JP5564864B2 - 二次電池システム - Google Patents

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Description

本発明は二次電池システムに関し、より詳細には、直列に接続された二次電池の電圧バランスを調整する二次電池システムに関する。
近年、大気汚染や地球温暖化に対処するため、二酸化炭素量の低減が切に望まれている。自動車業界では、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)の導入による二酸化炭素排出量の低減に期待が集まっており、これらの実用化の鍵を握るモータ駆動用二次電池の開発が盛んに行われている。
自動車の用途のように大出力を必要とする二次電池においては、複数の二次電池を直列に接続する構造とすることが一般的である。
しかし、直列に接続された個々の二次電池の電圧にばらつきを有すると、電圧の小さい二次電池を十分に充電することができず、直列接続された二次電池全体の特性を劣化させる。そのため、直列接続された二次電池の充電状態を揃える必要がある。
直列接続された二次電池の充電状態を揃える発明としては下記特許文献1に記載されたものがある。すなわち、トランスを用いて生じさせた電流により、スイッチを介して各二次電池を断続的に充電するとともに、検出した各二次電池の充電状態に応じて該スイッチのオン・オフ時間の比を変化させることで二次電池の充電状態を揃えるというものである(特許文献1)。
特開2001−268815号公報
しかし、従来技術はトランスを用いるため、二次電池システムの軽量化および低コスト化が図れないという問題がある。
上記課題を解決するために、本発明に係る二次電池システムは、複数の二次電池と、複数の第1ダイオードと、複数の第2ダイオードと、複数のコンデンサと、交流電源と、抵抗器とを備える。複数の第1ダイオードは、そのアノードを二次電池の負極にそれぞれ接続し、複数の第2ダイオードは、そのカソードを二次電池の正極にそれぞれ接続し、第1ダイオードのカソードと第2ダイオードのアノードが接続された複数の接続点に、それぞれコンデンサを設ける。また、それぞれのコンデンサを介して、前記接続点に共通に交流電源を接続する。抵抗器にはコンデンサを充電または放電する電流を流し、交流電源の交流電圧の周期は抵抗器の抵抗値とコンデンサの容量値を乗じて得た時定数の100倍以下にする。
本発明に係る二次電池システムによれば、トランスを用いず、簡易な回路で二次電池の電圧バランスの調整を行うことで、二次電池システムの軽量化および低コスト化を実現することができる。
本発明の実施形態(第1実施形態)に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。 双極型リチウムイオン二次電池の構造を示した断面図である。 基板に実装したダイオードを、電池モジュールのケースに設置した状態を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る二次電池システムのシミュレーション回路を示す図である。 図6のシミュレーション回路における、充電電流の二次電池の電圧依存性のシミュレーション結果を示した図である。 図6のシミュレーション回路におけるパルス周波数依存性のシミュレーション結果を示した図である。 図6のシミュレーション回路において、コンデンサCを1μFとしたときのシミュレーション結果を示した図である。 本発明の実施形態に係る二次電池システムを自動車に適用した一の態様のフローチャートを示す図である。 電池モジュールとインバータの関係を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る二次電池システムを自動車に適用した他の態様のフローチャートを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る二次電池システムにおけるエネルギーの流れを示す図である。 Aは、二次電池のVI特性を示す図で、Bは、電圧V1と二次電池の電圧Vbとの関係を示す図である。 直列接続した32個の電界コンデンサを本発明の第2実施形態に係る二次電池システムの直列接続した二次電池に置き換えて充電動作させた実験結果を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図であって、各スイッチを、第1ダイオードのカソードと第2ダイオードのアノードとの各接続点と、各コンデンサと、の間に接続した場合を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図であって、各スイッチを、各第2ダイオードのカソードと、各二次電池の正極と、の間に接続した場合を示す図である。
(第1実施形態)
以下に、本発明に係る二次電池システムの実施形態(第1実施形態)に関し、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。本実施形態に係る二次電池システムは、二次電池V1〜Vn、ダイオード101、コンデンサC、Ccom_noiz、抵抗器R、交流電源102、により構成する。Ccom_noizは、通常、インバータのコモンモードノイズ除去用に設けられるコンデンサで代用可能なので、以降の説明では割愛するが、交流電源の上の端子から流れ出た電流は、最後にCcom_noizを通って交流電源の下の端子に流れ込む。配線経路が長い場合などには、Ccom_noizを電池システム内に設けても良い。
二次電池V1〜Vnは、たとえば、以下、図2において説明する双極型二次電池の単電池セルのような、電池を構成する最小単位を指すが、これに限定されない。すなわち、複数の単電池が直列接続された二次電池全体は勿論、あらゆる二次電池を指すものである。
図2は、双極型リチウムイオン二次電池200の構造を示した断面図である。図2に示すように、双極型リチウムイオン二次電池200は、単電池セル(二次電池)210を積層することで構成する。具体的には、双極型リチウムイオン二次電池200は、集電体214の一方の面に正極活物質層212が形成され他方の面に負極活物質層211が形成された複数の電極を有する。そして、それぞれ一方の電極に形成された正極活物質層212を他方の電極に形成された負極活物質層211と向き合うように位置させ、それぞれの正極活物質層212と負極活物質層211との間にはイオン伝導層213を介在させて、電極とイオン伝導層213とを交互に複数積層して構成する。単電池セル210が積層されてなる発電要素220は、ラミネートフィルム230で密封する。
ダイオード101は、整流特性を有する電子素子である。ダイオード101は、アノード(入力端子)とカソード(出力端子)を有し、固有の閾値電圧より小さい順方向バイアスを印加しても導通しないが、該閾値電圧以上の順方向バイアスを印加する(カソードに対しアノードを高電位にする)と、導通する(アノードからカソードに電流を流す)という特性を有する。また、ダイオード101は、導通すると低インピーダンスとなり、出力電圧がほぼ一定の閾値電圧に固定されるという特性を有する。ダイオード101としては、たとえば、シリコンダイオードを用いることができる。
