JP6072542B2 - 害獣侵入防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地面に敷設して鹿や猪等の害獣が侵入することを防止する害獣侵入防止装置に関するものである。
近年、山林の疲弊や個体数の増加等の理由により、鹿や猪等の野生動物が山間部の農地等に侵入し農作物を食い荒らす食害が問題となっている。これら害獣が農地等に侵入することを防止する手法としては、侵入防止区域を柵やフェンス等の侵入防止柵で囲うことが一般的である。侵入防止区域を侵入防止柵で囲う場合、人間や車両の出入りは侵入防止柵の一部に設置された開閉式ゲートにて行われる。しかしながら、侵入防止区域に林野作業道等の一般道部分からの進入経路が存在する場合、通行者の妨げとなるために開閉式ゲートを設置することができず、害獣に対する有効な侵入防止策を取ることができない。
この問題点に対して下記[特許文献1]には、害獣の脚が入るほどの開口寸法の格子状もしくはハニカム状のパネル(グレーチング部材)を地面に敷設して害獣の侵入を防止する動物侵入防止装置に関する発明が開示されている。
特開2011−160733号公報
しかしながら、十分な害獣侵入防止効果を上げるためには害獣が容易に飛び越えることの出来ないある程度の区間を全て害獣侵入防止装置で敷き詰める必要がある。しかしながら、グレーチング部材の大型化には限界があるため、上記の目的を達成するためには、複数のグレーチング部材を並べて敷設する必要がある。このとき、グレーチング部材の表面に目立った継ぎ目等が存在すると害獣がこれを足場にして害獣侵入防止装置を渡る可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、グレーチング部材とU字溝部材との取付部を千鳥状に配置した害獣侵入防止効果の高い害獣侵入防止装置を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)ハニカム状の開口が一面に形成されたグレーチング部材30と、少なくとも一方の側壁上部に前記グレーチング部材30が嵌る片高部42が形成されたU字溝部材40aと、前記グレーチング部材30を構成し、前記グレーチング部材30の長辺側から見て千鳥状に配置されるとともに、前記グレーチング部材30の開口の底側に形成され、前記グレーチング部材30を前記U字溝部材40a(40b)に取り付けるための取付孔34を備えた取付部36と、を有し、
前記U字溝部材40a、40bの側壁上部がグレーチング取付手段(グレーチング取付筒45、ボルト部材47)を備えたコーナープレート部材46a、46bで構成されており、前記グレーチング取付手段はグレーチング部材30の取付部36と対応して千鳥状に配置されていることを特徴とする害獣侵入防止装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)コーナープレート部材46a、46bは、U字溝部材40a、40bの内側に向かって傾斜する傾斜部48を有することを特徴とする上記(1)記載の害獣侵入防止装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)グレーチング部材30とU字溝部材40a、40bとの間に補強用構造部材31を有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の害獣侵入防止装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)U字溝部材40a、40bの側壁下部に排水連結孔52を有し、U字溝部材40a、40bを短辺方向に連結したときに前記排水連結孔52が互いに連通することを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の害獣侵入防止装置80を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る害獣侵入防止装置は、グレーチング部材とU字溝部材との取付部を千鳥状に配置することで、高い害獣侵入防止効果を得ることができる。また、U字溝部材の側壁上面に傾斜部を設けることで害獣の足場形成を阻害する。これにより、更なる害獣侵入防止効果を得ることができる。
