JP6080994B1 - 快削りん青銅棒線材及び快削りん青銅棒線材の製造方法 - Google Patents

快削りん青銅棒線材及び快削りん青銅棒線材の製造方法 Download PDF

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【課題】 被削性を改善するために必要不可欠なPbの含有量を3.5重量%から大幅に減らした場合であっても、C5441と同等程度の被削性が得られ、切削屑が繋がらず細かくなると共に、精密部品の加工も可能となる、快削りん青銅棒線材及び快削りん青銅棒線材の製造方法を提供する。【解決手段】 Snを4.8〜7.6重量%、Znを1.8〜8重量%、Pbを0.3〜2.5重量%、Pを0.03〜0.35重量%、残部をCu及び不可避的不純物からなる快削りん青銅棒線材などにより課題を達成した。【選択図】 図1

Description

本発明は、被削性を改善するために必要不可欠な鉛の含有量を3.5重量%から大幅に減らした場合であっても、所望の被削性が得られ、切削屑も繋がらず細かくなる、快削りん青銅棒線材及び快削りん青銅棒線材の製造方法に関する。
りん青銅は、Cu(銅)−Sn(すず)−P(リン)系の合金で、Snの含有量により、種々の特性が生まれる。りん青銅は、強靱であり、耐食性、耐摩耗性、半田付け性に優れ、広範囲の用途に適している。
快削りん青銅は、りん青銅にPb(鉛)を添加することにより、りん青銅の被削性を改善した合金で、小ねじ、軸受、ブシュ、ボルト、ナット、ボールペン部品などに用いられる。
日本工業規格のJIS H 3270には、快削りん青銅として、C5441及びC5341が挙げられている。
C5441の化学成分は、Pb:3.5〜4.0重量%、Sn:3.0〜4.5重量%、Zn(亜鉛):1.5〜4.5重量%、P:0.01〜0.5重量%、Cu+Sn+Pb+Zn+P:99.5重量%以上である。
C5441は、優れた被削性を有するが、特定有害物質であるPbが3.5重量%以上含まれているため、例えば、人の中枢神経系を犯す可能性があること等が問題視されている。
また、電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についての欧州連合による指令(RoHS指令)では、Pbが1000ppmを超えて含まれた電子・電気機器は、欧州連合で上市することができないこととされているが、適切な代替手段がないため、銅合金は4重量%まで適用が免除されている。現在のところ、この適用免除があるため、C5441の使用が可能となるが、近い将来、適用免除の範囲が減縮されることも十分に予測されるため、C5441に代わる代替材の開発が喫緊の課題とされている。
さらに、C5441は、塑性加工が困難であるため、製造された棒線材は、曲げ加工、絞り加工、ヘッダー加工等の二次加工において破断などが起こりやすいことから、手間と時間と費用がかかる、切削による加工を行わざるを得ないことも課題となっている。
C5441の持つこれらの課題を解消する代替材として、快削りん青銅C5341が提案されている。
C5341の化学成分は、Znが含まれておらず、Pb:0.8〜1.5重量%、Sn:3.5〜5.8重量%、P:0.03〜0.35重量%、Cu+Sn+Pb+P:99.5重量%以上である。
日本工業規格,JIS H 3270,快削りん青銅,2012
快削りん青銅は、りん青銅にPbを添加して、りん青銅の被削性を改善した合金であるため、Pbの含有量が少なければ、当然、被削性も低下する。精密な切削加工を得るという観点からすると、Pbは、少なくとも3.5重量%は必要であると考えられる。
C5441の代替材として提案されているC5341は、C5441よりも塑性加工性が優れているものの、Pbの含有量が0.8〜1.5重量%と少ないため、C5441よりも被削性がかなり劣り、精密部品の加工が困難であるだけでなく、自動機による切削においては、切削屑が繋がり分断しにくい等の問題点があった。
本発明の目的とするところは、被削性を改善するために必要不可欠なPbの含有量を3.5重量%から大幅に減らした場合であっても、C5441と同等程度の被削性が得られ、切削屑が繋がらず細かくなると共に、精密部品の加工も可能となる、快削りん青銅棒線材及び快削りん青銅棒線材の製造方法を提供することにある。
本発明の発明者は、前記課題を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、Snを4.8〜7.6重量%、Znを1.8〜8重量%、Pbを0.3〜2.5重量%、Pを0.03〜0.35重量%、残部をCu及び不可避的不純物からなる快削りん青銅棒線材などにより、上記目的を達成することを見出し、本発明をするに至った。
