JP6073766B2 - 光通信システム、局側通信装置および光通信方法 - Google Patents

光通信システム、局側通信装置および光通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6073766B2
JP6073766B2 JP2013195456A JP2013195456A JP6073766B2 JP 6073766 B2 JP6073766 B2 JP 6073766B2 JP 2013195456 A JP2013195456 A JP 2013195456A JP 2013195456 A JP2013195456 A JP 2013195456A JP 6073766 B2 JP6073766 B2 JP 6073766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication device
side communication
home
optical
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013195456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015061270A (ja
Inventor
奈美子 池田
奈美子 池田
和彦 寺田
和彦 寺田
寛之 鵜澤
寛之 鵜澤
浦野 正美
正美 浦野
弘 小泉
弘 小泉
重松 智志
智志 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2013195456A priority Critical patent/JP6073766B2/ja
Publication of JP2015061270A publication Critical patent/JP2015061270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6073766B2 publication Critical patent/JP6073766B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、局側通信装置と宅側通信装置を備える光通信システムに関し、特に宅側通信装置の省電力化を実現する光通信システム、局側通信装置および光通信方法に関するものである。
光通信システムは、光信号の送信および受信を行う通信装置と、それら通信装置を接続する光ファイバで構成される。図10に光通信システムの一例として、10G−EPON(10 Gigabit-Ethernet(登録商標) Passive Optical Network)システムの構成を示す。本システムは、局側通信装置(Optical Line Terminal:OLT)100と複数の宅側通信装置(Optical Network Unit:ONU)101−1〜101−nと光スプリッタ102とから構成され、1つのOLT100を複数のONU101−1〜101−nで共有することで経済的なシステムを実現している。
一般に、光通信システムの性能は標準で規格化されており、10G−EPONシステムでは、信号品質として受信時のBER(Bit Error Rate)が10-3以下であることや、OLTとONU間の伝送距離が20km以内であること等が規定されている(非特許文献1)。つまり伝送距離が20kmにおける受信時のBERが10-3以下となるシステムが要求されている。
このような規定に関し実際の使用では、標準で規定された上限値(20km)よりも短い、様々な伝送距離で通信が行われているが、送信装置の出力は一律に伝送距離が20kmの際に受信時のBERが10-3以下となる大きい値で設定されている。そのため、受信時のBERは10-3より十分に低くなるが、送信装置の消費電力は大きくなってしまう。また、一律な送信出力の場合、OLTで受信する信号は、接続されたONUとの距離や伝送状態に応じて、受信信号の強度に大きく差が出るため、受信装置の高性能化も要求される。
従来、光送信装置の出力レベルを制御する技術として、特許文献1に開示された光通信システムが知られている。この光通信システムでは、図11に示すように、光送信装置211から出力された光信号を伝送路212を介して光受信装置213で受信し、光受信装置213のレベル信号生成部213Aにおいて、受信電力の値に対応した情報を有するレベル信号214を生成して、光送信装置211にフィードバックする。
光送信装置211の信号処理部211Cは、受信側から伝送されてきたレベル信号214に応答した調整信号を生成し、この調整信号をレベル調整部211Bに出力する。レベル調整部211Bは、信号処理部211Cから出力される調整信号に応答して、光送信部211Aから出力される光信号の電力を調整する。こうして、光受信装置213が受信する光信号の電力が常に一定値になるように調整される。
特開2003−163638号公報
IEEE Std 802.3av,2009
特許文献1に開示された光通信システムでは、光送信装置211の出力レベルを調整するためのレベル信号214の評価(光送信装置211の出力レベルを上げるか下げるかの評価)を光送信装置211の信号処理部211Cで行っていたため、光送信装置211の消費電力が大きくなってしまうという問題点があった。すなわち、光通信システムのONUの消費電力が大きくなってしまうという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、宅側通信装置の省電力化を実現することができる光通信システム、局側通信装置および光通信方法を提供することを目的とする。
本発明の光通信システムは、宅側通信装置と、この宅側通信装置と伝送路を介して接続された局側通信装置とから構成され、前記宅側通信装置は、前記局側通信装置へ光信号を出力する第1の光出力手段と、前記局側通信装置からの光信号を入力する第1の光入力手段と、前記局側通信装置からの光信号に含まれる指令命令に従って、前記第1の光出力手段から出力する光信号の強度を変更する出力変更手段と、前記局側通信装置へ送る信号の誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段とを備え、前記局側通信装置は、前記宅側通信装置へ光信号を出力する第2の光出力手段と、前記宅側通信装置からの光信号を入力する第2の光入力手段と、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価するための性能値を測定する性能値測定手段と、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させる評価手段とを備え、前記局側通信装置の性能値測定手段は、前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化手段と、前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定手段と、前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定手段とを備え、前記局側通信装置の評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち1つの判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させ、2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させることを特徴とするものである。
また、本発明の光通信システムは、宅側通信装置と、この宅側通信装置と伝送路を介して接続された局側通信装置とから構成され、前記宅側通信装置は、前記局側通信装置へ光信号を出力する第1の光出力手段と、前記局側通信装置からの光信号を入力する第1の光入力手段と、前記局側通信装置からの光信号に含まれる指令命令に従って、前記第1の光出力手段から出力する光信号の強度を変更する出力変更手段と、前記局側通信装置へ送る信号の誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段とを備え、前記局側通信装置は、前記宅側通信装置へ光信号を出力する第2の光出力手段と、前記宅側通信装置からの光信号を入力する第2の光入力手段と、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価するための性能値を測定する性能値測定手段と、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させる評価手段とを備え、前記局側通信装置の性能値測定手段は、前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化手段と、前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定手段と、前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定手段とを備え、前記局側通信装置の評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させ、3つの判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させることを特徴とするものである。
