JP6073849B2 - 殺虫殺菌剤組成物 - Google Patents

殺虫殺菌剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6073849B2
JP6073849B2 JP2014219350A JP2014219350A JP6073849B2 JP 6073849 B2 JP6073849 B2 JP 6073849B2 JP 2014219350 A JP2014219350 A JP 2014219350A JP 2014219350 A JP2014219350 A JP 2014219350A JP 6073849 B2 JP6073849 B2 JP 6073849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poe
fungicide composition
insecticidal
castor oil
hydrogenated castor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014219350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016084322A (ja
Inventor
石井 圭
圭 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Chemical Co Ltd
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Priority to JP2014219350A priority Critical patent/JP6073849B2/ja
Publication of JP2016084322A publication Critical patent/JP2016084322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6073849B2 publication Critical patent/JP6073849B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

本発明は、水で希釈した際に、分離や白濁したり沈殿物が生じたりしない殺虫殺菌剤組成物に関する。
従来、農作物や木材、畳などから害虫を防除したり、腐食や病気感染などの原因となる微生物を防除したりする薬剤として、殺菌成分と殺虫成分とを含む殺虫殺菌剤組成物が開発されている(例えば、特許文献1)。殺虫殺菌剤組成物などの薬剤を保管する際に保管場所の省スペース化や薬剤の運搬を容易にするため、殺菌成分や殺虫成分などの有効成分を、組成物中に高濃度で含有させた製剤が開発されている。このような製剤には、乳剤や水和剤などが用いられている。このような殺虫殺菌剤組成物は、施用時に必要に応じて水で希釈して使用される。
しかし、乳剤や水和剤などを用いた殺虫殺菌剤組成物は、水で希釈すると分離したり沈殿物が生じたりしやすく、殺菌成分および殺虫成分を均一に処理することが困難であるという問題がある。そこで、特許文献2には、このような分離や沈殿を防止するために、殺菌成分と殺虫成分とを含む水性懸濁剤中に水溶性セルロースを配合することが記載されている。
水溶性セルロースを配合すると、分離や沈殿を抑制する若干の効果が発揮されるものの、その効果は不十分であり、殺虫殺菌剤組成物を均一に処理するには満足できるものではない。そのため、簡便に殺菌成分および殺虫成分を均一に処理できる殺虫殺菌剤組成物が求められている。
特開平3−287506号公報 特開平10−306001号公報
本発明の課題は、水で希釈した際に、分離や白濁したり沈殿物が生じたりしない殺虫殺菌剤組成物を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)イミダゾール系殺菌剤と、フェノトリン、ペルメトリンおよびシフェノトリンからなる群より選択される少なくとも1種のピレスロイド系化合物と、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、ポリオキシエチレンアルキルエーテルと、アニオン性界面活性剤と、アルコールとを含む殺虫殺菌剤組成物であって、前記組成物中に含まれるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのHLB値の加重平均が10〜12の範囲であることを特徴とする殺虫殺菌剤組成物。
(2)イミダゾール系殺菌剤およびピレスロイド系化合物の合計1質量部に対して、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が0.1〜5質量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが0.01〜1質量部の割合で含まれる上記(1)に記載の殺虫殺菌剤組成物。
(3)上記(1)または(2)に記載の殺虫殺菌剤組成物を水で希釈した水性製剤。
本発明によれば、水で希釈した際に、分離や白濁したり沈殿物が生じたりしない殺虫殺菌剤組成物が得られる。したがって、均一に殺菌成分および殺虫成分を処理できるという効果が期待される。
本発明の殺虫殺菌剤組成物は、イミダゾール系殺菌剤と、フェノトリン、ペルメトリンおよびシフェノトリンからなる群より選択される少なくとも1種のピレスロイド系化合物と、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、ポリオキシエチレンアルキルエーテルと、アニオン性界面活性剤と、アルコールとを含む。以下、本発明の殺虫殺菌剤組成物の詳細について説明する。
