JP5104233B2 - 保護フィルム及び積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、板やフィルムなどの部材を保護することを目的とした保護フィルムに関する。特に偏光板などの異方性機能を有する部材を保護することを目的とした保護フィルムに関する。
板やフィルムなどの部材は通常、傷などを防止するための保護フィルムが貼り合わされた状態で製造、流通されている。そして、部材の異物や傷などの最終チェックは、保護フィルムを張り合わせた状態でされるため、保護フィルムは目視にて中身が確認できるように透光性のフィルムが使用されている。
そして偏光基材や異方性の拡散を有した基材など製造の流れ方向や幅方向に、特定の向きがある部材は、さらに他の部品に張り合わせる際、部材の向きを確認して張り合わせる必要がある。また、通常は、保護フィルムを張り合わせてある状態で部材を部品に張り合わせる。偏光板などの部材は詳しい分析をすれば方向を確認できるものの、保護フィルムを張り合わせた状態で、目視レベルでの検査では方向は確認できない。また、部材自体に方向が確認できる切込みなどの目印などを付加することが考えられるが、目印が部材の性能自体の邪魔になる。例えば部材の端に目印をつけることが考えられるが、図8に示すように多面取りで部材を製造する場合、部品に張り合わせる時目印のある部材とない部材があり、目印のない部材は当然方向が確認できないものとなる。
そのため、保護フィルムの全面に、例えば流れ方向や、拡散方向、偏光方向などの方向が目視にて確認できるマークを有しているものが求められている。
保護フィルムの方向を確認マークを有しているものとして、例えば特許文献1では、部材に貼り合わせる保護フィルムの表面に有色のマークを印刷することで、必要な情報を見える状態にすることが可能である。そして部材の検査後マークを具備するので部材の検査自身には支障がない。しかし、この部材を使用する後工程で部材の保護フィルムを流用し、保護フィルムが貼り合わされたままの状態で、検査を行わなければならないことがある。このような場合、部材に張り合わせた保護フィルムの表面にマークがあるため、保護フィルム表面のマークの凸凹による反射光の散乱が影響して部材の異物や傷などの検査が困難となる。
また例えば特許文献2では、紫外線などの照射により発光する顔料を有する蛍光インキを用いてマークを形成することで、通常の白色光などではマークを視認できず、紫外線を用いたときマークの視認ができる。しかし、部材と張り合わせたとき、保護フィルムの最表面にマークを形成するため、マーク部と非マーク部で段差は生じてしまう。そのため、凸凹による反射光の散乱が影響して、通常の白色光などでも見えてしまうことがあり、部材の異物や傷などの検査が困難となる。
特開2003−14934号公報 特開平8−143139号公報
本発明は、上記背景を考慮してなされたものであり、保護フィルムの方向は確認できるが、部材に張り合わせた時には、保護フィルムの上からの部材検査に邪魔にならないような方向確認用マークを有する保護フィルムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、透光性フィルム基材上に粘着層を設けてなる保護フィルムであって、該透光性フィルム基材と粘着層の間に方向確認用マークを設けてなり、かつ方向確認用マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)が0.05以上0.20以下であることを特徴とする保護フィルムである。
このようにすることで、部材と張り合わせた際、垂直方向からはマークの認識が困難で、部材の検査をすることができる。また異なる角度からはマークの認識が可能で、フィルムの方向を確認することができる。
さらに、請求項1記載の発明は、前記方向確認用マークがバインダーを含み、かつ該バインダーと前記粘着層の屈折率の差は0.4以内であることを特徴とする保護フィルムである。
このようにすることで、垂直方向からのマークの認識を困難にすることができる。
請求項2記載の発明は、前記方向確認用マークの厚み(A)が10μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の保護フィルムである。
請求項3記載の発明は、前記方向確認用マークが複数の網点からなり、網点率は20%以上80%以下であり、かつ各網点が独立した形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の透光性保護フィルムである。
このようにすることで、フィルム垂直方向からのマークの認識の困難でありながら、異なる角度からのマークの認識性を向上させることができる。
請求項4記載の発明は、保護フィルムの断面において、前記方向確認用マークと粘着層の界面が曲線形状であることを特徴とする請求項3に記載の保護フィルムである。
このようにすることで、粘着層表面の段差がなだらかになり、部材と張り合わせる際、表面の段差による浮きが生じなくなる。
請求項記載の発明は、前記方向確認用マークが、さらに添加材料を含むことを特徴とする請求項1乃至4に記載の保護フィルムである。
このようにすることで、特にバインダーと粘着層の屈折率が近い場合において、異なる角度からはマークの認識を向上させることができる。
請求項記載の発明は、前記方向確認用マーク部の保護フィルムが透明であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の保護フィルムである。
このようにすることで、部材と張り合わせた際の部材の検査を行いやすくなる。
