JP6079141B2 - 光制御シート及び光制御シート付き光入射部 - Google Patents

光制御シート及び光制御シート付き光入射部 Download PDF

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Description

本発明は、光を取り入れる窓ガラス等の光入射部に取り付けられる光制御シートと、当該光制御シートが設けられた光制御シート付き光入射部に関する。
従来から単層膜又は複数膜を積層した光制御シート、例えば、熱線抑制窓貼りフィルム等が知られている。このような光制御シートは、前面側から太陽光等の光が入射しようが後面側から太陽光等の光が入射しようが、太陽光等の光を吸収して遮光する熱吸収効果についての性能に差がない。このため、作業者は、当該光制御シートの前後面(表裏)を気にせずに窓ガラス等の光入射部に貼ることができる。
他方、太陽光等の光を透過する光透過性材料からなる光透過部と、太陽光等の光を吸収する熱線吸収材料からなり、面内の所定方向に沿って、所定の間隔(ピッチ)で、複数配列された熱線吸収部を有する光制御シートが知られている(特許文献1参照)。
このような特許文献1に開示されたような光制御シートでは、熱線吸収部の横断面(面内で「所定方向」に直交する方向で切断した断面)が台形形状となっており、前面側から照射された太陽光等の光と後面側から照射された太陽光等の光で異なる熱吸収効果を有している。つまり、台形の下辺側から太陽光等の光が入射された場合の方が、台形の上辺側から太陽光等の光が入射された場合よりも熱吸収効果が高くなっている。このため、熱線吸収部による太陽光等の光の吸収効果を効率よく発揮するためには、熱線吸収部の下辺側が太陽光等の光の入射する方向に向くように、窓ガラス等の光入射部に貼り付けられる必要がある。
この点、熱線吸収部は、光制御シートの内部に設けられているので、光制御シートの表面は平滑であり、触覚では光制御シートの前後面(表裏)を判別することができない。また、熱線吸収部が着色していても目視で熱線吸収部の前後面(表裏)を判別することが難しく、熱線吸収部が可視光を透過し透明になっている場合には目視で熱線吸収部の前後面(表裏)を判別することはとりわけ難しい。
特開2010−259406号公報
以上のような点に鑑み、本発明は、視覚、触覚等で、前後面(表裏)を容易に把握できることができる光制御シートを提供する。
本発明による光制御シートは、
光が入射する光入射部に取り付けられる光制御シートであって、
前記光を制御する複数の光制御部と、少なくとも前記光制御部の間に設けられて前記光を透過する光透過部と、を有する光制御層を備え、
前記光制御部は、前記光制御シートの面内で所定方向に沿って設けられ、
前記光制御部は、前面側から照射された光と後面側から照射された光とで、異なる効果を示し、
前記光制御シートが前記前面側又は前記後面側を示すためのマークを有する。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御部は、前記光を反射して前記光の入射側とは反対側に前記光を取り込む複数の光反射部及び/又は前記光が熱線を含む場合に当該熱線を吸収する複数の熱線吸収部であってもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が前記マークを有してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が前記マークとして機能する切欠きを有してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記切欠きは、前記光制御層の角部に設けられてもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、少なくとも一つの丸みを帯びた角部と、少なくとも一つの角張った角部を有し、
前記丸みを帯びた角部と前記角張った角部の組み合わせが、前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、前記前面側又は前記後面側を示すための印字又は刻印がなされた印を有し、
前記印が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記印は、特定波長の光を照射することで視認可能となってもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、前記前面側又は前記後面側を示すための凸部を有し、
前記凸部が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、前記前面側又は前記後面側を示すための凹部又は孔部を有し、
前記凹部又は前記孔部が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層が、前記前面側又は前記後面側を示すためのビーズ、気泡又は中空粒子を有し、
前記ビーズ、前記気泡又は前記中空粒子が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記光制御層の後面側に設けられた基材層をさらに備え、
前記基材層が前記マークを有してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が前記マークとして機能する切欠きを有してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記切欠きは、前記基材層の角部に設けられてもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、少なくとも一つの丸みを帯びた角部と、少なくとも一つの角張った角部を有し、
前記丸みを帯びた角部と前記角張った角部の組み合わせが、前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、前記前面側又は前記後面側を示すための印字又は刻印がなされた印を有し、
