JP6074637B2 - 直列接続された蓄電セルの電圧を均等化する、少数のスイッチで動作可能な電圧均等化回路 - Google Patents

直列接続された蓄電セルの電圧を均等化する、少数のスイッチで動作可能な電圧均等化回路 Download PDF

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Description

本発明は、複数個の蓄電セル(コンデンサ、二次電池、電気二重層キャパシタ等)を直列接続してなる蓄電モジュールにおいて、各蓄電セルの電圧を均等化する均等化回路に関する。
二次電池や電気二重層キャパシタ等の蓄電セルは用途に応じた所望の電圧を得るために複数個のセルを直列に接続することによりモジュールを構成して使用される。そのような蓄電モジュールにおいては、繰り返し充放電を行うにしたがい、各セルの容量、内部抵抗、環境温度、自己放電等のばらつきに起因したセル電圧のばらつきが発生する。
セル電圧にばらつきが発生した状態で充放電を行えば、高電圧のセルは低電圧のセルと比較してより早く劣化が進行する。充放電を繰り返すことにより、このような劣化進行のばらつきは加速的に増大することがある。また、特に放電時においては、一部のセルの電圧が放電許容最低電圧に達した時点で、別の高電圧のセルに残存するエネルギーが利用不可能になるという問題も起こる。
このような問題を解決するべく各種の均等化回路が提案されているが、何れの方式も、回路構成が複雑化する、設計の柔軟性に欠ける、等の点で課題を抱えているのが現状である。以下、従来方式の均等化回路のうち幾つかを例として説明する。
従来方式の代表として(非特許文献1等)、スイッチトキャパシタを用いた均等化回路が挙げられる。この方式では1つの蓄電セルに対して2つのスイッチが必要となるため、蓄電セルの直列数Nに対して2N個のスイッチが必要となり、蓄電セルの直列接続数の増加に伴い、回路構成が飛躍的に複雑になってしまう。
これに対し、多巻線トランスを用いた方式では蓄電セルの直列数に比例した数のスイッチを用いる必要がなく、スイッチの個数を大幅に削減することができる。しかしながら、直列数Nの蓄電セルに対してN個の二次巻線を有するトランスが必要となる。この場合、複数の二次巻線の特性を精密に揃える必要があるため、蓄電セルの直列接続数の増加に伴いトランスの設計が困難となる。さらに、直列接続数を変更する際にはトランスの巻線の数を変更しなければならず、すなわち再設計を行うことが必要となるため、柔軟性や拡張性に欠けるという問題がある。
また、図1に示すとおりの、一石(すなわちスイッチ一つ)で動作可能な均等化機能を有する充電器も提案されている(特許文献1)が、この充電器は蓄電セルの直列接続数に比例した数のインダクタを必要とするため、直列接続数の増加に伴い回路のサイズ、重量、コストが飛躍的に増加するという問題を有する。
さらに、本発明と同一の発明者によって、図2に示すとおりの、一石で動作可能な均等化回路も提案されている(特願2011−046468)が、この均等化回路も蓄電セルの直列接続数に比例した数のインダクタを必要とするため、上述の充電器と同様の問題を有する。
特開2011−199949
J. Cao, N. Schofield and A. Emadi, "Battery Balancing Methods: A Comprehensive Review," IEEE Vehicle Power and Propulsion Conference, pp. 1-6, September 2008.
本発明はこのような背景の下でなされたものである。本発明は、多巻線トランスを用いることなく、少数(二石もしくは四石)のスイッチで構成することができ、且つ、多数の磁性素子を必要とすることもない、従来よりも大幅に簡素化された均等化回路を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、直列接続された第1から第n(nは2以上の整数)の蓄電セルの各々に対して、2つの直列接続されたダイオードを並列に接続し、更に、2つの直列接続されたダイオードの各々における中間点にキャパシタを接続してなる、多段倍電圧整流回路と、直列接続された第1から第nの蓄電セルそれぞれに印加された電圧の合計電圧の入力を受けて、スイッチの切り替え状態に応じた電圧を出力する、入力回路と、入力回路から出力された電圧を変換し、キャパシタの各々に対して交流電圧を出力する、共振回路とを備え、共振回路から出力される交流電圧によって第1から第nの蓄電セルの電圧を均等化するよう構成された、均等化回路を提供する。
上記均等化回路の均等化動作においては、第1から第nの蓄電セルの合計電圧から、入力回路及び共振回路を用いて交流電圧を生成し、この交流電圧を、キャパシタ及びダイオードを介して各蓄電セルに出力する。後述の実施例において示すとおり、このような均等化回路の動作は、スイッチングの1周期に亘って平均化すれば直流等価回路を用いて説明することができるのであり、この等価回路に基づき、蓄電セルの電圧が均等化されることを理論的に説明できる。
なお、上記記載中、「共振回路」は、誘導性素子と容量性素子の両方を備えた回路に限定されるものではなく、誘導性素子のみを備えた回路も含む。上述のとおり、本発明の均等化回路において多段倍電圧整流回路はキャパシタを含むため、入力回路と当該多段倍電圧整流回路との間にインダクタのみを接続した場合であっても、共振現象により正弦波状の交流電圧を出力することが可能である。
本発明の均等化回路において、入力回路は、直列接続された第1及び第2のスイッチの各々にフライホイールダイオードを並列接続してなる回路であってよい。第1及び第2のスイッチのうちオンとするスイッチを経時的に切り替えることによって、第1及び第2のスイッチの両端間に定電圧が入力されたときに、第1及び第2のスイッチの中間点にある第1の端子と、第2のスイッチの両端のうち該第1の端子とは異なる側にある、第2の端子と、の間に矩形状の電圧を出力するよう、上記入力回路を構成することが可能である。
あるいは、上記入力回路は、第1及び第2のスイッチを直列接続してなるスイッチ組と、第3及び第4のスイッチを直列接続してなるスイッチ組と、を並列接続し、さらに各々のスイッチにフライホイールダイオードを並列接続してなる回路であってよい。第1及び第4のスイッチをオンとする状態と、第2及び第3のスイッチをオンとする状態と、の間で接続状態を経時的に切り替えることによって、各々のスイッチ組の両端間に定電圧が入力されたときに、第1及び第2のスイッチの中間点にある第1の端子と、第3及び第4のスイッチの中間点にある第2の端子と、の間に矩形状の電圧を出力するよう、上記入力回路を構成することが可能である。
ただし、本発明の均等化回路に用いることができる入力回路の具体的回路構成がこれらに限られるものではなく、定電圧が入力されたときに矩形状の電圧を出力する任意の回路によって、上記入力回路を構成することもできる。
また、本発明の均等化回路において、共振回路は、第1の端子と第3の端子との間で直列接続されたインダクタと共振回路内キャパシタとを備え、入力回路から矩形状の電圧の入力を受けたときに、第3の端子と、第2の端子に接続された第4の端子と、の間に交流電圧を出力するよう構成された回路であってよい。
あるいは、上記共振回路は、第1の端子と第3の端子との間で直列接続されたインダクタと、第1の端子と第3の端子とを結ぶ経路上の一点と、第2の端子と第4の端子とを結ぶ経路上の一点と、の間に接続された共振回路内キャパシタとを備え、入力回路から矩形状の電圧の入力を受けたときに、第3の端子と第4の端子との間に交流電圧を出力するよう構成された回路であってよい。
あるいは、上記共振回路は、第1の端子と第3の端子との間で直列接続されたインダクタと、第1の端子と第3の端子とを結ぶ経路上の一点と、第2の端子と第4の端子とを結ぶ経路上の一点と、の間に接続された、第1の共振回路内キャパシタと、第2の端子と第4の端子とを結ぶ経路上の一点に接続された、第2の共振回路内キャパシタとを備え、入力回路から矩形状の電圧の入力を受けたときに、第3の端子と第4の端子との間に交流電圧を出力するよう構成された回路であってよい。
あるいは、上記共振回路は、第1の端子と第3の端子との間で直列接続された第1のインダクタと、第1の端子と第3の端子とを結ぶ経路上の一点と、第2の端子と第4の端子とを結ぶ経路上の一点と、の間に接続された、第2のインダクタと、第2の端子と第4の端子とを結ぶ経路上の一点に接続された、共振回路内キャパシタとを備え、入力回路から矩形状の電圧の入力を受けたときに、第3の端子と第4の端子との間に交流電圧を出力するよう構成された回路であってよい。
ただし、本発明の均等化回路に用いることができる共振回路の具体的回路構成がこれらに限られるものではなく、矩形状の電圧の入力を受けたときに交流電圧を出力する任意の回路によって、上記共振回路を構成することができる。
