JP2008294511A - 光信号受信機及び受信方法 - Google Patents

光信号受信機及び受信方法 Download PDF

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文雄 大道
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Abstract

【課題】FECデコーダの誤り訂正能力以上のビットエラーが伝送路で発生し、いままで誤り訂正できなかった場合であっても、誤り訂正が成功する確率を高める。
【解決手段】同期の確立したFECフレームごとに、誤り訂正用のパリティを用いて、当該FECフレームのデータの誤り訂正・復号を行う第1のFECデコーダ10aと、前記第1のFECデコーダ10aにより復号が失敗したFECフレームについて、前記同期ヘッダの値に基づいてアイドルデータを含むブロックを特定し、その特定されたブロック内のアイドルデータを、固定アイドルパターンに相当するアイドルデータに置換するアイドルデータ特定・置換部10dと、 前記アイドルデータ特定・置換部10dにより前記アイドルデータが置換された後のFECフレームに基づいて再度FECデータの誤り訂正・復号を行う第2のFECデコーダ10cとを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、PON光通信システムにおいて用いられる、光信号受信機及び受信方法に関するものである。
局側装置OLT(Optical Line Terminal:光加入者線端局装置)と、複数の宅側装置ONU(Optical Network Unit:光加入者線終端装置)との間を、光データ通信ネットワークを使って双方向通信するシステムがあり、特に、局側装置OLTと各宅側装置ONUとの間を、それぞれ1本の光ファイバで放射状に結ぶ(Single Star)ネットワーク構成が実用化されている。このネットワーク構成では、システム及び機器構成は簡単になるが、1つの宅側装置ONUが一本の光ファイバを占有し、宅側装置ONU数がN局あれば、局側装置OLTから直接接続される光ファイバがN本必要となり、システムの低価格化を図るのが困難である。
そこで、局側装置OLTから引かれる1本の光ファイバを、複数の宅側装置ONUで共有するPON(Passive Optical Network)通信システムが実用化されている。PON光通信システムは、FTTH(Fiber To The Home)やFTTB(Fiber To The Building)などのFTTxに適用されてきた低価格の光加入者用アクセス方式の1つである。
PON光通信システムでは、特に外部からの電源供給を必要とせず入力された信号から受動的(Passive)に信号を分岐・多重する受動型光分岐器(光カプラ)を介して、一つの局側装置OLTと複数の宅側装置ONUが光伝送路で接続される。局側装置OLTとN局の宅側装置ONUとは、光ファイバSMF及び光カプラOCを介して接続された1対Nの伝送を基本としている。これにより、1つの局側装置OLTに対して、多くの宅側装置ONUを割り当てることができ、全体的な設備コストを抑えることができる。
PON光通信システムでは、局側装置OLTと光分岐器間の光伝送路を複数の宅側装置ONUで共有するため、宅側装置ONUから局側装置OLTに向かう方向(以下、上り方向と称する)において、各宅側装置ONUが送出する光信号の衝突回避対策が必要である。このため、局側装置OLTが時分割アクセス制御方式により各宅側装置ONUの光信号送出タイミングを制御している。
この時分割アクセス制御方式により、各宅側装置ONUは、各宅側装置ONUからある時間で区切られた光信号を送出する。このように各宅側装置ONUから送出される光信号を「バースト光信号」と呼ぶ。
このバースト光信号は、誤り訂正用のパリティが含まれるFEC(Forward Error Collection)フレームによって構成されるものである。
局側装置OLTのFECデコーダは、受信されたバースト光信号に含まれる誤り訂正用のパリティを用いて、FECフレーム単位で、当該FECフレームのデータの誤り訂正・復号を行っている。
