JP6087710B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、特別状態であるか否かに関わらずリプレイ役等の第1小役に入賞率が高く一定である一方、特別状態になった場合にはAT役等の第2小役の入賞率が高まる遊技機が特別状態であるのか否かを精度よく判定する遊技情報管理装置を提供することにある。
請求項4に記載した発明は、特別状態であった期間である特別期間における遊技情報である特別情報を特定する特別情報特定手段を備え、前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力された遊技信号により遊技情報を特定可能であり、前記特別情報特定手段は、前記特別状態が開始したこと、及び終了したことの少なくとも一方が特定されることにより前記特別期間が特定された場合に、その対応する前記判定期間における遊技情報を、前記除外ゲームに対応した遊技期間における遊技情報を除外することなく前記特別期間に含めて前記特別情報を特定することを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、基準値、基準数、或いは基準セーフを設定するだけで、例えば遊技機種毎に異なるAT役等を特定するための設定を行うことなく特別状態の発生を特定し得るようになるので、遊技機種に応じた設定変更を行う必要性を低く抑えることが出来ると共に、除外条件として最も利用頻度の高い役(例えばリプレイ役)を除外条件として設定することで、遊技機種個別に除外条件を設定する必要性を低く抑えた汎用性の高い遊技情報管理装置を提供可能となる。
請求項4に記載した発明によれば、特別状態の開始や終了の判定については除外処理にて対応する期間を除外するものの、特別情報については、判定情報ではなく、除外した遊技期間を含めた判定期間における遊技情報を特別情報に包含させるため、より適切な特別情報を特定し得るようになる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による遊技情報管理装置について、図1から図13を参照しながら説明する。
図1は、遊技情報管理装置を適用した遊技場用システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場用システム1が設けられている遊技場内には、複数台の遊技機2が設置されている。本実施形態の場合、遊技機2は所謂スロットマシンである。各遊技機2には、貸出装置3及び情報表示装置4がそれぞれ付設されている。これら遊技機2、貸出装置3及び情報表示装置4は、中継装置5に接続されている。この中継装置5は、LAN6を介して管理装置7に接続している。このため、遊技機2や貸出装置3等の遊技機2側から出力される後述する遊技信号は、中継装置5によって管理装置7に送信される。管理装置7は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、モニタ8等が付設されている。このような遊技場内には、例えば数百台の遊技機2が設置されており、管理装置7の管理対象となっている。
図3は、遊技機2に設定されている内部当選役の役構成を示している。遊技機2には、所謂ボーナス役としてのBB(ビッグボーナス)役及びRB(レギュラーボーナス)役、所謂小役としての9枚役A〜Rと9枚役Z、12枚役、2枚役、及びリプレイ役が設けられている。このうち、9枚役A〜Rと9枚役Zは、AT役に相当する。尚、9枚役A〜Rと9枚役Zの役割(後述するAT役操作報知)については、後述する。
また、遊技機2は、通常状態において2枚役に当選する、或いは振分けG数(1〜1500のゲーム数に対して振分け抽選を行った結果によって振分けられたゲーム数)分のゲームを実行する等によってAT開始条件が成立すると、AT状態(特別状態に相当する)となる。AT状態は、1回50Gをワンセットとし、50G消化毎に継続抽選が行われ、当選すれば更にワンセット継続する。また、AT状態において2枚役や12枚役等に当選する等の上乗せ条件が成立すると、対応するゲーム数が更に上乗せされる。そして、そのゲーム数を実行し、継続抽選も不当選になると、上記した振分けG数の抽選を行った後、通常状態へと復帰する。また、遊技機2は、ボーナス状態では、BB状態であれば46枚を超えるメダルの払出しにより終了し、RB状態であれば31枚を超えるメダルの払出しにより終了する。