また、本発明の光通信システムの1構成例において、前記宅側通信装置の出力変更手段は、前記局側通信装置とのリンクを確立する際に、前記局側通信装置から登録許可信号を受信するまで、リンク確立のための登録要請信号の強度を漸次増大させつつ、前記第1の光出力手段から前記局側通信装置へ前記登録要請信号を繰り返し出力させ、前記局側通信装置から登録許可信号を受信した場合に、前記第1の光出力手段から前記局側通信装置へ受信確認信号を出力させ、前記局側通信装置の評価手段は、前記宅側通信装置からの光信号の品質が良いと判定した場合に、前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ登録許可信号を出力させることを特徴とするものである。
また、本発明の光通信システムの1構成例において、前記評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を、あらかじめ設定された対応する閾値と比較することで、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価することを特徴とするものである。
また、本発明の局側通信装置は、宅側通信装置へ光信号を出力する光出力手段と、前記宅側通信装置からの光信号を入力する光入力手段と、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価するための性能値を測定する性能値測定手段と、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させる評価手段とを備え、前記性能値測定手段は、前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化手段と、前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定手段と、前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定手段とを備え、前記評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち1つの判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させ、2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させることを特徴とするものである。
また、本発明の局側通信装置は、宅側通信装置へ光信号を出力する光出力手段と、前記宅側通信装置からの光信号を入力する光入力手段と、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価するための性能値を測定する性能値測定手段と、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させる評価手段とを備え、前記性能値測定手段は、前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化手段と、前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定手段と、前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定手段とを備え、前記評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させ、3つの判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させることを特徴とするものである。
また、本発明の光通信方法は、宅側通信装置が、伝送路を介して接続された局側通信装置へ光信号を出力する送信ステップと、前記局側通信装置が、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号に基づいて信号品質を評価するための性能値を測定する性能値測定ステップと、前記局側通信装置が、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記宅側通信装置へ出力する評価ステップと、前記宅側通信装置が、前記局側通信装置からの光信号に含まれる指令命令に従って、自装置から出力する光信号の強度を変更する出力変更ステップとを含み、前記性能値測定ステップは、前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化ステップと、前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定ステップと、前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定ステップとを含み、前記評価ステップは、前記誤り訂正復号化ステップで測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定ステップで測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定ステップで測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち1つの判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記宅側通信装置へ出力し、2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記宅側通信装置へ出力するステップを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の光通信方法は、宅側通信装置が、伝送路を介して接続された局側通信装置へ光信号を出力する送信ステップと、前記局側通信装置が、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号に基づいて信号品質を評価するための性能値を測定する性能値測定ステップと、前記局側通信装置が、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記宅側通信装置へ出力する評価ステップと、前記宅側通信装置が、前記局側通信装置からの光信号に含まれる指令命令に従って、自装置から出力する光信号の強度を変更する出力変更ステップとを含み、前記性能値測定ステップは、前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化ステップと、前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定ステップと、前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定ステップとを含み、前記評価ステップは、前記誤り訂正復号化ステップで測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定ステップで測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定ステップで測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記宅側通信装置へ出力し、3つの判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記宅側通信装置へ出力するステップを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、局側通信装置に性能値測定手段と評価手段とを設けることにより、宅側通信装置内で信号品質を評価する手段を不要化できるので、従来の構成に比べて、宅側通信装置の小型化、省電力化および低価格化を実現することができる。本発明では、複数の宅側通信装置からの受信信号の評価を局側通信装置の性能値測定手段と評価手段とで宅側通信装置毎に行うことができ、信号を評価するためのデバイスの増加を抑えることができる。
