JP6083397B2 - 差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法およびケーブル接続装置 - Google Patents

差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法およびケーブル接続装置 Download PDF

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Description

本発明は、位相を180度反転させた差動信号を伝送する複数の差動信号伝送用ケーブルを、基板の表側および裏側に接続する際に用いられる技術に関する。
従来、数Gbit/s以上の高速デジタル信号を扱うサーバやルータ,ストレージ製品等の機器においては、差動インターフェース規格、例えばLVDS(Low Voltage Differential Signal)が採用され、各機器間あるいは機器内の各回路基板間では、差動信号伝送用ケーブルを用いて差動信号の伝送が行われている。差動信号は、システム電源の低電圧化を実現しつつ外来ノイズに対する耐性が高いという特徴を有している。
差動信号伝送用ケーブルは一対の信号線導体を備え、各信号線導体には、位相を180度反転させたプラス側信号およびマイナス側信号がそれぞれ伝送されるようになっている。そして、これらの2つの信号の電位差が信号レベルとなって、例えば電位差がプラスであれば「High」,マイナスであれば「Low」として、当該信号レベルを受信側で認識するようになっている。
このような差動信号を伝送する差動信号伝送用ケーブルが、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された技術は、8本の単ケーブル(single cable)のうちの4本を基板(substrate)の表側の信号線取付部(signal line mounting portion)に半田付けし、他の4本の単ケーブルを基板の裏側の信号線取付部に半田付けしている。そして、8本の単ケーブルの端末を整列させつつ、これらの端末を基板の表側および裏側の信号線取付部にそれぞれ対向させるために、整列板(aligning plate)を用いている。
米国特許第7,857,657号明細書
ところで近年においては、多数の高速デジタル信号を同時に扱える機器の開発が進んでおり、これに伴い、多数の差動信号伝送用ケーブルを束ねてなるケーブル体の端末の小型化が必須の条件となっている。具体的には、ケーブル体の端末を小型化することで、機器のケーブル接続部分において、単位面積当たりの差動信号伝送用ケーブルの接続本数を増やすことができる。これにより、多数の高速デジタル信号を同時に扱える機器に容易に対応可能となる。
しかしながら、上述の特許文献1に記載された技術においては、複数の差動信号伝送用ケーブルを基板の表側および裏側に、整列板を用いてそれぞれ半田付けした後、差動信号伝送用ケーブルと基板との間に整列板が残留する構造となっている。したがって、ケーブル体の端末に整列板がある分、ケーブル体の端末を小型化するには限界があり、よって、多数の高速デジタル信号を同時に扱える機器への対応が困難になるという問題があった。そこで、単に整列板を小型化することも考えられるが、この場合には、差動信号伝送用ケーブルと基板との接続処理、つまり半田付けによる端末処理が難しくなる。
また、差動信号伝送用ケーブルの一対の信号線導体は、通常、絶縁体で被覆されているが、この絶縁体で被覆されない領域、つまり整列板の厚さに相当する長さの領域は、インピーダンス(電気的特性)の乱れに悪影響を及ぼすことが分かっている。したがって、このようなインピーダンスの観点からすると、差動信号伝送用ケーブルと基板との接続処理を行った後に、整列板を取り外すのが望ましい。
本発明の目的は、差動信号伝送用ケーブルと基板との接続処理を容易にしつつ電気的特性を良好にして、多数の高速デジタル信号を同時に扱える機器に容易に対応可能な、差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法およびケーブル接続装置を提供することにある。
本発明の一態様では、基板の両面に複数の差動信号伝送用ケーブルをそれぞれ接続する、差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法であって、前記基板の表側に接続される表側ケーブル群、および前記基板の裏側に接続される裏側ケーブル群を束ねてなるケーブル体を準備するケーブル体準備工程と、互いに対向された一対の壁部、前記壁部間に設けられた基板支持部、前記壁部間に設けられたケーブル配置部、前記壁部に着脱自在に設けられた第1部材、および前記壁部に着脱自在に設けられた第2部材、を備えたケーブル接続装置を準備するケーブル接続装置準備工程と、前記表側ケーブル群および前記裏側ケーブル群を前記ケーブル配置部に配置し、前記壁部に前記第1部材を装着して前記表側ケーブル群と前記裏側ケーブル群との間に前記第1部材を差し込み、前記壁部に前記第2部材を装着して前記差動信号伝送用ケーブルを前記第2部材の保持溝に保持させ、前記基板を前記基板支持部に支持させる部品配置工程と、前記差動信号伝送用ケーブルの信号線導体を、前記基板の接続部に接続する接続工程と、前記壁部から前記第1部材および前記第2部材を取り外し、前記基板支持部から前記基板を取り外すケーブル接続装置除去工程と、を備える。
