JP6083033B1 - 耳介装着具 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はイヤリングの装着状態において耳たぶ(耳垂)を含む耳介への接触領域を拡大し、装着時にイヤリングが脱落するおそれを低下させつつ、耳介への接触領域を分散させて装着時の痛みが抑制されるイヤリングの提供を目的とした。【解決手段】イヤリング10(耳介装着具)は 耳介を挟み込むための第一面構成部20及び第二面構成部40と、塑性変形又は弾性変形が可能とされ、耳介装着具10が利用者の耳介に装着された状態において利用者の耳介を外側に迂回して第一面構成部20及び第二面構成部40が対向するように連結する連結部60とを有している。【選択図】 図1
Description
本発明は、耳たぶに孔を開ける必要がなく耳介に装着することができる耳介装着具に関する。
近年、耳たぶ(耳垂)を装飾する装飾品として、耳たぶに孔を開けて装着するピアスの需要が増加し、様々なデザイン及び構造のものが提供されている。また、このようなピアスは、耳たぶに孔を開けずに耳介の一部を挟持して装着されるイヤリング(耳介装着具)と比較して、小振りで華奢な印象を与える。しかしながら、利用者によっては耳たぶに孔を開けることに抵抗感を感じる場合も少なくない。そのため、耳たぶに孔を開ける必要がなく、ピアスを装着しているかのような印象を与える耳介装着具が提供されている。
このような耳介装着具の多くは、耳たぶの表側及び裏面の双方からネジ等の部材を締めて圧接力で挟持して係止されるか、もしくは耳たぶの表側接触点と裏側接触点とを連結する連結具が弾性部材により構成され、これらが近づく方向に付勢されることで係止される。これらの耳介装着具は、2箇所の皮膚への接触点により耳たぶを挟持して係止されるため、比較的強い圧接力又は付勢力が必要となり、耳介装着具の装着後においてもこれらの圧接力又は付勢力により耳たぶに痛みが生じる原因となっていた。また、これらの耳介装着具は、いずれも点状に耳たぶに接触して耳たぶを挟持しているため、耳介装着具装着後に脱落しやすい等の問題も生じていた。
例えば、特許文献1のイヤリングでは、耳たぶの表側と裏側に位置する球状の装飾体を連結する弾性線材に小ループを形成して、長期間にわたってイヤリングの挟着力を保持し、イヤリングの脱落を抑制する構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1のイヤリングでは、球状の装飾体が点状に耳たぶに接触して耳たぶを挟持する構成とされている。そのため、装飾体を連結する弾性線材に歪みが生じると、表側装飾体と裏側装飾体との挟持点にズレが生じて耳たぶを効果的に挟持することが出来ず、イヤリングが脱落するおそれが高まる。また、特許文献1のイヤリングは、表側装飾体と裏側装飾体とを連結する弾性線材にさらに小ループを形成して付勢力を高めて、この強い付勢力によりイヤリングが係止される構造とされている。そのため、イヤリングを装着した状態において強い付勢力により耳たぶが圧迫され続ける。その結果、利用者の耳たぶの痛みが発生するおそれが依然として存在する。
そこで、本発明は耳介装着具の装着状態において耳たぶ(耳垂)を含む耳介への接触領域を拡大し、装着時に耳介装着具が脱落するおそれを低下させつつ、耳介への接触領域を分散させて装着時の痛みが抑制される耳介装着具の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の耳介装着具は、利用者の耳介に装着される耳介装着具であって、前記耳介を挟み込むための第一面構成部及び第二面構成部と、塑性変形又は弾性変形が可能とされ、前記耳介装着具が利用者の耳介に装着された状態において利用者の耳介を外側に迂回して前記第一面構成部及び前記第二面構成部が対向するように連結する連結部とを有し、前記第一面構成部及び前記第二面構成部のいずれか一方又は双方が、屈曲させた線条体により輪郭が形成され、前記輪郭の内側に空白領域が形成されたものであり、前記第一面構成部及び前記第二面構成部の間に挟持領域が構成され、前記挟持領域に配された前記耳介を前記第一面構成部及び前記第二面構成部で挟み込むことにより装着可能であり、前記連結部が、塑性変形可能な線材により構成されるものであり、前記挟持領域に耳介を挟むことにより、前記輪郭の内側の前記空白領域に位置する耳介の表面が、周囲を前記輪郭に圧迫されて隆起した隆起形状を形成可能であり、前記隆起形状に接触する前記輪郭が、前記隆起形状に密着して耳介に対して係止されることを特徴とするものである。
