JP2003077691A - 高圧放電ランプ点灯装置、及び投光装置 - Google Patents

高圧放電ランプ点灯装置、及び投光装置

Info

Publication number
JP2003077691A
JP2003077691A JP2001264813A JP2001264813A JP2003077691A JP 2003077691 A JP2003077691 A JP 2003077691A JP 2001264813 A JP2001264813 A JP 2001264813A JP 2001264813 A JP2001264813 A JP 2001264813A JP 2003077691 A JP2003077691 A JP 2003077691A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
pressure discharge
voltage
lighting
power source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001264813A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Takaya
学 貴家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harison Toshiba Lighting Corp filed Critical Harison Toshiba Lighting Corp
Priority to JP2001264813A priority Critical patent/JP2003077691A/ja
Publication of JP2003077691A publication Critical patent/JP2003077691A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧放電ランプの交流電源点灯において、高
圧放電ランプのアコーステックレゾナンスが生じる課題
があった。 【解決手段】 高圧放電ランプ21の両電極に1.5M
Hz乃至1GHzの高周波電源を生成供給するLC共振
装置11と、このLC共振装置11で生成された高周波
電源を高圧放電ランプに供給すると共に、前記高周波電
源を基に、この高周波電源よりも低いを周波数電源を生
成し、かつ所定の電圧に昇圧する昇圧トランス17で生
成した低周波電源を多倍圧整流して直流高電圧を生成す
る多倍圧整流回路22bからなるイグナイタ22からな
り、イグナイタ22で生成された直流高電圧に前記LC
共振装置11からの高周波電源を重畳して高圧放電ラン
プを点灯始動させる高圧放電ランプ点灯装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧放電ランプ及
び投光ランプ等の高圧放電ランプ点灯装置、及びこの点
灯装置を用いた高圧放電灯装置、ならびに投光装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ヘッドライトランプやテ
レビ映像をスクリーンに拡大投影するビデオプロジェク
ターの投光ランプ等は、例えば、メタルハライドランプ
形の高圧放電ランプが用いられており、瞬時の点灯始動
と、点灯後の安定した点灯維持が求められる。
【0003】この高圧放電ランプの点灯装置として、矩
形波や正弦波の低周波交流で点灯させる方法が用いられ
ている。この低周波交流点灯装置は、点灯始動時にパル
ス状の高電圧を高圧放電ランプに供給するための高電圧
発生トランスが用いられている。
【0004】この高電圧発生トランスは、高電圧を発生
させるために巻線比が大きくなり、かつ、巻線を流れる
電流が大きいために、巻線材の線形を大きくする必要が
あった。このために、高電圧発生トランス装置が大型と
なり、コストも上昇していた。
【0005】また、高圧放電ランプの点灯始動時に、前
記高電圧発生トランスから供給されるパルス状高電圧に
よる高圧放電ランプの点灯始動時のグロー放電は、短時
間しか保持できず点灯始動に失敗することも多々発生し
ている。
【0006】このような低周波点灯装置に代わり、点灯
装置の小型化が可能な高周波点灯装置が開発されてい
る。この高周波点灯装置を図4を用いて説明する。
【0007】電源回路41から供給された直流電源は、
直流電源を交流電源に変換するインバータ回路からなる
点灯安定手段42と、この点灯安定手段42からの交流
電源を高圧直流電源に変換するイグナイタ43と、前記
点灯安定手段42を駆動制御する制御回路50からなっ
ている。
【0008】前記点灯安定手段42は、前記電源回路4
1から直流電源の正負両極間に第1のスイッチ素子45
と第2のスイッチ素子46が直列に接続されている。こ
の第1のスイッチ素子45のソースと第2のスイッチ素
子46のドレインの接続点はコンデンサ47とインダク
タンス48の直列接続を介して、高圧放電ランプ44の
一方の電極に接続されている。前記電源回路41の直流
電源の負極は、第2のスイッチ素子46のソースと前記
高圧放電ランプ44の他方の電極に接続されている。前
記インダクタンス48と高圧放電ランプ44の接続点
と、電源回路41の負極との間に、コンデンサ49が接
続されている。このコンデンサ49の両端間に多倍圧整
流回路からなるイグナイタ43が接続されている。前記
第1と第2のスイッチ素子45,46のゲートは、前記
制御回路50からの制御信号の基で、交互にオン・オフ
駆動される。
【0009】前記イグナイタ43は、コンデンサ51,
57,58,59とダイオード52,53,54,5
5,56と及びインピーダンス素子60からなる多倍圧
整流回路からなっている。
【0010】このような構成の高周波点灯装置は、前記
電源回路41から直流電源が供給されると、前記制御回
路50の制御により、第1と第2のスイッチ素子45,
46が交互にオンし、コンデンサ47,インダクタンス
48を介して、コンデンサ49の両端に正弦波状の電圧
が発生する。この正弦波状の電圧は、イグナイタ43の
多倍圧整流回路で多倍圧整流して直流電圧が生成され、
この多倍圧整流電圧を前記点灯安定手段42からの正弦
波電圧に重畳させて、前記高圧放電ランプ44に供給し
て始動させる。
【0011】このイグナイタ43で生成された直流電圧
を前記正弦波電圧に重畳して、高圧放電ランプ44に供
給して放電始動させ、高圧放電ランプ44が点灯する
と、コンデンサ49の両端は高圧放電ランプ44の両端
電圧と同じとなる。つまり、高圧放電ランプ44には、
前記安定手段42からの正弦波状の電圧で点灯維持され
る。
【0012】この高周波点灯装置において、高圧放電ラ