前記印が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記印は、特定波長の光を照射することで視認可能となってもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、前記前面側又は前記後面側を示すための凸部を有し、
前記凸部が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、前記前面側又は前記後面側を示すための凹部又は孔部を有し、
前記凹部又は前記孔部が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シートにおいて、
前記基材層が、前記前面側又は前記後面側を示すためのビーズ、気泡又は中空粒子を有し、
前記ビーズ、前記気泡又は前記中空粒子が前記マークとして機能してもよい。
本発明による光制御シート付き光入射部は、
光を取り入れる光入射部と、
前記光入射部に設けられ、上述したいずれかの光制御シートと、
を備える。
本発明によれば、光制御シートが、光制御シートの前面側又は後面側を示すためのマークを有している。このため、視覚、触覚等で、光制御シートの前後面(表裏)を容易に把握することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による光制御シート付き光入射部の概略側方断面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による光制御シートの概略側方断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態による光制御シートを後面側から見た概略平面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態による光制御シートの変形例を後面側から見た概略平面図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態による光制御シートの別の変形例の概略側方断面図である。 図6は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしての切欠きを有する態様を示した概略平面図である。 図7は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとして、丸みを帯びた角部と角張った角部を有する態様を示した概略平面図である。 図8は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしての印を有する態様を示した概略平面図である。 図9は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしての凸部を有する態様を示した概略平面図である。 図10は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしての凹部又は孔部を有する態様を示した概略平面図である。 図11は、第1の実施の形態において、熱線吸収層がマークとしてのビーズ、気泡又は中空粒子を有する態様を示した概略平面図である。 図12は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしての切欠きを有する態様を示した概略平面図である。 図13は、第2の実施の形態において、基材層がマークとして、丸みを帯びた角部と角張った角部を有する態様を示した概略平面図である。 図14は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしての印を有する態様を示した概略平面図である。 図15は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしての凸部を有する態様を示した概略平面図である。 図16は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしての凹部又は孔部を有する態様を示した概略平面図である。 図17は、第2の実施の形態において、基材層がマークとしてのビーズ、気泡又は中空粒子を有する態様を示した概略平面図である。 図18は、熱線吸収部の代わりに光反射部を用いた態様を示したものであり、図1に対応した図面である。
第1の実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る光制御シートと、このような光制御シートを備えた光制御シート付き光入射部の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図11は本発明の第1の実施の形態を説明するための図である
なお、本実施の形態では、光制御部として熱線吸収部11を用いた態様で説明するが、方向に応じて機能の発揮の仕方が変わるものであればよく、光制御部はこのような熱線吸収部11に限られることはない。また、本実施の形態では、「光」の一例として「太陽光」を用いて以下説明するが、これに限られることはない。
本実施の形態の光制御シート100は、図1に示すように、太陽光を取り入れる光入射部200に、粘着層30を介して貼り付けられて取り付けられる。なお、光入射部200は例えば建物に設けられた太陽光を取り入れるための開口部を指し、例えば窓などの無機ガラスや有機ガラスなど(以下「窓ガラス等」と称することもある。)である。また、本実施の形態の光制御シート付き光入射部は、太陽光を取り入れる光入射部200と、本実施の形態の光制御シート100と、を備えている。なお、図1は、本実施の形態による光制御シート付き光入射部の概略側方断面図である。
