JP6082194B2 - 断熱材固定具およびその取付方法 - Google Patents

断熱材固定具およびその取付方法 Download PDF

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Description

本発明は断熱材固定具およびその取付方法に関し、板状の断熱材を大引きや根太の間などの軸組に固定するための固定具で、断熱材の厚みに関係なく使用でき、断熱性能を確保して所定の位置に簡単に取り付けることができるようにしたものである。
建物の居住性の向上や省エネのため断熱材を用いた高断熱化が図られており、壁面や屋根などに加え、床面に対しても板状断熱材を敷設する床断熱が行われている。
これまでの床断熱は、大引き間や根太間など軸組間にスチレンボード、ウレタンボード、グラスウールボード、ロックウールボードなどの板状の断熱材を、金具を使用して固定することが行われており、種々の金具が提案されている。
例えば特許文献1に開示されている断熱支持金具1では、図6に示すように、垂直板部2と下方水平板部3、3とが上方水平板部4により連結されて略コ字状に形成されており、垂直板部2と下方水平板部3との隅角部に補強部となるリブ状突起が点在するように形成してある。そして、根太5などに被せるように装着して上方水平板部4を根太5の上面に、垂直板部2をそれぞれ根太5の側面に密着するようにし、両側の下方水平板部3,3上に板状断熱材6を敷設して取り付けるようにする。
また、特許文献2に開示されている床断熱構造の受け具7では、図7に示すように、側面下向きコ字形をなして根太5上に跨り被せられる根太取付部8と、根太取付部8の両脚部下端から斜め上方に突き出した支持片9,9とから構成され、支持片9は弾性的に下方に屈曲可能な板ばね状に構成されている。そして、施工に際しては、受け具7を根太5上に根太取付部8を被せ、支持片9を根太5間に突出させた状態で取り付け、断熱材6を根太5間に嵌め込むことで、支持片9に断熱材6の下面を当接させて支持させるようにする。
特開2009−30406 号公報 特開平6−57932号公報
ところが、特許文献1の断熱支持金具1では、垂直板部2の下端の下方水平板部3の上面で板状断熱材6を支持する構造であるため、断熱材6の厚みごとに垂直板部2の寸法を変えた金具1を用意しなければならず、加工設備や在庫管理が煩雑になるという問題がある。
また、断熱材6の厚みに寸法公差があり、断熱材6の厚みが薄い場合には、床板との間に隙間が生じ、断熱性能が低下するという問題もある。
一方、特許文献2の受け具7では、支持片9が板ばね状とされて屈曲可能としてあることから、複数の断熱材6の厚みに対応できるものの、受け具7による断熱材6の支持が支持片9の先端のわずかな接触部分だけであり、支持片9の先端が断熱材6にめり込み易く、このため床板と断熱材6の間に隙間が生じ、断熱性能が低下するという問題もある。
さらに、断熱支持金具1や受け具7のいずれの場合にも断熱材6の厚み方向に金具1や受け具7が貫通して配置されることから、この貫通部分を介して熱伝導などが生じるヒートブリッジ(熱橋)による断熱性能の低下を招くという問題もある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、板状の断熱材の厚みに関係なく使用でき、床板の間の隙間の発生を防止できるとともに、ヒートブリッジの発生を抑え断熱性能を確保して所定の位置に簡単に取り付けることができる断熱材固定具およびその取付方法を提供しようとするものである。
上記の問題点を解決するため本発明の請求項1記載の断熱材固定具は、軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具であって、
軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備え
前記垂直片の長さを前記差込み片の長さより短く形成して前記板状断熱材を軸組上面よりこれら長さの差分だけ突出可能に差し込み位置を定める定規機能を付加して略Z字状に構成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項2記載の断熱材固定具は、軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具であって、
軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備え、
前記垂直片に対して前記上部片を鋭角に延設して略Z字状に構成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項3記載の断熱材固定具は、軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具であって、
軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備え、
前記垂直片の長さを前記差込み片の長さより短く形成して前記板状断熱材を軸組上面よりこれら長さの差分だけ突出可能に差し込み位置を定める定規機能を付加して略Z字状に構成するとともに、