本発明の他の態様では、前記基板の表側の前記接続部に前記信号線導体を接続して前記ケーブル接続装置除去工程を終えた後に、前記ケーブル接続装置に対して前記基板を裏返す基板裏返し工程を行い、再び前記部品配置工程および前記接続工程を経て、前記基板の裏側の前記接続部に前記信号線導体を接続する。
本発明の他の態様では、前記接続工程では、前記基板の表側の前記接続部に前記信号線導体を接続した後に、前記ケーブル接続装置を裏返して前記基板の裏側の前記接続部に前記信号線導体を接続する。
本発明の他の態様では、基板の両面に複数の差動信号伝送用ケーブルをそれぞれ接続するのに用いられるケーブル接続装置であって、互いに対向された一対の壁部と、前記壁部間に設けられ、前記基板を支持する基板支持部と、前記壁部間に設けられ、前記基板の表側に接続される表側ケーブル群および前記基板の裏側に接続される裏側ケーブル群が配置されるケーブル配置部と、前記壁部に着脱自在に設けられ、前記表側ケーブル群と前記裏側ケーブル群との間に抜き差しされる第1部材と、前記壁部に着脱自在に設けられ、前記差動信号伝送用ケーブルを保持する保持溝を有する第2部材と、を備えた。
本発明の他の態様では、前記第1部材は前記基板の板厚方向と交差する方向から抜き差しされ、前記第2部材は前記基板の板厚方向から前記差動信号伝送用ケーブルを保持する。
本発明の他の態様では、前記第1部材の長手方向一側と前記第2部材の長手方向一側とを、回動自在に連結してなる。
本発明によれば、ケーブル接続装置を用いて、差動信号伝送用ケーブルの信号線導体と基板の接続部とを接続するので、当該接続処理を容易に行うことができる。接続処理の後は、互いに接続された差動信号伝送用ケーブルおよび基板から、ケーブル接続装置を除去するため、ケーブル体の端末を小型化することができ、多数の高速デジタル信号を同時に扱える機器に容易に対応可能となる。
また、ケーブル接続装置を除去するため、信号線導体の絶縁体で被覆されない領域を小さくすることができ、インピーダンスの乱れを抑えて電気的特性を安定化させることが可能となる。
(a)はケーブルアッセンブリを表側から見た斜視図、(b)はケーブルアッセンブリを側方から見た平面図である。 (a)はケーブル体の端末を示す斜視図、(b)は差動信号伝送用ケーブル(端末処理済)を示す斜視図である。 実施の形態1に係るケーブル接続装置を示す分解斜視図である。 図3のケーブル接続装置の組立状態を示す斜視図である。 ケーブル群をケーブル接続装置に配置する手順を説明する説明図である。 基板を基板支持部に配置する手順を説明する説明図である。 表側ケーブル群の信号線導体と基板の表側の接続部とを接続する手順を説明する説明図である。 実施の形態2に係るケーブル接続装置を示す分解斜視図である。 実施の形態3に係るケーブル接続装置を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて詳細に説明する。
図1(a)はケーブルアッセンブリを表側から見た斜視図、(b)はケーブルアッセンブリを側方から見た平面図を、図2(a)はケーブル体の端末を示す斜視図、(b)は差動信号伝送用ケーブル(端末処理済)を示す斜視図を、図3は実施の形態1に係るケーブル接続装置を示す分解斜視図を、図4は図3のケーブル接続装置の組立状態を示す斜視図をそれぞれ示している。
図1(a),(b)に示すように、ケーブルアッセンブリ10は、ケーブル体20と、当該ケーブル体20の端末に接続された基板30とを備えている。ケーブル体20は、複数(合計8本)の差動信号伝送用ケーブル40を束ねて形成され、差動信号伝送用ケーブル40の周囲には、外部導体21および保護被覆22が設けられている。外部導体21は、差動信号伝送用ケーブル40に外来ノイズが伝達されるのを抑えるものである。保護被覆22は、柔軟性を有するポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride)等により形成され、内部にある外部導体21および差動信号伝送用ケーブル40を保護するものである。
ここで、ケーブル体20の長手方向に沿う保護被覆22と基板30との間には、熱硬化性を有するエポキシ樹脂(epoxy resin)によって固められたモールド樹脂部23が設けられている。このモールド樹脂部23は、ケーブル体20と基板30とを接続した後に形成され、保護被覆22と基板30との間の差動信号伝送用ケーブル40を纏めている。ただし、ケーブルアッセンブリ10の仕様によっては、モールド樹脂部23を省略しても良い。
図2(a)に示すように、ケーブル体20を形成する合計8本の差動信号伝送用ケーブル40の基板30が接続される側(図中右側)は、一点鎖線Aを基準に揃えられている。これにより、各々の差動信号伝送用ケーブル40の端末処理等を、容易にかつ精度良く行えるようになっている。
図2(b)に示すように、差動信号伝送用ケーブル40は、一対の信号線導体41を備えている。各信号線導体41のうちのいずれか一方には差動信号としてのプラス側信号(ポジティブ信号)が伝送され、各信号線導体41のうちのいずれか他方には差動信号としてのマイナス側信号(ネガティブ信号)が伝送される。各信号線導体41は、例えば、その表面に錫めっき処理が施された軟銅線(Tinned Annealed Copper Wire)によって形成され、各信号線導体41は絶縁体42によって被覆されている。
絶縁体42は、差動信号伝送用ケーブル40に柔軟性を持たせるために、例えば、発泡ポリエチレン(Foamed Poly-Ethylene)によって形成され、その横断面形状は略楕円形に形成されている。絶縁体42は、各信号線導体41を所定間隔で並ぶよう保持し、各信号線導体41の周囲に略同等の肉厚となるよう配置されている。
