JP6281508B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルに付着したインクを除去するワイパを備えた印刷装置に関する。
従来、インク等の液体を吐出するノズルが形成されたノズル面から、液体を除去するワイパを備えた印刷装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の液体噴射装置は、液体噴射ヘッドとワイパブレードとワイパブレード保持部材とワイパブレード規制部材とを備える。液体噴出ヘッドは、ノズルから液滴を噴出する。ワイパブレードは、弾性を有する。ワイパブレードは、液体噴射ヘッドに形成されたノズル面に接触して、ノズル面に付着した液体を払拭する。ワイパブレード保持部材には、ワイパブレードが立設される。ワイパブレード規制部材は、ワイパブレードを撓ませた状態に維持する。この液体噴射装置では、ワイパブレード規制部材でワイパを撓ませた状態でノズル面を払拭することにより、ワイパブレードで払拭した液体が周囲に飛び散らないようにしている。
特開2007−76299号公報
しかしながら、例えば、ワイパブレードがワイパブレード保持部材に固定して保持される場合、ワイパ規制部材から受ける押圧力による負荷と、ワイパブレードがノズル面に接触するときに受ける衝撃による負荷とがワイパブレードに直接かかる。ワイパブレードに負荷が直接かかることによってワイパブレードへの負荷が増大する。ワイパブレードへの負荷が増大すると、ワイパブレードに亀裂が生じる等損傷が早くなり、ノズル面の液体を十分に拭き取ることができないので、液体噴射ヘッドのメンテナンス不良が生じるおそれがある。
本発明の目的は、ワイパへの負荷を軽減してヘッドのメンテナンス不良を抑制できる印刷装置を提供することである。
本発明に係る印刷装置は、印刷媒体に液体を吐出するノズルを有する面であるノズル面を備え、前記印刷媒体に対し水平方向のうち少なくとも第一方向に相対的に移動するヘッドと、前記ノズル面に対向し、前記第一方向に直交し前記ノズル面と平行な第二方向に延びる板状の弾性体と、前記弾性体を前記第一方向に貫通する複数の孔とを備え、前記弾性体の前記ノズル面と対向する端部であるワイパ端部が前記ノズル面に接触することにより前記ノズル面を払拭するワイパと、前記ワイパの前記第一方向側に設けられ、前記ワイパを支持する支持部材と、前記ワイパ端部よりも前記ノズル面側とは反対側である第三方向側に延びる第一壁部と、前記第一壁部の前記第三方向とは反対側の端部から前記ワイパに向かって延びる少なくとも1つの押圧片とを有し、前記第一方向において前記ワイパと並んで設けられる規制部材と、前記支持部材と前記規制部材との間において前記第一方向に延び、前記複数の孔にそれぞれ移動可能に挿通する複数の挿通部材とを備え、前記規制部材は、前記少なくとも1つの押圧片が前記ワイパ端部よりも前記第三方向側において、前記ワイパを押圧することにより、前記ワイパを弾性変形させた状態に維持する。
本発明によると、ワイパは、ヘッドのノズル面を払拭するときにノズル面に接触するため、その衝撃による負荷をノズル面から受ける。ワイパは、規制部材に設けられた少なくとも1つの押圧片によって弾性変形された状態に維持されるため、規制部材から負荷を受ける。ワイパは、複数の挿通部材がワイパに設けられた複数の孔に移動可能に挿通され、支持部材によって支持される。例えばワイパが支持部材に固定されて負荷を直接受けるときと比較して、ワイパが挿通部材に対して移動することができるので、その移動により受けた負荷を軽減することができる。これにより、規制部材やノズル面からワイパが受ける負荷は軽減される。ゆえに、ワイパは耐久性が向上して、ヘッドのノズル面を確実に払拭できるため、印刷装置はヘッドのメンテナンス不良を抑制できる。
本発明に係る印刷装置において、前記少なくとも1つの押圧片は、複数の押圧片であり、前記複数の押圧片は、前記第二方向に並んで配設され、かつ、互いに隣り合う2つの前記押圧片が離間して配設されてもよい。互いに隣り合う2つの押圧片は離間して配設され、ワイパと規制部材との間には開口する溝が形成される。ワイパで液体を払拭し、ワイパから液体が垂れるとき、液体は開口から溝を通って下方へ流れるため、押圧片に液体が溜まらない。そのため、押圧片に溜まった液体がワイパを伝ってノズル面に後戻りするようなおそれがないので、ヘッドのノズル面を確実に払拭できる。また、押圧片に液体が溜まりにくく、液体が接触する面積を少なくできるので、例えば、液体が乾燥すると粘性が高くなるような性質の場合、印刷装置は、押圧片とワイパとが固まった液体によって固着する可能性を軽減できる。
本発明に係る印刷装置は、前記複数の押圧片よりも前記第三方向側に設けられ、前記支持部材を前記第三方向に付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に従って前記ワイパを離間位置に移動させる動作と、前記付勢部材の付勢力に抗って前記ワイパを接触位置に移動させる動作とを実行可能な移動部と、前記複数の押圧片と前記付勢部材との間で前記第一方向に延び、前記付勢部材を前記ノズル面側から覆う上壁を有する保護部材とを備え、前記接触位置は、前記ワイパ端部が前記ノズル面に接触可能な位置であり、前記離間位置は、前記ワイパ端部が前記ノズル面から離間する位置であり、前記保護部材の前記上壁は、前記上壁の前記第二方向の中央部から前記上壁の前記第二方向の両端部に向かって前記第三方向側に傾斜してもよい。例えば、ワイパで払拭した液体が付勢部材に付着すると、例えば、液体が乾燥すると粘性が高くなるような性質の場合、液体が乾燥したときに固着して付勢部材の付勢力が損なわれるおそれがある。この場合、移動部によるワイパの離間位置と接触位置との移動がスムーズに行われなくなるため、ヘッドのノズル面をワイパで十分に払拭できない。本態様によると、ワイパによって払拭された液体は、押圧片の間の隙間からワイパと規制部材との間に開口する溝を通って下方へ流れる。この液体は保護部材の上壁を伝って落ちるため、保護部材は付勢部材に液体が付着することを抑制できる。ゆえに、印刷装置は、付勢部材の付勢力を損なうことなく、メンテナンス動作を十分に実行できる。