コンデンサCは、静電容量により電荷を蓄えたり、放出したりする受動素子である。また、高周波ではインピーダンスが小さく、低周波ではインピーダンスが大きくなるという特性から、DCカット用の素子として用いることができる。コンデンサCとしては、セラミックコンデンサ、アルミ電界コンデンサ、プラスチックフィルムコンデンサであることが望ましい。故障により短絡するコンデンサを使用すると、図1に示す本発明の実施形態に係る二次電池システムにおいては、故障時にコンデンサCが短絡することで二次電池V1〜Vnの直流の高電圧が交流電源102に印加され、故障が広範囲に伝播する可能性があるため、故障すると開放となるコンデンサを使用することが望ましいからである。このようなコンデンサを用いることで、信頼性の高い二次電池システムを提供することができる。
抵抗器Rは、回路に電気抵抗を与えて、電流を制限したり電圧を降下させたりする受動素子である。抵抗器Rとしては、たとえば、クロム系金属薄膜によるチップ抵抗を用いることができる。
交流電源102としては、少なくとも、100%充電されたときの単電池の電圧(たとえば、4.2V)に2つのダイオード101a、101bの閾値電圧(たとえば、それぞれ0.6V)を加えた値の大きさの電圧振幅(たとえば、5.4V)のパルスを出力できるものを用いる。
ダイオード101、コンデンサC、抵抗器R、交流電源102は、ラミネートフィルム230の外に配置することができる。たとえば、これらの要素は、発電要素220が密封されたラミネートフィルム230を複数実装した電池モジュールのケース(金属のケース)に設置しうる。
図3は、基板310に実装したダイオード101を、電池モジュール300のケース301に設置した状態を示す説明図である。図3においては、ダイオード101は、基板310の厚さdだけ電池モジュール300のケース301から離れていることになる。このとき、厚さdを10mm以下にして全てのダイオード101を電池モジュールのケース301から10mm以内の位置に配置することが望ましい。ダイオード101の閾値電圧(ダイオードによる電圧降下)は、比較的大きな温度依存性を有するため、二次電池の電圧バランスの調整精度に影響する。すなわち、後述するように、本発明の実施形態に係る二次電池システムは、ダイオード101の閾値電圧のバラツキの精度で各二次電池の電圧が揃うこととなる。したがって、熱伝導率が大きく、温度分布が小さい金属性の電池モジュールのケースに近い位置に配置し、ダイオード101の温度分布を小さくする。このようにダイオード101を配置することで、二次電池の電圧バランスの調整精度を向上させることができる。ダイオード101は、できるだけ近接配置することが望ましい。
ダイオード101、コンデンサC、抵抗器R、交流電源102は、図1に示すように、二次電池を充電して各二次電池の電圧バランスを調整するための回路(以下、「充電回路100」と称する。)を構成する。
充電回路100によって各単電池セル(二次電池)を充電するために、各単電池セル210の電極端子(すなわち、集電体214)をラミネートフィルム230の外へ取り出し、充電回路100と接続する。各単電池セル210の電極端子をラミネートフィルム230の外へ取り出す方法には様々な方法がありうる。たとえば、歯と柄からなる櫛型形状のフレキシブル配線基板であって、各歯の先端から柄の端まで個別に伸延し各歯の先端に接触させた各単電池セル210の集電体214の電位をラミネートフィルム230の外の柄の端まで電導させる配線を有するものを作製し、これを用いる方法がある。すなわち、フレキシブル配線基板の各歯の先端はラミネートフィルム230の中で各単電池セル210の集電体214に接触させて固定し、フレキシブル配線基板の柄の端をラミネートフィルム230の外にまで取り出した状態で、発電要素220をラミネートフィルム230により密封する。このようにすることで、各単電池セル210の電極端子をラミネートフィルム230の外へ取り出し、充電回路と接続することができる。
図1に示すように、充電回路100を各二次電池V1〜Vnの端子と接続する。すなわち、第1ダイオード101aのアノードを各二次電池V1〜Vnの負極とそれぞれ接続し、第2ダイオード101bのカソードを各二次電池V1〜Vnの正極とそれぞれ接続する。第1ダイオードのカソードと第2ダイオードのアノードとをそれぞれ接続し、その各接続点にはそれぞれコンデンサCを介して交流電源102を接続する。各コンデンサCと交流電源102との間には抵抗器Rを共通に接続する。抵抗器Rは、交流電源102と各コンデンサCとの間に接続するため、抵抗器Rには各コンデンサCを充電または放電する電流が流れる。抵抗器Rを設けることによりダイオード101に流れる電流が制限することができるため、サイズの小さい(許容される電流値が小さい)ダイオードを用いることがでる。サイズの小さいダイオードを用いることで、二次電池システムをコンパクトかつ低コストとすることができる。
抵抗器Rは、図1の充電回路100のように、各コンデンサCと交流電源102との間に共通に接続してもよいが、図4に示すように、各コンデンサCと交流電源102との間に各コンデンサCに個別に接続してもよい。交流電源102と各コンデンサCとの間に抵抗器Rを接続するため、抵抗器Rには各コンデンサCを充電または放電する電流が流れる。この場合は、抵抗器Rの抵抗値を図1の充電回路の抵抗器Rに対しn倍(すなわち直列接続した二次電池の数を乗じた値)とする。これにより、図4の充電回路100の、各コンデンサを充電するための時定数(容量値と抵抗値を乗じた数、以下、「時定数」と称する)が図1の時定数と同じになるため、図4の充電回路は図1の充電回路と同様の効果を奏することとなる。ただし、図1の充電回路は抵抗器Rを1つとすることができるので、抵抗器Rの抵抗値の相対バラツキを気にする必要がないというメリットがある。
また、抵抗器Rは、図5に示すように、第1ダイオード101aのアノードと各二次電池V1〜Vnの負極との間、および、第2ダイオード101bのカソードと各二次電池V1〜Vnの正極との間にそれぞれ接続してもよい。各二次電池V1〜Vnと各コンデンサCとの間に抵抗器Rを接続するため、抵抗器Rには各コンデンサCを充電または放電する電流が流れる。この場合も、抵抗器Rの抵抗値を図1の充電回路の抵抗器Rに対しn倍(すなわち二次電池の数を乗じた値)とする。これにより、各コンデンサを充電するための時定数が同じとなるため、図4の充電回路は図1および図4の充電回路と同様の効果を奏することになる。
図1に示した、本発明の実施形態に係る二次電池システムの回路動作を説明する。交流電源102から電圧パルスを出力させる前の初期状態は、ダイオード101a、101bは導通していないので、第1ダイオードのカソードと第2ダイオードのアノードとの接続点(以下、「ダイオード接続点」と称する)はハイインピーダンスの状態である。ただし、ダイオード101a、101bにはリーク電流が流れるため、ダイオード接続点の電位は、それぞれ各二次電池V1〜Vnの正極電位と負極電位の間の電位となっているのが通常である。