特開平11-163738公報
ところが、FECエンコーダーで用いられるFECアルゴリズム(リードソロモン符号など)では、エラー訂正できる能力が決まっており、その能力以上のエラーが受信FECフレームに含まれる場合には、エラー訂正できない。したがって、FECデコーダの誤り訂正能力以上のビットエラーが伝送路で発生した場合には、誤り訂正できない。
例えば、リードソロモン符号(255,239)の場合には、255データ内の8データまでのエラーは訂正可能だが、それを超えるとエラー訂正できない。
本発明の目的は、FECデコーダの誤り訂正能力以上のビットエラーが伝送路で発生し、いままで誤り訂正できなかった場合であっても、誤り訂正が成功する確率を高めることのできる光信号受信機及び受信方法を提供することである。
本発明の光信号受信機は、FECフレームが、同期ヘッダとパケットデータとからなるブロック及び/又は同期ヘッダとアイドルデータとからなるブロックにより構成されるものであり、同期の確立したFECフレームごとに、前記誤り訂正用のパリティを用いて、当該FECフレームのデータの誤り訂正・復号を行う第1のFECデコーダと、前記第1のFECデコーダにより復号が失敗したFECフレームについて、前記同期ヘッダの値に基づいてアイドルデータを含むブロックを特定し、その特定されたブロック内のアイドルデータを、固定アイドルパターンに相当するアイドルデータに置換するアイドルデータ特定・置換部と、前記アイドルデータ特定・置換部により前記アイドルデータが置換された後のFECフレームに基づいて再度FECデータの誤り訂正・復号を行う第2のFECデコーダと、を備えることを特徴とする。
この構成の光信号受信機であれば、復号が失敗したFECフレームについて、そのFECフレーム内の同期ヘッダの値に基づいて、アイドルデータを含むブロックを特定し、その特定されたブロックのアイドルデータを、固定アイドルパターンに相当するアイドルデータに置換することができるので、もしアイドルデータにビットエラーが含まれていた場合、そのアイドルデータをエラーのないアイドルデータに置換することができる。この結果、そのアイドルデータを使用して再度デコードすることにより、ビットエラー数をFECデコーダの誤り訂正能力以下にすることが期待でき、FECによる誤り訂正能力を向上させることができる。
前記FECフレームは、その中の少なくともアイドルデータがスクランブルされたものである場合、光信号受信機は、誤り訂正・復号されたFECフレームの中のアイドルデータをデスクランブルするデスクランブラをさらに含むことになる。この場合、前記アイドルデータ特定・置換部は、前記固定アイドルパターンからスクランブルされるアイドルデータを計算し、前記特定されたアイドルデータを、この固定アイドルパターンからスクランブルされるアイドルデータに置換するものとなる。
また、本発明の光信号受信方法は、前記光信号受信機の発明と実質同一の発明に係る方法である。
以上のように本発明によれば、従来、FECデコーダの誤り訂正能力以上のビットエラーが発生し誤り訂正できなかった場合でも、ビットエラー数をFECデコーダの誤り訂正能力以下にすることが期待でき、FECによる誤り訂正能力を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、PON光通信システムの構成例を示す概略図である。
PON光通信システムは、局舎に備えられる局側装置OLTと複数の加入者に備えられる宅側装置ONUとが、光ファイバSMF及び光カプラOCを介して接続されている。
宅側装置ONUは、加入者宅内に設置されるパーソナルコンピュータなど、光ネットワークサービスを享受するための端末を接続するネットワークインタフェースを備えている。
光カプラOCは、特に外部からの電源供給を必要とせず入力された信号から受動的に信号を分岐・多重するスターカプラで構成されている。