遊技機2は、ゲーム開始時の内部抽選において、0〜65535の間で発生する乱数のうち1つを抽出し、抽出した乱数と図示しない抽選テーブルとを照合することにより、内部当選であるか否かを判定している。この遊技機2は、所謂ART機とは異なり、ボーナス状態以外の遊技状態では、遊技状態に関わらずリプレイ役の当選率を含め、同一の内部当選テーブルを有している。
ここで、AT役操作報知について説明する。AT役が当選した場合、リールの押し順(停止操作の順番)を決定する押し順抽選が行われる。以下、左リールを停止する操作を「左」、中リールを停止する操作を「中」、右リールを停止する操作を「右」と便宜的に称し、その押し順を「→」にて示す。
さて、通常状態では、遊技機2の停止操作を行う場合、左リールを最初に停止しないと振分けG数のゲーム数カウントが行われなかったり、2枚役当選後にAT状態へと移行しなかったりする等のペナルティが課せられて遊技者にとって不利な状態になると共に、エラー音が鳴る。このため、遊技者は、通常状態では左リールを最初に停止させる。
このように、AT役操作報知では、操作するストップボタン2cの押し順がゲーム開始時に報知される。このため、AT中には遊技者が何れかの役を入賞させる可能性が高くなる一方、はずれとなる可能性は低くなる。
これら遊技機2側からは、以下に示すような遊技信号が出力される。
アウト信号:遊技機2から出力する。ゲームの開始操作に応じてBET状態のメダルを使用したとしてBET状態のメダル数(3枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1がアウト(使用媒体数)となる。ゲーム信号に相当する。尚、リプレイ役入賞時にも対応分を出力する。
BB信号/RB信号:遊技機2から出力する。対応するボーナス状態(BB状態、RB状態=特定状態)時にレベル出力されるので、この信号を受信している受信期間をボーナス状態として特定する。遊技信号により遊技状態が直接的に特定可能な特定状態であり、この特定状態である期間が特定期間になる。
売上信号:貸出装置3から出力する。貸出メダル5枚(100円相当)毎に1パルス出力されるので、売上信号数×100が売上金額となる。尚、対価となる有価価値としては現金等の有価価値は勿論、貯玉等の有価価値も含まれる。即ち、所謂再プレイにより貸出されるメダルを貸出メダルとしても良い。
管理装置7は、上記したように遊技情報の集計を行っているとともに、以下に説明するように、特別状態(本実施形態の場合、AT状態)の開始又は終了の特定、並びに、特別状態である期間(特別期間に相当する)の特定を行っている。
管理装置7は、上記した特別状態等の特定を行うために、図7に示す設定情報を設定及び記憶している。この設定情報には、以下の項目が記憶されている。
ゲームアウト:ゲームを特定するためのアウト。ゲームアウト(ボーナス等の特定期間を除いた営業開始時、或いはボーナス等の終了時からの累計のゲーム数を特定するためのアウト)がこの設定値分更新される毎にゲームを特定する。尚、1ゲームの最大BET数(本実施形態では3枚)を基準として設定する。
設定はずれゲーム(基準数に相当する):判定期間におけるはずれゲーム(ゲーム間セーフ(後述するが、ゲームを特定してから次にゲームを特定するまでのセーフであって、先に特定したゲームに対応するセーフ)=0)に対する基準数で、はずれゲーム(非入賞ゲーム)がこの設定値以下となった(設定値に達しない)場合に特別状態についての開始特定を行い、この設定値を超過した(設定値に達した)場合に終了特定を行う。
設定入賞ゲーム(基準値に相当する):判定期間における入賞ゲーム(ゲーム間セーフ≠0)に対する基準値で、入賞ゲームがこの設定値を超過した(設定値に達した)場合に特別状態の開始を特定する。但し、設定入賞ゲーム=判定ゲーム−設定はずれゲームであり、この演算式にて特定出来るので、設定情報には設定せずに、判定処理時に演算式を採用しても良い。
除外セーフ:判定期間におけるゲームを判定対象から場外するための設定値で、ゲーム間セーフがこの設定値である場合に、除外条件が満たされたと判定して対応するゲームを判定期間の対象ゲームから除外する。
また、管理装置7は、詳細については後述する特別状態判定処理にて説明するが、遊技機2側から出力される遊技信号に基づいて図8に示すようなゲーム履歴(入賞ゲーム又ははずれゲームのいずれであるかを特定可能な履歴情報)を記憶する。このゲーム履歴は、後述する特別状態判定処理に関わるゲーム履歴の開始特定時における推移を示しており、最新のゲームを「今回」として、判定ゲーム分だけ遡った期間における判定ゲームのゲーム状況をゲームの特定毎に、「状況」と「ゲーム間セーフ」とが所謂先入れ先出し方式にて更新されつつ記憶されている。尚、図8では、説明のために、便宜上、除外ゲームを白抜きにて示し、はずれゲームをハッチングにて示している。
