JP6083183B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6083183B2
JP6083183B2 JP2012225276A JP2012225276A JP6083183B2 JP 6083183 B2 JP6083183 B2 JP 6083183B2 JP 2012225276 A JP2012225276 A JP 2012225276A JP 2012225276 A JP2012225276 A JP 2012225276A JP 6083183 B2 JP6083183 B2 JP 6083183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
claw
head
tip
wiping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012225276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014076576A (ja
Inventor
信幸 早坂
信幸 早坂
島▲崎▼ 準
準 島▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012225276A priority Critical patent/JP6083183B2/ja
Publication of JP2014076576A publication Critical patent/JP2014076576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6083183B2 publication Critical patent/JP6083183B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として、インク(液体の一種)をヘッドのノズルから吐出して画像を形成するインクジェット式のプリンターが知られている。このようなプリンターではヘッドのノズルの目詰まりを防止するためメンテナンス(例えばワイピング)を行うことが必要である(例えば特許文献1参照)。特に産業用プリンターでは、印刷物の品質確保のため、メンテナンスを頻繁に行う必要がある。
ワイピングの際には、ワイピング用のブレードの上端をヘッドのノズルの形成面(以下、ノズル面)に当接させた状態で、ブレードを弾性力(反発力)が発生するように撓ませながらヘッドに対して相対移動させる。こうして、ノズル面に付着したインク滴や塵埃を払拭クリーニングする。なお、ブレードの下部は保持部材によって保持されている。これにより、ワイピングの際にブレードを撓ませるようにすることができる。
特開2005-335404号公報
しかしながら、ワイピングを繰り返し実行すると、後述するように、ブレードが上方(ノズル面側)に浮き上がってしまうおそれがあった。これにより、ブレードの上端がノズル面に適切に当接しなくなり、ノズル面をきれいにクリーニングすることができなくなるおそれがあった。
そこで、本発明は、ブレードの浮き上がりを防止して、ヘッドのノズル面を確実にクリーニングすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
液体を吐出するノズルが設けられたノズル面を有するヘッドと、前記ノズル面をワイピングするブレードと、前記ブレードを保持する保持部材であって、金属製の爪を有する保持部材と、を備え、前記ブレードに開口部が形成されてなり、前記爪が前記開口部内に位置する状態で、前記ブレードが前記保持部材に固定されたことを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の概略断面図である。 プリンター1の構成例を示すブロック図である。 ヘッド31の構成の説明図である。 ヘッド31の内部構造の一例を説明するための断面図である。 図5A〜図5Dは、メンテナンスユニット70によるクリーニング方法の一例を示した概略図である。 比較例のワイピング部73の構成を説明するための断面図である。 ブレード74の斜視図である。 取付部材75aの斜視図である。 取付部材75bの斜視図である。 比較例のワイピング部73でワイピングを行ったときのブレード74の形状の様子を示す図である。 図11A及び図11Bはワイピング時におけるブレード74の状態を示す説明図である。 本実施形態のワイピング部73の構成を説明するための断面図である。 図13A〜図13Cは、固定部材75cの形状を示す図である。 爪の先端形状についての説明図である。 図15A〜図15Cは、爪の形状によるブレード74への侵入状態の違いの説明図である。 第2実施形態の固定部材75cを示す上面図である。 第3実施形態の固定部材75cを示す上面図である。 インクジェットプリンター501の外観模式図である。 インクジェットプリンター501の構成を示す概略図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を吐出するノズルが設けられたノズル面を有するヘッドと、前記ノズル面をワイピングするブレードと、前記ブレードを保持する保持部材であって、金属製の爪を有する保持部材と、を備え、前記ブレードに開口部が形成されてなり、前記爪が前記開口部内に位置する状態で、前記ブレードが前記保持部材に固定されたことを特徴とする液体吐出装置が明らかとなる。
このような液体吐出装置によれは、ブレードが保持部材から浮き上がるのを防止することができ、ブレードの上端をノズル面に適切に当接させることができる。よって、ヘッドのノズル面を確実にクリーニングすることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記ブレードは、前記ワイピングの際に前記ヘッドに対して所定方向に相対的に移動し、前記ブレードの前記所定方向の下流側に前記開口部が位置し、前記爪が当該開口部内に位置することが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、ブレードが浮き上がるのを防止することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記爪は、先端に近づくにつれて幅が短くなっており、前記爪の先端部分の角度は鋭角であることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、ブレードに爪を侵入させやすくすることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記保持部材は、前記ブレードの幅方向に沿って前記爪を複数有し、複数の前記爪のうち、前記幅方向の一方側の端の前記爪は先端が前記一方側の端に位置し、前記幅方向の他方側の端の前記爪は先端が前記他方側の端に位置することが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、ブレードが浮き上がるのをより確実に防止することができる。