本発明に係る印刷装置において、前記付勢部材は、前記規制部材の前記第二方向の両端部よりも前記第二方向の中央部側に設けられ、前記第一壁部の前記第三方向の端部は、前記第一壁部の前記第二方向の中央部から前記第一壁部の前記第二方向に向かって前記第三方向側に傾斜してもよい。この場合、第一壁部の第三方向の端部は、第一壁部の第二方向の中央部から第一壁部の第二方向に向かって第三方向側に傾斜するため、ワイパで払拭した液体が第一壁部を第三方向に向かって垂れるとき、液体は第一壁部の第二方向の端部から落ちる。ゆえに、印刷装置は、規制部材の第一壁部から落ちた液体が付勢部材に付着することを抑制できる。
本発明に係る印刷装置において、前記保護部材は、前記付勢部材よりも前記第一方向側に設けられた、前記上壁から前記第三方向に延びる第二壁部を備え、前記第二壁部は、前記第二壁部における前記第三方向の端部、かつ、前記第二方向の両端側に、前記第三方向とは反対方向に延びる溝部を備えてもよい。この場合、第二壁部はワイパで払拭した液体が付勢部材に付着することを防ぐことができる。また、例えば第二壁部の第三方向の端部が平坦である場合は、ワイパで払拭した液体がその端部を伝って中央方向へ流れてしまうことがある。規制部材の下側において、付勢部材は規制部材の両端側よりも中央部側に配置されるので、液体は、中央部に流れるほどその端部から落ちたときに付勢部材に付着するおそれがある。印刷装置は、第二壁部に設けられた溝部により、ワイパで払拭した液体の中央方向への流れを遮断し、ワイパで払拭した液体が第二壁部の第三方向の端部を伝って中央方向へ流れることを抑制できる。
印刷装置1の斜視図である。 印刷装置1の平面図である。 離間位置における図1のA−A線矢視方向断面図である。 接触位置における図1のA−A線矢視方向断面図である。 第一払拭動作の実行中における図1のA−A線矢視方向断面図である。 ワイパ部31の分解図である。 ワイパ部31の斜視図である。 ワイパ部31および移動部63の平面図である。 ワイパ部31および移動部63の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。以下の説明では、図1の上側、下側、左下側、右上側、右下側、および左上側を、それぞれ、印刷装置1の上側、下側、前側、後側、右側、および左側と定義する。なお、右方向を、「第一方向」ともいう。前後方向を、「第二方向」ともいう。下方向を、「第三方向」ともいう。
本実施形態に係る印刷装置1の概要について、図1〜図9を参照して説明する。印刷装置1は、印刷媒体であるシャツ等の布帛(図示略)に対して、液体のインクを吐出することにより印刷を行うインクジェットプリンタである。印刷装置1は、紙等を印刷媒体としてもよい。本実施形態においては、印刷装置1は、互いに異なる5種のインク(ホワイト(W)、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、およびマゼンタ(M))を下方へ向けて吐出することにより、印刷媒体にカラー画像を印刷できる。インクは例えば、溶媒である水または有機溶剤と、着色済みの顔料または染料により構成される。インクは、樹脂エマルジョンを含んでもよい。樹脂エマルジョンは、例えば顔料の分散剤として配合したり、顔料を布帛に定着させるバインダーとして配合したりする。樹脂エマルジョンを含むインクは樹脂エマルジョンを含まないインクより粘度が高くなる傾向がある。また、樹脂エマルジョンを含むインクは乾燥するとさらに粘度が高くなるので、部材等に落ちると固着することがある。
図1に示すように、印刷装置1は、筐体2、枠体10、ガイドシャフト9、レール7、キャリッジ20、ヘッドユニット100,200、駆動ベルト101、駆動モータ19、プラテン駆動機構6、プラテン5、およびトレイ4を備える。
筐体2は、左右方向を長手方向とする略直方体状である。筐体2の右前方には、印刷装置1の操作を行うための操作部(図示略)が設けられる。操作部は、ディスプレイおよび操作ボタンを備える。ディスプレイは、各種情報を表示する。操作ボタンは、作業者が印刷装置1の各種動作に関する指示を入力する際に操作される。
枠体10は、筐体2の上部に配置される。枠体10は、平面視略長方形状の枠状である。枠体10は、前側にガイドシャフト9を支持し、筐体2を介して後側にレール7を支持する。ガイドシャフト9は、枠体10の内側において左右方向に延びる軸部材である。レール7は、ガイドシャフト9に対向して配置され、左右方向に延びる棒状部材である。
キャリッジ20は、枠体10の内側に配設される。キャリッジ20は、ガイドシャフト9に沿って左右方向に搬送可能に支持される。キャリッジ20は、前後方向に並んだヘッドユニット100,200を搭載する。ヘッドユニット100は、ヘッドユニット200よりも前方に位置する。図3〜図5に示すように、ヘッドユニット100,200の下部には、それぞれ、ヘッド部110が設けられる。ヘッド部110の下面には、水平面状のノズル面111が形成される。なお、図3〜図5には、ヘッドユニット100のヘッド部110とノズル面111とを図示している。ノズル面111には、インクを下方へ向けて吐出可能な微細なノズルが複数設けられる。
図1に示すように、駆動ベルト101は、枠体10の内側において、左右方向に沿って架け渡される帯状である。駆動ベルト101は、可撓性を有する樹脂製である。駆動モータ19は、枠体10の内側の前方右側に設けられる。駆動モータ19は、正逆回転可能であり、駆動ベルト101を介して、キャリッジ20と連結される。
