JP5432317B2 - 排水路を内蔵した多機能防護柵 - Google Patents

排水路を内蔵した多機能防護柵 Download PDF

Info

Publication number
JP5432317B2
JP5432317B2 JP2012095750A JP2012095750A JP5432317B2 JP 5432317 B2 JP5432317 B2 JP 5432317B2 JP 2012095750 A JP2012095750 A JP 2012095750A JP 2012095750 A JP2012095750 A JP 2012095750A JP 5432317 B2 JP5432317 B2 JP 5432317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drainage channel
protective fence
drainage
built
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012095750A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013221380A (ja
Inventor
国夫 村上
Original Assignee
ケイコン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ケイコン株式会社 filed Critical ケイコン株式会社
Priority to JP2012095750A priority Critical patent/JP5432317B2/ja
Publication of JP2013221380A publication Critical patent/JP2013221380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5432317B2 publication Critical patent/JP5432317B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Description

本発明は、車道分離帯或いは車歩道分離帯等に使用される防護柵に排水路を内蔵した技術に関する。
従来より、道路の対向車道を分離する位置に各々の車道を走行する車両が反対車道へ飛び出すことを防止したり、車道と歩道とを分離する位置に車両が車道から歩道側へ逸脱することや逆に歩行者や自転車等が歩道より車道側へ飛び出すことを防止するために分離機能と防護機能を有する防護柵が設けられている。
他方、車道分離帯或いは車歩道分離帯の側端位置には、車道や歩道の路面上の水を集めて排水するための排水機能を有するU型側溝や円形水路等が設けられている。
図6及び下記文献1に示すように、歩道側となる路側に車歩分離のための縁石A及び防護柵Bが組み合わせて用いられていても、該縁石Aは車両のタイヤ径の半分以下の高さ(約20cm程度)しかなく、車道側での運転を誤った路外逸脱車両がそれを乗り越えることは容易であった。また、防護柵Bにも進入してきた車両が突破することを防止するための突破抑止機能を備えておらず、大型車両が歩道側に飛び出すことにより数多くの悲惨な交通災害が発生していた。
近年、車両が橋から海へ転落した九州で発生した大事故は、車歩分離帯に縁石が設けられており、衝突された車両が該縁石を乗り越え、更に、橋の欄干を飛び越えたものである。また、大型クレーン車が歩道上の通学児童へ突っ込むという悲惨な事故も車歩分離帯にコンクリート製等の強度のある防護柵が設けられていたら防げたものである。
高速道路の中央分離帯には、図7に示すように、防護柵Cをコンクリート製の強度のあるものとし、排水路D等と組み合わせて設置する施工が行われているが、そのためには防護柵C及び排水路Dの各々を別々に設置しなくてはならず、多額の費用と多くの施工時間を必要とし、また、各々には所定の設置幅を必要とし、道路敷地を広く取得しなければならず、現在のところ、それらを組み合わせて施工しているところは高速道路又は重大事故が発生した箇所等のごく限られたところにすぎない。