請求項記載の発明は、部材の表面に請求項1〜のいずれかに記載の保護フィルムを張り合わせてなることを特徴とする積層体である。
請求項記載の発明は、前記部材が異方性機能を有する部材であることを特徴とする請求項に記載の積層体である。
請求項記載の発明は、前記部材が偏光板であることを特徴とする請求項またはに記載の積層体である。
本発明は、部材側に印刷を施すことで、保護フィルム表面は平滑となり、反射光の散乱がないため、保護フィルムを部材と張り合わせた時の部材の検査でもマーク由来の散乱光の影響がないものとなる。また、方向確認用マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)が0.05以上0.20以下とすることで、斜め方向から見たときのマークの確認ができ、垂直方向から見たときのマークの確認が困難なため、保護フィルムの方向性を確認できると共に部材と張り合わせた時、保護フィルム上から部材の検査をマークの影響なくできるものとなる。
以下本発明を図面を例に説明する。
図1は本発明における保護フィルムの一例を示す断面図である。
図1において、本発明の保護フィルム(101)は、透光性フィルム基材(102)に方向確認用マーク(103)が部分的に設けてなり、マークを形成した側にマークを覆うように粘着層(104)を設けてなる。
図2、3は本発明における保護フィルム(101)の別の例を示す断面図である。
図2は、部材の表裏ともに本発明の保護フィルム(101)を貼り合わせた形態(201)となっており、部材の表裏どちらからもマークを確認する必要がある場合には好適である。
図3は、本発明の保護フィルム(101)を片側に、もう一方にはマークのない保護フィルム(302)を貼り合わせた形態(301)となっている。この場合は図2の形態よりマークが無い分コスト的には安価なものとなる。
本発明に用いる透光性フィルム基材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂基材、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂基材、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)等のスチレン系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマーなどがあげられる。
また、透光性フィルム基材の厚みとしては、強度やハンドリング性の点から10μm以上150μm以下であることが好ましい。
本発明の方向確認用マークは、方向が確認できる記号や文字で構成されたマークであり、方向が確認できるようなマークであれば特に限定するものではない。例えば、矢印や、三角形などの方向を示すことのできる記号や、図4、5に示した文字単体で表裏や上下もしくは左右などの特定の方向がわかるものなどがある。
また、方向確認用マークを介して部材の検査をすることがあるため、方向確認用マークは透光性である必要がある。具体的には、垂直方向からの視認性がないことが好ましい。
本発明の保護フィルムにおいて、方向確認用マークを形成してある部分が透明であることが好ましい。透明でないと部材の検査のときにマークが邪魔になるからである。
方向確認用マークは、保護フィルムの全面に規則的に配置することが望ましい。部材を多面取りで作成する場合、保護フィルムを張り合わせた部材を、さらに他の部品に張り合わせるときに部品の大きさ毎に裁断し、張り合わせる。そのため、保護フィルムにはどこで裁断しても方向確認用マークが存在するように配置することが好ましい。
また、本発明の保護フィルムは最終的に張り合わせる部材に応じて断裁するが、通常部材の大きさは10cm以上あるため、方向確認用マークは10cm中に最低一個の絵柄があることが好ましい。これ以下であると、部材に張り合わせる際に、マークが形成されていない部分を張り合わせることがあり、部材と張り合わせた後に方向が確認できない場合が生じてくる。
本発明では、方向確認用マークの厚み(A)を粘着層の厚み(B)より薄くし、(A)/(B)が0.05以上0.20以下とする。
通常部材やその部材を張り合わせた部品の検査は、部材や部品に対し垂直な方向で行われる。そのため、本発明形態は、保護フィルムや部材に対し垂直方向からのマークの視認性を低下させ、ある角度以上での斜め方向からの視認性を得られる設計にする必要がある。
方向確認用マークの厚み(A)を粘着層の厚み(B)が上記の範囲内とすることで、粘着層に対するマークの厚みを薄くすることで部材と張り合わせた状態で、保護フィルムに垂直な方向から見たときに、マークが薄すぎてコントラストを十分に得られない為に視認しにくくなり、保護フィルムを張り合わせた状態でも部材の異物、傷などの検査ができるものとなる。また、この範囲であれば、斜めから見た場合、マーク部の厚みを稼ぐことが可能となり、結果ある角度からの観察することでマーク部を確認することが可能となる。
マーク部の目視による認識は以下2つの場合が存在する。
1)凹凸による要因
粘着層形成した保護フィルムと黒色のアクリル板を貼合した際に、マークと粘着層の界面で生じた段差に起因して、表面に凹凸が浮き出てくる。そして表面の反射にて確認を行うことが出来き、サンプルを斜めなど角度のある状態で確認することが出来る。
2)コントラスト差による要因
マークの網点率が高く粘着層で覆われる割合が少ない場合、その箇所は白濁したような状態で視認される。このような場合、サンプルに対し垂直位置においた状態で貼り合わせた黒色のアクリル板とのコントラスト差で確認することが出来る。
