JP3210742U - ガラス板梱包体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラス板を安定して積層でき、容易に輸送可能とするガラス板梱包体を提供する。【解決手段】ガラス板梱包体1は、ガラス板積層体10を梱包するもので、台座20と、台座20の上部に固定される支持台30とを備える。支持台30の上面には、ガラス板積層体10の配置する配置面31が設けられ、配置面31は、水平方向に対して所定の角度θで傾斜している。支持台30は、ガラス板積層体10の下端11に当接可能な下側支持部材32と、配置面31の二つの側縁に設けられガラス板積層体10の二つの側面12に当接可能な側面支持部材33とを備えている。配置面31は下に凸または上に凸になるよう湾曲している。配置面31の湾曲によりガラス板が湾曲するため、幾何剛性が付与されて安定してガラス板梱包体1により支えることが可能となる。【選択図】図1
Description
本考案は、LCDガラス基板として用いるための種々のガラス板が積層されたガラス板積層体を梱包するガラス板梱包体に関する。
近年、ディスプレイ等に利用されるガラス板は大型化しており、輸送上の破損等のトラブルが生じている。また、小型で再利用可能なコンテナ、パレットが開発されてきたが、同時に輸送の手順にも問題があった。即ち、ガラス工場からガラス需用者へ出荷するが、工場用コンテナから取り出したガラス板積層体を出荷用コンテナに収納して出荷し、ガラス需用者の下に到着すると、出荷用コンテナからガラス板積層体を取り出してガラス需用者のコンテナへ収納するという2重の手間である。ガラス板積層体に対する汚れや破損などを低減するために、安定した梱包と輸送工程の省略可能なガラス板梱包体が望まれる。
特許文献1および特許文献2には、LCDガラス基板等のガラス板積層体を梱包する梱包体が記載されている。特許文献1には、ガラス板積層体を振動吸収材に上に配置し、上面にクッション材を載せ、さらに上蓋で覆い梱包箱に梱包する板状梱包箱が開示されている。また、特許文献2には、液晶ディスプレイガラスシート用高密度梱包システムが開示されている。
特許文献1は、構造が複雑であり梱包に時間が掛かるという課題がある。また、特許文献2では、ガラス板積層体をほぼ水平に収納しているため、コンテナへの出し入れに融通性を欠くという課題がある。
本考案は、ガラス板を安定して積層でき、容易に輸送可能とするガラス板梱包体を提供する。
本考案のガラス板梱包体は、複数のガラス板を重ねたガラス板積層体と、水平方向に対して所定の角度で傾斜し、前記ガラス板積層体が配置される配置面を有する支持台と、前記支持台における前記配置面の下縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の下端に当接可能な下側支持部材と、前記支持台における前記配置面の二つの側縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の二つの側面に当接可能な少なくとも一組の側面支持部材と、を備え、前記配置面が、湾曲している。
本考案のガラス板梱包体は、複数のガラス板を重ねたガラス板積層体と、水平方向に対して15度より大きい角度で傾斜し、前記ガラス積層体が配置される配置面を有する支持台と、前記支持台における前記配置面の下縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の下端に当接可能な下側支持部材と、前記支持台における前記配置面の二つの側縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の二つの側面に当接可能な少なくとも一組の側面支持部材と、を備える。
本考案のガラス板梱包体は、複数のガラス板を重ねたガラス板積層体と、水平方向に対して所定の角度で傾斜し、前記ガラス板積層体が配置される配置面を有する支持台と、前記支持台における前記配置面の下縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の下端に当接可能な下側支持部材と、前記支持台における前記配置面の二つの側縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の二つの側面に当接可能な少なくとも一組の側面支持部材と、前記一組の側面支持部材を接続し、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の上方に位置する棒状部材と、前記棒状部材に取り付けられ、所定の面積をもって前記ガラス板積層体を前記配置面の側に押さえつける面状部材と、を備える。