また、本発明では、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを性能値として測定することにより、宅側通信装置からの信号の強度が大きい場合でも、性能値から評価される信号の品質が悪い場合には宅側通信装置からの光信号の強度を上げることで、信号品質を向上させることができる。また、宅側通信装置からの信号の強度が小さい場合でも、性能値から評価される信号の品質が良い場合には宅側通信装置からの光信号の強度を下げることができ、効率よく省電力化を実現することができる。
また、本発明では、誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、信号強度測定手段が測定した信号強度のうち2つ以上を用いて、宅側通信装置からの光信号の品質を評価することにより、2つ以上の判定で宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に光出力を上げることで、1つの性能値のみを用いる場合よりも、より正確に信号品質を評価することができる。また、2つ以上の判定で宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に光出力を下げることで、1つの性能値のみを用いる場合よりも、光出力を下げ過ぎてデータのロスが生じることを避けることができる。また、1つの判定で宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に光出力を上げ、2つ以上の判定で宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に光出力を下げることで、宅側通信装置からの光信号が劣化したときに光出力をすぐに上げて、データのロスが生じることを避けることができ、光出力を下げる場合については光出力を上げる場合よりも判定を厳しくすることにより、光出力を下げ過ぎてデータのロスが生じることを避けることができる。また、2つ以上の判定で宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に光出力を上げ、3つ以上の判定で宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に光出力を下げることで、1つの性能値のみを用いる場合よりも、より正確に信号品質を評価することができ、光出力を下げる場合については光出力を上げる場合よりも判定を厳しくすることにより、光出力を下げ過ぎてデータのロスが生じることを避けることができる。
また、本発明では、宅側通信装置と局側通信装置とのリンクを確立する際に、宅側通信装置が、局側通信装置から登録許可信号を受信するまで、リンク確立のための登録要請信号の強度を漸次増大させつつ、宅側通信装置の第1の光出力手段から局側通信装置へ登録要請信号を繰り返し出力させ、局側通信装置の評価手段が、宅側通信装置からの光信号の品質が良いと判定した場合に、局側通信装置の第2の光出力手段から宅側通信装置へ登録許可信号を出力させることにより、宅側通信装置と局側通信装置とのリンクを確立することができる。
本発明の第1の参考例に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の参考例に係る光通信システムの具体例を示すブロック図である。 本発明の第1の参考例に係る光通信システムの動作を説明するシークエンス図である。 本発明の第1の参考例において送信側光通信装置が受信側光通信装置とリンクを確立する際の光通信システムの動作を説明するシークエンス図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の参考例における局側通信装置の送信出力制御の1例を示す図である。 本発明の第2の参考例において局側通信装置が宅側通信装置とリンクを確立する際の光通信システムの動作を説明するシークエンス図である。 本発明の第2の参考例において局側通信装置が宅側通信装置とリンクを確立する際の光通信システムの別の動作を説明するシークエンス図である。 光通信システムの一例である10G−EPONシステムの構成を示すブロック図である。 光送信装置の出力レベルを制御する従来の光通信システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の参考例および実施の形態について図面を参照して説明する。
第1の参考例
図1は本発明の第1の参考例に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。本参考例の光通信システムは、送信側光通信装置1と、受信側光通信装置2と、送信側光通信装置1と受信側光通信装置2とを接続する光ファイバ等の伝送路3とから構成される。
送信側光通信装置1は、受信側光通信装置2への送信信号を光信号に変換して出力する電気−光変換部10(第1の光出力手段)と、受信側光通信装置2からの光信号を入力して電気信号に変換する光−電気変換部11(第1の光入力手段)と、受信側光通信装置2からの光信号に含まれる指令命令に従って、電気−光変換部10から出力する光信号の強度を変更する出力変更部12とを備える。
受信側光通信装置2は、送信側光通信装置1から出力される光信号を入力して電気信号に変換する光−電気変換部20(第2の光入力手段)と、送信側光通信装置1からの光信号の品質を評価するための性能値を測定する性能値測定部21と、性能値に基づいて送信側光通信装置1からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて送信側光通信装置1からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を送信側光通信装置1へ出力させる受信側評価部22(評価手段)と、送信側光通信装置1への送信信号を光信号に変換して出力する電気−光変換部23(第2の光出力手段)とを備える。
一般に、光通信システムでは、送信側光通信装置1と受信側光通信装置2間の伝送路3で生じるエラーを訂正するため、誤り訂正符号化機能および誤り訂正復号化機能を搭載している。例えば、光通信システムの一例である10G−EPONシステムでは、誤り訂正符号としてReed Solomon(RS(255,223))符号を採用している。誤り訂正符号化機能および誤り訂正復号化機能を搭載する場合の光通信システムの具体的な構成を図2に示す。
送信側光通信装置1は、図1に示した構成に加えて、受信側光通信装置2へ送る信号の誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化部13を備える。電気−光変換部10は、誤り訂正符号化部13によって誤り訂正符号化された信号を光信号に変換して出力する。
受信側光通信装置2は、性能値測定部21として、入力した信号の誤りを訂正する誤り訂正復号化部21Aを備える。
図3は、本参考例の光通信システムの動作を説明するシークエンス図である。ここでは、送信側光通信装置1をONUとし、受信側光通信装置2をOLTとする。
送信側光通信装置1の電気−光変換部10は、光信号(ユーザデータ)を伝送路3を介して受信側光通信装置2に送る(図3ステップS10)。
受信側光通信装置2の光−電気変換部20は、送信側光通信装置1からの光信号を受信し、電気信号に変換して誤り訂正復号化部21Aに出力する。誤り訂正復号化部21Aは、光−電気変換部20から入力された信号の誤りを訂正し、この信号の入力ビット数と、誤りを訂正した訂正ビットの数と、誤り訂正処理を行う単位となるコードワード(RS(255,223)符号の場合255byte)のうち誤りが訂正出来なかった訂正不可コードワードの数とをカウントする(図3ステップS11)。
受信側光通信装置2の受信側評価部22は、誤り訂正復号化部21Aがカウントした結果を用いて、送信側光通信装置1から入力された光信号の品質を評価する。具体的には、受信側評価部22は、訂正不可コードワード数に、訂正不可コードワードに含まれ得る既知の最小の誤りビット数(前記RS(255,223)符号の場合17bit)を乗じた値に、訂正ビット数を加えることでエラービット数を求め、このエラービット数を入力ビット数で割ることでエラーレート(BER)を算出する(図3ステップS12)。本参考例の手法は、1つの訂正不可コードワードに含まれ得る最小の誤りビット数をコードワード内の全ビット数で割った値より、BERが十分低い場合に誤差が少なく適用できる。
そして、受信側評価部22は、算出したBERを信号品質の評価対象である性能値として、このBERをあらかじめ設定された閾値と比較し、BERが閾値以下であれば信号品質が良いと判定して、送信側光通信装置1の光出力を小さくすることを指令する指令命令(評価結果)を拡張MPCPフレームあるいは拡張OAMフレーム等の制御信号に格納する。また、受信側評価部22は、BERが閾値より大であれば信号品質が悪いと判定して、送信側光通信装置1の光出力を大きくすることを指令する指令命令(評価結果)を拡張MPCPフレームあるいは拡張OAMフレーム等の制御信号に格納する(図3ステップS13)。