視認性評価としては、垂直方向ではマークを確認できないが、斜め方向ではマークを確認できることが必要となる。
粘着層の厚みは塗工適性の点から少なくとも50μm以下が好ましい。そのため、本発明の効果を発揮するためには、マークの厚みは10μm以下が好ましい。
方向確認用マークは、粘着層を形成する前は垂直方向から見て若干の白濁で視認できてもよいが、粘着層を設けた後は見えにくくする必要がある。
空気の屈折率は1と低く、マークを設けると大きい屈折率差により視認することができる。しかし、粘着剤の屈折率は空気よりは大きいため、粘着剤で覆うことにより、屈折率差が小さくなり、視認性が低下する。この場合、マークが小さければ小さいほど効果はおおきくなる。
そのため、方向確認用マークは、独立した網点形状からなることが好ましく、網点は出来る限り細かいことが好ましい。
独立した網点を形成させることで、粘着層を形成した後、垂直方向から見たときにマーク部を擬似的に隠すことが可能となり、垂直方向から見たときの視認性を十分低下させることができる。これは網点率を変更することで可能となり、具体的には網点率80%以上20%以下にすることが好ましい。使用するインキの種類や粘度、印刷する版などにも依存するがこの範囲であれば各網点が独立した形状であり、視認性も得ることが可能となる。
また保護フィルムの断面において、前記方向確認用マークと粘着層の界面が曲線形状であることが好ましい。
方向確認用マークの断面形状が長方形などの角のある形状では粘着層を形成する際に、平滑に塗工することが出来なく、段差を生じてしまうことがある。
この場合、部材と保護フィルムを貼り合わせる際、段差が表面に浮き出てしまい透光性フィルムからマーク部が認識されてしまう。更に保護フィルムと組み合わせた部材を積層させた場合、段差部が部材に外圧を加えてしまい圧痕などの弊害を生じさせることがある。
そのため、方向確認用マークの断面形状が、かまぼこ型、半円型などのドーム形状にすることで、粘着層との界面が曲線形状になるようにすることが好ましい。
また、保護フィルムの断面において透光性フィルム基材とマークのなす角を90°以下の鋭角にすることが好ましい。
また、本発明の方向確認用マークは、バインダー成分を含む組成物を用いて形成することができるが、これに限定されるものではない。
バインダー成分としては、特に限定するものではないが、セルロース系、ポリアミド系、ビニル系、塩化ゴム、塩素化ポリオレフィン、感化ゴムなどが挙げられる。重合度が高すぎると溶剤に不溶性となったり、造膜性が低下してしまう。逆に重合度が低すぎると粘着性をましてしまう。ビニル系では重合度が200〜1,500、ニトロセルロース系では15,000〜20,000程度の分子量のものが好ましい。
前述のバインダーは透光性であることが好ましい。
また、前記組成物には適宜溶剤を含んでいてもよい。
方向確認用マークの形成方法は、印刷法を好適に用いることができる。
印刷法としては、特に限定するものではないが、グラビア印刷法、マイクログラビア印刷法、オフセット印刷法、インキジェット法、フレキソ印刷法などがあげられる。
本発明の粘着層は、透光性基材フィルムの方向確認用マークを形成した側に、粘着剤を全面にコーティングすることにより形成することができる。
粘着剤としては、特に限定するものではないが、ゴム系、ウレタン系、アクリル系、シリコーン系、フッ素系等があげられる。
また、前記粘着剤は溶剤を加えた組成物を用いてコーティングをしてもよい。
粘着層の形成方法は、コーティング法を好適に用いることができる。
コーティング法としては、特に限定するものではないが、グラビア印刷法、マイクログラビア印刷法、スリットコーティング法、スピンコーティング法などがあげられる。
方向確認用マークに含まれるバインダーの屈折率と粘着層に用いる粘着剤の屈折率の差が0.4以下になるような材料を組み合わせることが望ましい。
バインダーの屈折率と粘着層に用いる粘着剤の屈折率の差が0.4より大きいと垂直方向から観察した場合にマークを目視や検査機で確認されてしまうことがある。そのため試用する粘着材はマーク部に近い材質のものを選択する事が好ましい。
また、方向確認用マークにはバインダーの他に添加剤を含んでいても良い。マークを目立たなくするためには、極力バインダーと粘着剤の屈折率を近くすればよいが、バインダーと粘着剤の屈折率が近いと斜めから見たときの視認性も低下する。そのため、添加剤を混ぜることによりある程度視認性を向上させてもよい。
添加剤としては、透明添加物があげられる。透明添加物を加える事で、バインダーとの屈折率差からバインダーと透明添加物の界面で光が散乱することにより、少し白濁した状態になり視認できるものとなる。屈折率差は近いものが好ましいく、印刷上がりの形態でヘイズ値が5%から30%の範囲にあることが好ましい。このような透明添加物としては、アクリル系フィラーやガラスフィラーなどがあげられる。
また、添加剤として、蛍光材料を添加することで通常の白色光では確認されないが、ブラックライトなどの紫外線を用いてにマークが認識することが可能となる。
なお、蛍光材料を用いる場合、透光性フィルム基材の200〜400nmの紫外線領域の光が透過することが求められ、紫外線吸収剤を含有していない透光性フィルム基材が好適となる。
本発明の保護フィルムは板状、フィルム又はシート状の部材の保護フィルムとして用いることができる。
このような部材としては、特に限定するものではないが、異方性の機能を有する部材に用いるときにより効果を発揮する。
