JP2017100383A - メンテナンス部材 - Google Patents

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Haruo Kobayashi
治夫 小林
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Abstract

【課題】飛散したインクの回収性能を向上できるメンテナンス部材を提供する。
【解決手段】プリンタは、ヘッド部、ワイパ及びメンテナンス部材149を備えている。メンテナンス部材149は、上板150、側壁151,152、吸収部材51、係合突起161,162及び係止突出部を備えている。上板150は、水平方向に延びる平面視略矩形状の板である。上板150の上面153には、左右方向において、配置領域153Aと、無配置領域153Bとが隣接して配置されている。配置領域153Aには、右端部150A側から開口端部120、開口端部123及び開口端部126が配置されている。無配置領域153Bは、開口端部が配置されない領域である。上面153に飛散したインクは、開口端部120、123及び126を介して、吸収部材51に吸収される。
【選択図】図9

Description

本発明は、インクを吸収する吸収部材が板に固定されたメンテナンス部材に関する。
従来、インクを吐出するノズルが形成されたノズル面からインクを拭き取る除去するワイパと、ワイパから飛散したインクを吸収するインク吸収体とを備えた印刷装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の記録装置は、キャリッジ、記録ヘッド、ワイパ、飛散インクの吸収装置を備えている。キャリッジは、ノズル面を有する記録ヘッドを保持している。吸収装置は、インク吸収体を備えている。この記録装置においては、キャリッジがホームポジションから左端側に向けて移動を開始すると、ワイパの先端は記録ヘッドの左側下方の側縁部に当接して左側に撓む。更に、キャリッジが左端側に移動すると、ワイパの先端は左側に撓んだ姿勢で記録ヘッドのインク吐出面に摺接して、インク吐出面に付着したインク等を拭き取る。
キャリッジが更に左端側に移動すると、ワイパの先端が記録ヘッドの右側下方の側縁部から離れる。今まで左側に撓んでいたワイパの先端は弾性反撥力によって元の姿勢に戻ろうとする。この時、ワイパの先端に付着していたインクは、右斜め上方に向けて弾き飛ばされて飛散する。インクの飛散方向にはインク吸収体の突出部が位置しているため飛散したインクはインク吸収体によって吸収される。
特開2007−196452号公報
しかし、上記吸収装置においては、インクの飛散領域の全領域にインク吸収体の突出部が位置していないので、インク吸収体に吸収されないインクが生じる可能性がある。従って、吸収装置で吸収されなかったインクが記録装置内に付着すると、記録ヘッドのノズル面にインクが付着してインク不吐出の原因となったり、インクが印刷媒体に付着したり、使用者の手を汚す等の何れかの問題が生じるおそれがあった。
本発明の目的は、飛散したインクの回収性能を向上できるメンテナンス部材を提供することである。
本発明の第一態様に係るメンテナンス部材は、インクを吐出する記録ヘッドのノズル形成面に付着したインクを拭き取るワイパに付着したインクを回収する、印刷装置に装着可能なメンテナンス部材であって、第一面及び前記第一面と反対側の第二面とを有する板と、前記第一面の延設方向に端面が露出し、かつ、前記第一面に固定され、インクを吸収可能な吸収部材と、前記板に形成され、から前記吸収部材に向かって開口する開口端部とを有する。
この場合には、第二面に付着したインクは、開口端部から開口を通過して吸収部材に吸収される。従って、第二面にインクが付着して残る可能性を低減できる。
本発明の第二態様に係るメンテナンス部材は、第一面及び前記第一面と反対側の第二面とを有する板と、インクを吸収するための部材であって、前記第一面と対向する対向面と前記対向面と反対側の露出面とを有し、前記第一面に固定され、かつインクを吸収可能な吸収部材と、前記第一面の延設方向側の前記板の端部であって、前記露出面よりも前記第一面から前記第二面に向かう厚み方向側に位置する板端部と、前記板に形成され、前記第二面から前記吸収部材に向かって開口する開口端部とを有する。
プリンタ1の斜視図である。 プリンタ1の平面図である。 ワイパ31が離間位置にあり、吸収部材51が第一位置にある、図3のA−A線矢視方向断面図である。 ワイパ31が第二接触位置にあり、吸収部材51が第一位置にある断面図である。 メンテナンス部材149が取り外された、メンテナンス部141の平面図である。 ワイパ31が第一接触位置にあり、ノズル面払拭動作が実行される状態を示す断面図である。 メンテナンス部材149が傾いた状態のメンテナンス部141の斜視図である。 メンテナンス部材149が装着された、メンテナンス部141の平面図である。 メンテナンス部材149の平面図である。 メンテナンス部材149の斜め上方から見た斜視図である。 メンテナンス部材149の斜め下方から見た斜視図である。 メンテナンス部材149の底面図である。 図9のA−A線におけるメンテナンス部材149の断面図である。 メンテナンス部材149の着脱を雪面する図である。 プリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。 ワイパ払拭処理のフローチャートである。 ワイパ31が第二接触位置にあり、吸収部材51が第二位置にある断面図である。
図1から図8を参照して、プリンタ1の構成について説明する。図1の上方、下方、左下方、右上方、右下方、及び左上方が、各々、プリンタ1の上方、下方、前方、後方、右方、及び左方である。
図1に示すように、プリンタ1は、印刷媒体であるTシャツ等の布帛(図示せず)に対して液体のインクを吐出することで印刷を行う、インクジェットプリンタである。プリンタ1は、紙等を印刷媒体としてもよい。プリンタ1は、例えば、互いに異なる5種のインク(ホワイト(W)、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、及びマゼンタ(M))を下方へ向けて吐出することで、印刷媒体にカラー画像の印刷を行う。
以下の説明では、5種のインクのうち、ホワイトのインクを白インクといい、ブラック、シアン、イエロー、及びマゼンタの4色のインクを総称してカラーインクという。
プリンタ1は、筐体2、プラテン駆動機構6、一対のガイドレール(図示せず)、プラテン5、トレイ4、枠体10、ガイドシャフト9、レール7、キャリッジ20、ヘッドユニット100,200、駆動ベルト101、及び駆動モータ19を備える。
筐体2の右側前方の位置には、プリンタ1の操作を行うための操作部(図示せず)が設けられている。操作部は、ディスプレイ49(図15参照)及び操作ボタン501(図15参照)を備える。操作ボタン501は、作業者がプリンタ1の各種動作に関する指示を入力する際に操作される。
枠体10は、平面視略長方形状の枠状であり、筐体2の上部に設置される。枠体10は、前方側にガイドシャフト9を、後方側にレール7を夫々支持する。ガイドシャフト9は、枠体10内側において左右方向に延びる軸状部を備える軸部材である。レール7は、ガイドシャフト9に対向して配置され、左右方向に延びる棒状部材である。