交流電源102の出力電圧を、短時間にHiからLoに変化させる。高周波数の信号に対しては、コンデンサCはショートとなるため、ダイオード接続点の電位は短時間に低下する。これにより、第1ダイオード101aに順方向電圧が印加され、ダイオードの閾値電圧に達し、第1ダイオード101aが導通する。導通した第1ダイオード101aの電圧降下はその閾値電圧に固定されるため、ダイオード接続点の電位をクランプする。コンデンサCは、二次電池の負極から第1ダイオード101aおよび抵抗器Rを介して流れる電流で充電される。
交流電源102の出力電圧を、短時間にLoからHiに変化させる。高周波数の信号に対してコンデンサCはショートとなるため、ダイオード接続点の電位は短時間に上昇する。これにより、第2ダイオード101bに順方向電圧が印加され、ダイオードの閾値電圧に達し、第2ダイオード101bが導通する。導通した第2ダイオード101bの電圧降下はその閾値電圧に固定されるため、Hiとなったダイオード接続点の電位から該閾値電圧分電圧降下した電位に各二次電池の正極電位をクランプする。コンデンサCは、第2ダイオード101bおよび抵抗器Rを介して流れる電流で放電されるとともに、二次電池は、コンデンサCから第2ダイオード101bを介してその正極に流れる電流により充電される。
このとき、交流電源102の出力振幅を、100%充電されたときの二次電池の電圧(たとえば4.2V、以下、「充電完了電圧」と称する)にダイオード101aとダイオード101bの閾値電圧を加えた値(たとえば、5.4V)の大きさに設定すると、各二次電池には充電完了電圧が印加される。これにより、充電率が低いために電圧が小さい二次電池にも、充電率が高いために電圧が大きい二次電池にも、同じ大きさの充電完了電圧が印加される。各二次電池に対しては、各コンデンサCから二次電池の電圧と充電完了電圧の差の大きさに比例する電流が流れ、これにより各二次電池が充電される。したがって、充電率が低い二次電池は大きな充電電流で、充電率が高い二次電池は小さな充電電流で充電され、最終的には、ダイオードの閾値電圧のバラツキの精度で各二次電池の充電率(各二次電池の電圧)が揃うこととなる。したがって、本実施形態に係る二次電池システムによれば、高精度に各二次電池の電圧を揃えることができる。
なお、本実施形態において、コンデンサCは、二次電池V1〜Vnを充電するとともに、DCカットとして機能している。すなわち、コンデンサCがDCカットとして機能することで、互いに電圧の異なる各二次電池に対し、一つの交流電源で共通に電圧パルスの交流成分のみを印加することを可能としている。
このように、本実施形態に係る二次電池システムによれば、簡易な回路で二次電池の電圧バランスの調整を行うことにより、二次電池システムの軽量化および低コスト化を実現することができる。
ここで、本発明の実施形態に係る二次電池システムについてシミュレーションした結果について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る二次電池システムのシミュレーション回路を示す図である。本シミュレーション回路は、図5に示す本発明の実施形態に係る二次電池システムのシミュレーション回路である。
シミュレーションの条件は、図6に示すように、充電率が低いために電圧が小さい二次電池をV1とし、二次電池V1より充電率の高い二次電池をV4とした。V1、V4以外の二次電池V2、V3はそれぞれ100V、50Vの固定の電圧を有することとした。二次電池V2、V3は充電率100%の二次電池が直列に複数個接続された状態を想定したものである。二次電池V2、V3の電圧を固定であることは、交流電源により印加される電圧振幅と二次電池の電圧が釣り合い、もはやこれ以上充電されない状態にあると考えることができる。交流電源の電圧振幅は5.5V、パルスの周波数は500kHzとした。抵抗器R1〜R4の抵抗値は5Ω、コンデンサCの容量値は0.1μFとした。
図7は、図6のシミュレーション回路における、充電電流の二次電池の電圧依存性のシミュレーション結果を示した図である。図7(A)は、二次電池V1の電圧が3.5V、二次電池V4の電圧が3.7Vとしたときのシミュレーション結果を示した図である。充電率100%の二次電池の電圧は4.2V程度であるので、二次電池V1、V4は、充電率が低いために充電率100%の二次電池の電圧より電圧が小さい二次電池である。菱形および四角を付した波形は、それぞれ、図6の抵抗器R1、抵抗器R2に流れる電流を示す。丸および三角を付した波形は、それぞれ、図6の抵抗器R3、抵抗器R4に流れる電流を示す。図7(A)から判るように、電圧が小さい二次電池V1への抵抗器R1、R2を介しての充電電流の方が、電圧が大きい二次電池V4への抵抗器R3、R4を介しての充電電流よりも大きい。したがって、二次電池V1、V4は、それぞれの充電率、すなわち電圧、が揃う方向に充電されることが判る。
一方、図7(B)は、二次電池V1とV4の電圧を同じ3.5Vとしたときのシミュレーション結果を示した図である。図7(A)とは異なり、二次電池V1への抵抗器R1、R2を介しての充電電流と、二次電池V4への抵抗器R3、R4を介しての充電電流が同じになっていることが判る。すなわち、この場合は、二次電池V1、V4は、それぞれの電圧が揃った状態を維持しつつ充電されることが判る。
図8は、図6のシミュレーション回路におけるパルス周波数依存性のシミュレーション結果を示した図である。図8(A)は、二次電池V1の電圧を3.3V、二次電池V4の電圧を3.5Vとし、交流電源のパルス周波数を500kHzとしたときのシミュレーション結果を示した図である。図8(B)は、図8(A)と同じ条件で、交流電源のパルス周波数のみを100kHzとしたときのシミュレーション結果を、図8(C)は、図8(A)と同じ条件で、交流電源のパルス周波数を10kHzとしたときのシミュレーション結果を示した図である。
図8の(A)〜(C)を比較すると、抵抗器R1、R2を流れる電流(または、抵抗器R3、R4を流れる電流)の平均値は、図7の(C)(B)(A)の順で大きくなることが判る。図8(C)のシミュレーション条件である、10kHzのパルス周波数は100μsの周期に相当する。この周期は、抵抗器R1〜R4とコンデンサCの時定数に相当する周波数の100倍以上の周期である。時定数に対して交流電源の周期を大きくし過ぎると、ピークの充電電流に対して充電電流が低い時間が長くなり、二次電池の電圧バランスを揃えるのに要する時間が長くなる。すなわち、時定数に対して周期が大き過ぎる交流電源を用いると、充電電流の平均値が低下し、二次電池への充電が非効率的となる。
したがって、交流電源の交流電圧の周期は、抵抗器の抵抗値R1〜R4とコンデンサCの容量値を乗じて得た時定数の100倍以下の周期とすることが望ましい。これにより、より短時間で二次電池を充電し、各二次電池の電圧バランスを整えることができる。
図9は、図6のシミュレーション回路において、コンデンサCを1μFとしたときのシミュレーション結果を示した図である。すなわち、図9は、図8(C)と同じシミュレーション条件で、コンデンサCのみ0.1μFから1μFに増加させた結果を示している。図8(C)と図9とを比較すると、コンデンサCを0.1μFから1μFとすることにより、二次電池への充電電流の平均値を増大させることができることが判る。