ただし、絶縁体42の横断面形状は、図示のような略楕円形に限らず、例えば、各信号線導体41をそれぞれ別個に被覆した略円形であっても良い。さらには、絶縁体42の横断面形状を、一対の長さが等しい平行線と一対の半円弧とからなる、例えば、陸上競技場のトラック(Track)に略等しい形状としても良い。
絶縁体42の周囲には、外来ノイズの影響を抑制するための外部導体43が設けられている。外部導体43は、例えば、シート状の銅箔によって形成され、絶縁体42の長手方向に沿う端部を除く大部分を被覆している。ただし、外部導体43としては、銅箔に限らず他の金属箔であっても良く、さらには軟銅線等の金属細線を編み込んだ編組シートであっても良い。
外部導体43の周囲には、差動信号伝送用ケーブル40を保護する保護外皮としてのシース44が設けられ、当該シース44は、外部導体43の長手方向に沿う端部を除く大部分を被覆している。なお、シース44は、例えば、耐熱PVC(Heat Resistant Polyvinyl Chloride)によって形成されている。また、差動信号伝送用ケーブル40は、ドレイン線を含んでいない。
差動信号伝送用ケーブル40の端部には、図2(b)に示すように、端末処理が施されている。具体的には、差動信号伝送用ケーブル40を、その長手方向に沿うよう順次段剥きし、これにより、各信号線導体41および外部導体43の端末をそれぞれ外部に露出させている。このような端末処理は、合計8本の差動信号伝送用ケーブル40の全てに実施され、よって、ケーブル体20と基板30との電気的な接続を容易に行うことができる。
ここで、各差動信号伝送用ケーブル40の端末処理は、差動信号伝送用ケーブル40を横一列に並ぶよう整列させた状態のもとで、例えば、高エネルギのレーザ光(図示せず)を照射してシース44や絶縁体42の一部を除去したり、カッター装置(図示せず)を用いて外部導体43の一部を除去したりすることで行われる。これにより、各信号線導体41および外部導体43の一部がそれぞれ外部に露出される。このように、各差動信号伝送用ケーブル40の端部を整然と並べて処理することで、素早くかつ精度良く端末処理(段剥き)が行える。
図1に示すように、ケーブル体20に接続される基板30は、ケーブルコネクタ(コネクタ部材)として機能する部品であって、当該基板30の長手方向一端側(図中右側)は、例えばバックプレーン製品に設けられたスロット(図示せず)に差し込まれるようになっている。
基板30の両面、つまり表面31および裏面32には、それぞれ複数の信号線用コンタクト31a,32aが設けられ、さらに複数のグラウンド用コンタクト31b,32bが設けられている。ここで、表面31の各信号線用コンタクト31aは、本発明における表側の接続部を構成し、裏面32の各信号線用コンタクト32aは、本発明における裏側の接続部を構成している。
基板30は、エポキシ樹脂(epoxy resin)等の絶縁材料により板状に形成され、基板30のスロットへの差し込み方向先端部(図中右側)には、一対のテーパ部33,34が設けられている。これらのテーパ部33,34は、基板30の差し込み方向先端部を先細り形状として、スロットへの差し込みを案内するようになっている。
各信号線用コンタクト31a,32aおよび各グラウンド用コンタクト31b,32bは、いずれも導電性に優れた黄銅等よりなり、互いに所定隙間を持って基板30の表面31および裏面32に形成されている。これにより、各信号線用コンタクト31a,32aおよび各グラウンド用コンタクト31b,32bは、互いに短絡することは無い。
各信号線用コンタクト31a,32aは、信号線導体41に対応して設けられ、各グラウンド用コンタクト31b,32bは、外部導体43に対応して設けられている。そして、信号線導体41は、各信号線用コンタクト31a,32aに対して半田付けにより接続され、外部導体43は、各グラウンド用コンタクト31b,32bに対して半田付けにより接続される。
基板30の周囲には、図1に示すように、略箱状に形成された樹脂ケース35(詳細図示せず)が設けられている。これにより、作業者が樹脂ケース35を把持する等して、基板30をスロットに確実に差し込めるようにしている。その際、ケーブル体20と基板30との半田付けの部分に大きな負荷が掛からないので、断線等の不具合の発生を確実に防止できる。
次に、ケーブル体20と基板30とを接続する際に用いるケーブル接続装置50の詳細構造について、図面を用いて説明する。
図3および図4に示すように、ケーブル接続装置50は、略U字形状に形成された台座部材51と、第1部材としての板状部材57と、第2部材としての角柱状部材58とを備えている。そして、板状部材57および角柱状部材58は、いずれも台座部材51に対して着脱自在に設けられている。これらの台座部材51,板状部材57および角柱状部材58は、ステンレス鋼(stainless steel)等の鋼材により所定形状に形成され、これによりケーブル接続装置50を高剛性として、ケーブル接続装置50の再利用性を高めている。
台座部材51は、略直方体形状に形成された一対の壁部51aを備えている。これらの壁部51aは互いに対向するよう設けられ、各壁部51a間には、薄板状の連結部51bが設けられている。この連結部51bには、各壁部51aの基端側(図中下側)がそれぞれ連結されており、これにより各壁部51a間の距離がL1に設定されている。ここで、各壁部51a間の距離L1は、基板30の短手方向に沿う寸法L2(図1参照)よりも若干大きい寸法に設定されている(L1>L2)。これにより、各壁部51a間に設けられた基板支持部52に、基板30をスムーズに支持させることができる。