異方性の機能を有する部材としては、例えば、偏光板や、異方性の拡散性能を有する基材、位相差フィルムなどがあげられる。
本発明の保護フィルムを張り合わせた部材は、さらに他の部品に張り合わせて用いることができる。
他の部品としては、液晶デバイス、有機ELデバイス、CRTデバイス、プラズマディスプレイパネルなどの表示媒体やその他、前記偏光板等を用いた部品等があげられる。
<視認性評価>
以下実施例では、視認性評価として、保護フィルムを黒色のアクリル板と貼り合わせ、垂直方向(0°)および垂直方向に対し45°ずらした方向と85°ずらした方向から見たときの視認性を確認した。
<実施例1>
透光性フィルム基材として、厚さ38μmのPETフィルムを用いた。方向確認用マークは、バインダー成分として屈折率(1.54)のアクリル樹脂を含むインキを用い、グラビア印刷法によりマークを印刷した。
マークとして401の図柄を選択し、膜厚1.4μmのマークを網点率50%で形成した。印刷あがりのサンプル(比較例1)は反射光でマークを視認することが出来た。
次にサンプルにシリコーン系粘着剤(屈折率=1.42)をアプリケーターにて塗工を行うことにより保護フィルムを作成した。乾燥後の粘着層の厚みは20μmであった。
マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)=0.07であった。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、垂直方向に対し45°ずらした方向と85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例2>
マークの膜厚を2μm、粘着層の厚みを10μmにし、マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)=0.20にした以外は実施例1と同様に作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、垂直方向に対し45°ずらした方向と85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例3>
マークの網点率を10%、膜厚を1.4μm、粘着層の厚みを15μmにし、マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)=0.10にした以外は実施例1と同様に作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。垂直方向に対し45°ずらした方向から見たときも認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例4>
マークの網点率を20%、膜厚を1.4μm、粘着層の厚みを15μmにし、マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)=0.10にした以外は実施例1と同様に作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、垂直方向に対し45°ずらした方向と85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例5>
マークの網点率を80%、膜厚を1.4μm、粘着層の厚みを15μmにし、マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)=0.10にした以外は実施例1と同様に作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、垂直方向に対し45°ずらした方向と85°ずらした方向から見たときははっきりとマークを認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例6>
マークの網点率を100%、膜厚を1.4μm、粘着層の厚みを15μmにし、マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)=0.10にした以外は実施例1と同様に作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。垂直方向に対し45°ずらした方向から見たときも認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例7>
マーク形成用のインキとして実施例1で使用したインキのアクリル樹脂に対して粒径2〜3μmの透明顔料を2%添加したインキを用い、それ以外は実施例1と同様に保護フィルムを作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、垂直方向に対し45°ずらした方向と85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例8>
マーク形成用のインキとして実施例1で使用したインキのアクリル樹脂に対して粒径2〜3μmの透明顔料を2%添加したインキを用い、それ以外は実施例2と同様に保護フィルムを作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、垂直方向に対し45°ずらした方向と85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例9>