本発明に係る害獣侵入防止装置の側面図及び平面図である。 本発明に係るグレーチング部材の平面図及び断面図である。 本発明に係るグレーチング部材の変形例を示す図である。 本発明に係るU字溝部材の側面図及び平面図である。 本発明に係るU字溝部材の他の例の側面図及び平面図である。 本発明に係るU字溝部材のコーナープレート部材を説明する図である。 本発明に係るU字溝部材のコーナープレート部材の他の例を説明する図である。 傾斜部を備えたU字溝部材を説明する図である。 補強用構造部材を備えた害獣侵入防止装置の側面図である。 本発明に係る補強用構造部材を説明する図である。 本発明に係る害獣侵入防止装置の設置例を示す図である。
本発明に係る害獣侵入防止装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1(a)は本発明に係る害獣侵入防止装置80の側面図である。また、図1(b)は害獣侵入防止装置80の平面図である。図1に示す本発明に係る害獣侵入防止装置80は、ハニカム状の開口が一面に形成されたグレーチング部材30と、当該グレーチング部材30が設置されるU字溝部材40a、40bとで主に構成されている。尚、図1においては、U字溝部材40a、40bを車両や人間の進行方向に4つ連結した例を示している。
次に、本発明に係る害獣侵入防止装置80のグレーチング部材30を図2に示す。ここで、図2(a)はグレーチング部材30の平面図であり、図2(b)は図2(a)のX−X断面図である。本発明に係るグレーチング部材30は金属で形成されており、害獣の脚が入る程度の例えばL寸法が70mm〜150mm程度のハニカム状の開口が一面に形成された本体部32と、グレーチング部材30をU字溝部材40a、40bに固定するための取付穴34が形成された取付部36とで主に構成されている。尚、グレーチング部材30の寸法は長辺方向が約90cm〜100cmであり、短辺方向が約50cm〜60cmであり、厚みが約5cm〜8cm程度である。また、グレーチング部材30は基本的に1つのU字溝部材40a、40bに対し、長辺方向に2つ並べて設置される。尚、グレーチング上面には人間や車両に対する滑り止め用のドット38を形成することが好ましい。
グレーチング部材30の短辺はハニカム状の開口が中間位置で切断された形状となっており外枠フレームに相当する部位は存在しない。このため、グレーチング部材30を長辺方向に並べて設置した場合、その隣接部分は隣り合うグレーチング部材30の切断されたハニカム開口が合わさって上面と同様のハニカム開口を形成し、これにより害獣侵入防止装置80の上面のほとんどの領域が略同一寸法のハニカム開口となる。ここで仮に、グレーチング部材30の短辺に外枠フレームを設けた場合、害獣がこの一直線上に並ぶ外枠フレームを足場にして害獣侵入防止装置80を渡る可能性がある。しかしながら、前述のように本発明のグレーチング部材30には外枠フレームが存在せず、また害獣侵入防止装置80の上面はほぼ全て同一のハニカム開口となっているため、害獣が外枠フレームを足場にして侵入防止区域に侵入することはない。
また、グレーチング部材30における取付部36はグレーチング部材30の長辺側から見て千鳥状に配置されている。ここで仮に、取付部を一直線状に配置した場合、害獣は一定間隔で並ぶ取付部を認識し、これを足場にして害獣侵入防止装置を渡る可能性がある。しかしながら、本発明の取付部36は害獣から見て千鳥状に配置されているため、取付部36を足場として認識することが難しく、これにより害獣が取付部36を足場にして侵入防止区域に侵入することを防ぐことができる。
