JP4737528B2 - 光通信システムにおける制御局側装置及び端末局側装置 - Google Patents

光通信システムにおける制御局側装置及び端末局側装置 Download PDF

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Description

この発明は、光通信システムにおける制御局側装置及び端末局側装置に関し、特に、P2MP(Point to MultiPoint:一対多)の通信を行うことができる光通信システムに関する。
制御局側装置OLT(Optical Line Terminal;以下、単に制御局という)と、複数の端末局側装置ONU(Optical Network Unit;以下、単に端末局という)との間を、光データ通信ネットワークを使って双方向通信するシステムがある。そして、制御局OLTと各端末局ONUとの間を、それぞれ1本の光ファイバで放射状に結ぶ(Single Star)ネットワーク構成が実用化されている。このネットワーク構成では、システムおよび機器構成は簡単になるが、1局の端末局ONUが一本の光ファイバを占有し、端末局ONU数がM局あれば、制御局OLTから直接接続される光ファイバがM本必要となり、システムの低価格化を図るのが困難である。
そこで、制御局OLTから引かれる1本の光ファイバを、複数の端末局ONUで共有するPON(Passive Optical Network)システム(PDS(Passive Double Star)ともいう。)が実用化されている。このPONシステムは、FTTH(Fiber To The Home)やFTTB(Fiber To The Building)などのFTTxに適用されている、低価格でシステム構築できる光加入者用アクセス方式の1つである。
PONシステムは、制御局OLTと、特に外部からの電源供給を必要とせず、入力された信号を受動的(Passive)に分岐・多重する受動型光分岐器(以下、単に光スプリッタという。)とが、シングルモードファイバ(Single Mode Fiber:以下、単に光ファイバという。)で接続されている。端末局ONUは複数あり、端末局ONUの数に応じた光ファイバで接続されている。制御局OLTとN局の端末局ONUとは、光ファイバや光スプリッタを介して接続された1対Nの伝送を基本としている。これにより、1つの制御局OLTに対して、例えば、最大32局の端末局ONUを収容することができ、全体的な設備コストを抑えることができる。
なお、光スプリッタと複数の端末局ONUとの間に、さらに他の光スプリッタを挿入する構成を用いてもよい。
また、PONシステムにおいて、イーサネット(Ethernet)(登録商標)技術を取り込み、数多くの機器との接続親和性を向上させ、光ファイバのアクセス区間通信を実現する技術であるGE−PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)システムが実用化されている。
GE−PONシステムでは、伝送速度は上り下りとも、1.25Gbpsで一定であり、最小受信レベルは、送受信機のタイプごとに一律に決められている。最小受信レベルは、たとえば、1000BASE−PX10規格であれば、制御局OLT、端末局ONUともに、−24dBmと規定されている。また、1000BASE−PX20規格であれば、制御局OLTが−27dBm、端末局ONUが−24dBm、と規定されている。そして、誤り訂正符号化方式として、リード・ソロモン(Reed-Solomon)(255,239,8)が指定されている。
また、制御局OLTと端末局ONUとの通信において、前記のリード・ソロモンなどの誤り訂正符号化を、光ファイバ伝送路の距離に応じて行う方式が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の通信システムでは、PONシステムを利用する制御局OLTと複数の端末局ONUとの通信において、これらの局間の距離に応じて、この誤り訂正符号化方式の実行/非実行の設定を行う通信システムが提案されている。
特開2004−364059号公報
ところで、特許文献1に記載の光通信システムでは、制御局OLTと端末局ONUとの間の伝送距離のみの情報に応じて、誤り訂正処理の実行/非実行を設定している。しかし、光ファイバ伝送路の特性は、制御局OLTと端末局ONUとの伝送距離のみに依存するわけではなく、光ファイバ伝送路の分岐数、送信光度、受信信号強度、受信機性能、受光波長などの光ファイバ伝送路が置かれている他の環境条件にも依存する。このように、設定段階での誤り訂正処理の有無を、伝送距離のみの情報に依存して選択するだけでは、通信システム全体のスループットを良好に向上することができない。
また、特許文献1に記載の光通信システムは、誤り訂正処理の実行/非実行を選択/変更することを主眼としている。しかし、誤り訂正処理の実行/非実行だけでは、多様な環境に置かれた光ファイバ伝送路において、適切な設定を個別にすることができない。このため、光通信システム全体のスループットの向上をするためには、誤り訂正処理の実行/非実行を選択するだけでは充分ではなく、依然として、光通信システム全体のスループットを向上する余地が残る。