かかる液体吐出装置であって、先端が前記一方側の端に位置する前記爪と、先端が前記他方側の端に位置する前記爪が、前記幅方向に交互に配置されていてもよい。
また、前記ブレードの前記幅方向の中心よりも前記一方側には、先端が前記一方側の端に位置する前記爪が配置され、前記幅方向の中心よりも前記他方側には、先端が前記他方側の端に位置する前記爪が配置されていてもよい。
また、前記ブレードの前記幅方向の中心よりも前記一方側には、先端が前記一方側の端に位置する前記爪が配置され、前記幅方向の中心よりも前記他方側には、先端が前記他方側の端に位置する前記爪が配置され、且つ、前記中心に近いほど先端までの長さが長くなっていてもよい。
このような液体吐出装置によれば、ブレードを確実に固定させることができる。
===第1実施形態===
<<プリンター1の構成例について>>
プリンター1の構成例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、プリンター1の概略断面図である。図2は、プリンター1のブロック図である。
なお、ここでは、「上下方向」、「左右方向」をいう場合は、図1に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、「前後方向」をいう場合は、図1において紙面に直交する方向を示すものとする。
また、本実施形態においては、プリンター1が画像を記録する媒体としてロール紙2(連続紙)を用いて説明する。
本実施形態に係るプリンター1は、図1及び図2に示すように、搬送ユニット20と、該搬送ユニット20がロール紙2を搬送する搬送経路に沿って、給送ユニット10と、プラテン29と、巻き取りユニット80と、を有している。さらに、プリンター1は、ヘッドユニット30と、キャリッジユニット40と、メンテナンスユニット70と、ノズル検査ユニット90と、これらのユニット等を制御しプリンター1としての動作を司るコントローラー60と、検出器群50と、を有している。
給送ユニット10は、ロール紙2を搬送ユニット20に給送するものである。この給送ユニット10は、ロール紙2が巻かれ回転可能に支持される巻軸18と、巻軸18から繰り出されたロール紙2を巻き掛けて搬送ユニット20に導くための中継ローラー19と、を有している。
搬送ユニット20は、給送ユニット10により送られたロール紙2を、予め設定された搬送経路に沿って搬送するものである。この搬送ユニット20は、図1に示すように、中継ローラー19に対して水平右方に位置する中継ローラー21と、中継ローラー21から見て右斜め下方に位置する中継ローラー22と、中継ローラー22から見て右斜め上方(ロール紙2が搬送される方向において、プラテン29から見て上流側)に位置する第一搬送ローラー23と、第一搬送ローラー23から見て右方(ロール紙2が搬送される方向において、プラテン29から見て下流側)に位置する第二搬送ローラー24と、第二搬送ローラー24から見て鉛直下方に位置する反転ローラー25と、反転ローラー25から見て右方に位置する中継ローラー26と、中継ローラー26から見て上方に位置する送り出しローラー27と、を有している。
中継ローラー21は、中継ローラー19から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて下方に向かって弛ませるローラーである。
中継ローラー22は、中継ローラー21から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
第一搬送ローラー23は、不図示のモーターにより駆動される第一駆動ローラー23aと、該第一駆動ローラー23aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第一従動ローラー23bとを有している。この第一搬送ローラー23は、下方に弛ませたロール紙2を上方に引き上げ、プラテン29に対向する印刷領域Rへ搬送するローラーである。第一搬送ローラー23は、印刷領域R上のロール紙2の部位に対して画像形成がなされている期間、一時的に搬送を停止させるようになっている(すなわち、後述するように、ヘッドが、左右方向及び前後方向へ移動しつつ、停止しているロール紙2の当該部位にインクを吐出することにより、当該部位に1ページ分の画像が形成されることとなる)。なお、コントローラー60の駆動制御により、第一駆動ローラー23aの回転駆動に伴って第一従動ローラー23bが回転することによって、プラテン29上に位置させるロール紙2の搬送量(ロール紙の部位の長さ)が調整される。
搬送ユニット20は、上述したとおり、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間に巻き掛けたロール紙2の部位を下方に弛ませて搬送する機構を有している。このロール紙2の弛みは、コントローラー60により、不図示の弛み検出用センサーからの検出信号に基づき監視される。具体的には、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間において弛ませたロール紙2の部位を、弛み検出用センサーが検出した場合には、該部位に適切な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20はロール紙2を弛ませた状態で搬送することが可能となる。一方、弛み検出用センサーが弛ませたロール紙2の部位検出しない場合は、該部位に過剰な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20によるロール紙2の搬送が一時的に停止され、張力が適切な大きさに調整される。
第二搬送ローラー24は、不図示のモーターにより駆動される第二駆動ローラー24aと、該第二駆動ローラー24aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第二従動ローラー24bとを有している。この第二搬送ローラー24は、ヘッドユニット30により画像が形成された後のロール紙2の部位を、プラテン29の支持面に沿って水平右方向に搬送した後に鉛直下方に搬送するローラーである。これにより、ロール紙2の搬送方向が転換されることになる。なお、コントローラー60の駆動制御により、第二駆動ローラー24aの回転駆動に伴って第二従動ローラー24bが回転することによって、プラテン29上に位置するロール紙2の部位に対して付与される所定の張力が調整される。
反転ローラー25は、第二搬送ローラー24から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
