JP6129652B2 - シール部品の製造方法 - Google Patents

シール部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6129652B2
JP6129652B2 JP2013123520A JP2013123520A JP6129652B2 JP 6129652 B2 JP6129652 B2 JP 6129652B2 JP 2013123520 A JP2013123520 A JP 2013123520A JP 2013123520 A JP2013123520 A JP 2013123520A JP 6129652 B2 JP6129652 B2 JP 6129652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
air vent
mold
gate
molding material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013123520A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014240161A (ja
Inventor
秀寿 佐宗
秀寿 佐宗
茂 渡部
茂 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2013123520A priority Critical patent/JP6129652B2/ja
Publication of JP2014240161A publication Critical patent/JP2014240161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6129652B2 publication Critical patent/JP6129652B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、金型を用いてシール部品を製造する方法に関する。シール部品は例えば、燃料電池用セルシールであり、またはその他一般のガスケット等である。
金型を用いてシール部品を製造する場合、製品キャビティにおける成形材料の合流位置にエアベント孔を設けることで、成形材料合流部の欠陥やバリを残さずに成形できる方法を本件出願人は先に提案しているが(下記特許文献1参照)、熱硬化性の成形材料を使用する場合、エアベント孔に充填した材料を排出するために、ホットランナータイプでの成形が前提となる。
図5は、この方法の実施に用いる金型51の一例を示し、金型51は、プレート状のインサート部品101の厚み方向一方の面(図では上面)にガスケット(図示せず)を一体成形する燃料電池用セルシールを製造するものであって、上型52、中型53および下型54の組み合わせよりなり、スプル55、ランナー56、ゲート57およびキャビティ58を備え、更にエアベント孔59を備えている。尚、ガスケットおよびこれを成形するキャビティ58は平面長方形のフレーム状であるため、ゲート57からキャビティ58に注入された成形材料は左右両方向へ分岐して流れ、略180度対称の合流位置で合流する。したがってこの合流位置にエアベント孔59が設けられている。
一方、成形材料の歩留まりを改善するためにランナーレス(コールドランナー)構造の金型による成形が一般的に採用されているが、この方法によると、成形材料が硬化する前にゲートをバルブで機械的に閉鎖する必要があり、このときエアベント孔に充填した材料はこれも未だ硬化していない状態とされる。したがってその結果として、ゲートがバルブで機械的に閉鎖され、射出成形機からの成形圧力が断たれた状態で、エアベント孔に充填した材料が未だ硬化していないために、キャビティ内部の保圧が保たれず、成形不適合(成形不良)が発生するおそれがある。
図6は、この方法の実施に用いる金型51の一例を示し、金型51は上記の構成に加えて、中型53が断熱部60でその上方のコールドランナー部61と下方のホットランナー部62に分けられ、ゲート57に開閉バルブ63が設けられている。そして図示するようにキャビティ58がエアベント孔59と常に連通しているため、キャビティ58内部の保圧を保つことができない。
特に、エアベント孔部体積(断面積)よりも製品体積(断面積)の小さい燃料電池のセルシールなどにおいては、成形材料(ゴム)の成形収縮により、エアベント孔部近傍の製品が引けてしまうなどの不具合が発生する。
そのため、コールドランナーを採用しながらも、成形材料の合流位置にエアベント孔を設けて成形不適合を低減することを同時に採用することができない状態となっている。
特開2008−168448号公報