ハニカム開口の製造方法の一例としては、例えば金属板を屈曲して図3(a)に示すようなハニカム構成部材61を作製し、このハニカム構成部材61を交互に向かい合わせて接合することで行う。ただし、このハニカム構成部材61で形成されたグレーチング部材30は、隣接するハニカム構成部材61がハニカム開口の一面で接触する。従って、接触面部分の幅寸法(図3(a)中のWa)がハニカム構成部材61の厚さの2倍となる。このため、ハニカム構成部材61の厚みが厚い場合、害獣がこの接触面部分を足場とする可能性がある。このような場合、ハニカム開口を例えば図3(b)に示すハニカム構成部材61a、61b、61cを用いて形成する。ここで、ハニカム構成部材61aは、ハニカム構成部材61bとの接触面の上側を交互に切り欠いて形成されている。また、ハニカム構成部材61bは、ハニカム構成部材61aとは逆の接触面の上側を交互に切り欠いて形成されている。また、ハニカム構成部材61cは、ハニカム構成部材61a、61bの切り欠かれた接触面と略同等の高さ寸法で形成されている。そして、ハニカム構成部材61a、61b、61cを用いたグレーチング部材30では、端部にハニカム構成部材61cを配した上で、ハニカム構成部材61aとハニカム構成部材61bとを交互に所定の個数接合する。このときハニカム構成部材61aとハニカム構成部材61bとは、接触面の上側が交互に切り欠かれているため接触面の下側のみが接触する。よって、ハニカム構成部材61a、61b、61cを用いたグレーチング部材30では、図3(c)に示すように、グレーチング部材30の上面において接触面部分の幅寸法が増大しない。これにより、害獣が接触面部分を足場とすることを防止することができる。
次に、本発明に係る害獣侵入防止装置80のU字溝部材40a、40bに関して図4〜図8を用いて説明を行う。尚、図6ではU字溝部材40a、40bの上下を逆転して図示している。これは、後述のU字溝部材40a、40bの製造時の方向と同一となっている。また、図6においてはU字溝部材40a、40bのコンクリート部分を破線で示した。
害獣侵入防止装置80のU字溝部材40a、40bは、図4、図5に示すように、一方の側壁上部に片高部42が形成されたU字溝部材40aと、片高部42の無いU字溝部材40bとで構成される。尚、図4、図5に示すU字溝部材40a、40bは、それぞれグレーチング取付手段が異なる例を示している。ここで、図4(a)、図5(a)はU字溝部材40aの側面図であり、図4(b)、図5(b)は平面図である。また、図4(c)、図5(c)はU字溝部材40bの側面図であり、図4(d)、図5(d)は平面図である。
片高部42を有するU字溝部材40aは、害獣侵入防止装置80の外側に用いるものであり、基本的に片高部42が道路(通路)を横切るように設置される。これにより、片高部42は道路(通路)の舗装止めとして機能する。また、片高部42にはグレーチング部材30が嵌るとともに、グレーチング部材30の保護部材としての役割も果たす。
尚、U字溝部材40aの内側の側壁及びU字溝部材40bの側壁には片高部42は形成しない。ここで仮に、U字溝部材の全ての側壁に片高部に相当する部位を設けた場合、害獣侵入防止装置の上面には片高部による側壁帯が一定間隔で形成されてしまい、害獣がこの側壁帯を足場にして害獣侵入防止装置を渡る可能性がある。しかしながら、本発明に係る害獣侵入防止装置80は片高部42が内側に存在しないため、害獣侵入防止装置80の上面は全てグレーチング部材30で覆われる。よって、害獣が片高部42を足場にして侵入防止区域に侵入することを防ぐことができる。
また、U字溝部材40a、40bはコンクリート等で構成され、深さ寸法Tが害獣が侵入を躊躇う深さの約20cm〜40cm、好適には35cmの断面U字形状を呈している。よって、害獣侵入防止装置80の深さはU字溝部材40a、40bの深さ寸法Tとグレーチング部材30の厚さとが合算された値となる。
また、U字溝部材40a、40bの側壁上部は、グレーチング取付手段を備えたコーナープレート部材46a、46bで構成されている。尚、コーナープレート部材46aは片高部42を備えた側壁に用いるものであり、コーナープレート部材46bは片高部42の無い側壁に用いるものである。
ここで、図4、図6に示すU字溝部材40a、40bは、内面がグレーチング取付孔44となるグレーチング取付筒45をグレーチング取付手段として用いた例である。また、図5、図7に示すU字溝部材40a、40bは、上方に突出したボルト部材47をグレーチング取付手段として用いた例である。尚、ボルト部材47はコーナープレート部材46a、46bに予め接合しておいても良いし、図4、図6に示すグレーチング取付孔44に所定の長さの全ネジを挿入し、これをボルト部材47としても良い。