中継ローラー26は、反転ローラー25から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて上方に向かって搬送するローラーである。
送り出しローラー27は、中継ローラー26から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて巻き取りユニット80に送り出すようになっている。
プラテン29は、搬送経路上の印刷領域Rに位置するロール紙2の部位を支持するとともに、該部位を加熱するものである。このプラテン29は、図1に示すように、搬送経路上の印刷領域Rに対応させて設けられ、かつ、第一搬送ローラー23と第二搬送ローラー24との間の搬送経路に沿った領域に配置されている。
このように、ロール紙2が各ローラーを順次経由して移動することにより、ロール紙2を搬送するための搬送経路が形成されることになる。なお、ロール紙2は、搬送ユニット20により、印刷領域Rと対応した領域単位で間欠的にその搬送経路に沿って搬送される(すなわち、印刷領域R上のロール紙2の部位に1ページ分の画像が形成される毎に、間欠的な当該搬送が行なわれる)。
ヘッドユニット30は、搬送ユニット20により搬送経路上の印刷領域Rに(プラテン29上に)送り込まれたロール紙2の部位に、液体の一例としてのインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット30は、インクを吐出する複数のノズルが形成されたヘッド31を有している。
なお、ヘッド31の構成の詳細については後述する。
キャリッジユニット40は、ヘッド31を移動させるためのものである。このキャリッジユニット40は、搬送方向(左右方向)に延びるキャリッジガイドレール41と(図1に二点鎖線で示す)、キャリッジガイドレール41に沿って搬送方向(左右方向)へ往復移動可能に支持されたキャリッジ42と、不図示のモーターとを有する。
キャリッジ42は、不図示のモーターの駆動により、ヘッド31と一体となって搬送方向(左右方向)へ移動するよう構成されている。また、キャリッジ42には、列方向(前後方向)に延びる不図示のヘッドガイドレールが設けられており、ヘッド31は、前記モーターの駆動により、当該ヘッドガイドレールに沿って列方向(前後方向)へ移動するよう構成されている。
メンテナンスユニット70は、ヘッド31のメンテナンス(クリーニングなど)を行うためのものである。このメンテナンスユニット70は、ホームポジション(以下、HPと呼ぶ。図1参照)に設けられている。より具体的には、キャリッジ42がHPに位置する際に、ヘッド31と対向する位置に設けられている。なお、メンテナンスユニット70の詳細については後述する。
巻き取りユニット80は、搬送ユニット20により送られたロール紙2(画像形成済みのロール紙)を巻き取るためのものである。この巻き取りユニット80は、送り出しローラー27から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め下方へ搬送するための中継ローラー81と、回転可能に支持され中継ローラー81から送られたロール紙2を巻き取る巻き取り駆動軸82と、を有している。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行なうための制御ユニットである。このコントローラー60は、図2に示すように、インターフェース部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、を有している。インターフェース部61は、外部装置であるホストコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行なうためのものである。CPU62は、プリンター1全体の制御を行なうための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路64により各ユニットを制御する。
検出器群50は、プリンター1内の状況を監視するものであり、例えば、搬送ローラーに取り付けられてロール紙2の搬送などの制御に利用されるロータリー式エンコーダー、搬送されるロール紙2の有無を検出する用紙検出センサー、キャリッジ42(又はヘッド31)の搬送方向(左右方向)の位置を検出するためのリニア式エンコーダーなどがある。
<<ヘッドの構成について>>
図3はヘッド31の構成の説明図である。
ヘッド31は、その下面に、列方向にノズルが並んだノズル列を有している。本実施形態においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色ごとにそれぞれ複数のノズル♯1〜♯n(例えば180)からなるノズル列を有している。これらの各ノズル列のことをそれぞれイエローノズル列Y、マゼンダノズル列M、シアンノズル列C、ブラックノズル列Kとよぶ。
各ノズル列のノズル♯1〜♯nは、ロール紙2の搬送方向に交差する交差方向(つまり、当該交差方向が前述した列方向である)に直線状に配列されている。各ノズル列は、当該搬送方向に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。
図4は、ヘッド31の内部構造の一例を説明するための断面図である。図では搬送方向に隣接する2つのノズルに対応する部分の断面が示されている。ヘッド31は、駆動ユニット32と、駆動ユニット32を収納するためのケース33と、ケース33に装着される流路ユニット34とを備えている。
駆動ユニット32は、複数のピエゾ素子321によって構成されるピエゾ素子群と、このピエゾ素子群が固定される固定板323と、各ピエゾ素子321に給電するためのフレキシブルケーブル324とから構成される。各ピエゾ素子321は、所謂片持ち梁の状態で固定板323に取り付けられている。固定板323は、ピエゾ素子321からの反力を受け止め得る剛性を備えた板状部材である。フレキシブルケーブル324は、可撓性を有するシート状の配線基板であり、固定板323とは反対側となる固定端部の側面でピエゾ素子321と電気的に接続されている。そして、このフレキシブルケーブル324の表面には、ピエゾ素子321の駆動等を制御するための制御用ICであるヘッド制御部HCが実装されている。
ケース33は、駆動ユニット32を収納可能な収納空部331を有する直方体ブロック状の外形である。このケース33の先端面には上記の流路ユニット34が接合される。この収納空部331は、駆動ユニット32が丁度嵌合可能な大きさである。また、このケース33には、対応するインクカートリッジ(不図示)からのインクを流路ユニット34に供給するためのインク供給管332も形成されている。
流路ユニット34は、流路形成基板35と、ノズルプレート36と、弾性板37とを有し、流路形成基板35がノズルプレート36と弾性板37に挟まれるようにそれぞれを積層して一体的に構成される。ノズルプレート36は、ノズル(Nz)が形成されたステンレス鋼製の薄いプレートである。なお、ノズルプレート36の下面(換言するとヘッド31の下面)はノズル面に相当し、ノズル面にはノズル(Nz)の開口が設けられている。
