JP6083106B2 - 基板保持用枠体の搬送方法 - Google Patents
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Description
基板の例としては薄板ガラス基板があり、特には、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、液晶表示装置用のカラーフィルター基板、それらの中間製品、その他の各種基板等を挙げることができる。これらの大型の基板は撓みやすく、四周縁辺部のみを支持した場合には、下方にやや湾曲した状態になるが、多段積みした際に基板の相互間が接触しないようにし、かつ高い密度に積層する必要がある。さらに、搬送時や保管時の振動による破損や割れから基板を保護する必要があり、塵埃の混入や汚染を防止する必要もある。
本発明はこれらの搬送・保管装置のうち基板保持用枠体に関するものであり、特に、基板保持用枠体を従来のように、枠体の左右に張り出した手掛け部や係合部を把持する方法によらずに搬送可能にすることを考慮した基板保持用枠体とその搬送方法に関するものである。
しかし、これら液晶表示ディスプレイ、プラズマ表示ディスプレイ、有機ELディスプレイに代表されるフラットパネルディスプレイ製品は、表示装置自体が大型化していること、小サイズ物であっても多面付けの状態で製造されること等のため、用いられる基板やその中間製品等は大サイズ化しており、1メートル角程度のサイズにもなると、0.7mm厚のガラス基板でも対向する2辺または4辺を支持した場合は、中間部が100mm以上も下方(重力方向)に湾曲した状態になるのを避けられない。基板はさらに2メートル角以上の大サイズ化が求められており、保管スペースや取り扱い装置の問題からこのような基板を高密度で安全に保管し、取り扱いできるようにする必要がある。
上記の様に従来は枠体の外側に突出して係合部を設けて、枠体にハンドリングを行うのが一般的であった。
図17は、従来の基板保持用枠体の一般的形態である。基板保持用枠体10は、断面が矩形状の中空構造である金属枠を組み立てして、左右の辺11a、11bと前後の辺11c、11dからなる平面視矩形状の金属枠部11に構成されている。金属枠部11の4隅は、コーナーピース16により接合されている。枠体の全体を平面にする場合もあるが、前後の辺11c、11dの中央部が下方に湾曲する場合が多い。
左右の辺(一般に基板の長辺側を載せる辺)には、手掛部15が形成され、基板保持用枠体をロッボットで搬送する際の把持部にされている。
基板を基板保持用枠体10に載せて、100〜150段の多段積み重ね体100にし、上面に上蓋21を被せ、下段にインナーパレット30をあてがい、ベルト23で結束し、さらに防振パレット40に乗せた梱包状態にして搬送するのが一般的である。
まず、図16A、Bのように、枠体移送装置50の懸垂機構であるシリンダ51が下降する。次に、図16Cのように、シリンダ51の引き掛け部52を枠体10の手掛部15の下面に差し込みする。この状態で、シリンダ51が上昇すれば、引き掛け部52と手掛部15が係合しその状態(図16D)で、基板保持用枠体10を搬送できる。
従って、製造工程における基板の取扱いは勿論、工程間における基板の搬送及び保管についても異物や傷などが付かない様に取り扱うことが今まで以上に重要になってきた。
カラーフィルター層などの機能層が形成されていないガラスだけの基板の搬送では、基板同士が直接接触しないように基板の間に間紙や発泡材などを入れ積み重ねて梱包されるが、ガラス基板に機能層を付加したカラーフィルターなど高付加価値製品の基板の搬送及び保管については、機能層の面への傷や不純物汚染を防ぐ為、間紙や発泡材を極力接触させないことが望まれ、搬送時の衝撃や振動による基板の破損を防止するため一枚ごとに強度をもつ枠体に基板を載置し、上下の基板が接触しない状態で基板を載置した枠体を積層して搬送する方式が一般的である。
基板の積載効率を上げる為、枠体は、高密度に重ねる工夫がなされ、G6(第6世代)サイズの基板で積層する枠体の間隔は、10mm程度まで狭くすることも可能となり、これに伴い外周に突出した手掛部15の間隔も同じように狭くなる。
従って、ロボットハンドが積層された枠体の両側面の突出した手掛部15を掴む裕度が狭くなり、手掛部15のわずかな変形も把持不良となる。