状況:そのゲームが入賞ゲームであったか、又は、はずれゲームであったか。
ゲーム間セーフ:そのゲームにおいて付与されたメダルの数(セーフ)。
図8(A)は、実際の状況に応じた従来のゲーム履歴、即ち、過去10ゲーム分の生データがそのまま記憶されたゲーム履歴の一例を示しており、図8(B)は、本実施形態において除外セーフ(図7参照)に対応する除外ゲーム(メダルの付与が3枚のゲーム。本実施形態ではリプレイ役が入賞したゲームが対応する)を除外したゲーム履歴の一例を示している。
この図8(A)の場合、過去10ゲームにおいてはずれゲームが3個記憶されているため、はずれゲームの数が設定はずれゲーム(図7参照。3回)以下となっている。しかし、内部当選役はあくまでも確率で決定されるため、偶々リプレイ入賞が集中する状況も起こり得る。つまり、単純にはずれゲームの回数だけでAT状態の開始を特定するような構成の場合、本実施形態の遊技機2のようにリプレイ役の入賞確率が高いと(図5参照)、実際にAT状態が開始されているのかが曖昧な状態で判断されている虞がある。
図8(D)の場合、偶々リプレイ入賞が集中した結果、ゲーム履歴内のAT役(9枚役)が3回となった状態の例を示している。この場合、例えば前述した特許文献1のようにAT役の入賞回数に基づいてAT状態の開始判定を行う構成では、リプレイ役が偶々集中したことで判定期間におけるAT役の入賞が少なくなり、実際にはAT状態であるにも関わらずAT状態ではないと誤判定する虞がある。つまり、単にAT役の入賞回数だけを判定基準としてしまうと、その判定精度に支障が生じ得る。
これに対して、図8(C)に示すようにリプレイ入賞を除外する本実施形態の構成であれば、本願ではリプレイがいくら発生しても除外されるので、ゲーム履歴には判定に必要な入賞の履歴が記憶されることになる。その結果、ゲーム履歴内のAT役の入賞回数に基づいて適切にAT状態であるかを判定し得るようになる。
本実施形態の管理装置7は、図9に示す特別状態判定処理、及び図10に示す特別状態詳細判定処理1を実行することによってゲーム履歴を更新している。
管理装置7は、図9に示す特別状態判定処理において、アウト信号を入力したか(A1)、及び、セーフ信号を入力したか(A10)を判定しており、いずれも入力していない場合には(A1:NO、A10:NO)、リターンする。
これに対して、管理装置7は、アウト信号が入力されると(A1:YES)、ゲームアウトを加算した後(A2)、前回ゲームの終了時より設定されたゲームアウト(3枚)分のゲームアウトが更新されたかを判定する(A3)。そして、ゲームアウト分のゲームアウトの更新があれば(A3:YES)、ゲームが開始されたと特定する。尚、ゲームアウトの差がゲームアウト分ではない場合には(A3:NO)、ゲームの開始が特定出来ないとしてリターンする。
管理装置7は、ゲーム間セーフが除外セーフであった場合には(A4:YES)、ゲーム間セーフを初期化する(A9)。つまり、当該ゲームが除外対象であると判定して、以下に説明するゲーム履歴の更新等の処理を省略する。このため、ゲーム間セーフが除外セーフであったゲームは、ゲーム履歴の記憶対象から除外される。
メダルの有無を特定すると、管理装置7は、特別状態詳細判定処理を実行する(A7)。この特別状態詳細判定処理は、本実施形態の場合、図10に示す特別状態詳細判定処理1が対応している。
さて、管理装置7は、通常状態において遊技者によりゲームが繰り返され、図10に示す特別状態詳細判定処理1においてゲーム履歴内のはずれゲームが設定はずれゲーム以下となった場合には(B1:YES、B2:NO)、ATフラグが0であり(B10:YES)、仮フラグも0であることから(B11:NO)、仮フラグを1にし(B9)、ゲーム履歴を初期化する(B8)。つまり、管理装置7は、例えば図8(C)に示すようにゲーム履歴内に記憶されているはずれゲームが設定はずれゲーム以下であれば、特別状態が開始された可能性があるとして特別状態の開始を仮特定すると共に、特別状態の開始を本特定するための判定状態になる。