プラテン駆動機構6は、印刷装置1の左右方向の中央下側に配設される。プラテン駆動機構6は、一対のガイドレール(図示略)およびプラテン支持台(図示略)を備える。一対のガイドレールは、プラテン駆動機構6の内側を前後方向に延びる。一対のガイドレールは、プラテン支持台を前後方向に移動可能に支持する。プラテン支持台は、後述のトレイ4の上方でプラテン5を支持する。プラテン5は、印刷媒体を支持する。
トレイ4は、プラテン5の下方に配設される。トレイ4は、作業者が印刷媒体として例えばシャツをプラテン5に載置する際に、シャツのそでを受けることにより、そでが筐体2の内部の他の部品に接触しないように保護する。
上記構成によると、駆動モータ19が駆動ベルト101を駆動することにより、キャリッジ20はガイドシャフト9に沿って第一方向および第一方向とは反対方向に往復移動する。キャリッジ20の往復移動に伴い、ヘッドユニット100,200は第一方向および第一方向とは反対方向に往復移動する。印刷装置1では、枠体10の内側にキャリッジ20が配置されるため、ヘッドユニット100,200は、枠体10の内側の左端部と右端部との間を移動する。このとき、プラテン駆動機構6は、プラテン支持台およびプラテン5を、一対のガイドレールに沿って前後方向に移動させる。プラテン駆動機構6の駆動源は、プラテン駆動機構6の後端部に設けられたモータ(図示略)である。プラテン5が、プラテン5に支持された印刷媒体を前後方向(搬送方向、副走査方向)に搬送し、左右方向(主走査方向)に往復移動するヘッドユニット100,200に設けられた複数のノズルからインクを印刷媒体に吐出することにより、印刷装置1は印刷媒体に印刷を行う。
図1および図2に示すように、ヘッドユニット100,200の移動経路において、ヘッドユニット100,200による印刷が実行される領域を印刷領域130という。ヘッドユニット100,200の移動経路における印刷領域以外の領域を非印刷領域140という。非印刷領域140は、印刷装置1の左部の領域である。印刷領域130は、非印刷領域140の右側から、印刷装置1の右端部までの領域である。図1に示すように、印刷領域130には、プラテン5およびトレイ4等が設けられる。
図2に示すように、非印刷領域140には、メンテナンス部141,142が設けられる。メンテナンス部141,142は、それぞれ、ヘッドユニット100,200の移動経路の下方に位置する。メンテナンス部141,142は、印刷装置1のCPU(図示略)の制御によって、ヘッドユニット100,200に対してのメンテナンス動作が実行される。メンテナンス動作の詳細は、後述する。メンテナンス部141,142の構成はほぼ同様であるので、メンテナンス部142の説明を省略し、以下の説明では、メンテナンス部141について説明する。
図3〜図5に示すように、メンテナンス部141は、ノズルキャップ144、フラッシング受部145、吸収部材148、支持板149、ワイパ部31、第二バネ支持部61、案内壁部801(図2参照)、移動部63、および回転部材78を備える。ノズルキャップ144は、メンテナンス部141の左部に設けられる。ノズルキャップ144は、平面視矩形状で上方に開口するキャップである。ノズルキャップ144は、上下方向に移動可能である。
フラッシング受部145は、メンテナンス部141の右部、かつ、後述する移動部63の壁部74の上方に位置する。フラッシング受部145は、容器部146と吸収体147とを備える。容器部146は、平面視矩形状で上方に開口する容器である。容器部146の内側には、吸収体147が配置される。吸収体147は、インクを吸収可能な直方体状の部材である。フラッシング受部145は、後述のフラッシング動作によってヘッドユニット100から吐出されたインクを受ける。フラッシング受部145が受けたインクは、吸収体147に吸収される。
支持板149は、左右方向において、ワイパ部31とノズルキャップ144との間に設けられる。支持板149は、水平方向に延びる平面視矩形状の板状部材である。支持板149は、不図示の駆動機構によって左右方向に移動する。支持板149の下面には、吸収部材148が貼り付けられる。吸収部材148は、水平方向に延びる板状である。吸収部材148は、ワイパ部31に対して左右方向に移動することで、ワイパ51の上端部(以下、「ワイパ端部511」という。)に摺接して、ワイパ端部511のインクを吸収できる。
図3〜図5に示すように、ワイパ部31は、フラッシング受部145の左方に配設され、ノズル面111よりも下方に位置する。図6に示すように、ワイパ部31は、ワイパ51、支持部材32、複数の挿通部材391、規制部材41、巻きバネ60、および保護部材55を備える。ワイパ51は、第二方向に延びる板状の弾性体である。ワイパ端部511は、ノズル面111に上下方向に対向する(図3〜図5参照)。ワイパ51の下部には、第一方向に貫通する複数の孔501が前後方向に並んで形成される。本実施形態において、複数の孔501は、3つである。複数の孔501は、それぞれ、側面視略矩形状である。ワイパ51は、ワイパ端部511がノズル面111に接触することにより、ノズル面111に付着したインクを払拭する。
支持部材32は、ワイパ51の第一方向側に設けられる。支持部材32は、側面視で前後方向を長手方向とする矩形状、かつ、左右方向の所定の幅を有する。支持部材32は、その上面から下方に凹んだ凹部131を備える。支持部材32は、凹部131の内側でワイパ51を支持する。
支持部材32の前後方向の両端部の下端には、一対の凹部331が設けられる。一対の凹部331は、上方に向かって凹み、かつ、支持部材32を左右方向に貫通する。前側の凹部331の前方、後側の凹部331の後方には、それぞれ、アーム部341が形成される。一対のアーム部341の各下端部には、凹部331に向かって突出する一対の係合突出部351が設けられる。一対のアーム部341には、左方に延びる板状のガイド361がそれぞれ設けられる。一対のガイド361の上端には、上方に延びる被係合部321がそれぞれ設けられる。