キャリッジ20は、ガイドシャフト9に沿って左右方向に搬送可能に支持されている。図1及び図2に示すように、ヘッドユニット100,200は、前後方向に並べられてキャリッジ20に搭載されている。ヘッドユニット100は、ヘッドユニット200よりも前方に位置する。図3に示すように、ヘッドユニット100,200の下部には、夫々、ヘッド部110が設けられている。ヘッド部110の底面には、夫々、前後方向及び左右方向と平行な平面状のノズル面111が形成されている。図3は、ヘッドユニット100のヘッド部110とノズル面111とを図示している。ノズル面111には、白インク及びカラーインクの何れかを下方へ向けて吐出可能な微細なノズルが複数設けられている。
図1に示すように、駆動ベルト101は、枠体10の内側において、左右方向に沿って架け渡される。駆動モータ19は、枠体10内側の前方右側に設けられる。駆動モータ19は、駆動ベルト101を介してキャリッジ20と連結されている。駆動モータ19が駆動ベルト101を駆動することにより、ガイドシャフト9に沿ってキャリッジ20が左右方向に往復移動される。これによって、ヘッドユニット100,200は、左右方向に往復移動されつつ、ヘッドユニット100,200の下側においてヘッドユニット100,200に対向して配置されたプラテン5に向けてインクを吐出する。
プラテン駆動機構6は、一対のガイドレール(図示せず)及びプラテン支持台(図示せず)を備える。一対のガイドレールは、プラテン駆動機構6の内側を前後方向に延び、プラテン支持台を前後方向に移動可能に支持する。プラテン支持台は、上部においてプラテン5を支持する。プラテン5は、印刷媒体を支持する。
プラテン5の下方には、トレイ4が設けられている。トレイ4は、例えば印刷媒体がTシャツである場合に、作業者がTシャツをプラテン5に載置する際にTシャツのそで等を受ける。これにより、そで等が、筐体2内部の他の部品に接触しないように保護される。
プラテン駆動機構6は、後述する副走査駆動部46(図15参照)によって駆動されることで、プラテン支持台及びプラテン5を、一対のガイドレールに沿って筐体2の前後方向に移動させる。プラテン5が印刷媒体を前後方向(副走査方向)に搬送しつつ、ヘッド部110が左右方向に往復移動しつつインクを吐出する。こうしてプリンタ1による印刷媒体への印刷が行われる。
図1及び図2に示すように、ヘッド部110の移動経路において、ヘッド部110による印刷が実行される領域を印刷領域130という。ヘッド部110の移動経路における印刷領域以外の領域を非印刷領域140という。非印刷領域140は、プリンタ1の左部の領域である。印刷領域130は、非印刷領域140の右側から、プリンタ1の右端部までの領域である。印刷領域130には、プラテン5及びトレイ4等が設けられている。
非印刷領域140において、印刷品質を確保するための種々のメンテナンス動作が実行される。メンテナンス動作は、例えば、フラッシング動作、インクパージ動作、ノズル面払拭動作、及びワイパ払拭動作などである。フラッシング動作は、印刷媒体への印刷を実行する前に、後述するフラッシング受部145(図2参照)上に、ヘッド部110からインクを吐出する動作である。フラッシング動作が行われることで、印刷が開始された直後においても、インクがヘッド部110から適切に吐出される。インクパージ動作は、ノズル面111が後述するノズルキャップ144(図2参照)によってキャップされた状態で、ノズルキャップ144に接続された吸引器(図示せず)によって、ノズルからインクが引き出される動作である。インクパージ動作が実行されることによって、例えば、ノズルの内側に入った気泡がインクとともに排出され、気泡によって吐出不良が発生する可能性を低減できる。
ノズル面払拭動作は、後述するワイパ31によって、ノズル面111の表面に残った余分なインクを払拭する動作である(図6参照)。ノズル面111に残ったインクが固化してノズル面111に固着すると、ノズル面111からインクを吐出し難くなる可能性がある。ノズル面払拭動作が実行されることによって当該可能性を低減できる。ワイパ払拭動作は、後述する吸収部材51(図3参照)によって、ワイパ31に付着したインクを払拭する動作である(図17参照)。ノズル面111から拭き取ったインクがワイパ31に付着した状態で次回のノズル面払拭動作が実行されると、ワイパ31からノズル面111にインクが付着する可能性がある。ワイパ払拭動作が実行されることによって当該可能性を低減できる。
図2に示すように、非印刷領域140は、メンテナンス部141,142を備えている。メンテナンス部141,142は、夫々、ヘッドユニット100,200の移動経路の下方に位置する。プリンタ1のCPU40(図15参照)の制御によって、メンテナンス部141,142において、ヘッドユニット100,200に対してのメンテナンス動作が実行される。メンテナンス部141,142の構成は互いに同じである。よって、以下の説明では、メンテナンス部141について説明する。
図2及び図3に示すように、メンテナンス部141は、ワイパ31、ノズルキャップ144、フラッシング受部145及びメンテナンス部材149を備えている。図3、図4、図6の断面図では、メンテナンス部材149の上板150には、後述する開口端部120,123及び126が図示されていないが、図9及び図10に示すように、上板150には、開口端部120,123及び126が設けられている。また、図3、図4、図6の断面図では、吸収部材51の後述する溝211〜213が貫通孔となっているが、溝211〜213は、図13に示すように、底部を有する溝であっても、貫通孔であってもよい。ノズルキャップ144は、メンテナンス部141の左部に設けられている。ノズルキャップ144は、平面視矩形状、且つ、上方に開口するキャップである。ノズルキャップ144は、上下方向に移動可能である。ヘッドユニット100がノズルキャップ144の上方に位置している状態において、ノズルキャップ144は上方に移動し、ノズル面111を覆う。この状態で、ヘッドユニット100に対してのインクパージ動作が実行される。ノズルキャップ144に溜まったインクは、図示しない排出経路を介してタンク(図示せず)に排出される。
図3に示すように、フラッシング受部145は、メンテナンス部141の右部、且つ後述する移動部63の壁部74(図3参照)の上方に位置する。フラッシング受部145は、容器部146とスポンジ147とを備えている。容器部146は、平面視矩形状、且つ上方に開口する容器である。スポンジ147は、容器部146に内側に配置され、インクを吸収可能な直方体状の部材である。フラッシング受部145は、フラッシング動作によってヘッドユニット100から吐出されたインクを受ける。インクは、スポンジ147に吸収される。
図2及び図3に示すように、ワイパ31は、フラッシング受部145の左方に設けられている。ワイパ31は上下動可能である。ワイパ31が最も上方に移動した状態で、キャリッジ20が左右方向に移動することで、ワイパ31がノズル面111に摺接し、ノズル面111からインクが除去される(図6参照)。すなわち、ノズル面払拭動作が実行される。
メンテナンス部材149は、左右方向において、ワイパ31とノズルキャップ144との間に設けられている。メンテナンス部材149は、吸収部材51を支持する。
ワイパ31を支持し、上下方向に移動させる構成について説明する。図3〜図5に示すように、非印刷領域140には、ワイパ31、ワイパ支持部32、第二バネ支持部61(図3参照)、案内壁部801,802(図5参照)、及びワイパ駆動機構58が設けられている。図3に示すように、ワイパ31は、前後方向に延びる。ワイパ31の上端は、ノズル面111と平行である。ワイパ支持部32は、ワイパ31の下側に設けられ、ワイパ31を支持する。ワイパ支持部32は、左側から見た場合に前後方向に長い矩形状に形成され、且つ左右方向の所定の幅を有する(図5参照)。図3及び図4に示すように、ワイパ支持部32は、下方に凹んだ凹部131を備えている。ワイパ31の下部は凹部131の内側に配置される。