ンプ44が寿命に近づくと、始動時に電極間の一方向の
みしか放電しない半波放電状態となる。この半波放電状
態となると、イグナイタ43のコンデンサ51,57,
58,59の電荷は放電され、高圧放電ランプ44と並
列のダイオード52〜56の直列経路が形成された際
に、その経路に流れる電流をインピーダンス素子60で
限流する。
【0013】この結果、ダイオード52〜56の特性低
減と劣化防止が図れ、正常な両波放電への以降を促進し
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述した高圧放電ラン
プの高周波点灯装置は、高圧放電ランプの始動時に、正
弦波の高周波電源に多倍圧生成された直流電圧を重畳し
て、高圧放電ランプを始動している。
【0015】一方、近年高圧放電ランプの形状寸法は、
小型されており、特にランプ発光部の管径は小さくなっ
ている。このランプ発光部の小型化により、アコーステ
ィックレゾナンスが生じる周波数の範囲が上昇してお
り、このアコースティックレゾナンスを解消するために
は、MHz帯の高周波が必要となる。
【0016】また、前記高圧放電ランプの始動電圧は、
18KVと非常の高い電圧を必要とするようになってい
る。このため、MHz帯で18KVの点灯高周波電圧を
得るためには、高耐圧で、高速スイッチィング動作が可
能な特殊なダイオードを用いる必要がある。
【0017】このような、MHz用の高耐圧ダイオード
は、コスト的に高価となり、高圧放電ランプの高周波点
灯装置のコストが高騰する課題があった。
【0018】本発明は、上記課題に鑑み、高圧放電ラン
プをMHz帯の高周波で点灯し、かつ、20KV近い高
電圧の始動電源を比較的低い周波数用のダイオードを用
いて生成可能とした高圧放電ランプ点灯装置と放電灯点
灯装置及び投光装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の高圧放
電ランプ点灯装置は、高圧放電ランプに1.5MHz乃
至1GHzの点灯維持高周波電源を生成供給する共振手
段と;前記高圧放電ランプに、前記共振手段で生成され
た点灯維持高周波電源によりも低い周波数電源を生成す
る駆動回路と、この駆動回路で生成した前記点灯維持高
周波電源よりも低い周波数電源を多倍圧整流して高電圧
直流電源を生成する多倍圧整流回路とからなり、この多
倍圧整流回路で生成された高圧直流電源を前記点灯維持
高周波電源に重畳させて、前記高圧放電ランプに供給す
るイグナイタ手段と;を具備することを特徴としてい
る。
【0020】本発明及び以下の各発明において、特に指
定しない限り用語の定義及び技術的意味は次による。
【0021】高圧放電ランプは、高圧水銀ランプに金属
ハロゲン化物を添加したメタルハライドランプ形で、自
動車用のヘッドライト、ビデオプロジェクタの光源、及
び各種照明用、あるいは、投光用の光源等に用いられて
いるものである。
【0022】この高圧放電ランプは、少なくとも透光性
気密容器、一対の電極、その一対の電極にそれぞれ接続
された導入線、及び放電媒体を備えた発光管である。
【0023】前記透光性気密容器は、石英ガラス及び透
光性セラミックのいずれかを用いて形成され、放電空間
を内部に包囲するように膨出している包囲部、前記包囲
部の管軸方向の両端に配設され、包囲部内部を封止する
一対の封止部、及び透光性気密容器の包囲部の両端に配
設される一対の封止部の一方に配設される絶縁性管体か
らなっている。
【0024】前記一対の電極は、前記透光性気密容器の
包囲部の両端内部に対向して封装され、その電極間距離
は、6mm以下に設定されている。この一対の電極は、
直流点灯の際にアノードとして作用するときに、定格電
力の数倍のランプ電力に耐えられるように設定されてい
る。
【0025】前記導入線は、前記一対の電極に直接、ま
たは間接的に接続され、前記一対の封止部の内部側から
外部側に導出されている。なお、間接的に接続する態様
としては、例えば、金属封着箔を介して電極に接続する
ことなどである。また、前記導入線の一方は、絶縁性管
体の内部を挿通して外部へ導出されている。
【0026】前記放電媒体は、発光金属のハロゲン化
物、水銀、及び希ガスを用いる第1の態様、ならびに発
光金属のハロゲン化物である第1のハロゲン化物と、水
銀に代わる第2のハロゲン化物と、希ガスを用いていて
本質的に水銀が封入されていない第2の態様のいずれか
が用いられている。
【0027】前記発光管は、機械的保護や保温のため
に、外管内に配設されている。しかし、自動車用ヘッド
ライトに用いる高圧放電ランプは、包囲部の周囲をなる
べく発光管に接近させて包囲するように外管を構成する
ことがある。この外管を用いることにより、前記発光管
を金属製の支持枠などの部材で支持する必要がないた
め、高圧放電ランプの小型化が可能となり、かつ、配光
を乱すこともなくなる。なお、外管は、外気に対して気
密に形成して、その内部を排気して真空にしたり、低圧
ガスを封入したりしている。
【0028】前記導入線の他方が大気に露出する際に
は、その導入線の主要部に耐火性の絶縁チューブで被覆
されている。
【0029】なお、本発明において、高圧放電ランプに
点灯スイッチをオンして、両電極間に高電圧を印加し
て、電極間の放電破壊による発光管から光が出射される
までの状態を始動と称し、電極間の放電破壊により発光
管から光が投射される状態を安定点灯と称する。
【0030】共振手段は、インダクタンス(L)と容量
(C)で構成されるLC共振回路で、このLC共振回路
では、1.5MHz〜1GHzの周波数の高周波交流電
源を生成する。この高周波交流電源は、前記高圧放電ラ
ンプの一対の電極間に印加され、高圧放電ランプを高周
波交流点灯させる電源である。この高周波交流電源で前
記高圧放電ランプを点灯維持させると、発光管内で生じ
るアコーステックレゾナンスが防止できる。
【0031】このアコーステックレゾナンスは、前記発
光管の一対の電極間のアーク放電による発光時に、包囲
部内で前記アーク放電自体が音響共鳴によって、うねり
を生じて、光のちらつきとなるものである。このアコー
ステックレゾナンスは、発光管の包囲部の管径に関係
し、管径が小型化されてもアコーステックレゾナンスが
生じない点灯交流電源として、前述の1.5MHz乃至
1GHzの高い周波数の交流電源で点灯させるようにし
ている。
【0032】イグナイタ手段とは、前記高圧放電ランプ
の始動しに放電破壊を起こさせるために、高圧放電ラン
プに高電圧を供給生成する機能である。
【0033】このイグナイタ手段は駆動回路と多倍圧整
流回路からなっている。イグナイタ手段の駆動回路は、
高圧放電ランプの始動時に、高圧放電ランプの発光管内
の電極に高電圧を供給して点灯始動させるために、前記
