面は、弁座31に対応したテーパ形状に形成されている。タイヤ外表面Tsが成形面1から離れると、スプリング5によってステム4が押し上げられ、図2で示した開状態となる。
ステム4の頂面4tが凹曲面で形成されていることにより、加硫成形後のタイヤ外表面には、タイヤ外表面Tsと同じ向きに湾曲したベント痕が形成される。かかるベント痕は、周囲の領域に対して殆ど段差のないベント痕(図3参照)、周囲の領域と同じ向きに湾曲した底面を有する窪み状のベント痕、または、そのような向きに湾曲した頂面を有する隆起状のベント痕となるが、何れにしてもステム4の頂面4tが平坦である場合に形成されるベント痕に比べると、周囲の領域との光沢の差が軽減される。その結果、ベント痕が目立ちにくくなり、タイヤ外観の悪化を抑制できる。
また、キャビティ15に面するステム4の頂面4tが凹曲面で形成されていることにより、そうでない場合に比べて、加硫成形後のタイヤ外表面に形成されるベント痕の凹凸の大きさが小さくなる傾向にある。それ故、かかる構成によれば、加硫成形後のタイヤにおいて転がり抵抗の改善効果も見込める。タイヤ外表面には多数のベント痕が形成されるため、個々の凹凸が小さくても、転がり抵抗に対する影響は看過できない。
図2,3では、ハウジング3の頂面3tが平坦面で形成されている例を示したが、これに限られない。例えば、図4に示すように、ハウジング3の頂面3tが曲面により形成され、排気路21が閉鎖される状態(即ち、閉状態)において、ステム4の頂面4tがハウジング3の頂面3tと同一凹曲面に配置されるものでもよい。かかる構成によれば、ベント痕が更に目立ちにくくなるため、タイヤ外観の悪化を効果的に抑制できる。
図2〜4では、ステム4の頂面4tが成形面1のプロファイルに略一致している例を示したが、これに限られない。もとより、成形面1のプロファイルの曲率は部位によって異なっており、各部位の曲率に応じたベントプラグを作製することは現実的ではない。したがって、実際には、ステム4の頂面4tを代表的な曲率で形成するとともに、そのステム4を内蔵したベントプラグ2が成形面1の各部位の排気孔16に装着される。このため、頂面4tの曲率がその周囲の領域の曲率よりも大きい場合もあれば(図4の成形面X1参照)、その反対の場合もある。
加硫成形時には、ステム4の頂面4tが凹曲面で形成されていることにより、ベントプラグ2の中心部に空気が集まりやすい傾向にある。頂面4tの曲率がその周囲の領域の曲率よりも大きい場合は、この傾向が特に顕著である。これに対し、ベントプラグ2の排気路21は、弁座31と頭部42との隙間に入口を有しているが、ベントプラグ2の中心部の近くには入口を有していないため、ベントプラグ2の中心部に集まった空気が効率的に排出されない。後述する第2実施形態は、この点に鑑みて改良されたものである。
この金型10を用いたタイヤの製造方法は、金型10のキャビティ15に未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱加圧を施して加硫を行う工程を含む。タイヤは、ブラダーと呼ばれるゴムバッグの膨張によって拡張変形し、その外表面が成形面1に押し当たる。その過程で、タイヤと成形面1との間の空気が、ベントプラグ2の排気路21を通じて外部に排出される。このとき、排気孔16内の空間を吸引機により吸引し、排気性能を高めてもよい。加硫成形後のタイヤ外表面には、周囲の領域との光沢の差が小さいベント痕が形成される。
本実施形態では、上記の如きベントプラグ2が、成形面1としてのトレッド型部11の内面で開口する排気孔16に装着されているが、これに代えて、または加えて、サイド型部12(及び/またはサイド型部13)の内面で開口する排気孔に装着することも可能である。
本実施形態では、トレッド型部11と一対のサイド型部12,13とを備えた金型構造を例示したが、これに限定されず、例えばトレッド型部の中央部で上下に二分割された金型構造であってもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態は、以下に説明する構成の他は、第1実施形態と同様の構成及び作用であるので、共通点を省略して主に相違点について説明する。なお、第1実施形態で説明した部材、部位と同一の部材、部位には、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
第2実施形態は、以下に説明する構成の他は、第1実施形態と同様の構成及び作用であるので、共通点を省略して主に相違点について説明する。なお、第1実施形態で説明した部材、部位と同一の部材、部位には、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図5,6に示すように、第2実施形態では、排気路21が、ハウジング3に設けられた弁座31と、弁座31に接するステム4の頭部42との間で環状に開口する外側入口部Es、及び、その外側入口部Esの内側で開口する内側入口部Euを有する。排気路21が、外側入口部Esだけでなく、内側入口部Euを有することにより、ベントプラグ2の中心部に集まった空気を排出しやすくなる。外側入口部Es及び内側入口部Euは、それぞれ円環状に開口しており、排気路21の入口が同心円状に設けられている。
