JP6084540B2 - カウルルーバーにおける遮熱リブ成形方法 - Google Patents

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本発明は、車両用のカウルルーバーにおいて、エンジンからの熱気を遮断するための遮熱リブを成形するための遮熱リブ成形方法に関する。
このように、エンジンの熱気が車内に入り込むのを遮断するための遮熱リブは、カウルルーバーとエンジンフードの内側との間を気密状態に保つ機能が要求される。この要求に応えるべく、カウルルーバーの所定箇所にエラストマー(TPE)等の軟質樹脂からなる遮熱リブを直接成形する技術が開発の途上にある。
軟質樹脂からなる遮熱リブの一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の遮熱リブは、カウルルーバーに組付けられるベース部材とエンジンフードの内側に接触するシール部材とによって構成されている。これらの両部材は、PP等の硬質樹脂で成形されたベース部材に対し、TPE等の軟質樹脂からなるシール材を直接成形することで一体化されている。
特開2012−61876号公報
カウルルーバーの基材に対して遮熱リブを直接成形する場合、基材と金型との間から溶融樹脂が洩れ出し、このことが遮熱リブの直接成形を困難にしている。具体的には、カウルルーバーの成形後における基材の収縮により、遮熱リブの成形時における金型と基材とが設定位置から相対的にずれることとなる。このため、金型と基材との突合わせ部に隙間が生じる。この隙間から溶融樹脂が洩れ出してしまう。
そこで、特許文献1で開示された技術では、カウルルーバーと遮熱リブとを別に成形した後、これらを組付けるといった手段を敢えて採用している。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、カウルルーバーの基材と金型との間に多少のずれが生じても溶融樹脂が洩れるのを防止して遮熱リブの直接成形を可能とし、基材に対する遮熱リブの組付け工程を不要として生産コストの低減を図ることである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
車両用のカウルルーバーを成形する工程において、このカウルルーバーの基材に軟質樹脂からなる遮熱リブを直接成形するカウルルーバーにおける遮熱リブ成形方法であって、カウルルーバーの基材において、遮熱リブとの一体化が予定されているリブ結合面の両側辺に突条部がそれぞれ連続して成形されており、この基材を上下の金型の間にセットして型締めしたときに、キャビティーを備えた金型の接合面に対し、該キャビティーを挟んだ両側において両突条部を接触させる。これにより、基材のリブ結合面と金型の接合面との間にキャビティーに連通した成形空間を構成し、この成形空間の側からキャビティーに溶融状態の軟質樹脂を射出する。
本発明では、カウルルーバーの基材におけるリブ結合面の両側辺に連続して成形されている突条部を、キャビティーを備えた金型の接合面に接触させ、基材のリブ結合面と金型の接合面との間にキャビティーに連通した成形空間を構成している。これにより、遮熱リブの成形時において、金型と基材との相対的な位置に多少のずれが生じても、基材のリブ結合面と金型の接合面との間から溶融樹脂が洩れることが防止され、キャビティーと成形空間との連通状態が保たれている限り、適正な成形が維持される。この結果、遮熱リブの成形は、基材の成形直後であれ、数十時間経過後であれ、基材の成形後の収縮程度に関係なく作業を実施でき、かつ、その品質を保つことができる。
なお、カウルルーバーの成形工程において、カウルルーバーの基材に遮熱リブを直接成形することで、基材に対する遮熱リブの組付け工程を不要とし、生産コストの低減を図ることができるとともに、遮熱リブをTPE等の軟質樹脂で成形することも容易となり、遮熱リブによる密封性を高めて遮熱機能を向上させることができる。
車両用のカウルルーバーを表した斜視図。 図1に示されている遮熱リブの箇所を拡大して表した斜視図。 カウルルーバーの遮熱リブとエンジンフードとの関係を表した断面図。 遮熱リブの成形状態を表した断面図。 図4のV−V矢視方向の断面図。 図5の一部を拡大して表した断面図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。なお、図1〜3に示されている矢印Fは車両のフロント方向を示し、矢印Rは車両のリヤ方向を示している。
図1で示す外観を呈した車両用のカウルルーバー10は、樹脂による一体成形品であって、車幅方向へ長く延びている。このカウルルーバー10は、その基材12の表裏面に貫通した複数個の通気孔14を備えているとともに、基材12のフロント側に位置する凹形状の外気通路16を備えている。外気通路16は、カウルルーバー10の長手方向(車幅方向)へ延びており、その内部を流れる外気が複数個の通気孔14を通って車室内(エアコンユニット)に供給される。
カウルルーバー10のフロント側の上面には、フードシール28が車幅方向に沿って設けられており、またカウルルーバー10の上部には、エンジンフード26のリヤ側部分が被さっている(図3)。フードシール28は、エンジンの熱気がエンジンルームからカウルルーバー10とエンジンフード26との間を通って通気孔14に直接入り込むのを防止するためのものである。