受信側光通信装置2の電気−光変換部23は、受信側評価部22から入力された制御信号を光信号に変換して送信側光通信装置1に送る(図3ステップS14)。
なお、BERの算出は、誤り訂正復号化部21Aがカウントする入力ビット数が、算出したいBERの逆数の定数倍(例えばBERが10-3の場合、10倍の104ビットなど)に達する毎に行っても良いし、あらかじめ設定した単位時間毎に行っても良い。十分な数の入力ビット数を確保するために、1つ前の算出で用いた入力ビット数の一部(例えば、最後の100bit、あるいは100nsec分など)を用いても良い。
また、受信側評価部22にあらかじめ設定する閾値としては、標準で規定されているBERの上限値(例えば10-3)に対して、伝送路3の熱雑音(ホワイトノイズ)を考慮して1/10マージンをとった値(例えば10-4)を用いても良い。一般に熱雑音によるエラーでは、エラーが局所的に集中した場合でも、BERが平均より10倍以上大きくなる可能性は低く、例えば10-4を閾値としておけば、BERが10-4の10倍の値である10-3を超える可能性は低い。
同様に、デバイス由来のバーストノイズを考慮して1/100マージンをとった10-5を閾値としても良い。送信側光通信装置1あるいは受信側光通信装置2を設置する際に、エラーの分布を調べ、このエラーの分布に応じて(エラーが熱雑音によるものかバーストノイズによるものかを判定する等して)、閾値を設定しても良い。
送信側光通信装置1の光−電気変換部11は、受信側光通信装置2からの光信号を受信し、電気信号に変換して出力変更部12に出力する。
出力変更部12は、光−電気変換部11から入力された信号が制御信号で、この制御信号に上記の指令命令が含まれている場合、この指令命令に応じて電気−光変換部10の光出力を変更する。具体的には、出力変更部12は、光出力を小さくする指令命令を受けた場合、データを出力しない期間(例えばDiscovery Window等の期間)において、あらかじめ設定された値(例えば1dB等)だけ光出力を下げる変更を行い、光出力を大きくする指令命令を受けた場合、データを出力しない期間において、あらかじめ設定された値だけ光出力を上げる変更を行う(図3ステップS15)。
従来技術と異なり、本参考例では、ONU(送信側光通信装置1)に評価部(図11の信号処理部211C)を持たないことで、個数の多いONUの小型化、省電力化および低価格化を実現することができる。OLT(受信側光通信装置2)は複数のONUに接続されている。本参考例では、複数のONUからの受信信号の評価をOLTの性能値測定部21と受信側評価部22とでONU毎に行うことができる。複数のONUからの信号に対し性能値測定部21と受信側評価部22を共有することができ、信号を評価するためのデバイスの増加を抑えることができる。
なお、Discovery Windowとは、リンクを確立していないONUがOLTに対してリンク確立を要請する登録要請信号(Register Req.)を送信するための期間であり、リンク確立済みのONUがデータ出力を行わない期間である。送信側光通信装置1の光出力変更を行う期間は、Discovery Windowの期間に限らず、スリープ期間や10G−EPONシステムにおけるDBAサイクルにおいて他のONUの出力期間等、送信側光通信装置1自らがデータを出力しない期間ならいつでも良い。
参考例では、閾値と比較する性能値としてBERを用いているが、これに限るものではなく、スリープ期間やDBAサイクル等の任意の期間における訂正不可コードワード数を性能値としても良いし、任意の期間における訂正ビット数を性能値としても良いし、任意の期間における上記エラービット数を性能値としても良いし、任意の期間における訂正不可コードワード数(または訂正不可コードワード数と訂正ビットを含むコードワード数の和)を当該任意の期間における全受信コードワード数で割ることで算出されるコードワードエラーレートを性能値としても良い。
また、FCS(Frame Check Sequence)機能で実現されるエラーフレーム数を性能値としても良いし、エラーフレーム数を全受信フレーム数で割ることで算出されるフレームエラーレートを性能値としても良い。
送信側光通信装置1の光出力変更の仕方としては、例えば、周囲温度と光出力強度とに対応するレーザーのバイアス電流と変調電流とを記録したテーブルをあらかじめ作成しておけば良い。出力変更部12は、電気−光変換部10の光出力を変更する際は、送信側光通信装置1の周囲温度を計測する図示しない温度計測手段から周囲温度の値を取得し、この周囲温度と変更後の光出力強度とに対応するバイアス電流および変調電流の値をテーブルから取得して、電気−光変換部10のレーザーのバイアス電流と変調電流とを取得した値に設定すれば良い。
図4は、送信側光通信装置1(ONU)が受信側光通信装置2(OLT)とリンクを確立する際の光通信システムの動作を説明するシークエンス図である。
リンク確立の際は、受信側光通信装置2の電気−光変換部23からリンク未確立の送信側光通信装置1に対し、登録要請(Register Req.)信号を送信する期間(Discovery Windows)を指示するDiscovery Gate信号を送信する(図4ステップS20)。
リンク未確立の送信側光通信装置1の電気−光変換部10は、受信側光通信装置2から指示された期間(Discovery Windows)において、登録要請信号を受信側光通信装置2に送信する(図4ステップS21)。
受信側光通信装置2の受信側評価部22は、送信側光通信装置1から受信した信号の品質評価を上記の手法で行う。このリンク確立時においては、受信側評価部22は、信号品質が悪いと判定した場合、直前の送信処理(ステップS20)と同様に、受信側光通信装置2の電気−光変換部23からDiscovery Gate信号を送信させる(図4ステップS22)。
送信側光通信装置1の出力変更部12は、受信側光通信装置2からRegister信号を受ける前に、再度Discovery Gate信号を受信した場合、直前の登録要請(Register Req.)信号の光強度P1よりも出力を上げる変更を行い、変更後の光強度P2で電気−光変換部10から登録要請(Register Req.)信号を再度送信させる(図4ステップS23)。こうして、受信側光通信装置2からRegister信号を受信するまで、送信側光通信装置1の光出力を徐々に増大させる処理を、あらかじめ設定された最大回数まで繰り返す。
受信側光通信装置2の受信側評価部22は、信号品質が良いと判定した場合、電気−光変換部23から送信側光通信装置1へ登録許可(Register)信号を送信させる(図4ステップS24)。
送信側光通信装置1の出力変更部12は、受信側光通信装置2からRegister信号を受信した場合、直前の登録要請(Register Req.)信号と同じ光強度で電気−光変換部10から受信側光通信装置2へ受信確認(Register ACK)信号を送信させる(図4ステップS25)。こうして、送信側光通信装置1と受信側光通信装置2との間のリンクが確立する。
図4で説明したリンク確立時は出力の切り替えを粗いnレベルで行うことで短時間でリンクが確立できるようにし、図3で説明したリンク確立後の動作では出力の切り替えを細かいm(m>n)レベルで行なうこととする。これにより、リンク確立に要する時間増大への影響を小さくすることができ、かつリンク確立後は細かい出力制御を行うことで、最適な省電力化を行うことが可能である。
ビットレベルの高い精度の評価を行うためには、送信側光通信装置1からテスト信号を受信側光通信装置2に送信し、受信側光通信装置2の受信側評価部22があらかじめ格納されたエラーフリーのテスト信号パターンと受信したテスト信号とを比較して、信号品質を評価しても良い。この場合、テストフレームを必要とするが、誤り訂正の性能を超えたエラーが伝送路3で生じても正確に品質が評価できるというメリットがある。
これに対し、フレーム単位の評価しか出来ないが、追加のフレームや、既存の装置への変更を必要としない評価手法として、拡張フレーム(拡張OAMフレーム)を用いる手法がある。本手法では、送信側光通信装置1から受信側光通信装置2に拡張フレーム(拡張OAMフレーム)が送信されたときに、拡張OAMフレームを誤り訂正のみでエラー無しで受信できた場合のみ、受信したことを示す受信確認信号が受信側光通信装置2から送信側光通信装置1に送られることを利用し、その受信確認信号の有無によって品質を評価する。
第1の実施の形態