そこで、本発明の目的は、制御局側装置と複数の端末局側装置とを接続している各々の光ファイバ伝送路に対してエラーレートを判定することにより、端末局側装置ONUごとに誤り訂正符号化の程度を判定し、それを適用することで、制御局側装置OLTと端末局側装置ONUとを含む光通信システム全体のスループットを向上することができる制御局側装置OLT及び端末局側装置ONUを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明の制御局側装置は、前記端末局側装置に向けて送信する信号伝送のために良好な誤り訂正符号化の程度を、誤り訂正符号化の必要性が認められない段階と、誤り訂正符号化の必要性が最も大きく認められる段階と、それらの中間の段階とを含む複数段階に分けて判定する判定手段と、前記制御局側装置から前記端末局側装置に向けて送信する信号に対して、(a)前記判定された誤り訂正符号化の程度に対応する誤り訂正符号化データを送信するか、又は、(b)前記端末局側装置に向けて、前記判定された誤り訂正符号化の程度を示す情報を含むデータを送信する送信手段と、を有している
この構成によれば、制御局側装置は、制御局側装置と所定の端末局側装置とを接続している光ファイバ伝送路に良好な誤り訂正符号化を適用することができる。ここで判定される誤り訂正符号化では、誤り訂正符号化の種類を選択することや、誤り訂正符号化率を選択することで、その程度を変化させることができる。
この適用のための手順を説明すると、次のようになる。制御局側装置は、個々の端末局側装置に向けて、誤り訂正能力を判定する材料としての評価用データを送信するように要求する。この要求を受けた端末局側装置は、制御局側装置に向けて、評価用データを送信する。これにより、制御局側装置は、このデータから、エラーレートを測定することができる。
次に、制御局側装置は、測定したエラーレートに基づいて、端末局側装置に向けて送信する信号伝送のために良好な誤り訂正符号化の程度を判定する。
その後、制御局側装置は、前記(a)のとおり、当該端末局側装置に向けて送信する信号に対して、前記判定された誤り訂正符号化の程度を設定して、データを送信する。また、前記(b)のように前記端末局側装置に向けて、誤り訂正符号化の設定情報を通知してもよい。
これにより、当該端末局側装置は、誤り訂正符号化の程度を知ることができる。そこで、当該端末局側装置は、次回以後、その良好な誤り訂正符号化の程度でデータを制御局側装置に送信することができる。
制御局側装置は、このような判定処理を個々の端末局側装置ごとに行うことにより、任意の端末局側装置との間で良好な誤り訂正処理を行うことができるようになるので、光通信システム全体のスループットを向上することができる。
一方、上述の誤り訂正符号化の誤り訂正能力を判定するきっかけは、制御局側装置から所定の端末局側装置に対する要求により行われたが、制御局側装置からの要求なしに行うことができる。このとき、制御局側装置が任意の端末局側装置から受信した任意のデータのエラーレートを測定することで、制御局側装置は、制御局側装置と当該端末局側装置との光ファイバ伝送路のおおよその光損失がわかり、当該端末局側装置に対して、誤り訂正符号化の程度に基づいた誤り訂正能力を判定することができる。
なお、前記判定手段は、前記端末局側装置から前記制御局側装置に向けて送信された信号のエラーレート、前記端末局側装置から前記制御局側装置に向けて送信された信号の信号強度、前記制御局側装置と前記端末局側装置との通信に費やす時間としてのラウンドトリップ時間、の少なくとも一つを用いて、前記誤り訂正符号化の程度を判定してもよい
また、本発明の端末局側装置は、前記制御局側装置に向けて送信する信号伝送のために良好な誤り訂正符号化の程度を、誤り訂正符号化の必要性が認められない段階と、誤り訂正符号化の必要性が最も大きく認められる段階と、それらの中間の段階とを含む複数段階に分けて判定する判定手段と、
前記端末局側装置から前記制御局側装置に向けて送信する信号に対して、(c)前記判定された誤り訂正符号化の程度に対応する誤り訂正符号化データを送信するか、又は、(d)前記制御局側装置に向けて、前記判定された誤り訂正符号化の程度を示す情報を含むデータを送信する送信手段と、を有している
この構成によれば、個々の端末局側装置は、制御局側装置と当該端末局側装置とを接続している光ファイバ伝送路に良好な誤り訂正符号化を適用することができる。
この適用のための手順を説明すると、次のようになる。個々の端末局側装置は、制御局側装置に対して、誤り訂正能力を判定する材料としての評価用データを送信するように要求する。この要求を受けた制御局側装置は、当該端末局側装置に向けて、評価用データを送信する。これにより、当該端末局側装置は、このデータから、エラーレートを測定することができる。
次に、当該端末局側装置は、測定したエラーレートに基づいて、制御局側装置に向けて送信する信号伝送のために良好な誤り訂正符号化の程度を判定する。
その後、当該端末極側装置は、前記(c)のように制御局側装置に向けて送信する信号に対して、前記判定された誤り訂正符号化の程度を設定して、データを送信する。また、前記(d)のように制御局側装置に向けて、誤り訂正符号化の設定情報を通知してもよい。