本発明の殺虫殺菌剤組成物に含まれるイミダゾール系殺菌剤は、分子内にイミダゾール環を有する化合物からなる殺菌剤であれば、特に限定されない。このようなイミダゾール系殺菌剤としては、例えば、エニルコナゾール、チアベンダゾールなどが挙げられる。これらの中でも、比較的低温(約50℃)で融解し、液体として扱うことが容易である点からエニルコナゾールが好ましい。イミダゾール系殺菌剤は、殺虫殺菌剤組成物中に好ましくは1〜10質量%、より好ましくは3〜6質量%の割合で含まれる。
本発明の殺虫殺菌剤組成物に含まれるピレスロイド系化合物は、フェノトリン、ペルメトリンおよびシフェノトリンからなる群より選択される少なくとも1種である。これらの化合物は、いずれも分子内に3−フェノキシベンジル(−CH2−Ph−O−Ph)骨格を有している。フェノトリンは下記の式(I)、ペルメトリンは下記の式(II)、およびシフェノトリンは下記の式(III)の構造を有している。これらの中でも、高い溶解性を有する点でフェノトリンが好ましい。ピレスロイド系化合物は、殺虫殺菌剤組成物中に好ましくは1〜10質量%、より好ましくは3〜6質量%の割合で含まれる。
Figure 0006073849
Figure 0006073849
Figure 0006073849
本発明の殺虫殺菌剤組成物に含まれるイミダゾール系殺菌剤とピレスロイド系化合物との質量比は、害虫およびカビや菌などの微生物の両方を防除可能な割合であれば、特に限定されない。イミダゾール系殺菌剤とピレスロイド系化合物とは、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:5の質量比で含まれる。
本発明の殺虫殺菌剤組成物に含まれるポリオキシエチレン(以下POEと記載する場合がある)硬化ヒマシ油は、後述のPOEアルキルエーテルと併用してHLB値を10〜12の範囲内となるように調整するため、POE硬化ヒマシ油の含有量は特に限定されない。例えば、イミダゾール系殺菌剤およびピレスロイド系化合物の合計(以下、有効成分と記載する場合がある)1質量部に対して、好ましくは0.1〜5質量部、より好ましくは0.8〜2質量部の割合で含まれる。
POE硬化ヒマシ油としては、例えば、酸化エチレンの平均付加モル数が5〜100モルのPOE硬化ヒマシ油が挙げられる。以下、酸化エチレンの平均付加モル数がnモルのPOE硬化ヒマシ油を、「POE(n)硬化ヒマシ油」と記載する場合がある。このようなPOE硬化ヒマシ油としては、例えば、POE(10)硬化ヒマシ油、POE(18)硬化ヒマシ油、POE(20)硬化ヒマシ油、POE(40)硬化ヒマシ油、POE(60)硬化ヒマシ油などが挙げられる。
POE硬化ヒマシ油の中でも、HLB値が9〜13.5程度のものが好ましい。このようなPOE硬化ヒマシ油としては、POE(18)硬化ヒマシ油(HLB値9.2)、POE(20)硬化ヒマシ油(HLB値9.9)およびPOE(40)硬化ヒマシ油(HLB値13.1)が挙げられる。これらのPOE硬化ヒマシ油は、例えば、松本油脂製薬(株)から、「マーポンHC」シリーズとして市販されている。なお、本明細書においてHLB値は、下記に示す式、いわゆる「グリフィン法」によって求めた値を採用している。POE硬化ヒマシ油は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
HLB値=20×(親水基の式量の総和/分子量)
本発明の殺虫殺菌剤組成物に含まれるポリオキシエチレンアルキルエーテル(POEアルキルエーテル)は、下記の式(IV)で示される化合物である。
R−O−(CH2CH2O)n−H (IV)
式中、Rは直鎖アルキル基または分岐アルキル基を表し、nは酸化エチレンの付加モル数を示す。
本発明の殺虫殺菌剤組成物に含まれるPOEアルキルエーテルは、上述のPOE硬化ヒマシ油と併用してHLB値を10〜12の範囲内となるように調整するため、特に限定されない。POEアルキルエーテルとしては、例えば、上記の式(IV)において、Rが炭素数12〜50、好ましくは炭素数12〜14の直鎖または分岐アルキルを表し、nが3〜15、好ましくは5〜9を表すPOEアルキルエーテルが挙げられる。以下、酸化エチレンの平均付加モル数がnモルのPOEアルキルエーテルを、「POE(n)アルキルエーテル」と記載する場合がある。POEアルキルエーテルの含有量は、上述のように、HLB値を10〜12の範囲内となるように調整するため、特に限定されない。例えば、有効成分1質量部に対して、好ましくは0.01〜1質量部、より好ましくは0.1〜0.5質量部の割合で含まれる。
POEアルキルエーテルの中でも、HLB値が10〜16程度のものが好ましい。このようなPOEアルキルエーテルとしては、POE(7)ラウリルエーテル(HLB値12.4)、POE(9)オレイルエーテル(HLB値12.0)、POE(5)sec−アルキル(C12〜14)エーテル(HLB値10.5)、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル(HLB値12.1)およびPOE(9)sec−アルキル(C12〜14)エーテル(HLB値13.3)が挙げられる。これらのPOEアルキルエーテルは、例えば、松本油脂製薬(株)から、「マーポンF5」、「マーポンF7」、「マーポンF9」などとして市販されている。POEアルキルエーテルは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の殺虫殺菌剤組成物においては、POE硬化ヒマシ油とPOEアルキルエーテルとの混合物が、10〜12のHLB値を有するように含まれている。HLB値が10〜12になる組み合わせであれば、POE硬化ヒマシ油とPOEアルキルエーテルとの質量比は特に限定されない。POE硬化ヒマシ油とPOEアルキルエーテルとは、殺虫殺菌剤組成物に、合計で好ましくは1〜85質量%、より好ましくは10〜30質量%の割合で含まれる。