本発明は以上の点に鑑みて、コールドライナーの採用による成形材料の歩留まりの改善と、エアベント孔の採用および保圧の確保による成形不適合の低減とを双方共に実現することができるシール部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるシール部品の製造方法は、金型を用いてシール部品を製造する方法であって、前記金型は、熱硬化性の成形材料をコールドランナーよりなるゲートからキャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記キャビティからコールドランナーよりなるエアベント孔へ排出する構造を備え、前記ゲートにゲート側バルブを備え、前記エアベント孔に排出側バルブを備え、前記両バルブを開の状態で前記成形材料を注入および一部排出した後、前記両バルブを閉の状態とし、前記キャビティを加熱することで前記キャビティ内の成形材料を硬化させることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるシール部品の製造方法は、上記した請求項1記載のシール部品の製造方法であって、前記シール部品はインサート部品の厚み方向両側の面にそれぞれガスケットを一体成形するものであり、前記金型は、熱硬化性の成形材料をコールドランナーよりなるゲートからキャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記キャビティからコールドランナーよりなるエアベント孔へ排出する構造のほかに、前記成形材料を前記ゲートから前記キャビティおよび前記インサート部品に設けた第1連通孔を経由して第2キャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記第2キャビティから前記インサート部品に設けた第2連通孔および前記キャビティを経由して前記エアベント孔へ排出する構造を併せ備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるシール部品の製造方法は、上記した請求項1記載のシール部品の製造方法であって、前記シール部品はインサート部品の厚み方向両側の面にそれぞれガスケットを一体成形するものであり、前記金型は、熱硬化性の成形材料をコールドランナーよりなるゲートからキャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記キャビティからコールドランナーよりなるエアベント孔へ排出する構造のほかに、前記成形材料を前記ゲートから前記キャビティおよび前記インサート部品に設けた第1連通孔を経由して第2キャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記第2キャビティから前記インサート部品に設けた第2連通孔を経由してコールドランナーよりなる第2エアベント孔へ排出する構造を併せ備え、前記第2エアベント孔に排出側バルブを備え、さらに、前記ゲートならびに前記エアベント孔および前記第2エアベント孔を前記キャビティ側に並べで設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4によるシール部品の製造方法は、上記した請求項1、2または3記載の製造方法において、前記シール部品は、燃料電池用セルシールであることを特徴とする。
上記構成を備える本発明の製造方法においては、金型にエアベント孔が備えられているため、成形材料合流部の欠陥やバリを残さずに成形することが可能とされ、また金型のゲートに開閉バルブ(ゲート側バルブ)が備えられるとともにエアベント孔にも開閉バルブ(排出側バルブ)が備えられているため、両バルブ(請求項1〜2)ないし各バルブ(請求項3)を閉の状態とすることで、キャビティ内の保圧を保つことが可能とされる。したがって成形不適合の発生が抑制される。
また、ゲートおよびエアベント孔が共にコールドランナーとされるとともに両バルブないし各バルブが閉じた状態でキャビティが加熱されるため、硬化するのはキャビティ内の成形材料のみであって、ゲート内およびエアベント孔内の成形材料は未硬化のままとされる。したがって成形材料の歩留まりが改善される。
成形品が例えばインサート部品の厚み方向一方の面にガスケットを一体成形するもの(片面ガスケット)である場合、金型は、成形材料をゲートからキャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料をキャビティからエアベント孔へ排出する構造を備え、ゲートに開閉バルブ(ゲート側バルブ)が備えられるとともにエアベント孔にも開閉バルブ(排出側バルブ)が備えられる。そしてゲートおよびエアベント孔が金型のコールドランナー部に配置されるとともにキャビティが金型のホットランナー部に配置される。
また、成形品がインサート部品の厚み方向両側の面にそれぞれガスケットを一体成形するもの(両面ガスケット)である場合、金型は、以下の態様とされる。