次に、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の参考例では、1つの性能値を閾値と比較して信号品質を評価しているが、複数の性能値をそれぞれ対応する閾値と比較するようにしても良い。例えば、上記の誤り訂正におけるカウント結果あるいはエラーレートと、受信した信号の強度と、送信側光通信装置1と受信側光通信装置2間の通信に要する時間であるRound Trip Time(RTT)のうち2つ以上を用いて信号品質を評価しても良い。
図5は本発明の第1の実施の形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図であり、図1、図2と同様の構成には同一の符号を付してある。
本実施の形態の例では、受信側光通信装置2の性能値測定部21aとして、誤り訂正復号化部21Aと、信号強度測定部21Bと、RTT測定部21Cとを備えている。
誤り訂正復号化部21Aの動作は、第1の参考例で説明したとおりである。信号強度測定部21Bは、光−電気変換部20から入力された受信信号の強度を測定する。RTT測定部21Cは、例えば測定用の信号を用いてRTTを測定する。なお、RTTの測定手法は周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
受信側光通信装置2の受信側評価部22aは、誤り訂正復号化部21Aが求めた性能値(BER、訂正不可コードワード数、訂正ビット数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのいずれか)をあらかじめ設定された対応する閾値と比較すると共に、信号強度測定部21Bが測定した受信信号の強度をあらかじめ設定された対応する閾値と比較し、さらにRTT測定部21Cが測定したRTTをあらかじめ設定された対応する閾値と比較する。
受信側評価部22aは、誤り訂正復号化部21Aが求めた性能値と受信信号強度とRTTのうち2つ以上で送信側光通信装置1の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合、送信側光通信装置1の光出力を小さくすることを指令する指令命令(評価結果)を拡張MPCPフレームあるいは拡張OAMフレーム等の制御信号に格納する。また、受信側評価部22は、誤り訂正復号化部21Aが求めた性能値と受信信号強度とRTTのうち2つ以上で送信側光通信装置1の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合、送信側光通信装置1の光出力を大きくすることを指令する指令命令(評価結果)を拡張MPCPフレームあるいは拡張OAMフレーム等の制御信号に格納する。
受信側評価部22aは、第1の参考例と同様に、誤り訂正復号化部21Aが求めた性能値が対応する閾値以下であれば、信号品質が良く、送信側光通信装置1の光出力を下げるべきと判定し、誤り訂正復号化部21Aが求めた性能値が対応する閾値より大であれば、信号品質が悪く、送信側光通信装置1の光出力を上げるべきと判定する。
また、受信側評価部22aは、受信信号強度が対応する閾値より大であれば、信号品質が良く、送信側光通信装置1の光出力を下げるべきと判定し、受信信号強度が対応する閾値未満であれば、信号品質が悪く、送信側光通信装置1の光出力を上げるべきと判定する。また、受信側評価部22aは、RTTが対応する閾値以下であれば、信号品質が良く、送信側光通信装置1の光出力を下げるべきと判定し、RTTが対応する閾値より大であれば、信号品質が悪く、送信側光通信装置1の光出力を上げるべきと判定する。
その他の構成の動作は第1の参考例で説明したとおりである。このように、性能値と受信信号強度とRTTのうち2つ以上の判定で送信側光通信装置1の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に光出力を上げることで、第1の参考例のように1つの性能値のみを用いる場合よりも、より正確に信号品質を評価することができる。また、性能値と受信信号強度とRTTのうち2つ以上の判定で送信側光通信装置1の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に光出力を下げることで、第1の参考例のように1つの性能値のみを用いる場合よりも、光出力を下げ過ぎてデータのロスが生じることを避けることができる。なお、性能値と受信信号強度とRTTのうち1つの判定で送信側光通信装置1の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に光出力を上げ、2つ以上の判定で送信側光通信装置1の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に光出力を下げるようにしてもよい。これにより、送信側光通信装置1からの光信号が劣化したときに送信側光通信装置1の光出力をすぐに上げて、データのロスが生じることを避けることができ、光出力を下げる場合については光出力を上げる場合よりも判定を厳しくすることにより、光出力を下げ過ぎてデータのロスが生じることを避けることができる。また、性能値と受信信号強度とRTTのうち2つ以上の判定で送信側光通信装置1の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に光出力を上げ、3つ以上の判定で送信側光通信装置1の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に光出力を下げるようにしてもよい。これにより、第1の参考例のように1つの性能値のみを用いる場合よりも、より正確に信号品質を評価することができ、光出力を下げる場合については光出力を上げる場合よりも判定を厳しくすることにより、光出力を下げ過ぎてデータのロスが生じることを避けることができる。
なお、第1の参考例および本実施の形態において、受信側光通信装置2の処理量を少なくしたい場合には、受信側光通信装置2の受信側評価部22,22aからは、信号強度やRTTの値、誤り訂正復号化部21Aによるカウント結果のみを出力して電気−光変換部23から送信側光通信装置1に送り、送信側光通信装置1の出力変更部12で前述したエラーレートの算出や閾値処理を行うことで信号品質を評価し、送信側光通信装置1の光出力を変更してもよい。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は本発明の第2の実施の形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、性能値測定部21,21aと同内容の処理を行う性能値測定部14と、受信側評価部22,22aと同内容の処理を行う送信側評価部15とを送信側光通信装置1に設けたものである。
性能値測定部14は、光−電気変換部11が受信した信号を基に、評価信号(第1の参考例および第1の実施の形態で説明した誤り訂正復号化部が求める性能値、受信信号強度、RTTのうち少なくとも1つ)を作成する。
送信側評価部15は、性能値測定部14から入力された評価信号を基に、光−電気変換部11が受信した信号の品質を評価し、この評価結果を基に、電気−光変換部10の光出力を変更する指令命令を出力変更部12に対して出力する。出力変更部12は、指令命令に応じて電気−光変換部10の光出力を変更する。
本実施の形態は、受信側光通信装置2に性能値測定部21,21aと受信側評価部22,22aを持つ構成と合わせたもので、例えば、送信側光通信装置1への受信信号の品質が悪くなったらすぐに、受信側光通信装置2での評価を待たず送信側光通信装置1の光出力を上げることで、信号品質の悪化に素早く対応できるという利点がある。
なお、受信側光通信装置2の処理量を少なくするために、図6の受信側光通信装置2から性能値測定部21と受信側評価部22とを削除し、送信側光通信装置1側で信号品質を評価し光出力を変更するようにしてもよい。
第2の参考例
第1の参考例および第1、第2の実施の形態では、ONUの光出力を変更する例を述べたが、同様の手法でOLTを送信側光通信装置1、ONUを受信側光通信装置2として、OLTの光出力を変更しても良い。図10に示したようにOLTは複数のONUに接続されているため、OLTから各ONU宛の信号は時分割で送信される。OLTの光出力を送信先のONU毎に変える場合、近い光出力をなるべく続けて送信することで、光出力制御の回数及び一回に制御する光出力差を少なくできる。
例えば、図10のONU101−1からONU101−4の4台のみがOLTに接続されており、OLTからONU101−1宛に光出力P2で信号を送信し、OLTからONU101−3宛に光出力P1(P1>P2)で信号を送信し、OLTからONU101−2と101−4宛に光出力P3(P2>P3)で信号を送信すると判定された場合、図7の順番で送るようにしても良い。
図8は、OLT(送信側光通信装置1)がONU(受信側光通信装置2)とリンクを確立する際の光通信システムの動作を説明するシークエンス図である。