本発明の耳介装着具によれば、利用者が耳介装着具を装着した状態において、利用者の耳介が表側及び裏側の双方から耳介装着具部材が面状に接触して挟持されて、耳介装着具が係止される。そのため、耳介装着具と耳介が点状で接触して係止される場合と比較して、耳介装着具の耳介に対する接触領域が拡大し、利用者の耳介から脱落しにくい。また、耳介装着具と耳介との接触領域が拡大することにより、耳介装着具が耳介を圧迫して挟持する領域が分散され、装着時の痛みが緩和される。さらに、2つの接触点により挟持する場合には連結部材の歪みに起因して接触点がずれて耳介装着具の挟持力が低下する懸念が生じるが、本発明の耳介装着具は部材が面状に接触して耳介を挟持するため、ある程度接触点のズレが生じても耳介装着具を係止することができる。また、上述の構成によれば、耳介に沿う形状に耳介装着具を塑性変形させて装着できる。そのため、耳介装着具を装着した状態において、利用者の耳介に対して過剰な付勢力を作用させる必要がない。これにより、装着状態において常に耳介が圧迫される状態から解放され、装着時における耳介の痛みを緩和することができる。
また、本発明の耳介装着具によれば、輪郭を構成する線条体が耳たぶの皮膚表面に接触して、輪郭と皮膚との接触部分が摩擦力により係止される。さらに、輪郭を構成する線条体により内側に押圧された皮膚が隆起した形状を形成する。これらの皮膚の隆起形状に線条体が密着した状態となり、より効果的に耳介装着具が係止されて耳介装着具の脱落を抑制することができる。外観においては、第一面構成部及び第二面構成部を構成する線条体が、耳介装着具を耳介に装着した状態において線条の形状により耳介を装飾し、重たい印象を回避してよりピアスを装着しているかのような華奢な印象とすることができる。
なお、上述した線条体が形成する輪郭は、種々の形状とすることができる。例えば、丸型や三角形等の単純な形状としてもよいし、ハート型や星形、花を模した輪郭形状等、輪郭形状自体を装飾として形成することができる。これにより、耳介に対して係止する機能に加えて、第一面構成部及び第二面構成部自体を装飾部として機能し得る。また、ハート型や丸型等の湾曲線により構成される形状とすれば、1つの接点が過剰に皮膚を圧迫して痛みの原因となることを回避することができる。その結果、より耳介装着具装着状態における痛みの発生を抑制することができる。
本発明の耳介装着具は、前記第一面構成部及び前記第二面構成部に対し、前記連結部が下方側の位置になるように前記耳介に装着されるものであり、前記第一面構成部及び前記第二面構成部のいずれか一方又は双方をなす前記輪郭に、前記連結部側に向けて凸形状となる部分を有することをとしてもよい。
上述の構成によれば、空白領域に形成された皮膚表面の隆起形状に対して、凸形状が引っ掛かり耳介装着具がより効果的に係止される。
なお、第一面構成部及び第二面構成部が構成する「面」とは、利用者の耳たぶに本発明の耳介装着具が装着された場合に、利用者の皮膚に概ね接触する程度の面を形成していることを意味している。
本発明の耳介装着具は、前記第一面構成部、前記第二面構成部、及び前記連結部が一連の線条体によって構成されていることとしてもよい。
上述の構成によれば、本発明の耳介装着具をワイヤー等加工がしやすく安価な素材を用いることができる。その結果、耳介装着具を安価に製造することができる。また、線条体により構成される形状が華奢な印象を与え、よりピアスを装着しているかのような外観とすることができる。
本発明の耳介装着具は、前記第一面構成部から前記連結部を経て、前記第二面構成部に至る一連の線状体によって構成されていることが望ましい。これにより、一連の線条体を1本のワイヤー等を折り曲げて加工する等、耳介装着具を安価に製造することができる。