図1に示す光制御シート100は、太陽光に含まれる熱線を吸収する熱線吸収層(光制御層)10と、熱線吸収層10の後面側に設けられた基材層20と、を備えている。このうち、熱線吸収層10は、太陽光に含まれる熱線を吸収する複数の熱線吸収部11を含む熱線吸収群と、少なくとも熱線吸収部11の間に(本実施の形態では熱線吸収部11の少なくとも一部を覆うように)設けられ、太陽光を透過する光透過部16と、を有している。各熱線吸収部11は、熱線を吸収する熱線吸収材料を含んでいる。ところで、本願において、「前面」とは、光制御シート100が光入射部200に貼り付けられた際に、光入射部200側に位置する面のことを意味し、「後面」とは、当該「前面」と逆側の面のことを意味する(図1参照)。ちなみに、上記の熱線は一般に赤外線を指すが、具体的には、760〜830nm以上の波長領域等が含まれる。
光制御シート100が光入射部200に貼り付けられる前には、図2に示すように、基材層20の後面側には、基材層20を保護するための保護層40が設けられる。なお、図2は、本実施の形態による光制御シート100の概略側方断面図である。ちなみに、本実施の形態の光制御シート100は粘着層を備えおらず、光入射部200に貼り付けられる際に光制御シート100又は光入射部200に粘着剤が塗られ、当該粘着剤によって形成される粘着層30を介して、光入射部200に貼り付けられる(図1参照)。
熱線吸収部11は、前面から後面に向かう方向(厚み方向)で突出し(図1参照)、かつ、光制御シート100の面内で所定方向に沿って設けられている(図3参照)。なお、図3は、本実施の形態による光制御シート100を後面側から見た概略図である。ちなみに、熱線吸収部11は、熱線吸収層10内に収まっており、熱線吸収層10から飛び出していても良いが、熱線吸収層10内に収まっているほうが良い。
所定方向に沿った熱線吸収部11は、必ずしも一定ではないが定まった間隔(ピッチ)で配列されており、互いに平行となっている(図3参照)。ところで、本実施の形態において、上記「所定方向」は、光制御シート100が光入射部200に取り付けられた際に「水平方向」になる方向となっている(図3参照)。また、熱線吸収部11は所定方向に沿って連続的に存在している必要は必ずしもなく、所定方向に沿って断続的に存在してもよい(図4参照)。なお、図4は、本実施の形態による光制御シート100の変形例を後面側から見た概略図である。ところで、図3及び図4では、説明の便宜上、熱線吸収部11と光透過部16のみを図示している。
本実施の形態の熱線吸収部11は、前面側から照射された光と後面側から照射された光で異なる熱吸収効果を示す。図1に示した態様では、熱線吸収部11の横断面(面内で「所定方向」に直交する方向で切断した断面)が台形形状となっており、台形の下辺側から光が入射された場合の方が、台形の上辺側から光が入射された場合よりも熱吸収効果が高くなっている。すなわち、図1に示した態様の光制御シート100では、前面側から照射された光に対する熱吸収効果が、後面側から照射された光に対する熱吸収効果よりも大きなものとなっている。なお、本実施の形態では、熱線吸収部11の横断面が台形形状となっている態様を用いて説明するが、必ずしも熱線吸収部11の横断面は台形形状になっている必要はなく、例えば三角形状となっていてもよい。
ところで、本実施の形態では、図1に示すように、建物の窓ガラス等の光入射部200に屋内側から光制御シート100を貼り付けた態様を基本として説明するが、これに限られることはなく、図5に示すように、光制御シート100を建物の窓ガラス等の光入射部200の屋外側から貼り付けることもできる。このように光制御シート100を光入射部200の屋外側から貼り付ける場合には、熱線吸収部11の幅が広くなっている底部(横断面では台形形状の下辺)が、光入射部200側ではなく、図5に示すように基材層20側に位置するようになる。なお、図5に示した態様の光制御シート100では、後面側から照射された光に対する熱吸収効果が、前面側から照射された光に対する熱吸収効果よりも大きなものとなっている。ちなみに、本願において熱線吸収部11の「幅」とは、熱線吸収部11の延在する面内において上述した「所定方向」に直交する方向における長さのことを意味している。
本実施の形態の熱線吸収層10は、光制御シート100の前面側又は後面側を示すための「マーク」を有している。以下、当該「マーク」の様々な態様について説明する。なお、図6乃至図11の各々に示された三本の平行な両方向矢印は上述した「所定方向」を示している。また、図6乃至図11の各々では熱線吸収層10だけを示し、基材層20等の他の層は示していない。
[切欠き60]
第一の態様では、図6に示すように、熱線吸収層10は切欠き60を有し、当該切欠き60がマークとして機能する。本実施の形態では、熱線吸収層10に形成された切欠き60に対応した切欠きが、基材層20にも設けられており、光制御シート100自体が切欠き60を有している態様となっている。なお、当該切欠き60は、熱線吸収層10だけに設けられ基材層20に設けられない態様であってもよい。
切欠き60は、熱線吸収層10の角部に設けられていることが好ましい。このように切欠き60を太陽光の入り込み難い熱線吸収層10の角部に設けることで、熱線吸収層10を削除することによる影響、すなわち太陽光を吸収して遮蔽する効果が落ちることを最小限に抑えることができるためである。
図6(a)(b)に示すように、切欠き60が熱線吸収層10の1つの角部に設けられてもよいし、図6(c)に示すように、切欠き60が熱線吸収層10の2つの角部に設けられてもよいし、図6(d)(e)に示すように、切欠き60が熱線吸収層10の3つの角部に設けられてもよい。また、切欠き60は必ずしも熱線吸収層10の角部に設けられている必要はなく、図6(f)のように、例えば熱線吸収層10の辺上に設けられてもよい。なお、図6(c)に示すように、切欠き60が熱線吸収層10の2つの角部に設けられている態様では、一つの角部における切欠き60の角度と、別の角部における切欠き60の角度は異なるものとなっている。
[角部の形状]