前側の凹部331から後側の凹部331にわたって壁部37が形成される。壁部37は前後上下方向に延びる。壁部37の下端部の前後両側には、一対の第一バネ支持部381が設けられる。すなわち、一対の第一バネ支持部381は、互いに前後方向に離間する。第一バネ支持部381は、壁部37から左方に突出する。壁部37であって、一対の第一バネ支持部381の上方には、一対の突起部311が設けられる。突起部311は、左方に突出する略円柱状である。壁部37の前後方向の中央部には、固定用ネジ孔33が設けられる。固定用ネジ孔33は、左方に突出する円筒状である。
本実施形態では、複数の挿通部材391は3つである。複数の挿通部材391は、支持部材32の上端部近傍であって、ワイパ51の3つの孔501に対応する位置に設けられる。複数の挿通部材391は、それぞれ、第一方向に延びる。複数の挿通部材391は、略四角柱状である。複数の挿通部材391の前後上下方向断面は、ワイパ51の複数の孔501よりも小さい。これにより、複数の挿通部材391がワイパ51の複数の孔501に挿通された場合、若干の遊びができる。ゆえに、ワイパ51の複数の孔501に複数の挿通部材391が挿通された場合、ワイパ51は、複数の挿通部材391に対して移動可能である。
規制部材41は、第一方向においてワイパ51の左側に並んで設けられる。規制部材41は、第一壁部42と複数の押圧片401とを備える。第一壁部42は、ワイパ端部511よりも第三方向側に延びる板状の部材である。より詳細には、第一壁部42の第三方向の端部は、第一壁部42の第二方向の中央部から第一壁部42の第二方向に向かって第三方向側に傾斜する。
第一壁部42は、丸孔43、長孔44、固定用孔45、係合部411、およびリブ46を有する。丸孔43は、第一壁部42の上下方向略中央部、かつ、後端部近傍で左右方向に貫通する。丸孔43は、一対の突起部311のうち後方に位置する突起部311に対応する。丸孔43には、突起部311が右側から挿通される。長孔44は、第一壁部42の上下方向略中央部、かつ、前端部近傍で左右方向に貫通する。長孔44は、一対の突起部311のうち前方の突起部311に対応する。長孔44は、前後方向にやや延び、突起部311が右側から挿通される。固定用孔45は、第一壁部42の略中央部で左右方向に貫通する。固定用孔45は、固定用ネジ孔33に対応する。
ネジ600は、固定用孔45に左側から挿通され、固定用ネジ孔33に締め込まれる。一対の係合部411は、第一壁部42の上端部近傍であって、前後両端部から右方に平面視鉤状に突出する。一対の係合部411は、それぞれ、一対の被係合部321の右側に係合する。すなわち、規制部材41と支持部材32とは、丸孔43および長孔44にそれぞれ挿通される突起部311と、固定用孔45に挿通されて固定用ネジ孔33に締め込まれるネジ600と、被係合部321に係合する係合部411とによって固定される。リブ46は、上下方向または前後方向に延びて第一壁部42の左側面全体に張り巡らされ、左方にやや突出する。リブ46は、第一壁部42を補強する。
複数の押圧片401は、第一壁部42の第三方向とは反対側(すなわち、上側)の端部から第一方向にワイパ51に向かって延びる7つの部材である。複数の押圧片401は、それぞれ、平面視略矩形状である。複数の押圧片401は、それぞれ第二方向に並んで配設され、かつ、互いに隣り合う2つは離間して配設される。規制部材41は、複数の押圧片401がワイパ端部511よりも第三方向側において、ワイパ51の左側面を押圧することにより、ワイパ51を第一方向に弾性変形させた状態を維持する。
巻きバネ60は、複数の押圧片401よりも第三方向側、かつ、規制部材41の第二方向の両端部よりも第二方向の中央部側に設けられる。巻きバネ60の両端部には、それぞれ、リング状のバネ端部601が設けられる。巻きバネ60は、バネ端部601が、それぞれ、第一バネ支持部381に引っ掛けられることにより支持される。なお、図6では第一バネ支持部381が一つしか図示されていないが、前後方向において対称に、支持部材32にもう一つ第一バネ支持部が形成されており、もう一方のバネ端部601もこの第一バネ支持部に引っ掛けられて支持される。第一バネ支持部381にバネ端部601が支持された巻きバネ60は、巻きバネ60の中央部603が下方に引き伸ばされて後述する第二バネ支持部61(図3〜図5参照)の底面に引っ掛けられる。すなわち、巻きバネ60は、一対の第一バネ支持部381および第二バネ支持部61の3点で支持されるため、図6に示すように、中央部603が下方に凹んだV字状になる。巻きバネ60は、支持部材32を第三方向に付勢することにより、ワイパ部31を下方に付勢する。
図6および図7に示すように、保護部材55は、支持部材32の下部に設けられる。保護部材55は、上壁551と一対の側壁552と第二壁部553(図7参照)とで形成される。上壁551は、複数の押圧片401よりも下方であって巻きバネ60よりも上側で第一方向および第三方向に延びる。すなわち、上壁551は、巻きバネ60をノズル面111(図3〜図5参照)側から覆う。より詳細には、上壁551は、上壁551の第二方向の中央部から上壁551の第二方向の両端部に向かって第三方向に傾斜する。支持部材32の下端部は、上壁551の上面に接続する。一対の側壁552は、それぞれ、上壁551の第二方向の両端部から第三方向に延びる。図7に示すように、第二壁部553は、巻きバネ60よりも第一方向側に設けられる。第二壁部553は、上壁551の第一方向の端部から第三方向に延びる。第二壁部553は、第二壁部553における第三方向の端部、かつ、第二方向の両端部よりやや内側に、一対の溝部554を備える。溝部554は、第三方向とは反対方向(すなわち、上方)に延び、側面視略矩形状である。
