JP4973083B2 - 板状物用トレイ - Google Patents
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Description
従来、こういった板状物を保管、移送する際は、板状物表面を傷や破損から守るため、表面同士が接触しないように所定間隔で並列収納できる、箱形の収納容器を用いていた。 例えば、特開2004−59116号公報(特許文献1)には、限られたスペースにおいて、多くのディスプレイ用基板を、各ディスプレイ用基板同士が相互に接触することなく、効率よく輸送および保管するディスプレイ用基板収納用トレイが記載されている。
しかしながら、上記のような収納容器による搬送では、輸送時の振動により板状物が跳ねやすく、割れや傷が発生しやすい為、薄型化が非常に困難であった。
また、板状物の跳ねをなくす為に板状物の周辺部を上から押さえてしまうと、板状物の端面付近にダスト付着や傷が発生してしまい、表面に機能層を備えた板状物である場合には品質を悪化させてしまうという問題がある。
また、板状物の跳ねをなくす為に板状物の周辺部を上から押さえてしまうと、板状物の端面付近にダスト付着や傷が発生してしまい、機能部の品質的悪化が発生するという問題があり、これらの対応が求められていた。
更に、輸送、保管を効率的にできることが求められていた。
本発明はこれに対応するもので、板状物を撓んだ状態で保持するトレイであって、板状物の一方の面、例えば機能部を設けた面を、他と接触させずに、板状物同士、所定の間隔を保持した状態で、重ねて、搬送、保管を簡単に、且つ、効率的にできるトレイを提供しようとするものである。
更に具体的には、その一面に機能部を有する表示パネル用のカラーフィルター形成基板、あるいは、該カラーフィルター形成基板を作製するための中間工程基板を板状物とした場合、その輸送、保管に対して、輸送効率向上ができ、保管場所の省スペース化ができ、且つ、輸送時の振動により、板状物が跳ねたりせず、割れや傷が発生せず、板状物の端面付近からのダストの発生もなく、品質的にも問題がない、板状物用トレイを提供しようとするものである。
そして、上記の板状物用トレイであって、前記板状物保持部の形状は、板状物の自重による該鉛直方向の撓み形状よりも浅い撓み形状の相似形に沿って形成されていることを特徴とするものである。
そしてまた、上記いずれかの板状物用トレイであって、前記板状物保持部は、保持される板状物の周縁部分のみに配されて、板状物の周縁部分を支持するものであり、保持される板状物の内部領域に対応する領域は開口となっていることを特徴とするものである。
あるいは、上記いずれかの板状物用トレイであって、前記板状物保持部は、保持される板状物の内部領域に跨るように配されて、板状物をその内部領域においても支持するものであることを特徴とするものである。
また、上記いずれか1項に記載の板状物用トレイであって、前記板状物保持部の前記枠部の各辺にそった湾曲形状は、円弧、多角形の外周形状の一部、もしくは、円弧や楕円の外周形状の一部と、直線とを、組み合わせた形状のいずれかであることを特徴とするものである。
尚、ここで、「板状物の自重による鉛直方向のたわみ形状」とは、四角状の板状物を支持した場合に四角状の板状物の対角に配する2つのコーナー部のみを支持して水平に保持した場合における、板状物の自重のみにより撓む、鉛直方向の撓みの形状を意味する。
本発明の板状物用トレイは、このような構成にすることにより、板状物を撓んだ状態で保持するトレイで、板状物の一方の面、例えば機能部を設けた面を、他と接触させずに、板状物同士、所定の間隔を保持した状態で、重ねて、搬送、保管を簡単に、且つ、効率的にできるトレイの提供を可能としている。
具体的には、機能部をその一面側に有する表示パネル用のカラーフィルター形成基板、あるいは、該カラーフィルター形成基板を作製するための中間工程基板を板状物とした場合、その輸送、保管に対して、輸送効率向上ができ、保管場所の省スペース化ができ、且つ、輸送時の振動により、板状物が跳ねたりせず、割れや傷が発生せず、板状物の端面付近からのダストの発生もなく、品質的にも問題がない、板状物用トレイの提供を可能としている。