前記垂直片に対して前記上部片を鋭角に延設して前記差分に加え、前記上部片の長さの前記鋭角の余弦分を軸組上面より突出可能に構成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項4記載の断熱材固定具は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記差込み片の先端部を尖らせて構成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項5記載の断熱材固定具の取付方法は、軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具の取付方法であって、
前記断熱材固定具は、軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備えて略Z字状に構成され、
前記垂直片を前記板状断熱材の上隅上面に当てるとともに前記差込み片を上隅側面に当てた後、そのまま前記差込み片の先端を軸に回転させて当該差込み片を位置決めして前記板状断熱材に差し込むようにすることを特徴とするものである。
本発明の請求項6記載の断熱材固定具の取付方法は、請求項5記載の構成に加え、前記断熱材固定具は、前記請求項1〜4のいずれかに記載の前記断熱材固定具であることを特徴とするものである。
本発明の請求項1記載の断熱材固定具によれば、軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具で、軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備え、前記垂直片の長さを前記差込み片の長さより短く形成して前記板状断熱材を軸組上面よりこれら長さの差分だけ突出可能に差し込み位置を定める定規機能を付加して略Z字状に構成したので、差込み片を板状断熱材の厚み方向中間に差し込んで支持することができ、断熱材の厚さにかかわらず1種類の固定具で済み、差込み片の全面積で断熱材を支持することで、断熱材を確実に支持することができるとともに、固定具が断熱材の厚み方向に貫通せず、中間部までであり、ヒートブリッジの発生もなく高い断熱性能を確保することができる。
また、前記垂直片の長さを前記差込み片の長さより短く形成して前記板状断熱材を軸組上面よりこれら長さの差分だけ突出可能に差し込み位置を定める定規機能を付加して構成したので、断熱材の厚み方向に差込み片を当ててその先端位置で差し込むようにすることで、垂直片との長さの差分だけ断熱材を軸組表面から突き出す状態にでき、固定具の取り付けのために墨出しの必要がなく、簡単に所定の位置に固定具を取り付けることができるとともに、断熱材の厚みに公差があっても床板と断熱材との隙間を無くして断熱性能を確保することができる。
本発明の請求項2記載の断熱材固定具によれば、軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具で、軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備え、前記垂直片に対して前記上部片を鋭角に延設して略Z字状に構成したので、差込み片を板状断熱材の厚み方向中間に差し込んで支持することができ、断熱材の厚さにかかわらず1種類の固定具で済み、差込み片の全面積で断熱材を支持することで、断熱材を確実に支持することができるとともに、固定具が断熱材の厚み方向に貫通せず、中間部までであり、ヒートブリッジの発生もなく高い断熱性能を確保することができる。
また、前記垂直片に対して前記上部片を鋭角に延設して構成したので、垂直片に対して鋭角の上部片によって断熱材を軸組から突き出した状態にでき、この状態で床板を取り付けることで、断熱材との隙間を無くして取り付けることができる。
本発明の請求項3記載の断熱材固定具によれば、軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具で、軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備え、前記垂直片の長さを前記差込み片の長さより短く形成して前記板状断熱材を軸組上面よりこれら長さの差分だけ突出可能に差し込み位置を定める定規機能を付加して略Z字状に構成するとともに、前記垂直片に対して前記上部片を鋭角に延設して前記差分に加え、前記上部片の長さの前記鋭角の余弦分を軸組上面より突出可能に構成したので、差込み片を板状断熱材の厚み方向中間に差し込んで支持することができ、断熱材の厚さにかかわらず1種類の固定具で済み、差込み片の全面積で断熱材を支持することで、断熱材を確実に支持することができるとともに、固定具が断熱材の厚み方向に貫通せず、中間部までであり、ヒートブリッジの発生もなく高い断熱性能を確保することができる。