また、図9は、図8(B)と同じシミュレーション条件で、コンデンサCを0.1μFから1μFに増加させ、パルス周波数を100kHzから10kHzに減少させた結果を示している。図9と図8(B)を比較すると、二次電池への充電電流の平均値はほぼ同じである。そうすると、コンデンサCを0.1μFから1μFに増加させれば、パルス周波数を100kHzから10kHzに1/10減少させても同等の充電電流の平均値を得られることが判る。
次に、本発明の実施形態に係る二次電池システムを自動車に適用した場合について説明する。図10は、本発明の実施形態に係る二次電池システムを自動車に適用した一の態様のフローチャートを示す図である。以下、図10について、ステップ番号ごとに説明する。なお、図10に示すステップS1000〜S1008は、プログラムにより自動的に実施することができる。
[S1000]
二次電池の電圧を測定する。
全ての二次電池の電圧を測定する。測定した各二次電池の電圧は、記憶装置に記憶させる。本ステップS1000および次ステップS1001は、自動車のエンジン始動前(すなわち、キーオン前)に行う。自動車の運転終了後の二次電池の電圧は、ゆっくりと回復、または低下することが多いため、エンジン始動前の電圧による診断をあらかじめ行うものである。
[S1001]
二次電池の電圧の最大値と最小値の差が閾値より大きいときは、電圧調整フラグをセットする。
閾値は、二次電池の電圧の測定精度から決定する。すなわち、二次電池の電圧の測定精度は5Vの1%程度なので、閾値を50mVとし、50mV以上の電圧差を検知した場合に二次電池の電圧バラツキが大きいと判断し、電圧調整フラグをセットすることが望ましい。これにより、二次電池の電圧バラツキが十分小さいときには、二次電池システムを動作させないので、効率のよい二次電池の電圧バランス調整が可能となる。
電圧調整フラグをセットしたときは、自動車の運転終了後に、ステップS1005において、二次電池の電圧を再度測定し、ステップS1006において、交流電源を駆動させ、各二次電池に電圧パルスを印加する。
[S1002]
キーオンしてインバータ動作を開始させる。
キーオンして、自動車の運転を開始する。なお、後述するように、インバータ動作中、すなわち自動車の運転中は、二次電池の電圧の測定や、二次電池への充電は行わない。
[S1003]
キーオフしたかどうか判断する。
自動車の運転を終了し、キーオフしてインバータの動作を停止させたことを検出した後、次のステップS1004に移行する。
図11は、電池モジュール300とインバータ(3相インバータ)1100の関係を示す説明図である。電池モジュール300には、前述したように、発電要素が密封されたラミネートフィルムが複数実装されており、電池モジュール300は直流電圧をインバータ1100に供給する。インバータ1100は、U層上スイッチ、V層上スイッチ、W層上スイッチの3つのスイッチを有する上アームと、U層下スイッチ、V層下スイッチ、W層下スイッチの3つのスイッチを有する下アームとから成り、計6つのスイッチは制御回路1120の制御信号により、それぞれオン/オフ制御されることにより直流/交流変換がなされる。U層上スイッチとU層下スイッチの接続点、V層上スイッチとV層下スイッチの接続点、W層上スイッチとW層下スイッチの接続点がそれぞれU相出力端子、V相出力端子、W相出力端子となり、3相交流モータに出力され、3相交流モータ1110を駆動する。
インバータ1100を停止する前は、インバータ1100による大電流の充放電の影響により電池モジュール300を構成する二次電池の電圧が大きく変化する。特に、放電中など電圧が落ちているときに本発明の実施形態に係る二次電池システムにより二次電池を充電しても電圧バランスを整える効果が十分に出ないおそれがある。したがって、インバータ1100の動作を停止させ、二次電池の電圧が落ち着いているときに充電することで、効率よく電圧を揃えることができる。
[S1004]
電圧調整フラグがHiかどうかを判断する。
電圧調整フラグがHiでない場合は、ステップS1008に移行し、二次電池システムをシャットダウンする。
電圧調整フラグがHiの場合は、次ステップS1005に移行する。
[S1005]
2分経過後に電池電圧を測定する。
2分経過するまで待つのは、二次電池の電圧が十分安定するのに2分程度を要するからである。測定した各二次電池の電圧は、記憶装置に記憶させる。
[S1006]
交流電源を動作させる。
各二次電池の電圧のうち、最大値の電圧に全ての二次電池の電圧を揃えるために、各二次電池の電圧の最大値に1.2Vを加算した電圧振幅のパルスを交流電源から出力させ、各二次電池にパルスを印加する。1.2Vは、図1〜4に示した本発明の実施形態に係る二次電池システムの構成要素であるダイオード101の閾値電圧による電圧降下の影響を考慮したものである。交流電源から出力させる電圧パルスの周期は、本実施形態に係る二次電池システムの構成要素である抵抗器Rの抵抗値とコンデンサCの容量値を乗じて得た時定数の100倍以下の周期とする。
[S1007]
規定時間を経過したかどうか判断する。
規定時間は、たとえば、二次電池の電圧の最大値と最小値の差と交流電源の動作時間との最適な関係のテーブルをあらかじめ記憶装置に記憶させおき、測定した二次電池の電圧の最大値と最小値の差を、該テーブルと比較して最適な規定時間をその都度定めることが望ましい。これは、二次電池の電圧バラツキが大きい場合には、電圧の小さい電池を充電し、電圧の大きい電池の電圧に合わせるのに要する時間が長くなるので、電池電圧の最大値と最小値の差に応じて交流電源の動作時間を変えることが望ましいからである。こうすることで、長すぎる充電時間を設定することで有効に充電されない状況で交流電源を動作させることを防止し、短すぎる充電時間を設定することで電圧バラツキの補正が不十分になることを防止することができる。
[S1008]
二次電池システムをシャットダウンする。
図10により、本発明の実施形態に係る二次電池システムを自動車に適用した一の態様について説明したが、本発明の実施形態に係る二次電池システムは、他の態様でも自動車に適用することができる。
図12は、本発明の実施形態に係る二次電池システムを自動車に適用した他の態様のフローチャートを示す図である。図10のフローチャートと異なる点は、図12のフローチャートは、図10におけるステップS1003およびステップS1005がない点である。すなわち、図10のフローチャートにおいては、キーオフしてから(図10のステップS1003)交流電源を動作させるのに対し、図12のフローチャートにおいては、キーオフをせずに(すなわち、インバータを駆動しながら)交流電源を動作させる(図12のステップS1206)。こうすることにより、図10のフローチャートのように電池電圧の測定開始までに2分経過するまで待つ(図10のステップS1005)ことがないため、実質的に二次電池の充電時間を短縮することができる。図12についてのその他の説明は、図10についての説明と重複するため省略する。
本発明の実施形態に係る二次電池システム1310は、電気自動車の車体中央部の座席下に搭載しうる。座席下に搭載すれば、車内空間およびトランクルームを広くとることができるメリットを有する。なお、本発明の実施形態に係る二次電池1310を搭載する場所は、座席下に限られない。すなわち、本発明の実施形態に係る二次電池は、後部トランクルームの下部や車両前方のエンジンルームにも搭載しうる。本発明の実施形態に係る二次電池システムをハイブリット車や電気自動車といった車両に用いることにより高寿命で信頼性の高い車両とすることができる。