流路形成基板35には、圧力室351及びインク供給口352となる空部が各ノズルNzに対応して複数形成される。リザーバー353は、インクカートリッジに貯留されたインクを各圧力室351に供給するための液体貯留室であり、インク供給口352を通じて対応する圧力室351の他端と連通している。なお、インクカートリッジから供給されるインクは、インク供給管332を通って、リザーバー353内に導入されるようになっている。
駆動ユニット32は、ピエゾ素子321の自由端部を流路ユニット34側に向けた状態で収納空部331内に挿入され、この自由端部の先端面が対応する島部373に接着される。また、固定板323の背面が収納空部331を区画するケース33の内壁面に接着される。この収納状態でフレキシブルケーブル324を介してピエゾ素子321に駆動信号を供給すると、ピエゾ素子321は伸縮して圧力室351の容積を膨張・収縮させる。このような圧力室351の容積変化により、圧力室351内のインクには圧力変動が生じる。そして、このインク圧力の変動を利用することで、対応するノズルNzからインク滴を吐出させることができる。
<<プリンター1の動作例について>>
上述した通り、本実施形態に係るプリンター1には、列方向(前後方向)にノズルが並んだノズル列を有するヘッド31が設けられている。そして、コントローラー60が、当該ヘッド31を搬送方向(左右方向)に移動させながら、ノズルからインクを吐出させ、搬送方向(左右方向)に沿ったラスタラインを形成することにより、印刷領域R上のロール紙2の部位に1ページ分の画像記録を行なう。
ここで、本実施形態に係るコントローラー60は、複数パス(2パス、4パス等)の印刷を実行する。すなわち、列方向における画像の解像度を高くするために、パス毎に列方向におけるヘッド31の位置を少しずつ変えて印刷を行なう。また、画像形成方法としては、例えば、公知のインターレース(マイクロウィーブ)印刷が実行される。
こうして、印刷領域Rに1ページ分の印刷を行った後、コントローラー60は、ロール紙2を1ページ分の搬送量で搬送方向に搬送させる。これにより、未だ印刷されていないロール紙2の部位が印刷領域Rに搬送されることになる。
また、コントローラー60は、ヘッド31をHP位置へ移動させることにより1ページ分の画像形成を行なうための印刷処理を終了させる。
以上の動作を繰り返し行うことにより、ロール紙2に画像を印刷していく。
<<メンテナンスユニット70について>>
本実施形態のプリンター1のメンテナンスユニット70は、インクを吸引することによる吸引クリーニングやノズル面(ノズルプレート36の下面)に付着したインク滴や塵埃を払拭クリーニングするワイピングを行なう。
図5A〜図5Dは、メンテナンスユニット70によるクリーニング方法の一例を示した概略図である。メンテナンスユニット70は、吸引キャップ72、ワイピング部73、吸引ポンプ(不図示)等を有している。なお、前述したように、メンテナンスユニット70はHPに設けられている。
コントローラー60は、1ページ分の印刷処理を行った後、図5Aに示すように、キャリッジ42(ヘッド31)をHPに移動させる。ヘッド31がHPに位置すると、コントローラー60は、図5Bのように、メンテナンスユニット70を上昇させて、ヘッド31の下面(ノズル面)に吸引キャップ72を密着させる。図5Cに示すように、吸引キャップ72がヘッド31と密着した状態で吸引ポンプ(不図示)が作動すると、ヘッド31内のインクが、増粘したインクや紙粉と共に吸引される。このようにして、ヘッドのクリーニングが行われる。また、プリンター1が印刷を行わないとき(キャリッジ42がHPに位置しているとき)には、吸引キャップ72は上昇してヘッド31の下面に密着する。このことにより、ノズルからのインクの蒸発(換言すれば、インクの乾燥)を抑制する。すなわち、吸引キャップ72は、印刷休止中にヘッド31の下面(ノズル面)を封止して、インクの蒸発を抑制する蓋体としての機能を発揮する。
また、ワイピングを行う場合、コントローラー60は、図5Cの状態からメンテナンスユニット70を所定量だけ降下させる。
そして、図5Dに示すように、ヘッド31とメンテナンスユニット70(ワイピング部73)とを相対移動させて、ヘッド31のノズル面をワイピング部73でクリーニングする。
<<ワイピング部73について>>
<比較例>
本実施形態について説明する前に、まず比較例について説明する。
図6は、比較例のワイピング部73の構成を説明するための断面図である。なお、以下の説明において矢印で示すように方向を定める。また、矢印の指す側をプラス(+)側とし、逆側をマイナス(−)側とする。
ワイピング部73は、ノズル面のワイピングを行うブレード74と、ブレード74を保持する保持部材75とを有している。また、保持部材75は、取付部材75aと取付部材75bを有している。
図7はブレード74の斜視図、図8は取付部材75aの斜視図、図9は取付部材75bの斜視図である。
ブレード74は、弾性体(例えばゴム)で構成された平板状の部材である。図6、図7に示すように、ブレード74の幅方向はx方向に相当し、上端(+z側端)は+y側にやや傾斜した形状になっている。また、図7に示すように、ブレード74の下端(−z側端)側には下方に突出した部位が2箇所あり、当該部位に孔741がy方向に貫通して形成されている。
保持部材75は、樹脂(例えばプラスチック)で形成されており、取付部材75a及び取付部材75bを有している。
取付部材75aは、上部(+z側の部分)にブレード74の下部の形状に対応する窪みが形成されており、ブレード74の孔741に相当する位置には、+y方向に突出した円柱状の突起751が設けられている。また、取付部材75aのx方向の両端には、切欠部752が設けられており、またx方向の中央部には開口753が設けられている。
取付部材75bは、取付部材75aに対応する形状に形成されている。具体的には、突起751と対応する位置には孔755が設けられており、切欠部752に対応する位置には係合片756が設けられており、開口753に対応する位置には係合片757が設けられている。また、取付部材75bにおいて、取付部材75aと対向する側(−y側)の面の上端(+z側端)には、断面が三角形状のリブ754がx方向に沿って設けられている。
以上の構成により、ブレード74の孔741を取付部材75aの突起751に嵌合させた状態で、取付部材75bの取付部材75aの係合片756と係合片757をそれぞれ、切欠部752と開口753に係合させる。これにより、図6に示すように、リブ754はブレード74に圧接する。こうしてブレード74は保持部材75(取付部材75a、75b)に保持される。