また、上記共振回路において、コアに対して巻回された一次巻線を第3の端子と第4の端子との間に設け、更にコアに対して巻回されたニ次巻線を設けることによりトランスを形成すれば、共振回路が出力した交流電圧を変圧した上で二次巻線の両端にある第5の端子と第6の端子との間に出力することが可能となる。トランスを用いて共振回路からの出力電圧を昇圧又は降圧することにより、均等化速度を任意に調整することが可能となる。
なお、上記均等化回路に用いられる第1から第nの蓄電セルのうち、少なくとも1つはコンデンサ、二次電池、又は電気二重層キャパシタを含んでよい。ただし、本発明の均等化回路によって電圧を均等化することのできる蓄電セルがこれらに限られるわけではない。また、本発明の均等化回路において直列接続される蓄電セル、及び多段倍電圧整流回路や共振回路の一例に含まれるキャパシタは、単一の蓄電素子に限られるわけではなく、2以上の素子からなるモジュール、あるいはそれらモジュールを用いて構成される任意の装置であってもよい。
また、本発明は、上述の均等化回路と、蓄電セルのうち少なくとも2つの電圧を検出する電圧検出回路と、電圧検出回路が検出した電圧に基づいて評価された蓄電セル電圧のばらつきを、電圧ばらつきの基準値と比較する、電圧比較演算回路と、比較の結果に基づいて、スイッチの切り替えの周波数を制御する周波数制御回路とを備えた、蓄電セル電圧の均等化システムを提供する。
共振回路からの出力電圧の振幅は入力電圧の周波数に依存し、典型的には共振周波数(本発明の均等化回路においては、共振回路に含まれるインダクタのインダクタンス、及び共振回路内キャパシタの容量だけでなく、多段倍電圧整流回路に含まれるキャパシタの容量にも依存して変化する。)においてピークをとる。均等化動作中に蓄電セル電圧のばらつきの大きさを監視しつつ、ばらつきが大きい場合にはスイッチングの周波数を共振周波数に近づけて、ばらつきが小さい場合や、高電圧により蓄電セルの損傷の恐れがある場合にはスイッチングの周波数を共振周波数から遠ざける等することにより、均等化動作の速度を制御することが可能である。
本発明に従えば、多巻線トランスを用いることなく、少数のスイッチで均等化回路を構成することが可能となり、回路構成が簡素化される。また、本発明の均等化回路においては必要とされる磁性素子も少数であり、各種従来の電圧均等化回路と比較しての回路サイズの小型化、低コスト化が実現される。
特許文献1に記載されている、従来の一石式均等化回路の回路図である。 特願2011−046468により提案されている、従来の一石式均等化回路の回路図である。 本発明の均等化回路において用いることができる、多段倍電圧整流回路の回路図である。 本発明の均等化回路において入力回路として用いることができる、ハーフブリッジ型セルの回路図である。 本発明の均等化回路において入力回路として用いることができる、フルブリッジ型セルの回路図である。 本発明の均等化回路において共振回路として用いることができる、直列共振回路の回路図である。 本発明の均等化回路において共振回路として用いることができる、並列共振回路の回路図である。 本発明の均等化回路において共振回路として用いることができる、直並列共振回路の回路図である。 本発明の均等化回路において共振回路として用いることができる、LLC回路の回路図である。 図5aの直列共振回路に対してトランスを用いた共振回路の回路図である。 図5bの並列共振回路に対してトランスを用いた共振回路の回路図である。 図5cの直並列共振回路に対してトランスを用いた共振回路の回路図である。 図5dのLLC回路に対してトランスを用いた共振回路の回路図である。 図3の多段倍電圧整流回路と、図4aのハーフブリッジ型セルと、図5aの直列共振回路とを接続することにより構成される、本発明の均等化回路の、一実施形態の回路図である。 図7の均等化回路において、共振回路内のキャパシタと多段倍電圧整流回路内のキャパシタとを統合して描いた回路図である。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも高い周波数で動作させたときの、各素子を流れる電流、及びスイッチに印加される電圧の時間変化を表わす図である。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも高い周波数で動作させたとき、モード2の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも高い周波数で動作させたとき、モード3の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも高い周波数で動作させたとき、モード4の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも高い周波数で動作させたとき、モード1の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図8の均等化回路の動作をスイッチングの1周期に亘って平均化することにより得られる、等価回路の回路図である。 図8の均等化回路を用いて行った、共振回路の共振周波数よりも高い周波数での均等化動作の実験結果を表すグラフである。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも低い周波数で動作させたときの、各素子を流れる電流、及びスイッチに印加される電圧の時間変化を表わす図である。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも低い周波数で動作させたとき、モード2の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも低い周波数で動作させたとき、モード3の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも低い周波数で動作させたとき、モード4の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図8の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも低い周波数で動作させたとき、モード1の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図8の均等化回路において、図4aのハーフブリッジ型セルを図4bのフルブリッジ型セルに置き換え、更に図6aの共振回路を用いた構成を示す回路図である。 図8の均等化回路において、図5aの直列共振回路を図5bの並列共振回路に置き換えた構成を示す回路図である。 図8の均等化回路において、共振回路と多段倍電圧整流回路との接続点を変更した構成を示す回路図である。 図23の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも高い周波数で動作させたとき、モード2の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図23の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも高い周波数で動作させたとき、モード3の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図23の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも高い周波数で動作させたとき、モード4の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図23の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも高い周波数で動作させたとき、モード1の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図23の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも低い周波数で動作させたとき、モード2の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図23の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも低い周波数で動作させたとき、モード3の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図23の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも低い周波数で動作させたとき、モード4の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図23の均等化回路を共振回路の共振周波数よりも低い周波数で動作させたとき、モード1の期間中において流れる電流の経路を示す図である。 図5aの直列共振回路に対する入力電圧の周波数と、出力電圧の振幅と、の定性的関係を示すグラフである。 図8の均等化回路に対して、電圧検出回路、電圧比較演算回路、周波数制御を備えることにより構成される、蓄電セル電圧の均等化システムを示す回路図である。