共振手段から供給された高周波交流電源よりも低い周波
数電源を生成する低周波発振回路と、この低い周波数電
源を所定の交流電圧に昇圧する昇圧トランスからなって
いる。
【0034】前記低周波発振回路は、主として、容量と
サイリスタからなり、サイリスタのオン・オフ動作によ
り、所定の低周波電源を生成する。なお、この低周波発
振回路は、前記高圧放電ランプが始動して、点灯維持さ
れることにより、前記高圧放電ランプの電極間電位が低
下して、サイリスタのオン・オフ動作電圧以下となると
前記低周波交流電圧の生成が停止し、前記共振手段から
の高周波電源で点灯されるものである。
【0035】前記昇圧トランスは、フェライトコアを共
通磁路して、互いに絶縁された1次巻線と2次巻線から
なり、1次巻線と2次巻線の巻比により、1次巻線に印
加された低周波電源を昇圧して、2次巻線から所定電圧
の低周波電源を出力するものである。
【0036】多倍圧整流手段は、倍電圧整流回路を複数
段直列配置したもので、前記イグナイタ手段の駆動回路
の昇圧トランスの2次巻線から出力された所定電圧の低
周波電源を多倍圧整流して、前記高圧放電ランプを始動
する高電圧の直流を生成するものである。
【0037】この多倍圧整流手段で生成された前記直流
高電圧は、前記共振手段から供給される高周波電源に重
畳されて、前記高圧放電ランプに供給する。
【0038】これにより、高圧放電ランプの始動時に、
前記共振手段からの高周波電源に、前記点灯始動手段と
多倍圧整流手段により生成された直流高電圧が重畳され
た始動電源で高圧放電ランプが始動される。この始動電
源により高圧放電ランプが始動して安定点灯状態とな
り、高圧放電ランプの両電極間電圧が低下すると前記イ
グナイタ手段の動作が停止され、前記共振手段からの高
周波電源によって、安定点灯される。この高周波電源に
よる安定点灯により、高圧放電ランプはアコーステック
レゾナスの生じない安定点灯が確保できる。
【0039】また、前記多倍圧整流手段を構成する多倍
圧整流回路のダイオードは、前記駆動手段からの低周波
用のスイッチ特性を有するものを使用できるために、コ
ストの低減ができる。
【0040】請求項2の発明の高圧放電ランプ点灯装置
は、請求項1に記載の高圧放電ランプ点灯装置におい
て、前記多倍圧整流手段は、倍電圧整流回路を多段配置
した多倍圧整流回路で、前記点灯始動手段の昇圧トラン
ス、または前記トランス手段で生成された交流電圧を所
定の高電圧直流に整流生成して、前記共振手段からの点
灯維持高周波電源に重畳して、前記高圧放電ランプの点
灯始動時に供給することを特徴としている。
【0041】請求項3の発明の高圧放電ランプ点灯装置
は、請求項1記載の高圧放電ランプ点灯装置において、
前記共振手段の一方の出力端と前記高圧放電ランプの一
方の電極間に、前記多倍圧整流手段を構成する直列容量
を接続配置することを特徴としている。
【0042】請求項4の発明の高圧放電ランプ点灯装置
は、請求項1記載の高圧放電ランプ点灯装置において、
前記高圧放電ランプを支持固定する口金に、前記共振手
段の一部と、前記点灯始動手段、及び多倍圧整流手段を
内蔵させ、この口金が装着されるソケットに、前記口金
に設けた前記共振手段の一部以外の共振手段を内蔵さ
せ、前記口金とソケットが嵌合装着された場合のみ、前
記共振手段が機能することを特徴としている。
【0043】口金は、前記高圧放電ランプを装着支持す
るもので、前記高圧放電ランプの一対の電極と接続され
た導入線が接続される2つの接点を有している。
【0044】この口金内部には、前記共振手段の共振回
路を構成する共振素子の容量と、前記点灯始動手段と、
及び前記多倍圧整流手段とを内蔵させ、前記多倍圧整流
手段の出力端と前記高圧放電ランプの絶縁管体内部を挿
通した一方の導入線を口金内で接続し、前記2つの接点
の一方に前記共振回路の容量の一端と前記昇圧トランス
の1次巻線の一端とを接続し、前記2つの接続点の他方
に前記共振回路の容量の他端と前記高圧放電ランプの他
方の導入線を接続させたものである。
【0045】ソケットは、前記口金を嵌合装着すもの
で、口金の2つの接点と接続される2つの接片を有して
いる。このソケット内部には、前記共振手段の共振回路
を構成する共振素子のインダクタンスが内蔵されている
ものである。
【0046】つまり、口金をソケットに嵌合装着するこ
とで、共振手段が機能し、高圧放電ランプの点灯装置が
生成できる。また、口金とソケットの嵌合装着が解除さ
れると、共振手段が機能しなくなり、共振手段のピーク
電圧が低下して、感電ダメージが低減できる。
【0047】また、口金とソケットに設ける接点と接片
は、最小の2つで済み、例えば、口金の接点をリング状
とすると、ソケットの接片は前記口金のリング状接点に
それぞれ接続される一辺の接片を設けることで、前記高
圧放電ランプをソケットに対して、自由な向きで嵌合装
着が可能となる。また、前記共振手段が駆動中におい
て、口金とソケットの嵌合装着を解除すると、前記共振
手段の機能が直ちに停止されるために、口金やソケット
の接点や接片による感電ダメージが低減できる。
【0048】請求項5の発明の高圧放電ランプ点灯装置
は、高圧放電ランプに1.5MHz乃至1GHzの点灯
維持高周波電源を生成供給する共振手段と;この共振手
段で生成された点灯維持高周波電源を所定の交流に昇圧
して、前記高圧放電ランプに供給するトランス手段と;
前記高圧放電ランプの点灯始動時に、前記トランス手段
で昇圧した交流を多倍圧整流して点灯始動用の高電圧直
流電源を生成すると共に、点灯維持高周波電源に重畳さ
せて、前記高圧放電ランプに供給する多倍圧整流手段
と;前記高圧放電ランプを支持固定すると共に、前記ト
ランス手段の2次巻線と前記多倍圧整流手段を内蔵した
口金と;前記口金に嵌合装着されると共に、少なくとも
前記トランス手段の1次巻線が内蔵されたソケットと;
を具備し、前記口金をソケットに嵌合装着させると、前
記トランス手段が機能することを特徴としている。
【0049】トランス手段は、前記共振手段から供給さ
れた1.5MHz乃至1GHzの高周波交流電源電圧を
所定電圧に昇圧する昇圧トランスで、フェライトコアを
共通磁路して、互いに絶縁された1次巻線と2次巻線か
らなり、1次巻線と2次巻線の巻比により、1次巻線に
印加された高周波を昇圧して、2次巻線から所定電圧の
高周波を出力するものである。
【0050】このトランス手段で昇圧された高周波は、
前記多倍圧整流手段で所定の高電圧の直流に整流され
て、前記共振手段からの高周波交流電源に重畳されて前
記高圧放電ランプの点灯始動時に供給して、前記高圧放
電ランプを始動させる。
【0051】この結果、高圧放電ランプは、高周波交流
電源を多倍圧整流した高電圧直流に重畳された点灯始動
電源で点灯始動し、点灯後1.5MHz乃至1GHzの