図10は、比較例のワイピング部73でワイピングを行ったときのブレード74の形状を示す図である。図において実線は、ワイピングを行う前の形状を示しており、点線はワイピングを繰り返し行った後の形状を示している。また、一点鎖線は、リブ754の位置を示している。また、図11A及び図11Bはワイピング時におけるブレード74の状態を示す説明図である。図11Aは、ワイピングが適切に行われているときの一例を示す図であり、図11Bは、ワイピング適切に行われていないときの一例を示す図である。
ワイピングを行うときは、図11Aに示すように、ブレード74の上端をノズル面に当接させた状態でヘッド31とワイピング部73を相対的に移動させる。なお、本実施形態では、ワイピング部73の位置は固定であり、ヘッド31を図のように移動させる。つまり、ヘッド31に対して、ワイピング部73は、点線で示す方向(ヘッド31の移動方向と逆方向)に相対的に移動することになる。これにより、ブレード74が弾性力(反発力)を発生する方向に撓みつつノズル面を摺動し、ノズル面のインク滴などを払拭していく。
しかしながら、ワイピングの際に、ブレード74によって払拭されたインクがリブ754の位置まで垂れてくると、ブレード74とリブ754の間の摩擦力が弱まる。この状態でワイピングを行うと、図10の点線に示すように、ブレード74が上方に浮き上がってしまうことがある。特に、保持部材75との嵌合部分(孔741)から離れたx方向の端部で浮き上がりが大きくなる。なお、ブレード74は弾性体であるので、ワイピングが終わった後、元の形状(実線)に戻ろうとするが、リブ754によって−y方向に押されているので、元の形状に戻れなくなる。
ブレード74が上方に浮き上がると、図11Bに示すように、ブレード74の上端ではなく側面でヘッド31のノズル面を拭くことになる。このため、次のワイピングを行う際に、ブレード74の側面についたインクがヘッド31の側面に付着するおそれがある。さらに、ヘッド31の側面に付着したインクが、その次のワイピングの際に、ブレード74に付着してしまい、そのままノズル面に付着してしまうというおそれがある。
このように、比較例では、ブレード74が浮き上がってしまい、ノズル面をきれいにクリーニングすることができないおそれがある。そこで、本実施形態ではブレード74が浮き上がるのを抑制するようにしている。
<本実施形態>
図12は本実施形態のワイピング部73の構成を説明するための断面図である。なお図12において、図6と同一構成の部分には同一符号を付し、説明を省略する。また、以下の説明においても比較例と同様に方向を設定する。
本実施形態ではワイピング部73は、取付部材75a、取付部材75bに加えて、固定部材75cを有している。
図13A〜図13Cは、固定部材75cの形状を示す図である。図13Aは上面図であり、図13Bは側面図であり、図13Cは斜視図である。
固定部材75cは、金属製(例えばステンレス)の部材であり、図12に示すように横(x方向)から見た形状がL字形になっている。
固定部材75cには、孔77と爪76a及び76bが設けられている。
孔77は、取付部材75aの突起751と嵌合するように設けられている。
爪76a及び爪76bは、固定部材75cの上端(+z側端)において、孔77の形成面(xz面)に対して垂直に(−y方向に向けて突出するように)設けられている。爪76a、76bは、それぞれ先端(−y側端)に近づくにつれて爪幅(x方向の幅)が短くなっている。なお、爪76aは、x方向の一方側(−x側)の端に爪の先端が位置し、爪76bは、x方向の他方側(+x側)の端に爪の先端が位置している。爪76aと爪76bは、x方向に交互に配置されている。
図14は爪の先端形状についての説明図である。
同図では爪を上(+z方向)から見たときの先端形状を示している。前述したように先端に近づくにつれて爪幅が短くなっている。
本実施形態では実線で示すようにx方向の端(図では右端)に爪の先端が位置している。そして、その先端は鋭角(例えば、角度θが60度)になっている。このように先端を鋭角にすることで、ブレード74に裂け目(開口部に相当)を入れやすくなる。なお、本実施形態では、爪76aと76bを交互に配置しているが、これには限られず、例えば、図の点線で示すような先端が鋭角の形状の爪(先端がx方向の中央にある爪)を並べて配置してもよい。
但し、x方向の端の爪には、図の実線で示す先端がx方向の端にある爪(爪76a又は76b)を配置することが望ましい。以下この理由について説明する。
図15A〜図15Cは、爪の形状によるブレード74への侵入状態の違いの説明図であるある。
図15Aでは、本実施形態と同様の爪(図14の実線で示す爪)を用いている。この場合爪の+x側端とブレード74の+x側端との距離をd1とすると、爪の先端位置とブレード74の+x側端との距離もd1になる、
これに対し、図14点線で示す爪の場合、図15Bに示すように爪の+x側端とブレード74の+x側端との距離をd1とすると、爪の先端とブレード74の端との距離はd2(>d1)になる。
ここで、図10の破線に示すようにブレード74は孔741から離れたところ(x方向の端部)が浮き上がりやすいため、ブレード74の浮き上がりを防止するには、爪の先端の位置を出来るだけx方向の端に配置する(侵入させる)方が効果的である。よって、図15Bの場合よりも図15Aの場合の方が、ブレード74の浮き上がりを抑制するのに適している。
また、図15Cのように爪の先端とブレード74の端との距離がd1となるようにすると、ブレード74の端(+x側端)まで裂け目をいれてしまうおそれがある。このように、ブレード74の端に裂け目が入ると、ワイピングで撓んだ際にブレード74の裂け目が広がり耐久性が悪化する。
このように、ブレード74が浮き上がらないようにするには図15Aの場合が最も効果的である。なお、−x側についても同様のことがいえる。
以上の構成により、取付部材75aにブレード74を取り付けた後、各爪(爪76a、76b)がブレード74に対向するようにして、取付部材75aの突起751に固定部材75cの孔77を嵌合させる。
そして、ブレード74と固定部材75cを挟んで、取付部材75aと取付部材75bを係合させると、固定部材75cの各爪はブレード74の+y側の面に裂け目を入れる。言い換えると、ブレード74に裂け目(開口部に相当)が形成される。そして、各爪は、当該裂け目の中に侵入する(図12参照)。つまり、ワイピングの際に、ブレード74がヘッド31に対して相対移動する方向(所定方向に相当)の下流側の面に裂け目(開口部)が位置し、各爪がそれぞれ裂け目の中に侵入(位置)することになる。
このようにブレード74の+y側の面に各爪を侵入させているのは、+y側の面はワイピングの際に撓んで伸びる側の面であり、この面を各爪によって固定することが浮き上がりを防止するのに効果的だからである。なお、反対側の面(−y側の面)に同様の爪を設けてブレード74に侵入させても良いし、側面(x方向の端面)に同様の爪を設けてブレード74に侵入させてもよい。あるいはこれらを組み合わせてもよい。