第1態様・・・
金型は、成形材料をゲートから第1キャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を第1キャビティからエアベント孔へ排出する構造、ならびに成形材料をゲートから第1キャビティおよびインサート部品に設けた第1連通孔を経由して第2キャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を第2キャビティからインサート部品に設けた第2連通孔および第1キャビティを経由してエアベント孔へ排出する構造を備え、ゲートに開閉バルブ(ゲート側バルブ)が備えられるとともにエアベント孔にも開閉バルブ(排出側バルブ)が備えられる。そしてゲートおよびエアベント孔が金型のコールドランナー部に配置されるとともに第1および第2キャビティが金型のホットランナー部に配置される。
第2態様・・・
金型は、成形材料をゲートから第1キャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を第1キャビティから第1エアベント孔へ排出する構造、ならびに成形材料をゲートから第1キャビティおよびインサート部品に設けた第1連通孔を経由して第2キャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を第2キャビティからインサート部品に設けた第2連通孔を経由して第2エアベント孔へ排出する構造を備え、ゲートに開閉バルブ(ゲート側バルブ)が備えられるとともに第1および第2エアベント孔にもそれぞれ開閉バルブ(排出側バルブ)が備えられる。そしてゲートならびに第1および第2エアベント孔が金型のコールドランナー部に配置されるとともに第1および第2キャビティが金型のホットランナー部に配置される。
尚、この第2態様の場合、第1および第2キャビティは金型にインサートされた状態のインサート部品の厚み方向両側に配置されるので、これに合わせて第1および第2エアベント孔もインサート部品の厚み方向両側に配置することが考えられるが、このような配置にすると、インサート部品の厚み方向両側にそれぞれコールドランナー部を設定する必要が生じ、金型の構造が大型化し複雑となる。そこで本発明では、ゲートならびに第1および第2エアベント孔を第1キャビティに並べで設けることにし、インサート部品の厚み方向片側のみにコールドランナー部を設定する構造とした。
本発明は、以下の効果を奏する。
(1)コールドランナーの採用により成形材料の歩留まりを改善しながらも、成形材料合流部近傍に成形不適合が発生するのを抑制することができる。
(2)両バルブないし各バルブを閉の状態とすることで、キャビティの保圧を保つことが可能となり、製品精度や材料の物性を確保することができ、これらの点からしても成形不適合が発生するのを抑制することができる。
(3)エアベント孔より排出した材料を未硬化とすることができるので、接続されたホースなどにより所定の容器に集めることが可能となり、ランナーと同様に金型より排出する工程を削減することができる。
(4)両面ガスケット態様の場合でもコールドランナー部を纏めて一箇所に配置することで、金型構造の小型化・簡素化を実現することができる。
(5)シール部品は例えば燃料電池用セルシールである。したがって燃料電池用セルシールを製造する技術分野において、上記(1)〜(4)の作用効果を獲得することができる。
本発明の第1実施例に係る製造方法の実施に用いる金型の断面図 同金型の作動状態を示す断面図 本発明の第2実施例に係る製造方法の実施に用いる金型の断面図 本発明の第3実施例に係る製造方法の実施に用いる金型の断面図 従来例に係る金型の断面図 他の従来例に係る金型の断面図 比較例に係る金型の断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)ゴム材料合流位置に設けるエアベント孔部も、コールドランナーのゲート部と同様に、断熱部と機械的なバルブを設けて、エアベント孔より排出された材料が硬化しないようにしながら、機械的に閉鎖できるようにする。この時、バルブ動作に時間差を設けることでキャビティ内部の保圧を確保する。
(2)両面ガスケットの合流部ベント排出もコールドバルブ化することで、ランナーレスで成形することが可能となる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例・・・