図4及び図5に示すように、ワイパ支持部32の前後方向の端部の下端には、係合部331,332が設けられている。係合部331,332は、上方に凹んだ凹部を有し、後述する傾斜部641,642が凹部の内側に配置される。係合部331,332は、傾斜部641,642に対して移動可能に、傾斜部641,642と係合する。
図4に示すように、ワイパ支持部32の下端には、前後方向に離間して配置された一対の第一バネ支持部38が設けられている。一対の第一バネ支持部38は、前後方向外側に延びる鉤状である。第一バネ支持部38は、1つの巻バネ60の両端部であるバネ端部62を支持する。バネ端部62は、リング状に形成されており、鉤状の第一バネ支持部38に引っ掛けられている。図4は、一対の第一バネ支持部38のうち後側の第一バネ支持部38と、該第一バネ支持部38に引っ掛けられる後側のバネ端部62を示している。
図4及び図5に示すように、第二バネ支持部61は、上下方向においてワイパ支持部32の下側、且つ、前後方向において一対の第一バネ支持部38の間に位置する。第二バネ支持部61の右端部は、壁部79に支持されている。第二バネ支持部61は、壁部79に支持された右端部から左下方に延び、その先端がさらに下方に折れ曲がるように形成された、金属板である。図4に示すように、一対の第一バネ支持部38に両端部が支持された巻バネ60は下方に引き伸ばされ、巻バネ60の中央部603が第二バネ支持部61の底面に引っ掛けられる。これによって、巻バネ60は、中央部603が下方向に凹んだ、左側面視V字状になる。巻バネ60は、一対の第一バネ支持部38及び第二バネ支持部61に支持されつつ、復元力によってワイパ支持部32を下側に付勢することで、ワイパ31を下側に付勢する。ワイパ支持部32は移動部63の左右方向の移動に伴い、案内壁部801,802(図5参照)に沿って上下動する。
図5に示すように、案内壁部801,802は、夫々、上下方向に延び、且つ平面視でワイパ支持部32の前後の端部の周囲に沿って形成されている。案内壁部801は、ワイパ支持部32の前端部を左右方向に挟んで対向する一対の壁面を備えている。案内壁部802は、ワイパ支持部32の後端部を左右方向に挟んで対応する一対の壁面を備えている。このため、案内壁部801,802は、ワイパ支持部32の左右方向の移動を制限することができる。案内壁部801,802は、ワイパ31及びワイパ支持部32の上下動、具体的には、第一接触位置(図6参照)、第二接触位置(図4及び図17参照)、及び離間位置(図3参照)相互間の上下動を案内する。
図6に示すように、第一接触位置は、ワイパ31がノズル面111に接触可能な、ワイパ31とワイパ支持部32との位置である。第一接触位置では、ワイパ支持部32は、傾斜部641,642(後述)の上端部に係合している。図4及び図17に示すように、第二接触位置は、ワイパ31が吸収部材51に接触可能な、ワイパ31とワイパ支持部32との位置である。第二接触位置では、ワイパ支持部32は、傾斜部641,642(後述)の上下方向中央部よりやや下側の部位と係合している。図3に示すように、離間位置は、ワイパ31がノズル面111及び吸収部材51から離間する、ワイパ31とワイパ支持部32との位置である。離間位置では、ワイパ支持部32は、傾斜部641,642(後述)の下端部に係合している。
ワイパ駆動機構58について説明する。ワイパ駆動機構58は、ワイパ31とワイパ支持部32とを上下方向に移動させる機構である。図4に示すように、ワイパ駆動機構58は、移動部63と回転部材78とを含む。
図4及び図5に示すように、移動部63は、対向壁部651,652と壁部74とを備えている。一対の対向壁部651,652は、互いに前後方向に対向し、側面視で略三角形状である。対向壁部651,652は、夫々、傾斜部641,642を備えている。
一対の傾斜部641,642は、対向壁部651,652の上部を形成し、左斜め下方に延びる部位である。傾斜部641,642は、移動部63の左右方向への移動に伴い、ワイパ31とワイパ支持部32とを上下方向に移動させる。
傾斜部641,642における下端部の間には、延伸部71が架け渡されている。延伸部71は、水平方向と平行な板状である。図4に示すように、壁部74は、平面視矩形状の壁部である。壁部74の前後方向の両端部の左部は、対向壁部651,652の右端部の下部に接続されている。壁部74の右部には、長孔75が設けられている。長孔75は、平面視で、後述する長孔854(図5参照)と同様の形状を有しており、上下方向に壁部74を貫通し、前後方向に延びる。
移動部63は、回転部材78の回転に連動して左右方向に移動する。回転部材78は、壁部74の下側に位置している。回転部材78は、後述する第二駆動部95(図15参照)の駆動によって回転する。回転部材78は、回転壁部781、駆動軸782、及び軸部783を備えている。回転壁部781は、壁部74の下側において壁部74に対向する壁部である。回転壁部781は、平面視円形状である。駆動軸782は、上下方向に延び、その上端が回転壁部781の底面の中心に接続されている。駆動軸782は、後述する第二駆動部95(図15参照)に接続されている。
軸部783は、上下方向に延び、その下端が回転壁部781の上面の外周部に接続されている。軸部783は、駆動軸782の回転中心より外側に位置する。軸部783は、後述する長孔854(図5参照)に挿通された軸部933(図5参照)と同様に、長孔75に挿通されている。
吸収部材51を支持し、左右方向に移動させる構成について説明する。以下の説明では、ワイパ31における吸収部材51側の上端部が延びる前後方向を、単に「前後方向」という場合がある。図7に示すメンテナンス部材149は、図4に示すメンテナンス部材149の姿勢(メンテナンス部材149が左右方向と平行な姿勢。以下、装着姿勢という。)から、正面視時計回り方向に回転して傾いた状態である。しかし、図7を参照してメンテナンス部材149の説明をする時の左方向及び右方向は、メンテナンス部材149が装着姿勢(図4及び図17参照)にあるときの方向で述べる。
<メンテナンス部材149の構造>
図4に示すように、非印刷領域140には、メンテナンス部材149、及び吸収駆動機構59が設けられている。図7〜図12に示すように、メンテナンス部材149は、上板150、側壁151,152、吸収部材51、係合突起161,162及び係止突出部190を備えている。上板150は、前後方向及び左右方向に延びる平面視略矩形状の板であり、右端部150A、左端部150B、前端部150C及び後端部150Dを備えている。以下では、前端部150Cから後端部150Dに向かう方向を前後方向といい、左端部150Bから右端部150Aに向かう方向を左右方向という。
左端部150Bには、右方向に円弧状に凹む凹部181が設けられている。側壁151,152は、各々、上板150の前後方向の端部から下方に延びる。側壁151,152は、上板150の左端部150Bのやや右側から、右端部150Aに亘って設けられている。
図9及び図10に示すように、上板150は上側に上面153を備えている。図11及び図12に示すように、上板150は下側に下面154を備えている。上面153及び下面154は、上板150の前後方向及び左右方向に延びる平面視略矩形状の面である。上板150の色は、一例として、グレイである。従って、上面153及び下面154の色もグレイである。