これより図面を用いて、本発明に係る均等化回路、及び均等化システムを説明する。但し、本発明に係る均等化回路、均等化システムの構成は、各図面にて示される特定の具体的構成へと限定されるわけではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能である。例えば、以下において各キャパシタは主に単独の蓄電素子であるとして、また蓄電セルはコンデンサ、二次電池、電気二重層キャパシタ等であるとして説明するが、これらは充放電可能な任意の素子、複数の素子からなるモジュール、あるいはそれらモジュールを用いて構成される任意の装置であってもよい。各蓄電素子の容量も、それぞれ異なっていてよい。各スイッチについても、以下においてはMOSFETなどの半導体スイッチであるとして説明するが、任意の電子スイッチ、あるいは機械式スイッチを用いることも可能である。
多段倍電圧整流回路
図3は、本発明の均等化回路において用いることができる、多段倍電圧整流回路の回路図である。多段倍電圧整流回路は、直列接続された蓄電セルSC1〜SC6と、各々の蓄電セルに対して2つの直列接続されたダイオードを並列に接続してなる、ダイオードD1〜D12と、2つの直列接続されたダイオードの各々における中間点にキャパシタを接続してなる、キャパシタC1〜C6とから構成される。後述のとおり、端子C,D(第3,第4の端子とする。第1,2の端子については後述。)又はE,F(第5,第6の端子とする。)からキャパシタC1〜C6、及びダイオードD1〜D12を介して交流電圧が入力されることにより、蓄電セルSC1〜SC6の電圧が均等化される。なお、蓄電セルの直列接続数は、6に限らず2以上の任意の数であってよい。
入力回路
図4a,図4bは、それぞれ本発明の均等化回路において入力回路として用いることができる、ハーフブリッジ型セル、フルブリッジ型セルの回路図である。
ハーフブリッジ型セルは、直列接続されたスイッチQ1,Q2の各々にフライホイールダイオードDa,Dbを並列接続することにより構成される。スイッチQ1,Q2の両端間に電圧Vinが入力された状態で、これらスイッチのうちオンとするスイッチを経時的に切り替えることにより、端子A,B(第1,第2の端子とする。)の間には、ピーク電圧Vin、ボトム電圧ゼロの矩形状の電圧が出力される。
フルブリッジ型セルは、スイッチQ1,Q2を直列接続してなるスイッチ組と、スイッチQ3,Q4を直列接続してなるスイッチ組と、を並列接続し、さらに各々のスイッチにフライホイールダイオードDa〜Ddを並列接続することにより構成される。スイッチQ1,Q2の両端間(スイッチQ3,Q4の両端間)に電圧Vinが入力された状態で、スイッチQ1及びQ4をオンとする状態と、スイッチQ2及びQ3をオンとする状態と、の間で接続状態を経時的に切り替えることによって、端子A,Bの間には、ピーク電圧Vin、ボトム電圧−Vinの矩形状の電圧が出力される。なお、入力回路としてフルブリッジ型セルを用いる場合、後段にはトランスを備えた共振回路を用いる等して、フルブリッジ回路と多段倍電圧整流回路との電圧レベルを独立させる必要がある。
共振回路
図5a〜図5dは、それぞれ本発明の均等化回路において共振回路として用いることができる、直列共振回路、並列共振回路、直並列共振回路、LLC回路の回路図である。いずれの回路も1以上のインダクタと1以上のキャパシタとから構成されており、端子A,Bの間に矩形状の電圧が入力されたとき、端子C,Dの間に交流電圧を出力する。
なお、交流電圧の波形は一般に正弦波状となるが、単独の周波数成分のみを有する完全な正弦波が得られるとは限らない。また、交流電圧の基本周波数成分fs、及び振幅VMも、共振回路に含まれるインダクタのインダクタンス、キャパシタの容量だけでなく、端子C,D間に接続される負荷の特性に依存する。特に、本実施例においては負荷としてキャパシタC1〜C6を備えた多段倍電圧整流回路が接続されるため、fsはそれらの容量にも依存して変わりうる。
しかしながら、図5a〜図5dに示す共振回路のいずれを用いても、あるいは、少なくとも誘導性素子を備えた、他の如何なる回路を用いても(既に述べたとおり、負荷として接続される多段倍電圧整流回路がキャパシタを備えるため、それらキャパシタを容量性素子として、誘導性素子のみを接続することにより共振回路を構成してもよい。)、誘導性素子と容量性素子との共振現象により交流電圧が得られるのであり(後述の図9に示すインダクタ電流iLrと同様の波形を有する電流が、多段倍電圧整流回路に入力される。)、周波数成分fs、振幅VMの具体的な値に関わらず、本発明の均等化回路を同様の原理で動作させることが可能である。
なお、図6a〜図6dに示すとおり、端子C,Dの間に導線を設け、これをコアに対して巻回し、更に二次巻線をコアに対して巻回することによりトランスを形成すれば、端子C,Dの間に印加される交流電圧を変圧した上で、二次巻線の両端にある端子E,Fの間に出力することが可能となる。
本発明の均等化回路
図7は、図3の多段倍電圧整流回路と、図4aのハーフブリッジ型セルと、図5aの直列共振回路とを接続することにより構成される、本発明の均等化回路の一実施形態を示している。図7の均等化回路中に存在するスイッチは2つのみで、その他は全て受動部品により構成されている。必要となるスイッチは蓄電セルの直列数に関係なく2つであり、各種従来方式の均等化回路と比較して回路構成が飛躍的に簡素化されている。また回路内に存在する磁性素子はインダクタLrのみであり、すなわち必要となる磁性素子も蓄電セルの直列接続数に関係なく1つであるため、各種従来方式の均等化回路と比較して回路の小型化を図ることが容易である。
本発明の均等化回路による均等化動作
以下、本発明の均等化回路による蓄電セル電圧の均等化動作を、図8〜図20を用いて詳しく説明する。
なお、図8〜図20中では共振回路内キャパシタCrが描かれていないが、これは、図7中、キャパシタCrとキャパシタC1〜C6とからなるキャパシタ群を、図8中でキャパシタC1〜C6に統合して描いたためである。具体的には、図7中のキャパシタCrの容量をCr、キャパシタC1〜C6の容量をCi(i=1〜6)としたときに、以下の式
1/C’i=1/Cr+1/Ci …(1)
により計算される合成容量C’iをキャパシタCiの容量として扱うことにより、キャパシタCrの存在を無視して動作を説明することが可能となる。
また、図8中、符号SaはスイッチQ1とフライホイールダイオードDaとから構成される双方向スイッチセルSaを表し、符号SbはスイッチQ1とフライホイールダイオードDbとから構成される双方向スイッチセルSbを表す。符号vDSa,vDSb、及び符号iSa,iSbは、これらスイッチセルSa,Sbに印加された電圧、及びこれらを流れる電流を表し、符号iLrはインダクタLrを流れる電流を表し、符合iC1〜iC6は、キャパシタC1〜C6を流れる電流を表し、符号VSC1〜VSC6は、蓄電セルSC1〜SC6に印加された電圧を表す。
なお、図8中では蓄電セルSC1〜SC6に対して定電圧の外部充電器Vextが接続されているが、これは、本発明の均等化回路が動作するために必須の要素ではない。
動作開始時点において、蓄電セルSC1〜SC6にはそれぞれ任意の電圧が印加されているものとする。スイッチQ1,Q2の両端には、それら蓄電セルに印加された電圧の合計電圧、及び外部充電器Vextからの定電圧が印加されている。スイッチQ1のゲート電圧vGSaとして所定の電圧を印加することにより、スイッチQ1をオンとし、スイッチQ2のゲート電圧vGSbをゼロとしてスイッチQ2をオフとする状態と、スイッチQ1のゲート電圧vGSaをゼロとしてスイッチQ1をオフとし、スイッチQ2のゲート電圧vGSbとして所定の電圧を印加することによりスイッチQ2をオンとする状態と、の間で接続状態を経時的に切り替えることにより、時間に依存する電圧vDSbが共振回路へと入力される。蓄電セルSC1〜SC6の容量がキャパシタC1〜C6の容量等に比較して十分大きく、スイッチングの1周期に亘って蓄電セル電圧VSC1〜VSC6がほぼ一定であるとすれば、スイッチQ1,Q2の両端に印加される電圧もスイッチングの1周期に亘ってほぼ一定であり、共振回路への入力電圧vDSbは図9に示すとおり矩形状の電圧となる。以下、スイッチングの周波数が共振回路の共振周波数よりも高い場合と低い場合とのそれぞれに関して、スイッチングの1周期を4つの期間に分割し、それぞれの期間に対応する動作のモード1〜4(図9中、vGSaのグラフ参照。)を説明する。
スイッチングの周波数が共振周波数よりも高い場合