また、前記垂直片の長さを前記差込み片の長さより短く形成して板状断熱材を軸組上面よりこれら長さの差分だけ突出可能に差し込み位置を定める定規機能を付加して構成したので、断熱材の厚み方向に差込み片を当ててその先端位置で差し込むようにすることで、垂直片との長さの差分だけ断熱材を軸組表面から突き出す状態にでき、固定具の取り付けのために墨出しの必要がなく、簡単に所定の位置に固定具を取り付けることができるとともに、断熱材の厚みに公差があっても床板と断熱材との隙間を無くして断熱性能を確保することができる。
また、前記垂直片に対して前記上部片を鋭角に延設して構成したので、垂直片に対して鋭角の上部片によって断熱材を軸組から突き出した状態にでき、この状態で床板を取り付けることで、断熱材との隙間を無くして取り付けることができる。
本発明の請求項4記載の断熱材固定具によれば、前記差込み片の先端部を尖らせて構成したので、尖った先端部によって固定具を簡単に断熱材に差し込むことができ、取り付けが簡単にできる。
本発明の請求項5記載の断熱材固定具の取付方法によれば、断熱材固定具の垂直片を板状断熱材の上隅上面に当てるとともに差込み片を上隅側面に当てた後、そのまま差込み片の先端を軸に回転させて当該差込み片を位置決めして板状断熱材に差し込むようにしたので、固定具の垂直片を上隅上面に当て、差込み片を上隅側面に当ててそのまま差込み片の先端を中心に回転させて差込み片を差し込むことで、断熱材の厚み方向の一定の位置に差し込むことができ、断熱材の厚みに公差があってもその影響を受けることなく、固定具と断熱材上面との寸法を一定にして取り付けることができる。
本発明の請求項6記載の断熱材固定具の取付方法によれば、前記請求項1〜4のいずれかに記載の断熱材固定具を用いる場合でも、固定具の垂直片を上隅上面に当て、差込み片を上隅側面に当ててそのまま差込み片の先端を中心に回転させて差込み片を差し込むことで、断熱材の厚み方向の一定の位置に差し込むことができ、断熱材の厚みに公差があってもその影響を受けることなく、固定具と断熱材上面との寸法を一定にして取り付けることができる。
本発明の断熱材固定具の一実施の形態にかかり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 本発明の断熱材固定具の一実施の形態にかかる軸組への取付工程の説明図である。 本発明の断熱材固定具の他の一実施の形態にかかり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の断熱材固定具のさらに他の一実施の形態にかかり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の断熱材固定具の取付方法の一実施の形態にかかる工程説明図である。 従来の断熱材支持金具にかかり、(a)は斜視図、(b)は軸組への取付状態の説明図である。 従来の床断熱構造の受け具にかかり、(a)は斜視図、(b)、(c)は厚さの異なる断熱材の軸組への取付状態の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細を説明する。
この断熱材固定具10は、軸組5間に板状断熱材6を固定するためのものであり、床断熱のために大引き間や根太間などの軸組5間にスチレンボード、ウレタンボード、グラスウールボード、ロックウールボードなどの板状断熱材6を固定するもので、金属板製や合成樹脂製とされる。
この断熱材固定具10は、例えば軸組である根太5の側面に密着される板状の垂直片11と、この垂直片11の下端に延設され板状断熱材6の厚み方向中間に差し込まれる板状の差込み片12と、垂直片11の上端に延設され軸組である根太5の上面に載置支持される板状の上部片13とを備え、例えば金属板材を曲げ加工することで、略Z字状に構成されている。
すなわち、この断熱材固定具10では、板状断熱材6の下面を支持するのではなく、板状断熱材6の厚み方向中間の側端面に差込み片2を差し込んで支持するようにしている。
このため断熱材固定具10の差込み片12の先端が前方に突き出す二等辺三角形状に尖らせて形成してあり、板状断熱材6への差し込みを容易にできるようにしてある。なお、差込み片12の先端を尖らせる形状は、二等辺三角形状に限らず、斜めに切り落とすなど他の形状であっても良い。
そして、この断熱材固定具10は、例えば垂直片11と差込み片12のなす角度、垂直片11と上部片13のなす角度がそれぞれ直角とされて略Z字状としてある。
また、差込み片12には、三角形の2辺の切込みを形成して底辺から下方に折り起こした突出片14が形成してあり、差込み方向に対して鋭角として差し込み易く抜け難くしてある。
軸組5に支持する上部片13は、この断熱材固定具10では、上部片13の一端のみに垂直片11が延設して構成されている。
この断熱材固定具10では、板状断熱材6に差込み片12を差し込んで使用することから、これまでの断熱支持金具や受け具のように略コ字形状として予め軸組である根太5などを跨ぐように取り付けて使用することはできず、板状断熱材6に先に断熱材固定具10を差し込んだ状態とし、その後軸組5に取り付けて使用される。
このように構成した断熱材固定具10は、図2に示すように、軸組5への取り付けに際しては、まず、板状断熱材6の側端面の厚み方向中間に差込み片12を差し込む。