上面153には、配置領域153Aと、無配置領域153Bとが左右方向に隣接して配置されている。配置領域153Aには、右端部150A側から開口端部120、開口端部123及び開口端部126が配置されている。無配置領域153Bは、開口端部が配置されない領域である。配置領域153Aは、左右方向において、中央から右端部150Aまでの上板150の領域であり、左右方向において、中央から後述する吸収部材51の端面201側に位置する。無配置領域153Bは、左右方向において、中央から左端部150Bまでの上板150の領域である。下面154には、吸収部材51が固定されている。例えば、吸収部材51は、配置領域153Aの下面154側に固定されている。無配置領域153Bの下面154側には吸収部材51が配置されていない。
上板150において、開口端部120,123及び126は前後方向に沿って延設され、開口端部120,123及び126の前後方向の各端部は円弧状である。開口端部120は開口121を形成し、開口端部123は開口124を形成し、開口端部126は開口127を形成する。従って、開口121,124及び127は、前後方向に延びる長孔である。開口121,124及び127は、上面153から下面154に向かって貫通するように開口している。従って、開口121,124及び127は、上面153から吸収部材51向かって貫通するように開口する。従って、開口端部120,123及び126は、上面153の前後方向に沿って設けられている。上板150は、開口端部120,123及び126端部に近づくにつれて上面153から下面154に向かう傾斜部122,125及び128を開口端部120,123及び126の周りに各々備えている。
図9に示すように、前後方向における各開口端部120,123及び126の長さL3は、前後方向における吸収部材51の長さL2以下である。各開口端部120,123及び126の長さL3は、ワイパ31の長さL1以上である。
互いに隣接する開口端部120及び開口端部123の間の間隔W1は、互いに隣接する開口端部123及び開口端部126の間の間隔W2以下である。すなわち、後述する端面201に近い側の間隔W1は、左右方向において端面201に遠い側の間隔W2以下である。開口端部120,123及び126と側壁151との間隔は、開口端部120,123及び126と側壁152との間隔より広い。
図10に示すように、右端部150Aは、下面154の左右方向における上板150の右方向の端部である。図19に示すように、右端部150Aは、後述する吸収部材51の吸収面202よりも下面154から上面153に向かう厚み方向において上側に位置する。
<係合突起161,162の構造>
図9から図12に示すように、係合突起161,162は、メンテナンス部材149の前後方向の端部、より詳細には、配置領域153Aにおいて右端部150A側の側壁151,152から、各々前後方向に突出する突起である。係合突起161,162は、夫々、後述する係合溝部921,922に対して着脱可能である(図8及び図14参照)。一対の係合突起161,162の前後方向における間隔L11(図9参照)は、一対の係合溝部921,922の前後方向における間隔L12(図8参照)と同じである。ただし、この同じについては、係合突起161,162が係合溝部921,922に各々回動可能に保持されて、メンテナンス部材149が開閉される程度を含み、たとえば間隔L11は、間隔L12よりわずかに小さくても同じとみなす。図9,図10及び図14に示すように、係合突起161,162は、各々、平面163,164、及び円弧面165,166を備えている。図10に示すように、係合突起161及び162は、左右方向における長さL6が、上下方向における長さL7よりも長い。
係合突起161,162の平面163,164は、各々、メンテナンス部材149の側壁151,152と直交しつつこれらに接続された面である。平面163,164は、後述する吸収部材51の吸収面202と平行である。円弧面165,166は、各々、メンテナンス部材149の側壁151,152と直交しつつこれらに接続された面である。円弧面165,166は、平面163と平面164との端部を互いに接続する面である。係合突起161,162の円弧面165,166は、各々、後述する係合溝部921,922に沿う円弧状である。メンテナンス部材149が鉛直方向に平行に配置された状態において、平面163、平面164、円弧面165、及び円弧面166は、夫々、係合突起161,162の左面、右面、上面、及び下面を形成する。鉛直方向に平行に配置された状態は、上板150の左右方向が鉛直方向に平行であり、係合突起161、162が相対的に鉛直方向下側に位置する状態である。図14に示すように、平面163と平面164との間の長さL7は、係合溝部921,922の開口923の左右方向の幅L9より短い。円弧面165と円弧面166との間の長さL6は、係合溝部921,922の開口923の左右方向の幅L9より長く、且つ、係合溝部921,922の直径L8より僅かに短い。これにより、メンテナンス部材149が、図4に示す装着姿勢にある場合、係合突起161,162は係合溝部921,922から抜けない。
<係止突出部190の構造>
図11及び図12に示すように、係止突出部190は、無配置領域153Bおいて、下面154から吸収部材51に向かう下方向に突出する突出部である。図11に示すように、係止突出部190は、下面154から下方向に立設した板部191と、板部191の先端に設けられた係止爪192とを備える。係止爪192は、図14に示す係止部856に係止されて、図3及び図4に示すように、メンテナンス部材149が閉じた状態に固定される。
凹部181に作業者の指が引っ掛けられて、凹部181が上方に引っ張られると、係止爪192と、係止部856との係合が解除される(図7及び図14参照)。係合溝部921,922内に配置された係合突起161,162を軸としてメンテナンス部材149が正面視時計回りに回転し、図14に示すように、メンテナンス部材149が鉛直方向に平行に配置された状態になる。なお、メンテナンス部材149が回転する時、係合突起161,162の円弧面165,166が係合溝部921,922の内面に沿って摺動する。
メンテナンス部材149が鉛直方向に平行に配置された状態で、作業者がメンテナンス部材149を上方に引っ張る。係合突起161,162の平面163と平面164との間の幅は、係合溝部921,922の開口923の左右方向の幅より短い。このため、図14に示すように、係合溝部921,922の開口923を介して、係合突起161,162が係合溝部921,922から抜けて、メンテナンス部材149が後述する装着部85から取り外される。新たなメンテナンス部材149は、上述とは逆の順序で、装着部85に装着される。
<吸収部材51の構造>
図7、図11及び図12に示すように、吸収部材51は、メンテナンス部材149の上板150の下面154に固定されている。吸収部材51は、略直方体形状であり、配置領域153A(図9参照)の下面154側、且つ、側壁151及び側壁152の間に固定されている。吸収部材51は側壁152に当接しており、吸収部材51と側壁151との間には隙間が存在する。吸収部材51は、例えば、スポンジ又はフェルトなど、液体を吸収可能な材料で形成されており、ワイパ31に付着したインクを吸収する。