以上、本発明の実施形態に係る二次電池システム、および、これを搭載した車両について説明したが、本実施形態における単電池は本発明の二次電池に、電池モジュールのケースは金属のケースに、電池自動車は車両に相当する。
以下に、本発明の実施形態に係る二次電池システムの効果を示す。
・簡易な回路で二次電池の電圧バランスの調整を行うことにより、二次電池システムの軽量化および低コスト化を実現することができる。
・高精度に各二次電池の電圧を揃えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る二次電池システムの第2実施形態に関し、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態と第1実施形態とで異なる点は、第1実施形態は交流電源のための電源を二次電池システムの外部から供給するのに対し、本実施形態は交流電源のための電源を電池システムの内部の二次電池から供給する点である。また、本実施形態は、第1実施形態と異なり、各二次電池V1〜Vnの電圧Vbを測定し、測定結果に基づいて二次電池ごとに充電することを可能としている。
以下、本実施形態に係る二次電池システムについて説明するが、第1実施形態と重複する説明は省略する。
図13は、本実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。本実施形態に係る二次電池システムは、二次電池V1〜Vn、ダイオード101、コンデンサC、DC/DCコンバータ(交流電源)105、可変電圧電源(交流電源)106、単相インバータ(交流電源)108、電流計(電流測定手段)107、電池管理IC(integrated circuit)(電池管理回路)104、スイッチ109、を有する。DC/DCコンバータ105、可変電圧電源106、単相インバータ108、は交流電源102Aを構成する。
図13には、第1実施形態(図1等)と異なり、抵抗器を図示していない。これは、コンデンサCを充放電する電流の経路には、配線抵抗が存在するため、抵抗器として配線抵抗を利用することができるからである。ただし、第1実施形態と同様に素子としての抵抗器を用いてもよい。
二次電池V1〜Vnは、それぞれ同じ出力電圧仕様の組電池(複数の電池モジュールが複数配列、接続されたもの)である。ただし、二次電池V1〜Vnは、たとえば、次のものであってもよい。すなわち、電池要素(双極型二次電池において直列接続された電池の最小単位(単電池セル))、単電池セルユニット(ラミネート実装された積層型二次電池または双極型二次電池)、電池モジュール(単電池セルユニットが複数配列、接続されたもの)。
交流電源102Aは、少なくとも、100%充電されたときの二次電池V1〜Vnの各電圧に2つのダイオード101a、101bの閾値電圧を加えた値の大きさの電圧振幅のパルスを出力する。
DC/DCコンバータ105は、直列接続された二次電池V1〜Vn全体の出力電圧の入力を受け、これを降圧させる機能を有する。すなわち、DC/DCコンバータ105は、たとえば、直列接続された二次電池V1〜Vnの出力電圧である400Vを、12Vに変換する。
可変電圧電源106は、DC/DCコンバータ105から降圧された二次電池V1〜Vnの出力電圧(たとえば、12V)を、電池管理IC104からの制御信号に基づいて、所望の電圧に変換する機能を有する。ここで、所望の電圧とは、少なくとも、100%充電されたときの二次電池V1〜Vnの各電圧に2つのダイオード101a、101bの閾値電圧を加えた値の大きさの電圧(例えば、4V)である。
単相インバータ108は、可変電圧電源106が変換した直流電圧を交流電圧(パルス)に変換する機能を有する。単相インバータ108は、直列に接続された上側スイッチ108Hと下側スイッチ108Lとを有してなる。上側スイッチ108Hおよび下側スイッチ108Lは、電池管理IC104からの制御信号に基づいてオン/オフする。この際、上側スイッチ108Hおよび下側スイッチ108Lは、一方のスイッチがオンの時には他方のスイッチは必ずオフとなるように、ブレーク・ビフォア・メーク(break before make)で制御する。上側スイッチ108Hがオンで下側スイッチ108Lがオフのときは、単相インバータ108からは、Hi電圧が出力される。Hi電圧は、可変電圧電源106の出力電圧に等しい。下側スイッチ108Lがオンで上側スイッチ108Hがオフのときは、単相インバータ108からは、Lo電圧が出力される。Lo電圧は、直列接続された二次電池V1〜Vnの負極の出力電圧に等しい。したがって、単相インバータ108は、Hi電圧とLo電圧からなる交流電圧を各コンデンサCに印加する。
単相インバータ108は、可変電圧電源106が変換した直流電圧を交流電圧に変換するが、可変電圧電源106は出力電圧を変化させることができる。したがって、単相インバータ108と可変電圧電源106との組み合わせを構成要素とする交流電源102Aは、交流の出力電圧を変化させることができる可変電圧交流電源を構成する。
交流電圧の周期は、各コンデンサCとコンデンサCを充放電する電流が流れる経路の配線抵抗で定まる時定数の100倍以下の周期であることが望ましい。これにより、充電電流が立ち上がった後、充電電流が減衰している時間を短縮することができるので、充電電流の平均電流とピーク電流との差を小さくし、充電時間を短縮することができる。
電流計107は、可変電圧電源106と単相インバータ108との間に直列に接続する。電流計107は、交流電源102Aの出力電流(すなわち、単相インバータ108の出力電流)を測定することで、直列接続された二次電池V1〜Vnへの充電電流を測定する機能を有する。すなわち、電流計107は、直列接続された二次電池V1〜Vnのうちのいずれか一つまたは二以上の二次電池への充電電流を測定する機能を有する。具体的には、電流計107は、単相インバータ108の上側スイッチ108Hがオンしたとき、すなわち、単相インバータ108からHi電圧が出力されたときに単相インバータ108を通じて二次電池V1〜Vnに流れる充電電流を測定する。
スイッチ109は、各コンデンサCと単相インバータ108との間にそれぞれ直列に接続する。いずれか一つのスイッチ109を選択し導通させることで、選択したスイッチ109を通じて一つの二次電池V1〜Vnのみを充電可能な状態にすることができる(以下、充電可能な状態となった二次電池を「選択された二次電池」と称する)。なお、選択された二次電池を2以上としてもよいことは勿論である。スイッチ109は、例えば、シリコン半導体基板上に形成したMOSスイッチで構成してもよい。各二次電池V1〜Vn単独での電圧Vbの測定や充電が不要の場合は、スイッチ109を省略することもできる。
電池管理IC104は、可変電圧電源106、電流計107、単相インバータ108、スイッチ109を制御する。電池管理IC104は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成してもよい。また、電池管理IC104は、内部に記憶装置(図示せず)を有する。記憶装置は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)により構成してもよい。