便宜上、まずモード2の動作を説明する。モード2の期間中においては、図9中、vGSa,vGSbのグラフが示すとおり、スイッチQ1がオンとされ、スイッチQ2がオフとされており、インダクタLrを含む共振回路に対して、ほぼ一定の正電圧(図8中、vDsbを示す矢印の向きに上昇する電圧。図9中、vDSbのグラフ参照。)が出力される。これによりインダクタLrに正の電流(図8中、iLrを示す矢印の向きに流れる電流。蓄電セルSC1〜SC6から、オン状態のスイッチQ1を通ってインダクタLrへと流れ込む。)が流れ、さらにこの電流が、キャパシタC1〜C6、ダイオードD2,D4,D6,D8,D12、及び蓄電セルSC2〜SC6を通って図10に示すとおりの経路を流れる。なお、インダクタLrとキャパシタC1〜C6の共振現象により、インダクタLrを流れる電流iLrは正弦波状に変化する(図9中、iLrのグラフ参照。)。この電流iLrは、図10から明らかなとおり、スイッチセルSaを流れる電流iSaに等しい(図9中、iSaのグラフ参照。)。なお、図10に示されるとおり、オフ状態のスイッチQ2に電流は流れず、すなわちスイッチセルSbを流れる電流iSbはゼロである(図9中、iSbのグラフ参照。)。また、同じく図10に示されるとおり、インダンクタLrを流れる電流iLrはダイオードD2,D4,D6,D8,D12を通るよう分流されるため、偶数番号のダイオードを流れる電流iD2iは定性的にiLrと同様の波形を示し、さらに奇数番号のダイオードに流れる電流iD(2i-1)はゼロである(図9中、iD2i及びiD(2i-1)のグラフ参照。)。
多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、スイッチセルSbの電圧VDsbとインダクタLrによる誘導起電力との合計電圧であり、モード2の期間中に最大値をとる。vvmの最大値をVVM-Eとし、各々のダイオードによる降下電圧をVDとすれば、スイッチQ2(図4a中、端子B,A)、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD2、及び蓄電セルSC1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD4、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD6、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD8、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD10、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD12、及び蓄電セルSC6,SC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最大値VVM-EをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1E〜VC6Eを、以下の(2)式で表すことができる。
Figure 0006074637
スイッチQ1をオフとすることにより、モード2においてスイッチQ1を流れていた電流がフライホイールダイオードDbへと転流し、動作はモード3へと移行する。このとき、共振回路に入力される電圧VDsbはゼロとなるが(図9中、VDSbのグラフ参照。)、共振現象により、インダクタLrを流れる電流iLrは引き続き正弦波状に変化する(図9中、iLrのグラフ参照。)。共振周波数よりも高い周波数でスイッチングを行っているため、モード3への移行時において、インダクタLrを流れる電流iLrは依然として正である。インダクタLrが誘導性素子であるため、電流iLrはモード3への移行時において連続である一方、モード2においてiLrと等しかった電流iSaは、モード3への移行と同時にゼロとなる(図9中、iSaのグラフ参照。)。これに対応して、モード2においてゼロであった電流iSbが、モード3への移行と同時にiLrと等しい大きさを有することとなる(図8に示すとおり電流iSbの極性を定義しているため、電流iSbと電流iLrの正負は逆となる。図9中、電流iSb,iLrのグラフ参照。)。
モード3の期間中において流れる電流の経路を図11に示す。インダクタLrの電流iLrはダイオードD2,D4,D6,D8,D12を通るよう分流されるため、偶数番号のダイオードを流れる電流iD2iは定性的にiLrと同様の波形を示し、さらに奇数番号のダイオードに流れる電流iD(2i-1)はゼロである(図9中、iD2i及びiD(2i-1)のグラフ参照。)。
モード3の期間中に、スイッチQ2がオンとされる。インダクタLrの電流iLrが負に切り替わるタイミングで、動作はモード4へと移行する。
モード4の期間中においては、モード3の期間中と同様に、共振回路に入力される電圧VDsbはゼロであるが(図9中、VDSbのグラフ参照。)、共振現象により、インダクタLrを流れる電流iLrは引き続き正弦波状に変化する(図9中、iLrのグラフ参照。)。電流iLrは負であり、さらにこの電流が、スイッチQ2、蓄電セルSC1〜SC5、ダイオードD1,D3,D5,D7,D9,D11、及びキャパシタC1〜C6を通って図12に示すとおりの経路を流れる。電流iLrは、図12から明らかなとおり、スイッチセルSbを流れる電流iSbと大きさが等しく、極性が逆である(図9中、iSbのグラフ参照。)。なお、図12に示されるとおり、オフ状態のスイッチQ1に電流は流れず、すなわちスイッチセルSaを流れる電流iSaはゼロである(図9中、iSaのグラフ参照。)。また、同じく図12に示されるとおり、この電流iLrはダイオードD1,D3,D5,D7,D9,D11を通るよう分流されるため、奇数番号のダイオードを流れる電流iD(2i-1)は定性的にiLrと同様の波形を示し、さらに偶数番号のダイオードに流れる電流iD2iはゼロである(図9中、iD2i及びiD(2i-1)のグラフ参照。)。
多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、モード4の期間中に最小値をとる。vvmの最小値をVVM-Oとすれば、スイッチQ2(図4a中、端子B,A)、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD3、及び蓄電セルSC1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD5、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD7、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD9、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、スイッチQ2、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD11、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最小値VVM-OをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1O〜VC6Oを、以下の(3)式で表すことができる。
Figure 0006074637
スイッチQ2をオフとすることにより、モード4においてスイッチQ2を流れていた電流がフライホイールダイオードDaへと転流し、動作はモード1へと移行する。このとき、インダクタLrを含む共振回路に対して、ほぼ一定の正電圧vDSbが出力される(図9中、vDSbのグラフ参照。)。共振周波数よりも高い周波数でスイッチングを行っているため、モード1への移行時においてインダクタLrを流れる電流iLrは負であるが、上記正電圧vDSb、及び共振現象により経時的に上昇する。インダクタLrが誘導性素子であるため、電流iLrはモード1への移行時において連続である一方、モード4においてiLrと等しかった電流iSbは、モード1への移行と同時にゼロとなる(図9中、iSbのグラフ参照。)。これに対応して、モード4においてゼロであった電流iSaが、モード1への移行と同時にiLrと等しくなる(図9中、電流iSa,iLrのグラフ参照。)。
モード1の期間中において流れる電流の経路を図13に示す。インダクタLrの電流iLrはダイオードD1,D3,D5,D7,D9,D11を通るよう分流されるため、奇数番号のダイオードを流れる電流iD(2i-1)は定性的にiLrと同様の波形を示し、さらに奇数番号のダイオードに流れる電流iD2iはゼロである(図9中、iD(2i-1)及びiD2iのグラフ参照。)。
モード1の期間中に、スイッチQ1がオンとされる。インダクタLrの電流iLrが正に切り替わるタイミングで、動作はモード2へと移行する。