第二の態様では、熱線吸収層10は、少なくとも一つの丸みを帯びた角部65と、少なくとも一つの角張った角部66を有している。そして、丸みを帯びた角部65と角張った角部66の組み合わせがマークとして機能する。本実施の形態では、熱線吸収層10の丸みを帯びた角部65に対応して、基材層20の角部も丸みを帯びており、光制御シート100自体が少なくとも一つの丸みを帯びた角部65と、少なくとも一つの角張った角部66を有している態様となっている。なお、丸みを帯びた角部65は、熱線吸収層10だけに設けられ、基材層20に設けられない態様であってもよい。ちなみに、光制御シート100の前後面(表裏)が容易に判別できるように、丸みを帯びた角部65は1つ又は3つ設けられていることが好ましい。
図7に示した態様では、図面の右上の角部が丸みを帯びた角部65となっており、残りの3つの角部が角張った角部66となっている。
ところで、丸みを帯びた角部65を採用することで、光制御シート100が光入射部200から剥がれにくいという効果を得ることもできる。
[印70]
第三の態様では、熱線吸収層10は光制御シート100の前面側又は後面側を示すための印字又は刻印がなされた印70を有しており、当該印70がマークとして機能する。なお、本実施の形態の刻印は、例えばレーザ光で刻印することもできる。
印字する色を黒系の色(典型的には黒色)にすることで目視による判別をより容易にすることができる。他方、印字する色を白系の色(典型的には白色)にすることで光制御シート100を光入射部200に貼って取り付けた後で印70が目立つことを極力抑えることができる。
なお、印70を、紫外線等の特定波長の光を照射することで視認可能となるように印字又は刻印してもよい。このような態様では、制御シート100を光入射部200に貼りつける際には当該特定波長の光を照射して光制御シート100の前面側又は後面側を確認することができ、他方で、光制御シート100を光入射部200に貼り付けた後では印70が目立たないようにすることができる。
図8(a)に示した態様では、表(前面)側を示す「表」という文字が記されており、図8(b)に示した態様では、表(前面)側を示す「おもて」という文字が記されている。なお、印70がこのような文字である必要がないのは当然であり、単なる記号、図形等でもよい。
[凸部75]
第四の態様では、熱線吸収層10は光制御シート100の前面側又は後面側を示すための凸部75を有し、凸部75がマークとして機能する。
このような凸部75は、例えば粘着剤が塗られる側に設けられて、光入射部200に形成される粘着層30からはみ出ないようになっている。このような態様では、光制御シート100の光入射部200に対する貼り付け強度を阻害することがない点で有益である。
ところで、凸部75の大きさ小さく、基材層20を熱線吸収層10に設けるうえで支障がない場合には、当該凸部75を基材層20側に設けることもできる。
図9に示した態様では、表(前面)側を示す「表」という文字が凸部75で形成されている。なお、凸部75はこのような文字である必要はなく、単なる記号、図形等でもよい。
[凹部80又は孔部81]
第五の態様では、熱線吸収層10は光制御シート100の前面側又は後面側を示すための凹部80又は孔部81を有し、凹部80又は孔部81がマークとして機能する。
このような凹部80又は孔部81は、例えば熱線吸収層10の前面側に設けられる。このような態様では、凹部80又は孔部81に粘着剤が入り込むこととなる。なお、凹部80又は孔部81を基材層20側に設けることも当然可能である。
図10に示した態様では、表(前面)側を示す「表」という文字が凹部80又は孔部81で形成されている。なお、凹部80又は孔部81はこのような文字である必要はなく、単なる記号、図形等でもよい。
[ビーズ85、気泡86又は中空粒子87]
第六の態様では、熱線吸収層10が光制御シート100の前面側又は後面側を示すためのビーズ85、気泡86又は中空粒子87を有し、当該ビーズ85、気泡86又は中空粒子87がマークとして機能する。これらのビーズ85、気泡86又は中空粒子87は、任意の1つを用いることもできるし、任意の2つを用いることもできるし、3つ全てを用いることもできる。
図11に示した態様では、ビーズ85、気泡86又は中空粒子87の塊が図面の右上に設けられている。
ところで、本願において、熱線吸収部11とは、光透過部16よりも熱線を吸収すればよく、望ましくは光透過部16より10%以上多く熱線を吸収する。
次に、基材層20、光透過部16、熱線吸収部11、保護層40及び粘着剤で用いられる材料や、これらの厚み等について、簡単に説明する。
(基材層20)
基材層20としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリカーボネート(PC)等の透明のフィルムが用いられる。基材層20の厚みは5〜200μm、好ましくは10〜150μm、より好ましくは50〜100μmとなっている。基材層20の厚みが5μmより薄いと、生産時にしわがよったりして生産性が悪く、逆に、基材層20の厚みが200μmよりも厚いとコストが高くなるし、また後述する光透過部16を硬化させるときに基材層20越しに電離放射線を照射した場合に電離放射線のロスを生じるといった不具合が発生してしまうことがある。
(光透過部16)
光透過部16の材料としては、従来公知の材料を用いることができるが、好ましくは電離放射線硬化性を有するエポキシアクリレート等の無溶剤樹脂を用いることができる。光透過部16を形成する際には、無溶剤樹脂を成形用型に押し出して型付けし、その後、当該無溶剤樹脂を硬化させることで、凹部を有する光透過部16が形成される。必要に応じて、熱、圧力をかけつつ押し出し、また、電離放射線を照射して硬化させてもよい。