また、各爪の位置はリブ754よりも下(−z側)であればよい。例えば、固定部材75cを上下逆にして取り付けてもよい。ただし、本実施形態のように、リブ74に近い位置に各爪を配置してブレード74に侵入させと、ブレード74の浮き上がりをより抑制することができる。
このように金属製の固定部材75cの各爪(爪76a、76b)でブレード74に裂け目を入れて、その裂け目の中にそれぞれ各爪を侵入させている(各爪が裂け目の中に位置している)ので、ブレード74を確実に固定することができ、ブレード74が浮き上がるのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、固定部材75c(爪76a、76b)と取付部材75a、75bは、それぞれ別体であったが、これには限られない、例えば、取付部材75bと固定部材75cとが一体に形成されていてもよい。つまり、金属製の爪76a、76bが取付部材75bに形成されていてもよい。
以上、説明したように、本実施形態のプリンター1は、インクを吐出するノズルNzが設けられたノズル面を有するヘッド31と、ヘッド31のノズル面をワイピングするブレード74と、ブレード74を保持する保持部材75を備えている。さらに、保持部材75は、爪76a、76bが形成された金属製の固定部材75cを有している。
そして、爪76a、76bによってブレード76に裂け目が形成され、この裂け目の中に爪76a、76bが位置する状態でブレード74が保持部材75に固定されている。
こうすることで、ワイピングによるブレード74の浮き上がりを防止することができるので、ブレード74によってヘッド31のノズル面を確実にクリーニングすることができる。
===第2実施形態===
第2実施形態では、固定部材75cにおける爪の配置が第1実施形態と異なっている。なお、固定部材75c以外は第1実施形態と同じであるので、説明を省略する。
図16は第2実施形態の固定部材75cを示す上面図である。
なお、図において点線は、固定部材75cのx方向の中心の位置を示している。なお、この位置は、ブレード74のx方向の中心の位置に相当している。
第2実施形態の固定部材75cは、中心よりも+x側には先端が+x側端に位置する爪76bが配置され、x方向の中心よりも−x側には先端が−x側端に位置する爪76aが配置されている。
このように、第2実施形態の固定部材75cでは、x方向の中心に対して+側と−側で爪の形状が異なり、それぞれ外側に先端が位置するように配置されている。
この第2実施形態の場合においても、第1実施形態と同様にブレード74を固定することができ、ブレード74の浮き上がりを抑制することができる。
===第3実施形態===
第3実施形態においても、固定部材75cの爪の形状が前述の実施形態と異なっている。なお、固定部材75c以外は第1実施形態と同じであるので、説明を省略する。
図17は第3実施形態の固定部材75cを示す上面図である。
なお、図において点線は、固定部材75cにおけるx方向の中心の位置を示している。なお、この位置はブレード74のx方向の中心の位置に相当している。
第3実施形態においても、第2実施形態と同様に、中心よりも+x側の爪(爪76b、76b´、76b″)は先端が+x側端に位置し、x方向の中心よりも−x側の爪(爪76a、76a´、76a″)は先端が−x側端に位置している。
但し、第3実施形態では、x方向の中心に近いほど爪の長さ(y方向の長さ)が長くなっている。
具体的には、図において爪76a´は爪76aよりもy方向の長さが長く、さらに、爪76a″は爪76a´よりもy方向の長さが長くなっている。同様に、爪76b´は爪76bよりもy方向の長さが長く、さらに、爪76b″は爪76b´よりもy方向の長さが長くなっている
この第3実施形態の場合、まず中央に近い爪76a″と爪76b″がブレード74に裂け目を入れて侵入し、続いて、爪76a´と爪76b´がブレード74に裂け目を入れて侵入する。そして最後に、爪76aと爪76bがブレード74に裂け目を入れて侵入することになる。
このようにx方向の中央付近から端部に向けて、ブレード74nに各爪を順次侵入させるようにすることができる。この第3実施形態の場合においても、確実にブレード74を固定することができ、ブレード74の浮き上がりを抑制することができる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<プリンターについて>
前述した実施形態では、液体吐出装置の一例としてプリンターが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。
また、前述の実施形態では、液体吐出装置の一例としてラテラルスキャン型のラベル印刷機を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、シリアルスキャン型のラージフォーマットプリンターであってもよい。
以下では、当該シリアルスキャン型のラージフォーマットプリンター(以下、インクジェットプリンター501と呼ぶ)について、図18、図19を用いて説明する。図18は、インクジェットプリンター501の外観模式図である。図19は、インクジェットプリンター501の構成を示す概略図である。
なお、各図において矢印で示すように方向を定める。前述の実施形態のプリンター1では、媒体(ロール紙2)の搬送方向とキャリッジ42の移動(走査)方向が同じ方向(x方向)であったのに対し、このインクジェットプリンター501では媒体(ロール紙R)の搬送方向がy方向、キャリッジの移動方向がx方向になる。
図18、図19に示すように、インクジェットプリンター501は、インクジェットヘッド541(後述する)を有するプリンター本体502と、プリンター本体502を支持する支持スタンド503と、を備えている。このインクジェットプリンター501は、基本的な構成として、ロール紙Rに印刷を行うための印刷手段521と、ロール紙Rを送り経路に沿って送る送り手段と、インクカートリッジ581を有しインクジェットヘッド541にインクを供給するインク供給手段523と、インクジェットヘッド541のメンテナンスに供するメンテナンス手段524と、これら各手段を相互に関連させながら制御することにより、インクジェットプリンター501全体を制御する制御部525と、を備えている。そして、インク供給手段523によりインクジェットヘッド541にインクを供給しながら、印刷手段521および送り手段を同期して駆動させることにより、ロール紙Rに画像を印刷するようになっている。印刷手段521は、インクジェットヘッド541を搭載したキャリッジ531と、キャリッジ531を移動自在に支持し、キャリッジ531を移動させるヘッド移動機構532と、を備えている。