リンク確立の際は、OLTの電気−光変換部10からリンク未確立のONUに対し、登録要請(Register Req.)信号を送信する期間(Discovery Windows)を指示するDiscovery Gate信号を光強度Paで送信する(図8ステップS30)。
ONUの受信側評価部22は、OLTから受信した信号の品質評価を上記の手法で行う。このリンク確立時においては、受信側評価部22は、信号品質が悪いと判定した場合、何らの処理も実行しない。
OLTの出力変更部12は、Discovery Windowsの期間においてONUからの登録要請(Register Req.)信号を受信しない場合、直前のDiscovery Gate信号の光強度Paよりも出力を上げる変更を行い、変更後の光強度Pb(Pa<Pb)で電気−光変換部10からDiscovery Gate信号を再度送信させる(図8ステップS31)。こうして、ONUから登録要請(Register Req.)信号を受信するまで、OLTの光出力を徐々に上げていく処理を、あらかじめ設定された最大回数まで繰り返す。ONUから登録要請(Register Req.)信号を受信する前に、最大回数まで繰り返したら、再度OLTの光出力をPaに戻し、再びOLTの光出力を徐々に上げていく。
ONUの受信側評価部22は、OLTからの信号の品質が良いと判定した場合、OLTから指示された期間(Discovery Windows)において、電気−光変換部23からOLTへ登録要請(Register Req.)信号を送信させる(図8ステップS32)。
OLTの出力変更部12は、ONUから登録要請(Register Req.)信号を受信した場合、直前のDiscovery Gate信号と同じ光強度で電気−光変換部10からONUへ登録許可(Register)信号を送信させる(図8ステップS33)。
ONUの電気−光変換部23は、OLTからRegister信号を受信した場合、OLTに受信確認(Register ACK)信号を送信する(図8ステップS34)。こうして、OLTとONUとの間のリンクが確立する。
なお、例えば光強度PaのDiscovery gate信号でも十分評価結果が良いのに、たまたまONUの接続後初めて受信した光強度PbのDiscovery gate信号に対し、評価が良いと判定され、ONUから登録要請(Register Req.)信号が送信される可能性もある。この場合には、OLTの十分な省電力化ができないことになる。そこで、出力切り替え数と同じ回数以上Discovery gate信号をONUで受信し、信号品質が良いと判定した受信信号の中で、受信信号強度が最小の信号をONUで再度受信した際にONUから登録要請(Register Req.)信号を送信することで、OLTの光出力を、信号品質が良い最小の光出力に設定することができる。
また、図9に示すように、OLTの電気−光変換部10が異なる光出力の複数のDiscovery gate信号を連続で送信しても良い(図9ステップS40,41)。この場合、ONUの受信側評価部22は、受信した複数のDiscovery gate信号の中で、品質が良いと判定し、かつ最小の信号強度のDiscovery gate信号を選択する。そして、受信側評価部22は、選択したDiscovery gate信号で指示されている期間(Discovery Windows)において、電気−光変換部23からOLTへ登録要請(Register Req.)信号を送信させる(図9ステップS42)。こうして、OLTの光出力を、信号品質が良い最小の光出力に設定することができ、省電力化が実現できる。
さらに、第1、第2の参考例および第1、第2の実施の形態において、装置の省電力化を高めるために、上記の評価結果から、誤り訂正処理の程度を変更する、あるいは誤り訂正処理の有無を制御しても良い。例えば、評価部15,22,22aで受信信号の品質が良いと判定した場合、性能値測定部14,21,21a内の誤り訂正復号化部で行う誤り訂正処理を、無効とするか、あるいは訂正性能は低いが消費電力の低いRS(255,239)などの誤り訂正処理に変更し、評価部15,22,22aで受信信号の品質が悪いと判定した場合、性能値測定部14,21,21a内の誤り訂正復号化部で行う誤り訂正処理を、消費電力は高いが訂正性能が高いRS(255,223)などの誤り訂正処理に変更するようにしても良い。
第1、第2の参考例および第1、第2の実施の形態で説明した送信側光通信装置1と受信側光通信装置2の各々の装置のうち、少なくとも送信側光通信装置1の性能値測定部14と送信側評価部15と、受信側光通信装置2の性能値測定部21,21aと受信側評価部22,22aとは、CPU(Central Processing Unit)、メモリ及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。各々の装置のCPUは、メモリに格納されたプログラムに従って第1、第2の参考例および第1、第2の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、局側通信装置と宅側通信装置を備える光通信システムにおいて宅側通信装置の省電力化を実現する技術に適用することができる。
1…送信側光通信装置、2…受信側光通信装置、3…伝送路、10…電気−光変換部、11…光−電気変換部、12…出力変更部、13…誤り訂正符号化部、14…性能値測定部、15…送信側評価部、20…光−電気変換部、21,21a…性能値測定部、21A…誤り訂正復号化部、21B…信号強度測定部、21C…RTT測定部、22,22a…受信側評価部、23…電気−光変換部。

Claims (8)

  1. 宅側通信装置と、この宅側通信装置と伝送路を介して接続された局側通信装置とから構成され、
    前記宅側通信装置は、
    前記局側通信装置へ光信号を出力する第1の光出力手段と、
    前記局側通信装置からの光信号を入力する第1の光入力手段と、
    前記局側通信装置からの光信号に含まれる指令命令に従って、前記第1の光出力手段から出力する光信号の強度を変更する出力変更手段と
    前記局側通信装置へ送る信号の誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段とを備え、
    前記局側通信装置は、
    前記宅側通信装置へ光信号を出力する第2の光出力手段と、
    前記宅側通信装置からの光信号を入力する第2の光入力手段と、
    前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価するための性能値を測定する性能値測定手段と、
    前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させる評価手段とを備え
    前記局側通信装置の性能値測定手段は、
    前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化手段と、
    前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定手段と、
    前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定手段とを備え、
    前記局側通信装置の評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち1つの判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させ、2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させることを特徴とする光通信システム。
  2. 宅側通信装置と、この宅側通信装置と伝送路を介して接続された局側通信装置とから構成され、
    前記宅側通信装置は、
    前記局側通信装置へ光信号を出力する第1の光出力手段と、
    前記局側通信装置からの光信号を入力する第1の光入力手段と、
    前記局側通信装置からの光信号に含まれる指令命令に従って、前記第1の光出力手段から出力する光信号の強度を変更する出力変更手段と、
    前記局側通信装置へ送る信号の誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段とを備え、
    前記局側通信装置は、
    前記宅側通信装置へ光信号を出力する第2の光出力手段と、
    前記宅側通信装置からの光信号を入力する第2の光入力手段と、
    前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価するための性能値を測定する性能値測定手段と、
    前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させる評価手段とを備え、