本考案によれば、下側支持部材および側面支持部材によりガラス板積層体が支持され、上下および左右方向が安定する。特に薄いガラス板積層体の場合、配置面の湾曲によりガラス板が湾曲するため、幾何剛性が付与されて安定してガラス板梱包体により支えることが可能となる。また、所定の角度を大きくすることによりガラス板積層体の荷重で下側支持部材に確実に当接し輸送中の移動を制限することができ、安定的に支持することが可能となる。さらに、面状部材で面によりガラス板積層体を配置面に押さえ付けることで、安定的に支持することが可能となる。また、上側支持部材を設ける必要もなくなる。
以下、図面を用いて、本考案に係るガラス板梱包体の具体的な実施の形態について詳述する。
図1は、ガラス板梱包体の第1の実施形態の一例を示し、(a)は正面斜視図、(b)は側面図である。図2は、ガラス板梱包体の第2の実施形態の一例を示し、(a)は正面斜視図、(b)は側面図である。図1および図2を用いて、本実施形態のガラス板梱包体の一例を説明する。
本実施形態のガラス板梱包体1は、LCDガラス基板等のガラス板を重ねたガラス板積層体10を梱包するもので、フォークリフトの爪が挿入できるスリットなどを備える台座20と、台座20の上部に固定される支持台30とを備える。支持台30の上面には、ガラス板積層体10の配置する配置面31が設けられ、配置面31は、水平方向に対して所定の角度θで傾斜している。
また、支持台30は、配置面31の下縁に設けられ、配置面31に配置されたガラス板積層体10の下端11に当接可能な下側支持部材32と、配置面31の二つの側縁に設けられ配置面31に配置されたガラス板積層体10の二つの側面12に当接可能な少なくとも一組の側面支持部材33とを備えている。本実施形態において、下側支持部材32は、略平板形状をなし配置面31の下縁全体に亘って設けられており、側面支持部材33は、略平板形状であり、配置面31の側縁の一部に設けられている。そして、下側支持部材32及び側面支持部材33は、支持台30に対して垂直方向に延在し、ガラス板積層体10の厚みよりも長く突出している。
さらに、支持台30の上部には、一組の側面支持部材33を接続し、配置面31に配置されたガラス板積層体10の上方に位置する棒状部材34が備えられている。棒状部材34の裏面はガラス板積層体10の上面と当接して、ガラス板積層体10がガラス板梱包体1から落下等を防止している。本実施形態では、一組の側面支持部材33が二組あるため、棒状部材34も二つ設けられている。
また、配置面31は、下側支持部材32に向かってより台座に20に近づくように傾斜しており、第1の実施形態では下に凸になるよう湾曲しており、第2の実施形態では上に凸になるよう湾曲している。
ガラス板積層板10を梱包する場合は、ガラス板を配置面31に配置し、自由落下によりガラス板積層体10の下端11が下側支持部材32に当接して支持され、ガラス板積層体10の側面12が側面支持部材33に支持され、上下および左右方向が安定する。特に薄いガラス板積層体10の場合、配置面31の湾曲によりガラス板が湾曲するため、幾何剛性が付与されて安定してガラス板梱包体1により支えることが可能となる。
なお、図示しないが、配置面31は、下側支持部材32と平行な方向に、下に凸になるように湾曲してもよく、上に凸になるように湾曲してもよい。
なお、図示しないが、配置面31は、下側支持部材32と平行な方向に、下に凸になるように湾曲してもよく、上に凸になるように湾曲してもよい。
また、ガラス板積層体10を配置面31に配置した後、棒状部材34を側面支持部材33に固定することにより、ガラス板積層体10の表面に棒状部材34の裏面が当接して、ガラス板積層体10をガラス板梱包体1により強固に安定させることができる。この状態でコンテナに収納して、輸送ができるため、他のガラス板梱包体に移し替える手間暇を必要としない。
図3は、ガラス板梱包体の第3の実施形態の一例を示し、(a)は正面斜視図、(b)は側面図である。図3を用いて、第3の実施形態の一例を説明する。
第3の実施形態において、第1の実施形態と第2の実施形態と異なる点は、ガラス板積層体10と棒状部材34との間に、棒状部材34に取り付けられ、所定の面積をもってガラス板積層体10を配置面31側に押さえつける面状部材35が設けられていることである。第3の実施形態では、配置面31は特に湾曲していなくても良い。
面状部材(パッドなど)35で面によりガラス板積層体10を配置面31に押さえ付けることにより、安定的に支持することが可能となる。また、後述する上側支持部材36を設ける必要もなくなる。
図4は、ガラス板梱包体の第4の実施形態の一例を示す側面図である。図4を用いて、第4の実施形態の一例を説明する。
第4の実施形態では、第1の実施形態と同様に、下側支持部材32、側面支持部材33を備え、配置面31の傾斜角度θが15度よりも大きくなっている。所定の角度θである傾斜角度を大きくすることによりガラス板積層体10の荷重で下側支持部材32に確実に当接して輸送中の移動を制限することができ、安定的に支持することが可能となる。