ロボットハンドが把持する手掛部15は、外周枠から外側に延出している為、搬送時の接触により、変形が生じる事があり、これによりロボットハンドによる把持不良が発生する事がある。本発明は、このような把持不良を解決しようとするものである。
又積層した梱包物をトラック輸送や海上輸送などに用いるコンテナへの収納の観点からも枠体幅サイズの縮小は、重要な課題となってきている。
基板の輸送形態は、基板を保持した高重量物の枠体を載置できる十分な強度を有するパレット上に枠体を積み重ね一番上に蓋を載せベルトなどで固定した積層物を輸送中の振動を和らげる防振台に載置したものをカバーで全体を覆った状態である。
40フィートコンテナは、長さ(12.2m)×幅8ft(2.438m)となる。
一般的なコンテナにおいて、幅方向における外寸は2,438mm(8フィート)であり、幅方向における内寸は約2,346〜2,352mmである。
基板サイズは、G7サイズで2200*1900mm、G8サイズで2500*2200mmと大きくなり、これらの梱包体のパレットサイズは、幅方向が2100mm以上で2400mmを超えることも推察され、40フィートコンテナの内寸幅方向で収納が難しい状態となる。
本発明は、このような荷扱いの課題についても解決しようとするものである。
図1に示すように基板保持用枠体10は、断面が矩形状の中空構造である金属枠部11a、11b、11c、11dを、それぞれコーナーピース16で連結し、平面視矩形状に組み立てした金属枠部11が、該金属枠部11に沿って枠内側に延設した基板支持板13と、金属枠部11と基板支持板13の境界部に形成されている嵌合部12と、を有する構成にされている。ここまでの形状は、図17を参照して説明した従来の基板保持用枠体と同様である。
基板保持用枠体10を低い高さに形成する理由は、枠体の多段積み重ね体の基板積載密度を高めるためであり、開口部17を備えるのは、前記のように梱包体の体積を小さくするために手掛部15を備えないようにした枠体10を搬送可能にするためである。
基板保持用枠体10の第1の形態(請求項1)は、前後左右の四辺の金属枠部11a、11b、11c、11dが平坦な形状のものであり、基板保持用枠体10の第2の形態(請求項2)は、左右の金属枠部11a、11bは平坦であるが、前後の金属枠部11c、11dは、中央部が下方に湾曲した形状のものである。
いずれの形態も対抗する2辺の金属枠部11に、枠体10を懸垂するための開口部17を有している。図2Aに示すように開口部は、金属枠部11の1辺の中央部に1箇所と中央部から等間隔で両側に2箇所とに配置する。中央部に配置するのは、金属枠部11は、懸垂された時に中央部の撓みを減らすためである。又大型基板対応で懸垂の時に撓みのある場合は、更に開口部を補間して配置することも可能である。又異なる開口部の配置として図2Bに示すように金属枠部11の1辺の中央部に配置しないで1辺の両端付近に2箇所配置して、必要により内側に更に2箇所配置することも可能である。
シリンダ51は、シリンダ51とシリンダ51の先端の引き掛け部52を含めたものである。
その第1の搬送形態に対応する基板保持用枠体10は、開口部17の形状が引き掛け部52を有するシリンダ51先端を通す開口であって、該開口の水平方向開口幅が少なくとも直交する2方向で異なり、該中空の金属枠部11の内側上面には引き掛け部52と係合する構造を有するものである。
その第2の搬送形態に対応する基板保持用枠体10は、開口部17の形状が引き掛け部52を有するシリンダ51先端を通すことが可能な広幅部分と、懸垂装置を上昇する際に、前記引き掛け部52が、金属枠部11の開口部17の内部において金属枠上面と係合する狭幅部分とを有するものである。
その第3の搬送形態に対応する基板保持用枠体10は、開口部17の形状が上記第1の搬送形態に対応する開口形状ないし第2の搬送形態に対応する開口形状または引き掛け部52を有するシリンダ51先端を通すことが可能な正方形状、円形状のいずれかであるものである。
最初に、図4を参照して、基板保持用枠体の基本的な搬送方法について説明する。