界面活性剤の混合物のHLB値は、各界面活性剤のHLB値の加重平均となる。例えば、HLBがaの界面活性剤xグラムとHLBがbの界面活性剤yグラムとを組み合わせた場合のHLB値は下記の式により求められる。
混合物のHLB値=(ax+by)/(x+y)
このように、本発明の殺虫殺菌剤組成物は、後述するアニオン性界面活性剤およびアルコールに加え、「POE硬化ヒマシ油」および「POEアルキルエーテル」という特定のノニオン性界面活性剤を、これらのHLB値の加重平均が10〜12の範囲となるように組み合わせて用いることによって、水で希釈した際に、分離や白濁したり沈殿物が生じたりしないことを見出してなされたものである。なお、HLB値が10〜12の「POE硬化ヒマシ油」や「POEアルキルエーテル」を単独で用いても、このような効果は得られず、「POE硬化ヒマシ油」および「POEアルキルエーテル」を組み合わせて用いたとしても、POE硬化ヒマシ油とPOEアルキルエーテルとの混合物のHLB値が10〜12の範囲外の場合には、このような効果が得られない。
本発明の殺虫殺菌剤組成物に含まれるアニオン性界面活性剤は、カルボン酸型、スルホン酸型、硫酸エステル型、リン酸エステル型などが存在する。このようなアニオン性界面活性剤としては、特に限定されず、例えば、脂肪酸塩(ナトリウム石ケン、カリウム石ケンなど)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなど)、ジアルキルスルホコハク酸塩(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムなど)、アルキルリン酸エステル塩(ラウリルリン酸ナトリウムなど)などが挙げられる。これらの中でも、ジアルキルスルホコハク酸塩が好ましい。アニオン性界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アニオン性界面活性剤は、有効成分1質量部に対して、好ましくは0.01〜0.5質量部、より好ましくは0.03〜0.1質量部の割合で含まれる。
本発明の殺虫殺菌剤組成物に含まれるアルコールは、特に限定されず、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、2−ブタノールなどが挙げられる。これらの中でも、エタノール、イソプロパノールまたは3−メトキシ−3−メチルブタノールが好ましい。アルコールは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アルコールは、有効成分1質量部に対して、好ましくは0.1〜10質量部、より好ましくは1〜3質量部の割合で含まれる。
本発明の殺虫殺菌剤組成物は、必要に応じて水を含有していてもよい。水は、有効成分1質量部に対して、好ましくは1〜9質量部、より好ましくは5〜7質量部の割合で含まれる。
さらに、本発明の殺虫殺菌剤組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、例えば、消泡剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、誤食防止剤、色素、pH調整剤、香料などの添加剤が含まれていてもよい。
本発明に係る殺虫殺菌剤組成物の製造方法は、特に限定されない。例えば、混合や撹拌は、常温で行えばよく、特に加熱や冷却しながら行わなくてもよい。なお、常温で固体の成分を用いる場合は、予め加温して溶融すればよい。
本発明の殺虫殺菌剤組成物は、例えば、水で希釈して水性製剤の形態で使用される。希釈倍率は特に限定されず、好ましくは4〜30倍、より好ましくは8〜15倍程度である。
このように、本発明の殺虫殺菌剤組成物は、水で希釈した際に、分離や白濁したり沈殿物が生じたりしない水性製剤を調製することができる。このような水性製剤は、噴霧器などを用いて、農作物、木材、畳、繊維製品などに散布される。例えば、畳に噴霧する場合、縫製前の畳表には、表裏それぞれに有効成分が好ましくは50〜500mg/m2、より好ましくは100〜200mg/m2となるように噴霧し、縫製後の畳には表面から有効成分が好ましくは40〜400mg/m2、より好ましくは70〜150mg/m2となるように噴霧することによって、所望の殺虫殺菌効果が発揮される。
また、水性製剤であるため、有機溶剤を用いた製剤と比べて、コストが抑えられ、畳や木材などの散布した物への影響や、噴霧器のガスケットやパッキンなど部材への影響を低減することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以下、単位「部」は、特に記載がない限り「質量部」を表す。
(実施例1)
表1に記載のように、エニルコナゾール0.5部、フェノトリン0.5部、POE(20)硬化ヒマシ油1.2部、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.05部、および3−メトキシ−3−メチルブタノール1.5部を混合して撹拌した。POE(20)硬化ヒマシ油1.2部とPOE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部とを組み合わせたHLB値の加重平均は10.3である。
得られた混合物に、撹拌しながら水6部を徐々に添加し、殺虫殺菌剤組成物を調製した。得られた殺虫殺菌剤組成物は透明であった。
次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物10部に対して、水90部を撹拌しながら徐々に添加して希釈し(10倍希釈)、水性製剤を調製した。得られた水性製剤を、25℃(常温)の温度条件下で30日間保管した。保管後、水性製剤の外観を目視で確認し、下記の基準で評価した。結果を表1に示す。
<評価基準>
○:水性製剤が透明であった場合。
×:水性製剤が白濁や分離したり、あるいは沈殿物が生じたりしていた場合。
(実施例2)