図3〜図5に示すように、第二バネ支持部61は、上下方向において支持部材32の下側、かつ、前後方向において一対のバネ端部601(図6参照)の間に位置する。第二バネ支持部61は、右端部が後述する壁部79の左部に支持される。第二バネ支持部61は、壁部79に支持される位置から左方に延び、その先端がさらに下方に折れ曲がり、その先端がさらに左方に折れ曲がった金属板である。
図8に示すように、一対の案内壁部801は、それぞれ、上下方向に延び、かつ、平面視で支持部材32のアーム部341の周囲に沿って形成される。案内壁部801は、左右方向にアーム部341を挟んで対向する一対の壁面を形成する。案内壁部801は、支持部材32の左右方向の移動を制限する。
図3〜図5に示すように、移動部63は、ワイパ部31の右側に配設される。移動部63は、巻きバネ60の第三方向への付勢力に従ってワイパ部31を離間位置(図3参照)に移動させる動作と、巻きバネ60の第三方向への付勢力に抗ってワイパ部31を接触位置(図4参照)に移動させる動作とを実行する。図3に示すように、離間位置は、ワイパ51のワイパ端部511がノズル面111よりも下方に位置する位置である。すなわち、離間位置では、ヘッドユニット100が左右方向に移動しても、ワイパ部31はノズル面111には接触不可能である。図4に示すように、接触位置は、ワイパ51のワイパ端部511がノズル面111よりも上方に位置する位置である。すなわち、接触位置では、ヘッドユニット100が左右方向に移動することにより、ワイパ51はノズル面111に接触可能である。ワイパ部31が離間位置と接触位置とに上下動する機構の詳細は、後述する。図8および図9に示すように、移動部63は、一対の対向壁部651、延伸部71、および壁部74を備える。一対の対向壁部651は、互いに前後方向に対向する。対向壁部651は、それぞれ、正面視略三角形状である。対向壁部651は、それぞれ、前後方向に弾性変形可能である。対向壁部651は、傾斜部641、当接部671、係合部681、および延伸壁部731を備える。
一対の傾斜部641は、互いに前後方向に対向し、支持部材32の下側に位置する。傾斜部641は、対向壁部651の上部を形成し、左斜め下方に延びる。一対の傾斜部641の前後方向外側の端部は、それぞれ、前後方向外側に突出した板状である。
当接部671は、それぞれ、傾斜部641の上面の前後方向中央部において、上方に突出する。当接部671は、傾斜部641に沿って左斜め下方に延びる。係合部681は、それぞれ、傾斜部641の前後方向外側の側面において前後方向内側に向かって凹む。係合部681は、傾斜部641に沿って左斜め下方に延びる。
係合部681は、それぞれ、支持部材32の係合突出部351(図6、図7および図9参照)に係合する。このとき、傾斜部641は、支持部材32の凹部331(図6および図7参照)に配置される。当接部671は、それぞれ、凹部331の上面に当接する。
対向壁部651の右端部には、上下方向に延びる延伸壁部731が形成される。延伸壁部731の上端は、傾斜部641の上端部に接続される。
延伸部71は、一対の対向壁部651の下端部の間に架け渡される。延伸部71は、上下方向への可撓性を有し、水平方向に延びる板状である。
図3〜図5および図8に示すように、壁部74は、水平方向に延びる平面視矩形状の壁部である。壁部74の前後方向の両端部の左部は、それぞれ、延伸壁部731の下端部に接続される。壁部74の右部には、長孔部75が設けられる。長孔部75は、壁部74を上下方向に貫通し、前後方向に延びる。図9に示すように、壁部74の前後方向の両端部には、それぞれ、壁部74から下方に突出する壁部751が設けられる。壁部751は、後述する壁部79(図3〜図5および図8参照)の前後方向の内側、かつ、左右方向に延びる凹部(図示略)の内側に配置される。
図3〜図5および図8に示すように、回転部材78は、壁部74の下側に配設される。回転部材78は、壁部781、駆動軸782、軸部783、および壁部784を備える。壁部781は、壁部74の下側において壁部74に対向する壁部である。壁部781は、水平方向を径方向とする円形状である。駆動軸782は、上下方向に延びる。駆動軸782の上端は、壁部781の底面の中心部に接続される。駆動軸782は、モータ、ギア等を含む駆動機構(図示略)に接続されており、駆動機構の駆動に伴って回転することにより、壁部781を回転させる。
軸部783は、上下方向に延びる。軸部783の下端は、壁部781の上面の外周部に接続される。軸部783は、駆動軸782の回転中心より外側に位置し、長孔部75に挿通される。壁部784は、壁部781の周囲から下方に延びる。
壁部781と壁部784との下側には、壁部79が設けられる。壁部79は、平面視矩形状に水平方向に延びる。壁部79は、上下方向に貫通する孔部791を備える。駆動軸782は、孔部791に挿通される。壁部79には、壁部792が接続される。壁部792は、水平方向において壁部784の内面に沿って配置され、上方に延びて形成される。孔部791は、水平方向において壁部792の中心に位置する。
図3〜図5に示すように、壁部79の左端部には、左斜め下方に延びる面である傾斜面80が接続される。傾斜面80の下端部は、排出口81まで延びる。排出口81は、インクを排出する開口部であり、排出されたインクを貯留するタンク(図示略)に接続される。
ワイパ部31が離間位置と接触位置とに上下動する機構について、図3、図4、および図9を参照して説明する。ワイパ部31の離間位置と接触位置との上下動は、印刷装置1のCPUによって制御される。図3に示すように、ワイパ部31が離間位置に位置する場合、軸部783および移動部63は、最も右側に位置する。ワイパ部31が離間位置から接触位置に移動する場合、CPUは、駆動機構(図示略)を所定量だけ駆動する。これにより、回転部材78の駆動軸782を介して壁部781が回転し、駆動軸782を中心にして軸部783が回転移動する。この場合、軸部783は長孔部75内を摺動しつつ、壁部74を左方向に押す。これによって、図9に示すように、移動部63が左方に移動し、傾斜部641が左方向に移動する。