本実施形態は、各二次電池V1〜Vnを充電するための交流電源の電源を電池システム内部の二次電池全体から供給する。そこで、本実施形態に係る二次電池システムにおけるエネルギーの流れを、図14を参照して説明する。
図14は、本実施形態に係る二次電池システムにおけるエネルギーの流れを示す図である。直列接続された二次電池V1〜Vn全体の出力電圧である400Vを、DC/DCコンバータ105および可変電圧電源106により4Vに変換する。変換された直流電圧(たとえば、4V)を単相インバータ108が交流電圧に変換する。コンデンサCによるDCカットにより、直列接続された各二次電池V1〜Vnに対し、それぞれ絶縁した状態で電力を伝送する(絶縁電力伝送)。ダイオード101の整流特性により、交流電圧を直流電流に変換し、各二次電池V1〜Vnに対し充電電流を供給する。電圧の低い二次電池に接続されたダイオード101には、電圧の高い二次電池に接続されたダイオード101と比較して、大きな電圧が印加される。ダイオード101の電圧−電流特性は指数関数的であるため、電圧の小さい二次電池に接続されたダイオード101b対しては大きい電圧が印加されたダイオード101から多くのエネルギーが戻ることになる。そして、DC/DCコンバータ105は、直列接続された二次電池V1〜Vn全体から電源供給(すなわち、エネルギーの供給)を受ける。本実施形態に係る二次電池システムは、このようなエネルギーの流れを利用するため、交流電源を外部の電源と接続する必要がない。すなわち、直列接続された二次電池全体を放電して電源とし、電圧の低い電池を充電することができるので、外部装置と接続することなく、二次電池システム単独で(すなわち、例えば、車両単独で)各二次電池の充電状態のバランスを効率よく揃えることができる。
次に、本実施形態による直列接続された各二次電池V1〜Vnの電圧Vbの測定方法および電圧Vbが低下した二次電池への充電方法について説明する。
電池管理IC104により、いずれかのスイッチ109を導通させることで、測定したい一つの二次電池V1〜Vnのみを充電可能な状態にする。可変電圧電源106の電圧Vを一定速度で上昇させるとともに単相インバータ108を動作させる。ここで、電流計107で測定した電流Iをサンプリングし、電圧Vと電流Iとの関係(以下、「VI特性」と称する)を取得し、電池管理IC104に記憶する。ここで、電圧Vは電池管理IC104から可変電圧電源106へ送信される制御電圧値であってもよい。
図15のAは、二次電池のVI特性を示す図である。VI特性は、電池電圧Vbに従って変化する。これは、電流計107で測定された電流Iは、各二次電池への充電電流であり、該充電電流はダイオード101bを通じて各二次電池に供給される。そして、電池電圧Vbの小さい二次電池に接続されたダイオード101bには大きな電圧が印加されるため、ダイオード101bに流れる充電電流も、電池電圧Vbに逆依存して大きくなるからである。
取得したVI特性から、任意に定めた電流I1のときの電圧V1を求め、あらかじめ記憶した電圧V1と二次電池の電圧Vbとの関係のデータテーブルと比較して選択された二次電池の電圧Vbを求める。図15のBは、電圧V1と二次電池の電圧Vbとの関係を示す図である。
同様に、すべての二次電池V1〜Vnの電圧Vbを測定する。
次に、電圧Vbの低い二次電池V1〜Vnのみを充電可能な状態とする。すなわち、電圧Vbの低い二次電池V1〜Vnに対応するスイッチ109を導通させる。電池管理IC104は、あらかじめ充電時間を定め、可変電圧電源106の電圧を適切な値に設定し、単相インバータ108を動作させることで充電を開始する。これにより、電圧Vbが低下した二次電池のみを充電する。
このように、本実施形態によれば、例えば充電中に、各二次電池の電圧を測定し、電池管理ICにより充電が完了したと判断した二次電池については、該二次電池の充電経路のスイッチを切断して充電を終了し、それ以外の二次電池については充電を継続することができる。これにより、二次電池の電圧バランスの管理精度が充電回路ではなく、電池管理ICの精度で決まるため、充電精度を向上することができる。また、電圧Vbの低い二次電池V1〜Vnのみを充電することで、効率よく各二次電池の充電状態を揃えることができる。
また、二次電池ごとに充電電圧を変化させて充電電流を測定するとともに、各二次電池のV−I特性から二次電池の電圧を特定できる。これにより、電池管理回路から二次電池の電圧を測定する機能を削減することができるため、二次電池システムの低コスト化を実現できる。
さらに、測定したVI特性が異常である場合、すなわち、図15のAのVI特性と大きく異なる場合(例えば、充電電流が流れない場合)は、可変電圧電源106から各二次電池V1〜Vnまでの間の電流経路に故障が生じていると考えられる。したがって、本実施形態によれば、可変電圧電源106から各二次電池V1〜Vnまでの間の電流経路の故障、すなわち、充電回路の故障を診断することができる。これにより、信頼性の高い二次電池システムを供給できる。
図16は、直列接続した32個の電界コンデンサを本実施形態に係る二次電池システムの直列接続した二次電池に置き換えて充電動作させた実験結果を示す図である。電界コンデンサは電荷を蓄積することで電圧が変化する点で二次電池と同様である。したがって、電界コンデンサを二次電池に置き換えて考えることができる。
電圧の大きいコンデンサは、個別に充電される電流が小さく、かつ、直列接続された電界コンデンサ全体として放電されるため、結果として放電される。逆に、電圧の小さいコンデンサは、結果として充電される。したがって、図16に示すように、本実施形態によれば、各電界コンデンサの電圧を急速に揃えることができることが判る。
本実施形態に係る二次電池システムは、第1実施形態に係る二次電池システムの効果に加え、以下の効果を奏する。
・直列接続された二次電池全体を放電して電源とし、電圧の低い電池を充電することができるので、外部装置と接続することなく、二次電池システム単独で(すなわち、車両単独で)各二次電池の充電状態のバランスを効率よく揃えることができる。
・充電中に各二次電池の電圧を測定し、電池管理ICにより充電が完了したと判断した二次電池については、該二次電池の充電経路のスイッチを切断し、充電を終了することができる。これにより、二次電池の電圧バランスの管理精度が充電回路ではなく、電池管理ICの精度で決まるため、充電精度を向上することができる。
・電流計により充電回路の故障診断が可能となるため、二次電池システムの信頼性を向上させることができる。
・二次電池ごとに充電電圧を変化させて充電電流を測定することができるとともに、各二次電池のV−I特性から二次電池の電圧を特定できる。これにより、電池管理回路から二次電池の電圧を測定する機能を削減することができるため、二次電池システムの低コスト化を実現できる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る二次電池システムの第3実施形態に関し、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、直列接続された二次電池をブロック分けしてそれぞれ充電する点で第2実施形態と異なる。以下、本実施形態に係る二次電池システムについて説明するが、第1および第2実施形態と重複する説明は省略する。