    前記局側通信装置の性能値測定手段は、
    前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化手段と、
    前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定手段と、
    前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定手段とを備え、
    前記局側通信装置の評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させ、3つの判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させることを特徴とする光通信システム。
  3. 請求項1または2記載の光通信システムにおいて、
    前記宅側通信装置の出力変更手段は、前記局側通信装置とのリンクを確立する際に、前記局側通信装置から登録許可信号を受信するまで、リンク確立のための登録要請信号の強度を漸次増大させつつ、前記第1の光出力手段から前記局側通信装置へ前記登録要請信号を繰り返し出力させ、前記局側通信装置から登録許可信号を受信した場合に、前記第1の光出力手段から前記局側通信装置へ受信確認信号を出力させ、
    前記局側通信装置の評価手段は、前記宅側通信装置からの光信号の品質が良いと判定した場合に、前記第2の光出力手段から前記宅側通信装置へ登録許可信号を出力させることを特徴とする光通信システム。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の光通信システムにおいて、
    前記評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を、あらかじめ設定された対応する閾値と比較することで、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価することを特徴とする光通信システム。
  5. 伝送路を介して宅側通信装置と接続された局側通信装置において、
    前記宅側通信装置へ光信号を出力する光出力手段と、
    前記宅側通信装置からの光信号を入力する光入力手段と、
    前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価するための性能値を測定する性能値測定手段と、
    前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させる評価手段とを備え、
    前記性能値測定手段は、
    前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化手段と、
    前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定手段と、
    前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定手段とを備え、
    前記評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち1つの判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させ、2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させることを特徴とする局側通信装置。
  6. 伝送路を介して宅側通信装置と接続された局側通信装置において、
    前記宅側通信装置へ光信号を出力する光出力手段と、
    前記宅側通信装置からの光信号を入力する光入力手段と、
    前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価するための性能値を測定する性能値測定手段と、
    前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させる評価手段とを備え、
    前記性能値測定手段は、
    前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化手段と、
    前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定手段と、
    前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定手段とを備え、
    前記評価手段は、前記誤り訂正復号化手段が測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定手段が測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定手段が測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させ、3つの判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記光出力手段から前記宅側通信装置へ出力させることを特徴とする局側通信装置。
  7. 宅側通信装置が、伝送路を介して接続された局側通信装置へ光信号を出力する送信ステップと、
    前記局側通信装置が、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号に基づいて信号品質を評価するための性能値を測定する性能値測定ステップと、
    前記局側通信装置が、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記宅側通信装置へ出力する評価ステップと、
    前記宅側通信装置が、前記局側通信装置からの光信号に含まれる指令命令に従って、自装置から出力する光信号の強度を変更する出力変更ステップとを含み、
    前記性能値測定ステップは、
    前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化ステップと、
    前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定ステップと、
    前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定ステップとを含み、
    前記評価ステップは、前記誤り訂正復号化ステップで測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定ステップで測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定ステップで測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち1つの判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記宅側通信装置へ出力し、2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記宅側通信装置へ出力するステップを含むことを特徴とする光通信方法。
  8. 宅側通信装置が、伝送路を介して接続された局側通信装置へ光信号を出力する送信ステップと、
    前記局側通信装置が、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記宅側通信装置からの光信号に基づいて信号品質を評価するための性能値を測定する性能値測定ステップと、
    前記局側通信装置が、前記宅側通信装置とのリンクが確立した後に、前記性能値に基づいて前記宅側通信装置からの光信号の品質を評価し、この評価結果に応じて前記宅側通信装置からの光信号の強度を変更するための指令命令を含む光信号を、前記宅側通信装置へ出力する評価ステップと、
    前記宅側通信装置が、前記局側通信装置からの光信号に含まれる指令命令に従って、自装置から出力する光信号の強度を変更する出力変更ステップとを含み、
    前記性能値測定ステップは、
    前記宅側通信装置からの信号の誤りを訂正し、ビットエラーレート、誤りを訂正した訂正ビットの数、誤りが訂正できなかった訂正不可コードワードの数、エラービット数、コードワードエラーレート、エラーフレーム数、フレームエラーレートのうち少なくとも1つを前記性能値として測定する誤り訂正復号化ステップと、
    前記局側通信装置と前記宅側通信装置との通信に要する時間であるラウンドトリップタイムを前記性能値として測定するラウンドトリップタイム測定ステップと、