図11及び図12に示すように、吸収部材51は、右端に、直方体の右側面である端面201を備え、ワイパ31に対向する下側に直方体の底面である吸収面202を備えている。吸収部材51は、吸収面202と反対側の上面に固定面204(図13参照)を備える。吸収部材51は、固定面204を上板150の下面154に当接して固定されている。上板150の右端部150A側に端面201が露出する。即ち、上板150の右端部150A側に、右端部150Aと平行、且つ、下面154と直交する方向に、吸収部材51の端面201が延設されている。端面201は、上板150の前後方向に延設されている。下面154において、吸収部材51は、各開口端部120,123及び126を塞ぐ位置に固定されている。吸収部材51は、保湿溶液、水などの液体によって湿潤されている。
吸収面202は、前後左右に方向に延びる平面でもよいし複数の溝211,212及び213を備えていてもよい。吸収面202が複数の溝211,212及び213を備える場合、端面201側から、溝213,212及び211の順で、溝は形成されている。吸収面202は、ワイパ31に接触する接触部203を備える。接触部203は、吸収面202側の部位のうち、溝211〜213が形成されている部位以外の部位である。
溝211〜213は、各々、前後方向に沿って延びる。溝211〜213は、接触部203から、上方向に凹んだ溝である。図13に示すように、溝211〜213は、吸収部材51を上方に貫通していない、上方向に凹んだ溝でも、吸収部材51を貫通する吸収部材孔でもよい。
図13に示すように、溝211,212及び213は、上下方向において開口端部120,123及び126に重複しない位置に形成されている。従って、溝211,212及び213は、上下方向において開口121,124及び127とも重複しない。
図12に示すように、吸収面202において、溝213は、吸収部材51の右端の端面201側に設けられている。溝212は、溝213の左方に設けられている。溝211は、溝212の左方に設けられている。溝211は、溝212の左方に設けられ、吸収部材51の左端部に設けられている。即ち、溝211〜213は、左右方向に互いに離間して設けられている。以下の説明では、接触部203のうち、溝213より右側の部位を第一部位221といい、溝213と溝212との間の部位を第二部位222という。接触部203のうち、溝212と溝211との間の部位を第三部位223という。
左右方向における溝213の長さL4(図12参照)は、左右方向における開口端部120の長さL5(図9参照)以下である。左右方向における溝211,及び212の長さは、長さL4と異なっていてもよいし、同じでもよい。また、左右方向における開口端部123及び126の長さは、長さL5と異なっていてもよいし、同じでもよい。
<吸収駆動機構59>
図5及び図7に示すように、吸収駆動機構59は装着部85と回転部材93とを含む。吸収駆動機構59の駆動によってメンテナンス部材149が左右方向に移動する。装着部85は、メンテナンス部材149が装着される部材である。装着部85は、第一壁部851、第二壁部852、第三壁部853、及び側壁861,862を備えている。
第一壁部851は、平面視で前後方向に長い矩形状であり、装着部85の左端部を形成する壁部である。第一壁部851は、長孔854を備えている。長孔854は第一壁部851を上下方向に貫通し、前後方向に延びる。長孔854には、後述する軸部933が挿通される。
第一壁部851の右端部には、上方に延びる第二壁部852が接続されている。第一壁部851と第二壁部852との接続部には、前後方向に長い孔部855が設けられている。第二壁部852の上端は、第三壁部853に接続されている。第三壁部853は、平面視で前後方向に長い矩形状である。側壁861,862は、第三壁部853の前後方向の端部から上方に延び、且つ、第三壁部853より右方に延びる。
図5及び図8に示すように、側壁861,862の右端部には、夫々、係合溝部921,922が設けられている。係合溝部921,922は、側壁861,862を前後方向に貫通している。係合溝部921,922の開口923は、ヘッド部110側である上側に開口している。より詳細には、図14に示すように、係合溝部921,922は、側面視円形状であり、その上端が上方に開口した開口923である。図8に示すように、メンテナンス部材149が装着部85に装着された場合、係合突起161,162が、各々、係合溝部921,922内に配置される。係合溝部921,922は、係合突起161,162を配置可能に形成されれば、側壁861,862を貫通しなくてもよい。
装着部85は、回転部材93の回転に連動して左右方向に移動する。図4及び図5に示すように、回転部材93は、装着部85の第一壁部851、第二壁部852、及び第三壁部853の下側に位置している。回転部材93は、回転壁部931、駆動軸932(図4参照)、及び軸部933を備えている。回転壁部931は、平面視で略円形状の壁部である。駆動軸932は、上下方向に延び、その上端が回転壁部931の底面の中心部に接続されている。駆動軸932は、モータ、ギア等を含む第二駆動部95(図15参照)に接続されており、第二駆動部95の駆動に伴って回転し、回転壁部931を回転させる。
軸部933は、上下方向に延び、その下端が回転壁部931の上面の外周部に接続されている。軸部933は、駆動軸932の回転中心より外側に位置し、長孔854に挿通されている。吸収駆動機構59がメンテナンス部材149を移動させる態様については後述する。
<プリンタ1の電気的構成>
図15を参照して、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1は、プリンタ1を制御するCPU40を備える。CPU40には、ROM41、RAM42、ヘッド駆動部43、主走査駆動部45、副走査駆動部46、第一駆動部94、第二駆動部95、表示制御部48、及び操作処理部50が、バス55を介して電気的に接続されている。
ROM41には、CPU40がプリンタ1の動作を制御するための制御プログラム及び初期値等が記憶されている。RAM42には、制御プログラムで用いられる各種データが一時的に記憶される。ヘッド駆動部43はインクを吐出するヘッド部110に電気的に接続されており、ヘッド部110(図3参照)の各吐出チャンネルに設けられた圧電素子を駆動し、ノズルからインクを吐出させる。
主走査駆動部45は、駆動モータ19(図1参照)を含み、キャリッジ20を左右方向(主走査方向)に移動させる。副走査駆動部46は、プラテン駆動機構6(図1参照)を駆動して、プラテン5(図1参照)を前後方向(副走査方向)に移動させる。
第一駆動部94は、図示しない第一駆動モータ及びギア等を含み、吸収駆動機構59を駆動する。吸収駆動機構59は、第一駆動部94の駆動に伴い、メンテナンス部材149を左右方向に移動させる。第二駆動部95は、図示しない第二駆動モータ及びギア等を含み、ワイパ駆動機構58を駆動する。ワイパ駆動機構58は、第二駆動部95の駆動に伴い、ワイパ31及びワイパ支持部32を上下方向に移動させる。
<ワイパ払拭動作>
図6に示すように、ノズル面払拭動作によってノズル面111からインクが除去されると、インクがワイパ31に付着する。ノズル面払拭動作は、ワイパ31とワイパ支持部32とが第一接触位置に移動され、ヘッド部110が左右方向に移動されることによって行われる。図6に示すように、ヘッド部110が右方向に移動する場合は、ワイパ31の先端が右側に撓む。ヘッド部110が更に右方向に移動し、ワイパ31の先端がノズル面111の左端に移動すると、ワイパ31の先端がノズル面111の左端から離れる。今まで右側に撓んでいたワイパ31の先端は弾性反撥力によって元の姿勢に戻ろうとする。この時、ワイパ31の先端に付着していたインクは、左方向に向けて弾き飛ばされて飛散する。インクの飛散方向にはメンテナンス部材149の上板150が位置しているため、飛散したインクは上板150の上面153に飛散する可能性がある。ワイパ払拭動作は、ノズル面払拭動作が実行された後に実行され、吸収部材51によってワイパ31からインクを払拭する。ワイパ払拭動作は、CPU40がROM41に記憶された制御プログラム読み出し、ワイパ払拭処理(図16参照)を実行してプリンタ1を制御することによって行われる。