この断熱材固定具10の差し込みは、上部片13の上面から板状断熱材6の上面が僅かに突き出すように、上部片13を板状断熱材6より低く取り付ける。
これにより、軸組5に上部片13を載せ置いた状態とすると、軸組5の上面より板状断熱材6が出っ張った状態となり、次工程での床板15の取り付けの際、床板15で板状断熱材6が押込まれ、強く密着させることができ、隙間の発生を防止することができる。
また、この断熱材固定具10では、板状断熱材6の上面を基準に差込み片12の差込み位置を定めて板状断熱材6に取り付ければ良く、板状断熱材6の厚みに公差があったり、図2中に示すように、板状断熱材6の厚みが異なる薄い板状断熱材6Aや厚い板状断熱材6Bであっても1種類の断熱材固定具10を使用して板状断熱材6を上部片13より僅かに突き出す所定の状態に取り付けることができる。
こうして板状断熱材6の幅方向両側にそれぞれ断熱材固定具10を差し込んで取り付けた後、軸組5の間に板状断熱材6を落とし込むように装着し、上部片13を軸組5の上面に載置することで、断熱材固定具10を介して板状断熱材6が支持される。
この断熱材固定具10では、断熱材固定具10の軸組5への固定は特に行わず、次工程で床板15との間に挟みこむことによって固定する。
なお、軸組5への固定のため、図3に示すように、断熱材固定具10Aの上部片13に釘穴16を形成して釘で固定したり、三角形の2辺の切込みを形成して底辺から下方に折り起こした突出片17を形成して突出片17を打ち込んで固定するようにしても良く、一層確実に固定することができる。
なお、釘穴16と突出片17はいずれか一方だけ設けて固定するようにしても良い。
このような断熱材固定具10による板状断熱材6の軸組5間への支持状態では、差込み片12の全面で荷重を支持することができ、板状断熱材6を安定して固定できるとともに、広い面積で支持することで板状断熱材6が変形し難く、経年変化などで床板15との間に隙間が発生することを防止できる。
次に、軸組5間に落とし込むようにして断熱材固定具10で支持された板状断熱材6の上に床板15が載せられ、軸組5の表面から突き出している板状断熱材6を押込むようにして床板15に強く密着した状態で床板15を軸組5に固定する。
なお、ここでの床板15は、床の表面を構成するものに限らず、床下地板であっても良い。
また、板状断熱材6と床板15との密着力を増大するため、図4に示すように、断熱材固定具10Bの垂直部11に対して上部片13を直角でなく鋭角に形成して略Z字状に構成したものであっても良く、断熱材固定具10Bの上部片13を軸組5の上面に載せ置くことで、上部片13の長さ鋭角θの余弦(cosθ)分だけ断熱材固定具10Bごと板状断熱材6の上面がより出っ張ることになり、その分だけ床板15に強く密着させることができる。
次に、本発明の断熱材固定具の取付方法の一実施の形態について、図5に示す工程図により説明する。
この取付方法に用いることが好ましい断熱材固定具10は、図1に示すように、垂直片11の長さをL1とし、差込み片12の長さをL2とした場合に、垂直片11の長さL1を差込み片12の長さl2より短く形成したものである。
このような断熱材固定具10を用いる板状断熱材6への取付方法は、断熱材固定具10の垂直片11を板状断熱材6の上隅上面に当てるとともに、差込み片12を上隅側面に当てた状態とする(図5(a)参照)。
この後、そのまま差込み片12の先端を軸に断熱材固定具10を外側(図示例の左端上隅部では、反時計回り)に回転させて差込み片12を板状断熱材6の側端面に垂直にする(図5(b)参照)。
最後に、差込み片12を押込んで板状断熱材6の側端面に垂直片11を当てるように差し込む(図5(c)参照)。
この断熱材固定具10の板状断熱材6への取付状態では、図5(d)に示すように、差込み片12の板状断熱材6の上面からの位置はL2であるのに対し、垂直片11の上面は差込み片12の上面からL1の位置であることから、上部片13は板状断熱材6の上面からL2−L1の長さの差ΔL分だけ低くなり、その結果、板状断熱材10は上部片13からL2−L1の長さの差ΔL分だけ突き出した状態にすることができる。
したがって、この断熱材固定具10では、垂直片11の長さL1と差込み片12の長さL2が定規としての機能をなし、断熱材固定具10の垂直片11を板状断熱材6の上隅上面に当て、差込み片12を上隅側面に当ててそのまま差込み片12の先端を中心に回転させて差込み片12を差し込むことで、板状断熱材6の厚み方向の一定の位置に差し込むことができ、断熱材固定具10の取付位置を墨出しすることなく、板状断熱材6の上面から一定の位置であるΔL分だけ低く、簡単に取り付けることができる。
なお、断熱材固定具10の垂直片11の長さL1と差込み片12の長さL2を考慮しない断熱材固定具10の場合には、板状断熱材6のカット時または施工前に差込み位置に筋を付けるなどの目印を付けて差し込み位置を表示するようにしても良い。