局側装置OLT及び光カプラOC、光カプラOC及び宅側装置ONUに接続されている光ファイバは、それぞれ1本の光ファイバSMFからなるシングルモードファイバを用いている。つまり、1台の局側装置OLTは、1台の光カプラOCに1本の幹線光ファイバSMFを通して接続されている。そして、1台の光カプラOCは、M台の第2の光カプラOC(Mは、この例では4の数)と光ファイバSMFで接続している。そして、第2の光カプラOCは、N台(Nは、この例では8以下の数)の宅側装置ONUと、支線光ファイバSMFで接続されている。よって、1局の局側装置OLTが送受する信号は、1+M台の光カプラOCによって、最大32台の宅側装置ONUに分配されている。なお、光カプラOCや宅側装置ONUの台数は例示であるにすぎない。
本発明の実施形態の通信システムは、前記PON光通信システムに、10ギガビットイーサネット(10 Gigabit Ethernet)(イーサネット(Ethernet)は、登録商標である)の技術を取り込み、10.3125Gbpsのベースバンド速度で光ファイバのアクセス区間通信を実現する10GE−PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)方式を採用している。
前記10GE−PON方式に従えば、局側装置OLT及び宅側装置ONUの相互の通信は、可変長なフレームを単位として行われる。
まず、上位のネットワークから局側装置OLTに入ってくる下りフレームは、局側装置OLTにおいて所定のブリッジ処理が行われ、中継されるべき論理リンクが特定される。そして、局側装置OLTを通して、光信号として光ファイバSMFに送信される。光ファイバSMFに送信させた光信号は、光カプラOCで分岐され、光カプラOCにつながる宅側装置ONUに送信されるが、当該論理リンクを構成する宅側装置ONUのみが所定の光信号を取り込み、フレームを宅内ネットワークインタフェースに中継する。
一方、上り光信号には、それぞれの宅側装置ONUからの上りフレームが含まれている。上り光信号は、それぞれの宅側装置ONUからの光信号どうしが互いに時間的に競合しないように送信される必要がある。そのために、局側装置OLTは、各宅側装置ONUに対して上り光信号を送信してもよい期間ウインドウ(以下、単にウインドウという)を割り当て、制御フレームとして通知する。ウインドウを割り当てられた宅側装置ONUは、その割り当てられたウインドウに上り光信号を送信する。この上り光信号を「バースト光信号」という。バースト光信号は、各宅側装置ONUから送信され、10.3125Gbpsのベースバンド信号で発光状態を変化させた、有限時間の光信号列である。
したがって、各宅側装置ONU間の上り光信号の競合は回避される。各宅側装置ONUは、あるウインドウが与えられたとき、そのウインドウに収まる限りフレームを連続して送信してよい。
そして、局側装置OLTは、各宅側装置ONUからの一連のフレーム信号を含んだバースト光信号を受信することができる。
なお、局側装置OLTが受信する光信号波形や光信号強度は、例えば、宅側装置ONUの発光素子の特性や、光ファイバSMFの長さなどの、光伝送路の特性によって異なる。そこで、局側装置OLTは、上りバースト光信号に所定の処理を行った後、復元した有意なフレーム列を上位のネットワークに送信する。
図2は、上りバースト光信号のフォーマットを示す図である。バースト光信号は、バースト有効フレーム部とバースト同期部とから構成される。バースト有効フレーム部は送りたい情報にFEC用のパリティデータが付加されたFECフレームから構成されるものである。バースト同期部は、ビット同期のためのプリアンブル部(ビット01の繰り返し)とFECフレーム同期のためのデリミタ部(66ビット)から構成されるものである。
図3は、FECフレームの構造を示す図である。このFECフレームは、誤り訂正符号の符号化処理、復号化処理の単位となる。
FECフレームは、FEC情報部と、FECパリティ部とから構成されており、FEC情報部にデータが格納され、FECパリティ部にFEC情報部から計算した誤り訂正用のパリティデータが格納される。FEC情報部、FECパリティ部に含まれるデータの単位を「ブロック」という。本発明の実施形態では、データの伝送に64B/66B符号を用いているので、「66Bブロック」と言う。66Bブロックは66ビットからなり、その中の64ビットは送信データであり、2ビットは同期をとるための同期ヘッダSH(SH)となる。