凹部の形状は、求める光吸収性能に応じて任意に決めることができるが、熱線吸収部11が光制御シートとしての機能を得る上では光制御シートの厚み方向(前面から後面に向かう方向)に長辺を持つ略長方形や三角形であることが好ましい。この略長方形とは、正方形、長方形及び台形を含む形状である。また凹部の角部は丸まっていてもよく、また各々の角部を結ぶ接線が直線でも曲線でもよい。
凹部には、後述する熱線吸収部11を埋め込むが、熱線吸収部11の幅が広いと熱線吸収部11が視認できることがあるため外観を損ねることから、凹部の幅は50μm以下とすることが好ましい。また、熱線吸収部11の間隔(ピッチ)を狭めるほど熱線吸収性能が向上し、逆に熱線吸収部11の間隔を広げるほど光透過部16の面積が増加するので透明性が増す。そして、凹部の間隔は0.1μm〜500μmの範囲とすることが好ましい。また、熱線吸収部11の高さは低いほど透明性が増し、高くするほど熱線吸収性能が向上する。そして、凹部の深さは0.1μm〜750μmとすることが好ましい。
(熱線吸収部11)
光透過部16で少なくとも一部が覆われた熱線吸収部11は、上述のようにして形成された光透過部16をロールに沿わせながら搬送し、太陽光の少なくとの熱線を吸収できる熱線吸収材料を光透過部16の凹部に埋め込み、スキージ等にて余分な熱線吸収材料を除去することで形成される。
上述した熱線吸収材料は、透明性を必要とする場合にはアンチモンドープ酸化錫(ATO)又は錫ドープ酸化インジウム(ITO)等の金属酸化物や6ホウ化ランタン等の微粒子を含有した樹脂組成物を用いることができる。ATO微粒子又はITO微粒子の直径は、ヘイズ(HAZE)を抑える観点から、1nm〜300nmであることが好ましく、1nm〜100nmであることがさらに好ましい。
樹脂組成物に使用できる樹脂としては、従来公知の樹脂が使用できるが、具体的には電離放射線硬化性樹脂が使用できる。電離放射線硬化樹脂としては、反応性オリゴマー(エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等)、反応性のモノマー(ビニルピロリドン、2−エチルヘキシルアクリレート、β−ヒドロキシアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリテート等)等が用いられる。
なお、光透過部16と熱線吸収部11の屈折率を合わせることで太陽光の反射光、透過光の屈折が抑制され、眺望のための視認性が向上するため好ましい。
(保護層40)
保護層40には、ハードコート機能を有する硬化性樹脂が含まれる。保護層40に用いられる硬化性樹脂としては、特に制限はなく、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、水酸基官能性アクリル樹脂、カルボキシル官能性アクリル樹脂、アミド官能性共重合体、ウレタン樹脂等が挙げられる。これらの樹脂の架橋硬化の態様としては特に限定されない。なお、硬化性の点からは、硬化性樹脂は電離放射線硬化性樹脂であることが好ましく、特に溶剤等を使用する必要がない点等から電子線硬化性樹脂が好ましい。
保護層40の厚みは3〜10μmが好ましい。保護層40の厚みが3μm未満では保護層としての役割が不足するおそれがあり、他方、保護層40の厚みが10μmを超えるとコストが高くなってしまうためである。
(粘着剤)
ところで、本実施の形態では、光制御シート100の前面側にダイコート等で粘着剤を塗布することで、熱線吸収層10の前面側に粘着層30が形成される。
粘着層30に耐候性を付与するために、粘着剤には耐候剤(UVA、HALS)が添加されていてもよい。耐候剤としては市販のものが用いられ、紫外線吸収剤(UVA)、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)としては既知のものを使用することができる。UVAとしては、例えば、ベンゾトリアゾール系UVA、トリアジン系UVA、ベンゾフェノン系UVA、サリチレート系UVA、アクリロニトリル系UVA等を用いることができる。また、HALSとしては、「チヌビン123」、「チヌビン144」、「チヌビン292」、「チヌビン111FDL」等を用いることができる。
《作用・効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態による作用・効果について説明する。
本実施の形態によれば、既に述べた作用・効果に加えて、以下の作用・効果を奏することができる。
本実施の形態によれば、熱線吸収層10が、光制御シート100の前面側又は後面側を示すためのマークを有している。このため、視覚、触覚等で、光制御シート100の前後面(表裏)を容易に把握することができる。
このことについて、以下、説明する。
熱線吸収部11は、光制御シート100の内部に設けられているので、光制御シート100の表面は平滑であり、触覚では光制御シート100の前後面(表裏)を判別することができない。また、熱線吸収部11が着色していても目視で熱線吸収部11の前後面(表裏)を判別することが難しく、熱線吸収部11が可視光を透過し透明になっている場合には目視で熱線吸収部11の前後面(表裏)を判別することはとりわけ難しい。他方、本実施の形態の熱線吸収部11の横断面(面内で「所定方向」に直交する方向で切断した断面)は台形形状となっており、前面側から照射された太陽光と後面側から照射された太陽光で異なる熱吸収効果を有している。つまり、台形の下辺側から太陽光が入射された場合の方が、台形の上辺側から太陽光が入射された場合よりも熱吸収効果が高くなっている。このため、熱線吸収部11による太陽光の吸収効果を効率よく発揮するためには、熱線吸収部11の下辺側が太陽光の入射する方向に向くように、窓ガラス等の光入射部に貼り付けられる必要がある。
この点、従来から存在する光制御シート100では前後面(表裏)が分かり難いため、光制御シート100を窓ガラス等の光入射部200に貼り付ける際に、作業者は前後面(表裏)を見極めることに非常に苦労し、その作業効率が悪くなっていた。
光制御シート100では前後面(表裏)が分かり難いことによるデメリットは、光制御シート100を光入射部200に貼り付ける際に限らず、製造工程でも生じる。つまり、