上述した連結部は、塑性変形可能な金属線材により構成されることが望ましい。
上述の構成によれば、耳介に沿う形状に耳介装着具を塑性変形させて装着できる。そのため、耳介装着具を装着した状態において、利用者の耳介に対して過剰な付勢力を作用させる必要がない。これにより、装着状態において常に耳介が圧迫される状態から解放され、装着時における耳介の痛みを緩和することができる。
本発明の耳介装着具は、前記耳介を装飾する装飾体が、前記第一面構成部、前記第二面構成部、及び前記連結部の少なくともいずれかに装着されることとしてもよい。
上述の構成によれば、様々な宝飾品をピアス風に装飾するための装着部材としての機能を兼ねて、本発明の耳介装着具を活用し得る。
また、前記装飾部材は、前記線条体の端部に取り付けされているものとしてもよい。
上述の構成によれば、ワイヤー等線条体の端部を隠すとともに、ワイヤーの端部が利用者の耳介に接触して痛みの原因となることを回避することができる。
また、本発明の耳介装着具は、利用者の耳介から下方に垂れて利用者の耳介を装飾する装飾体を備えることとしてもよい。
上述の構成によれば、第一面構成部、第二面構成部及び連結部が、装飾体取り付け部材として機能する。また、装飾体を着脱可能とする構成とすれば、利用者が好みに応じて装飾体を取り替えることができる。このように本発明の耳介装着具は、耳介を装飾するとともに、装飾体取付部材としても好適に活用し得る。
本発明の耳介装着具は、前記第一面構成部及び前記第二面構成部のいずれか一方又は双方をなす前記輪郭が、不連続となる部分を有することとしてもよい。
上述の構成によれば、第一面構成部又は第二面構成部から貫通させて装飾体を取り付けることができる。これにより、利用者が装飾体を着脱することが可能となり、利用者が好みに応じて装飾体を取り替えることができる。
本発明によれば、耳介装着具の装着状態において耳たぶ(耳垂)を含む耳介への接触領域を拡大し、装着時に耳介装着具が脱落するおそれを低下させつつ、耳介への接触領域を分散させて装着時の痛みが抑制される耳介装着具を提供することができる。
以下、本発明の第一の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図2(a)に示すように、本発明の第一の実施形態に係るイヤリング10(耳介装着具)は、利用者の耳介Yに装着され、利用者の耳たぶを装飾するためのものである。イヤリング10は、利用者の耳介Yのうち、利用者の所望に応じて任意の位置を装飾することができる。本実施形態においては、図2(a)に示すとおり、イヤリング10は、利用者の耳たぶy1(耳垂)を挟持して係止されて、利用者の耳たぶy1を装飾した例を示している。イヤリング10は、利用者の右耳及び左耳を装飾するために、2つのイヤリング10を一対として使用してもよい。また、利用者の右耳あるいは左耳のいずれかを装飾するために、1つのイヤリング10を用いて装着してもよい。
イヤリング10は、図1(a)に示すとおり、1本のワイヤーW(線条体)を折り曲げて加工されて形成されている。ワイヤーWは、いかなる素材で形成されていてもよいが、例えば、線状の真鍮を芯として、表面にエナメル加工がされたものを用いている。これにより、イヤリング10の金属芯が利用者の耳介に直接接触しない。これにより、金属アレルギーの原因となることを抑制している。
また、ワイヤーWは塑性変形可能とされている。そのため、利用者がイヤリング10に対して力を加えて変形させると、その変形された形状を保持する。
続いて、イヤリング10の形状について詳細に説明する。イヤリング10は、図1(a)に示すとおり、第一面構成部20と、第二面構成部40と、連結部60を備えている。第一面構成部20と第二面構成部40とは、相互に向かい合うよう位置し、第一面構成部20と第二面構成部40とは連結部60を介して連結され、これらによりイヤリング10が一体的に形成されている。すなわち、イヤリング10は、第一面構成部20から連結部60を経て、第二面構成部40に至る一連のワイヤーW(線条体)によって構成されている。