他方、図8は、高速道路の車両が対向するランプ部の従来の施工例を示すものである。車道の中央部を根切りし、砕石等を敷き詰めて基盤Eとし、その上に排水のためのU字溝Fを設置している。該U字溝Fの設置後、その天端位置程度まで周囲の根切り部を埋め戻す第1次埋め戻しHaをし、該U字溝Fを固定させる。その後、車道の中央側路側に縁石Iを据え付けるための砕石及び均しコンクリート等による基盤Jを両路側に施工し、その各々に縁石Iを固定している。該縁石Iには該U字溝Fに雨水が流入するための流路Kが断続的に設けてあり、該流路Kには、車道上の雨水が該U字溝Fは流れ込むように所定の傾斜勾配を有して管路Lを連結施工している。
該管路Lの連結施工後、U字溝Fに溝蓋Mをし、その上方部を含め第2次埋め戻しHbをし、両縁石H間の空隙を埋める。その後、その表面側にシールコンクリートNを打設施工し、その中央部にポストコーンOを立ち上げ設置し、対向する車線の分離帯としている。
特開2007−56654号公報
上記のように、従来の防護柵は、車道や車歩道等の分離機能や防護機能を有するが、排水機能は有していなかった。他方、車道分離帯や車歩道分離帯の側端位置に設けられるU型側溝や円形水路等は、排水機能を有しているが、それらは路面下に埋設され、上記のような分離機能や車両の路外逸脱を防止する防護柵としての機能はなかった。
また、防護柵及び排水設備は、近接する位置に施工設置されるにもかかわらず、その分離機能及び防護機能並びに排水機能とは別の概念と認識されて各々別々の構築物として施工されており、部材点数の増加による管理、運搬、施工上の問題、施工工程が増加する問題及び敷地を広く必要とすること等の欠点があった。
更に、上記施工工程数が多いことにより施工日数が増加し、それにより交通規制時間増、二酸化炭素の排出増や労働災害及び交通二次災害が発生する確率が増加している等の様々な問題が生じていた。
本発明は、上記様々な問題点を解決した排水路を内蔵した多機能防護柵を提供するものである。
本発明は、道路の対向車道又は車道と歩道に設けられる基礎部分及び上部立ち上げ部分とが一体化された分離帯用又は路側用防護柵において、該基礎部分を厚くし、該基礎部分は、該上部立ち上げ部分の下方部の幅方向において車道又は/及び歩道側となる外方へ突出形成し、その内部の長手方向に排水路及び該排水路と連通する導入路並びに設備通路を形成し、通信線、水道管、ガス管等の該設備通路は、該排水路とは独立した状態で併設形成し、該導入路の入口部は車道又は歩道の表面側に位置するように該基礎部分の上方部又は上部立ち上げ部分の下方部に形成してなる排水路を内蔵した多機能防護柵を特徴とする。
また、上記導入路は、防護柵の長手方向に沿って溝状に連続形成又は適宜間隔を有して点状に断続形成してなる排水路を内蔵した多機能防護柵を特徴とする。
更に、上記導入路の入口部は、基礎部分の上方部又は上部立ち上げ部分の下方部の幅方向左右において高さが異なる位置に形成してなる排水路を内蔵した多機能防護柵を特徴とする。
また、上記基礎部分の表面側に植栽のための凹部空間を形成し、その底部に浸透水の排出口及び排水路への導入路の入口部を形成してなる排水路を内蔵した多機能防護柵を特徴とする。
更に、上記基礎部分の表面側に植栽のための凹部空間を断続的に形成し、該凹部空間間の表面側に排水路への導入路を形成してなる排水路を内蔵した多機能防護柵を特徴とする。
本発明の排水路を内蔵した多機能防護柵は、車道間又は/及び車道と歩道間に設けることによりそれらの分離機能及び車両や歩行者、自転車等がその走行位置や歩行位置より飛び出すことを防止する防護機能と、車道や歩道の路面上に集まる水を排水する排水機能、また、場合によっては各種設備の通路機能を追加してそれらを一つの構造体で兼用することができ、部材点数を減らし、品質管理及び運搬等の省略化を計ることが可能となった。
また、今まで別々に現場施工されていた現場での施工時間を短かくすることができ、それにより、労働災害が発生する確率を低く抑えることができ、更に、交通規制の短縮化により混乱と二酸化炭素の排出量を少なくすることが可能となった。
また、従来の防護柵と比較してその基礎部分の幅を1.0乃至4.0倍、厚さを1.5乃至8.0倍程度としたことで上記様々な機能を備えた防護柵を得ることができ、更に、設置のため又は現場施工における掘削等の使用領域を各々別々に施工していた従来のものと比較して大幅に狭めることができ、狭い場所でも様々な機能を備えた多機能防護柵を施工することが可能となった。