FEC情報部には、64B/66B送信部2(図4参照)から送られてくる66Bブロックが複数個格納される。FECパリティ部は、パケットデータを格納する複数の66Bブロックから構成され、これもFEC情報部と同様、同期ヘッダSH(SH)が2ビット付加された構成になる。
ここでパケット・アイドルの概念について説明する。パケットとは、バースト光信号に入っているデータの一単位のことである。1つのパケットの長さは、64バイトから1522バイトと可変長になっている。1つのバースト光信号の中で、1つのパケットを送ることもでき、複数のパケットを送ることもできる。複数のパケットを送る場合、パケットとパケットの間にアイドルが入っている。アイドルは、最小10バイトとなっている。
一方、前記FECフレームは、パケットとアイドルから構成されるバイト列を、一定バイトごとに(リードソロモン255:239であれば、239バイトごと)区切ったものである。すなわち、FECフレームは、パケットの始まりとか終わりとかを意識することなく、送信データ列を一定長ごとに、ぶつ切りにしたフレームである。
図4は、64B/66B符号を使った、本発明の宅側装置ONUから局側装置OLTへのPON光通信システムの構成を簡略化して表したブロック図である。宅側装置ONUは1台のみ描いている。
宅側装置ONUの光送信部は、64ビット単位のデータを上位レイヤー(MAC層)から受ける64B/66B送信部2を備える。64B/66B送信部2は、バースト光信号を構成する64ビット単位のデータごとに、2ビットの同期ヘッダSH(SH)を付けて66ビットに変換し(前述したとおり、これをブロックという)、スクランブラ3に送る。スクランブラ3は、64ビットのデータの部分に対してスクランブルを掛ける。そしてこのスクランブラ3から、スクランブルされた64ビットのデータと同期ヘッダSHとがFEC符号部4に送られる。これらの64ビットのデータと同期ヘッダSHとで、前記FEC情報部を構成する。FEC符号部4は、FEC情報部に前記FECパリティ部を付加して、FECフレームを生成し、パラレル・シリアル変換部5(P/S)に送る。パラレル・シリアル変換部5は、複数ビットのパラレルデータを1ビットずつのシリアル信号に変換し、変換されたシリアル信号は、電気・光変換部6(E/O変換)において光信号に変換され、光ファイバに送出される。
局側装置OLTの光信号受信部は、光ファイバから入ってきたバースト光信号を光・電気変換部8(O/E変換)によって電気信号に変換し、シリアル・パラレル変換部9(S/P)に送る。シリアル・パラレル変換部9は、シリアル信号を66ビットのパラレル信号に変換し、FEC復号部10に送る。
FEC復号部10では、バースト同期フレーム部(図2参照)のFECフレームを検出して同期をとる処理を行う。同期をとった後は、FECフレームごとに、FECパリティを用いて受信データの誤り訂正を行う。誤り訂正された受信データは、デスクランブラ11でデスクランブルされる。その後、66B/64B受信部12で、64B/66Bのデコード処理が行われ、2ビットの同期ヘッダSHが取り除かれ、MAC層へ渡される。
以下、第1の発明に係るFEC復号機能を説明する。
図5は、局側装置OLTの光信号受信部のFEC復号部10の詳細な機能ブロック図である。
FEC復号部10は、同期が確立したFECフレームごとに、FECパリティを用いて、FECフレームの境界から1FECフレーム長のデータの誤り訂正・復号を行う第1のFECデコーダ10aと、復号失敗時に同期ヘッダSHの修正を行うSH修正部10bと、同期ヘッダ修正後のFECフレームに基づいて再度受信データの誤り訂正・復号を行う第2のFECデコーダ10cとを備えている。なお、SH修正部10bの機能は、CD−ROMやハードディスクなど所定の媒体に記録されたプログラムを、局側装置OLTのコンピュータが実行することにより実現される。