支持部材32は、案内壁部801(図8参照)によって左右方向への移動が制限されている。このため、傾斜部641の移動に伴い、ワイパ部31は、支持部材32が案内壁部801によって案内されつつ、巻きバネ60の付勢力に抗して傾斜部641に沿って上方に移動する。このとき、当接部671は、凹部331(図6および図7参照)の上面に当接する。支持部材32の係合突出部351は、係合部681に対して摺動する。図4に示すように、駆動機構が所定量駆動して停止した場合、軸部783および移動部63は、最も左側に位置し、ワイパ部31は、接触位置に位置する。
ワイパ部31が接触位置から離間位置に移動する場合、CPUは、駆動機構を所定量だけ駆動する。これにより、回転部材78の駆動軸782を介して壁部781が回転し、駆動軸782を中心として軸部783が回転移動する。この場合、軸部783は長孔部75内を摺動しつつ、壁部74を右方向に押す。これによって、移動部63が右方向に移動する。よって、傾斜部641が右方向に移動する。支持部材32は、案内壁部801によって左右方向への移動が制限されている。このため、傾斜部641の移動に伴い、ワイパ部31は、支持部材32が案内壁部801によって案内されつつ、巻きバネ60の付勢力に従って傾斜部641に沿って下方に移動する。このとき、当接部671は、凹部331の上面に当接する。支持部材32の係合突出部351は、係合部681に対して摺動する。図4に示すように、駆動機構が所定量駆動して停止した場合、ワイパ部31は、離間位置に位置する。
メンテナンス動作について、図3〜図5を参照して説明する。メンテナンス動作は、例えば、フラッシング動作、インクパージ動作、第一払拭動作、第二払拭動作である。フラッシング動作は、印刷媒体への印刷を実行する前に、フラッシング受部145上に、ヘッド部110からインクを吐出する動作である。フラッシング動作が行われることにより、印刷が開始された直後においても、ヘッド部110から適切にインクが吐出される。インクパージ動作は、ノズルキャップ144によってノズル面111がキャップされた状態で、ノズルキャップ144に接続された吸引器(図示略)によって、ノズルからインクが引き出される動作である。インクパージ動作が実行されることにより、ノズルの内側に入った気泡がインクとともに排出されるため、気泡によって吐出不良が発生する可能性を低減できる。
第一払拭動作は、ワイパ51によって、ノズル面111の表面に残った余分なインクを払拭する動作である。第一払拭動作が実行されることにより、ノズル面111に残ったインクが固着してノズル面111からインクを吐出し難くなる可能性を低減できる。第二払拭動作は、吸収部材148によって、ワイパ51に付着したインクを払拭する動作である。第二払拭動作が実行されることにより、ワイパ51にインクが残り、次回の第一払拭動作を実行するときに、ワイパ51からノズル面111にインクが付着する可能性を低減できる。
第一払拭動作および第二払拭動作について図5を参照して説明する。第一払拭動作および第二払拭動作は、CPUが記憶手段(図示略)に記憶されたプログラムに従って印刷装置1を制御することによって行われる。CPUは、駆動機構を所定量だけ駆動することにより、ワイパ部31を離間位置(図3参照)から接触位置(図4参照)に移動させる。CPUは、駆動モータ19(図1参照)を駆動し、ヘッドユニット100(図1参照)を第一方向に移動させる。図5に示すように、接触位置にあるワイパ部31のワイパ51がノズル面111に接触し、ノズル面111に残った余分なインクを払拭する。CPUは、駆動機構を所定量だけ駆動することにより、ワイパ部31を接触位置から離間位置に移動させて第一払拭動作を終了する。なお、ヘッドユニット100をワイパ部31に対して複数回往復させ、インクを複数回払拭してもよい。
CPUは、第一払拭動作の終了後に第二払拭動作を実行する。この場合、CPUは、駆動機構を所定量だけ駆動して移動部63を移動させ、ワイパ51が吸収部材148に当接する上下方向の位置(図示略)まで、ワイパ部31を移動させる。CPUは、支持板149を右方向に移動させ、吸収部材148の底面にワイパ51を摺接させ、第二払拭動作を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、印刷装置1は、複数の孔501を有するワイパ51と、複数の孔501にそれぞれ移動可能に挿通される複数の挿通部材391と、ワイパ51を支持する支持部材32とを備える。ワイパ51は、ヘッド部110のノズル面111を払拭するときにノズル面111に接触するため、その衝撃による負荷をノズル面111から受ける。ワイパ51は、規制部材41に設けられた複数の押圧片401によって弾性変形された状態に維持されるため、規制部材41から負荷を受ける。
ワイパ51は、複数の挿通部材391がワイパ51に設けられた複数の孔501にそれぞれ移動可能に挿通され、支持部材32によって支持される。これにより、ワイパ51は外力を受けた場合に、その外力に応じて変形や移動が可能であるので、規制部材41やノズル面111からワイパ51が受ける負荷を分散できる。従って、印刷装置1は、ワイパ51が直接受ける負荷を軽減することができる。ゆえに、ワイパ51は耐久性が向上して、ヘッド部110のノズル面111を確実に払拭できるため、印刷装置1はヘッド部110のメンテナンス不良を抑制できる。また、ワイパ51は、複数の孔501に複数の挿通部材391が挿通されるため、ワイパ51がノズル面111に接触したときに衝撃を受けても、ワイパ51は支持部材32に対して回動することがなく、ノズル面111のインクを確実に拭くことができる。