これにより、制御局側装置は、誤り訂正符号化の程度を知ることができる。そこで、制御局側装置は、次回以後、当該端末局側装置に向けてその良好な誤り訂正符号化の程度でデータ送信をすることができる。
このような判定処理を個々の端末局側装置が行うことにより、任意の端末局側装置と制御局側装置との間で、当該信号伝送に良好な誤り訂正処理を行うことができるようになるので、光通信システム全体のスループットを向上することができる。
上述の誤り訂正符号化の誤り訂正能力を判定するきっかけは、個々の端末局側装置から制御局側装置に対する要求により行われたが、当該端末局側装置からの要求なしに行うことができる。このとき、当該端末局側装置が制御局側装置から受信した任意のデータのエラーレートを測定することで、当該端末局側装置は、制御局側装置と当該端末局側装置との光ファイバ伝送路のおおよその光損失がわかり、誤り訂正符号化の程度を判定することができる。
なお、前記判定手段は、前記制御局側装置から前記端末局側装置に向けて送信された信号のエラーレート、前記制御局側装置から前記端末局側装置に向けて送信された信号の信号強度、の少なくとも一つを用いて、前記誤り訂正符号化の程度を判定してもよい
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる制御局OLT10と複数の端末局ONU90との間に、光スプリッタを介して光ファイバで接続している光通信システムの構成例を示す概略図である。
光通信システムとしてのPONシステム1は、制御局側局舎が備える制御局側装置(以下、単に「制御局」という)OLT10と、複数の加入者宅が備える端末局側装置(以下、単に「端末局」という)ONU90(90A〜90E)とを備えている。また、PONシステム1では、制御局OLT10と端末局ONU90とが、幹線光ファイバ70、光スプリッタ80や支線光ファイバ71を介して接続されている。
各端末局ONU90は、加入者宅内に設置されており、光ネットワークサービスを享受することができるパーソナルコンピュータなどの端末装置に接続するため、図示しないネットワークインタフェースを備えている。
光スプリッタ80は、外部からの電源供給を特に必要とせず、光ファイバ(70や71)から入力された信号を、受動的に分岐・多重化して出力することができるスターカプラからなっている。
本発明の制御局OLT10及び端末局ONU90とを含む光通信システムは、前記PON(Passive Optical Network)技術に、ギガビットイーサネット(登録商標)(Gigabit Ethernet(TM))技術を取り込み、1.25Gbpsのベースバンド速度で光ファイバのアクセス区間通信を実現するGE−PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)システムを採用している。
GE−PONシステムに従えば、制御局OLT10および端末局ONU90は、可変長なフレームを単位として、相互の通信を行う。このフレームは、論理リンク識別子を含むGE−PONヘッダと、64バイト以上のデータとを含んでいる。データの最大サイズは、一般に1530バイト程度である。
まず、インターネット網などの上位のネットワークから制御局OLT10へ送られてくる下りフレーム信号は、制御局OLT10で所定のブリッジ処理が行われ、中継されるべき論理リンクが特定される。このとき、制御局OLT10は、フレーム信号に、論理リンク識別子を含むGE−PONヘッダを付加している。そして、制御局OLT10で光信号に変換されて、幹線光ファイバ70に送られる。幹線光ファイバ70に送られた光信号は、複数の光スプリッタ80で分岐され、支線光ファイバ71を介して端末局ONU90に送られる。このとき、当該論理リンクを含んでいる端末局ONU90のみが、所定の光信号を取り込むことができる。そして、当該フレーム信号を取り込んだ端末局ONU90は、宅内ネットワークインタフェースを中継し、図示しないパーソナルコンピュータなどの端末装置に、データを送る。
一方、上り光信号には、個々の端末局ONU90からの上りフレーム信号が含まれている。上り光信号は、個々の端末局ONU90からの光信号どうしが互いに時間的に競合しないように送信される必要がある。そのため、制御局OLT10は、各端末局ONU90に対して、上り光信号を送信してもよい期間ウインドウ(以下、単にウインドウという)を割り当て、制御フレームとして通知する。ウインドウを割り当てられた端末局ONU90は、その割り当てられたウインドウに上り光信号を送信する。したがって、各端末局ONU90間の上り光信号は、光信号どうしの競合を回避することができる。
また、各端末局ONU90は、あるウインドウが与えられたとき、そのウインドウに収まる限りフレーム信号を連続して送ることができる。このとき、制御局OLT10と端末局ONU90との間で、同一時刻を刻む時計を共有している必要があるが、この時計は、制御フレームの通信を行うときに、時刻情報を制御フレームの中に含ませることによって、時刻合わせをすることができる。
また、PONシステム1での個々の端末局90において、例えば、端末局ONU90の受光素子の特性、受光波長、光ファイバ70や71の伝送距離や光スプリッタの受光特性などの個々の光ファイバ伝送路の特性によって、受信する光信号波形やレベルが異なる。