マーク形成用のインキとして実施例1で使用したインキのアクリル樹脂に対して粒径2〜3μmの透明顔料を2%添加したインキを用い、それ以外は実施例3と同様に保護フィルムを作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。垂直方向に対し45°ずらした方向から見たときも認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例10>
マーク形成用のインキとして実施例1で使用したインキのアクリル樹脂に対して粒径2〜3μmの透明顔料を2%添加したインキを用い、それ以外は実施例4と同様に保護フィルムを作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、垂直方向に対し45°ずらした方向と85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例11>
マーク形成用のインキとして実施例1で使用したインキのアクリル樹脂に対して粒径2〜3μmの透明顔料を2%添加したインキを用い、それ以外は実施例5と同様に保護フィルムを作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、垂直方向に対し45°ずらした方向と85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<実施例12>
マーク形成用のインキとして実施例1で使用したインキのアクリル樹脂に対して粒径2〜3μmの透明顔料を2%添加したインキを用い、それ以外は実施例6と同様に保護フィルムを作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)からみたときはマークが認識できなく、85°ずらした方向から見たときはマークをはっきりと認識することができた。垂直方向に対し45°ずらした方向から見たときも認識することができた。なお、結果を表1に示す。
<比較例1>
マークの膜厚を1.4μm、粘着層の厚みを15μmにし、マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)=0.01にした以外は実施例1と同様に作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)、垂直方向に対し45°ずらした方向、85°ずらした方向の全てでマークを認識が困難であった。なお、結果を表1に示す。
<比較例2>
マークの膜厚を1.4μm、粘着層の厚みを5μmにし、マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)=0.28にした以外は実施例1と同様に作成した。
得られた保護フィルムを黒色のアクリル板に貼り合わせ評価を行ったところ、垂直方向(0°)、垂直方向に対し45°ずらした方向、85°ずらした方向の全てでマークをはっきりと認識ができた。なお、結果を表1に示す。
本発明の保護フィルムの一例を示す断面図である。 本発明の保護フィルムの一例を示す断面図である。 本発明の保護フィルムの一例を示す断面図である。 マークの厚さと粘着層の厚さを説明する説明図である。 網点率100%の方向確認用マークの一例を示す説明図である。 網点率50%の方向確認用マークの一例を示す説明図である。 従来の保護フィルムの一例を示す断面図である。 従来の方向確認用マークを施した部材を示す平面図である。
符号の説明
101・・・方向確認用マークつき保護フィルム
102・・・透光性フィルム基材
103・・・方向確認用マーク
104・・・粘着層
201・・・部材
301・・・保護フィルム(方向確認用マークなし)
401・・・方向確認用マークと透光性フィルム基材のなす角度
501・・・方向確認用マークの厚み(A)
502・・・粘着層の厚み(B)

Claims (9)

  1. 透光性フィルム基材上に粘着層を設けてなる保護フィルムであって、
    該透光性フィルム基材と粘着層の間に方向確認用マークを設けてなり、
    該方向確認用マークがバインダーを含み、かつ該バインダーと該粘着層の屈折率の差は0.4以内であり、
    かつ方向確認用マークの厚み(A)と粘着層の厚み(B)の比、(A)/(B)が0.05以上0.20以下であることを特徴とする保護フィルム。
  2. 前記方向確認用マークの厚み(A)が10μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の保護フィルム。
  3. 前記方向確認用マークが複数の網点からなり、網点率は20%以上80%以下であり、かつ各網点が独立した形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の透光性保護フィルム。
  4. 保護フィルムの断面において、前記方向確認用マークと粘着層の界面が曲線形状であることを特徴とする請求項3に記載の保護フィルム。
  5. 前記方向確認用マークが、さらに添加材料を含むことを特徴とする請求項1乃至4に記載の保護フィルム。
  6. 前記方向確認用マーク部の保護フィルムが透明であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の保護フィルム。
  7. 部材の表面に請求項1〜のいずれかに記載の保護フィルムを張り合わせてなることを特徴とする積層体
  8. 前記部材が異方性機能を有する部材であることを特徴とする請求項に記載の積層体
  9. 前記部材が偏光板であることを特徴とする請求項またはに記載の積層体
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