管理装置7は、仮フラグが1の状態で更に遊技者によりゲームが繰り返された結果、ゲーム履歴内のゲームが判定ゲームになり(B1:YES)、ゲーム履歴内のはずれゲームが設定はずれゲームを越えると(B2:YES)、ATフラグが0であり(B3:YES)、仮フラグが1であることから(B5:YES)、ゲーム履歴内のはずれゲームが設定はずれゲーム+再判定値(3+1=4G)を越えたかを判定する(B6)。
特別情報:特別状態判定処理により特別期間と判定した期間における遊技情報。
仮情報:仮フラグが1となってからの遊技情報。仮遊技情報に相当する。
尚、図12ではボーナス信号の非受信期間における遊技情報のみを示しているが、ボーナス期間における遊技情報も勿論、別途記憶し、その他の、周知の遊技情報も記憶対象となる。
例えば図12(A)の場合、図11に示す時刻T1になるまでの通常状態と判定している期間における遊技情報(通常アウト=333、通常セーフ=193、通常ゲーム=111)と、仮特定後の期間Aにおける仮情報(仮アウト=51、仮セーフ=33、仮ゲーム=17)が記憶されている。
そして、管理装置7は、仮特定の判定状態を持ち越したままさらにゲームが繰り返され、ゲーム履歴内のゲームが判定ゲームになった時点(B1:YES)におけるはずれゲームが設定はずれゲーム以下となった場合には(B2:NO)、ATフラグが0であり(B10:YES)、仮フラグが1であることから(B11:YES)、仮フラグを0にした後(B12)、ATフラグを1にし(B13)、ゲーム履歴を初期化する(B8)。
また、管理装置7は、最初に仮特定した時点、より正確には、仮特定した状態を継続したまま本特定が行われた場合における最初の仮特定した時点(図11の場合、時刻T3)時点を特別状態の開始と特定し、時刻T3以降の期間を特別期間と特定する。そして、特別状態の開始(特定期間の開始にも相当する)を本特定したことから、図12(E)に示すように、特別状態に対応する遊技情報である特別情報を更新する。この場合、図12(D)において仮情報として記憶されている遊技情報が、特別状態の開始が特定されたことから、図12(E)に示すように特別期間における遊技情報を示す特別情報に加算されて記憶される。
つまり、管理装置7は、特別状態の開始を特定した後に、最初にゲーム履歴内のはずれゲームが設定はずれゲームより大きくなった時点で、特別状態が終了したことを特定している。この状態は、図11に示す時刻T7に相当し、図12(F)がこの時刻T7における遊技情報に相当する。また、図11に示すように、時刻T3から時刻T7までの期間(期間B+C+D)が特別期間として特定される一方、時刻T7以降の期間Eが通常期間として特定される。
種別:対応する遊技状態の種類(ボーナス状態、又はAT状態)。
通常ゲーム:レコード中の通常期間におけるゲーム数。
特別ゲーム:レコード中の特別期間におけるゲーム数。
特別差数:レコード中の通常期間以外の差数で、ボーナス状態又は特別状態中の差数(セーフ−アウト)。
平均差数:特別状態における1ゲーム当たりの平均差数(特別差数÷特別ゲーム)。
平均:レコード毎の平均値を示し、合計はレコードの合計値を示す。尚、平均差数の合計のみ特別差数の合計÷特別ゲームの合計として算出している。
この図13に示す履歴情報は、図12(A)〜(F)のように特別情報と通常情報とを区分けした遊技情報をボーナス状態や特別状態の発生毎に区分けした履歴情報であり、所謂ボーナス履歴を示している。尚、図13のレコードNO29が、図12(F)に示した遊技情報に対応している。
このように、管理装置7は、遊技機2側から出力される遊技信号に基づいて、はずれゲームが設定はずれゲームに達していなければ遊技者に操作態様が報知される特別状態であるとの判定基準に基づき、遊技状態を直接的に特定可能な状態信号が出力されない特別状態の開始及び終了を特定すると共に、特別状態である期間(特別期間)を特定する。
管理装置7は、ゲーム履歴を記憶しており、そのゲーム履歴のうちはずれゲームが設定はずれゲームを越えたか否かによって特別状態(AT状態)の開始又は終了を特定している。これにより、入賞率が高く遊技状態に応じてその入賞率が変動しないような入賞役(本実施形態ではリプレイ役)が入賞した場合に除外条件が成立するように設定出来るようになり、特別期間を直接的に特定できる信号が出力されないような遊技機における特別状態の発生状況を、上記したような入賞役の影響を受けずに適切に特定することが出来る。
これらを踏まえると通常状態におけるはずれ(この場合、入賞が発生しない状態という意味)となる割合は13.5%+46.7%で60.2%となるが、リプレイを除外すると、全体の割合は64.2%であるので、はずれとなる割合は60.2%÷64.2%=93.8%となる。