例えば、図示のPONシステム1のネットワークにおいて、制御局OLT10と端末局ONU90B,90D,90Eとの間の光ファイバ伝送路は、制御局OLT10と端末局ONU90A,90C1〜90C4との光ファイバ伝送路よりも、その距離が比較的短いことや、光スプリッタ80による分岐階数が少ないことで、光損失を比較的少なくできることによる。よって、端末局ONU90B,90D,90Eにおいて、短い冗長データ(例えば、16シンボル分)を付加することで、エラーレートを仕様の範囲を満たすことができる。この「冗長データ」とは、所定の長さ(例えば、239バイト)に分割された元データにおいて、符号化計算によって算出されるデータのことであり、分割された元データに付加され、符号語長(例えば、255バイト)を有するデータとして、生成される。また、この冗長データ部分の長さによって、誤り訂正可能なバイト数が決定される。
一方、端末局ONU90A,90C1〜90C4では、光スプリッタ80による分岐階数が多く、エラーレートを仕様の範囲を満たすため、端末局ONU90B,90D,90Eに対して付加された冗長データよりも長い冗長データ(例えば、32シンボル分)が付加される。このことは、例えば、制御局OLT10との距離が長いことや(端末局ONU90A)、光スプリッタ80を複数介する(端末局ONU90C1〜C4)ことで、光損失が増大してしまうことによる。
このように、制御局OLT10と各端末局ONU90との間のデータの送受信において、制御局OLT10から端末局ONU90までの距離だけでなく、個々の光ファイバ伝送路に対する光損失を加味しつつ、誤り訂正符号化の程度を判定することができる。この誤り訂正符号化の程度は、誤り訂正符号化の種類を選択することや、誤り訂正符号化率を選択することで、変化させることができる。そして、個々の光ファイバ伝送路に応じて、誤り訂正能力を選択することができる。これにより、端末局ONU90ごとに誤り訂正処理を良好に行うことができ、結果として、PONシステム1全体の伝送速度としてのスループットを向上させることができる。
図2は、PONシステム1における制御局OLT10および端末局ONU90の基本構成を示す概略図である。
制御局OLT10は、上位のネットワークとの通信や、端末局ONU90ごとに発せられるフレーム信号の制御が行われる伝送制御部11と、伝送制御部11からの電気信号としてのフレーム信号を光信号に変換する光信号発生器12と、端末局ONU90から光ファイバを介して送られた光信号を分離する波長多重化フィルタ13と、波長多重化フィルタ13を介して送られた端末局ONU90からの光信号を電気信号に変換するための受光器14とを備えている。
一方、端末局ONU90は、制御局OLT10から多重化されて送られてきた光信号を分離する波長多重化フィルタ91と、波長多重化フィルタ91により分離化された光信号を電気信号に変換する受光器92と、受光器92の電気信号を補償するなどの通信の制御を行い、パケット信号をパーソナルコンピュータ99に送る伝送制御部93と、パーソナルコンピュータ99からのパケット信号を、伝送制御部93を介して光信号に変換する光信号発生器94とを備えている。
そして、制御局OLT10の光信号発生器12および端末局ONU90の光信号発生器94は、相互に送りたい情報を表す電気信号であるベースバンド信号の1に対応する期間強く発光し、0に対応する期間弱く発光する。これにより、制御局OLT10および端末局ONU90を挟んだ両端において、NRZ(Non Return to Zero;非ゼロ復帰記録方式)の方形信号を伝送することができる。
以下では、制御局OLT10と端末局ONU90とにおいて、相互にやりとりされる信号の一連の流れを説明する。
制御局OLT10の波長多重化フィルタ13は、端末局ONU90から発せられ光ファイバ70を介して到達する光信号を分離して、受光器14に導く。受光器14は、光信号から電気信号に変換するためのフォトダイオードなどの受光素子部材によって、端末局ONU90からの光信号を電気信号に変換し、その電気信号をフレーム信号として伝送制御部11に送る。そして、伝送制御部11は、端末局ONU90からの信号をインターネット網に送ることができる。
また、伝送制御部11で変換されるコードストリームとしての信号は、ギガビットイーサネット(Gigabit Ethernet)規格のひとつである1000BASE−Xの10bit信号であり、シリアル化された1.25Gbpsの信号は、0と1とが頻繁に交番するベースバンド信号となる。
一方、伝送制御部11は、上位のネットワークから受信したフレーム信号に、端末局ONU90に送るためのGE−PONヘッダを付加する。そして、フレーム信号を光信号発生器12に送る。
光信号発生器12は、受け取った電気信号としてのフレーム信号をレーザダイオードの駆動電流にすることで、レーザダイオード(例えば、1490nmの波長を発光するもの)の発光を制御し、電気信号から光信号への変換を行う。
次に、波長多重化フィルタ13は、光信号発生器12で発生した光信号を受け取り、光信号を幹線光ファイバ70に導く。そして、光信号は、幹線光ファイバ70、光スプリッタ80および支線光ファイバ71を介して、端末局ONU90に送られる。