即ち、本発明の快削りん青銅棒線材は、Snを4.8〜7.6重量%、Znを1.8〜8重量%、Pbを0.3〜2.5重量%、Pを0.03〜0.35重量%、残部をCu及び不可避的不純物からなることを特徴とする。
本発明の快削りん青銅棒線材の好適態様は、Snが5.5〜7.2重量%であり、Znが3.8〜6.2重量%である。
また、本発明の快削りん青銅棒線材の製造方法は、Snを4.8〜7.6重量%、Znを1.8〜8重量%、Pbを0.3〜2.5重量%、Pを0.03〜0.35重量%、残部をCu及び不可避的不純物からなる加工用銅合金を冷間加工してなることを特徴とする。
本発明の快削りん青銅棒線材は、C5441と同等程度の被削性が得られるため、精密部品への加工が容易となるだけでなく、C5341と同等の塑性加工性が得られるため、切削以外の部品加工が可能となるという利点がある。
また、本発明の快削りん青銅棒線材は、自動機による切削においては、C5341のように、切削屑が繋がらず細かくなるため、自動機の停止を効果的に抑制することが可能になることに加え、材料自体が熱を持ちにくくなって、材料の熱膨張が少なくなる上、切削加工の精度も上がるという利点があり、さらに、切削工具の寿命が延びるという利点もある。
本発明の快削りん青銅棒線材の製造方法を用いることにより、C5441とほぼ同等程度の被削性が得られ、かつ切削屑も繋がらず細かくなるという快削りん青銅棒線材が得られるという利点がある。
Snの含有量と切削屑の重量との関係を表すグラフ。 Znの含有量と切削屑の重量との関係を表すグラフ。 C5441、C5341及び本発明と切削屑の重量との関係を表すグラフ。
本発明の快削りん青銅棒線材は、Snを4.8〜7.6重量%、Znを1.8〜8重量%、Pbを0.3〜2.5重量%、Pを0.03〜0.35重量%、残部をCu及び不可避的不純物からなる。
本発明において、Snの含有量が4.8〜7.6重量%であるのは、Snの含有量が4.8重量%未満であると、切削屑が繋がりやすく、大きな切削屑が多くなるからであり、逆に、Snの含有量が7.6重量%を超えると、塑性加工が困難となるからである。このSnの含有量は、5.5〜7.2重量%であることが好ましい。Snの含有量が5.5重量%未満であると、大きな切削屑が比較的多い状態になるため、好ましくなく、逆に、Snの含有量が7.2重量%を超えると、塑性加工性が悪くなるおそれがあるため、好ましくないからである。なお、Snの含有量は、5.9〜7.1重量%であることがより好ましい。
本発明において、Znの含有量が1.8〜8重量%であるのは、Znの含有量が1.8重量%未満であると、切削屑が繋がりやすく、大きな切削屑が多くなるからであり、逆に、Znの含有量が8重量%を超えると、塑性加工が難しくなるだけでなく、大きな切削屑も多くなるからである。このZnの含有量は、3.8〜6.2重量%であることが好ましい。Znの含有量が3.8重量%未満であると、大きな切削屑が比較的多い状態になるため、好ましくなく、逆に、Znの含有量が6.2重量%を超えると、切削屑の大きさが急激に大きくなるため、好ましくないからである。
本発明において、Pbの含有量が0.3〜2.5重量%であるのは、Pbの含有量が0.3重量%未満であると、被削性の向上という効果が得られないからであり、逆に、Pbの含有量が2.5重量%を超えると、塑性加工性が悪くなるからである。
本発明において、Pの含有量が0.03〜0.35重量%であるのは、Pの含有量が0.03重量%未満であると、溶解時の脱酸効果がなくなるからであり、逆に、Pの含有量が0.35重量%を超えると、塑性加工性が悪くなるからである。
本発明の快削りん青銅棒線材を得る方法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができるが、冷間加工を行うことが好ましい。
本発明の快削りん青銅棒線材の製造方法は、Snを4.8〜7.6重量%、Znを1.8〜8重量%、Pbを0.3〜2.5重量%、Pを0.03〜0.35重量%、残部をCu及び不可避的不純物からなる加工用銅合金を冷間加工してなる。本発明の快削りん青銅棒線材の製造方法について、本発明の快削りん青銅棒線材と同様の部分は、記載を省略する。
冷間加工としては、例えば、冷間圧延加工、冷間鍛造加工、冷間伸線加工などが挙げられる。冷間加工の回数は特に限定されないが、均一な組織を得るためには、4回以上が好ましい。冷間加工の後には、焼き鈍しを行うことが好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