図1は、本発明の第1実施例に係る製造方法の実施に用いる金型11の断面を示している。この金型11は、プレート状のインサート部品(例えば燃料電池用セパレータ)101の厚み方向一方の面(図では上面)に熱硬化性の成形材料(液状ゴム)よりなるガスケット(図示せず)を一体成形した燃料電池用セルシール(片面ガスケット)を製造するものであって、上型(第1型)12、中型(第2型)13および下型(第3型)14の組み合わせよりなり、スプル15、ランナー16、ゲート17およびキャビティ18を備え、更にキャビティ18から通じるエアベント孔19と、エアベント孔19から通じるとともに金型外部へ通じる材料排出路20とを備えている。したがって金型11は、成形材料をゲート17からキャビティ18へ注入するとともに、注入した一部の成形材料をキャビティ18からエアベント孔19へ排出し、更にエアベント孔19から材料排出路20を介して金型外部へ排出する構造を備えている。尚、ガスケットおよびこれを成形するためのキャビティ18は平面長方形のフレーム状であるため、ゲート17からキャビティ18に注入された成形材料は左右両方向へ分岐して流れ、略180度対称の合流位置で合流する。したがってこの合流位置にエアベント孔19が設けられている。
中型13は、断熱部21を備え、この断熱部21によって、その上方のコールドランナー部22と下方のホットランナー部23に分けられている。したがってコールドランナー部22と上型12はコールドランナー型とされて、ここにスプル15、ランナー16、ゲート17、エアベント孔19および材料排出路20が配置されるとともに、ホットランナー部23と下型14はホットランナー型とされ、ここにキャビティ18が配置されている。
また、ゲート17を機械的に開閉するゲート側バルブ24が上型12および中型13に設けられるとともに、エアベント孔19を機械的に開閉する排出側バルブ25が同じく上型12および中型13に設けられている。
上記構成の金型11を用いて燃料電池用セルシールを製造するに際しては、
インサート部品101をセットして型締めした後、図示するようにゲート側バルブ24および排出側バルブ25を共に開いた状態とし、この状態で射出装置(図示せず)から所定の射出圧力をもって金型11へ成形材料を射出する。射出された成形材料は、スプル15およびランナー16を経由してゲート17からキャビティ18へ注入され、また注入された一部の成形材料はキャビティ18からエアベント孔19へ排出される。
次いで図2に示すように、ゲート側バルブ24および排出側バルブ25を共に閉じる。両バルブ24,25を閉じるタイミングは同時で良いが、少々の時間差を設定しても良く、すなわち排出側バルブ25を閉じてからゲート側バルブ24を閉じるようにしても良く、反対にゲート側バルブ24を閉じてから排出側バルブ25を閉じるようにしても良い。いずれにしても両バルブ24,25を閉じることによりキャビティ18内は適正な圧力に保圧される。
次いで、両バルブ24,25を閉じた状態で、加熱機構(図示せず)にてキャビティ18を加熱し、キャビティ18内の成形材料を熱硬化させる。熱硬化するのは、ホットランナー型に配置されたキャビティ18内の成形材料であって、コールドランナー型に配置されたスプル15、ランナー16、ゲート17およびエアベント孔19内の成形材料は加熱されないため、熱硬化せず未硬化のままとされる。したがってスプル15、ランナー16およびゲート17内の成形材料は次回の成形に利用され、エアベント孔19内の成形材料は吸引装置等にて回収され後の成形に利用される。
第2実施例・・・
図3は、本発明の第2実施例に係る製造方法の実施に用いる金型11の断面を示している。この金型11は、プレート状のインサート部品(例えば燃料電池用セパレータ)101の厚み方向両側の面にそれぞれ熱硬化性の成形材料(液状ゴム)よりなるガスケット(図示せず)を一体成形した燃料電池用セルシール(両面ガスケット)を製造するものであって、上型(第1型)12、中型(第2型)13および下型(第3型)14の組み合わせよりなり、スプル15、ランナー16、ゲート17、一方のガスケットを成形する第1キャビティ18A、および他方のガスケットを成形する第2キャビティ18Bを備え、更に第1キャビティ18Aから通じるエアベント孔19と、エアベント孔19から通じるとともに金型外部へ通じる材料排出路20とを備えている。ゲート17は第1キャビティ18Aに通じている。
また、インサート部品101の厚み方向一方の面に成形されるガスケットと他方の面に成形されるガスケットは互いに平面上同一形状であって同一位置に設定されているので、第1および第2キャビティ18A,18Bも平面上同一形状であって同一位置に設定され、このため第1および第2キャビティ18A,18Bをゲート17の直下位置または近傍位置で連通するための第1連通孔102がインサート部品101を厚み方向に貫通するように設けられるとともに、第1および第2キャビティ18A,18Bをエアベント孔19の直下位置または近傍位置で連通するための第2連通孔103がインサート部品101を厚み方向に貫通するように設けられている。