このため、従来構成の場合にははずれとなる割合が通常状態とAT状態とで46.7%→13.5%と約3.7倍という割合差しかないのに対して、本実施形態の構成を採用する場合には93.8%→21.0%という約4.5倍という割合差となることで、従来構成と比較して更に精度良く遊技状態を判定可能となる。
また、除外対象となるリプレイ役、或いは対応して出力されるセーフは、ほぼ全機種に共通しているという実情を鑑みれば、遊技機2によって除外対象となる小役のセーフ数やAT役のゲーム間セーフ数を変更する必要もない。
管理装置7は、特別状態の開始を仮特定した後に本特定を行っている。これにより、誤判定(開始の特定の誤り)を防止出来ると共に、本特定の判定期間は仮特定時点からの期間が対象となるので、仮特定と本特定とで重複した期間が判定期間として採用されなくなり、一層、誤判定を防止出来る。
このとき、管理装置7は、本特定前の仮特定時に遡って、換言すると、特別状態の開始又は終了が特定された時点を起点として特別情報を特定するので、特別期間でない期間の遊技情報が徒に特別情報に含まれる虞が無くなる。
第1実施形態では除外セーフの設定として3を設定可能としたが、3以下等の範囲を設定対象としても良い。また、それらを設定可能とすれば固定値としても変更可能としてもいずれとしても効果を期待出来る。また、除外役(除外ゲームに対応する役)としてリプレイを例示したが、リプレイ役だけに関わらずAT役以外の小役等、遊技状態に応じて入賞率が変動しない小役を対象としても良いし、複数種類の小役を対象としても良い。また、3枚役がある場合、リプレイ役と同様のセーフ信号出力となるのでいずれかを区別出来ないが、いずれであっても管理装置7側にてリプレイ役と判定して除外ゲームとしても良い。即ち、除外条件としてはどのような条件を設定しても良い。
更に、リプレイやAT役等の特定をゲーム間セーフにより間接的に特定したが、入賞役を特定可能な入賞役信号により除外条件や特別状態判定条件の成立等を判定しても良い。即ち、入賞信号としてセーフ信号だけでなく入賞役信号を採用しても良い。
以下、本発明の第2実施形態による遊技情報管理装置について、図14及び図15を参照しながら説明する。第2実施形態では、ゲーム履歴内のゲーム数が判定ゲームに達しなくとも特別状態の開始又は終了を判定している点において第1実施形態と異なっている。尚、遊技情報管理装置の構成は第1実施形態と共通する。また、ATフラグ及び仮フラグの意味合いも第1実施形態と共通する。
図14は、管理装置7が実行する特別状態詳細判定処理2を示すフローチャートである。第2実施形態による管理装置7は、第1実施形態と同様に図9に示す特別状態特定処理を実行している。
このように、本実施形態の管理装置7は、判定期間に対応したゲームの実行(即ち、10Gの実行)がなされなくとも、仮特定中(特別状態の判定中)に再び入賞ゲームが設定入賞ゲーム以上となった時点で、特別状態の開始を特定している。換言すると、管理装置7では、設定ゲームの実行がなされていなくとも、特別状態の開始の特定が可能になっている。
このように、本実施形態の管理装置7は、設定ゲームに対応する10G分のゲームの実行がなされていなくとも、特別状態の開始又は終了を特定可能となっている。
管理装置7は、判定期間に対応したゲームの実行(判定ゲーム=10Gの実行)がなされなくとも、はずれゲーム等が設定はずれゲーム(基準値=3G)に達した時点で開始又は終了を特定する。このため、例えばはずれゲームの割合にて特別状態の開始や終了の特定を行う場合には判定期間内のはずれゲームが基準値に達するまで開始や終了の特定が出来ないのに対して、本実施形態の管理装置7によれば、不要な判定期間を極力排除したより正確な特別期間を特定出来る。
尚、第2実施形態についても、上記した第1実施形態の変形例のように変形することが出来るとともに、同様の効果を得ることが出来る。
以下、本発明の第3実施形態による遊技情報管理装置について説明する。第3実施形態では、所謂ART機の遊技機を管理対象とし、特別状態としてART状態を想定している点において、第1実施形態と異なっている。