図17は、本実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。
図17に示すように、本実施形態に係る二次電池システムは、直列に接続された二次電池V1〜Vnを第1電池ブロック(電池ブロック)160aと第2電池ブロック(電池ブロック)160bとに区分する。第1電池ブロック160aおよび第2電池ブロック160bには、それぞれ、第1電池管理IC(電池管理回路)104aおよび第2電池管理IC(電池管理回路)104bを設ける。第1電池管理IC104aおよび第2電池管理IC104bは、それぞれ、第1電池ブロック160aおよび第2電池ブロック160bを電源とする。第1電池管理IC104aは、第1可変電圧電源(交流電源)106a、第1電流計(電流測定手段)107a、第1単相インバータ(交流電源)108a、第1スイッチ(スイッチ)109aを制御する。第2電池管理IC(電池管理回路)104bは、第2可変電圧電源(交流電源)106b、第2電流計(電流測定手段)107b、第2単相インバータ(交流電源)108b、第2スイッチ(スイッチ)109bを制御する。
DC/DCコンバータ105、第1可変電圧電源106a、第1単相インバータ108a、は第1交流電源102Aaを構成する。
DC/DCコンバータ105は、各可変電圧電源106a、106bに共通に電圧を供給する。例えば、直列接続された二次電池V1〜Vnの出力電圧である400Vを変換した12Vを各可変電圧電源106a、106bに共通に供給する。
第1可変電圧電源106aは、第1電池管理IC104aの制御信号に基づいて、DC/DCコンバータ105から供給された電圧を所望の電圧に変換する。ここで、所望の電圧とは、少なくとも、100%充電されたときの二次電池V1〜Vnの各電圧に2つのダイオード101a、101bの閾値電圧を加えた値の大きさの電圧(例えば、4V)である。また、該所望の電圧は、第1電池管理IC104aの電源を基準とした電圧である。すなわち、第1可変電圧電源106aの出力電圧の基準電位は、第1電池管理IC104aの基準電位(例えば、第1電池管理IC104aの負電源の電位)に等しい。
第1単相インバータ108aは、第1可変電圧電源106aが変換した直流電圧を交流電圧(パルス)に変換する。第1単相インバータ108aの出力電圧パルスの基準電位は、第1電池管理IC104aの基準電位に等しい。
第1単相インバータ108aの出力電圧パルスの基準電位は、第1電池管理IC104aの基準電位と等しいため、各コンデンサCaに印加される一方の電位は、第1電池管理IC104aの基準電位より下がることはない。また、各コンデンサに印加される他方の電位は、第1電池管理IC104aの電源電位(すなわち、第1電池ブロック160aの正極電位)にダイオード101の閾値電圧を加えた電位より上がることはない。そうすると、第1単相インバータ108aと第1電池管理IC104aとの間に接続されたコンデンサCに印加される電圧は、最大でも第1電池管理IC104aの電源電圧の大きさ(より正確には、該電源電圧の大きさにダイオード101の閾値電圧を加えた大きさ)とほぼ等しくなる。
第1電池管理IC104aの電源電圧の大きさは、直列接続された二次電池をブロック分けすることで小さくすることができる。したがって、本実施形態によれば、DCカット用のコンデンサCの耐圧を第1電池ブロック160aの出力電圧範囲内に抑えることができる。これにより、コンデンサのサイズを小さくすることができるので、システムの低コスト化を実現できる。
同様に、DC/DCコンバータ105、第2可変電圧電源106b、第2単相インバータ108b、は第2交流電源102Abを構成する。
第2可変電圧電源106bは、第2電池管理IC104bの制御信号に基づいて、DC/DCコンバータ105から供給された電圧を所望の電圧に変換する。ここで、所望の電圧とは、少なくとも、100%充電されたときの二次電池V1〜Vnの各電圧に2つのダイオード101a、101bの閾値電圧を加えた値の大きさの電圧(例えば、4V)である。また、該所望の電圧は、第2電池管理IC104bの電源を基準とした電圧である。すなわち、第2可変電圧電源106bの出力電圧の基準電位は、第2電池管理IC104bの基準電位(例えば、第2電池管理IC104bの負電源の電位)に等しい。ここで、第2電池管理IC104bの基準電位は、第1電池管理IC104aの基準電位とは当然に異なる。
第2単相インバータ108bは、第2可変電圧電源106bが変換した直流電圧を交流電圧(パルス)に変換する。第2単相インバータ108bの出力電圧パルスの基準電位は、第2電池管理IC104bの基準電位に等しい。
第2単相インバータ108bの出力電圧パルスの基準電位は、第2電池管理IC104bの基準電位と等しいため、各コンデンサCbに印加される一方の電位は、第2電池管理IC104bの基準電位より下がることはない。また、各コンデンサCbに印加される他方の電位は、第2電池管理IC104bの電源電位(すなわち、第2電池ブロック160bの正極電位)にダイオード101の閾値電圧を加えた電位より上がることはない。そうすると、第2単相インバータ108bと第2電池管理IC104bとの間に接続されたコンデンサCbに印加される電圧は、最大でも第2電池管理IC104bの電源電圧の大きさ(より正確には、該電源電圧の大きさにダイオード101の閾値電圧を加えた大きさ)とほぼ等しくなる。
第2電池管理IC104bの電源電圧の大きさは、第1電池管理IC104aと同様に直列接続された二次電池をブロック分けすることで小さくすることができる。したがって、DCカット用のコンデンサCbの耐圧を第2電池ブロック160bの出力電圧範囲内に抑えることができる。
図17に示す二次電池システムにおいては、第1スイッチ109aは、それぞれ、コンデンサCaと第1交流電源102Aaとの間に設けている。同様に、第2スイッチ109bは、それぞれ、コンデンサCbと第2交流電源102Abとの間に設けている。各スイッチ109a、109bをDCカット用の各コンデンサCa、Cbと各交流電源との間に設けることにより、各スイッチ109a、109bの駆動信号の電位変動幅を電池管理回路の基準電位近傍の電圧信号として共通化できる。これにより、レベルシフト回路等によって複数の電位変動幅を有する駆動信号を発生させる必要がないため、システムの低コスト化を実現できる。
一方、各スイッチ109a、109bの位置は、各二次電池と各交流電源との間であれば、限定されない。
図18は、各スイッチ109a、109bを、第1ダイオード101aのカソードと第2ダイオード101bのアノードとの各接続点と、各コンデンサCa、Cbと、の間に接続した場合の本実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。
図19は、各スイッチ109a、109bを、各第2ダイオード101bのカソードと、各二次電池の正極と、の間に接続した場合の本実施形態に係る二次電池システムの構成を示す回路図である。