高周波交流電源で点灯維持されるために、アコーステッ
クレゾナンスの発生が防止できる。
【0052】しかし、トランス手段及び多倍圧整流手段
は、高周波高電圧で動作するために、例えば、高圧放電
ランプが非装着状態で点灯装置を駆動させると、口金と
高圧放電ランプを接続する接続片で放電が生じて口金の
絶縁劣化が生じる。
【0053】そこで、口金内部に前記トランス手段の2
次巻線、多倍圧整流手段を内蔵させ、このトランス手段
の2次巻線の一端と多倍圧整流手段の出力端との間に前
記高圧放電ランプの電極を接続させ、ソケットには、少
なくとも前記トランス手段のフェライトコアに設けられ
た1次巻線を内蔵させたものである。
【0054】このような口金とソケットを嵌合装着する
ことで、トランス手段の電子結合のみで電源供給がで
き、口金とソケットの嵌合装着向きが自由に設定でき
る。また、前記共振手段が動作中に口金とソケットの嵌
合装着を解除した際には、前記トランス手段の機能が解
除されてソケットからの安定点灯電源の生成が停止でき
る。
【0055】請求項6の発明の高圧放電ランプ点灯装置
は、請求項1乃至8のいずれか1に記載の高圧放電ラン
プ点灯装置において、前記高圧放電ランプの点灯スイッ
チを投入オンと共に、タイムカウントを開始し、所定時
間経過した時点で、前記共振手段の駆動を停止させるタ
イマー手段を備えたことを特徴としている。
【0056】タイマー手段は、タイマー機能を有するマ
イクロプロセッサを用いて、前記高圧放電ランプの点灯
装置に対して、高圧放電ランプの点灯スイッチがオンさ
れると、タイムカウントを開始すると共に、所定時間経
過すると、前記共振手段に供給する駆動電源の供給を停
止させたり、あるいは、共振手段の動作を停止させるも
のである。
【0057】このタイマー手段の計測時間は、前記共振
手段に駆動電源供給用スイッチ(点灯スイッチ)がオン
された時点から前記多倍圧整流手段から出力される高電
圧直流が所定の値に到達し、高圧放電ランプの点灯始動
が開始されるまでの時間を基に設定されている。
【0058】これにより、高圧放電ランプ点灯装置の点
灯スイッチオン後、所定時間経過しても高圧放電ランプ
が点灯始動しない場合には、前記点灯装置の動作を停止
することが出来、点灯スイッチオンの状態においても、
高圧放電ランプの非装着時や高圧放電ランプの寿命終了
後のランプが装着された口金による感電や絶縁劣化が防
止できる。
【0059】請求項7の発明の投光装置は、前記請求項
1乃至10のいずれか1に記載の高圧放電ランプ点灯装
置と;前記高圧放電ランプ点灯装置によって、点灯制御
される投光ランプと;とを具備することを特徴としてい
る。
【0060】投光ランプは、配光がシャープで、ある方
向に高い高度の照明光を発光させる高輝度放電ランプで
ある。
【0061】これにより、高圧放電灯点灯装置と投光装
置は、高周波電源で点灯可能となり、アコースティック
レゾナンスが生じることのない照明光が得られるように
なった。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る高圧放
電ランプ点灯装置の一実施形態の構成を示すブロック図
である。
【0063】本発明の高圧放電ランプ点灯装置で点灯す
る高圧放電ランプのランプ発光部は、6mm〜2mmの
小さい管径で、この小さい管径のランプ発光部のアコー
スティックレゾナンスを回避するためには、例えば、
1.5MHz〜1GHzの高周波点灯電源が必要とな
る。
【0064】このような高周波点灯電源を用いた高圧放
電ランプ点灯装置は、1.5KHz乃至1GHzの高周
波交流電源を生成するLC共振高周波駆動装置(以下、
LC共振装置と称する)11と、このLC共振装置11
から出力された高周波交流電源を基に、高圧放電ランプ
21の始動電源を生成するイグナイタ22とからなり、
イグナイタ22は、LC共振装置11からの高周波電源
よりも低い周波数を生成する発振回路と、その低い周波
数を所定の電源電圧に昇圧するトランス17とからなる
駆動回路22aと、この駆動回路22aで生成された低
周波始動電源を所定の高電圧直流に変換生成する多倍圧
整流回路22bからなっている。
【0065】前記LC共振装置11は、駆動電源と、そ
の駆動電源を高圧放電ランプ21に供給する1.5MH
z乃至1GHzの点灯維持用高周波電源に変換する共振
素子であるインダクタンス(L)と容量(C)からなる
共振回路とからなっている。ただし、前記共振回路の共
振素子である容量(C)は、LC共振装置11の両出力
端間の外部に共振コンデンサ12として配置されてい
る。
【0066】前記イグナイタ22の駆動回路22aは、
前記LC共振装置11の出力端間に設けられた共振コン
デンサ12の両端に、ダイオード13,抵抗14,及び
コンデンサ15の直列接続が並列に配置され、前記抵抗
14とコンデンサ15との接続点は、サイリスタ16
と、昇圧トランス17の1次巻17aを介して、前記L
C共振装置11と共振コンデンサ12,及びコンデンサ
15の接続点に接続されている。
【0067】前記昇圧トランス17の2次巻線17bの
両端には、多倍圧整流回路22bが設けられている。こ
の多倍圧整流回路22bは、前記2次巻線17bの一方
端と高圧放電ランプ21の一方の電極との間にダイオー
ド19a〜19iが順方向に直列接続されており、前記
2次巻線17bの他端と前記高圧放電ランプ21の一方
端との間に、直列接続されたコンデンサ18a〜18e
が設けられている。このコンデンサ18a〜18eのそ
れぞれは、前記ダイオード19a〜19iの奇数番目の
ダイオードのアノードと接続されている。
【0068】また、前記ダイオード19a〜19iの奇
数段目のアノードと偶数番目のダイオードのカソードと
の間にコンデンサ20a〜20dがそれぞれ接続されて
いる。
【0069】前記共振コンデンサ12の一方端は、前記
イグナイタ22の多倍圧整流回路の直列接続されたコン
デンサ19a〜19eを介して、前記高圧放電ランプ2
1の一方の電極に接続され、前記共振コンデンサ12の
他方端は、直接前記高圧放電ランプ21の他方端に接続
されている。
【0070】このような構成の高周波電源による高圧放
電ランプ高周波点灯装置は、前記LC共振装置11と共
振コンデンサ12とで、例えば、2MHz、400Vの
高周波電源を生成するとする。
【0071】このLC共振装置11と共振コンデンサ1
2で生成された2MHz、400Vの高周波電源は、前
記イグナイタ22の直列接続されたコンデンサ18a〜
18eを介して高圧放電ランプ21に供給される。
【0072】前記高圧放電ランプ21の始動時には、前
記LC共振装置11と共振コンデンサ12の出力は、ダ
イオード13と抵抗14を介して、コンデンサ15に充