製造工程において前後面(表裏)を間違えて、例えば光透過部(ベースフィルム)16の本来塗布すべき面と反対側の面に熱線吸収材料を塗布してしまうと、製品として不良品となり歩留まりが悪くなるという問題もある。
この点、本実施の形態によれば、熱線吸収層10が、光制御シート100の前面側又は後面側(表裏)を示すためのマークを有しており、視覚、触覚等で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
より具体的には、図6に示すように、熱線吸収層10(本実施の形態では光制御シート100自体)に切欠き60が形成された態様では、作業者は、視覚及び触覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
図7に示すように、熱線吸収層10(本実施の形態では光制御シート100自体)が、少なくとも一つの丸みを帯びた角部65と、少なくとも一つの角張った角部66を有している態様では、作業者は、視覚及び触覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
図8に示すように、熱線吸収層10が光制御シート100の前面又は後面(表裏)を示すための印字又は刻印がなされた印70を有している態様では、作業者は、視覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
図9に示すように、熱線吸収層10が光制御シート100の前面又は後面(表裏)を示すための凸部75を有している態様では、作業者は、視覚及び触覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
図10に示すように、熱線吸収層10が光制御シート100の前面又は後面(表裏)を示すための凹部80又は孔部81を有している態様では、作業者は、視覚及び触覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
図11に示すように、熱線吸収層10が光制御シート100の前面又は後面(表裏)を示すためのビーズ85、気泡86又は中空粒子87を有している態様では、作業者は、視覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
なお、本実施の形態のように熱線吸収部11を含む熱線吸収層10自体がマークを有する態様では、光透過部16又は熱線吸収部11を形成する製造ライン上でマークを付けることができる。このため、前後面(表裏)が逆となった、すなわち前面側を示す必要があるマークが後面側を示すことになったり、後面側を示す必要があるマークが前面側を示すことになったりする事態が生じることを防止することができる点で優れている。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について、図12乃至図17を用いて説明する。
第1の実施の形態では、少なくとも熱線吸収層10が光制御シート100の前面側又は後面側を示すための「マーク」を有している態様であったが、第2の実施の形態では、熱線吸収層10ではなく、少なくとも基材層20が光制御シート100の前面側又は後面側を示すための「マーク」を有している態様となっている。
第2の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。なお、図12乃至図17の各々では基材層20だけを示し、熱線吸収層10等の他の層は示していない。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の態様が採られ、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。なお、第1の実施の形態で詳細に説明したことから、本実施の形態における効果の説明は、特に重要な部分に留める。
[切欠き60a]
第一の態様では、図12(a)−(f)に示すように、基材層20が切欠き60aを有し、当該切欠き60aがマークとして機能する。本実施の形態では、基材層20に形成された切欠き60aに対応した切欠きが、熱線吸収層10に設けられている必要はない。
本態様によれば、作業者は、視覚及び触覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
[角部の形状]
第二の態様では、図13に示すように、基材層20は、少なくとも一つの丸みを帯びた角部65aと、少なくとも一つの角張った角部66aを有している。そして、丸みを帯びた角部65aと角張った角部66aの組み合わせがマークとして機能する。本実施の形態では、基材層20の丸みを帯びた角部65aに対応して、熱線吸収層10の角部が丸みを帯びている必要はない。
本態様によれば、作業者は、視覚及び触覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
[印70a]
第三の態様では、図14に示すように、基材層20は光制御シート100の前面又は後面(表裏)を示すための印字又は刻印がなされた印70aを有しており、当該印70aがマークとして機能する。なお、本実施の形態の刻印は、例えばレーザ光で刻印することもできる。
印字する色を黒系の色(典型的には黒色)にすることで目視による判別をより容易にすることができる。他方、印字する色を白系の色(典型的には白色)にすることで光制御シート100を光入射部200に貼って取り付けた後で印70aが目立つことを極力抑えることができる。
なお、印70aを、紫外線等の特定波長の光を照射することで視認可能となるように印字又は刻印してもよい。このような態様では、制御シート100を光入射部200に貼りつける際には当該特定波長の光を照射して光制御シート100の前面又は後面(表裏)を確認することができ、他方で、光制御シート100を光入射部200に貼り付けた後では印70が目立たないようにすることができる。