端末局ONU90に送られた光信号は、波長多重化フィルタ91を介して、受光器92に送られる。この受光器92は、受け取った光信号を電気信号に変換する。電気信号としてのフレーム信号は、伝送制御部93に送られ、当該端末局ONU90に対応した信号のみを復号化する。復号化されたフレーム信号は、図示しない端末局ONU90のインターフェースを介して、パケット信号として、パーソナルコンピュータ99に送られる。
一方、パーソナルコンピュータ99からのパケット信号は、端末局ONU90の伝送制御部93に送られ、この伝送制御部93で、所定のヘッダなどのデータが付加される。
そして、所定のヘッダなどが付加された信号は、光信号発生器94に送られ、電気信号から光信号へ変換される。光信号発生器94は、光信号発生器12が発光する波長と違う波長特性を有するレーザダイオードによって、所定の波長を有する光(具体的には、約1310nmの波長域の光)を発する。光信号発生器94での光信号への変換は、例えば、受け取った電気信号をレーザダイオードの駆動電流にし、このレーザダイオードの発光を制御することにより行われる。
次に、波長多重化フィルタ91は、光信号発生器94から送られた光信号を受け取り、この光信号を支線光ファイバ71に導く。そして、この光信号は、支線光ファイバ71、光スプリッタ80および幹線光ファイバ70を介して、制御局OLT10に送られる。
ここでは、制御局OLT10における下り通信に用いる光の波長域と、端末局ONU90における上り通信に用いる光の波長域とは異なるので、制御局OLT10と端末局ONU90とを1本の光ファイバで接続することができる。
ところで、光ファイバを使った1Gbpsの仕様であるIEEE802.3ah(IEEE:Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子技術者協会)標準において、GE−PONシステムで使用されるスペクトル幅の仕様が規定されている。また、IEEE802.3ahでは、10kmまでの伝送を対象とした1000BASE−PX10規格と、20kmまでの伝送を対象とした1000BASE−PX20規格とが定められている。長距離の光伝送における光ファイバの波長分散によって生じる波形歪みを考慮して、長い伝送路を対象とする1000BASE−PX20のスペクトル幅は1000BASE−PX10のものより狭く規定されている。そして、IEEE802.3ahでは、伝送信号のビット誤り率BER(Bit Error Rate:以下、単に伝送誤り率という。)は、10^(−12)以下(^は、べき乗数を表す。以下、同じ。)の品質が要求されている。
ただし、制御局OLT10が収容する端末局ONU90ごとで、光ファイバの伝送距離、分岐段階数が違っていることや、受光器92の受信感度が違っていることなど、光ファイバ伝送路の状態が違っているので、端末局ONU90ごとに、制御局OLT10からの光通信時の受光の状態が違っている。
本発明では、個々の端末局ONU90が置かれている光ファイバ伝送路の特性に合わせて、符号化処理における冗長データを設定する。これにより、例えば、光ファイバ伝送路の特性が良い場合は、冗長データを無駄に長くしないことにより伝送速度が低下することを避けることができる。一方、光ファイバ伝送路の特性が悪い場合は、冗長データを長くして、通信品質を保つことができる。これにより、端末局ONU90ごとに誤り訂正処理を良好に行うことができ、結果として、PONシステム1全体のスループットを向上させることができる。
PONシステム1で用いられるエラーレートの判定では、たとえば、制御局OLT10および端末局ONU90が、各々対応した誤り訂正符号化できる場合、制御局OLT10および端末局ONU90の誤り訂正能力を受信データのエラーレートの値によって、切り替える。このエラーレートは、受信データの8B10B復号処理における処理不能確率、MACフレーム処理段階でCRC8(Cyclic Redundancy Check)、FCS(Frame Check Sequence)フィールドの確認におけるフレームが破棄される確率などを用いて測定する。
また、PONシステム1の特性から、端末局ONU90側で、他の端末局ONU90宛に送信されたデータに関しても、そのエラーレートを確認することでエラーレートの値自体の精度を上げることができる。
例えば、4つのランク(ランク1〜4)により振り分けるものとし、ランク1を光ファイバ伝送路の特性をあまり受けておらず、光損失が比較的認められない光ファイバ伝送路とし、ランク4を光ファイバの特性をよく受けており、光損失が比較的大きい光ファイバ伝送路、とする。
以下では、所定の端末局ONU90から制御局OLT10に向けて送信される上りデータの、誤り訂正符号化の程度を判定する方法を説明する。
まず、制御局OLT10および所定の端末局ONU90(ここでは、端末局ONU90C2)が、お互いにデータを送受信している状況を考える。
制御局OLT10は、端末局ONU90C2に向けて、誤り訂正符号化の程度を判定する材料としての評価用のデータを送信するように要求する。この要求を受けた端末局ONU90C2は、制御局OLT10に向けて、評価用のデータを送信する。これにより、制御局OLT10は、このデータから、エラーレートを測定することができる。
次に、制御局OLT10は、測定したエラーレートに基づいて、上り伝送路の誤り訂正符号化の程度を判定する。ここでは、仮に、ランク2が選択されたとする。