電される。このコンデンサ15に充電された電荷は、サ
イリスタ16のオン・オフ特性に応じた低周波電圧が出
力される。このサイリスタ16のオン・オフにより生成
された低周波電圧は、前記昇圧トランス17の1次巻線
17aに供給される。この昇圧トランス17の1次巻線
17aに供給された前記低周波電源は、1次巻線17a
と2次巻線17bの巻線比に応じて所定の電圧値の低周
波電源が出力される。なお、この昇圧トランス17の出
力に、数KHz、ピーク電圧2KV0− の低周波電
圧が出力されるとする。
【0073】つまり、前記共振コンデンサ12の両端に
生成された2MHz,400Vの高周波電源を前記点灯
始動回路23のサイリスタ16のオン・オフスイッチ特
性と昇圧トランス17により、数KHz、2KV
0−p の低周波電源に変換される。
【0074】この昇圧トランス17の2次巻線17bに
出力された2KV0−Pの低周波電源電圧は、前記多倍
圧整流回路であるイグナイタ22のダイオード19a〜
19i、コンデンサ18a〜18e,20a〜20dに
よって多倍圧整流されて、約18KVの直流高電圧を生
成して、前記LC共振装置11と共振コンデンサ12で
生成された高周波電源に重畳して、前記高圧放電ランプ
21に供給される。
【0075】すなわち、前記LC共振装置11から供給
された2MHz、400Vの点灯安定電源は、前記イグ
ナイタ22で生成された18KVの直流が重畳されて高
圧放電ランプ21に供給される。
【0076】このイグナイタ22からの18KVの直流
高電圧により、高圧放電ランプ21は、初期放電(グロ
ー放電)を発生する。この初期放電が行われて前記高圧
放電ランプ21の両電極間の電位は数百V(400V)
に低下すると、前記イグナイタ22の奇数段側の直列コ
ンデンサ18a〜18eを経て、前記LC共振装置11
からの高周波電源(2MHz,400V)が高圧放電ラ
ンプ21に供給されて、点灯放電(アーク放電)へと移
行させる。前記高圧放電ランプ21の点灯放電が行われ
ると、前記高圧放電ランプ21の両電極間電圧はさらに
低下し、この高圧放電ランプ21の両電極間電圧が前記
サイリスタ16のオン・オフ駆動電圧以下に低下する
と、前記始動用の放電動作が停止されて、前記高圧放電
ランプ21には、前記LC共振装置11と共振コンデン
サ12から継続的に供給される高周波電源により点灯維
持される。
【0077】以上説明したように、本発明の高圧放電ラ
ンプ点灯装置は、高周波電源を用いて高圧放電ランプを
点灯始動させる際に、MHz帯の高周波電源を始動時
に、発振回路と昇圧トランスからなる駆動回路と、多倍
圧整流回路によって、十数KVの直流に変換して、高圧
放電ランプに供給することで、迅速な点灯始動を生じさ
せ、この点灯始動により高圧放電ランプの両端電圧が低
下して、点灯維持されると、前記駆動回路の動作が停止
されて、前記LC共振装置11と共振コンデンサ12か
らの高周波電源で点灯安定される。
【0078】この結果、前記高周波点灯装置の始動電源
を生成する多倍圧整流回路を構成するダイオードは、低
周波スイッチィング性能を有するものを使用することが
でき、高周波点灯装置のコストの低減と小型化が可能と
なり、かつ、1.5MHz乃至1GHzの高周波交流で
点灯させることで、アコースティックレゾナンスの問題
も解消できる。
【0079】なお、前述の説明において、前記多倍圧整
流回路は、倍電圧整流回路を9段積み上げた例を用いて
説明したが、昇圧トランス17の昇圧比を大きくした際
には、倍電圧整流回路の積み上げ段数を削減することが
可能である。
【0080】次に、本発明の他の実施形態を図2を用い
て説明する。図2は、本発明の高圧放電ランプの他の実
施形態を説明するブロック図である。
【0081】この本発明の他の実施形態は、前述の高圧
放電ランプ点灯装置において、図2(A)に示すよう
に、前記高圧放電ランプ21を支持固定すると共に、高
圧放電ランプ21の両電極に点灯電源を供給するための
接続片を有している口金24に、前記共振コンデンサ1
2,ダイオード13,抵抗14,コンデンサ15,サイ
リスタ16,昇圧トランス17,及びイグナイタ22を
配置する。
【0082】この口金24において、前記イグナイタ2
2の出力端は、高圧放電ランプ21の一方の電極に接続
され、高圧放電ランプ21の他方の電極は、前記共振コ
ンデンサ12とダイオード13の接続点に接続されてい
る。さらに、この口金24には、前記共振コンデンサ1
2の両端に供給される高周波電源の入力端子である一対
の接点24a,24bが設けられている。
【0083】一方、前記口金24を嵌合装着するソケッ
ト25には、前記LC共振装置11を内蔵し、そのLC
共振装置11の出力端子と接続された一対の接片25
a,25bが接続されている。前記口金24とソケット
25が嵌合装着されると、前記口金24の一対の接点2
4a,24bと、前記ソケット25の一対の接片25
a,25bは、それぞれ電気的に接続されるようになっ
ている。
【0084】つまり、共振コンデンサ12、駆動回路2
2a及び多倍圧整流回路22bのイグナイタ22を高圧
放電ランプ21を支持固定する口金24内に設け、この
口金24を嵌合装着するソケット25内にLC共振装置
11を設けたことにより、前記口金24とソケット25
が嵌合装着されると、LC共振装置11と共振コンデン
サ12とによるLC共振動作が可能となり、この口金2
4とソケット25の嵌合を離脱させると、LC共振装置
11と共振コンデンサ12の共振動作が不動作状態とな
る。
【0085】さらに、前記口金24及びソケット25は
共に、2つの接点24a,24bと接片25a,25b
を有するために、口金24の接点24a,24bとソケ
ット25の接片25a,25bを設ける位置や形状を自
由に設定できる。
【0086】また、図2(B)に示すように、1.5K
Hz乃至1GHzの高周波交流を生成する共振インダク
タンス(L)と共振コンデンサ(C)を内蔵したLC共
振装置11’の出力は、トランス17’の1次巻線1
7’aに供給される。このトランス17’は、前記LC
共振装置17’から供給された高周波交流電源を所定の
電圧に昇圧するものである。このトランス17’の2次
巻線17’bから出力された所定電圧に昇圧された高周
波交流電源を前記イグナイタ22の多倍圧整流回路で高
電圧直流に整流して、高圧放電ランプ21に接続される
ようになっている。
【0087】このように、LC共振回路11’で生成さ
れた高周波電源をトランス17で所定の電圧の高周波電
源に直接変換して前記高圧放電ランプ21に供給すると
共に、前記イグナイタ22の多倍圧整流回路で、所定の
高周波交流から高電圧の直流に変換して、前記トランス
17からの高周波電源に重畳して、前記高圧放電ランプ
21の点灯始動時に供給するものである。