まず、図4Aのように、枠体10の金属枠部11に形成した開口部17の上方に、枠体移送装置の懸垂機構であるシリンダ51の先端が待機する。シリンダ51先端には、引き掛け部52が取り付けられている。次に、図4Bのように、シリンダ51を下降させて引き掛け部52を開口部17内に挿入する。その後、図4Cのように、開口部17内で、シリンダ51を回転するか、引き掛け部52を水平移動するか、引き掛け部52を拡大するかして、引き掛け部52が開口部から垂直方向上方に脱出できない係合状態にする。
その状態で、図4Dのように、シリンダ51を上昇すると、この係合状態を維持した状態で基板保持用枠体10が、移送装置の移動の伴い搬送されることになる。
以下、基板保持用枠体10を枠体移送装置が懸垂する為のそれぞれの形態について、具体的な開口部17形状と係合方法とを合わせて、順次説明する。
なお以下の、第1の搬送形態は、シリンダ先端の引き掛け部が水平に回転して係合する形態であり、第2の搬送形態は、引き掛け部が枠体の長さ方向に水平移動して係合する形態であり、第3の搬送形態は、引き掛け部が開口内で拡大して係合する形態である。
図1に示すように前記基板保持用枠体10の対向する金属枠部11aと11bとに開口部17がそれぞれの金属枠部の中央部1か所と中央部から均等間隔で両端方向にそれぞれ1箇所以上備えられる。図1に示されているのは、金属枠部11aと11bにそれぞれ開口部17が3箇所であるが5箇所以上にすることも出来る。
図2は、金属枠部11に懸垂機構の先端に引き掛け部52が備えられたシリンダ51が金属枠部11の開口部17に係合している概念図である。該開口部17は、枠体移送装置50の懸垂機構であるシリンダ51の先端の引き掛け部52を通す開口形状である。
図7に示すように該開口部17の形状は、水平方向開口幅は少なくとも直交する2方向で異なり、開口部周辺の該中空の金属枠部の内上面には前記引き掛け部52と係合する構造を有する。
図5のように、枠体移送装置50は、基板保持用枠体10の金属枠部11上を上昇、下降できるシリンダ51及び該シリンダ51の先端に取り付けられている引き掛け部52を有しており、シリンダ51は引き掛け部52と一体で回転できる機能を有する。
シリンダ51の上昇に伴い引き掛け部52が基板保持用枠体10の開口部17の内上面と図6Bに示すkeの部分で係合し、シリンダ51の上昇と共に基板保持用枠体も上昇する。
図4Aは、断面が矩形状の中空構造である金属枠を、平面視矩形状に組み立てした金属枠部11が、該金属枠部11に沿って枠内側に延設した基板支持板13と、金属枠部と基板支持板の境界部に形成されている嵌合部12と、を有する構成にされている基板保持用枠体10に対して、金属枠部11に設けた開口部17上で枠体移送装置のロボットハンド55に取り付けられた先端に引き掛け部52を備えたシリンダ51が待機しているところを示す図である。図4Bは、先端に引き掛け部52を備えたシリンダ51が開口部17内に先端の引き掛け部52を挿入するところを示す図である。図4Cは、シリンダ51の先端の引き掛け部52が係合する位置まで回転するところを示す図である。図4Dは、シリンダ51が金属枠部17の内上面と係合し基板保持用枠体10を懸垂するところを示す図である。
第2の搬送形態では、基板保持用枠体10の前記開口部17は、該中空の金属枠部11の長さ方向に沿って、対称位置または平行移動位置に配置された一対の形状であって、開口部17の形状は、前記シリンダ51先端の引き掛け部52を所定の位置で通すことが可能な広幅部分と、懸垂装置を上昇する際に、前記引き掛け部52が、金属枠部11の開口部17の内部において金属枠部11上面と係合する狭幅部分とを有する特徴がある。
該開口部17の形状は、具体的には、図11に示すように3角形状、台形状、T字型形状、幅が異なる変形楕円形状または鍵穴型などがある。
図7Aないし図7Cは、いずれも金属枠部11の長さ方向に開口幅が異なる形状であり、図7Dは、開口形状がT字型形状で金属枠部11の幅方向に開口幅が異なる形状である。該開口部17のP1の位置(該シリンダ51先端の引き掛け部52を通すことが可能な広幅部分)に挿入され金属枠部11の内側でP2の位置(前記引き掛け部52が、金属枠部11の開口部17の内部において金属枠部11上面と係合する狭幅部分)に移動し、係合する。