詳しくは、全体を支持する基材で、枠内側領域が前記板状物より大きい枠部と、該枠部の4辺に支持され、該枠部の枠内側領域において、前記板状物を鉛直方向下側に撓ませた状態でその下側から保持する板状物保持部とを、備えたもので、板状物保持部は、枠部の4辺の各辺に沿ったその上面を、いずれも、下側に湾曲させており、枠部の4辺に沿うように、前記板状物の4辺部に沿ってその端部を支持し、且つ、枠部の4辺の各辺に沿う方向に、鉛直方向下側に撓ませて、前記板状物を撓ませた状態で支持するもので、枠部は、トレイを複数重ねる際の重なり部であり、トレイを複数重ねる際にその表裏が互いに面接触するように形成されており、前記板状物保持部の形状は、前記板状物の対角に配する2つのコーナー部のみを支持したときの、板状物の自重による鉛直方向の撓み形状に沿うように湾曲させた形状であることにより、これを達成している。
板状物保持部は、枠部の4辺の各辺に沿ったその上面を、いずれも、下側に湾曲させており、枠部の4辺に沿うように、前記板状物の4辺部に沿ってその端部を支持し、且つ、枠部の4辺の各辺に沿う方向に、鉛直方向下側に撓ませて、前記板状物を撓ませた状態で支持するものであることにより、特に、板状物の振動を抑えることができるものとしている。
例えば、表示パネル用のカラーフィルター形成用の基板で、1.5m×1.8mサイズの第6世代と言われる大きさのガラス基板を板状物とした場合、図7(a)に示すような、四角状の枠体20Aに沿い、対向する一方の2辺側を水平にして保持し、且つ、他方の2辺側を撓ませた形状として保持する形態の板状物保持部30Aを備えたトレイ10Aを用い、これに、図7(b)に示す板状物40を載せて、図7(c)に示すように、載置した場合に比べて、板状物40の振動を低く抑えることができる。
また、枠部は、トレイを複数重ねる際の重なり部であり、トレイを複数重ねる際にその表裏が互いに面接触するように形成されていることにより、即ち、枠部を面接触して重ねることによりトレイを重ねる構造としているため、板状物の収納間隔を狭くすることができ、同一体積における輸送効率、同一体積における保管能力を向上できる。
板状物の浮き上がり起因の接触による板割れや傷の少ない搬送を実現できる。
具体的には、前記板状物保持部は、保持される板状物の周縁部分のみに配されて、板状物の周縁部分を支持するものであり、保持される板状物の内部領域に対応する領域は開口となっている、請求項3の発明の形態、あるいは、前記板状物保持部は、保持される板状物の内部領域に跨るように配されて、板状物をその内部領域においても支持するものである、請求項4の発明の形態が挙げられる。
例えば、図3(a)に概略断面図を示すように、板状物40が撓んだ状態でトレイを3つ重ねた場合、太点線で示すように各トレイの板状物40は同じように撓み、そのピッチ間隔は枠部20の厚さを保つ。
尚、図3(a)は、後述する実施の形態例のトレイ10に板状物を載置した状態を示した図1(c)のA1−A2における断面部におけるトレイの積層を示したものである。
ここでは明示していないが、板状物保持部は、板状物40に沿う形状で、板状物保持部の厚さは、枠部20の厚さより薄いことが必要で、多少の撓みのバラツキや振動を考慮して、枠部20の厚さより十分に薄いことが好ましい。
このようにしてトレイを重ねた状態で搬送、保管する場合には、枠体の形状に合わせた、例えば、図5に示すような、形状の専用の台座60を用いる。
尚、後述するが、ここでは、トレイの枠部の4辺の各辺が、いずれも、その各辺に沿う前記板状物保持部の湾曲にそった形状のものである。
板状物40は全体を水平に、例えば、強固な平板上に、保持された場合は、図4(a)に示すように、撓まないで水平状態を保つことができるが、対角に配する2つのコーナー部40A、40Bのみを支持して保持した場合には、図4(b)に示すように自重により撓む。
上記は、このような撓み形状を言っている。
更に、ここで、前記板状物保持部の形状が、板状物の自重による該鉛直方向の撓み形状よりも浅い撓み形状の相似形に沿って形成されている形態が挙げられる。
特に、機能部をその一面側に有する表示パネル用のカラーフィルター形成基板、あるいは、該カラーフィルター形成基板を作製するための中間工程基板を板状物とした場合、その輸送、保管に対して、機能部を設けた面を、他と接触させずに、輸送効率向上ができ、保管場所の省スペース化ができ、且つ、輸送時の振動により、板状物が跳ねたりせず、割れや傷が発生せず、板状物の端面付近からのダストの発生もなく、品質的にも問題がない、板状物用トレイの提供を可能とした。