第1のFECデコーダ10aに入力されたFECフレームのデータは、第1のFECデコーダ10aで誤り訂正処理される。第1のFECデコーダ10a、第2のFECデコーダ10bの誤り訂正能力には限界があり、例えば、リードソロモン符号(255,239)であれば、[背景技術]で述べたように、9データ以上の誤りがFECデコーダに含まれる場合には、誤り訂正できないでFEC復号に失敗する。
第1のFECデコーダ10aでFEC復号に成功した場合には、第1のFECデコーダ10aは、FECパリティ部を削除し、この削除後のFECデータを、デスクランブラ11へ出力する。
第1のFECデコーダ10aでFEC復号に失敗した場合には、FECフレームは、SH修正部10bに供給される。
SH修正部10bは、66Bブロックの同期ヘッダSHの値を調べる。66Bブロックの同期ヘッダSHの値は、通常"01" 又は "10"である。"01"であれば、当該同期ヘッダSHの次の64バイトの部分にパケットデータが入っていることを意味する。"10"であれば、当該同期ヘッダSHの次の64バイトの部分にアイドルデータが入っていることを意味する。
図6に、FECフレームの中のパケットを構成するパケットデータ領域と、パケット間に存在するアイドルデータ領域との関係を示す。図6において、/D/はパケットデータ、/I/がアイドルデータを示す。アイドルデータ/I/では、その66Bブロックの同期ヘッダSHが"10"となるため、同期ヘッダSHを見ることでアイドルデータ領域を特定することが可能となる。またパケットデータ/D/では、その66Bブロックの同期ヘッダSHが"01"となるため、同期ヘッダSHに基づいてパケットデータ領域を特定することが可能となる。
一方、同期ヘッダSHが"00"や"11"である場合には、明らかなビット誤りの結果であると考える。そこで、同期ヘッダSHの値が"00" 又は "11"であった場合には、当該66Bブロックの前の66Bブロックの同期ヘッダ又は後の66Bブロックの同期ヘッダの値を参照して、同期ヘッダSHの値を、それらの値に変更する。
そして(a)当該同期ヘッダSHの値が"00" 又は "11"であった場合、N個前(Nは1以上の整数)又はN個後の66Bブロックの同期ヘッダの値が"01" であれば、それは元々"01"であったのが、伝送エラーにより"00" 又は "11"になったものと考え、それを"01"に修正する。(b)当該同期ヘッダSHの値が"00" or "11"であった場合、N個前又はN個後の66Bブロックの同期ヘッダの値が"10" であれば、それは元々"10"であったのが、伝送エラーにより"00" 又は "11"になったものと考え、それを"10"に修正する。
整数Nの特定方法は限定されないが、例えば次の方法を採用することができる。(1)当該66Bブロックの同期ヘッダSHの値が"00" or "11"であった場合に、まずN=1とおいて、N個前の66Bブロックの同期ヘッダを参照し、同期ヘッダSHの値が"01" 又は "10"であった場合には、当該66Bブロックの"00"又は "11"の値を、その値に変更する。(2)N個前の66Bブロックの同期ヘッダSHの値が"01" 又は "10"でなかった場合には、N個後の66Bブロックの同期ヘッダを参照し、同期ヘッダSHの値が"01" 又は "10"であった場合には、当該66Bブロックの"00"又は "11"の値を、その値に変更する。(3)N個後の66Bブロックの同期ヘッダSHの値も"01" 又は "10"でなかった場合には、N=2とおいて、前記(1)〜(2)の処理を行う。以下、Nを1つずつ増やして行って、同期ヘッダSHの値"01" 又は "10"を見つけるまでサーチを続ける。
このように参照する順序は、1つ前のブロック、1つ後ろのブロック、2つ前のブロック、2つ後ろのブロック、という具合に、近いブロックから始めて遠いブロックまで、交互に、適正な同期ヘッダが見つかるまで参照していく。なお、前のブロックを先に参照することに代えて、後ろのブロックを先に参照しても良い。もし、所定数のブロックを参照しても見つからなかったときは、"01" 又は "10"のどちらか決められた値に置換する。前記所定数と、"01" 又は "10"のいずれを選ぶかは、事前に設定しておく。