なお、ヘッド移動機構532は、予め設定されたヘッド移動領域534内でキャリッジ531を往復動させるように構成されている。本実施形態では、ヘッド移動領域534の図示右側の端に当たる位置が、キャリッジ531のホーム位置に設定されており、この位置を基準位置として、キャリッジ531の移動位置が把握される。
メンテナンス手段524は、インクジェットヘッド541を吸引する吸引手段631と、インクジェットヘッド541のワイピングを行うワイピング手段632と、を備えている。吸引手段631は、ホーム位置に臨んで配設されており、ホーム位置に臨んだキャリッジ531のインクジェットヘッド541に対してキャップ641を密着させることができるようになっている。また、ワイピング手段632は、吸引手段631と同様、ホーム位置に臨んで配設されており、ホーム位置に臨んだキャリッジ531のインクジェットヘッド541に対して相対移動することでノズル面をワイピングするようになっている。
なお、吸引手段631(のキャップ641)は、インクジェットヘッド541を保管するためにも用いられ、インクジェットプリンター501の非稼動時には、キャップ641をインクジェットヘッド541のノズル面556に密着させて、吐出ノズルの乾燥を防止する。また、吸引手段(キャップ641)は、インクジェットヘッド541の印刷動作中においては、キャップ641がインクを受ける部分を図示しないキャップ密閉部が覆うよう構成することにより、吸引等によりキャップ641に付着したインクの乾燥が印刷動作中に進むことを防止する。
このようなシリアルスキャン型のインクジェットプリンター501においても、ワイピング手段632に前述の実施形態を適用することができる。
<吐出方式について>
前述した実施形態では、圧電素子(ピエゾ素子)を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
<インクについて>
前述した実施形態ではプリンターの実施形態であったので液体としてインクが使用されていたが、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。
<媒体について>
前述した実施形態では、媒体としてロール紙2を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、カット紙、フィルム、布であってもよい。
<ワイピングについて>
前述した実施形態では、ワイピングの際には、メンテナンスユニット70(ブレード74)の位置が固定でヘッド31が移動していたが、これには限られない。例えば、ヘッド31の位置を停止させた状態で、メンテナンスユニット70(ブレード74)が移動してもよい。要するに、ヘッド31とブレード74が相対的に移動することでブレード74の上端がヘッド31のノズル面に当接するようになっていればよい。
<爪の先端形状について>
前述した実施形態では爪の先端の角度(角度θ)は鋭角であったが、これには限られず、例えば鈍角であってもよい。あるいは爪の形状が矩形であってもよい。ただし、前述した実施形態のように先端が鋭角の方がブレード74に裂け目をいれやすい。
1 プリンター
2 ロール紙
10 給送ユニット
18 巻軸
19 中継ローラー
20 搬送ユニット
21 中継ローラー
22 中継ローラー
23 第一搬送ローラー
23a 第一駆動ローラー
23b 第一従動ローラー
24 第二搬送ローラー
24a 第二駆動ローラー
24b 第二従動ローラー
25 反転ローラー
26 中継ローラー
27 送り出しローラー
29 プラテン
30 ヘッドユニット
31 ヘッド
32 駆動ユニット
33 ケース
34 流路ユニット
35 流路形成基板
36 ノズルプレート
37 弾性板
40 キャリッジユニット
41 ガイドレール
42 キャリッジ
50 検出器群
60 コントローラー
61 インターフェース部
62 CPU
63 メモリー
64 ユニット制御回路
70 メンテナンスユニット
72 吸引キャップ
73 ワイピング部
74 ブレード
75 保持部材
75a 取付部材
75b 取付部材
75c 固定部材
76a 爪
76b 爪
77 孔
80 巻き取りユニット
81 中継ローラー
82 巻き取り駆動軸
110 ホストコンピューター
321 ピエゾ素子
323 固定板
324 フレキシブルケーブル
331 収納空部
332 インク供給管
351 圧力室
352 供給口
353 リザーバー
501 インクジェットプリンター
502 プリンター本体
503 支持スタンド
521 印刷手段
523 インク供給手段
524 メンテナンス手段
525 制御部
531 キャリッジ
532 ヘッド移動機構
534 ヘッド移動領域
541 インクジェットヘッド
581 インクカートリッジ
631 吸引手段
632 ワイピング手段
641 キャップ
741 孔
751 突起
752 切欠部
753 開口
754 リブ
755 孔
756 係合片
757 係合片

Claims (7)

  1. 液体を吐出するノズルが設けられたノズル面を有するヘッドと、
    前記ノズル面をワイピングするブレードと、
    前記ブレードを保持する保持部材であって、金属製の爪を有する保持部材と、
    を備え、
    前記ブレードには、前記爪で前記ブレードに裂け目を入れて開口した開口部が形成されてなり、
    前記爪が前記開口部内に位置する状態で、前記ブレードが前記保持部材に固定されたことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記ブレードは、前記ワイピングの際に前記ヘッドに対して所定方向に相対的に移動し、
    前記ブレードの前記所定方向の下流側に前記開口部が位置し、前記爪が当該開口部内に位置する
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 液体を吐出するノズルが設けられたノズル面を有するヘッドと、
    前記ノズル面をワイピングするブレードと、
    前記ブレードを保持する保持部材であって、金属製の爪を有する保持部材と、
    を備え、
    前記爪は、先端に近づくにつれて幅が短くなっており、且つ、前記爪の先端部分の角度は鋭角であ
    前記ブレードに開口部が形成されてなり、
    前記爪が前記開口部内に位置する状態で、前記ブレードが前記保持部材に固定されたことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 液体を吐出するノズルが設けられたノズル面を有するヘッドと、
    前記ノズル面をワイピングするブレードと、
    前記ブレードを保持する保持部材であって、金属製の爪を有する保持部材と、
    を備え、
    前記保持部材は、前記ブレードの幅方向に沿って前記爪を複数有し、
    複数の前記爪のうち、前記幅方向の一方側の端の前記爪は先端が前記一方側の端に位置し、前記幅方向の他方側の端の前記爪は先端が前記他方側の端に位置