したがって金型11は、成形材料をゲート17から第1キャビティ18Aへ注入するとともに、注入した一部の成形材料を第1キャビティ18Aからエアベント孔19へ排出し、更にエアベント孔19から材料排出路20を介して金型外部へ排出する構造と、成形材料をゲート19から第1キャビティ18Aおよび第1連通孔102を経由して第2キャビティ18Bへ注入するとともに、注入した一部の成形材料を第2キャビティ18Bから第2連通孔103および第1キャビティ18Aを経由してエアベント孔19へ排出し、更にエアベント孔19から材料排出路20を介して金型外部へ排出する構造とを併せ備えている。
尚、ガスケットおよびこれを成形するための第1および第2キャビティ18A,18Bは平面長方形のフレーム状であるため、ゲート17から第1および第2キャビティ18A,18Bに注入された成形材料は左右両方向へ分岐して流れ、略180度対称の合流位置で合流する。したがってこの合流位置にエアベント孔19が設けられている。
中型13は、断熱部(図示せず)を備え、この断熱部によって、その上方のコールドランナー部22と下方のホットランナー部23に分けられている。したがってコールドランナー部22と上型12はコールドランナー型とされて、ここにスプル15、ランナー16、ゲート17、エアベント孔19および材料排出路20が配置されるとともに、ホットランナー部23と下型14はホットランナー型とされ、ここに第1および第2キャビティ18A,18Bが配置されている。
また、ゲート17を機械的に開閉するゲート側バルブ24が上型12および中型13に設けられるとともに、エアベント孔19を機械的に開閉する排出側バルブ25が同じく上型12および中型13に設けられている。
上記構成の金型11を用いて燃料電池用セルシールを製造するに際しては、インサート部品101をセットして型締めした後、図示するようにゲート側バルブ24および排出側バルブ25を共に開いた状態とし、この状態で射出装置(図示せず)から所定の射出圧力をもって金型11へ成形材料を射出する。射出された成形材料は、スプル15およびランナー16を経由してゲート17から第1キャビティ18Aへ注入され、注入された一部の成形材料は第1キャビティ18Aからエアベント孔19へ排出される。また、ゲート17から第1キャビティ18Aおよび第1連通孔102を経由して第2キャビティ18Bへ注入され、注入された一部の成形材料は第2キャビティ18Bから第2連通孔103および第1キャビティ18Aを経由してエアベント孔19へ排出される。
次いで、ゲート側バルブ24および排出側バルブ25を共に閉じる。両バルブ24,25を閉じるタイミングは同時で良いが、少々の時間差を設定しても良く、すなわち排出側バルブ25を閉じてからゲート側バルブ24を閉じるようにしても良く、反対にゲート側バルブ24を閉じてから排出側バルブ25を閉じるようにしても良い。いずれにしても両バルブ24,25を閉じることにより第1および第2キャビティ18A,18B内は適正な圧力に保圧される。
次いで、両バルブ24,25を閉じた状態で、加熱機構(図示せず)にて第1および第2キャビティ18A,18Bを加熱して第1および第2キャビティ18A,18B内の成形材料を熱硬化させる。熱硬化するのは、ホットランナー型に配置された第1および第2キャビティ18A,18B内の成形材料であって、コールドランナー型に配置されたスプル15、ランナー16、ゲート17およびエアベント孔19内の成形材料は加熱されないため、熱硬化せず未硬化のままとされる。したがってスプル15、ランナー16およびゲート17内の成形材料は次回の成形に利用され、エアベント孔19内の成形材料は吸引装置等にて回収され後の成形に利用される。
第3実施例・・・
図4は、本発明の第3実施例に係る製造方法の実施に用いる金型11の断面を示している。この金型11は、プレート状のインサート部品(例えば燃料電池用セパレータ)101の厚み方向両側の面にそれぞれ熱硬化性の成形材料(液状ゴム)よりなるガスケット(図示せず)を一体成形した燃料電池用セルシール(両面ガスケット)を製造するものであって、上型(第1型)12、中型(第2型)13および下型(第3型)14の組み合わせよりなり、スプル15、ランナー16、ゲート17、一方のガスケットを成形する第1キャビティ18A、および他方のガスケットを成形する第2キャビティ18Bを備え、更に第1キャビティ18Aから通じる第1エアベント孔19Aと、第1エアベント孔19Aから通じるとともに金型外部へ通じる材料排出路20と、第2キャビティ18Bから後記する第2連通孔103を経由して通じるとともに材料排出路20へ通じる第2エアベント孔19Bとを備えている。ゲート17は第1キャビティ18Aに通じている。ゲート17ならびに第1および第2エアベント孔19A,19Bはインサート部品101から見て第1キャビティ18A側に並べで設けられ、具体的には中型13に並べて設けられている。