上記(2)式、及び(3)式を用いれば、スイッチングの1周期の間にキャパシタC1〜C6において生じる電圧変動ΔVC1=VC1E−VC1O〜ΔVC6=VC6E−VC6Oを、以下の(4)式により表すことができる。
Figure 0006074637
一般に、任意の時間tの間にキャパシタを介して運ばれる電荷量ならびにその際における電荷移動の等価抵抗Reqを、以下の(5)式で表すことができる。
Figure 0006074637
ただし、Qは電荷量、Iは時間tに亘って流れる平均電流、Cはキャパシタの容量、Vは時間tの間にキャパシタに生じる電圧変動である。ここにおいて時間tがスイッチングの1周期に等しいとすれば、その逆数1/tはスイッチングの周波数fである。
(5)式中のIとして、キャパシタC1〜C6を経由して流れる、スイッチングの1周期における平均電流IC1〜IC6を用い、Vとしてスイッチングの1周期におけるキャパシタC1〜C6の電圧変動ΔVC1〜ΔVC6を用いれば、各キャパシタを介した電荷移動の等価抵抗Req1〜Req6を、以下の(6)式で表すことができる。
Figure 0006074637
式(6)とオームの法則から、図8に示す均等化回路の、スイッチングの1周期に亘って平均化された動作を説明するための回路として、図14に示すとおりの直流等価回路が得られる。この直流等価回路において、蓄電セルSC1〜SC6は2つのダイオードと1つの等価抵抗を介してVVM-E−VVM-Oの電圧値を持つ電圧源に接続されている。よって、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は、いずれも(VVM-E−VVM-O)−2VDで表される電圧へ向かって調整されることになるため、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は均等化される方向に向かう。
蓄電セル均等化動作の実験結果
インダクタLrとしてはインダクタンスが10μHのインダクタを、キャパシタC1〜C6としては容量が10μFのコンデンサを、蓄電セルSC1〜SC6としては容量が500Fの電気二重層キャパシタを用いて、図8に示す構成の均等化回路を作製した。さらに、この均等化回路を用いて、スイッチングの周波数を100kHzとし、スイッチQ1,Q2の時比率を0.45とし、蓄電セルSC1〜SC6の初期電圧をそれぞれ1V、1.3V、1.6V、1.9V、2.2V、2.5Vとばらつかせた状態から均等化動作の実験を行った。ただし、外部電源Vextとして、蓄電セルSC1〜SC6の初期電圧の合計電圧に等しい、10.5Vの定圧電源を接続した。実験の結果を図15に示す。時間の経過とともに蓄電セル電圧のばらつきが小さくなっていることがわかる。最終的には蓄電セル電圧の標準偏差が約5mVまで低下しており、ばらつきはほぼ解消されたといえる。
スイッチングの周波数が共振周波数よりも低い場合
次に、スイッチングの周波数が共振周波数よりも低い場合の、図8に示す均等化回路の動作を説明する。
便宜上、まずモード2の動作を説明する。モード2の期間中においては、図16中、vGSa,vGSbのグラフが示すとおり、スイッチQ1がオンとされ、スイッチQ2がオフとされており、インダクタLrを含む共振回路に対して、ほぼ一定の正電圧(図16中、vDSbのグラフ参照。)が出力される。これによりインダクタLrに正の電流(蓄電セルSC1〜SC6から、オン状態のスイッチQ1を通ってインダクタLrへと流れ込む。)が流れ、さらにこの電流が、キャパシタC1〜C6、ダイオードD2,D4,D6,D8,D12、及び蓄電セルSC2〜SC6を通って図17に示すとおりの経路を流れる。なお、インダクタLrとキャパシタC1〜C6の共振現象により、インダクタLrを流れる電流iLrは正弦波状に変化する(図16中、iLrのグラフ参照。)。この電流iLrは、図17から明らかなとおり、スイッチセルSaを流れる電流iSaに等しい(図16中、iSaのグラフ参照。)。なお、図17に示されるとおり、オフ状態のスイッチQ2に電流は流れず、すなわちスイッチセルSbを流れる電流iSbはゼロである(図16中、iSbのグラフ参照。)。また、同じく図17に示されるとおり、この電流iLrはダイオードD2,D4,D6,D8,D12を通るよう分流されるため、偶数番号のダイオードを流れる電流iD2iは定性的にiLrと同様の波形を示し、さらに奇数番号のダイオードに流れる電流iD(2i-1)はゼロである(図16中、iD2i及びiD(2i-1)のグラフ参照。)。
多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、スイッチセルSbの電圧VDsbとインダクタLrによる誘導起電力との合計電圧であり、モード2の期間中に最大値をとる。vvmの最大値をVVM-Eとし、各々のダイオードによる降下電圧をVDとすれば、vvmが最大値VVM-EをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1E〜VC6Eを、スイッチングの周波数が共振周波数よりも高い場合と同様にキルヒホッフの第二法則を適用することにより上記(2)式で表すことができる。
スイッチングの周波数よりも共振周波数が高いため、スイッチQ1をオフとする前に電流iLrが負となる(図16中、iLrのグラフ参照。)。これと同時に動作はモード3へと移行する。モード3において流れる電流の経路を図18に示す。モード3への移行時において電流iLrは連続であるが、モード2とは異なり、この電流iLrはダイオードD1,D3,D5,D7,D9,D11を通るよう分流されるため、奇数番号のダイオードを流れる電流iD(2i-1)は定性的にiLrと同様の波形を示し、さらに偶数番号のダイオードに流れる電流iD2iはゼロである(図16中、iD(2i-1)及びiD2iのグラフ参照。)。
モード3の期間中に、スイッチQ1がオフとされる。このとき、スイッチQ1を流れていた電流はフライホイールダイオードDaへと転流する。スイッチQ2をオンとすることにより、動作はモード4へと移行する。
モード4の期間中においては、共振回路に入力される電圧VDsbはゼロであるが(図16中、VDSbのグラフ参照。)、共振現象により、インダクタLrを流れる電流iLrは引き続き正弦波状に変化する(図16中、iLrのグラフ参照。)。電流iLrは負であり、さらにこの電流が、スイッチQ2、蓄電セルSC1〜SC5、ダイオードD1,D3,D5,D7,D9,D11、及びキャパシタC1〜C6を通って図19に示すとおりの経路を流れる。電流iLrは、図19から明らかなとおり、スイッチセルSbを流れる電流iSbと大きさが等しく、極性が逆である(図16中、iSbのグラフ参照。)。なお、図19に示されるとおり、オフ状態のスイッチQ1に電流は流れず、すなわちスイッチセルSaを流れる電流iSaはゼロである(図16中、iSaのグラフ参照。)。また、同じく図19に示されるとおり、この電流iLrはダイオードD1,D3,D5,D7,D9,D11を通るよう分流されるため、奇数番号のダイオードを流れる電流iD(2i-1)は定性的にiLrと同様の波形を示し、さらに偶数番号のダイオードに流れる電流iD2iはゼロである(図16中、iD2i及びiD(2i-1)のグラフ参照。)。
多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、モード4の期間中に最小値をとる。vvmの最小値をVVM-Oとすれば、vvmが最小値VVM-OをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1O〜VC6Oを、スイッチングの周波数が共振周波数よりも高い場合と同様にキルヒホッフの第二法則を適用することにより上記(3)式で表すことができる。
スイッチングの周波数よりも共振周波数が高いため、スイッチQ2をオフとする前に電流iLrが正となる(図16中、iLrのグラフ参照。)。これと同時に動作はモード1へと移行する。モード1において流れる電流の経路を図20に示す。モード1への移行時において電流iLrは連続であるが、モード4とは異なり、この電流iLrはダイオードD2,D4,D6,D8,D10,D12を通るよう分流されるため、偶数番号のダイオードを流れる電流iD2iは定性的にiLrと同様の波形を示し、さらに奇数番号のダイオードに流れる電流iD(2i-1)はゼロである(図16中、iD2i及びiD(2i-1)のグラフ参照。)。
モード1の期間中に、スイッチQ2がオフとされる。このとき、スイッチQ2を流れていた電流はフライホイールダイオードDbへと転流する。スイッチQ1をオンとすることにより、動作はモード2へと移行する。