また、1つ前のブロック、2つ前のブロック、3つ前のブロック、という具合に、前の所定数のブロックを参照し、それでも適正な同期ヘッダが見つからなければ、1つ後ろのブロック、2つ後ろのブロック、という具合に後ろの所定数のブロックを参照してもよい。なお、前のブロックを先に参照することに代えて、後ろのブロックを先に参照しても良い。この場合も、所定数のブロックを参照しても見つからなかったときは、"01" 又は "10"のどちらか決められた値に置換する。前記所定数と、"01" 又は "10"のいずれを選ぶかは、事前に設定しておく。
このようにして当該66Bブロックの同期ヘッダSHの値を"01"又は"10"に修正することができる。
このように当該66Bブロックの前又は後の66Bブロックの同期ヘッダの値を用いて、当該66Bブロックの同期ヘッダSHの値を書き換える理由は、通常、パケットデータ領域は、64バイトであるよりも、64バイトを超えていることが多い(前述したように、1つのパケットの長さは、64バイトから1522バイトと可変長になっている)。よって、パケットデータ領域は複数の66Bブロックにわたって存在することが多い。したがって、当該66Bブロックの前又は後の66Bブロックの同期ヘッダの値を用いて、当該66Bブロックの同期ヘッダSHの値を書き換えれば、その書き換えた後の同期ヘッダSHの値は正しい値になることが多い。アイドルデータ領域についても、その長さは64バイトであるよりも64バイトを超えていることが多いので、パケットデータ領域と同じことが言える。
したがって、このような修正を行えば、FECデコーダの誤り訂正能力以内にビットエラー数を減少させる可能性が大きくなる。なぜなら、図6を見れば分かるように、1つのFECフレームには、実際、同期ヘッダSHが複数個(例えば約30個)含まれている。したがって、1つのFECフレーム内に、ビットエラーが相当な数、例えば約10〜20あった場合でも、そのビットエラーの大半の原因が同期ヘッダSHにある場合には、これらの同期ヘッダSHの修正で、ビットエラー数が大幅に減少する可能性があるからである。
SH修正部10bは、修正後のFECフレームを第2のFECデコーダ10cに送る。第2のFECデコーダ10cは、再度FEC復号を試みる。
以上のように、第2のFECデコーダ10cによりFEC復号に成功し、誤り訂正により正しいイーサネットデータを復号する確率が高まる。
次に、第2の発明に係るFEC復号機能を説明する。
図7は、局側装置OLTの光信号受信部のFEC復号部10の詳細な機能ブロック図である。
FEC復号部10は、同期が確立したFECフレームごとに、FECパリティを用いて、FECフレームの境界から1FECフレーム長のデータの誤り訂正・復号を行う第1のFECデコーダ10aと、アイドルデータ特定・置換部10dと、スクランブラ10eと、アイドルデータ置換後のFECフレームに基づいて再度受信データの誤り訂正・復号を行う第2のFECデコーダ10cとを備えている。なお、これらアイドルデータ特定・置換部10dなどの機能も、CD−ROMやハードディスクなど所定の媒体に記録されたプログラムを、局側装置OLTのコンピュータが実行することにより実現される。
図6は前の実施形態で説明したのと同じく、FECフレームの中のパケットを構成するパケットデータ領域と、パケット間に存在するアイドルデータ領域との関係を示す図である。
図6において、アイドルデータ/I/では、66Bブロックの同期ヘッダSHが"10"となるため、同期ヘッダSHを見ることで、アイドルデータ領域に対応する64ビット領域を特定することが可能となる。
そこで、アイドルデータ特定・置換部10dは、同期ヘッダSHの値が"10"である66Bブロックを、アイドルデータが含まれるブロックとみなす。
この66Bブロックの64ビットデータは、アイドルデータで構成されているので、0x1E000000_00000000という固定アイドルパターンになるが、図4を用いて説明したように、この固定アイドルパターンの64ビットデータは、宅側装置ONUの光送信部に備えられたスクランブラ3によりスクランブルがかかっている。