本態様によれば、作業者は、視覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
なお、本態様のように、熱線吸収層10ではなく基材層20に印70aを設けることで、光制御シート100を光入射部200に貼り付けた後の摩耗によって印70aが消えることを期待できる。
[凸部75a]
第四の態様では、図15に示すように、基材層20は光制御シート100の前面又は後面(表裏)を示すための凸部75aを有し、凸部75aがマークとして機能する。
本態様によれば、作業者は、視覚及び触覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
[凹部80a又は孔部81a]
第五の態様では、図16に示すように、基材層20は光制御シート100の前面又は後面(表裏)を示すための凹部80又は孔部81を有し、凹部80a又は孔部81aがマークとして機能する。
本態様によれば、作業者は、視覚及び触覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
[ビーズ85a、気泡86a又は中空粒子87a]
第六の態様では、図17に示すように、基材層20が光制御シート100の前面又は後面(表裏)を示すためのビーズ85a、気泡86a又は中空粒子87aを有し、当該ビーズ85a、気泡86a又は中空粒子87aがマークとして機能する。これらのビーズ85a、気泡86a又は中空粒子87aは、任意の1つを用いることもできるし、任意の2つを用いることもできるし、3つ全てを用いることもできる。
本態様によれば、作業者は、視覚で、光制御シート100の前面又は後面(表裏)を容易に把握することができる。
最後になったが、上述した各実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
第1の実施の形態及び第2の実施の形態の変形例
第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、光制御部として熱線吸収部11を用いた態様で説明したが、第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、熱線吸収部11の代わりに、光を反射して光の入射側とは反対側に光を取り込む複数の光反射部12を用いることもできる。
本変形例では、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で「熱線吸収部11」となっている部分が「光反射部12」となり、「熱線吸収層10」となっている部分が「光反射層10a」となるだけである。なお、図18は、熱線吸収部の代わりに光反射部を用いた態様を示したものであり、図1に対応した図面である。
まず、光反射部を製造する工程について、簡単に説明する。
光透過部16で少なくとも一部が覆われた光反射部12は、熱線吸収部11と同様、光透過部16をロールに沿わせながら搬送し、太陽光を反射及び/又は屈折することができる光反射材料を光透過部16の凹部に埋め込み、スキージ等にて余分な光反射材料を除去することで形成される。
上述した光反射材料としては、いわゆるミラーインキを用いることができる。ミラーインキとは、分散されたアルミニウム粒子又は銀粒子等の高反射率のパウダーと、透明樹脂材料からなるバインダー樹脂とを含んだものである。このバインダー樹脂には例えば紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等を用いることができる。また、光反射材料としては、バインダー樹脂に散乱反射を起こす例えば酸化チタン、酸化亜鉛パウダー等を分散させた白インキを用いてもよく、この場合には、光反射部12で反射される光を散乱光とすることができる。また、光反射材料として無色透明インキを用いてもよく、この場合には、光反射部12の少なくとも上側の面で全反射が生じるように、光透過部16を構成する透明材料の屈折率に対して、これより屈折率が小さな材料が選定される。
第1の実施の形態を基準とした変形例では、第1の実施の形態で述べたのと同様の効果を奏することができる。重要な効果のみ記載すると、光反射層(光制御層)10aが、光制御シート100の前面側又は後面側を示すためのマークを有している。このため、視覚、触覚等で、光制御シート100の前後面(表裏)を容易に把握することができる。なお、その他の効果についても、第1の実施の形態で述べたものと概ね同一である。
第2の実施の形態を基準とした変形例では、第2の実施の形態で述べたのと同様の効果を奏することができる。重要な効果のみ記載すると、光反射層(光制御層)10aが、光制御シート100の前面側又は後面側を示すためのマークを有している。このため、視覚、触覚等で、光制御シート100の前後面(表裏)を容易に把握することができる。なお、その他の効果についても、第1の実施の形態で述べたものと概ね同一である。
なお、本願において、光反射部12とは、入射された太陽光等の光を反射すればよく、望ましくは入射光の半分以上の光を反射すればよい。
ところで、本変形例においても、マークを少なくとも粘着層30が有する態様を用いることもできる。この場合にも、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の変形例と同様の効果を奏することができる。
最後になったが、上述した各実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
10 熱線吸収層(光制御層)
10a 光反射層(光制御層)
11 熱線吸収部(光制御部)
12 光反射部(光制御部)
16 光透過部
20 基材層
30 粘着層
40 保護層
60,60a 切欠き
65,65a 丸みを帯びた角部
66,66a 角張った角部
70,70a 印
75,75a 凸部
80,80a 凹部
81,81a 孔部