第一面構成部20は、図1(a)及び(b)に示すとおり、第一平面F1上に、ワイヤーWが折り曲げられて「ハート型」を模した形状の第一輪郭R1を構成している。より具体的には、第一面構成部20は、ワイヤーWの第一面構成部20側端部(基端)が連結部60近傍に位置し、ワイヤーWの基端から斜め上方に向かって延び、第一面構成部20の外側に張り出すように湾曲する第一湾曲部22及び第二湾曲部24を形成する。また、第一湾曲部22と第二湾曲部24との間には、第一輪郭R1の内側に向けて凸形状とされた第一凸部26(凸形状)が形成される。ワイヤーWは、第二湾曲部24から斜め下方に向けて延びて連結部60側に連結される。第一輪郭R1は、イヤリング10の装着状態において下方側となる位置に第一輪郭R1が開口した第一開口部28を備えている。すなわち、第一輪郭R1は閉塞された輪郭ではなく、一部が開口された不連続部分を有する形状として形成されている。
上述のとおり、第一面構成部20は、ワイヤーWによりハート型を模した第一輪郭R1が第一平面F1上に形成される。また、第一輪郭R1の内側には、中空領域である第一空白領域A1が形成されている。
第二面構成部40は、図1(a)及び(d)に示すとおり、第一面構成部20と概ね同様の形状とされている。すなわち、第二面構成部40は、第二平面F2上に「ハート型」を模した形状となるようワイヤーWが折り曲げられて形成され、第三湾曲部44、第四湾曲部42、第二凸部46及び第二開口部48が形成されている。
第二面構成部40は、図1(a)及び(d)に示すとおり、第二平面F2上にハート型を模した第二輪郭R2を構成し、第二輪郭R2の内側には、第二空白領域A2が形成されている。
なお、第一平面F1及び第二平面F2がなす「面」は、平面状であれば良く、ワイヤーW(線条体)の撓みなどの影響で多少湾曲したものであってもよい。具体的には、厚みが3.0mm程度以内の平面形状を意味している。具体的には、利用者の耳たぶにイヤリング10が装着された場合に、利用者の皮膚に概ね接触する程度に湾曲した面を形成していることを意味している。
連結部60は、第一面構成部20と第二面構成部40とを一体的に連結している。図1(c)に示すとおり、連結部60は、第一接続部64、第二接続部66及び弓状部62を備え、これらにより「U字型」の形状を構成している。弓状部62は、略半円形状に湾曲した形状とされている。
連結部60は、利用者がイヤリング10を装着した状態において、利用者の耳たぶy1外側へ迂回して位置し、第一面構成部20と第二面構成部40とを連結している。言いかえれば、連結部60は利用者の耳たぶy1の表側から裏側にかけて耳たぶy1の縁に沿って湾曲しつつ第一面構成部20と第二面構成部40とを連結している。これにより、イヤリング10は利用者の耳たぶy1に孔を開けずに装着可能とされている。
第一面構成部20と第二面構成部40とは、連結部60により対向して位置するように連結される。図1(a)及び(c)に示すとおり、第一面構成部20と第二面構成部40とが構成する領域には、利用者の耳たぶy1が挟持される挟持領域A3が形成される。
イヤリング10は、第一面構成部20と第二面構成部40とが利用者の耳たぶy1に接するよう弓状部62を変形させることにより、利用者の耳たぶy1に装着される。上述のとおり、ワイヤーWは塑性変形可能とされ、弓状部62を変形させることにより、第一面構成部20と第二面構成部40との間に位置する挟持領域A3の範囲を変化させる。これにより、イヤリング10を耳たぶy1へ密着させて、イヤリング10の装着を可能としている。
続いて、以下イヤリング10の利用者の耳たぶy1への装着方法についてより詳細に説明する。図2(a)は、イヤリング10が利用者の耳介Yのうち耳たぶy1に装着された状態を示している。イヤリング10を耳たぶy1へ装着する場合は、耳たぶy1のうち比較的厚みの少ない部分を挟持領域A3に差し込み、イヤリング10を耳たぶy1下方までスライドさせて装着する。あるいは、第一面構成部20と第二面構成部40とが離反する方向にイヤリング10が開くよう弓状部62を変形させてから、耳たぶy1を挟むように第一面構成部20及び第二面構成部40を押圧する。これらの状態において、第一面構成部20と第二面構成部40とが構成する第一平面F1及び第二平面F2によって全域に亘って利用者の耳たぶy1が挟持されて密着し、イヤリング10は利用者の耳たぶy1に対して係止され装着される。