印刷装置1は、規制部材41に複数の押圧片401を備える。互いに隣り合う2つの押圧片は離間して配設され、ワイパ51と規制部材41との間には開口する溝が形成される。ワイパ51でインクを払拭し、ワイパ51からインクが垂れるとき、インクは開口から溝を通って下方へ流れるため、複数の押圧片401にはインクが溜まらない。そのため、インクが乾燥すると粘性が高くなって付着した部材に固着するような性質を有しているような場合であっても、印刷装置1は、複数の押圧片401とワイパ51とが固まったインクによって固着することを抑制できる。ゆえに、印刷装置1は、ワイパ51の移動を確保できるので、規制部材41やノズル面111からワイパ51が受ける負荷を軽減できる。
また、1つの押圧片でワイパ51を押圧すると、その押圧箇所のみ負荷がかかり、ワイパ51において押圧箇所から離れた箇所が十分に変形できない可能性がある。印刷装置1では、押圧片が複数あり、ワイパ51を複数個所で押圧できるので、より確実にワイパ51を押圧できる。加えて、押圧片に溜まった液体がワイパ51を伝ってノズル面111に後戻りするようなおそれがないので、ヘッド部110のノズル面111を確実に払拭できる。なお、ノズル面111から吐出される液体は、インクに限定されず、例えば、布帛が染められた色を脱色する抜染剤や布帛へのインクの定着性を向上させるための処理剤等であってもよい。このような場合であっても、押圧片に溜まった液体がワイパ51を伝ってノズル面111に後戻りするようなおそれがないので、ヘッド部110のノズル面111を確実に払拭できる。
印刷装置1は、巻きバネ60と巻きバネ60をノズル面111側から覆う上壁551を有する保護部材55とを備える。例えば、ワイパ51で払拭したインクが巻きバネ60に付着すると、インクが乾燥したときに固着して巻きバネ60の付勢力が損なわれる。この場合、移動部63によるワイパ部31の離間位置と接触位置との移動がスムーズに行われなくなるため、ヘッド部110のノズル面111をワイパ51で十分に払拭できない。印刷装置1によると、ワイパ51によって払拭されたインクは、複数の押圧片401の間の開口からワイパ51と規制部材41との間に開口する溝を通って下方へ流れる。このインクは保護部材55の上壁551を伝って落ちるため、保護部材55は巻きバネ60にインクが付着することを抑制できる。ゆえに、印刷装置1は、巻きバネ60の付勢力を損なうことなく、メンテナンス動作を十分に実行できる。
第一壁部42の第三方向の端部は、第一壁部42の第二方向の中央部から第一壁部42の第二方向に向かって第三方向側に傾斜する。これにより、ワイパ51で払拭したインクが規制部材41を第三方向に向かって垂れるとき、インクは第一壁部42の第二方向の端部から落ちる。また、巻きバネ60は、規制部材41の第二方向の両端部よりも第二方向の中央部側に設けられる。ゆえに、印刷装置1は、規制部材41の第一壁部42から落ちたインクが巻きバネ60に付着することを抑制できる。
保護部材55は、巻きバネ60よりも第一方向側に設けられた、上壁551から第三方向に延びる第二壁部553を備える。第二壁部553は、ワイパ51で払拭したインクが巻きバネ60に付着することを防ぐことができる。また、第二壁部553は、第二壁部553の第三方向の端部、かつ、第二方向の両端部よりやや内側に、第三方向とは反対方向(すなわち、上方)に延びる一対の溝部554を備える。第二壁部553の第三方向の端部が平坦である場合は、ワイパ51で払拭したインクがその端部を伝って中央方向へ流れてしまう。例えば、規制部材41の下側において、巻きバネ60は規制部材41の両端側よりも中央部側に配置されるので、インクは、中央部に流れるほどその端部から落ちたときに巻きバネ60に付着するおそれがある。印刷装置1は、第二壁部553に設けられた溝部554により、ワイパ51で払拭した液体の中央方向への流れを遮断し、ワイパ51で払拭したインクが第二壁部553の第三方向の端部を伝って中央方向へ流れることを抑制できる。
規制部材41と支持部材32とは、丸孔43、長孔44にそれぞれ挿通される突起部311、固定用孔45に挿通されて固定用ネジ孔33に締め込まれるネジ600、および被係合部321に係合する係合部411によって固定される。例えば、規制部材41が反った場合や、支持部材32に対して回動した場合、複数の押圧片401がワイパ51に対して均一に接触しない場合がある。この場合、ワイパ51に局所的に負荷がかかり、ワイパ51が損傷する可能性がる。
ワイパ51は、外力を受けた場合に規制部材41にワイパ51が受けた負荷を分散する。被係合部321に係合した係合部411は、ワイパ51が規制部材41に対して分散した負荷によって規制部材41が反ることを抑制できる。リブ46は、第一壁部42を補強し、剛性を向上させて規制部材41が反ることを抑制できる。丸孔43、長孔44にそれぞれ挿通される突起部311は、規制部材41が支持部材32に対して回動することを抑制できる。また、丸孔43および長孔44のうち、いずれか一方(本実施形態では、長孔44)を前後方向に延びる長孔にすることにより、規制部材41は支持部材32に容易に組み付けられる。
ヘッドユニット100,200が本発明の「ヘッド」の一例である。巻きバネ60が本発明の「付勢部材」の一例である。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態において、印刷装置1は、ワイパ51の第一方向とは反対側に規制部材41を備えるが、ワイパ51の第一方向側に規制部材41を備えてもよい。この場合、押圧片401は、第一方向とは反対方向にワイパ51を押圧する。
印刷装置1は、複数の押圧片401を備え、互いに隣り合う2つの押圧片401が離間して配設されるが、少なくとも1つの押圧片401を備えればよいし、複数の押圧片401は離間していなくてもよい。例えば、印刷装置1は、平面視波状の押圧片を備えてもよい。
支持部材32に対するワイパ51の支持の方法は本実施形態の方法に限定されず、例えば、支持部材32に凹部131が形成されずにワイパ51が支持されてもよい。印刷装置1において、保護部材55は支持部材32の下端部に設けられるが、これに限定されず、巻きバネ60の上方に設けられればよい。また、印刷装置1において、保護部材55は支持部材32に設けられるが、これに限定されず、例えば規制部材41に設けられてもよい。