図5は、ガラス板梱包体の第5の実施形態の一例を示す側面図である。図5を用いて、第5の実施形態の一例を説明する。
第5の実施形態は、第1の実施形態と同様に、下側支持部材32、側面支持部材33および棒状部材34を備え、配置面31の上縁において、配置面31に配置されたガラス板積層体10の上端13に対して所定の間隔をもって設けられた上側支持部材36が更に備えられている。
上側支持部材36は、ガラス板積層体10の上端13と所定の間隔を保っているため、ガラス板積層体10を支持はしていないが、輸送中の振動等でガラス板積層体10が配置面31から飛び出すのを防止することできる。
図6は、ガラス板梱包体の第6の実施形態の一例を示す側面図である。図6を用いて、第6の実施形態の一例を説明する。
第6の実施形態では、支持台30の水平面投影面積が、ガラス板積層体10の面積よりも小さく形成され、第5の実施形態と同様に、下側支持部材32、側面支持部材33、棒状部材34および上側支持部材36を備え、上側支持部材36はガラス板積層体10の上端13に当接している。支持台30の面積を小さくすることで、配置面31の角部がガラス板に当接することがなく、キズや欠けを防止することが可能である。
図7は本考案に係るガラス板梱包体の第7の実施形態の一例を示しており、本実施形態では、支持台30の上に傾斜機構44を介してガラス板積層体10を収納する収納箱40が傾斜可能に支持されている。図7(a)の状態では傾斜角度が0である。収納箱40は例えば鉄製であり、その内部に側面支持部材33が配置されている。ガラス板積層体10を収納箱40の上部の開口を介して内部に配置すると、ガラス板積層体の二つの側面に側面支持部材33が当接する。さらに蓋42がガラス板積層体10の上に固定される。なお、側面支持部材33は、樹脂や発泡体等の弾性部材でもよい。
傾斜機構44は回転軸44aにより、支持台に対して回転可能に固定されており、この傾斜機構44が回転軸44aを中心として駆動することにより、図7(b)に示すように、収納箱40が所定の傾斜角度をもって傾斜する。この傾斜角度は任意の値に調整することが可能である。たとえ傾斜角度が大きくなっても、収納箱40、側面支持部材33および蓋42が、ガラス板積層体10の動きを抑制し、安定性を確保することが可能である。また、ガラス板積層体10の動きの抑制は、側面支持部材33でなく、蓋42と、蓋42をガラス板積層体10の厚み方向に押圧する固定具(不図示)とにより達成してもよい。
下側支持部材32を一枚の平板として説明したが、複数の支持部材の集合でも良く、また、下側支持部材32、側面支持部材33および棒状部材34の角形形状に限らず、円形、楕円、扇型、またはそれに類する形状があり、本実施形態に限定されない。
尚、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本考案を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本考案のガラス梱包体は、ガラス板積層体の梱包を容易して、輸送中のガラス板積層体の安定性を要求する分野に好適に用いられる。
1 ガラス板梱包体
10 ガラス板積層体
11 下端
12 側面
13 上端
20 台座
30 支持台
31 配置面
32 下側支持部材
33 側面支持部材
34 棒状部材
35 面状部材
36 上側支持部材
θ 所定の角度(傾斜角度)
10 ガラス板積層体
11 下端
12 側面
13 上端
20 台座
30 支持台
31 配置面
32 下側支持部材
33 側面支持部材
34 棒状部材
35 面状部材
36 上側支持部材
θ 所定の角度(傾斜角度)
Claims (7)
- 複数のガラス板を重ねたガラス板積層体と、
水平方向に対して所定の角度で傾斜し、前記ガラス板積層体が配置される配置面を有する支持台と、
前記支持台における前記配置面の下縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の下端に当接可能な下側支持部材と、
前記支持台における前記配置面の二つの側縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の二つの側面に当接可能な少なくとも一組の側面支持部材と、を備え、
前記配置面が、湾曲している、
ガラス板梱包体。 - 前記配置面が、傾斜方向に沿って湾曲している請求項1に記載のガラス板梱包体。
- 前記配置面が下に凸になるように湾曲している、請求項2に記載のガラス板梱包体。
- 前記配置面が上に凸になるように湾曲している、請求項2に記載のガラス板梱包体。
- 複数のガラス板を重ねたガラス板積層体と、