また、インサート部品101の厚み方向一方の面に成形されるガスケットと他方の面に成形されるガスケットは互いに平面上異なる形状とされるとともに平面上の位置についても一部のみが同一とされているので、第1および第2キャビティ18A,18Bも平面上異なる形状であって平面上の位置についても一部のみが同一とされ、このため第1および第2キャビティ18A,18Bをゲート17の直下位置または近傍位置で連通するための第1連通孔102がインサート部品101を厚み方向に貫通するように設けられるとともに、第2キャビティ18Bおよび第2エアベント孔19Bを連通するための第2連通孔103がインサート部品101を厚み方向に貫通するように設けられている。
したがって金型11は、成形材料をゲート17から第1キャビティ18Aへ注入するとともに、注入した一部の成形材料を第1キャビティ18Aから第1エアベント孔19Aへ排出し、更に第1エアベント孔19Aから材料排出路20を介して金型外部へ排出する構造と、成形材料をゲート19から第1キャビティ18Aおよび第1連通孔102を経由して第2キャビティ18Bへ注入するとともに、注入した一部の成形材料を第2キャビティ18Bから第2連通孔103を経由して第2エアベント孔19Bへ排出し、更に第2エアベント孔19Bから材料排出路20を介して金型外部へ排出する構造とを併せ備えている。
尚、ガスケットおよびこれを成形するための第1および第2キャビティ18A,18Bは平面長方形のフレーム状であるため、ゲート17から第1および第2キャビティ18A,18Bに注入された成形材料は左右両方向へ分岐して流れ、略180度対称の合流位置で合流する。したがってこの合流位置に第1および第2エアベント孔19A,19Bが設けられている。
中型13は、断熱部(図示せず)を備え、この断熱部によって、その上方のコールドランナー部22と下方のホットランナー部23に分けられている。したがってコールドランナー部22と上型12はコールドランナー型とされて、ここにスプル15、ランナー16、ゲート17、第1および第2エアベント孔19A,19Bならびに材料排出路20が配置されるとともに、ホットランナー部23と下型14はホットランナー型とされ、ここに第1および第2キャビティ18A,18Bが配置されている。
また、ゲート17を機械的に開閉するゲート側バルブ24が上型12および中型13に設けられるとともに、第1エアベント孔19Aを機械的に開閉する第1排出側バルブ25Aが同じく上型12および中型13に設けられ、更に第2エアベント孔19Bを機械的に開閉する第2排出側バルブ25Bが同じく上型12および中型13に設けられている。
上記構成の金型11を用いて燃料電池用セルシールを製造するに際しては、インサート部品101をセットして型締めした後、図示するようにゲート側バルブ24ならびに第1および第2排出側バルブ25A,25Bをいずれも開いた状態とし、この状態で射出装置(図示せず)から所定の射出圧力をもって金型11へ成形材料を射出する。射出された成形材料は、スプル15およびランナー16を経由してゲート17から第1キャビティ18Aへ注入され、注入された一部の成形材料は第1キャビティ18Aから第1エアベント孔19Aへ排出される。また、ゲート17から第1キャビティ18Aおよび第1連通孔102を経由して第2キャビティ18Bへ注入され、注入された一部の成形材料は第2キャビティ18Bから第2連通孔103を経由して第2エアベント孔19Bへ排出される。
次いで、ゲート側バルブ24ならびに第1および第2排出側バルブ25A,25Bをいずれも閉じる。ゲート側バルブ24を閉じるタイミングと第1および第2排出側バルブ25A,25Bを閉じるタイミングは同時で良いが、少々の時間差を設定しても良く、すなわち排出第1および第2排出側バルブ25A,25Bを閉じてからゲート側バルブ24を閉じるようにしても良く、反対にゲート側バルブ24を閉じてから第1および第2排出側バルブ25A,25Bを閉じるようにしても良い。いずれにしても各バルブ24,25A,25Bを閉じることにより第1および第2キャビティ18A,18B内は適正な圧力に保圧される。
次いで、各バルブ24,25A,25Bを閉じた状態で、加熱機構(図示せず)にて第1および第2キャビティ18A,18Bを加熱して第1および第2キャビティ18A,18B内の成形材料を熱硬化させる。熱硬化するのは、ホットランナー型に配置された第1および第2キャビティ18A,18B内の成形材料であって、コールドランナー型に配置されたスプル15、ランナー16、ゲート17ならびに第1および第2排出側バルブ25A,25B内の成形材料は加熱されないため、熱硬化せず未硬化のままとされる。したがってスプル15、ランナー16およびゲート17内の成形材料は次回の成形に利用され、第1および第2エアベント孔19A,19B内の成形材料は吸引装置等にて回収され後の成形に利用される。