85,85a ビーズ
86,86a 気泡
87,87a 中空粒子
100 光制御シート
200 光入射部

Claims (19)

  1. 光が入射する光入射部に取り付けられる光制御シートにおいて、
    前記光を制御する複数の光制御部と、少なくとも前記光制御部の間に設けられて前記光を透過する光透過部と、を有する光制御層を備え、
    前記光制御部は、前記光制御シートの面内で所定方向に沿って設けられ、
    前記光制御部は前面側から照射された光と、光面側から照射された光とで、異なる効果を有し、
    前記光制御シートが前記前面側又は前記面側を示すためのマークを有し、
    前記光制御層が前記マークを有し、前記光制御層が、互いに異なる形状の一対の角部を有し、前記互いに異なる形状の一対の角部の組み合わせが、前記マークとして機能することを特徴とする光制御シート。
  2. 光が入射する光入射部に取り付けられる光制御シートにおいて、
    前記光を制御する複数の光制御部と、少なくとも前記光制御部の間に設けられて前記光を透過する光透過部と、を有する光制御層を備え、
    前記光制御部は、前記光制御シートの面内で所定方向に沿って設けられ、
    前記光制御部は前面側から照射された光と、面側から照射された光とで、異なる効果を有し、
    前記光制御シートが前記前面側又は前記後面側を示すためのマークを有し、
    前記光制御層が、前記前面側又は前記面側を示すための印字又は刻印がなされた印を有し、
    前記印が前記マークとして機能し、
    前記印は、特定波長の光を照射することで視認可能となることを特徴とする光制御シート。
  3. 前記光制御部は、前記光を反射して前記光の入射側とは反対側に前記光を取り込む複数の光反射部及び/又は前記光が熱線を含む場合に当該熱線を吸収する複数の熱線吸収部であることを特徴とする請求項1または2に記載の光制御シート。
  4. 前記光制御層が前記マークとして機能する切欠きをさらに有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光制御シート。
  5. 前記切欠きは、前記光制御層の角部に設けられていることを特徴とする請求項に記載の光制御シート。
  6. 前記光制御層が、前記前面側又は前記面側を示すための凸部をさらに有し、
    前記凸部が前記マークとして機能することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光制御シート。
  7. 前記光制御層が、前記前面側又は前記面側を示すための凹部又は孔部をさらに有し、
    前記凹部又は前記孔部が前記マークとして機能することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光制御シート。
  8. 前記光制御層が、前記前面側又は前記面側を示すためのビーズ、気泡又は中空粒子をさらに有し、
    前記ビーズ、前記気泡又は前記中空粒子が前記マークとして機能することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光制御シート。
  9. 前記光制御層の後面側に設けられた基材層をさらに備え、
    前記基材層が前記マークを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光制御シート。
  10. 前記基材層が前記マークとして機能する切欠きを有することを特徴とする請求項に記載の光制御シート。
  11. 前記切欠きは、前記基材層の角部に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の光制御シート。
  12. 前記基材層が、少なくとも一つの丸みを帯びた角部と、少なくとも一つの角張った角部を有し、
    前記丸みを帯びた角部と前記角張った角部の組み合わせが、前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至11のいずれか1項に記載の光制御シート。
  13. 前記基材層が、前記前面側又は前記面側を示すための印字又は刻印がなされた印を有し、
    前記印が前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至12のいずれか1項に記載の光制御シート。
  14. 前記印は、特定波長の光を照射することで視認可能となることを特徴とする請求項13に記載の光制御シート。
  15. 前記基材層が、前記前面側又は前記面側を示すための凸部を有し、
    前記凸部が前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至14のいずれか1項に記載の光制御シート。
  16. 前記基材層が、前記前面側又は前記面側を示すための凹部又は孔部を有し、
    前記凹部又は前記孔部が前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至11のいずれか1項に記載の光制御シート。
  17. 前記基材層が、前記前面側又は前記面側を示すためのビーズ、気泡又は中空粒子を有し、
    前記ビーズ、前記気泡又は前記中空粒子が前記マークとして機能することを特徴とする請求項乃至16のいずれか1項に記載の光制御シート。
  18. 前記光制御層の前面側に設けられた粘着層をさらに備え、
    前記粘着層が前記マークを有することを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の光制御シート。
  19. 光を取り入れる光取入部と、
    前記光取入部に設けられた請求項1乃至18のいずれか1項に記載の光制御シートと、 を備えたことを特徴とする光制御シート付き光取入部。
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