ハウジング3には、中心軸部材6が取り付けられている。中心軸部材6は、キャビティ15から遠い方のハウジング3の端部に嵌合される円板状の基部61と、基部61の中心部からキャビティ15に向かって延びた軸部62とを有する。基部61には、通気孔63が形成されている。軸部62の先端は、弁座31と同じ高さに位置し、その側面はテーパ形状に形成されている。ステム4は、ベントプラグ2の中心部に配置された軸部62に外挿される筒状の胴部41と、筒状の頭部42とを有する。頭部42は、胴部41に一体的に連結されている。
ハウジング3は、内鍔状の支持部34を有する。支持部34は、基部61よりもキャビティ15側に配置されている。キャビティ15から遠い方のステム4の端部には、支持部34の内径よりも大径のストッパー4sと、図示しないスリットとが設けられている。ステム4は、ストッパー4sの作用によってハウジング3から抜け出ない。スプリング5は、ステム4の頭部42と支持部34との間に介在している。キャビティ15から遠い方のスプリング5の端部の位置は、ハウジング3によって規制されている。中心軸部材6は、ハウジング3とは別個の部材であるが、ハウジング3と一体的に形成されていてもよい。
外側入口部Esは、弁座31と頭部42の外側面との間で環状に開口し、内側入口部Euは、頭部42の内側面と軸部62の先端部との間で環状に開口する。頭部42は、弁座31に接することにより外側入口部Esを閉鎖する外側面と、軸部62の側面に接することにより内側入口部Euを閉鎖する内側面とを含む。頭部42は、弁座31に着座して外側入口部Esを閉鎖すると同時に、軸部62の側面に接触(着座)して内側入口部Euを閉鎖する。頭部42の外側面は、弁座31に対応したテーパ形状に形成されている。頭部42の内側面は、軸部62の先端部の側面に対応したテーパ形状に形成されている。
上述したタイヤ加硫金型は、排気孔に装着されるベントプラグを上記の如く構成したこと以外は、通常のタイヤ加硫金型と同等であり、従来公知の形状や材質、機構などが何れも本発明に採用することができる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
1 成形面
2 ベントプラグ
3 ハウジング
3t ハウジングの頂面
4 ステム
4t ステムの頂面
5 スプリング
6 中心軸部材
10 タイヤ加硫金型
15 キャビティ
16 排気孔
21 排気路
31 弁座
41 ステムの胴部
42 ステムの頭部
62 軸部
Es 外側入口部
Eu 内側入口部
2 ベントプラグ
3 ハウジング
3t ハウジングの頂面
4 ステム
4t ステムの頂面
5 スプリング
6 中心軸部材
10 タイヤ加硫金型
15 キャビティ
16 排気孔
21 排気路
31 弁座
41 ステムの胴部
42 ステムの頭部
62 軸部
Es 外側入口部
Eu 内側入口部
Claims (6)
- タイヤ加硫金型の成形面で開口する排気孔に装着されるベントプラグにおいて、
排気路を内部に有する筒状のハウジングと、
前記ハウジングに挿入され、前記排気路を開閉する弁体となるステムと、
前記排気路を開放するように前記ステムをキャビティに向けて付勢するコイル状のスプリングとを備え、
前記ステムの頂面が凹曲面により形成されていることを特徴とするベントプラグ。 - 前記ハウジングの頂面が曲面により形成されていて、
前記排気路が閉鎖される状態では、前記ステムの頂面が前記ハウジングの頂面と同一凹曲面に配置される請求項1に記載のベントプラグ。 - 前記排気路が、前記ハウジングに設けられた弁座と、前記弁座に接する前記ステムの頭部との間で環状に開口する外側入口部、及び、前記外側入口部の内側で開口する内側入口部を有する請求項1または2に記載のベントプラグ。
- 前記ステムが、前記ベントプラグの中心部に配置された軸部に外挿される筒状の胴部と、筒状の前記頭部とを有し、
前記頭部が、前記弁座に接することにより前記外側入口部を閉鎖する外側面と、前記軸部の側面に接することにより前記内側入口部を閉鎖する内側面とを含む請求項3に記載のベントプラグ。 - キャビティにセットされたタイヤの外表面に接する前記成形面と、前記成形面で開口する前記排気孔に装着された請求項1〜4いずれか1項に記載のベントプラグとを備えたタイヤ加硫金型。
- 請求項1〜4いずれか1項に記載のベントプラグを備えたタイヤ加硫金型のキャビティに未加硫タイヤをセットし、その未加硫タイヤに加熱加圧を施して加硫を行う工程を含むタイヤの製造方法。
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---|---|---|---|
JP2018201917A JP2020066210A (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | ベントプラグ、タイヤ加硫金型及びタイヤの製造方法 |
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