対象となる遊技機として、所謂RT状態を発生可能でリプレイ役の入賞率が遊技状態に応じて変化する遊技機を対象としても良い。この場合、図9に示す特別状態判定処理にてステップA4を省略したフローとすることで、つまり、除外セーフに対応するゲーム間セーフのゲームを判定対象から除外せずに特別状態詳細判定処理(図10、図14参照)を実行することで、特別状態を発生させる特別役の入賞信号や特別状態の開始から終了までの期間を直接的に特定可能な遊技信号が出力対象とされない遊技機における特別状態の開始又は終了を特定可能となる。
本発明は、上記した各実施形態にて例示したものに限定されることなく、次のように変形又は拡張することが出来る。
特別状態の開始特定では1度目の開始特定(仮特定)で判定状態としてから判定状態中に再び開始特定した時点で本特定を行う一方、終了特定では1度目の終了を特定した時点で本特定を行ったが、この逆の態様や両者共に判定状態としてからの本特定を行う、或いは1度の特定で本特定を行う等、どのような判定方法を採用しても良い。また、2度目の開始特定にて本特定を行ったが、3度以上の特定にて本特定を行っても勿論良い。この場合、仮フラグ等を複数採用すれば良い。
仮特定、本特定のいずれにおいても、ゲーム履歴内の入賞ゲーム(「入賞」の数)又ははずれゲーム(「はずれ」の数)と設定値とを比較したが、ゲーム履歴内における入賞ゲームやはずれゲームの割合を比較対象とすることで、間接的にはずれゲームが基準値に達したのかを比較、判定しても良い。また、判定期間におけるセーフが基準セーフ以上であれば特別状態が開始されたと判定する構成としてもよい。
また、特別状態の開始や終了の判定については除外処理にて対応する期間を除外したものの、特別情報については、判定情報ではなく、除外した遊技期間を含めた判定期間における遊技情報を特別情報に包含させて集計してもよい。これにより、より適切な特別情報を特定し得るようになる。
仮フラグを更新する等の仮特定後にゲーム履歴を初期化したが、その仮特定時を特定出来れば必ずしも初期化する必要は無い。この場合、いずれのゲームにて仮特定したかを特定可能にゲーム履歴を記憶すれば良い。これは第1実施形態や第2実施形態のようにATフラグを更新する等の本特定時、或いは、第3実施形態のようにARTフラグを更新する等の本特定時も同様である。
図15に示す情報表示装置4への「判定中」の表示(暫定表示)は必ずしも表示する必要は無い。即ち、判定状態となった時点で通常表示へと戻し、誤判定であれば再度特別状態中の表示を行っても良い。更に、暫定表示を行わずに特別状態表示をそのまま表示しても良い。また、仮特定を介して終了特定を行う場合に、図15を表示しても良いし、表示しなくとも良い。
特別状態の発生期間(即ち、特別状態の開始及び終了)を特定出来なければ、特別状態信号を開始又は終了時点の一方のみ出力する遊技機を対象としても良い。この場合、その信号にて開始又は終了の一方を特定し、他方を本発明の態様にて特定すれば良い。このように、特別状態の発生期間を直接的に特定出来る遊技信号とは、例えばBB信号のように発生期間中に継続して出力される状態信号だけでなく、開始信号と終了信号の双方の信号により一義的に発生期間を特定出来る信号が含まれる。即ち、本発明を開始特定のみに適用しても良いし、終了特定のみに適用しても良いし、いずれにも適用しても良い。
AT状態は他の状態よりも報知確率が高くなれば100%報知しなくとも良い。更にAT役操作報知として押順の報知以外に、入賞役を報知する等、ストップボタンを操作するタイミングを報知しても良い。AT役について同一入賞ラインにて異なる小役を入賞させることを例示したが、複数ラインを採用し、入賞ライン数によりAT役入賞か否かを振分ける等、どのようにAT役と一般役とを構成しても良い。
実施形態において「以下」と「未満」とを表記の記載上使い分けたが、基準値等の設定状態により両者は同義となるので、発明上は「達した」か「達しない」かという表現を採用した。「以上」と「超過」についても同様である。
対象となる遊技機として特別状態を発生可能であれば、ボーナス状態を発生させないような遊技機であっても対象となり得る。また、遊技媒体を用いない、点数による遊技を可能とする所謂封入式やクレジット式を対象としても良く、本発明ではこれらを考慮して、遊技媒体と点数とを包含する遊技価値と表現している。更に、スロットマシン以外にもパチンコ遊技機を対象としても良い。
遊技機2のスペックや設定値等、例示した全ての数値、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。勿論、その他の遊技情報も、直接的、間接的を問わず適宜最適な特定方法にて特定すれば良い。特にゲームをアウト信号の設定数更新により特定したが、アウト信号入力後に設定期間アウト信号を入力しないことや、アウト信号入力後のセーフ信号入力等の周知の条件によりゲームを特定したり、ゲームの実行を直接的に特定可能な遊技信号により特定しても良く、このいずれの場合も含めるために本発明ではゲーム信号との表現を用いている。