表1に記載のように、3−メトキシ−3−メチルブタノール1.5部を「エタノール1.5部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。得られた殺虫殺菌剤組成物は透明であった。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表1に示す。
(実施例3)
表1に記載のように、3−メトキシ−3−メチルブタノール1.5部を「イソプロパノール1.5部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。得られた殺虫殺菌剤組成物は透明であった。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表1に示す。
(比較例1)
表2に記載のように、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.05部を使用せず、水を「6.05部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表2に示す。
(比較例2)
表2に記載のように、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.05部を使用せず、水を「6.05部」に変更した以外は、実施例2と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表2に示す。
(比較例3)
表2に記載のように、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.05部を使用せず、水を「6.05部」に変更した以外は、実施例3と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表2に示す。
(比較例4)
表2に記載のように、3−メトキシ−3−メチルブタノール1.5部を使用せず、水を「7.5部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表2に示す。
(比較例5)
表2に記載のように、POE(20)硬化ヒマシ油1.2部およびジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.05部を使用せず、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテルを「1.5部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表2に示す。
(比較例6)
表2に記載のように、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部およびジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.05部を使用せず、POE(20)硬化ヒマシ油を「1.5部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表2に示す。
(比較例7)
表2に記載のように、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.05部および3−メトキシ−3−メチルブタノール1.5部を使用せず、水を「7.55」部に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表2に示す。
Figure 0006073849
Figure 0006073849
(実施例4)
表3に記載のように、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部を「POE(9)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。得られた殺虫殺菌剤組成物は透明であった。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表3に示す。
(実施例5)
表3に記載のように、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部を「POE(12)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。得られた殺虫殺菌剤組成物は透明であった。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表3に示す。
(実施例6)
表3に記載のように、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部を「POE(15)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。得られた殺虫殺菌剤組成物は透明であった。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表3に示す。
(実施例7)
表3に記載のように、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部を「POE(12)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.45部」、およびPOE(20)硬化ヒマシ油1.2部を「1部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。得られた殺虫殺菌剤組成物は透明であった。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表3に示す。
(実施例8)