本発明の排水路を内蔵した多機能防護柵の断面図。 (a)、(c)従来の防護柵の断面図、(b)、(d)防護柵における高さ及び幅の関係を示す従来の標準仕様。 (a)、(b)、(c)、(d)本発明の排水路を内蔵した多機能防護柵の他の実施例の断面図。 (a)、(b)本発明の排水路を内蔵した多機能防護柵の他の実施例の断面図。 (a)、(c)本発明の排水路を内蔵した多機能防護柵の他の実施例の断面図、(b)同他の実施例の斜視図。 従来の縁石と防護柵との関係を示す断面図。 従来の防護柵と排水路との関係を示す断面図。 従来の高速道路のランプ部の縁石と排水路との関係を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の排水路を内蔵した多機能防護柵1を示し、該防護柵1は、車道分離帯或いは車歩道分離帯に設置されるもので、工場等で予め製造されるプレキャストコンクリートブロック製や型枠を使用した現場打或いは型枠を永久型枠として残置させた現場打或いはスリップフォーム工法等によって構築されるもの、或いは樹脂や金属又は上記コンクリート、樹脂、金属等の材料を適宜組み合わせたものである。また、強度を一層増加するために上記コンクリート、樹脂等の材料中に鉄筋、ステンレス筋、網状体等の補強材を適宜配設したものである。
該防護柵1は、上記車道分離帯或いは車歩道分離帯等の側端位置となる所定位置の地盤を掘削し又は床版に凹部を設け、その下部には必要に応じて予め基礎砕石を敷き固め層を設け、その上部に均しコンクリート等の支持層2を構築し、その上部に該防護柵1を設置又は構築する。該防護柵1は、車道面や歩道面下に埋設される部位或いはその多くが埋設される部位となる該支持層2上に設置又は構築される下部の基礎部分3と通行車両、歩行者、各種の物が飛び出すことを防止する上部の立ち上げ部分4とで構成されている。
該均しコンクリート等の支持層2は、地盤であれば掘削した底面上に上記したように基礎砕石層を設け、その上にコンクリート層や鉄筋により補強したコンクリート層等によって施工現場において構築される。また、床版等にあっては予め設置される箇所に必要に応じて補強した凹部を設け、該凹部内に防護柵1の基礎部分3が設置又は埋設されるようにしている。
該基礎部分3は、通行車両の接触や衝突に耐えることができるように所定の厚さと幅をもったコンクリート塊又は鉄筋コンクリート或いは上記した樹脂、金属又はコンクリート、樹脂、金属等の材料を適宜組み合わせたもの、また、強度を一層増加するために上記コンクリート、樹脂等の材料中に鉄筋、ステンレス筋、網状体等の補強材を適宜配設したものによって工場や施工現場或いは施工箇所で構築される。車両衝突による衝撃度に耐えることができるようにしており、図1(a)では、左右対称の断面とし、その各々の外表面は基礎部分3の上端部5より内側方向へ漸次傾斜した斜面6を設け、該斜面6より緩やかな傾斜で上方に立ち上がる前面壁7を設けた左右対称の外表面を有し、その内側は上記した材料により充実又は厚みのある材料よりなる防護柵1としている。
また、必要に応じて立ち上げ部分4の上端部から上方へ向けて延出する遮蔽機能、目隠し機能或いは横断防止機能等を有する防護壁を埋込み設置することができる。以下の各実施例でも同様の構成を採用することができる。
図2(a)乃至(d)は、社団法人日本道路協会の「車両用防護柵標準仕様」による従来の防護柵の一般的な断面形状を示している。主にフロリダ型と単スロープ型とがあり、いずれも25tの大型車が時速100km・衝突角度15度(衝撃度650kJ)という厳しい条件での実車衝突実験を行い、その結果、車両は防護柵を突破しなかった、車両は防護柵に沿って円滑に誘導された、防護柵に損傷はほとんど見られなかった及び乗員の安全が確保された等の評価内容となっている。
図2(a)は、フロリダ型の内の分離帯用土中埋め込みタイプのもので、基礎部分が立ち上げ部の両外表面より外方へ突出している形状のものである。該基礎部分の厚さと幅、立ち上げ部分の高さと幅との関係は、図2(b)に示す標準仕様の通りとなっている。
また、単スロープ型とは、図2(c)に示すように、立ち上げ部の外表面が基礎部分まで延出しているもので、上記同様、分離帯用土中埋め込みタイプのものの標準仕様は図2(d)の通りとなっている。
本実施例では、防護柵1の内、特に基礎部分3の幅と厚さを上記図2(a)乃至(d)に示した断面図及び標準仕様より幅は1.0乃至4.0倍、厚さを1.5乃至8.0倍程度とし、その基礎部分3となる内側の中央部に排水路8を設けている。