【0088】このような構成の高圧放電ランプ点灯装置
において、高圧放電ランプ21の点灯時には、トランス
17’とイグナイタ22に常時比較的高い値の電圧が印
加されていることになり、仮に、高圧放電ランプ21が
口金24’に未装着状態の際に前記点灯装置を駆動させ
ると、口金と高圧放電ランプの接続片間で放電が生じ
て、口金の電食劣化を生じさせることがある。
【0089】そこで、前記高圧放電ランプ21を支持固
定する口金24’内に前記トランス17’の2次巻線1
7’bとイグナイタ22を内蔵させ、この口金24’が
嵌合装着されるソケット25’に前記LC共振装置1
1’とトランス17’の鉄心またはフェライトコアに巻
回された1次巻線17’aを内蔵させている。
【0090】この口金24’とソケット25’を嵌合装
着すると前記トランス17’の1次巻線17’aと2次
巻線17’bがトランスとして機能し、LC共振装置1
1’からの高周波電源を基に、前記昇圧トランス17’
で所定電圧に昇圧後、前記イグナイタ22で所定の高電
圧直流に変換されて前記高周波電源に重畳されて、高圧
放電ランプ21を点灯始動可能となる。
【0091】この結果、前記LC共振装置11’が駆動
時に、前記口金24’とソケット25’の嵌合装着を解
除すると前記トランス17’のトランス機能が直ちに解
除されるために、口金24’またはソケット25’から
の放電による絶縁劣化が回避できる。
【0092】次に、図3を用いて本発明の他の実施形態
を説明する。この図3は、本発明の高圧放電ランプ点灯
装置の他の実施形態を示すブロックである。なお、図1
と同一部分は、同一符号を付して詳細説明は省略する。
【0093】この他の実施形態は、前記イグナイタ22
から高圧放電ランプ21に供給する点灯電源の異常検出
に関する。
【0094】従来の高周波電源を用いる高圧放電ランプ
点灯装置において、口金に高圧放電ランプが非装着時
や、口金への高圧放電ランプの装着が不十分の際に、前
記点灯装置が点灯駆動動作されると、前記駆動回路22
aと多倍圧整流回路22bは、前記高圧放電ランプ21
への始動用電源生成動作を開始する。しかし、前記口金
24に高圧放電ランプ21が非装着、または装着不十分
であると、口金24の高圧放電ランプ21との接続端子
間に点灯始動用の直流高電圧が印加されるために、口金
24の絶縁劣化が生じていた。
【0095】このように、高圧放電ランプ21が口金2
4に非装着、あるいは、装着不十分時に、前記点灯装置
を点灯駆動動作させた際に、前記口金24の絶縁劣化を
防止するために、前記多倍圧整流回路22bと高圧放電
ランプ21の接続点に、複数の抵抗261,262〜2
5nからなる分圧抵抗回路26を設け、この分圧抵抗回
路26で分圧された所定の値の分圧値、例えば、抵抗2
5n−1と抵抗25nとの間の分圧電圧を前記LC共振
装置11内に設けた電圧検出回路27で検出する。この
電圧検出回路27で検出された分圧電圧は、所定電圧と
比較し、その比較の結果、分圧電圧が所定電圧値以上で
あると判断されると、前記LC共振装置11の動作を停
止制御するものである。
【0096】つまり、高圧放電ランプ21が非装着、ま
たは装着不十分の状態で、点灯スイッチがオンされて、
LC共振装置11が駆動し、このLC共振装置11から
の高周波電源の基で、駆動回路23と多倍圧整流回路2
2bが駆動して、前記高圧放電ランプ21に点灯始動電
源が供給されると、前記イグナイタ22の出力端の直流
高電圧は、徐々に上昇し高圧放電ランプ21の始動電圧
以上となる。この始動電圧以上となった始動電源を前記
分圧抵抗回路26と電圧検出回路27で検出して、直ち
にLC共振装置11の動作を停止させることで、口金2
4の絶縁劣化を防止できる。
【0097】また、前述した高圧放電ランプ21の非装
着、または装着不十分検出として、図示していないタイ
マー手段を用いることも可能である。
【0098】前述の高周波点灯装置において、高圧放電
ランプ21を点灯させるための点灯スイッチをオンさせ
た時点から、前記LC共振装置11、及びイグナイタ2
2が駆動し、イグナイタ22から出力される始動電源で
ある直流高電圧が生成されて、前記高圧放電ランプ21
が始動するまでの時間は、略一定である。
【0099】このため、点灯始動スイッチのオンと同時
に、タイマー手段を駆動させて、前記イグナイタ22の
出力である直流高電圧が生成されて、高圧放電ランプ2
1が始動するまでの時間が経過したら、前記タイマー手
段でLC共振装置11の動作を停止させるようにする。
【0100】なお、前記タイマー手段は、計時機能を有
するマイクロプロセッサが用いられ、前記高圧放電ラン
プ21が点灯駆動した際の高圧放電ランプ21の両電極
間電圧の低下を基に、時間計測を停止しリセットを行
う。
【0101】これにより、所定時間内に高圧放電ランプ
が始動した際に安定点灯が可能となり、再度始動時に備
えて、タイマー手段のリセットが可能となる。
【0102】以上説明したように、本発明のランプ発光
部の管径が小さい高圧放電ランプ点灯装置は、1.5M
Hz乃至1GHzの高周波点灯電源を用いて、高周波点
灯させることで、アコースティックレゾナンスが生じる
ことなく安定した点灯維持が可能となり、また、始動用
の高電圧直流を生成するイグナイタに低周波スイッチ特
性を有するダイオードを用いた多倍圧整流回路を用いる
ことでコストの低減と、口金内に収納可能な小型化が可
能となった。
【0103】また、高圧放電ランプの非装着時に始動電
源を検出したり、タイマーで点灯始動時間を計測するこ
とで、確実に点灯装置の無用な動作を停止させると共
に、口金の絶縁劣化が防止できる。
【0104】なお、前述の本発明の高圧放電ランプ点灯
装置は、自動車用ヘッドライトを例に説明したが、テレ
ビ画像を投影するビデオプロジェクターの投射ランプや
高圧放電灯の点灯装置に適用できることは明らかであ
る。
【0105】
【発明の効果】請求項1乃至3の発明の高圧放電ランプ
点灯装置は、高周波電源によって高圧放電ランプ点灯す
ることにより、アコーステックレゾナンスの解消が可能
となった。また、高圧放電ランプの点灯始動用の高電圧
直流を生成する多倍圧整流回路を低周波スイッチング特
性のダイオードを用いることが可能となり、コストの低
減と点灯装置の小型化が可能となる効果を有している。
【0106】請求項4の発明の高圧放電ランプ点灯装置
は、口金とソケットとの嵌合装着で、共振手段が機能状
態と不機能状態とすることで、口金とソケットの絶縁劣
化が防止できると共に、口金とソケットには、それぞれ
2つの接点及び接片で電気的接続が可能となり、高圧放
電ランプの取り付け向きが自由に設定できる効果を有し
ている。
【0107】請求項5の発明の高圧放電ランプ点灯装置
は、比較的高電圧の高周波を基に点灯電源を生成させる