一方、カウルルーバー10における外気通路16の内部には、車幅方向の両端部近くにおいて遮熱リブ24がそれぞれ設けられている。これらの遮熱リブ24は、TPE等の軟質樹脂によって成形され、その基部24aはカウルルーバー10の基材12と一体化され、端部24bはフードシール28の内側面に接触している。これにより、車両の両サイド側から外気通路16に入り込むエンジンの熱気を遮熱リブ24で遮断し、熱気が車内に入り込むのを防止する。
基材12において、遮熱リブ24の基部24aが一体化されているリブ結合面18(図3)の両側辺には、外気通路16の内壁全域にわたって連続する突条部20がそれぞれ成形されている。これらの突条部20は、リブ結合面18よりも突出しており、遮熱リブ24の成形時において後述の機能を果たす。
なお、基材12のリブ結合面18には、つぎに説明する成形装置のホットランナー38と連通する箇所において表裏に貫通した連通孔22が開けられている(図6)。
遮熱リブ24は、カウルルーバー10の基材12に対して直接成形されるのであり、そのための成形装置を図4〜6によって説明する。
成形装置の構成は、上下の金型30,31と射出ユニット40とに大別される。上金型30は、固定ベース34の下面に取付けられているとともに、固定ベース34および型内を貫通するホットランナー38を備えている。下金型31は、可動ベース35の上面に取付けられており、型内に遮熱リブ24を成形するためのキャビティー36を備えている。射出ユニット40は、その先端の射出ノズル(図示省略)を上金型30のホットランナー38に連通させた状態で設置されている。
カウルルーバー10の基材12に対して遮熱リブ24を直接成形するには、既に成形された基材12を裏返した状態で成形装置の下金型31にセットする。つまり、この状態での基材12は、その裏面側を上にし、表面側のリブ結合面18を下金型31の側に向けてセットされる。この後、下金型31の可動ベース35を上昇させて型締めすることにより、基材12が両金型30,31の間に挟み込まれる(図4〜6)。
型締め状態での下金型31の接合面32には、カウルルーバー10の長手方向(車幅方向)に関するキャビティー36の両側において、基材12の両突条部20が個別に押付けられて隙間なく接触している(図6)。これにより、基材12のリブ結合面18と下金型31の接合面32との間には、キャビティー36に連通した密閉状態の成形空間Sが構成されている。
つづいて、射出ユニット40から溶融状態の軟質樹脂を射出することにより、上金型30のホットランナー38、基材12の連通孔22および成形空間Sを通じて下金型31のキャビティー36に軟質樹脂が充填される。この結果、基材12のリブ結合面18に軟質樹脂からなる遮熱リブ24が直接成形される。そして、成形空間Sに充填された軟質樹脂が遮熱リブ24の基部24aに相当し、この基部24aが基材12のリブ結合面18に対して一体化されている。
軟質樹脂が硬化した後、可動ベース35を下降させて型開きし、基材12を遮熱リブ24と共に下金型31から取外す。
前述のように、金型30,31の型締め状態において、下金型31の接合面32と基材12のリブ結合面18との間にキャビティー36と連通した密閉状態の成形空間Sを構成することにより、下金型31の接合面32と基材12との間に図5,6の左右方向に関して多少のずれが生じても、基材12と下金型31との間から溶融樹脂が洩れるのを防止できる。
したがって、基材12が成形された後の収縮程度に影響されることなく、密閉状態の成形空間Sが確保されている限り、遮熱リブ24を直接成形することができる。したがって、カウルルーバー10の成形工程において、基材12の成形直後であれ、成形から数十時間経過後であれ、遮熱リブ24の直接成形が可能となる。
また、カウルルーバー10の基材12に遮熱リブ24を直接成形することにより、カウルルーバー10の成形工程において、基材12に遮熱リブ24を組付ける作業が不要となる。しかも、遮熱リブ24をTPE等の軟質樹脂で成形することも容易となり、この遮熱リブ24の機能、すなわち車両の両サイド側から外気通路16に入り込むエンジンの熱気を遮断する機能を高めることができる。
10 カウルルーバー
12 基材
18 リブ結合面
20 突条部
24 遮熱リブ
30,31 金型
32 接合面
36 キャビティー
S 成形空間

Claims (1)

  1. 車両用のカウルルーバーを成形する工程において、このカウルルーバーの基材に軟質樹脂からなる遮熱リブを直接成形するカウルルーバーにおける遮熱リブ成形方法であって、
    カウルルーバーの基材において、遮熱リブとの一体化が予定されているリブ結合面の両側辺に突条部がそれぞれ連続して成形されており、この基材を上下の金型の間にセットして型締めしたときに、キャビティーを備えた金型の接合面に対し、該キャビティーを挟んだ両側において両突条部を接触させることにより、基材のリブ結合面と金型の接合面との間にキャビティーに連通した成形空間を構成し、この成形空間の側からキャビティーに溶融状態の軟質樹脂を射出するカウルルーバーにおける遮熱リブ成形方法。
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