図9Aは、ロボットハンド55のシリンダa53がシリンダb54先端の引き掛け部52を通すことが可能な広幅部の位置(図7DのP1の位置)に移動したところを示す図である。図9Bは、金属枠体11のT字開口部17にシリンダb54で引き掛け部52が下降して、該引き掛け部52が開口部17内に挿入したところを示す図である。
図10Eは、引き掛け部52が金属枠体11と係合した状態でロボットハンド55が上昇し、基板保持用枠体11を懸垂しているところを示す図である。
枠体移送装置50のロボットハンド55は、保持された基板保持用枠体10を所定の位置に移動した所でシリンダb54が所定の位置まで下降し停止する。下降停止位置は、シリンダ先端の引き掛け部52が基板保持用枠体10との係合が外れる位置まで下降し停止する。係合が外れた状態で、シリンダb54の先端に取り付けられている引き掛け部52がシリンダa53により水平移動して、T字開口部17の幅狭部分(図7のP2の位置)より幅広の部分(図7のP1の位置)で停止する。シリンダb54の先端の引き掛け部52が基板保持用枠体10の開口部17を通過できる位置となり、シリンダb54が上昇し基板保持用枠体10を分離することができる。
基板保持用枠体10の開口部17に、枠体移送装置50の懸垂機構のシリンダ51の先端の引き掛け部52が当初は該開口部17に嵌め込み可能な形状であって、嵌め込み後に水平方向に拡大または変形し、基板保持用枠体の開口部17の内上面に該引き掛け部52が係合する。枠体移送装置50の懸垂機引き掛け部52が前記開口部17から垂直方向上方に脱出できない係合状態にした後、懸垂機構が上昇して、該係合状態を維持して基板保持用枠体を移動することができる。
前記搬送方法は、開口部17が、先端に引き掛け部を有する枠体移送装置の懸垂機構であるシリンダ先端を通すことが可能な正方形状、円形状の形状も含めた基板保持用枠体10にも対応できる。
図12Aに示すように枠体移送装置50のロボットハンド55は、基板保持用枠体10の金属枠部11上で上昇、下降できるシリンダ51及び該シリンダ51の先端に取り付けられている引き掛け部52を有している。図12Bは、シリンダ51が下降して、該引き掛け部52を正方形状開口部17に挿入したところを示す図である。次に該引き掛け部52が該開口部17内で折れ曲がり、正方形状開口部の内上面に引き掛け部52が垂直方向上方に脱出できない係合状態にしたところを図12Cに示す。図12Dは、シリンダが上昇して、該係合状態を維持したのちにロボットハンドが上昇して基板保持用枠体10が懸垂して移動するところを示す図である。
シリンダ51の先端の引き掛け部52が金属枠部11の開口部を通過する時の形状を図13A1、図13B1、図13C1に示す。引き掛け部52は、係合部58と駆動ロッド56または駆動ワイヤ57とを有し、係合部58は、開口部17を通過する時は、垂直方向に長く、水平断面は、金属枠部11の開口部面積より小さい形状で、開口部を通過したあとで、該係合部58と繋がっている駆動ロッド56または駆動ワイヤ57が係合部58を押す動作または引っ張る動作で係合部58を水平方向に拡げる形状になり、金属枠部11の開口部17と係合することが可能となる。
図14Aは、圧縮エアーを利用し係合部58を拡大、縮小して係合するものであり、図14Bは、くの字の鍵型形状の動きを利用し係合するものである。
このような湾曲した基板保持用枠体は、第6世代基板(1850*1500mm 0.7mmt)以上の大型基板を高密度に積層し保管や輸送などに用いられる。これらの形態の基板保持用枠体の搬送においても本発明の第1ないし第3のいずれかの搬送形態が可能である。
該平坦な左右の金属枠部11の上面に開口部を複数設け、その開口部内において金属枠部11の上面と懸垂機構を有するシリンダ51の先端の引き掛け部52とが係合することにより、基板搬送枠体10の搬送を行うことができる。
枠体移送装置50は、基板保持用枠体10の金属枠部11上で上下できるシリンダ51及び該シリンダ51の先端に取り付けられている引き掛け部52を有しており、シリンダ51は引き掛け部52と一体で回転できる機能を有する。
図6に示すように基板保持用枠体10の開口部17は、開口形状が直交する2方向で異なり、枠体移送装置50の先端に引き掛け部52を備えたシリンダ51が下降し基板保持用枠体10の開口部17に挿入する際はシリンダ51の回転方向の位置は、引き掛け部52が通過できる位置にシリンダ51が固定され、引き掛け部52が通過した後に停止し、90度回転した後に上昇する。引き掛け部が90度回転したことにより、