上述のとおり、スイッチングの周波数が共振周波数よりも低い場合においても(2)式と(3)式とが成り立つのであり、これらの式を用いれば、スイッチングの1周期の間にキャパシタC1〜C6において生じる電圧変動を上記(4)式で表すことができる。したがって、スイッチングの周波数が共振周波数よりも低い場合においても、図8に示す均等化回路の、スイッチングの1周期に亘って平均化された動作を説明するための回路として、図14に示すとおりの直流等価回路が得られる。蓄電セルSC1〜SC6の電圧は、いずれも(VVM-E−VVM-O)−2VDで表される電圧へ向かって調整されることになるため、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は均等化される方向に向かう。
既に述べたとおり、本発明の均等化回路において、入力回路は、定電圧が入力されたときに矩形状の電圧を出力する任意の回路であってよい。一例として、図4bに示すフルブリッジ型セルを入力回路として用いたときの均等化回路の構成を、図21に示す(キャパシタCrはキャパシタC1〜C6に統合されている。)。なお、図21においては、図6aに示されるようなトランスを用いて、フルブリッジ回路と多段倍電圧整流回路との電圧レベルを独立させている。このような構成をとれば、二次巻線側のグラウンドとSC1〜SC6のグラウンドとの接続を確保しつつ、スイッチQ3がオンとなったときに蓄電セルSC1〜SC6がショートすることを回避できる。この均等化回路を用いて、スイッチQ1及びQ4をオンとする状態と、スイッチQ2及びQ3をオンとする状態と、の間で接続状態を経時的に切り替えたとき、共振回路に対してはピーク電圧Vin、ボトム電圧−Vinの矩形状の電圧が出力される。インダクタLrとキャパシタC1〜C6の共振現象により、インダクタLrを流れる電流iLrは、図9に示すiLrのグラフと同様の交流電流となる。
共振周波数よりも高い周波数で上記接続状態の切り替えを行ったとき、モード2,3,4,及び1の期間中において多段倍電圧整流回路内を流れる電流の経路は、それぞれ図10,図11,図12,図13に示されるものと同一である。多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、端子A,B間の電圧とインダクタLrによる誘導起電力との合計電圧であり、モード2の期間中に最大値をとる。実施例1と同様に、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD2、及び蓄電セルSC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD4、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD6、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD8、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD10、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD12、及び蓄電セルSC6,SC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最大値VVM-EをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1E〜VC6Eを、上記(2)式で表すことができる。同じく、実施例1と同様に、多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、モード4の期間中に最小値をとる。vvmの最小値をVVM-Oとすれば、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD3、及び蓄電セルSC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD5、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD7、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD9、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD11、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最小値VVM-OをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1O〜VC6Oを、上記(3)式で表すことができる。したがって、図21に示す均等化回路の動作も図14の直列等価回路によって説明することができるのであり、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は均等化される方向に向かう。
共振周波数よりも低い周波数で上記接続状態の切り替えを行ったときも、モード2,3,4,及び1の期間中において多段倍電圧整流回路内を流れる電流の経路は、それぞれ図17、図18、図19、及び図20に示されるものと同一である。多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、端子A,B間の電圧とインダクタLrによる誘導起電力との合計電圧であり、モード2の期間中に最大値をとる。実施例1と同様に、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD2、及び蓄電セルSC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD4、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD6、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD8、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD10、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD12、及び蓄電セルSC6,SC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最大値VVM-EをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1E〜VC6Eを、上記(2)式で表すことができる。同じく、実施例1と同様に、多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、モード4の期間中に最小値をとる。vvmの最小値をVVM-Oとすれば、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD3、及び蓄電セルSC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD5、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD7、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD9、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD11、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最小値VVM-OをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1O〜VC6Oを、上記(3)式で表すことができる。したがって、図21に示す均等化回路の動作も図14の直列等価回路によって説明することができるのであり、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は均等化される方向に向かう。入力回路としてその他の回路を用いたときも同様である。
また、既に述べたとおり、本発明の均等化回路において、共振回路は、図5aに限らず、1以上の誘導性素子を備えた任意の回路であってよい。一例として、図5bに示す並列共振回路を共振回路として用いたときの均等化回路の構成を、図22に示す。この均等化回路を用いて、スイッチQ1をオンとする状態と、スイッチQ2をオンとする状態と、の間で接続状態を経時的に切り替えたとき、共振回路に対してはピーク電圧Vin、ボトム電圧ゼロの矩形状の電圧が出力される。インダクタLr、共振回路内キャパシタCr、及びキャパシタC1〜C6の共振現象により、インダクタLrを流れる電流iLrは、図9に示すiLrのグラフと同様の交流電流となる。