(合金材料の作成)
Snの添加量を6.0重量%、Znの添加量を4.0重量%、Pbの添加量を1.8重量、Pの添加量を0.2重量%、残りをCu及び不可避的不純物として加えた後、混合し、合金材料1を作成した。
Snの添加量を6.0重量%から7.0重量%に変更した以外は、合金材料1と同様の操作を繰り返し、合金材料2を作成した。
Snの添加量を6.0重量%から7.5重量%に変更した以外は、合金材料1と同様の操作を繰り返し、合金材料3を作成した。
Snの添加量を6.0重量%から5.0重量%に変更した以外は、合金材料1と同様の操作を繰り返し、合金材料4を作成した。
Snの添加量を6.0重量%から2.0重量%に変更した以外は、合金材料1と同様の操作を繰り返し、合金材料R1を作成した。
Snの添加量を6.0重量%から4.0重量%に変更した以外は、合金材料1と同様の操作を繰り返し、合金材料R2を作成した。
合金材料1〜4、合金材料R1、R2のそれぞれについて、溶解温度を1200℃として、金型鋳造方法によりインゴットを作製した後、加工率10%程度の冷間圧延加工と650℃前後の焼き鈍しを繰り返し、4回目の冷間圧延加工後に、実施例となる本発明の快削りん青銅棒線材1〜4及び比較例となる快削りん青銅棒線材R1、R2を得た。
快削りん青銅棒線材1〜4(実施例1〜4)、快削りん青銅棒線材R1、R2(比較例1、2)のそれぞれについて、直径20ミリメートル、長さ50ミリメートルの試験片を作成し、試験片1〜4、試験片R1、R2とした。
これらとは別に、Znの添加量を4.0重量%、Snの添加量を6.0重量%、Pbの添加量を1.8重量、Pの添加量を0.2重量%、残りをCu及び不可避的不純物として加えた後、混合し、合金材料5を作成した。
Znの添加量を4.0重量%から6.0重量%に変更した以外は、合金材料5と同様の操作を繰り返し、合金材料6を作成した。
Znの添加量を4.0重量%から2.0重量%に変更した以外は、合金材料5と同様の操作を繰り返し、合金材料7を作成した。
Znの添加量を4.0重量%から8.0重量%に変更した以外は、合金材料5と同様の操作を繰り返し、合金材料8を作成した。
Znの添加量を4.0重量%から0重量%に変更した以外は、合金材料5と同様の操作を繰り返し、合金材料R3を作成した。
作成した合金材料5〜8、合金材料R3のそれぞれについて、溶解温度を1200℃として、金型鋳造方法によりインゴットを作製した後、加工率10%程度の冷間圧延加工と650℃前後の焼き鈍しを繰り返し、4回目の冷間圧延加工後に、実施例となる本発明の快削りん青銅棒線材5〜8及び比較例となる快削りん青銅棒線材R3を得た。
快削りん青銅棒線材5〜8(実施例5〜8)、快削りん青銅棒線材R3(比較例3)のそれぞれについて、直径20ミリメートル、長さ50ミリメートルの試験片を作成し、試験片5〜8、試験片R3とした。
上述したものとは別に、Snの添加量を6.0重量%、Znの添加量を4.0重量%、Pbの添加量を1.8重量、Pの添加量を0.2重量%、残りをCu及び不可避的不純物として加えた後、混合し、合金材料9を作成した。
Snの添加量を6.0重量%から4.0重量%に変更し、Pbの添加量を1.8重量%から3.8重量%に変更した以外は、合金材料9と同様の操作を繰り返し、合金材料R4を作成した。
Snの添加量を6.0重量%から5.0重量%に変更し、Znの添加量を4.0重量%から0重量%に変更し、Pbの添加量を1.8重量%から1.3重量%に変更した以外は、合金材料9と同様の操作を繰り返し、合金材料R5を作成した。
作成した合金材料9、合金材料R4、R5のそれぞれについて、溶解温度を1200℃として、金型鋳造方法によりインゴットを作製した後、加工率10%程度の冷間圧延加工と650℃前後の焼き鈍しを繰り返し、4回目の冷間圧延加工後に、実施例となる快削りん青銅棒線材9(本発明)及び比較例となる快削りん青銅棒線材R4(C5441)、R5(C5341)を得た。
快削りん青銅棒線材9(実施例9)、快削りん青銅棒線材R4、R5(比較例4、5)のそれぞれについて、直径20ミリメートル、長さ50ミリメートルの試験片を作成し、試験片9、試験片R4、R5とした。
(試験例1)Snの含有量が与える切削性
試験片1〜4(実施例1〜4)、試験片R1、R2(比較例1、2)のそれぞれについて、ワシノ機械株式会社製の汎用旋盤LPT−35Cを用い、回転数450rpm、送りピッチ0.75mm、切り込み深さ0.5mmで面削した。面削の際に発生した切削屑10個の重量を株式会社島津製作所製の電子天秤AUX120で計測した。試験片1〜4、R1、R2についての切削屑10個の重量とSnの含有量との関係を図1に示す。