シリンダ51の上昇に伴い引き掛け部52が基板保持用枠体10の開口部17の周辺と係合し、シリンダ51の上昇と共に基板保持用枠体10も上昇する。
対向する1対の金属枠部が湾曲した基板保持用枠体は、振動による基板の上下動が少ないので金属枠部の厚みを薄くし、基板間間隔を接近させられるので、枠体に収納された高密度の基板集積体を実現できる。
従来 第6世代のガラス基板1500mm*1850mm 0.7mmtは基板の撓みの為、基板を積層する際、基板同士が接触しない為には、30mm程度の間隔が必要であり、輸送手段のコンテナの高さ制限の為、積層は60段に積み上げるのが限界であったが、10mm〜20mmの間隔が可能となり、15mmで100段まで積層でき、10mmでは、150段まで積層した梱包が可能となった。
このことは、基板の保管スペースの節減、輸送効率の向上と共に、製造装置の小型化、効率化にも寄与するものである。
図18は、基板を載せた基板保持用枠体10を多段に重ね、インナーパレット30、防振パレット40を用いて梱包した状態の図である。
すなわち、各1枚の基板を載せた状態の基板保持用枠体10を、金属枠体11の嵌合部12の嵌め合わせにより多段に積み重ねし、最上段の基板保持用枠体10の嵌合部に上蓋20の嵌合部を嵌め合わせして封じ、かつ上蓋20が基板に接触しないように表面板21を挿入し、最下段の基板保持用枠体の嵌合部に、基板の湾曲形状に合わせた状態で基板に接触しない形状にされたパレット(インナーパレット)30の嵌合部を嵌め合わせて封じ、かつ上蓋とインナーパレット間を、結束機構22と結束ベルト23で結束し、さらに防振パレット40に載せる。輸送、保管の際は、全体を異物の付着を防ぐためカバー(不図示)で覆い、フォークリフト搬送や貨物としてトラック輸送、又は梱包体をコンテナに収納し貨物としてトラック輸送や船積みして海上輸送されるのが通常である。
11 金属枠部
11aと11b 左右の金属枠部
11cと11d 前後の金属枠部
12a 第1嵌合部
12b 第2嵌合部
13 基板支持板
15 手掛部
16 コーナーピース
17 開口部
20 上蓋
21 表面板
22 結束機構
23 結束ベルト
30 インナーパレット
40 防振パレット
50 枠体移送装置
51 シリンダ
52 引き掛け部
53 シリンダa
54 シリンダb
55 ロボットハンド
56 駆動ロッド
57 駆動ワイヤ
58 係合部
100 枠体の多段積み重ね体
A 基板
K 基板保持用枠体 空間域
k0 金属枠体内の幅方向の長さ
k1 開口部 金属枠体の幅方向の長さ
k2 開口部 金属枠体の長さ方向の長さ
ke 金属枠体と引き掛け部の係合部長さ
h1 引き掛け部の長辺の長さ
h2 引き掛け部の短辺の長さ
Claims (1)
- 基板保持用枠体の搬送方法であって、
前記基板保持用枠体は、断面が矩形状の中空構造である平坦な左右の金属枠と中央部が下方に湾曲した前後の金属枠とで構成された平面視矩形状の金属枠部と、該金属枠部に沿って枠内側に延設した基板支持板と、前記金属枠部と前記基板支持板の境界部に形成されている嵌合部と、を有し、対向する2辺の金属枠であって、前記平坦な左右の金属枠のそれぞれの上面に、該基板保持用枠体を懸垂するための複数の開口部を有しており、
前記複数の開口部は、前記平坦な左右の金属枠の長さ方向に沿って、対称位置または平行移動位置に配置されており、
前記基板保持用枠体の前記開口部から前記金属枠内に、縮小した状態では前記開口部に嵌め込み可能な形状であって嵌め込み後に圧縮エアーにより水平方向に拡大する係合部を先端に備えた引き掛け部を、前記係合部が縮小した状態で挿入し、
前記係合部の全体が前記開口部を天側に有する前記金属枠内で拡大して前記開口部から垂直方向上方に脱出できない係合状態にした後、懸垂機構が上昇して、該係合状態を維持して前記基板保持用枠体を移動することを特徴とする基板保持用枠体の搬送方法。
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JP2013110185A (ja) | 2013-06-06 |
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