共振周波数よりも高い周波数で上記接続状態の切り替えを行ったとき、モード2,3,4,及び1の期間中において回路内を流れる電流の経路は、それぞれ図10,図11,図12,図13に示されるものと同一である(但し、各モードにおいてキャパシタCrにも電流は流れるのであり、またこの電流の向きは、キャパシタCrの容量に依存して同一モード中でも随時変化する。)。多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、端子A,B間の電圧とインダクタLrによる誘導起電力との合計電圧であり、モード2の期間中に最大値をとる。実施例1と同様に、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD2、及び蓄電セルSC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD4、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD6、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD8、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD10、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD12、及び蓄電セルSC6,SC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最大値VVM-EをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1E〜VC6Eを、上記(2)式で表すことができる。同じく、実施例1と同様に、多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、モード4の期間中に最小値をとる。vvmの最小値をVVM-Oとすれば、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD3、及び蓄電セルSC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD5、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD7、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD9、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD11、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最小値VVM-OをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1O〜VC6Oを、上記(3)式で表すことができる。したがって、図22に示す均等化回路の動作も図14の直列等価回路によって説明することができるのであり、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は均等化される方向に向かう。
共振周波数よりも低い周波数で上記接続状態の切り替えを行ったときも、モード2,3,4,及び1の期間中において回路内を流れる電流の経路は、それぞれ図17、図18、図19、及び図20に示されるものと同一である(但し、各モードにおいてキャパシタCrにも電流は流れるのであり、またこの電流の向きは、キャパシタCrの容量に依存して同一モード中でも随時変化する。)。多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、端子A,B間の電圧とインダクタLrによる誘導起電力との合計電圧であり、モード2の期間中に最大値をとる。実施例1と同様に、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD2、及び蓄電セルSC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD4、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD6、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD8、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD10、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD12、及び蓄電セルSC6,SC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最大値VVM-EをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1E〜VC6Eを、上記(2)式で表すことができる。同じく、実施例1と同様に、多段倍電圧整流回路に対する入力電圧vvmは、モード4の期間中に最小値をとる。vvmの最小値をVVM-Oとすれば、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC1、ダイオードD1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC2、ダイオードD3、及び蓄電セルSC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC3、ダイオードD5、及び蓄電セルSC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC4、ダイオードD7、及び蓄電セルSC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC5、ダイオードD9、及び蓄電セルSC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、端子B,A、インダクタLr、キャパシタC6、ダイオードD11、及び蓄電セルSC5,SC4,SC3,SC2,SC1を通る経路と、にそれぞれキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最小値VVM-OをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1O〜VC6Oを、上記(3)式で表すことができる。したがって、図22に示す均等化回路の動作も図14の直列等価回路によって説明することができるのであり、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は均等化される方向に向かう。共振回路としてその他の回路を用いたときも同様である。
また、本発明の均等化回路において、共振回路にトランスを設けるならば、共振回路と多段倍電圧整流回路との接続点Fは、ダイオードD1〜D12の各々の両端のうち、任意の位置にとることができる。一例として、接続点DをダイオードD2とD3との中間点にとったときの均等化回路の構成を、図23に示す。このような構成においても、スイッチQ1をオンとする状態と、スイッチQ2をオンとする状態と、の間で接続状態を経時的に切り替えたとき、共振回路に対してはピーク電圧Vin、ボトム電圧ゼロの矩形状の電圧が出力される。インダクタLr、共振回路内キャパシタCr、及びキャパシタC1〜C6の共振現象により、インダクタLrを流れる電流iLrは、図9に示すiLrのグラフと同様の交流電流となる。
図23に示す均等化回路を、共振周波数よりも高いスイッチング周波数で動作させたときのモード2,3,4,1における電流の経路を、それぞれ図24、図25、図26、図27に示す。実施例1等と同様に、モード2に対応する図24の回路にキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最大値VVM-EをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1E〜VC6Eを、以下の(2)’式で表すことができ、モード4に対応する図26の回路にキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最小値VVM-OをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1O〜VC6Oを、以下の(3)’式で、それぞれ表すことができる。
Figure 0006074637
(2)’
Figure 0006074637
(3)’
上記(2)’式、(3)’式から、実施例1と同様に(4)式が得られる。したがって、図23に示す均等化回路を共振周波数よりも高いスイッチング周波数で動作させたときにも、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は均等化される方向に向かう。