図1(a)は本発明の板状物用トレイの実施の形態の第1の例の概略構成図で、図1(a)〜図1(d)は図1(a)に示す板状物用トレイを用いた場合の板状物の搭載と板状物を搭載したトレイの積層を説明するため手順の1例を順に示した概略図で、図2(a)、図2(b)はそれぞれ本発明の板状物用トレイの実施の形態の第2の例、第3の例の概略構成図で、図3(a)は板状物を搭載したトレイを積層した状態を示した概略断面図で、図3(b)は図3(a)に示し積層状態の保持の1例を示した概略断面図で、図4は板状物の対角する一方の2コーナーによる支持と撓み形状を説明するための図で、図5は台部の斜視図で、図6は板状物を載せたトレイの台部への搭載状態を説明するための図で、図7(a)は比較例のトレイの概略図で、図7(a)〜図7(c)はトレイへの板状物の搭載を示した図で、図8(a)は従来の板状物用トレイの形態の1例の概略構成図で、図8(a)〜図8(e)は図8(a)に示す板状物用トレイを用いた場合の板状物の搭載と板状物を搭載したトレイの積層を説明するため手順を順に示した概略図である。
尚、図8(d)、図8(e)は、分かり易くするため、各トレイの枠部を離れた状態で示しているが、トレイを重ねた際には、枠部同士が面接触する。
また、図3(a)、図3(b)はいずれも、図1(c)のA1−A2に対応する箇所の断面図である。
図1〜図8中、10、10a、10b、10Aはトレイ、20、20Aは枠部、30、30Aは板状物保持部、30a〜30dは支持部(保持部とも言う)、31は板状物保持部(支持部とも言う)、32は支持部(保持部とも言う)、33a〜33dは支持部(保持部とも言う)、40は板状物、40A、40Bはコーナー部、60は台部、61〜64は辺、61s〜64sは上面、70は搬送部、110はトレイ、120が枠部、130は底部(支持部)、140は板状物である。
第1の例の板状物用トレイは、四角形状で剛性のある板状物40の面方向を水平方向として、板状物40を、その上側に載せて保持するトレイ10で、且つ、板状物40を載せた状態で複数重ねて搬送あるいは保管に用いられる、搬送用あるいは保管用のトレイで、全体を支持する基材で、枠内側領域が前記板状物より大きい枠部20と、枠部20の4辺に支持され、枠部20の枠内側領域において、板状物40を鉛直方向下側に撓ませた状態でその下側から保持する板状物保持部30とを備えたものである。
板状物保持部30は、枠部20の4辺に沿う4つの支持部30a、30b、30c、30dよりなり、枠部20の4辺の各辺に沿ったその上面を、いずれも、下側に湾曲させており、枠部20の4辺に沿うように、前記板状物40の4辺部に沿ってその端部を支持し、且つ、枠部20の4辺の各辺に沿う方向に、鉛直方向下側に撓ませて、板状物40を撓ませた状態で支持するものである。
板状物保持部30を、保持される板状物40の撓みに沿うように湾曲させているが、本例では、図4(a)に示す下側から平板等の支持部材により板状物40全体を水平に支持した状態で、その対角に配する2つのコーナー部40A、40Bを保持し、前記支持部材を取りはらい、図4(b)に示すように、板状物40の対角に配する2つのコーナー部40A、40Bのみを支持したとき、板状物が自重により鉛直方向に撓むが、その撓み形状に近い形状に、板状物保持部30を湾曲させている。
このように、板状物保持部30を板状物40に沿うように湾曲させ、各支持部30a、30b、30c、30dが板状物40に沿って板状物40を支持するようにしている。
枠部20は、トレイ10を複数重ねる際の重なり部であり、トレイ10を複数重ねる際にその表裏が互いに面接触するように形成されているが、特に、本例においては、枠部20の4辺の各辺は、いずれも、板状物保持部30の各辺に沿う湾曲にそった形状である。 また、第1の例においては、板状物保持部30は、保持される板状物40の周縁部分のみに配されて、板状物40の周縁部分を支持するものであり、保持される板状物40の内部領域に対応する領域は開口となっている。
板状物40としては、表示パネル用のカラーフィルター形成基板、あるいは、該カラーフィルター形成基板を作製するための中間工程基板が挙げられるが、これらには限定はされない。
このような構成にすることにより、板状物を撓んだ状態で保持するトレイで、板状物の一方の面、例えば機能部を設けた面を、他と接触させずに、板状物同士、所定の間隔を保持した状態で、重ねて、搬送、保管を簡単に、且つ、効率的にできるトレイの提供を可能としている。
尚、枠部20としては、強度が大きく、軽量な材料が好ましく、例えば、アルミニウム等が挙げられる。