    前記ブレードに開口部が形成されてなり、
    前記爪が前記開口部内に位置する状態で、前記ブレードが前記保持部材に固定された
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出装置であって、
    先端が前記一方側の端に位置する前記爪と、先端が前記他方側の端に位置する前記爪が、前記幅方向に交互に配置されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項4に記載の液体吐出装置であって、
    前記ブレードの前記幅方向の中心よりも前記一方側には、先端が前記一方側の端に位置する前記爪が配置され、前記幅方向の中心よりも前記他方側には、先端が前記他方側の端に位置する前記爪が配置されている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項4に記載の液体吐出装置であって、
    前記ブレードの前記幅方向の中心よりも前記一方側には、先端が前記一方側の端に位置する前記爪が配置され、前記幅方向の中心よりも前記他方側には、先端が前記他方側の端に位置する前記爪が配置され、且つ、前記中心に近いほど先端までの長さが長くなっている、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
JP2012225276A 2012-10-10 2012-10-10 液体吐出装置 Active JP6083183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012225276A JP6083183B2 (ja) 2012-10-10 2012-10-10 液体吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012225276A JP6083183B2 (ja) 2012-10-10 2012-10-10 液体吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014076576A JP2014076576A (ja) 2014-05-01
JP6083183B2 true JP6083183B2 (ja) 2017-02-22

Family

ID=50782315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012225276A Active JP6083183B2 (ja) 2012-10-10 2012-10-10 液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6083183B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6281508B2 (ja) * 2015-03-06 2018-02-21 ブラザー工業株式会社 印刷装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06143596A (ja) * 1992-11-11 1994-05-24 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH07101080A (ja) * 1993-10-07 1995-04-18 Canon Inc インクジェット記録装置
JP4923342B2 (ja) * 2001-07-06 2012-04-25 ブラザー工業株式会社 印字装置
JP4062957B2 (ja) * 2002-04-25 2008-03-19 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP4427987B2 (ja) * 2003-07-22 2010-03-10 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッドのワイピング装置および液体噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014076576A (ja) 2014-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5861504B2 (ja) 液体吐出装置、液体攪拌方法、及び、液体充填方法
JP2017052117A (ja) 液体噴射装置及びクリーニング装置
JP5891731B2 (ja) 画像形成装置
JP2006247999A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置におけるワイピング方法
JP6428301B2 (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置
JP5418279B2 (ja) 液体噴射装置
JP6241050B2 (ja) 液体吐出装置
JP2009160868A (ja) 液滴吐出装置
JP2009119652A (ja) 画像形成装置
JP6083183B2 (ja) 液体吐出装置
JP2007283624A (ja) 画像形成装置
JP5299099B2 (ja) インクジェット記録ヘッドユニット及びインクジェット記録装置
JP2009160786A (ja) 液滴吐出装置
JP4023232B2 (ja) キャップユニット及び液体噴射装置
JP2012196816A (ja) 液体噴射装置
JP2010012739A (ja) 液体吐出記録装置及びインクジェット記録装置
JP2009190285A (ja) 液体吐出装置、および印刷装置
JP2011121260A (ja) 液体噴射装置
JP2019025740A (ja) 記録ヘッド及びそれを備えたインクジェット記録装置
JP2011156813A (ja) 流体噴射装置のメンテナンス方法
JP6662279B2 (ja) 記録ヘッドの回復システム及びそれを備えたインクジェット記録装置、並びに記録ヘッドの回復方法
JP2019018355A (ja) 記録ヘッド及びそれを備えたインクジェット記録装置
JP7124502B2 (ja) 液体を吐出する装置
JP2007118526A (ja) 液滴噴射装置
JP2023046474A (ja) 液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20150521

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150602

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6083183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150