Snの含有量が2重量%である試験片R1(比較例1)及びSnの含有量が4重量%である試験片R2(比較例2)については、大きな切削屑が多く存在する状態であり、切削屑10個の重量も0.08gを超えていたのに対し、Snの含有量が6重量%である試験片1(実施例1)、Snの含有量が7重量%である試験片2(実施例2)、Snの含有量が7.5重量%である試験片3(実施例3)、Snの含有量が5重量%である試験片4(実施例4)については、いずれも、切削屑は細かいものが多数存在し、切削屑10個の重量も0.06g未満であった。以上のことから、Snの含有量が4.8〜7.6重量%であれば、被削性が向上していることがわかった。
本試験より、Snの含有量を増加させた場合には被削性が向上することは容易に予測可能であるが、試験片1及び試験片2は、試験片3よりもSnの含有量が少ないにもかかわらず、被削性が向上していることもわかった。以上の結果は、Snの含有量が5.5〜7.2重量%であることが好ましいという事実を示している。
(試験例2)Znの含有量が与える切削性
試験片5〜8(実施例5〜8)、試験片R3(比較例3)のそれぞれについて、ワシノ機械株式会社製の汎用旋盤LPT−35Cを用い、回転数450rpm、送りピッチ0.75mm、切り込み深さ0.5mmで面削した。面削の際に発生した切削屑10個の重量を株式会社島津製作所製の電子天秤AUX120で計測した。試験片5〜8、試験片R3についての切削屑10個の重量とZnの含有量との関係を図2に示す。
Znの含有量が0重量%である試験片R3(比較例3)の切削屑は、切削屑が繋がっているものが存在し、切削屑10個の重量も0.06gを超えていた。一方、Znの含有量が2重量%以上の試験片5〜8は、いずれも、切削屑が繋がらず細かくなっており、切削屑10個の重量も0.03g未満であった。以上のことから、Znの含有量が1.8〜8重量%であれば、被削性が向上していることがわかった。
本試験より、Znの含有量を増加させた場合には被削性が向上することは容易に予測可能であるが、試験片5及び試験片6は、試験片8よりもZnの含有量が少ないにもかかわらず、被削性が向上していることもわかった。以上の結果は、Znの含有量が3.8〜6.2重量%であることが好ましいという事実を示している。
なお、図1と図2を比較してみることにより、Snの含有量の方がZnの含有量より被削性に与える影響が大きいことも明らかとなった。
(試験例3)C5441、C5341及び本発明の切削性
試験片9(実施例9、本発明)、試験片R4(比較例4、C5441)及び試験片R5(比較例5、C5341)のそれぞれについて、ワシノ機械株式会社製の汎用旋盤LPT−35Cを用い、回転数450rpm、送りピッチ0.75mm、切り込み深さ0.5mmで面削した。面削の際に発生した切削屑10個の重量を株式会社島津製作所製の電子天秤AUX120で計測した。試験片9、試験片R4、R5についての切削屑10個の重量との関係を図3に示す。
試験片9(本発明)の切削屑及び試験片R4(C5441)の切削屑は、いずれも、繋がらず細かくなっていたのに対し、試験片R5(C5341)の切削屑は、繋がっていた。また、試験片9(本発明)の切削屑10個の重量及び試験片R4(C5441)の切削屑10個の重量は、いずれも、0.02g未満であったが、試験片R5(C5341)の切削屑10個の重量は、2gを超えていた。この実験結果から、C5341の被削性はC5441及び本発明よりもかなり劣り、本発明の被削性はC5441とほとんど同程度であることが証明された。

Claims (4)

  1. Snを4.8〜7.6重量%、Znを1.8〜8重量%、Pbを0.3〜2.5重量%、Pを0.03〜0.35重量%、残部をCu及び不可避的不純物からなることを特徴とする快削りん青銅棒線材。
  2. Snが5.5〜7.2重量%であることを特徴とする請求項1に記載の快削りん青銅棒線材。
  3. Znが3.8〜6.2重量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の快削りん青銅棒線材。
  4. Snを4.8〜7.6重量%、Znを1.8〜8量%、Pbを0.3〜2.5重量%、Pを0.03〜0.35重量%、残部をCu及び不可避的不純物からなる加工用銅合金を冷間加工してなることを特徴とする快削りん青銅棒線材の製造方法。
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