コーナープレート部材46a、46bは基本的に金属で構成されており、前述のようにグレーチング取付手段を有している。このグレーチング取付手段はグレーチング部材30の取付部36(取付穴34)と対応するものであり、コーナープレート部材46a、46bが双方の側壁に設置された状態において、グレーチング部材30の取付穴34と同じく長辺側から見て千鳥状に配置される。そして、グレーチング取付孔44を有するU字溝部材40a、40bでは、グレーチング取付孔44とグレーチング部材30の取付穴34とを合わせ、ボルト等で固定することでU字溝部材40a、40bにグレーチング部材30を設置する。また、ボルト部材47を有するU字溝部材40a、40bでは、U字溝部材40a、40bのボルト部材47をグレーチング部材30の取付穴34に嵌入し、ナット等で固定することでU字溝部材40a、40bにグレーチング部材30を設置する。このように、グレーチング取付手段をコーナープレート部材46a、46bに設けることで、U字溝部材40a、40bの側の取付部(グレーチング取付手段)の位置ズレを防止することができ、グレーチング部材30の取付を円滑に行うことができる。
尚、U字溝部材40a、40bは、図6の方向で型枠内に予めコーナープレート部材46a、46bを配置し、これにコンクリートを流し込み固化することで製造する。これにより、コーナープレート部材46a、46bをU字溝部材40a、40bに十分な強度で固定することができる。
また、U字溝部材40a、40bの側壁には、U字溝部材40a、40bの側壁同士を短辺方向に連結するための複数個のU字溝接続孔50が形成されている。このU字溝接続孔50により、U字溝部材40a、40bの連結時の位置ズレを防止することができる他、U字溝部材40a、40bの連結を円滑に行うことができる。尚、害獣侵入防止装置80の外側に用いるU字溝部材40aでは内側に位置する一方の側壁にのみU字溝接続孔50を形成することが好ましい。
また、U字溝部材40a、40bの側壁下部には、U字溝部材40a、40bを短辺方向に連結したときに互いに連通する排水連結孔52が形成されている。この排水連結孔52の存在により、害獣侵入防止装置80内に流れ込む雨水等は、U字溝部材40a、40bの長辺方向に加え短辺方向にも流下し、例えば害獣侵入防止装置80を傾斜面に設置した場合でも、流れ込んだ雨水等を道路脇の側溝等に効果的に排水することができる。尚、排水連結孔52はU字溝部材40aの外側の側壁にも形成可能である。例えば、害獣侵入防止装置80の設置場所に側溝等が存在しない場合、害獣侵入防止装置80内で一番低い場所に近い外側の側壁に排水連結孔52を設け、この排水連結孔52と遠方の排水升や側溝等とをコンクリートもしくは塩化ビニル製のパイプ部材等で連結し、このパイプ部材を通して害獣侵入防止装置80内の雨水等を所定の排水場所に排水するようにしても良い。この構成によれば、害獣侵入防止装置80に隣接する排水場所が存在しない場合でも、害獣侵入防止装置80内に流れ込む雨水等を滞留なく排水することができる。
さらに、U字溝部材40a、40bの底面には底版固定孔54が形成されている。この底板固定孔54はU字溝部材40a、40bの固定に用いるものであり、害獣侵入防止装置80の設置時には閉塞される。この底版固定孔54に関しては後の設置方法の説明において詳述する。
また、本発明に係る害獣侵入防止装置80は図8に示すように、コーナープレート部材46a、46bの上面に、U字溝部材40a、40bのU字溝側(内側)に向かって傾斜する傾斜部48を有していても良い。この傾斜部48を有する構成によれば、害獣がハニカム開口を通してU字溝部材40a、40bの側壁上面に足場を形成しようとした場合でも、傾斜部48がこの足場を不安定とする。これにより、害獣はここを足場とすることを躊躇するため、更なる害獣侵入防止効果を得ることができる。