尚、上記第3実施例のようにインサート部品101の厚み方向一方の面に成形されるガスケットと他方の面に成形されるガスケットが互いに平面上異なる形状の場合には、比較例として図7に示すように、第1および第2エアベント孔19A,19Bをインサート部品101の厚み方向両側に配置することが考えられるが、このような配置にすると、インサート部品101の厚み方向両側にそれぞれコールドランナー部22A,22Bを設定する必要が生じ、金型11の構造が大型化し複雑となる。これに対し上記第3実施例によれば、ゲート17を含めて第1および第2エアベント孔19A,19Bがインサート部品101の第1キャビティ18A側に並べで設けられているため、金型11の構造が大型化し複雑となるのを抑制することができる。
11 金型
12 上型
13 中型
14 下型
15 スプル
16 ランナー
17 ゲート
18,18A,18B キャビティ
19,19A,19B エアベント孔
20 材料排出路
21 断熱部
22 コールドランナー部
23 ホットランナー部
24 ゲート側バルブ
25,25A,25B 排出側バルブ
101 インサート部品
102,103 連通孔

Claims (4)

  1. 金型を用いてシール部品を製造する方法であって、
    前記金型は、熱硬化性の成形材料をコールドランナーよりなるゲートからキャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記キャビティからコールドランナーよりなるエアベント孔へ排出する構造を備え、前記ゲートにゲート側バルブを備え、前記エアベント孔に排出側バルブを備え、
    前記両バルブを開の状態で前記成形材料を注入および一部排出した後、前記両バルブを閉の状態とし、前記キャビティを加熱することで前記キャビティ内の成形材料を硬化させることを特徴とするシール部品の製造方法。
  2. 請求項1記載のシール部品の製造方法であって、
    前記シール部品はインサート部品の厚み方向両側の面にそれぞれガスケットを一体成形するものであり、
    前記金型は、熱硬化性の成形材料をコールドランナーよりなるゲートからキャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記キャビティからコールドランナーよりなるエアベント孔へ排出する構造のほかに、前記成形材料を前記ゲートから前記キャビティおよび前記インサート部品に設けた第1連通孔を経由して第2キャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記第2キャビティから前記インサート部品に設けた第2連通孔および前記キャビティを経由して前記エアベント孔へ排出する構造を併せ備えることを特徴とするシール部品の製造方法。
  3. 請求項1記載のシール部品の製造方法であって、
    前記シール部品はインサート部品の厚み方向両側の面にそれぞれガスケットを一体成形するものであり、
    前記金型は、熱硬化性の成形材料をコールドランナーよりなるゲートからキャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記キャビティからコールドランナーよりなるエアベント孔へ排出する構造のほかに、前記成形材料を前記ゲートから前記キャビティおよび前記インサート部品に設けた第1連通孔を経由して第2キャビティへ注入するとともに注入した一部の成形材料を前記第2キャビティから前記インサート部品に設けた第2連通孔を経由してコールドランナーよりなる第2エアベント孔へ排出する構造を併せ備え、前記第2エアベント孔に排出側バルブを備え、さらに、前記ゲートならびに前記エアベント孔および前記第2エアベント孔を前記キャビティ側に並べで設けたことを特徴とするシール部品の製造方法。
  4. 請求項1、2または3記載の製造方法において、
    前記シール部品は、燃料電池用セルシールであることを特徴とするシール部品の製造方法。
JP2013123520A 2013-06-12 2013-06-12 シール部品の製造方法 Active JP6129652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013123520A JP6129652B2 (ja) 2013-06-12 2013-06-12 シール部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013123520A JP6129652B2 (ja) 2013-06-12 2013-06-12 シール部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014240161A JP2014240161A (ja) 2014-12-25
JP6129652B2 true JP6129652B2 (ja) 2017-05-17

Family