また、板状物保持部30の各支持部30a〜30dも、強度が大きく、軽量な材料であることが好ましく、例えば、アルミニウムを基材として、板状物40と接触する部分にクッション材を設けておく形態が好ましい。
先ず、上記の第1の例の板状物用トレイ10を用意し(図1(a))、板状物40を、その周縁部分が各支持部30a〜30dに載るようにして、板状物保持部30の上に載せると、板状物40は、4つの支持部30a、30b、30c、30dにより、枠部20の4辺の4辺に沿うように、その各辺の端が支持され、且つ、枠部20の4辺の各辺に沿う方向に、鉛直方向下側に撓ませた状態で支持される。(図1(b)〜図1(c))
このようにして、トレイ10に板状物40が撓んだ状態で搭載される。
次いで、このように、図1(c)に示す板状物40が搭載されたトレイ同士を、その枠部20を互いに面接触させて、順次、重ねる。(図1(d))
図1(c)のA1−A2に相当する箇所における重なりの断面は、図3(a)のようになる。
このように、枠部同士を面接触して板状物を載置したトレイの積層が行われる。
実際には、図3(b)に示すように、台部60の上に重ねていき、搬送等が行われる。 尚、重ね方法はこれに限定はされない。
例えば、台部60へ、トレイ10、板状物40、を交互に、順次、重ねていく重ね方法もある。
本例においては、先に述べたように、枠部20の4辺の各辺は、いずれも、板状物保持部30の各辺に沿う撓みにそった撓み形状となっており、本例のトレイ10を積層する台部60も、図5に示すように、その4辺61〜64の上面61s〜64sは、枠体の形状に合わせた形状となっている。
図6(a)に示す台部60の各辺61〜64の上側の面の湾曲形状は、図6(b)に示すトレイ40の下側と面接触するようになっており、台部60上に板状物40を搭載したトレイ10を載せると、安定して載置される。(図6(c))
第2の例の板状物用トレイ10aは、第1の例のトレイ10と同様、四角形状で剛性のある板状物40の面方向を水平方向として、板状物40を、その上側に載せて保持するトレイで、且つ、板状物40を載せた状態で複数重ねて搬送あるいは保管に用いられる、搬送用あるいは保管用のトレイで、全体を支持する基材で、枠内側領域が前記板状物より大きい枠部20と、枠部20の4辺に支持され、枠部20の枠内側領域において、板状物40を鉛直方向下側に撓ませた状態でその下側から保持する板状物保持部31とを備えたものである。
そして、図2(a)に示すように、面状の湾曲した板状物保持部31を保持される板状物の内部領域に跨るように配し、板状物をその内部領域においても支持するもので、ここでも、板状物保持部31を、保持される板状物の撓みに沿うように湾曲させており、第1の例の場合と同様に、その湾曲形状を、板状物の自重による該鉛直方向のたわみ形状に近い形状とし、板状物保持部31が板状物に沿うようにしている。
板状物40を搭載し、撓んだ状態で下側から保持するという基本的な機能の面では第1の例と同じであるが、互いに他と、板状物を保持する領域、板状物40との接触状態等が異なるものである。
第3の例の板状物用トレイ10bは、図2(b)に示すように、第1の例において、更に、板状物の内部領域に跨る、帯状の撓んだ支持部32を、対向する2辺に支持させて設けたもので、支持部32も、板状物40の対角に配する2つのコーナー部のみを支持したときの、板状物の自重による鉛直方向の撓み形状に近い形状とし、板状物40に沿うように湾曲させている。
図8(a)に示すように、重なり部となる枠部120と、板状物を搭載する底部(支持部)130とからなり、底部(支持部)130は枠部に固定され、枠部120の枠内側領域全体を覆う強固な板状のものであり、その上に板状物を水平にして搭載しても板状物の自重により撓むことがないものである。
この従来のトレイの場合、例えば、水平にした状態で底部130に板状物を搭載してたものを、順次、枠部で重ねて(図8(a)〜図8(c))、板状物を搭載したトレイを2つ重ね(図8(d))、3つ重ね(図8(e))としていく。
このようにして、所望の重ね数を得るが、この従来のトレイにおいては、板状物は、ただ底部に搭載されただけの状態で、運搬等の振動でズレて、機能面が接触したり、端部がコスレて破損したり、ゴミが発生することがあり、品質的に問題が発生することがあった。
これに対し、上記、第1の例〜第3の例においては、いずれも、鉛直方向下側に撓ん状態で搭載するため、搬送等における振動による板状物の浮き上がりを低減することができ、そのような品質的問題を無くすことができる。