その後、制御局OLT10は、端末局ONU90C2に対して、送信データに対して、ランク2として既定された長さの冗長データを付加した誤り訂正符号化をしてデータを送信する。
または、制御局OLT10は、端末局ONU90C2に対して、単に、ランク2であることの情報を含んだデータを送信してもよい。
一方、上述の誤り訂正符号化の程度の判定は、制御局OLT10から所定の端末局ONU90に対する要求により行われたが、制御局OLT10からの要求なしに行うことができる。このとき、制御局OLT10が端末局ONU90C2から受信した任意のデータのエラーレートを測定することで、制御局OLT10は、制御局OLT10と端末局ONU90C2との光ファイバ伝送路のおおよその光損失がわかり、上り伝送路の誤り訂正符号化の程度を判定することができる。ここでは、ランク3が選択されたとする。
その後、制御局OLT10は、端末局ONU90C2に対して、送信データに対して、ランク3として既定された長さの冗長データを付加した誤り訂正符号化データを送信する。この送信は、ランクを端末局ONU90C2に通知するために行うのである。または、単に、ランク3であることの情報を含んだデータを送信する。
端末局ONU90C2は、ランク3として既定された長さの冗長データを付加した誤り訂正符号化データを受信したり、ランク3であることの情報を含んだデータを受信したりすることによって、当該ランクの値を知ることができる。
そこで、次回以後の送信において、制御局OLT10への送信信号に対して、前記ランク3の冗長データを付加した誤り訂正符号化をして、制御局OLT10向けに送信する。
このようにして、制御局OLT10は、所定の端末局ONU90から、適正に誤り訂正符号化されたデータを良好に受信することができる。
ここでの判定作業は、判定要素として、ラウンドトリップタイム、エラーレートの値が用いられる。また、誤り訂正符号化の程度は、具体的には、リード・ソロモン符号化の冗長データの長さを変化させるものとする。
以下では、PONシステム1において、誤り訂正処理を実行するときになされる制御を説明する。
図3は、ラウンドトリップ時間を説明するための図である。
ラウンドトリップ時間とは、制御局OLT10と端末局ONU90との往復の通信に費やす時間を表している。
まず、制御局OLT10は、端末局ONU90に向けて送信するデータの送信時、そのデータに制御局OLT10上の時刻を表す送信時刻T1の情報を含める(a)。端末局ONU90は、この送信データを受けた時、端末局ONU90自身の時計を、データに含まれる送信時刻T1に合わせる(b)。
次に、端末局ONU90は、制御局OLT10に向けて送信するデータの送信時、そのデータに送信時刻T1から計時した送信時刻としての時刻T2の情報を含める(c)。制御局OLT10は、このデータを受け取った時刻T3を記憶する(d)。
ここで、制御局OLT10は、受信したデータに含まれる時刻T2とデータを受信した時刻T3とを比較する。そして、ラウンドトリップ時間は、時刻T3と時刻T2との差T3−T2である、と判定する。
このラウンドトリップ時間により、制御局OLT10と所定の端末局ONU90との往復の通信に費やす時間がわかるので、制御局OLT10と端末局ONU90とのおおよその距離を測定することができる。これにより、光ファイバ伝送路の距離と光損失との関係はわかっていることから、制御局OLT10が、所定の端末局ONU90に適した誤り訂正符号化の程度を判定することができる。
ところで、通信品質に依存して、送信データ内のビットに反転が起きることがある。以下の3方法で、送信データ内に起こる反転の率、すなわち、エラーレート、を算出する過程を説明する。
図4は、フレームエラーレートを用いたエラーレートの算出方法を説明するための図である。
フレームエラーレートとは、送信データ内のあるMACフレーム内のビットの反転を計測し、その計測値により、エラーレートを算出する方法である。フレームエラーレートは、2種類のCRC符号化計算を行い、そのフレームを不良フレームとしてカウントすることで、エラーレートを算出することができる。
まず、データストリーム上で、プリアンブルにあるCRC8フィールドを読み取る。このCRC8フィールドには、送信側での8bitCRC符号化の計算値が格納されている。これにより、受信側での8bitからCRC符号化を行ったときの計算値と、送信時のCRC8フィールドに格納されている値とを比較し、不一致のときにカウントを行うことで、制御局OLT10と所定の端末局ONU90とのエラーレートが測定できる。
一方、MACフレーム上のFCSフィールドには、データの送信時に、32bitCRC符号化を行ったときの計算結果が格納されている。このFCSフィールドと、受信時の32bitCRC符号化との計算値を比較し、不一致のときにカウントを行うことで、制御局OLT10と所定の端末局ONU90とのエラーレートを測定することができる。
図5は、8B10B符号化復元不能割合を用いたエラーレートの算出方法を説明するための図である。