なお、イヤリング10は、耳介Yの所望の位置に装着することができる。イヤリング10は、図2(a)に示すように耳たぶy1に装着してもよいし、その他耳輪y2に対して装着してもよい。利用者がイヤリング10を装着しようとする位置に応じて、第一面構成部20及び第二面構成部40が耳介Yの皮膚表面に密着するように、弓状部62を変形させて装着することができる。また、利用者の耳たぶy1の厚みに応じて弓状部62を変形させてイヤリング10を装着することができる。
上述のとおり、イヤリング10が耳たぶy1に装着された状態においては、第一平面F1及び第二平面F2が全域に亘って耳たぶy1の両側皮膚に接触する。これにより、点状に皮膚と接触して係止される場合と比較して、耳たぶy1皮膚に対する接触範囲が拡大する。
また、図2(b)に示すとおり、第一輪郭R1及び第二輪郭R2が耳たぶy1の皮膚表面の隆起形状に密着する。より具体的には、耳たぶy1の表面組織が第一輪郭R1に圧迫されて弾性変形して、第一輪郭R1と接触する表面組織は窪んだ形状となる。一方、第一空白領域A1に位置する耳たぶy1の表面組織は、周囲を第一輪郭R1に圧迫されて隆起した形状となる。これらの隆起形状に対して耳たぶy1の表側は第一輪郭R1が、耳たぶy1の裏側は第二輪郭R2が密着して、摩擦力によりイヤリング10が係止される。
さらに、第一輪郭R1及び第二輪郭R2には、輪郭内側に向けた凸形状とされた第一凸部26及び第二凸部46が形成されている。これらの第一凸部26及び第二凸部46が、第一空白領域A1及び第二空白領域A2に形成された皮膚の隆起形状に引っ掛かり、イヤリング10が下方へ動くことを阻止する。これにより、さらに効果的にイヤリング10を係止することができる。
これらにより、イヤリング10は利用者の耳たぶy1に対して密着して装着され、イヤリング10が装着状態から脱落することを抑制している。また、イヤリング10は、弓状部62の形状が保持された状態において装着される。そのため、イヤリング10の装着状態において耳たぶy1に対して付勢力が加えられることがなく、イヤリング10を長時間装着した場合の痛みが抑制される。
また、上述のとおり、第一面構成部20及び第二面構成部40は、それぞれ第一湾曲部22、第二湾曲部24、第三湾曲部44及び第四湾曲部42を備えている。これらにより、第一輪郭R1及び第二輪郭R2の一部が必要以上に耳たぶy1の皮膚表面に食い込んで皮膚を圧迫し、痛みの原因となることを回避している。
図2(a)に示すとおり、イヤリング10が利用者の耳たぶy1に装着された状態においては、弓状部62が利用者の耳たぶy1の表側から裏側に亘って耳たぶy1側面を囲むように配される。弓状部62は1本のワイヤーWにより構成されているため、装着されても目立たない。これにより、イヤリング10は装着された状態において、ピアスを装着しているかのような印象を与える。そのため、利用者の耳たぶに孔を開ける必要がなく、ピアスを装着しているかのような外観を与えることができる。
続いて、本発明の第二の実施形態について説明する。図3(a)は、本発明の第二実施形態に係るイヤリング100を示す斜視図である。イヤリング100は、イヤリング10と同様に第一面構成部20、第二面構成部40及び連結部60を備えている。これらの構成については、イヤリング100とイヤリング10とは同様とされているため、同じ符号を用いて説明を省略する。