そして、特に、図7(a)に示す比較例の形態に比べ、板状物の振動を低下させることができる。
例えば、板状物保持部の湾曲形状を、円弧や、多角形や楕円の一部外形形状としたり、また、円弧や楕円の外周形状の一部と、直線とを、組み合わせた形状とした形態も挙げられる。
また、記第1の例〜第3の例においては、トレイを重ねる際の位置決めとなる位置決機構を明示していないが、例えば、互いに嵌合する凹凸形状の位置決め部を枠部の表裏に設けておく。
あるいは、枠部に位置をロックする機構を設けておく。
また、板状物の撓みの量を変えた形態も挙げられる。
20、20A 枠部
30、30A 板状物保持部
30a〜30d 支持部(保持部とも言う)
31 板状物保持部(支持部とも言う)
32 支持部(保持部とも言う)
33a〜33d 支持部(保持部とも言う)
40 板状物
40A、40B コーナー部
60 台部
61〜64 辺
61s〜64s 上面
70 搬送部
110 トレイ
120 枠部
130 底部(支持部)
140 板状物
Claims (8)
- 四角形状で剛性のある板状物の面方向を水平方向として、該板状物を、その上側に載せて保持するトレイで、且つ、該板状物を載せた状態で複数重ねて搬送あるいは保管に用いられる、搬送用あるいは保管用のトレイであって、全体を支持する基材で、枠内側領域が前記板状物より大きい枠部と、該枠部の4辺に支持され、該枠部の枠内側領域において、前記板状物を鉛直方向下側に撓ませた状態でその下側から保持する板状物保持部とを、備えたもので、板状物保持部は、枠部の4辺の各辺に沿ったその上面を、いずれも、下側に湾曲させており、枠部の4辺に沿うように、前記板状物の4辺部に沿ってその端部を支持し、且つ、枠部の4辺の各辺に沿う方向に、鉛直方向下側に撓ませて、前記板状物を撓ませた状態で支持するもので、枠部は、トレイを複数重ねる際の重なり部であり、トレイを複数重ねる際にその表裏が互いに面接触するように形成されており、前記板状物保持部の形状は、前記板状物の対角に配する2つのコーナー部のみを支持したときの、板状物の自重による鉛直方向の撓み形状に沿うように湾曲させた形状であることを特徴とする板状物用トレイ。
- 請求項1記載の板状物用トレイであって、前記板状物保持部の形状は、板状物の自重による該鉛直方向の撓み形状よりも浅い撓み形状の相似形に沿って形成されていることを特徴とする板状物用トレイ。
「 - 請求項1ないし2のいずれか1項に記載の板状物用トレイであって、前記板状物保持部は、保持される板状物の周縁部分のみに配されて、板状物の周縁部分を支持するものであり、保持される板状物の内部領域に対応する領域は開口となっていることを特徴とする板状物用トレイ。
- 請求項1ないし2のいずれか1項に記載の板状物用トレイであって、前記板状物保持部は、保持される板状物の内部領域に跨るように配されて、板状物をその内部領域においても支持するものであることを特徴とする板状物用トレイ。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の板状物用トレイであって、前記板状物保持部の前記枠部の各辺にそった湾曲形状は、円弧もしくは楕円の外周形状の一部に形成されていることを特徴とする板状物用トレイ。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の板状物用トレイであって、前記板状物保持部の前記枠部の各辺にそった湾曲形状は、円弧、多角形の外周形状の一部、もしくは、円弧や楕円の外周形状の一部と、直線とを、組み合わせた形状のいずれかであることを特徴とする板状物用トレイ。
- 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の板状物用トレイであって、前記枠部の4辺の各辺は、いずれも、その各辺に沿う前記板状物保持部の湾曲にそった形状であることを特徴とする板状物用トレイ。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の板状物用トレイであって、前記板状物が、表示パネル用のカラーフィルター形成基板、あるいは、該カラーフィルター形成基板を作製するための中間工程基板であることを特徴とする板状物用トレイ。
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