データを送信時に信号化を行う際に、バイナリデータを10bitのデータに変換する過程がある。一方、この送信信号を受けて、信号をデータとして読む際に、10bitデータをバイナリデータに変換する過程がある。10bitデータに少なくともひとつ以上の反転があると、それに対応したバイナリデータを復元させることができない。符号化復元不能割合とは、このように、使用できなくなったバイナリデータをカウントし、MACフレームに対する割合を算出したものである。
送信側から受信側への通信において、MACフレームのデータストリームは、以下のようにして、データが送信される。
まず、送信側において、データを送信時に信号化を行う際に、送信側のMACフレームとしてのデータストリームに含まれるバイナリデータを、10bitのデータに変換する(a)。ここでの、8bitデータから10bitデータへは、所定の変換則によって、変換がなされる。そして、10bitのデータからNRZ信号に変換する(b)。
NRZ信号としての光信号は、光ファイバ伝送路を介して、受信側の局へ送られる(c)。
受信側のデータストリームは、NRZ信号から10bitへの変換(d)、そして、この10bitデータから、バイナリデータへの変換が行われる(e)。ここでの10bitから8bitへの変換は、所定の変換則により変換される。
以上のように、データストリーム上のバイナリデータは、8bitから10bitへ変換された後、10bitから8bitへ再変換される。
しかし、10bitデータの中に含まれるビットにおいて、少なくともひとつ以上の反転があると、(e)において、対応したバイナリデータに復元することができなくなる。これにより、データストリームに含まれるバイナリデータの数に対する、8B10B符号化復元化ができなかったバイナリデータの数をカウントすることで、エラーレートとして算出する。
図6は、ビットエラーレートを用いたエラーレートの算出方法を説明するための図である。
極端に通信品質が悪くない場合には、上述のような8B10B符号化復元のように、受信10bitデータにひとつ以上の反転が存在することは非常にまれである。ビットエラーレートとは、上述の8B10B符号化復元不能割合から、ビットエラーレートを算出するものである。
このとき、10bitから8bitへの符号化復元ができなかったバイナリデータには、1つのビットの反転が存在するといえる。これにより、データストリームの全データ量に対する、反転したビットの数(すなわち、8B10B符号化復元ができなかったバイナリデータの数)をカウントすることで、エラーレートとして算出する。
図4〜図6の処理により、制御局OLT10と端末局ONU90との光ファイバ伝送路に対するエラーレートを算出することができる。
図7は、誤り訂正符号化における誤り訂正能力を説明するための図である。図8は、符号語の冗長データと有効データDに対する情報量との関係を表した図である。
MACフレームは、送信時、冗長データPと併せて、所定の符号語長とするように、分割される。ここでの誤り訂正符号化はリード・ソロモン符号化を用い、8bit(1バイト)を1シンボルとし、255バイトを符号語長とした。符号語には、255バイト以下の長さのデータDと、符号化計算を行う過程で算出される冗長データPとが含まれている。
例えば、MACフレームの全バイト数を1100バイトとし、冗長データPのバイト数を16バイトとする。このとき、有効データDと冗長データPとを併せて255バイトにするので、MACフレームは、5つのブロックB1〜B5に分割される。
ブロックB1には、有効データD1の239バイトと、有効データD1から算出された冗長データP1の16バイトとの255バイトが含まれている。
ブロックB2〜B4には、ブロックB1と同様に、有効データDの239バイトと、有効データDから算出された冗長データPの16バイトとの255バイトが含まれている。
ブロックB5には、有効データD5の144バイトと、有効データD5から算出された冗長データP5の16バイトとが含まれている。そして、ブロックB5を255バイトにするために、有効データD5や冗長データP5が含まれていない部分には、「0」のビットが埋まった0パッドという領域が形成され、結果として、ブロックB5は、255バイトの情報量となる。
ここでは、冗長データPの長さを16バイトとしたが、図8に示されるように、この冗長データPの長さを変更することができる。
例えば、冗長データPの長さを短くすることで、有効データDに対する情報量が減少し、誤り訂正能力が下がる。このとき、例えば、光ファイバ伝送路が比較的短くあり、光損失が比較的少ないときに、冗長データPを短くすることで、スループットを向上することができる。
一方、冗長データPの長さを長くすることで、データDに対する情報量が増加し、誤り訂正能力が上がる。このとき、例えば、光ファイバ伝送路が比較的長くあり、光損失が多くみとめられるときに、冗長データPを長くすることで、誤り訂正能力を向上することができる。
上述の説明では、制御局OLT10側の伝送制御部11により行われる制御を対象にしていたが、それとは逆に、同様な方法により、端末局ONU90が制御局OLT10から受信した下り信号のエラーレート測定結果に基づいて、当該下り送信データに対して、制御局OLT10において所定の長さの冗長データを付加した誤り訂正符号化をすることもできる。
この場合、図2に示されるように、制御局OLT10および所定の端末局ONU90(ここでは、端末局ONU90C2)が、お互いにデータを送受信している状況を考える。