イヤリング100は、図3(a)に示すとおり、第一面構成部20に装飾部材110を備えている。装飾部材110は、台座114がワイヤーWの第一面構成部20側の端部に取り付けられ、台座114に対してラインストーン112が装飾品として配置されている。装飾部材110は、台座114が溶接によりワイヤーWの端部に固定されることにより第一面構成部20に対して取り付けられている。イヤリング100は、第一面構成部20側のワイヤーWの端部が直接利用者の皮膚と接触することを回避している。これにより、イヤリング100装着時にワイヤーWの端部が接触することによる痛みを抑制している。さらに、装飾部材110が利用者の耳たぶy1を装飾し、ピアスを装着しているような印象を与えて耳たぶを装飾することができる。
なお、本実施形態においては、装飾部材110をワイヤーWの端部に設けた例を示したが、装飾部材110を第一湾曲部22又は第二湾曲部24に設けてもよいし、あるいは第一輪郭R1が形成する形状をハート型以外の形状として、適宜装飾部材110を設けてもよい。
次に、本発明の第三の実施形態について説明する。図3(b)は、本発明の第三実施形態に係るイヤリング200を示している。図3(b)に示すとおり、イヤリング200は、第一面構成部20、第二面構成部40、連結部60及び装飾体210を備えている。
装飾体210は、丸カン212に2つの球状の装飾物、宝飾物214及び宝飾物216が連なって構成されている。装飾体210は、ワイヤーWに丸カン212を貫通させて、連結部60に位置するよう取り付けられる。
より具体的には、装飾体210は、第一輪郭R1又は第二輪郭R2の下方に位置するように設けられた第一開口部28又は第二開口部48から丸カン212を貫通させて、連結部60に位置するよう取り付けられる。装飾体210は、利用者がイヤリング200を装着した状態において、連結部60から下方に垂れて利用者の耳たぶ下方に位置する。
なお、装飾体210は、丸カン212をワイヤーWを貫通させることで着脱可能とされている。そのため、利用者は好みに応じて装飾体210を取り外し、あるいは他の装飾体210を取り付けてイヤリング200を用いることができる。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明の耳介装着具はこれに限定されない。
第一実施形態、第二実施形態及び第三実施形態においては、第一面構成部20と第二面構成部40とを、概ね同様の形状として輪郭が構成される例を示したが、第一面構成部と第二面構成部とを別の図形の輪郭により構成されるものとしてもよい。例えば、第一面構成部20を「ハート型」の形状としつつ、第二面構成部を「星型」の形状として、利用者の好みにより第一面構成部又は第二面構成部が表側として装着されるものとしてもよい。これにより、より多様な形状を表側あるいは裏側として用いることができる。
また、第一実施形態、第二実施形態及び第三実施形態においては、第一輪郭R1及び第二輪郭R2を構成して、これらの内側に第一空白領域A1及び第二空白領域A2が形成されるものとした例を示したが、本発明の耳介装着具はこれに限定されない。すなわち、第一空白領域A1及び第二空白領域A2対してさらに模様が形成される構成としてもよい。例えば、1本のワイヤーWにより第一輪郭R1を丸型として形成し、さらに第一輪郭R1の内側に花を模した形状が形成されるものとしてもよい。第二輪郭R2についても同様の構成としてもよいし、あるいは第一輪郭R1を表側として模様を形成しつつ第二輪郭R2は裏側として単純な丸型等の図形を形成するものとしてもよい。
なお、上述の実施形態においては、ワイヤーWにより線条体が構成されるものとした例を示したが、線条体は、1枚の板状素材をプレス等によりくり抜き構成されてもよい。さらには、合成樹脂等を射出成形により成形し、線条体が形成されるものとしてもよい。
上述した実施形態においては、線条体として真鍮に表面加工が施され可塑性を有するワイヤーWにより構成される例を示したが、線条体を可塑性を有しないものとしてもよい。例えば、弾性変形が可能な金属線材を用いた構成とすることも可能である。弾性変形が可能な金属線材を用いた場合、イヤリング10の装着状態において付勢力が生じ、より強固にイヤリング10を耳介Yに係止することができる。