表3に記載のように、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部を「POE(12)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.55部」、およびPOE(20)硬化ヒマシ油1.2部を「0.9部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。得られた殺虫殺菌剤組成物は透明であった。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表3に示す。
(比較例8)
表3に記載のように、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部を「POE(3)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表3に示す。
(比較例9)
表3に記載のように、POE(7)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.25部を「POE(15)sec−アルキル(C12〜14)エーテル0.65部」、およびPOE(20)硬化ヒマシ油1.2部を「0.8部」に変更した以外は、実施例1と同様にして殺虫殺菌剤組成物を調製した。次いで、得られた殺虫殺菌剤組成物を用いて実施例1と同様に水性製剤を調製し、実施例1と同様の手順で、保管後の外観を目視で評価した。結果を表3に示す。
Figure 0006073849
表1および3に示すように、実施例1〜8で得られた殺虫殺菌剤組成物は、水で希釈して常温で保管しても、白濁や分離したり、あるいは沈殿物が生じたりしていないことがわかる。一方、表2および3に示すように、比較例1〜9で得られた殺虫殺菌剤組成物は、水で希釈して常温で保管すると、白濁や分離したり、あるいは沈殿物が生じたりしており、水性製剤としての安定性に劣ることがわかる。
このように、POE硬化ヒマシ油とPOEアルキルエーテルとの両方を含み、これらのHLB値の加重平均を10〜12の範囲とすることによって、水での希釈時に白濁や分離したり、あるいは沈殿物が生じたりしない殺虫殺菌剤組成物が得られる。このような殺虫殺菌剤組成物は、均一に殺菌成分および殺虫成分を処理できる効果が期待される。

Claims (3)

  1. イミダゾール系殺菌剤と、
    フェノトリン、ペルメトリンおよびシフェノトリンからなる群より選択される少なくとも1種のピレスロイド系化合物と、
    ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、
    ポリオキシエチレンアルキルエーテルと、
    ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムと、
    アルコールとを含む殺虫殺菌剤組成物であって、
    前記組成物中に含まれるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのHLB値の加重平均が10〜12の範囲であることを特徴とする殺虫殺菌剤組成物。
  2. 前記イミダゾール系殺菌剤および前記ピレスロイド系化合物の合計1質量部に対して、前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が0.1〜5質量部、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルが0.01〜1質量部の割合で含まれる請求項1に記載の殺虫殺菌剤組成物。
  3. 請求項1または2に記載の殺虫殺菌剤組成物を水で希釈した水性製剤。
JP2014219350A 2014-10-28 2014-10-28 殺虫殺菌剤組成物 Active JP6073849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014219350A JP6073849B2 (ja) 2014-10-28 2014-10-28 殺虫殺菌剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014219350A JP6073849B2 (ja) 2014-10-28 2014-10-28 殺虫殺菌剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016084322A JP2016084322A (ja) 2016-05-19
JP6073849B2 true JP6073849B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=55971616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014219350A Active JP6073849B2 (ja) 2014-10-28 2014-10-28 殺虫殺菌剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6073849B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3683078A (en) * 1969-10-13 1972-08-08 Cpc International Inc Transparent toxicant compositions
FR2655276B1 (fr) * 1989-12-04 1992-11-27 Rhone Poulenc Chimie Microemulsions concentrees de matieres organiques diluables sous forme d'emulsions stables et leur procede de preparation.