各壁部51a間で、かつ各壁部51aの長手方向一側(図中手前側)には、基板支持部52が設けられている。この基板支持部52は、各壁部51aの対向面51cに突出するよう形成された一対の支持突起52aにより構成されている。各支持突起52aは、各壁部51aの長手方向に沿って延び、かつ連結部51bと平行に設けられ、その長さ寸法はL3に設定されている。ここで、各支持突起52aの長さ寸法L3は、基板30の長手方向に沿う寸法L4(図1参照)の半分よりも若干大きい寸法に設定されている(L3>L4/2)。これにより、基板支持部52は、基板30を傾斜させること無く支持することができる。
また、各支持突起52aの連結部51bからの高さ寸法はh1に設定されており、この高さ寸法h1は、差動信号伝送用ケーブル40の厚み寸法h2(図2(b)参照)よりも十分に大きな寸法に設定されている(h1>h2)。これにより、基板30を基板支持部52に支持させた状態のもとで、基板30の裏側に接続される裏側ケーブル群40B(図5参照)の端末を、連結部51bと基板30(基板支持部52)との間に配置することができる。
各壁部51a間で、かつ各壁部51aの長手方向他側(図中奥側)には、ケーブル配置部53が設けられ、当該ケーブル配置部53は、各壁部51aの対向面51cと連結部51bとで囲まれて形成されている。ここで、図3の破線Bは、各壁部51a間において、台座部材51を基板支持部52側とケーブル配置部53側とを分ける境界線を示している。そして、ケーブル配置部53には、基板30の表側に接続される表側ケーブル群40Aと基板30の裏側に接続される裏側ケーブル群40Bとが配置されるようになっている(図5参照)。
各壁部51aの長手方向に沿うケーブル配置部53側には、各壁部51aの厚み方向に貫通した装着孔54がそれぞれ形成されている。これらの装着孔54の横断面は略長方形に形成されており、連結部51bに対して平行となるよう設けられている。各装着孔54には、板状部材57が差し込まれて装着されるようになっている。各装着孔54は、基板支持部52に近接して設けられ、かつ基板支持部52よりも連結部51bから若干離れた位置に設けられている。これにより、各装着孔54に板状部材57を装着した状態のもとで、図4の破線円Cの部分で示すように、支持突起52aと板状部材57とによって段差が形成される。この段差は、台座部材51に対して基板30の配置状態を位置決めする基板ストッパ55となっている。
各壁部51aの先端側(図中上側)には、各壁部51aの先端側から基端側に向けて窪んだ装着溝56がそれぞれ設けられている。これらの装着溝56の横断面は略長方形に形成されており、連結部51bに対して平行となるよう設けられている。各装着溝56は各装着孔54に近接して設けられ、各装着溝56には角柱状部材58の各装着腕58bがそれぞれ嵌め込むようにして装着される。これにより、各装着溝56に装着された角柱状部材58は、板状部材57によって分けられた表側ケーブル群40Aおよび裏側ケーブル群40Bの差動信号伝送用ケーブル40を、ガタつくこと無く保持することができる。
板状部材57は、薄板状の略直方体形状に形成され、各壁部51aに形成された各装着孔54に着脱自在となっている。板状部材57は、本発明における第1部材を構成しており、表側ケーブル群40Aと裏側ケーブル群40Bとの間(図6参照)に抜き差しされるようになっている。より具体的には、板状部材57は、表側ケーブル群40Aと裏側ケーブル群40Bとの間に、基板30の板厚方向と交差する方向から抜き差しされて、ケーブル配置部53に配置されたケーブル体20の端末を、4本の表側ケーブル群40Aと4本の裏側ケーブル群40Bとに分離するようになっている。
板状部材57は、各装着孔54に装着されて各壁部51a間を横切る板状本体57aと、板状部材57を各装着孔54に装着した状態のもとで、一方の壁部51a(図中右側)から突出されるツマミ部57bとを備えている。このように、ツマミ部57bを設けることで、板状部材57の各装着孔54への着脱を容易に行えるようにしている。ここで、図中一点鎖線Dは、板状本体57aとツマミ部57bとの境界線を示している。
ただし、ツマミ部57bの滑りを抑えるために、その表面に微小凹凸を有するように粗面加工等を施しても良い。さらには、板状本体57aの先端側、つまり板状本体57aのツマミ部57b側とは反対側に、先細り形状とするテーパ部(図示せず)を形成しても良い。この場合、板状部材57の各装着孔54への着脱作業をより容易に行えるようになる。
角柱状部材58は、板状部材57よりも肉厚の略直方体形状に形成され、各壁部51aに形成された各装着溝56に着脱自在となっている。角柱状部材58は、本発明における第2部材を構成しており、表側ケーブル群40Aおよび裏側ケーブル群40Bの差動信号伝送用ケーブル40を保持するようになっている(図7参照)。より具体的には、角柱状部材58は、ケーブル配置部53に配置された差動信号伝送用ケーブル40を、基板30の板厚方向から保持するようになっている。
角柱状部材58は、各壁部51a間を横切る角柱状本体58aと、当該角柱状本体58aの長手方向両端に設けられた一対の装着腕58bとを備えている。各装着腕58bは、各装着溝56に嵌め込むようにして装着される。ただし、各装着腕58bの各装着溝56への装着を容易にするために、各装着腕58bの装着部分に先細り形状とするテーパ部(図示せず)を形成しても良い。