次に、端末局ONU90C2は、制御局OLT10に向けて、誤り訂正能力を判定する材料としての評価用データを送信するように要求する。この要求を受けた制御局OLT10は、端末局ONU90C2に向けて、評価用データを送信する。これにより、端末局ONU90C2は、このデータから、エラーレートを測定することができる。
次に、端末局ONU90C2は、測定したエラーレートに基づいて、制御局OLT10に対する誤り訂正符号化の程度を判定する。ここでは、仮に、ランク2が選択されたとする。
その後、端末局ONU90C2は、上り送信データに対して、例えば、ランク2として既定された長さの冗長データを付加した誤り訂正符号化をして送信する。この送信は、ランクを制御局OLT10に通知するために行うのである。または、制御局OLT10向けの上り送信データに対して、単に、所定の長さの冗長データを含む情報を付加して送信してもよい。
なお、上述の誤り訂正符号化の程度の判定は、所定の端末局ONU90から制御局OLT10に対する要求により行われたが、所定の端末局ONU90からの要求なしに行うことができる。このとき、端末局ONU90C2が制御局OLT10から受信した任意のデータのエラーレートを測定することで、端末局ONU90C2は、制御局OLT10と端末局ONU90C2との光ファイバ伝送路のおおよその光損失がわかり、制御局OLT10に対する誤り訂正符号化の程度を判定することができる。ここでは、ランク3が選択されたとする。
その後、端末局ONU90C2は、制御局OLT10に対して、送信データに対して、ランク3として既定された長さの冗長データを付加した誤り訂正符号化をして上りデータを送信する。または、制御局OLT10向けの上り送信データに対して、単に、ランク3である旨の情報を付加して送信してもよい。
制御局OLT10は、ランクの既定された冗長データ、又はランクそのものの情報を受信することにより、当該ランクを知ることができる。そこで、そのランクに該当する誤り訂正符号化の程度を設定して、次回以後、当該端末局ONU90に送信する下り信号を誤り訂正符号化して送信することができる。
このようにして、個々の端末局ONU90は、制御局OLT10からの誤り訂正符号化された信号を、良好に受信することができる。
なお、上述のラウンドトリップ時間や各種エラーレートの測定以外にも、受信信号強度、送信光度、ジッターの値を用いて、誤り訂正符号化の程度を判定してもよい。
また、光ファイバ伝送路の特性が変化した場合にも、適用する誤り訂正能力は、判定作業により、適宜、変更することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態にかかる制御局OLTと複数の端末局ONUとの間に、光スプリッタを介して光ファイバで接続している光通信システムの構成例を示す概略図である。 PONシステムにおける制御局OLTおよび端末局ONUの基本構成を示す概略図である。 ラウンドトリップ時間を説明するための図である。 フレームエラーレートを用いたエラーレートの算出方法を説明するための図である。 8B10B符号化復元不能割合を用いたエラーレートの算出方法を説明するための図である。 ビットエラーレートを用いたエラーレートの算出方法を説明するための図である。 誤り訂正符号化における誤り訂正能力を説明するための図である。 符号語の冗長データと有効データ数に対する情報量との関係を表した図である。
符号の説明
1 PONシステム(光通信システム)
10 制御局側装置OLT
11 伝送制御部
12 光信号発生器
90 端末局側装置ONU
93 伝送制御部
94 光信号発生器
1〜D5 有効データ
1〜P5 冗長データ

Claims (2)

  1. 光通信システムに含まれており、光ファイバ伝送路を通じて端末局側装置と通信を行うことができる制御局側装置であって
    前記端末局側装置に向けて送信する信号伝送のために良好な誤り訂正符号化の程度を、誤り訂正符号化の必要性が認められない段階と、誤り訂正符号化の必要性が最も大きく認められる段階と、それらの中間の段階とを含む複数段階に分けて判定する判定手段と、
    前記制御局側装置から前記端末局側装置に向けて送信する信号に対して、前記判定された誤り訂正符号化の程度に対応する誤り訂正符号化データを送信するか、又は、前記端末局側装置に向けて、前記判定された誤り訂正符号化の程度を示す情報を含むデータを送信する送信手段と、を有する制御局側装置。
  2. 光通信システムに含まれており、光ファイバを通じて制御局側装置と通信を行うことができる端末局側装置であって
    前記制御局側装置に向けて送信する信号伝送のために良好な誤り訂正符号化の程度を、誤り訂正符号化の必要性が認められない段階と、誤り訂正符号化の必要性が最も大きく認められる段階と、それらの中間の段階とを含む複数段階に分けて判定する判定手段と、
    前記端末局側装置から前記制御局側装置に向けて送信する信号に対して、前記判定された誤り訂正符号化の程度に対応する誤り訂正符号化データを送信するか、又は、前記制御局側装置に向けて、前記判定された誤り訂正符号化の程度を示す情報を含むデータを送信する送信手段と、を有する端末局側装置。
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