図3に示すように、ワイパ31が離間位置にあるとする。このとき、軸部783及び移動部63は、最も右側に位置する。
CPU40は、第二駆動部95を駆動し、ワイパ31を離間位置(図3参照)から第二接触位置(図4参照)に移動させる(S1)。より詳細には、図3に示すように、第二駆動部95が駆動されることによって、軸部783が回転移動する。軸部783は長孔75内を摺動しつつ、壁部74を左方向に押す。これによって、図4に示すように、移動部63が左方向に移動し、傾斜部641,642が左方向に移動する。傾斜部641,642の移動に伴い、ワイパ支持部32は、案内壁部801,802によって案内されつつ、巻バネ60の付勢力に抗して傾斜部641,642に沿って上方向に移動する。そして、CPU40が第二駆動部95の駆動を停止すると、ワイパ31及びワイパ支持部32は、第二接触位置(図4参照)で停止する。
次いで、CPU40は、第一駆動部94を駆動し、メンテナンス部材149をワイパ31に対して右方向に移動させる(S2)。より詳細には、図4に示すように、第一駆動部94が駆動されることによって、軸部933が回転移動する。軸部933は長孔854内を摺動しつつ、第一壁部851を右方向に押す。これによって、装着部85、メンテナンス部材149が、第一位置(図4参照)から第二位置(図17参照)に向けて右方向に移動する。第一位置は、装着部85、メンテナンス部材149の左右方向における移動範囲の左端の位置であり、第二位置は右端の位置である。装着部85、メンテナンス部材149が第二位置にある場合、ワイパ31の上端部は、溝211内に位置する。
メンテナンス部材149が右方向に移動する過程で、ワイパ31の左面の上端部が、第一部位221の端面201に当接する。次いで、ワイパ31が反りつつ、ワイパ31の左面の上端部が第一部位221の底面に摺接する。ワイパ31が溝213内に入ると、反っていたワイパ31が上方向に延び、ワイパ31の左面の上端部が第二部位222の右端面に当接する。この動作をワイパ31が溝211に入るまで行う。ワイパ31が溝211内に入ると、反っていたワイパ31が上方向に延びる(図17参照)。CPU40が第一駆動部94の駆動を停止すると、第二位置(図17参照)において、装着部85、メンテナンス部材149が停止する。
次いで、CPU40は、第一駆動部94(図15参照)を駆動し、メンテナンス部材149をワイパ31に対して左方向に移動させる(S3)。より詳細には、第一駆動部94が駆動されることによって、軸部933が第一壁部851を左方向に押す。これによって、装着部85、メンテナンス部材149が第二位置(図17参照)から第一位置(図4参照)に向けて左方向に移動する。
左方向への移動においても、ワイパ31の接触部203との摺接と、溝211〜213内への侵入とが行われる。第一部位221がワイパ31の左方に移動すると、反っていたワイパ31が上方向に延びる(図4参照)。CPU40が第一駆動部94の駆動を停止すると、第一位置(図4参照)において、装着部85及びメンテナンス部材149が停止する。
次いで、CPU40は、第一駆動部94を駆動し、吸収部材51をワイパ31に対して右方向に移動させる(S4)。これによって、装着部85及びメンテナンス部材149が、第一位置(図4参照)から第二位置(図17参照)に向けて右方向に移動する。S4の処理は、S2と同じであるので、詳細の説明は省略する。
次いで、CPU40は、第二駆動部95を駆動し、ワイパ31及びワイパ支持部32を第二接触位置(図17参照)から離間位置(図3参照)に移動させる(S5)。より詳細には、図4に示すように、第二駆動部95が駆動されることによって、軸部783が壁部74を右方向に押す。これによって、図3に示すように、移動部63が右方向に移動し、傾斜部641,642が右方向に移動する。傾斜部641,642の移動に伴い、ワイパ支持部32は、下方向に移動する。そして、CPU40が第二駆動部95の駆動を停止すると、ワイパ31及びワイパ支持部32は、離間位置で停止する。このとき、装着部85及びメンテナンス部材149は、第二位置(図17参照)に位置する。
次いで、CPU40は、第一駆動部94を駆動し、メンテナンス部材149を左方向に移動させる(S6)。これによって、メンテナンス部材149及び装着部85が第二位置(図17参照)から第一位置(図4参照)に移動する。次いで、CPU40はワイパ払拭処理を終了する。
以上のように、ワイパ払拭動作が実行されると、インクがワイパ31から吸収部材51に付着する。また、ワイパ31の先端からインクが飛散して、メンテナンス部材149の上板150の上面153に飛散する場合がある。上板150の上面153には、前後方向に開口端部120,123及び126が配置され、下面154には、開口端部120,123及び126を塞ぐように吸収部材51が固定されている。従って、上面153に飛散したインクは、開口端部120,123及び126から開口121,124及び127を通過して、吸収部材51に吸収される。従って、上面153に飛散したインクが残留する可能性を低減して、飛散したインクの回収性能を向上することができる。
前後方向に沿って、開口端部120,123及び126は延設されている。従って、上面153に付着したインクは、前後方向に沿って延設されている長孔の開口121,124及び127を通過して吸収部材51に吸収されやすくなる。また、例えば、ワイパ31と開口端部120,123及び126が同じ前後方向に沿って延びているので、ワイパ31から飛散するインクは開口121,124及び127を通過して吸収部材に吸収されやすくなる。
前後方向における各開口端部120,123及び126の長さL3は、前後方向における吸収部材51の長さL2以下である。従って、前後方向において、開口端部120,123及び126と吸収部材51との間に隙間が生じず、開口121,124及び127を通過したインクは吸収部材51に吸収され、下方に落下する可能性を低減できる。
上板150の左右方向おいて、開口端部は複数設けられている。一例として、3つ設けられている。従って、開口領域を広げられるので、上板150の上面153に付着したインクは、吸収部材51に吸収される可能性が高くなる。また、1つの開口端部が複数の開口領域をカバーしているので、上板150の強度が低下するおそれがあるが、複数の開口端部が、1つの場合と同じ開口領域をカバーしているので、上板150の強度が低下するおそれを低減できる。また、複数の開口端部が1つの開口端部の場合と同じ開口領域をカバーする場合には、1つの開口端部が複数の開口領域をカバーした場合に比べて、上板150における吸収部材51の固定領域が狭くならない。これにより、上板150から吸収部材51が外れにくくなる。
互いに隣接する開口端部120及び開口端部123の間の間隔W1が、互いに隣接する開口端部123及び開口端部126の間の間隔W2以下である。すなわち端面201に近い間隔W1は、左右方向において隣接する間隔W2以下である。これにより、開口端部120と開口端部123との間隔W1が間隔W2と等しい場合に比べて、開口端部123が端面201に近づく。従って、端面201に近い上面153上にインクが多く溜まっても、端面201に開口端部123が近いので、開口端部120及び開口端部123を介して、インクを吸収部材51に吸収させやすい。