図18および図19に示す二次電池システムは、共に、各スイッチ109a、109bを各二次電池と各交流電源との間に設けており、本実施形態の他の例を示すものである。これらの二次電池システムに関する説明は、図17に示す二次電池システムの説明と重複するため省略する。
本実施形態においては、直列に接続された二次電池V1〜Vnを第1電池ブロック160aと第2電池ブロック160bとの2つの電池ブロックに区分した場合について説明した。しかし、3以上の電池ブロックに区分してもよく、この場合も2つの電池ブロックに区分した場合と同様に考えることができる。
本実施形態に係る二次電池システムは、第2実施形態に係る二次電池システムの効果に加え、以下の効果を奏する。
・直列に接続された二次電池を複数の電池ブロックに区分し、電池ブロックの出力電圧範囲内で充電動作をさせることで、DCカット用のコンデンサCの耐圧を電池ブロックの出力電圧範囲内に抑えることができる。これにより、コンデンサのサイズを小さくすることができるので、システムの低コスト化を実現できる。
・各スイッチをDCカット用の各コンデンサと交流電源との間に設けることにより、各スイチの駆動信号を電池管理回路の基準電位近傍の電圧信号に共通化できる。これにより、レベルシフト回路等によって複数の駆動信号を発生させる必要がないため、システムの低コスト化を実現できる。
C、Ca、Cb コンデンサ、
R、R1、R2、R3、R4 抵抗器、
V1、V2、V3、V4、Vn 二次電池、
100 充電回路、
101 ダイオード、
101a 第1ダイオード、
101b 第2ダイオード、
102、102A 交流電源、
102Aa 第1交流電源(交流電源)、
102Ab 第2交流電源(交流電源)、
104 電池管理IC、
104a 第1電池管理IC(電池管理回路)、
104b 第2電池管理IC(電池管理回路)、
105 DC/DCコンバータ(交流電源)、
106 可変電圧電源(交流電源)、
106a 第1可変電圧電源(交流電源)、
106b 第2可変電圧電源(交流電源)、
107 電流計(電流測定手段)、
107a 第1電流計(電流測定手段)、
107b 第2電流計(電流測定手段)、
108 単相インバータ(交流電源)、
108a 第1単相インバータ(交流電源)、
108b 第2単相インバータ(交流電源)、
109 スイッチ、
109a 第1スイッチ(スイッチ)、
109b 第2スイッチ(スイッチ)、
160a 第1電池ブロック(電池ブロック)、
160b 第2電池ブロック(電池ブロック)、
200 双極型リチウムイオン二次電池(二次電池)、
210 単電池セル(二次電池)、
211 負極活物質層、
212 正極活物質層、
213 イオン伝導層、
214 集電体、
220 発電要素、
230 ラミネートフィルム、
300 電池モジュール(二次電池)、
301 電池モジュールのケース(金属のケース)、
1100 インバータ。

Claims (13)

  1. 直列に接続された複数の二次電池と、
    前記二次電池の負極にそれぞれアノードが接続された複数の第1ダイオードと、
    前記二次電池の正極にそれぞれカソードが接続された複数の第2ダイオードと、
    前記第1ダイオードのカソードと前記第2ダイオードのアノードとがそれぞれ接続された複数の接続点にそれぞれ設けられた複数のコンデンサと、
    前記コンデンサを介して前記複数の接続点に共通に接続された交流電源と、
    前記コンデンサを充電または放電する電流が流れる抵抗器と、を有し、
    前記交流電源の交流電圧の周期は前記抵抗器の抵抗値と前記コンデンサの容量値を乗じて得た時定数の100倍以下の周期であることを特徴とする二次電池システム。
  2. 前記抵抗器は、前記複数のコンデンサと前記交流電源との間に、前記複数のコンデンサに共通に接続されたことを特徴とする請求項に記載の二次電池システム。
  3. 前記コンデンサは、セラミックコンデンサ、アルミ電界コンデンサ、プラスチックフィルムコンデンサからなる群から選択された少なくとも一つであることを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池システム。
  4. 前記複数の二次電池の電圧の最大値と最小値の差が50mV以上である場合に前記交流電源から交流電圧を発生させることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の二次電池システム。
  5. 前記交流電源の動作時間は前記最大値と最小値の差に応じて変化させることを特徴とする請求項に記載の二次電池システム。
  6. 前記二次電池システムには前記二次電池システムが電力を供給するインバータが接続され、前記インバータが停止した後に前記交流電源から交流電圧を発生させることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の二次電池システム。
  7. 前記複数の第1ダイオードおよび前記複数の第2ダイオードは、全て、前記複数の二次電池を覆う金属のケースから10mm以内の位置に配置したことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の二次電池システム。
  8. 直列に接続された複数の二次電池と、
    前記二次電池の負極にそれぞれアノードが接続された複数の第1ダイオードと、
    前記二次電池の正極にそれぞれカソードが接続された複数の第2ダイオードと、
    前記第1ダイオードのカソードと前記第2ダイオードのアノードとがそれぞれ接続された複数の接続点にそれぞれ設けられた複数のコンデンサと、
    前記コンデンサを介して前記複数の接続点に共通に接続された交流電源と、
    前記コンデンサを充電または放電する電流が流れる抵抗器と、を有し、
    前記交流電源は、前記直列に接続された複数の二次電池を電源として動作し、前記交流電源の交流電圧の周期は前記抵抗器の抵抗値と前記コンデンサの容量値を乗じて得た時定数の100倍以下の周期であることを特徴とする二次電池システム。
  9. 前記直列に接続された複数の二次電池は、複数の電池ブロックに区分され、
    前記電池ブロックごとに前記電池ブロックを電源として動作する電池管理回路をさらに有し、
    前記交流電源は、前記電池管理回路の制御信号に基づいて、前記電池ブロックごとに、前記電池管理回路の電源を基準電位とした交流電圧を発生させることを特徴とする請求項に記載の二次電池システム。
  10. さらに、前記二次電池と前記交流電源との間にそれぞれスイッチを有することを特徴とする請求項またはに記載の二次電池システム。
  11. 前記スイッチは、前記コンデンサと前記交流電源との間に設けられたことを特徴とする請求項10に記載の二次電池システム。
  12. さらに、前記交流電源の出力電流を測定する電流測定手段を有することを特徴とする請求項11のいずれかに記載の二次電池システム。
  13. 前記交流電源は、出力電圧を変化させることができる可変電圧交流電源であることを特徴とする請求項12のいずれかに記載の二次電池システム。
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