US5444078A (en) * 1993-10-01 1995-08-22 Rohm And Haas Company Fully water-dilutable microemulsions
JP2006117538A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Dainippon Jochugiku Co Ltd 可溶化型水性乳剤
TWI402034B (zh) * 2005-07-28 2013-07-21 Dow Agrosciences Llc 具有被層狀液晶覆膜包覆之油球之水包油乳化劑之農用組成物
JP2007077044A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Syngenta Japan Kk 水中懸濁性農薬製剤
EP1886560A1 (de) * 2006-08-05 2008-02-13 Bayer CropScience AG Neue mikroemulgierbare Konzentrate
TW200915984A (en) * 2007-08-08 2009-04-16 Basf Se Aqueous microemulsions containing organic insecticide compounds

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016084322A (ja) 2016-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2011220319B2 (en) Emulsion adjuvant for herbicides
JP6315702B2 (ja) 農薬乳化性濃厚調剤
CN1364055A (zh) 除草剂乳油
US20090169655A1 (en) Insect repellent formulation
JP2861076B2 (ja) 殺虫性水性液剤
JP2011153118A (ja) 水性エマルション型除草剤組成物
JP7019566B2 (ja) 液体殺有害生物剤組成物
JP6200436B2 (ja) 水性懸濁状農薬組成物
KR100350922B1 (ko) 제초제조성물
JP2016190832A (ja) ペラルゴン酸を用いる効果的除草技術
JP6073849B2 (ja) 殺虫殺菌剤組成物
JP2711619B2 (ja) 殺菌殺虫組成物
EA028323B1 (ru) Сельскохозяйственный состав
JPH05271007A (ja) 除草方法
CA3178873A1 (en) Phytosanitary herbicide composition in the form of a microemulsion with low surfactant content and high compatibility in ultra-low volume spray liquids, and method for obtaining i t
JP2006117538A (ja) 可溶化型水性乳剤
JP6444802B2 (ja) 液体防腐剤組成物およびその製造方法
AU2019303025B2 (en) Plant growth regulator concentrate and use thereof
TWI409032B (zh) C2-c4雙亞烷基二醇雙/單-c1-c4烷基醚用於降低殺蟲劑苯甲醯基苯基脲類活性成分的眼部刺激的用途及方法
JP2013216643A (ja) 脂肪酸の有機化合物塩を有効成分とする除草剤
JPH11335209A (ja) 雑草防除用組成物
JP2017081897A (ja) 農作物用展着剤組成物
JP2016145177A (ja) 農園芸用乳剤およびその調製方法
CN101341873B (zh) 一种用于防治小麦白粉病及小麦蚜虫的农药组合物、其水乳剂及该水乳剂的制备方法
JP2021502996A (ja) 液状除草剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6073849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250