点灯装置において、口金内部に前記トランス手段の2次
巻線、多倍圧整流手段を内蔵させ、ソケットには、少な
くとも前記トランス手段のフェライトコアに設けられた
1次巻線を内蔵させたことにより、口金とソケットを嵌
合装着することで、前記トランス手段が機能し、口金と
ソケットには、接続用の接点または接片を設けることな
くなり、口金とソケットが簡単な構成で形成できる効果
を有している。
【0108】請求項6の発明の高圧放電ランプ点灯装置
は、点灯スイッチオンからタイムカウントして、所定時
間経過後点灯始動電源が所定電圧に到達しまいと、共振
手段を停止させることで、イグナイタ手段の動作を速や
かに停止させ、前記口金おソケットによる感電と絶縁劣
化を防止するものである。
【0109】請求項6の発明の投光ランプ点灯装置は、
高圧放電ランプを瞬時に点灯始動させ、かつ、高周波交
流電源で点灯可能となり、アコースティックレゾナンス
が生じることのない照明光が得られる効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高圧放電ランプ点灯装置の一実施
形態の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の高圧放電ランプ点灯装置の他の実施形
態の構成を説明するブロック図。
【図3】本発明に係る高圧放電ランプ点灯装置の他の実
施形態の構成を説明するブロック図。
【図4】従来の高圧放電ランプ点灯装置の構成を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
11…LC共振高周波駆動装置(LC共振装置) 12…共振コンデンサ 13…ダイオード 14…抵抗 15…コンデンサ 16…サイリスタ 17…昇圧トランス 22…イグナイタ 18,20…コンデンサ 20…ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA11 AA13 AC02 AC11 BB08 BB09 CA06 DD02 DE02 DE05 DE06 EA02 EB01 EB02 EB05 EB07 GA03 GB12 3K083 AA04 AA45 AA50 AA92 BA05 BA12 BA25 BA41 BC16 BC42 BC43 BC47 BD13 CA33

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧放電ランプに1.5MHz乃至1G
    Hzの点灯維持高周波電源を生成供給する共振手段と;
    前記高圧放電ランプに、前記共振手段で生成された点灯
    維持高周波電源によりも低い周波数電源を生成する駆動
    回路と、この駆動回路で生成した前記点灯維持高周波電
    源よりも低い周波数電源を多倍圧整流して高電圧直流電
    源を生成する多倍圧整流回路とからなり、この多倍圧整
    流回路で生成された高圧直流電源を前記点灯維持高周波
    電源に重畳させて、前記高圧放電ランプに供給するイグ
    ナイタ手段と;を具備することを特徴とした高圧放電ラ
    ンプ点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記イグナイタ手段の多倍圧整流回路
    は、倍電圧整流回路を多段配置し、前記駆動回路の昇圧
    トランスで生成された前記点灯維持高周波電源よりも低
    い昭端数電源を所定の高電圧直流に整流生成すると共
    に、前記共振手段からの点灯維持高周波電源に重畳し
    て、前記高圧放電ランプの始動時に供給することを特徴
    とした請求項1に記載の高圧放電ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記共振手段の一方の出力端と前記高圧
    放電ランプの一方の電極間に、前記イグナイタ手段の多
    倍圧整流回路を構成する直列容量を接続配置することを
    特徴とした請求項1に記載の高圧放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記高圧放電ランプを支持固定する口金
    に、前記共振手段の一部と、前記イグナイタ段を内蔵さ
    せ、この口金が装着されるソケットに、前記口金に設け
    た前記共振手段の一部以外の共振手段を内蔵させ、前記
    口金とソケットが嵌合装着されると、前記共振手段が機
    能することを特徴とした請求項1記載の高圧放電ランプ
    点灯装置。
  5. 【請求項5】 高圧放電ランプに1.5MHz乃至1G
    Hzの点灯維持高周波電源を生成供給する共振手段と;
    この共振手段で生成された点灯維持高周波電源を所定の
    交流に昇圧して、前記高圧放電ランプに供給するトラン
    ス手段と;前記高圧放電ランプの始動時に、前記トラン
    ス手段で昇圧した交流を多倍圧整流して始動用の高電圧
    直流電源を生成すると共に、点灯維持高周波電源に重畳
    させて、前記高圧放電ランプに供給する多倍圧整流手段
    と;前記高圧放電ランプを支持固定すると共に、前記ト
    ランス手段の2次巻線と前記多倍圧整流手段を内蔵した
    口金と;前記口金に嵌合装着されると共に、少なくとも
    前記トランス手段の1次巻線が内蔵されたソケットと;
    を具備し、前記口金をソケットに嵌合装着させると、前
    記トランス手段が機能することを特徴とした高圧放電ラ
    ンプ点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記高圧放電ランプの点灯スイッチを投
    入オンと共に、タイムカウントを開始し、所定時間経過
    した時点で、前記共振手段の駆動を停止させるタイマー
    手段を備えたことを特徴とした請求項1乃至7のいずれ
    か1に記載の高圧放電ランプ点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至6のいずれか1に記載
    の高圧放電ランプ点灯装置と;前記高圧放電ランプ点灯
    装置によって、点灯制御される投光ランプと;とを具備
    することを特徴とした投光装置。
JP2001264813A 2001-08-31 2001-08-31 高圧放電ランプ点灯装置、及び投光装置 Pending JP2003077691A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001264813A JP2003077691A (ja) 2001-08-31 2001-08-31 高圧放電ランプ点灯装置、及び投光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001264813A JP2003077691A (ja) 2001-08-31 2001-08-31 高圧放電ランプ点灯装置、及び投光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003077691A true JP2003077691A (ja) 2003-03-14