さらに、図23に示す均等化回路を、共振周波数よりも低いスイッチング周波数で動作させたときのモード2,3,4,1における電流の経路を、それぞれ図28、図29、図30、図31に示す。実施例1等と同様に、モード2に対応する図28の回路にキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最大値VVM-EをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1E〜VC6Eを、上記(2)’式で表すことができ、モード4に対応する図30の回路にキルヒホッフの第二法則を適用することにより、vvmが最小値VVM-OをとるときのキャパシタC1〜C6の電圧VC1O〜VC6Oを、上記(3)’式で、それぞれ表すことができる。
上記(2)’式、(3)’式から、実施例1と同様に(4)式が得られる。したがって、図23に示す均等化回路を共振周波数よりも低いスイッチング周波数で動作させたときにも、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は均等化される方向に向かう。接続点Dを他の位置にとった場合も、同様に(4)式が得られ、蓄電セルSC1〜SC6の電圧は均等化される方向に向かうことが示される。
本発明の均等化回路においては、スイッチングの周波数fを調節することで均等化の速度を制御することが可能である。図32に、倍電圧整流回路への入力電圧振幅VVM(VVM-E−VVM-Oと等しい)と周波数の定性的な関係を示す。共振周波数よりも周波数fが高い領域ではfの増加と共にVVMが低下し、共振周波数よりも低い領域ではfの増加と共にVVMが増加する。図14の等価回路より、VVMすなわちVVM-E−VVM-Oが大きくなれば、より大きな電流が等価抵抗Reqを介して各蓄電セルに流れるため、均等化の速度は速くなる。上記の特性を利用して、図33に示すように、少なくとも2つの蓄電セル電圧を電圧検出器で検出し、検出された2以上の電圧値を用いて、電圧比較演算回路にて蓄電セル電圧のばらつきを評価し(例えば分散を算出するなど。)、評価された当該ばらつきを、電圧ばらつきの基準値と比較し、基準値との差異等、比較結果に応じて、周波数制御回路によりスイッチング周波数fを変化させつつ、均等化回路を動作させることにより、効果的に電圧ばらつきを解消することができる。なお、電圧検出回路、電圧比較演算回路、及び周波数制御回路を別個の回路として構成することは必須ではなく、単独の回路に全ての機能を実装してもよい。あるいは、これらの回路が有するべき機能を、2以上の任意の数の回路に分担させてもよい。
本発明に従い、コンデンサ、二次電池、電気二重層キャパシタ等の蓄電セル電圧を均等化するための均等化回路、均等化システムを構成することができる。本発明は、コンデンサ、二次電池、電気二重層キャパシタ等の蓄電セルを用いる電源に広く適用できる。
SC1〜SC6 蓄電セル
C1〜C6 キャパシタ
D1〜D12 ダイオード
Q1〜Q4 スイッチ
Da〜Dd フライホイールダイオード
Lr,Lr1,Lr2 インダクタ
Cr,Cr1,Cr2 共振回路内キャパシタ

Claims (9)

  1. 直列接続された第1から第n(nは2以上の整数)の蓄電セルの各々に対して、2つの直列接続されたダイオードを並列に接続し、更に、該2つの直列接続されたダイオードの各々における中間点にキャパシタを接続してなる、多段倍電圧整流回路と、
    前記直列接続された第1から第nの蓄電セルそれぞれに印加された電圧の合計電圧の入力を受けて、スイッチの切り替え状態に応じた電圧を出力する、入力回路と、
    前記入力回路から出力された電圧を変換し、前記キャパシタの各々に対して交流電圧を出力する、共振回路と
    を備え、前記共振回路から出力される前記交流電圧によって前記第1から第nの蓄電セルの電圧を均等化するよう構成された、均等化回路と、
    前記蓄電セルのうち少なくとも2つの電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記蓄電セル電圧検出回路が検出した電圧に基づいて評価された蓄電セル電圧のばらつきを、電圧ばらつきの基準値と比較する、電圧比較演算回路と、
    前記比較の結果に基づいて、前記スイッチの切り替えの周波数を制御する周波数制御回路と
    を備え、
    前記共振回路は、前記入力回路と、前記多段倍電圧整流回路における前記キャパシタの各々の共通接続点と、に接続された単独の共振回路である
    蓄電セル電圧の均等化システム。
  2. 前記入力回路は、直列接続された第1及び第2のスイッチの各々にフライホイールダイオードを並列接続してなり、
    前記第1及び第2のスイッチのうちオンとするスイッチを経時的に切り替えることによって、該第1及び第2のスイッチの両端間に定電圧が入力されたときに、該第1及び第2のスイッチの中間点にある第1の端子と、該第2のスイッチの両端のうち該第1の端子とは異なる側にある、第2の端子と、の間に矩形状の電圧を出力するよう構成された
    ことを特徴とする、請求項1に記載の均等化システム。
  3. 前記入力回路は、第1及び第2のスイッチを直列接続してなるスイッチ組と、第3及び第4のスイッチを直列接続してなるスイッチ組と、を並列接続し、さらに各々のスイッチにフライホイールダイオードを並列接続してなり、
    第1及び第4のスイッチをオンとする状態と、第2及び第3のスイッチをオンとする状態と、の間で接続状態を経時的に切り替えることによって、各々のスイッチ組の両端間に定電圧が入力されたときに、該第1及び第2のスイッチの中間点にある第1の端子と、該第3及び第4のスイッチの中間点にある第2の端子と、の間に矩形状の電圧を出力するよう構成された
    ことを特徴とする、請求項1に記載の均等化システム。
  4. 前記共振回路が、前記第1の端子と第3の端子との間で直列接続されたインダクタと共振回路内キャパシタとを備え、
    前記入力回路から矩形状の電圧の入力を受けたときに、前記第3の端子と、前記第2の端子に接続された第4の端子と、の間に前記交流電圧を出力するよう構成された
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の均等化システム。
  5. 前記共振回路が、
    前記第1の端子と第3の端子との間で直列接続されたインダクタと、
    前記第1の端子と前記第3の端子とを結ぶ経路上の一点と、前記第2の端子と第4の端子とを結ぶ経路上の一点と、の間に接続された共振回路内キャパシタと
    を備え、
    前記入力回路から矩形状の電圧の入力を受けたときに、前記第3の端子と前記第4の端子との間に前記交流電圧を出力するよう構成された
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の均等化システム。
  6. 前記共振回路が、
    前記第1の端子と第3の端子との間で直列接続されたインダクタと、
    前記第1の端子と前記第3の端子とを結ぶ経路上の一点と、前記第2の端子と第4の端子とを結ぶ経路上の一点と、の間に接続された、第1の共振回路内キャパシタと、
    前記第2の端子と前記第4の端子とを結ぶ経路上の一点に接続された、第2の共振回路内キャパシタと
    を備え、
    前記入力回路から矩形状の電圧の入力を受けたときに、前記第3の端子と前記第4の端子との間に前記交流電圧を出力するよう構成された
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の均等化システム。
  7. 前記共振回路が、
    前記第1の端子と第3の端子との間で直列接続された第1のインダクタと、
    前記第1の端子と前記第3の端子とを結ぶ経路上の一点と、前記第2の端子と第4の端子とを結ぶ経路上の一点と、の間に接続された、第2のインダクタと、
    前記第2の端子と前記第4の端子とを結ぶ経路上の一点に接続された、共振回路内キャパシタと
    を備え、
    前記入力回路から矩形状の電圧の入力を受けたときに、前記第3の端子と前記第4の端子との間に前記交流電圧を出力するよう構成された
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の均等化システム。
  8. 前記共振回路において、コアに対して巻回された一次巻線を前記第3の端子と前記第4の端子との間に設け、更に該コアに対して巻回されたニ次巻線を設けることによりトランスを形成し、前記交流電圧を変圧した上で、該二次巻線の両端にある第5の端子と第6の端子との間に出力するよう構成した
    ことを特徴とする、請求項4乃至7のいずれか一項に記載の均等化システム。
  9. 前記第1から第nの蓄電セルのうち少なくとも1つは、コンデンサ、二次電池、又は電気二重層キャパシタを含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の均等化システム。
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