配置領域153Aは、上板150の左右方向において、吸収部材51の端面201側に位置し、無配置領域153Bは、配置領域153Aに隣接して設けられている。従って、インクが付着しやすい吸収部材51の端面201の側の上板150に、開口121,124及び127を設けることが出来る。従って、インクが付着しやすい吸収部材51の端面201の側の開口121,124及び127からインクを通過させて吸収部材51に吸収させやすい。また、無配置領域153Bには開口端部120,123及び126が配置されないので、上板150は無配置領域153Bに開口端部が配置される場合よりも強度を有する。この結果、上板150が変形しにくい。
メンテナンス部材149は、無配置領域153Bにおいて右端部150A側の側壁151,152から、夫々前後方向に突出する係合突起161,162を備えている。係合突起161,162の円弧面165,166は、係合溝部921及び922に沿う円弧状である。係合突起161及び162は、左右方向における長さL6(図10参照)が、係合溝部921,922の直径L8(図14参照)より僅かに短い。従って、係合突起161,162が係合溝部921及び922内で回動できる。平面163と平面164との間の幅L7(図10参照)は、係合溝部921及び922の開口923の左右方向の幅L9(図14参照)より短い。従って、メンテナンス部材149が鉛直方向に配置された状態において、係合突起161,162は開口923を通過することができる。また、係合突起161及び162は、左右方向における長さL6(図10参照)が、上下方向における長さL7よりも長く、開口923の幅L9より長い。従って、図14に示すように、メンテナンス部材149が鉛直方向に配置された状態において、係合突起161及び162が、係合溝部921及び922から外れて、メンテナンス部材149が取り外し可能である。一方、メンテナンス部材149が図4に示す装着姿勢にある場合には、取り外れにくくできる。特に、ワイパ払拭動作時において、メンテナンス部材149は、ワイパ31との接触による力を受ける。この力を受けても、係合突起161及び162が、係合溝部921及び922から外れにくくできる。
前後方向における開口端部120,123及び126の長さは、ワイパ31の長さ以上であるので、ワイパ31から飛散したインクを開口端部120,123及び126から開口121,124及び127を介して、吸収部材51に吸収させやすい。
吸収部材51は開口端部120,123及び126を塞ぐので、インクが開口121,124及び127から吸収部材51に吸収されずに落下する可能性を低減できる。
吸収部材51の溝211,212及び213は、開口端部120,123及び126に重複しない位置に形成されている。従って、吸収部材51の溝211,212及び213により、ワイパ31に付着したインクの払拭性能を向上できる。さらに、吸収部材51の溝211,212及び213は、開口端部120,123及び126と重複しないので、開口121,124及び127から流入するインクは、厚みのある位置にて吸収部材51に吸収される。従って、インクが、溝211,212及び213にしみ出る可能性を低減できる。
左右方向における溝211〜213の各長さL4は、左右方向における開口端部120、123及び126の各長さL5以下である。従って、開口121,124及び127から吸収部材51に流入し吸収されたインクが、溝211〜213にしみ出る可能性をさらに低減できる。
開口端部120,123及び126の回りに傾斜部122,125及び128を備えるので、傾斜部122,125及び128に沿って開口端部120,123及び126から開口121,124及び127にインクが流入しやすい。また、上板150の色は、一例として、グレイであるので、上面153及び下面154も色はグレイである。インクがカラーの場合でも、白の場合でも、上板150に付着したインクは、認識されやすい。従って、上板150は、インクによる汚れが目立つので、メンテナンス部材149の交換時期が上板150の汚れにより分かりやすい。
上板150の右端部150Aは、下面154の左右方向側の上板150の端部である。って、この右端部150Aは、吸収部材51の吸収面202よりも厚み方向側に位置する。厚み方向は下面154から上面153に向かう方向であり、上方向である。これにより、吸収部材51の端面201は、右方向に露出し、ワイパ払拭動作時においてメンテナンス部材149が右方向に移動した際に、ワイパ31は上板150に接触せずに吸収部材51の端面201に接触する。また、上板150の上面153から吸収部材51に向かって開口する開口端部120,123及び126が形成されているので、上板150の右端部150Aが吸収部材51より上方に位置する。従って、上板150の上面153に飛散したインクは、上面153から開口端部120,123及び126を経由して、開口121,124及び127を通過し、吸収部材51に流れ込む。従って、上板150の上面153に付着したインクの回収効率を高めることができる。
吸収部材51が保湿溶液98によって湿潤されている。このため、吸収部材51が保湿溶液98によって湿潤されておらず乾いている場合に比べて、吸収部材51に付着したインクが固化しにくい。よって、吸収部材51の表面で固化したインクによって吸収部材51の表面が目詰まりし、インクを吸収し難くなる可能性を低減することができる。
吸収部材51に溝211〜213が形成されていることによって、溝211〜213が形成されていない場合に比べて、接触部203の左右方向の端面の数が多くなる。よって、接触部203の端面が、ワイパ31における左右方向の面に接触する回数が多くなる。よって、溝211〜213が設けられていない場合に比べて、ワイパ31の上端の先端及び側面にインクが残る可能性を低減できる。故に、ノズル面払拭動作(図6参照)によってノズル面111から拭き取ったインクがワイパ31に残り、残ったインクが、次回のノズル面払拭動作時に再びノズル面111に付着して、ノズル面111からのインクの不吐出が発生する可能性を低減できる。
本実施形態では、ワイパ31及び吸収部材51が、ヘッド部110とは別に設けられているので、ヘッド部110が振動しても、ワイパ31及び吸収部材51に付着したインクが飛び散る可能性を低下できる。
上記実施形態において、プリンタ1は本発明の「印刷装置」の一例である。ヘッド部110は本発明の「記録ヘッド」の一例である。ノズル面111は本発明の「ノズル形成面」の一例である。上板150は本発明の「板」の一例である。下面154は本発明の「第一面」の一例である。上面153は本発明の「第二面」の一例である。メンテナンス部材149の上板150の前後方向は、本発明の「第一方向」の一例である。メンテナンス部材149の上板150の左右方向は、本発明の「延設方向」の一例である。下面154から吸収部材51に向かう方向が、すなわち下方向が、本発明の「第二方向」の一例である。係合突起161及び162は本発明の「第一突出部」の一例である。係止突出部190は本発明の「第二突出部」の一例である。係合溝部921及び922は本発明の「第一孔」の一例である。右端部150Aは本発明の「板端部」の一例である。側壁151,152は本発明の「第一方向の各端部」の一例である。固定面204は、本発明の「対向面」の一例である。吸収面202は本発明の「露出面」の一例である。間隔W1は本発明の「第一間隔」の一例である。間隔W2は本発明の「第二間隔」の一例である。