角柱状本体58aには、その長手方向に沿うようにして4つの保持溝58cが所定間隔で設けられている。具体的には、各保持溝58cは、基板30上に設けられた信号線用コンタクト31a,32aの各組の間隔と同じ間隔で設けられている。ここで、「信号線用コンタクト31a,32aの組」とは、1本の差動信号伝送用ケーブル40の2本の各信号線導体41が接続される2つで1組の信号線用コンタクト31a,32aのことである。よって、本実施の形態においては、基板30の表面31および裏面32のそれぞれに、4本の差動信号伝送用ケーブル40に対応して4組の信号線用コンタクト31a,32aが設けられている。
これらの保持溝58cの横断面は略長方形に形成され、各保持溝58cは角柱状本体58aの短手方向に沿って延びている。各保持溝58cには、差動信号伝送用ケーブル40がそれぞれ装着されるようになっている。ここで、保持溝58cの幅寸法は差動信号伝送用ケーブル40の幅寸法よりも若干小さく設定され、これにより保持溝58cのみで差動信号伝送用ケーブル40を保持できるようになっている。
ここで、表側ケーブル群40Aは、基板30の表側の表面31(図1参照)に接続され、合計8本のうちの差動信号伝送用ケーブル40のうちの任意の4本で構成されている。一方、裏側ケーブル群40Bは、基板30の裏側の裏面32(図1参照)に接続され、合計8本のうちの差動信号伝送用ケーブル40のうちの他の任意の4本で構成されている。
次に、以上のように形成したケーブル接続装置50を用い、ケーブル体20と基板30とを接続する方法(差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法)について、図面を用いて詳細に説明する。
図5はケーブル群をケーブル接続装置に配置する手順を説明する説明図を、図6は基板を基板支持部に配置する手順を説明する説明図を、図7は表側ケーブル群の信号線導体と基板の表側の接続部とを接続する手順を説明する説明図をそれぞれ示している。
[ケーブル体準備工程]
まず、図2(a)に示すように、合計8本の差動信号伝送用ケーブル40、つまり表側ケーブル群40Aおよび裏側ケーブル群40Bを束ねて形成されたケーブル体20を準備する。ここで、ケーブル体20の端末(図中右側)は、別の製造工程において予め段剥き(端末処理)されており、これにより、差動信号伝送用ケーブル40の各々の端末と外部導体21の端末とが外部に露出された状態となっている。
また、図2(b)に示すように、各差動信号伝送用ケーブル40の端末(図中右側)においても、別の製造工程において予め段剥き(端末処理)されており、これにより、差動信号伝送用ケーブル40の各信号線導体41および外部導体43の端末がそれぞれ外部に露出された状態となっている。このようにしてケーブル体準備工程が完了する。
[ケーブル接続装置準備工程]
次に、図3に示すように形成された、台座部材51,板状部材57および角柱状部材58を備えたケーブル接続装置50を準備する。この3つの部材よりなるケーブル接続装置50は、ケーブル体20と基板30とを接続する際に繰り返し利用される再利用可能な治具となっている。そして、ケーブル体20と基板30とを接続する作業に先立ち、図3に示すように、台座部材51,板状部材57および角柱状部材58をそれぞれ分離させておく。このようにしてケーブル接続装置準備工程が完了する。
[部品配置工程(表側)]
まず、表側ケーブル群40Aの端末を基板30の表面31に接続する作業を行う。図5の破線矢印(1)に示すように、表側ケーブル群40Aの端末および裏側ケーブル群40Bの端末を、台座部材51のケーブル配置部53に配置する。このとき、表側ケーブル群40Aが、各壁部51aの先端側に配置されるようにする。その後、破線矢印(2)に示すように、板状部材57の先端側を、一方の壁部51aの装着孔54に臨ませて、当該装着孔54に差し込んでいく。すると、板状部材57の板状本体57aが表側ケーブル群40Aと裏側ケーブル群40Bとの間に差し込まれて、かつ板状部材57の先端側が他方の壁部51aの装着孔54に装着される。これにより、板状本体57aによる表側ケーブル群40Aと裏側ケーブル群40Bとの分離作業が完了する。
次に、図6の破線矢印(3)に示すように、角柱状部材58の各装着腕58bを、各壁部51aの各装着溝56に臨ませて、当該装着溝56に嵌め込む。このとき、角柱状部材58の各保持溝58cが、表側ケーブル群40A側を向くようにする。また、表側ケーブル群40Aを形成する4本の差動信号伝送用ケーブル40が、それぞれ各保持溝58cに装着されるようにする。これにより、4本の差動信号伝送用ケーブル40が各保持溝58cにより等間隔で整然と並べられて、ケーブル保持作業が完了する。
次に、予め別の製造工程で製造された基板30を準備する。そして、図6の破線矢印(4)に示すように、基板30の信号線用コンタクト31a,32aおよびグラウンド用コンタクト31b,32b側を、各ケーブル群40A,40Bの端末に臨ませて、基板30を基板支持部52の各支持突起52a上に載せて支持させ、その後スライドさせる。このとき、基板30の表面31を表側ケーブル群40A側に向け、基板30の裏面32を裏側ケーブル群40B側に向ける。これにより、基板30が、表側ケーブル群40Aの端末と裏側ケーブル群40Bの端末との間に配置される(図7参照)。
ここで、基板30の台座部材51に対するスライド動作は、基板30の信号線用コンタクト31a,32aおよびグラウンド用コンタクト31b,32b側が、基板ストッパ55によって位置決めされるまで行う。これにより、台座部材51に対する基板30の位置決めが正確になされる。このようにして部品配置工程が完了する。