Family

ID=19091356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001264813A Pending JP2003077691A (ja) 2001-08-31 2001-08-31 高圧放電ランプ点灯装置、及び投光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003077691A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7164239B2 (en) 2004-02-17 2007-01-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Discharge lamp ballast circuit
KR100756961B1 (ko) * 2006-09-15 2007-09-07 현대자동차주식회사 차량용 화장거울
JP2013183557A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Japan Aerospace Exploration Agency 直列接続された蓄電セルの電圧を均等化する、少数のスイッチで動作可能な電圧均等化回路
AT512994A1 (de) * 2012-05-21 2013-12-15 Fachhochschule Technikum Wien Vorrichtung zur Hochspannungserzeugung
KR101382708B1 (ko) * 2012-06-29 2014-04-08 엘지이노텍 주식회사 전원공급회로

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7164239B2 (en) 2004-02-17 2007-01-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Discharge lamp ballast circuit
KR100756961B1 (ko) * 2006-09-15 2007-09-07 현대자동차주식회사 차량용 화장거울
JP2013183557A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Japan Aerospace Exploration Agency 直列接続された蓄電セルの電圧を均等化する、少数のスイッチで動作可能な電圧均等化回路
AT512994A1 (de) * 2012-05-21 2013-12-15 Fachhochschule Technikum Wien Vorrichtung zur Hochspannungserzeugung
KR101382708B1 (ko) * 2012-06-29 2014-04-08 엘지이노텍 주식회사 전원공급회로

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100458873B1 (ko) 보조점화전극을가지는고압방전램프및작동회로와방법
US7382101B2 (en) Lighting system
JP4788719B2 (ja) 高圧放電ランプシステム、およびそれを用いたプロジェクタ
JPS587230B2 (ja) 金属蒸気放電灯
US7271547B2 (en) High-pressure discharge lamp having a pulse starting device, and operating method for a high pressure discharge lamp
JP3963098B2 (ja) ランプ点灯装置及びこれを用いたプロジェクタ
JP2010512630A (ja) 高圧放電ランプ用の点弧装置および点弧装置を備えた高圧放電ランプ
JP2003077691A (ja) 高圧放電ランプ点灯装置、及び投光装置
US8040077B2 (en) Starting circuit of starting device for high-pressure discharge lamp including auxiliary light source, starting device including the starting circuit, and lighting system including the starting device
JP2006294419A (ja) 照明システム
JP5347065B2 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置、それを用いた高圧放電ランプ装置、その高圧放電ランプ装置を用いたプロジェクタ、および高圧放電ランプの点灯方法
JPH0668849A (ja) 水平点灯式高圧放電ランプ
JP2002075672A (ja) イグナイタ、高圧放電ランプ点灯装置および照明装置
JPH06111971A (ja) 無電極放電ランプ点灯装置
US20090085491A1 (en) Starter auxillary electrode starting device with an arc gap
JP4744309B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2003297114A (ja) 高圧放電ランプ装置、照明装置、及び車両用前照灯装置
JP5145865B2 (ja) 高圧放電ランプ点灯装置及び高圧放電ランプの始動方法
JP4622293B2 (ja) 照明システム
JP2003173890A (ja) 放電ランプ点灯装置および照明装置
JPH10164863A (ja) パルストランス、高電圧パルス発生回路、放電ランプ点灯装置、発光装置及び画像表示装置
JPH10247595A (ja) 光源装置および投光装置ならびにプロジェクタ装置
JP5330768B2 (ja) 無電極放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具
JPH0969393A (ja) 高電圧パルス発生装置、放電灯点灯装置、照明装置及び液晶プロジェクタ
JP2007018901A (ja) 高圧放電ランプ用給電装置