印刷装置1は、巻きバネ60と移動部63と保護部材55とを備えるが、巻きバネ60と移動部63と保護部材55とを備えなくてもよい。例えば、ワイパ51でヘッド部110のノズル面111を払拭する場合のみ、ヘッド部110がワイパ51にノズル面111が接触する位置まで移動すればよい。この場合、印刷装置1において第一壁部42の第三方向の端部は、第一壁部42の第二方向の中央部から第一壁部42の第二方向に向かって第三方向側に傾斜するが、傾斜しなくてもよい。
複数の挿通部材391は、支持部材32に設けられるが、第一方向に延びる部材であれば、支持部材32に設けられなくてもよい。例えば、規制部材41のワイパ51に対向する面であって、ワイパ51の孔501に対応する位置に設けられてもよい。また、挿通部材391が支持部材32に設けられる位置は実施形態に限定されず、支持部材32と規制部材41との間に配置されれば、支持部材32の上端部近傍に設けられていなくてもよい。例えば、支持部材32の上下方向における中央部に設けられてもよいし、下端部近傍に設けられてもよい。また、印刷装置1は、3つの孔501を備えるが、複数備えれば3つに限定されない。印刷装置1は、3つの挿通部材391を備えるが、複数備えれば3つに限定されない。
巻きバネ60は、巻きバネに限定されず、例えば、ゴム等の弾性を有する合成樹脂であってもよい。巻きバネ60は、支持部材32と1ヶ所で接続されてもよい。ノズル面111から吐出される液体は、インクに限定されず、例えば、布帛が染められた色を脱色する抜染材であってもよい。
印刷装置1の印刷媒体への印刷方法は、ヘッド部110が水平方向に移動する上記方法に限定されない。例えば、ヘッド部は移動せず、プラテンが前後左右方向に移動してもよいし、ヘッド部とプラテンとが前後左右方向に移動してもよい。すなわち、ヘッド部が印刷媒体に対して前後左右方向に相対的に移動すればよい。
1 印刷装置
32 支持部材
41 規制部材
42 第一壁部
51 ワイパ
55 保護部材
60 巻きバネ
63 移動部
100,200 ヘッドユニット
111 ノズル面
391 挿通部材
401 押圧片
501 孔
511 ワイパ端部
551 上壁
553 第二壁部
554 溝部

Claims (5)

  1. 印刷媒体に液体を吐出するノズルを有する面であるノズル面を備え、前記印刷媒体に対し水平方向のうち少なくとも第一方向に相対的に移動するヘッドと、
    前記ノズル面に対向し、前記第一方向に直交し前記ノズル面と平行な第二方向に延びる板状の弾性体と、前記弾性体を前記第一方向に貫通する複数の孔とを備え、前記弾性体の前記ノズル面と対向する端部であるワイパ端部が前記ノズル面に接触することにより前記ノズル面を払拭するワイパと、
    前記ワイパの前記第一方向側に設けられ、前記ワイパを支持する支持部材と、
    前記ワイパ端部よりも前記ノズル面側とは反対側である第三方向側に延びる第一壁部と、前記第一壁部の前記第三方向とは反対側の端部から前記ワイパに向かって延びる少なくとも1つの押圧片とを有し、前記第一方向において前記ワイパと並んで設けられる規制部材と、
    前記支持部材と前記規制部材との間において前記第一方向に延び、前記複数の孔にそれぞれ移動可能に挿通する複数の挿通部材と
    を備え、
    前記規制部材は、前記少なくとも1つの押圧片が前記ワイパ端部よりも前記第三方向側において、前記ワイパを押圧することにより、前記ワイパを弾性変形させた状態に維持することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記少なくとも1つの押圧片は、複数の押圧片であり、
    前記複数の押圧片は、前記第二方向に並んで配設され、かつ、互いに隣り合う2つの前記押圧片が離間して配設されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記複数の押圧片よりも前記第三方向側に設けられ、前記支持部材を前記第三方向に付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に従って前記ワイパを離間位置に移動させる動作と、前記付勢部材の付勢力に抗って前記ワイパを接触位置に移動させる動作とを実行可能な移動部と、
    前記複数の押圧片と前記付勢部材との間で前記第一方向に延び、前記付勢部材を前記ノズル面側から覆う上壁を有する保護部材と
    を備え、
    前記接触位置は、前記ワイパ端部が前記ノズル面に接触可能な位置であり、
    前記離間位置は、前記ワイパ端部が前記ノズル面から離間する位置であり、
    前記保護部材の前記上壁は、前記上壁の前記第二方向の中央部から前記上壁の前記第二方向の両端部に向かって前記第三方向側に傾斜することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記付勢部材は、前記規制部材の前記第二方向の両端部よりも前記第二方向の中央部側に設けられ、
    前記第一壁部の前記第三方向の端部は、前記第一壁部の前記第二方向の中央部から前記第一壁部の前記第二方向に向かって前記第三方向側に傾斜することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記保護部材は、前記付勢部材よりも前記第一方向側に設けられた、前記上壁から前記第三方向に延びる第二壁部を備え、
    前記第二壁部は、前記第二壁部における前記第三方向の端部、かつ、前記第二方向の両端側に、前記第三方向とは反対方向に延びる溝部を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の印刷装置。
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