また、断熱材固定具10の垂直片11の長さL1と差込み片12の長さL2を考慮しない断熱材固定具10の場合であっても、垂直片11の長さを定規として機能させ、板状断熱材6の上隅上面に上部片13を当てるとともに、垂直片11を上隅側面に当てて差込み片12が上隅側面から垂直に突き出すように当て、差込み片12の下端面を基準とする。そして、この基準に筋を付けたり、指で押えるなどし、この基準より所定量下方に、板状断熱材6に当てていた断熱材固定具10、あるいは別の断熱材固定具10の差込み片12を差し込むようにすれば、板状断熱材6の上面から下方の所定の位置に上部片13を位置決めして簡単に断熱材固定具10を取り付けることができる。
このような断熱材固定具およびその取付方法によれば、軸組5の間に板状断熱材6を固定する場合において、板状断熱材6に断熱材固定具10を差し込んで取り付けることで、厚みの異なる板状断熱材6に対し、1種類の断熱材固定具10が共通して使用できる。
これにより、断熱材固定具10の加工のための金型の必要個数を削減したり、在庫管理が容易となるとともに、流通在庫を大幅に削減できる。
断熱材固定具10の上部片13を板状断熱材6の上面より低く取り付けることが簡単にでき、板状断熱材6が軸組5より出っ張ることで、床板15に強く密着させることができ、設計通りの断熱性能が確保できる。
板状断熱材6を軸組5の間に落としこんで取り付けた場合でも軸組5の上面の上部片13を持って簡単に取り出したり、移動することができ、軸組5への取付位置の修正が簡単にできる。
断熱材固定具10を板状断熱材6に差し込む際、断熱材固定具10の垂直片11の長さL1と差込み片12の長さL2にL2>L1の関係として長さの差ΔLを形成することで定規として機能させることができ、断熱材固定具10を板状断熱材6に当てることで、差込み位置を位置決めでき、墨出しをすることなく簡単に取り付けできる。
断熱材固定具10は、上部片13を軸組5と床板15との間に挟みこむことで固定でき、固定爪や釘などを使用せずに固定することができる。
断熱材固定具10が板状断熱材6を貫通せず厚み方向中間までであり、断熱材固定具10によるヒートブリッジ(熱橋)の発生を抑えることができ、優れた断熱性能を確保できる。
断熱材固定具10が略Z字状に構成してあるので、形状が単純で重ね易く、保管や運搬を効率的に行うことができる。
5 軸組
6 板状断熱材
6A 厚い板状断熱材
6B 薄い板状断熱材
10 断熱材固定具
10A 断熱材固定具
10B 断熱材固定具
11 垂直片
12 差込み片
13 上部片
14 突出片
15 床板
16 釘穴
17 突出片
L1 垂直片の長さ
L2 差込み片の長さ
ΔL L2−L1
θ 垂直片と上部片のなす角度

Claims (6)

  1. 軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具であって、
    軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備え
    前記垂直片の長さを前記差込み片の長さより短く形成して前記板状断熱材を軸組上面よりこれら長さの差分だけ突出可能に差し込み位置を定める定規機能を付加して略Z字状に構成したことを特徴とする断熱材固定具。
  2. 軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具であって、
    軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備え、
    前記垂直片に対して前記上部片を鋭角に延設して略Z字状に構成したことを特徴とする断熱材固定具。
  3. 軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具であって、
    軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備え、
    前記垂直片の長さを前記差込み片の長さより短く形成して前記板状断熱材を軸組上面よりこれら長さの差分だけ突出可能に差し込み位置を定める定規機能を付加して略Z字状に構成するとともに、
    前記垂直片に対して前記上部片を鋭角に延設して前記差分に加え、前記上部片の長さの前記鋭角の余弦分を軸組上面より突出可能に構成したことを特徴とする断熱材固定具。
  4. 前記差込み片の先端部を尖らせて構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の断熱材固定具。
  5. 軸組間に板状断熱材を固定する断熱材固定具の取付方法であって、
    前記断熱材固定具は、軸組側面に密着させる垂直片と、この垂直片の下端に延設され前記板状断熱材の厚み方向中間に差し込まれる差込み片と、前記垂直片の上端に延設され軸組上面に載置支持される上部片とを備えて略Z字状に構成され、
    前記垂直片を前記板状断熱材の上隅上面に当てるとともに前記差込み片を上隅側面に当てた後、そのまま前記差込み片の先端を軸に回転させて当該差込み片を位置決めして前記板状断熱材に差し込むようにすることを特徴とする断熱材固定具の取付方法。
  6. 前記断熱材固定具は、前記請求項1〜4のいずれかに記載の前記断熱材固定具であることを特徴とする請求項5記載の断熱材固定具の取付方法。
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