また、傾斜部48はU字溝部材40a、40bの側壁上面とグレーチング部材30との間に隙間を形成する。この隙間は、側壁上面のハニカム開口内に入り込んだ落ち葉や土砂、雨水等をU字溝内に排出し、落ち葉や土砂等の堆積によるハニカム開口の閉塞を防止する。これにより、害獣侵入防止機能の維持を図ることができる。尚、この傾斜部48を有する構成は、後述の補強用構造部材31を用いた構成においても適用可能である。
また、本発明に係る害獣侵入防止装置80は、図9に示すように、グレーチング部材30とU字溝部材40a、40bとの間に補強用構造部材31を設けても良い。ここで、図9(a)は傾斜部48の無いU字溝部材40a、40bに補強用構造部材31を適用した例を示し、図9(b)は傾斜部48を備えたU字溝部材40a、40bに補強用構造部材31を適用した例を示している。この構成によれば、補強用構造部材31及びグレーチング部材30の厚みや材質等を変化させることで、害獣侵入防止装置80全体の強度と上面への耐荷重とを調整することができる。これにより、必要に応じて害獣侵入防止装置80の強度、耐荷重の増減が可能となる。また、要求される強度、耐荷重を維持しながら害獣侵入防止装置80の軽量化、低コスト化等を図ることができる。尚、図9ではグレーチング部材30と補強用構造部材31とが同じ厚さの例を示している。
ここで、図10(a)、(b)に補強用構造部材31の好適な一例を示す。また、図10(c)に、図10(a)の補強用構造部材31上にグレーチング部材30を重ねた状態の平面図を示す。
図10(a)に示す補強用構造部材31は、上方に位置するグレーチング部材30のハニカム開口の稜線に極力沿うように鋼板を配置し、これら鋼板により形成された略ひし形形状の開口を有している。また、図10(b)に示す補強用構造部材31は、ハニカム開口の稜線に沿うように鋼板を斜めに設置して構成されている。これらの補強用構造部材31によれば、補強用構造部材31がグレーチング部材30のハニカム開口を必要以上に閉塞しないため、グレーチング部材30の害獣侵入防止機能を損なうことなく、グレーチング部材30の補強を行うことができる。
補強用構造部材31のU字溝部材40a、40bへの取付方法は、グレーチング部材30に補強用構造部材31を溶接した後、グレーチング取付手段を用いてグレーチング部材30とともに取り付けることが好ましい。ただし、補強用構造部材31の取付方法は、この手法に限定されるわけでは無く、例えばコーナープレート部材46a、46bを多段状にして、グレーチング部材30と補強用構造部材31とを個別に設置するようにしても良い。
次に、害獣侵入防止装置80の設置方法を図11を用いて説明する。ここで、図11(a)は傾斜部48の無い害獣侵入防止装置80の設置例を示す図である。また、図11(b)は傾斜部48を備えた害獣侵入防止装置80の設置例を示す図である。先ず、地面1(舗装道、無舗装道を含む)における害獣侵入防止装置80の設置領域を所定の深さで掘削する。次に、基礎砕石20を敷き詰める。次に基礎砕石20上に鉄筋コンクリートもしくは無筋コンクリートにて基礎コンクリート22を打つ。このとき、底板固定孔54が位置する箇所に予め差し筋26を設置しておく。次に、基礎コンクリート22上に敷モルタル24を敷きU字溝部材40a、40bを所定の個数配列する。このとき基礎コンクリート22に設置されている差し筋26は、U字溝部材40a、40bの底板固定孔54内に挿入される。次に、U字溝接続孔50にボルト等を嵌入しU字溝部材40a、40bを連結するとともに、底版固定孔54にモルタル等を流し込みU字溝部材40a、40bを固定する。これにより、U字溝部材40a、40bと基礎コンクリート22とは差し筋26を介して十分な強度で固定される。尚、図中ではU字溝部材40a、40bを短辺方向のみに連結しているが、U字溝部材40a、40bは道幅に応じて長辺方向にも連結が可能である。尚、U字溝部材40a、40bの長辺方向の継ぎ目は、従来のU字溝と同様、モルタル等により固定及び防水が施される。次に、グレーチング部材30をU字溝部材40a、40bに設置し、グレーチング取付手段と取付部36とを固定する。これにより、U字溝部材40a、40bにグレーチング部材30が固定される。次に、害獣侵入防止装置80の片高部42と接するように地面1の埋め戻しもしくは再舗装を行う。これにより、害獣侵入防止装置80の設置が完了する。