[接続工程(表側)]
次に、表側ケーブル群40Aの端末と基板30とを接続する接続工程を行う。図7の破線矢印(5)に示すように半田ごてSCを用い、信号線導体41を信号線用コンタクト31aに、また、外部導体43をグラウンド用コンタクト31bにそれぞれ接続する。このようにして接続工程が完了する。
[ケーブル接続装置除去工程]
次に、表側ケーブル群40Aと基板30とを接続してなるケーブルアッセンブリ10の半完成品から、ケーブル接続装置50を除去するケーブル接続装置除去工程を行う。まず、図7の破線矢印(6)に示すように、台座部材51の各壁部51aから角柱状部材58を取り外す。次いで、図7の破線矢印(7)に示すように、台座部材51の各壁部51aから板状部材57を取り外す。ただし、板状部材57を取り外してから角柱状部材58を取り外すようにしても良い。
その後、ケーブルアッセンブリ10の半完成品を、各壁部51aの先端側(図中上側)に向けて移動させ、基板支持部52(図5および図6参照)から基板30を取り外す。このとき、基板30は、基板支持部52上に載置されているだけなので容易に取り外すことができる。このようにして、ケーブルアッセンブリ10の半完成品からケーブル接続装置50が取り外されて、ケーブル接続装置除去工程が完了する。
[基板裏返し工程]
次に、裏側ケーブル群40Bの端末を基板30の裏面32に接続する作業を行う。まず、図7の破線矢印(8)に示すように、台座部材51から取り外したケーブルアッセンブリ10の半完成品を裏返して、基板30の裏面32および裏側ケーブル群40Bを、各壁部51aの先端側(図中上側)を向くようにする。このようにして、台座部材51に対して基板30が裏返されて、基板裏返し工程が完了する。
基板裏返し工程を終えた後は、上述した[部品配置工程(表側)]と同様に、再び[部品配置工程(裏側)]を行い、図7の破線矢印(9)および破線矢印(10)に示すように、台座部材51に、板状部材57と角柱状部材58とを装着する。その後、上述した[接続工程(表側)]と同様に、再び[接続工程(裏側)]を行い、図7の破線矢印(5)に示すように、半田ごてSCを用い、信号線導体41を信号線用コンタクト32a(図1(b)参照)に、また、外部導体43をグラウンド用コンタクト32b(図1(b)参照)にそれぞれ接続する。
そして、上述した[ケーブル接続装置除去工程]と同様の工程を経て、基板30の表面31,裏面32と、表側ケーブル群40Aの端末,裏側ケーブル群40Bの端末とがそれぞれ接続されたケーブルアッセンブリ10から、ケーブル接続装置50を取り外す。その後、ケーブル体20と基板30との接続部分を被覆するよう樹脂ケース35(図1(a)参照,詳細図示せず)を設ける。これにより、ケーブルアッセンブリ10が完成する。
以上詳述したように、実施の形態1に係る差動信号伝送用ケーブル40の基板30への接続方法およびケーブル接続装置50によれば、ケーブル接続装置50を用いて、差動信号伝送用ケーブル40の信号線導体41と基板30の各信号線用コンタクト31a,32aとを接続するので、当該接続処理を容易に行うことができる。接続処理の後は、互いに接続された差動信号伝送用ケーブル40および基板30から、ケーブル接続装置50を除去するため、ケーブル体20の端末を小型化することができ、多数の高速デジタル信号を同時に扱える機器に容易に対応可能となる。
また、ケーブル接続装置50を除去するため、信号線導体41の絶縁体42で被覆されない領域を小さくすることができ、インピーダンスの乱れを抑えて電気的特性を安定化させることが可能となる。
次に、本発明の実施の形態2について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8は実施の形態2に係るケーブル接続装置を示す分解斜視図を示している。
図8に示すように、実施の形態2に係るケーブル接続装置60は、上述した実施の形態1のケーブル接続装置50(図3参照)に比して、板状部材57の長手方向一側と角柱状部材58の長手方向一側とを、円柱ピン61aを有するヒンジ部61を介して回動自在に連結した点が異なっている。そして、板状部材57と角柱状部材58とを一体化したものを、ケーブル保持ユニット62としている。
また、板状部材57の短手方向に沿う幅寸法と、角柱状部材58の短手方向に沿う幅寸法とを略同じ寸法に設定している。これにより、台座部材51の各壁部51aには、ケーブル保持ユニット62を装着するための装着凹部63がそれぞれ設けられている。なお、図中破線Eで囲まれたヒンジ部61の周辺部分が、実施の形態1における板状部材57のツマミ部57b(図3参照)に相当し、ツマミ部として機能するようになっている。
そして、台座部材51に対するケーブル保持ユニット62を装着するには、まず、図中破線矢印(11)に示すように、ヒンジ部61の円柱ピン61aを中心に、板状部材57と角柱状部材58とを相対回転させ、これにより板状部材57から角柱状部材58を引き離す。次いで、破線矢印(12)に示すように、板状部材57を装着凹部63に装着して、図示しない表側ケーブル群40Aと裏側ケーブル群40Bとの間に板状部材57を差し込む(図6参照)。
その後、ヒンジ部61の円柱ピン61aを中心に、板状部材57と角柱状部材58とを相対回転させ、これにより角柱状部材58を板状部材57に近接させつつ、装着凹部63に装着する。このとき、角柱状部材58の各保持溝58cに、差動信号伝送用ケーブル40(図6参照)がそれぞれ保持されるようにする。