水平方向に対して15度より大きい角度で傾斜し、前記ガラス板積層体が配置される配置面を有する支持台と、
前記支持台における前記配置面の下縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の下端に当接可能な下側支持部材と、
前記支持台における前記配置面の二つの側縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の二つの側面に当接可能な少なくとも一組の側面支持部材と、を備える、
ガラス板梱包体。 - 複数のガラス板を重ねたガラス板積層体と、
水平方向に対して所定の角度で傾斜し、前記ガラス板積層体が配置される配置面を有する支持台と、
前記支持台における前記配置面の下縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の下端に当接可能な下側支持部材と、
前記支持台における前記配置面の二つの側縁に設けられ、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の二つの側面に当接可能な少なくとも一組の側面支持部材と、
前記一組の側面支持部材を接続し、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の上方に位置する棒状部材と、
前記棒状部材に取り付けられ、所定の面積をもって前記ガラス板積層体を前記配置面の側に押さえつける面状部材と、を備える、
ガラス板梱包体。 - 前記支持台における前記配置面の上縁において、前記配置面に配置された前記ガラス板積層体の上端に対して所定の間隔をもって設けられた上側支持部材を更に備え、
当該上側支持部材は、前記ガラス板積層体の上方への移動時に、前記ガラス板積層体の上端に当接可能である、請求項1から6のいずれか1項に記載のガラス板梱包体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017001272U JP3210742U (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | ガラス板梱包体 |
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JP2017001272U JP3210742U (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | ガラス板梱包体 |
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JP2017001272U Expired - Fee Related JP3210742U (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | ガラス板梱包体 |
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JP (1) | JP3210742U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107554998A (zh) * | 2017-09-15 | 2018-01-09 | 东旭科技集团有限公司 | 基板玻璃包装装置及其包装架底座和包装架平台 |
KR20210033416A (ko) | 2019-09-18 | 2021-03-26 | 에이지씨 가부시키가이샤 | 유리판 반송 용기 |
CN117068766A (zh) * | 2023-09-18 | 2023-11-17 | 广东卫屋防火科技有限公司 | 一种角度可调的玻璃放置装置及其防火玻璃的成型方法 |
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- 2017-03-23 JP JP2017001272U patent/JP3210742U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20210033416A (ko) | 2019-09-18 | 2021-03-26 | 에이지씨 가부시키가이샤 | 유리판 반송 용기 |
CN117068766A (zh) * | 2023-09-18 | 2023-11-17 | 广东卫屋防火科技有限公司 | 一种角度可调的玻璃放置装置及其防火玻璃的成型方法 |
CN117068766B (zh) * | 2023-09-18 | 2024-02-09 | 广东卫屋防火科技有限公司 | 一种角度可调的玻璃放置装置及其防火玻璃的成型方法 |
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