    前記宅側通信装置からの信号の強度を前記性能値として測定する信号強度測定ステップとを含み、
    前記評価ステップは、前記誤り訂正復号化ステップで測定した性能値と、前記ラウンドトリップタイム測定ステップで測定したラウンドトリップタイムと、前記信号強度測定ステップで測定した信号強度の各々を用いた3つの判定のうち2つ以上の判定で前記宅側通信装置の光出力を上げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を上げることを指令する前記指令命令を前記宅側通信装置へ出力し、3つの判定で前記宅側通信装置の光出力を下げるべきという判定結果が出た場合に、前記宅側通信装置の光信号の強度を下げることを指令する前記指令命令を前記宅側通信装置へ出力するステップを含むことを特徴とする光通信方法。
JP2013195456A 2013-09-20 2013-09-20 光通信システム、局側通信装置および光通信方法 Active JP6073766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013195456A JP6073766B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 光通信システム、局側通信装置および光通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013195456A JP6073766B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 光通信システム、局側通信装置および光通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015061270A JP2015061270A (ja) 2015-03-30
JP6073766B2 true JP6073766B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=52818452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013195456A Active JP6073766B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 光通信システム、局側通信装置および光通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6073766B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7052646B2 (ja) * 2018-08-29 2022-04-12 日本電信電話株式会社 模擬信号光生成装置及び模擬信号光生成方法
JP7142045B2 (ja) * 2020-02-28 2022-09-26 アンリツ株式会社 ネットワーク試験装置及びネットワーク試験方法
JP7142046B2 (ja) * 2020-02-28 2022-09-26 アンリツ株式会社 ネットワーク試験装置及びネットワーク試験方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07250377A (ja) * 1994-03-10 1995-09-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線通信装置
JP4737528B2 (ja) * 2005-10-07 2011-08-03 住友電気工業株式会社 光通信システムにおける制御局側装置及び端末局側装置
JP4911382B2 (ja) * 2007-10-03 2012-04-04 Necアクセステクニカ株式会社 Ponシステム、ponシステムにおける子局および子局登録方法
JP4700094B2 (ja) * 2008-10-24 2011-06-15 株式会社日立製作所 光アクセスシステム及び光回線装置
JP2011160022A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Fujitsu Telecom Networks Ltd Ponシステム及び光信号送受信制御方法
JP2011239294A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 光通信システムとその送信パワーの制御方法
JP5654638B2 (ja) * 2013-06-05 2015-01-14 富士通テレコムネットワークス株式会社 Ponシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015061270A (ja) 2015-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9209897B2 (en) Adaptive forward error correction in passive optical networks
US7580634B2 (en) Transmission method, transmitter-receiver, and transmitting-receiving system
WO2017193849A1 (zh) 一种光调顶信号的传输方法、装置及存储介质
US7751712B2 (en) Passive optical network and data communication method thereof
US7212741B2 (en) Method of optimizing output signal of optical receiver using FEC and optical receiving system using the method
JP4737528B2 (ja) 光通信システムにおける制御局側装置及び端末局側装置
Man et al. A low-cost 100GE optical transceiver module for 2km SMF interconnect with PAM4 modulation
JP6073766B2 (ja) 光通信システム、局側通信装置および光通信方法
KR20100010912A (ko) 특수 목적의 평가 신호를 이용하지 않는 광 통신 시스템
JP2005057651A (ja) 光デジタル伝送の品質監視方法及び無線基地局装置
WO2017193538A1 (zh) 生成信号的方法和设备
JP2007325010A (ja) Ponシステム
JP6084913B2 (ja) 光通信システム、光通信装置および光通信方法
WO2013093993A1 (ja) ネットワークシステム
JP6262050B2 (ja) 光通信システムおよびその制御方法
US20230145196A1 (en) Monitoring apparatus, monitoring method, and non-transitory computer-readable medium containing program
JP5321312B2 (ja) 光信号の受信装置及び受信方法
JP5588814B2 (ja) バースト受信機,バースト受信制御方法、およびシステム
JP2010141683A (ja) 光伝送装置及び分散補償器
US10951319B1 (en) Method of performing dynamic power optimization in fiber-optic communication system and related fiber-optic communication system
US10476632B2 (en) Device and method for transmitting frame in optical transmission system
US20220329319A1 (en) Communication device, communication controlling method, non-transitory computer-readable medium, and optical communication system
JP6932255B2 (ja) 光送受信装置、光通信装置、制御方法、及び制御プログラム
CN109167629B (zh) 传输信息的方法、相关设备及系统
KR20110081420A (ko) 수동형 광 네트워크의 광 파워 결정 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6073766

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150