以上のように形成した実施の形態2においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて実施の形態2においては、板状部材57と角柱状部材58とを一体化したので、実施の形態1において必要であった一対の装着孔54(図3参照)を省略することができ、ひいては台座部材51を簡素化することができる。また、板状部材57と角柱状部材58とを一体化してケーブル保持ユニット62とすることができるので、ケーブル接続装置60の管理を容易に行うことができる。
次に、本発明の実施の形態3について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9は実施の形態3に係るケーブル接続装置を示す分解斜視図を示している。
図9に示すように、実施の形態3に係るケーブル接続装置70は、上述した実施の形態1のケーブル接続装置50(図3参照)に比して、台座部材51を上下対称となるよう略U字形状に形成し、一対の壁部51aの図中上下側を開放した形状となっている。各壁部51aの対向面51cには、基板支持部52を形成する支持突起52aが2つずつ設けられている(図示では一方のみを示す)。各支持突起52aの間隔は、基板30の板厚よりも若干大きい寸法に設定され、基板30が挿入されるようになっている。このように、実施の形態2における基板支持部52は、基板30を上下方向から支持する構造となっている。
台座部材51を上下対称の形状としたことで、各壁部51aを連結する連結部51bは、実施の形態2においては、各壁部51aの長手方向一側(図中手前側)に、跨ぐようにして設けられている。これに伴って、各壁部51aの長手方向他側(図中奥側)に設けられるケーブル配置部53は、各壁部51aの対向面51cによって挟まれた空間により形成されている。
連結部51bには、基板30(図6参照)が通過する基板通過孔71が設けられている。この基板通過孔71は、各支持突起52aの間に連通しており、これにより基板通過孔71を通過した基板30は、各支持突起52aの間に案内されるようになっている。
また、台座部材51を上下対称の形状としたことで、各壁部51aの短手方向に沿う両側(図中上下側)には、装着孔54を挟むようにして装着溝56がそれぞれ設けられている。そして、これらの装着溝56には、一対の角柱状部材58が上下方向からそれぞれ装着されるようになっている。また、装着孔54の各壁部51aの短手方向に沿う位置は、各支持突起52aの間となっている。
このように、実施の形態3に係るケーブル接続装置70においては、上下対称の形状に形成された台座部材51と、1つの板状部材57と、2つの角柱状部材58とで構成されている。そして、図中破線矢印(13)に示すように、台座部材51の各装着孔54に板状部材57が装着され、破線矢印(14),(15)に示すように、台座部材51の各装着溝56に各角柱状部材58が装着されるようになっている。
ここで、実施の形態3に係るケーブル接続装置70においては、上述した[接続工程]において、表側ケーブル群40Aの端末および裏側ケーブル群40Bの端末の双方を、基板30の表面31および裏面32のそれぞれ接続できるようになっている。つまり、実施の形態1に係るケーブル接続装置50のように、台座部材51から、一旦、ケーブルアッセンブリ10の半完成品を取り外す必要が無い。
つまり、図9に示すように、実施の形態3の台座部材51は上下側が開放されているため、当該開放された部分から半田ごてSC(図7参照)を用い、信号線導体41を信号線用コンタクト31a,32a(図1(b)参照)に、また、外部導体43をグラウンド用コンタクト31b,32bにそれぞれ接続することができる。より具体的には、実施の形態3の[接続工程]では、基板30の表面31にある信号線用コンタクト31aに、表側ケーブル群40Aの信号線導体41を接続した後に、ケーブル接続装置70からケーブルアッセンブリ10の半完成品を外すこと無く、ケーブル接続装置70ごと裏返す。これに引き続き、基板30の裏面32にある信号線用コンタクト32aに、裏側ケーブル群40Bの信号線導体41を接続する。
以上のように形成した実施の形態3においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて実施の形態3においては、1回の[接続工程]において、基板30の表面31および裏面32に、表側ケーブル群40Aの端末および裏側ケーブル群40Bの端末を接続することができるので、作業工程の簡素化を図ることができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、ケーブル体20と基板30との半田付けの部分を覆うようにして樹脂ケース35(図1参照)を設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、ケーブルアッセンブリ10の端末をより小型化する必要があれば、樹脂ケース35を省略しても構わない。
また、上記各実施の形態においては、ケーブル接続装置50,60,70を形成する各構成部品を、それぞれステンレス鋼製としたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば硬質樹脂製の構成部品でケーブル接続装置を形成しても良い。
さらに、上記各実施の形態においては、基板30の表面31および裏面32に対して、それぞれ4本ずつの差動信号伝送用ケーブル40を接続可能なケーブル接続装置50,60,70を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、基板30の表面31および裏面32に対して、例えば、2本ずつや8本ずつ等の差動信号伝送用ケーブル40を接続する場合にも適用できる。