そこで、アイドルデータ特定・置換部10dは、前記固定アイドルパターンからスクランブルされるであろう64ビットデータを計算し、受信した66Bブロックの64ビットデータをその計算値に置換する。
ここで、「前記固定アイドルパターンからスクランブルされるであろう64ビットデータを計算」する理由を説明する。送信側スクランブラ3が採用するスクランブル変換符号は常に一定値ではなく、過去に送信したデータによるフィードバックがかかっている。すなわち、データXが入力されたとしても、そのデータXをスクランブルした値は、そのXの前に入力された値Yに応じて異なった値になる。そこで、アイドルデータ特定・置換部10dは、前に入力された値Yと、それをスクランブルした結果yとを記憶しておき、この記憶した内容から、スクランブル変換符号を予測し、データXが入力された場合のスクランブルした結果xを計算する。
そこでこのアイドルデータ特定・置換部10dの機能を、この実施形態に即してフローチャート(図8)を用いて説明する。
図8は、アイドルデータ特定・置換部10dの機能を説明するためのフローチャートである。図9は、デスクランブルされるデータとされた後のデータとの関係を示す模式的な説明図である。
まず、アイドルデータ特定・置換部10dは、FEC復号に失敗したFECフレームの中で同期ヘッダをサーチし(ステップS1)、同期ヘッダSHが"10"である最初の66BブロックB1を特定する(ステップS2)。
同期ヘッダSHが"10"である最初の66BブロックをB1で表し、その中のアイドルデータをI1とする。アイドルデータI1が特定されれば、その前に受信した66BブロックB0のパケットデータDnとの関係に基づき、当該アイドルデータI1のために用いられるスクランブル変換符号s1を設定する(ステップS3)。
こうしてスクランブル変換符号s1が設定されると、アイドルデータである0x1E000000_00000000(固定アイドルパターン;i0という)を、符号s1を使ってスクランブルする(ステップS4)。
そして当該66BブロックB1のデータI1を、このスクランブル処理されたデータs1・i0で置き換える。
次にステップS2に戻り、同期ヘッダSHが"10"である次の66BブロックB2を特定する(ステップS2)。
同期ヘッダSHが"10"である次の66BブロックをB2で表し、その中のアイドルデータをI2とする。アイドルデータI2が特定されれば、その前に受信した66BブロックB1のアイドルデータI1との関係に基づき、当該アイドルデータI2のために用いられるスクランブル変換符号s2を設定する(ステップS3)。
こうしてスクランブル変換符号s2設定されると、アイドルデータである0x1E000000_00000000(固定アイドルパターンi0)を、符号s2を使ってスクランブルする(ステップS4)。
そして当該66BブロックB1のデータI2を、このスクランブル処理されたデータs2・i0で置き換える。
以下、次の66BブロックB3,B4,B5などについても同様の置換処理を行う。
このように受信した66Bブロックの64ビットデータを置換するのに、固定アイドルパターンであるアイドルデータi0を使う理由は、もし、当該66Bブロックのアイドルデータにデータエラーがあった場合、そのデータをデータエラーのないデータs1・i0に変更することができるからである。
なお、データエラーがなくても、そのアイドルデータを、固定アイドルパターンに基づくアイドルデータs1・i0に変更することになるが、この変更による実害はない。
このようにして、ビットエラーを含んでいるかもしれないアイドルデータを、常に正しいアイドルデータに置換することができる結果、FECフレーム内のエラー数の減少が期待できる。したがって、FECデコーダの誤り訂正能力以内にビットエラー数を収めることができる可能性が高くなる。なお、パリティデータを置換しないのは、アイドルデータの内容が固定アイドルパターンであるのに対して、パリティデータの内容は送信される情報であり、一定しないからである。
これにより、FECデコーダの誤り訂正能力以内にビットエラー数が減少した場合、第2のFECデコーダ10cによりFEC復号に成功し、正しいイーサネットデータを取得することが可能となる。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