Claims (4)
- 遊技価値を使用するゲームを実行可能であり、当該ゲームにて入賞した場合に遊技価値を付与する遊技機であって、遊技者にとって通常状態よりも有利な遊技状態であり、開始から終了までの対応期間を直接的に特定可能な遊技信号が出力対象とされない遊技状態である特別状態を発生可能な遊技機の遊技情報を管理対象とする遊技情報管理装置において、
遊技機側から出力される遊技信号として、ゲームが実行されたことを特定可能なゲーム信号、及び遊技における入賞に応じて付与された遊技価値であるセーフ、或いは入賞役を示す入賞情報を特定可能な入賞信号を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された遊技信号によって、ゲームの実行を特定するとともに、そのゲームにおける前記入賞情報を特定する遊技情報特定手段と、
前記遊技情報特定手段により特定された最新のゲームを含み、当該最新のゲームから予め設定される前記特別状態の開始、及び終了の少なくとも一方を判定するための設定期間だけ遡った期間である判定期間に対応した遊技情報であって、前記特別状態の開始、及び終了の少なくとも一方を判定するために予め設定される特別状態判定条件が成立したか否かを特定可能な遊技情報である判定情報を特定する判定情報特定手段と、
前記判定情報により前記特別状態判定条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果によって前記特別状態が開始したこと、及び終了したことの少なくとも一方を特定する特別状態特定手段と、
前記遊技情報特定手段により実行が特定されたゲーム毎に、前記入賞情報により予め設定される除外条件が満たされたか否かを判定し、満たされた場合に当該ゲームを除外ゲームとして特定する除外ゲーム特定手段と、
前記判定期間の内、除外ゲームとして特定されたゲームに対応した遊技期間を前記判定期間から除外する除外処理を行う除外手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記特別状態判定条件は、前記特別状態が開始したことを判定する場合には、前記判定期間においていずれかの入賞役の入賞数が基準値に達したこと、前記判定期間においていずれの入賞役も入賞しない非入賞ゲーム数が基準数に達しないこと、及び前記判定期間における前記セーフが基準セーフに達したことの少なくとも1つにより成立する一方、前記特別状態が終了したことを判定する場合には、前記判定期間においていずれかの入賞役の入賞数が基準値に達しないこと、前記判定期間においていずれの入賞役も入賞しない非入賞ゲーム数が基準数に達したこと、及び前記判定期間における前記セーフが基準セーフに達しないことの少なくとも1つにより成立し、
前記除外条件は、対象となるゲームにてリプレイ役が入賞したことにより満たされることを特徴とする請求項1記載の遊技情報管理装置。 - 遊技機、及び遊技機種に応じて前記除外処理を行うか否かを設定する設定手段を備え、
前記除外手段は、前記除外処理の対象となる遊技機について前記除外処理を行う旨が設定されている場合には前記除外処理を行う一方、前記除外処理を行わない旨が設定されている場合には前記除外処理を行わないことを特徴とする請求項1または2記載の遊技情報管理装置。 - 特別状態であった期間である特別期間における遊技情報である特別情報を特定する特別情報特定手段を備え、
前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力された遊技信号により遊技情報を特定可能であり、
前記特別情報特定手段は、前記特別状態が開始したこと、及び終了したことの少なくとも一方が特定されることにより前記特別期間が特定された場合に、その対応する前記判定期間における遊技情報を、前記除外ゲームに対応した遊技期間における遊技情報を除外することなく前記特別期間に含めて前記特別情報を特定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の遊技情報管理装置。
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