また、上記各実施の形態においては、角柱状部材58の各保持溝58cの横断面を略長方形としたものを示したが、本発明はこれに限らず、横断面が楕円形や台形等の他の形状であっても構わない。横断面を楕円形とした場合には、差動信号伝送用ケーブル40をよりガタつくこと無く保持できるようになる。一方、横断面を台形とした場合には、当該台形の傾斜面が差動信号伝送用ケーブル40の保持溝58cへの装着を案内するため、装着作業を容易に行えるようになる。
10 ケーブルアッセンブリ
20 ケーブル体
21 外部導体
22 保護被覆
23 モールド樹脂部
30 基板
31 表面
31a 信号線用コンタクト(表側の接続部)
31b グラウンド用コンタクト
32 裏面
32a 信号線用コンタクト(裏側の接続部)
32b グラウンド用コンタクト
33,34 テーパ部
35 樹脂ケース
40 差動信号伝送用ケーブル
40A 表側ケーブル群
40B 裏側ケーブル群
41 信号線導体
42 絶縁体
43 外部導体
44 シース
50 ケーブル接続装置
51 台座部材
51a 壁部
51b 連結部
51c 対向面
52 基板支持部
52a 支持突起
53 ケーブル配置部
54 装着孔
55 基板ストッパ
56 装着溝
57 板状部材(第1部材)
57a 板状本体
57b ツマミ部
58 角柱状部材(第2部材)
58a 角柱状本体
58b 装着腕
58c 保持溝
60 ケーブル接続装置
61 ヒンジ部
61a 円柱ピン
62 ケーブル保持ユニット
63 装着凹部
70 ケーブル接続装置
71 基板通過孔

Claims (6)

  1. 基板の両面に複数の差動信号伝送用ケーブルをそれぞれ接続する、差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法であって、
    前記基板の表側に接続される表側ケーブル群、および前記基板の裏側に接続される裏側ケーブル群を束ねてなるケーブル体を準備するケーブル体準備工程と、
    互いに対向された一対の壁部、前記壁部間に設けられた基板支持部、前記壁部間に設けられたケーブル配置部、前記壁部に着脱自在に設けられた第1部材、および前記壁部に着脱自在に設けられた第2部材、を備えたケーブル接続装置を準備するケーブル接続装置準備工程と、
    前記表側ケーブル群および前記裏側ケーブル群を前記ケーブル配置部に配置し、前記壁部に前記第1部材を装着して前記表側ケーブル群と前記裏側ケーブル群との間に前記第1部材を差し込み、前記壁部に前記第2部材を装着して前記差動信号伝送用ケーブルを前記第2部材の保持溝に保持させ、前記基板を前記基板支持部に支持させる部品配置工程と、
    前記差動信号伝送用ケーブルの信号線導体を、前記基板の接続部に接続する接続工程と、
    前記壁部から前記第1部材および前記第2部材を取り外し、前記基板支持部から前記基板を取り外すケーブル接続装置除去工程と、
    を備える、差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法。
  2. 請求項1記載の差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法において、
    前記基板の表側の前記接続部に前記信号線導体を接続して前記ケーブル接続装置除去工程を終えた後に、前記ケーブル接続装置に対して前記基板を裏返す基板裏返し工程を行い、再び前記部品配置工程および前記接続工程を経て、前記基板の裏側の前記接続部に前記信号線導体を接続する、差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法。
  3. 請求項1記載の差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法において、
    前記接続工程では、前記基板の表側の前記接続部に前記信号線導体を接続した後に、前記ケーブル接続装置を裏返して前記基板の裏側の前記接続部に前記信号線導体を接続する、差動信号伝送用ケーブルの基板への接続方法。
  4. 基板の両面に複数の差動信号伝送用ケーブルをそれぞれ接続するのに用いられるケーブル接続装置であって、
    互いに対向された一対の壁部と、
    前記壁部間に設けられ、前記基板を支持する基板支持部と、
    前記壁部間に設けられ、前記基板の表側に接続される表側ケーブル群および前記基板の裏側に接続される裏側ケーブル群が配置されるケーブル配置部と、
    前記壁部に着脱自在に設けられ、前記表側ケーブル群と前記裏側ケーブル群との間に抜き差しされる第1部材と、
    前記壁部に着脱自在に設けられ、前記差動信号伝送用ケーブルを保持する保持溝を有する第2部材と、
    を備えた、ケーブル接続装置。
  5. 請求項4記載のケーブル接続装置において、
    前記第1部材は前記基板の板厚方向と交差する方向から抜き差しされ、前記第2部材は前記基板の板厚方向から前記差動信号伝送用ケーブルを保持する、ケーブル接続装置。
  6. 請求項4または5記載のケーブル接続装置において、
    前記第1部材の長手方向一側と前記第2部材の長手方向一側とを、回動自在に連結してなる、ケーブル接続装置。
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