また、ワイヤーは真鍮以外にも、アルミニウム、銅、ステンレス、鉄等いかなるものであってもよい。また、線条体は、これらの金属線材にコーティング等の表面処理がされたものが望ましい。これにより、金属線材が腐食により光沢が損なわれることを抑制し、装飾物としての機能が低下することを回避することができる。さらには、金属線材には、合成樹脂により表面加工されたワイヤーを用いることが望ましい。これにより、利用者がイヤリング10を装着した際に金属アレルギーを抑制することができる。
本発明の耳介装着具は、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能であり、それらは全て本発明に含まれるものである
本発明によれば、耳介装着具の装着状態において耳たぶ(耳垂)を含む耳介への接触領域を拡大し、装着時に耳介装着具が脱落するおそれを低下させつつ、耳介への接触領域を分散させて装着時の痛みが抑制される耳介装着具を提供することができる。
10,110,210 イヤリング(耳介装着具)
20 第一面構成部
26 第一凸部(凸形状)
28 第一開口部
40 第二面構成部
46 第二凸部(凸形状)
48 第二開口部
60 連結部
110 装飾部材
210 装飾体
A1 第一空白領域
A2 第二空白領域
A3 挟持領域
F1 第一平面
F2 第二平面
W ワイヤー(線条体、金属線材)
20 第一面構成部
26 第一凸部(凸形状)
28 第一開口部
40 第二面構成部
46 第二凸部(凸形状)
48 第二開口部
60 連結部
110 装飾部材
210 装飾体
A1 第一空白領域
A2 第二空白領域
A3 挟持領域
F1 第一平面
F2 第二平面
W ワイヤー(線条体、金属線材)
Claims (6)
- 利用者の耳介に装着される耳介装着具であって、
前記耳介を挟み込むための第一面構成部及び第二面構成部と、
塑性変形又は弾性変形が可能とされ、前記耳介装着具が利用者の耳介に装着された状態において利用者の耳介を外側に迂回して前記第一面構成部及び前記第二面構成部が対向するように連結する連結部とを有し、
前記第一面構成部及び前記第二面構成部のいずれか一方又は双方が、屈曲させた線条体により輪郭が形成され、前記輪郭の内側に空白領域が形成されたものであり、
前記第一面構成部及び前記第二面構成部の間に挟持領域が構成され、
前記挟持領域に配された前記耳介を前記第一面構成部及び前記第二面構成部で挟み込むことにより装着可能であり、
前記連結部が、塑性変形可能な線材により構成されるものであり、
前記挟持領域に耳介を挟むことにより、前記輪郭の内側の前記空白領域に位置する耳介の表面が、周囲を前記輪郭に圧迫されて隆起した隆起形状を形成可能であり、
前記隆起形状に接触する前記輪郭が、前記隆起形状に密着して耳介に対して係止されることを特徴とする耳介装着具。 - 前記第一面構成部及び前記第二面構成部に対し、前記連結部が下方側の位置になるように前記耳介に装着されるものであり、
前記第一面構成部及び前記第二面構成部のいずれか一方又は双方をなす前記輪郭に、前記連結部側に向けて凸形状となる部分を有することを特徴とする請求項1に記載の耳介装着具。 - 前記第一面構成部、前記第二面構成部、及び前記連結部が一連の線条体によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の耳介装着具。
- 前記連結部が、塑性変形可能な金属線材により構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の耳介装着具。
- 前記耳介を装飾する装飾体が、前記第一面構成部、前記第二面構成部、及び前記連結部の少なくともいずれかに装着されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耳介装着具。
- 前記第一面構成部及び前記第二面構成部のいずれか一方又は双方をなす前記輪郭が、前記耳介への装着状態において不連続となる部分を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の耳介装着具。
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