制御局装置OLTと複数の端末装置ONUとの間を、光カプラを介して光ファイバで接続したPON光通信システムの構成例を示す概略図である。 宅側装置ONUから、局側装置OLTへ伝送されるバースト光信号のフレーム構成図である。 1つのFECフレームの内部構造を示す図である。 宅側装置ONUから局側装置OLTへのPON光通信システムの構成を表したブロック図である。 第1の発明に係る局側装置OLTの光信号受信部のFEC復号部の詳細な機能ブロック図である。 FECフレームの内部構造を示す詳細図である。 第2の発明に係る局側装置OLTの光信号受信部のFEC復号部の詳細な機能ブロック図である。 アイドルデータ特定・置換部10dの機能を説明するためのフローチャートである。 デスクランブルされるデータとされた後のデータとの関係を示す模式的な説明図である。
符号の説明
2 64B/66B送信部
3 スクランブラ
4 FEC符号部
5 パラレル・シリアル変換部
6 電気・光変換部
8 光・電気変換部
9 シリアル・パラレル変換部
10 FEC復号部
11 デスクランブラ
12 64B/66B受信部
10a 第1のFECデコーダ
10b SH修正部
10c 第2のFECデコーダ
10d アイドルデータ特定・置換部
10e スクランブラ

Claims (3)

  1. 光信号の伝送を行う光通信システムに設置される光信号受信機であって、
    光伝送路を伝送する光信号は、誤り訂正用のパリティが含まれるFECフレームを含むものであり、
    前記FECフレームは、同期ヘッダとパケットデータとからなるブロック及び/又は同期ヘッダとアイドルデータとからなるブロックにより構成されるものであり、
    同期の確立したFECフレームごとに、前記誤り訂正用のパリティを用いて、当該FECフレームのデータの誤り訂正・復号を行う第1のFECデコーダと、
    前記第1のFECデコーダにより復号が失敗したFECフレームについて、前記同期ヘッダの値に基づいてアイドルデータを含むブロックを特定し、その特定されたブロック内のアイドルデータを、固定アイドルパターンに相当するアイドルデータに置換するアイドルデータ特定・置換部と、
    前記アイドルデータ特定・置換部により前記アイドルデータが置換された後のFECフレームに基づいて再度FECデータの誤り訂正・復号を行う第2のFECデコーダと、を備える光信号受信機。
  2. 光伝送路を伝送する前記FECフレームは、その中の少なくともアイドルデータがスクランブルされたものであり、
    誤り訂正・復号されたFECフレームの中のアイドルデータをデスクランブルするデスクランブラをさらに含み、
    前記アイドルデータ特定・置換部は、前記固定アイドルパターンからスクランブルされるアイドルデータを計算し、前記特定されたアイドルデータを、この固定アイドルパターンからスクランブルされるアイドルデータに置換するものである、請求項1記載の光信号受信機。
  3. 光信号の伝送を行う光通信システムに用いられる光信号受信方法であって、
    光伝送路を伝送する光信号は、誤り訂正用のパリティが含まれるFECフレームを含むものであり、
    前記FECフレームは、同期ヘッダとパケットデータとからなるブロック及び/又は同期ヘッダとアイドルデータとからなるブロックにより構成されるものであり、
    同期の確立したFECフレームごとに、前記誤り訂正用のパリティを用いて、当該FECフレームのデータの誤り訂正・復号を行い、
    前記第1のFECデコーダにより復号が失敗したFECフレームについて、前記同期ヘッダの値に基づいてアイドルデータを含むブロックを特定し、その特定されたブロック内のアイドルデータを、固定アイドルパターンに相当するアイドルデータに置換し、
    前記アイドルデータ特定・置換部により前記アイドルデータが置換された後のFECフレームに基づいて再度FECデータの誤り訂正・復号を行う、光信号受信方法。
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