本発明は、上記実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。たとえば、吸収部材51の溝211,212及び213が上下方向に貫通する貫通孔である場合は、上下方向において、開口端部120,123及び126に重複する位置に形成されてもよい。この場合には、開口端部120,123及び126から開口121、124及び127に流入したインクは、溝211,212及び213を通過して下方に落下する。従って、吸収部材51に吸収される液体の量を減らして、吸収部材の寿命を長くできる。また、開口端部120,123及び126は、3個に限られず、1個、2個、4個及び5個等の任意の個数設けられてもよい。また、同様に、溝211,212及び213は、3個に限られず、1個、2個、4個及び5個等の任意の個数設けられてもよい。また、上板150の色は、グレイに限られず、任意の色でよいが、カラー及び白のインクの付着が分かりやすい色であるのが望ましい。
溝211,212及び213が貫通孔である場合に、左右方向における溝211,212及び213の長さL4(図12参照)は、左右方向における開口端部120,123及び126の長さL5(図9参照)以上であってもよい。この場合には、開口端部120,123及び126から開口121、124及び127に流入したインクは、左右方向において、開口の長さL4が開口端部120,123及び126の開口の長さL5以上である貫通孔を通過して下方に落下する。従って、吸収部材51に吸収される液体の量を減らして、吸収部材の寿命をさらに長くできる。貫通孔である溝211,212及び213が本発明の「吸収部材孔」の一例である。
吸収部材51が左右方向に移動してワイパ払拭動作が実行されていたが、これに限定されない。吸収部材51がワイパ31に対して相対移動すればよく、例えば、吸収部材51に対してワイパ31が左右方向に移動して、ワイパ払拭動作が実行されてもよい。また、ヘッド部110が左右方向に移動して、ノズル面払拭動作が実行されていたが、これに限定されない。ワイパ31がノズル面111に対して相対移動すればよく、例えば、ノズル面111に対してワイパ31が左右方向に移動して、ノズル面払拭動作が実行されてもよい。
また、ワイパ31及び吸収部材51が、非印刷領域140に設けられていたが、印刷領域130に設けられていてもよい。また、ノズル面111から吐出される液体は、インクに限定されず、例えば、布帛が染められた色を脱色する抜染材であってもよい。
1 プリンタ
31 ワイパ
40 CPU
51 吸収部材
110 ヘッド部
111 ノズル面
120,123,126 開口端部
122,125,128 傾斜部
149 メンテナンス部材
150 上板
150A 右端部
153 上面
153A 配置領域
153B 無配置領域
154 下面
161,162 係合突起
190 係止突出部
202 吸収面
204 固定面
211,212,213 溝
921,922 係合溝部

Claims (18)

  1. インクを吐出する記録ヘッドのノズル形成面に付着したインクを拭き取るワイパに付着したインクを回収する、印刷装置に装着可能なメンテナンス部材であって、
    第一面及び前記第一面と反対側の第二面とを有する板と、
    前記第一面の延設方向に端面が露出し、かつ、前記第一面に固定され、インクを吸収可能な吸収部材と、
    前記板に形成され、から前記吸収部材に向かって開口する開口端部と
    を有することを特徴とするメンテナンス部材。
  2. 前記端面は第一方向に延設され、
    前記第一方向に沿って、前記開口端部は延設されていることを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス部材。
  3. 前記第一方向における前記開口端部の長さは、前記第一方向における前記吸収部材の長さ以下であることを特徴とする請求項2に記載のメンテナンス部材。
  4. 前記開口端部は、前記延設方向において複数設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のメンテナンス部材。
  5. 前記延設方向において互いに隣接する前記開口端部の間隔の内、前記端面に近い側の第一間隔は、前記端面に遠い側の第二間隔以下であることを特徴とする請求項4に記載のメンテナンス部材。
  6. 前記板は複数の前記開口端部が配置される配置領域と前記開口端部が配置されない無配置領域を備え、
    前記配置領域は前記端面の側に位置し、前記無配置領域は、前記延設方向において前記配置領域に隣接することを特徴とする請求項4又は5に記載のメンテナンス部材。
  7. 前記配置領域において、前記第一方向に突出する第一突出部と、
    前記無配置領域において、前記第一面から前記吸収部材に向かう第二方向に突出する第二突出部とを備えたことを特徴とする請求項6に記載のメンテナンス部材。
  8. 前記第一突出部は、前記延設方向における長さが前記第二方向における長さよりも長いことを特徴とする請求項7に記載のメンテナンス部材。
  9. 前記第一突出部は、前記配置領域において、前記第一方向の各端部から突出するように一対設けられ、
    一対の前記第一突出部の前記第一方向における間隔は、前記第一突出部が各々係合する一対の第一孔の前記第一方向の間隔と同じであり、
    一対の前記第一孔は、
    前記記録ヘッド、および前記ワイパを備える前記印刷装置に設けられることを特徴とする請求項7又は8に記載のメンテナンス部材。
  10. 前記第一方向における前記開口端部の長さは、前記第一方向における前記ワイパの長さ以上であることを特徴とする請求項9に記載のメンテナンス部材。
  11. 前記吸収部材は前記開口端部を塞ぐ位置に設けられていることを特徴とする請求項4〜10の何れかに記載のメンテナンス部材。
  12. 前記吸収部材は、前記第一方向に延び、前記開口端部と重複しない位置に形成された溝を備えることを特徴とする請求項11に記載のメンテナンス部材。
  13. 前記延設方向における前記溝の長さは、前記延設方向における前記開口端部の長さ以下であることを特徴とする請求項12に記載のメンテナンス部材。
  14. 前記吸収部材は、前記第一方向に延び、前記開口端部と重複する位置に形成された吸収部材孔を備えることを特徴とする請求項4〜13の何れかに記載のメンテナンス部材。
  15. 前記延設方向における前記吸収部材孔の長さは、前記延設方向における前記開口端部の長さ以上であることを特徴とする請求項14に記載のメンテナンス部材。
  16. (開口の周りに傾斜部がある)
    前記板は、前記開口端部に近づくにつれて前記第二面から前記第一面に向かう傾斜部を前記開口端部の周りに備えることを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載のメンテナンス部材。
  17. 前記板の色は、グレイであることを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載のメンテナンス部材。
  18. 第一面及び前記第一面と反対側の第二面とを有する板と、
    インクを吸収するための部材であって、前記第一面と対向する対向面と前記対向面と反対側の露出面とを有し、前記第一面に固定され、かつインクを吸収可能な吸収部材と、
    前記第一面の延設方向側の前記板の端部であって、前記露出面よりも前記第一面から前記第二面に向かう厚み方向側に位置する板端部と、
    前記板に形成され、前記第二面から前記吸収部材に向かって開口する開口端部と
    を有することを特徴とするメンテナンス部材。
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