以上のように、本発明に係る害獣侵入防止装置80は、グレーチング部材30が嵌る片高部42を道路側(舗装止め側)のみとし、さらにグレーチング部材30の短辺をハニカム状の開口が中間位置で切断された形状としている。これにより、害獣侵入防止装置80の上面のほとんどの領域が略同一のハニカム開口となり、高い害獣侵入防止効果を得ることができる。また、グレーチング部材30とU字溝部材40a、40bとの取付部36を千鳥状に配置しているため、害獣はこの取付部36を足場として認識することが難しく、更なる害獣侵入防止効果を得ることができる。
また、傾斜部48を有する害獣侵入防止装置80では、U字溝部材40a、40bの側壁上面を斜めとすることで、害獣がここを足場とすることを阻害する。これにより、更なる害獣侵入防止効果を得ることができる。また、傾斜部48は側壁上面に位置するハニカム開口の落ち葉や土砂による閉塞を防止する。これにより、害獣侵入防止機能の維持を図ることができる。
また、補強用構造部材31を備えた害獣侵入防止装置80では、補強用構造部材31及びグレーチング部材30の厚みや材質等を変化させることで、害獣侵入防止装置80全体の強度と上面への耐荷重とを調整することができる。これにより、必要とされる強度、耐荷重を維持しながら害獣侵入防止装置80の軽量化、低コスト化等を図ることができる。
さらに、本発明に係る害獣侵入防止装置80はU字溝部材40a、40bを用いることで、害獣の侵入を防止する十分な深さを均一且つ容易に得ることができる。また、U字溝部材を用いることで部材コストの抑制を図ることができる他、害獣侵入防止装置80の設置を容易且つ安価に行うことができる。
また、害獣侵入防止装置80を侵入防止柵の替わりに用い、侵入防止区域の周囲もしくは一辺に害獣侵入防止装置80を敷設するようにしても良い。尚、本例で示した害獣侵入防止装置80は一例であり、グレーチング取付手段と取付部との固定方法は上記以外の周知の方法を用いることができる。また、害獣侵入防止装置80の各部の寸法、形状等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
30 グレーチング部材
31 補強用構造部材
36 取付部
40a、40b U字溝部材
42 片高部
45 グレーチング取付筒(グレーチング取付手段)
46a、46b コーナープレート部材
47 ボルト部材(グレーチング取付手段)
48 傾斜部
50 U字溝接続孔
52 排水連結孔
54 底版固定孔
80 害獣侵入防止装置

Claims (4)

  1. ハニカム状の開口が一面に形成されたグレーチング部材と、
    少なくとも一方の側壁上部に前記グレーチング部材が嵌る片高部が形成されたU字溝部材と、
    前記グレーチング部材を構成し、前記グレーチング部材の長辺側から見て千鳥状に配置されるとともに、前記グレーチング部材の開口の底側に形成され、前記グレーチング部材を前記U字溝部材に取り付けるための取付孔を備えた取付部と、を有し、
    前記U字溝部材の側壁上部がグレーチング取付手段を備えたコーナープレート部材で構成されており、前記グレーチング取付手段は前記取付部と対応して千鳥状に配置されていることを特徴とする害獣侵入防止装置。
  2. コーナープレート部材は、U字溝部材の内側に向かって傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項1記載の害獣侵入防止装置。
  3. グレーチング部材とU字溝部材との間に補強用構造部材を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の害獣侵入防止装置。
  4. U字溝部材の側壁下部に排水連結孔を有し、U字溝部材を短辺方向に連結したときに前記排水連結孔が互いに連通することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の害獣侵入防止装置。
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