ID=52139690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013123520A Active JP6129652B2 (ja) 2013-06-12 2013-06-12 シール部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6129652B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116277767A (zh) * 2023-04-27 2023-06-23 佛山市峡谷电子科技有限公司 一种塑料成型精密加工模具

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63256410A (ja) * 1987-04-14 1988-10-24 Sumitomo Chem Co Ltd 反応注型圧縮成形方法
JPH0623800A (ja) * 1992-07-06 1994-02-01 Three Bond Co Ltd 射出成形金型
JP2004262209A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Denso Corp 金型
JP4588527B2 (ja) * 2005-05-10 2010-12-01 株式会社ブリヂストン Oaブレード用金型、この金型を用いて形成されたoaブレード、および、このoaブレードを形成するoaブレードの製造方法
JP5394670B2 (ja) * 2008-08-04 2014-01-22 株式会社ブリヂストン Oa用ブレード用金型
JP5585754B2 (ja) * 2009-03-31 2014-09-10 Nok株式会社 シール部品の製造方法及び金型

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014240161A (ja) 2014-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9616622B2 (en) RTM method
IL185619A (en) Water tank and method for manufacturing a water tank
JP6129652B2 (ja) シール部品の製造方法
US10131080B2 (en) Molding method of liquid elastomer
JP2006305781A (ja) インサート成形型およびインサート成形方法
US8083516B2 (en) Mold having air-venting grooves
JP2010094937A (ja) サイドバルブゲート式ホットランナーシステム
US10234313B2 (en) Method for making resin hollow body and flow measuring device
JP6071804B2 (ja) 射出成形金型
JP5174861B2 (ja) 樹脂製電池ケースの成形方法
JP5792098B2 (ja) ブロー成形品の製造装置および製造方法
JP2013169697A (ja) マニホールド装置
JP2010201667A (ja) 射出成形金型
JP2019043046A (ja) 射出成形用金型
JP4279896B1 (ja) 射出成形用金型および射出成形品の製造方法
JP5817155B2 (ja) Rtm成形方法
JP2019095125A5 (ja)
JP4129840B2 (ja) 射出成形用金型
US11433582B2 (en) Mold for molding base material integrated gasket
US20190232530A1 (en) Method for impregnating a fibrous preform using a seal, and a method for manufacturing a matrix reinforced by a fibrous preform
KR20120127245A (ko) 컵뚜껑 성형몰드 및 상기 성형몰드를 이용한 컵뚜껑 제조방법
JP2004174812A (ja) 多層成形用金型、多層成形品の成形方法、および多層成形品
KR101890200B1 (ko) 미드솔 제조장치 및 제조방법
JP3712965B2 (ja) 射出成形用金型
JP5797521B2 (ja) 射出圧縮成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6129652

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250