該排水路8は、防護柵1の長手方向に延設し、その断面形状は円形状又は楕円形状或いは四角形状や多角形状等の適宜な形状としている。また、車道面や歩道面下に埋設されることになる基礎部分3の上端部5或いは上部立ち上げ部分4の下方部となる斜面6の下端部位置に該排水路8の上部へ向けて傾斜状又は水平状に貫通させた導入路9の入口部10を設けている。該導入路9は、該防護柵1の長手方向に沿って溝状に連続的に形成してもよいし、点状となる位置に貫通孔として所定間隔毎に断続的に形成してもよい。
該導入路9の入口部10は、該防護柵1を設置或いは施工現場において構築した際、車道又は歩道の表面の位置と該入口部10の下部位置とを一致又は少し低くさせることにより、該路面上の雨水等が該導入路9へ流れ込んで流下し、排水路8に流入することになる。該排水路8に流入した雨水等は、構築された該防護柵1の傾斜方向に沿って長手方向のいずれかに流出されることになる。
図3(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の排水路を内蔵した多機能防護柵11の他の実施例を示している。該防護柵11は、基礎部分12を上部立ち上げ部分13の位置より幅方向に大きく外方へ突出させた実施例である。それにより大きな水路断面と安定した防護柵11を得ることができる。図3(a)、(b)は、車道又は歩道側の一方側へ基礎部分12を水平方向に突出させた実施例で、図3(a)は緩やかな傾斜外表面を有する側に突出部を設けている。該基礎部分12内の排水路14は該基礎部分12の厚さと幅に合わせて横方向に大きく形成することができる。
図3(b)は、防護柵11′の基礎部分12′から立ち上がった左右非対称の外表面を有する立ち上げ部分13′の傾斜のないほぼ垂直状に立ち上がった外表面側に突出部を設けた実施例を示している。図3(a)の実施例では断面楕円形状とし、(b)では円形状としているが、(c)では四角形状としている。実施例1と同様、円形状、楕円形状或いは四角形状や多角形状等の適宜な形状とすることができる。
また、上記基礎部分12の突出は、車道及び歩道の両側であってもよいが、該突出は車道又は歩道面と同じ高さで突出しているか一段低くし、その上部に舗装材を被せるようにすることもできる。
車道面や歩道面となる上部立ち上げ部分13と基礎部分12により表面側隅部を形成する上端部15の位置或いはその近接位置に該排水路14と連通する導入路16の入口部17を形成し、突出部のない他方側の導入路18の入口部19は、上記実施例1同様、車道又は歩道の路面の表面位置と該入口部19の下部位置とが一致する位置に形成し、該防護柵11はそれら入口部17、19が所定の位置となるように設置又は構築されることになる。
また、図3(d)に示すように、断続的に形成された導入路18′の入口部19′を基礎部分12′及び立ち上げ部分13′の表面側に沿って上方へ高く立ち上げることにより、点線で示した地盤Gのように、その高さHの範囲のいずれの位置でも排水することが可能となる。
図4(a)、(b)は、本発明の排水路を内蔵した多機能防護柵20の他の実施例を示し、単スロープ型の防護柵の範疇に入るものである。該防護柵20は、該防護柵20で仕切られた左右の路面の高さが異なる場合の実施例である。本実施例では、高い位置の路面側へ基礎部分21を厚さ及び幅方向に大きく外方へ突出させ、低い路面側の基礎部分21は低く抑えている。従って、上部立ち上げ部分22は高い路面側と低い路面側とで段が形成され、高い路面側は高い路面位置から、低い路面側は低い路面位置から立ち上がった構成としている。
該基礎部分21は、高い路面表面位置に合わせて基礎部分21の表面が露出するように設置し、高い路面側は地盤中に深く埋め込まれ、その底部は低い路面側の底部と一致させ、その厚さを厚く形成している。それにより安定した防護柵20を得ることができ、且つ該基礎部分21内の排水路23は高さのあるものを内蔵させることができる。なお、図4では、上記したように、高い路面表面に合わせて基礎部分21の表面位置としているが、該基礎部分21の表面位置を低くし、その上に表土や舗装材等で覆う構成とすることもできる。
低い路面側の導入路24は、該路面の表面位置から該排水路23と連結されることになるので傾斜の緩やかな流路となる。他方、高い路面側の導入路25は、路面表面の側端部或いは路面表面とその入口部の下部位置とが一致するように設置又は構築されるので急傾斜の流路となっている。
上記導入路25に代えて、立ち上げ部分22に高い路面の表面位置から傾斜を有して低い路面側へ貫通する導入路25′を設け、低い路面側の雨水と合流させ、導入路24により処理することもできる。
また、本実施例では、突出側の基礎部分21は厚さ及び幅方向とも厚く且つ大きく突出形成し、地盤中に深く埋設されるのでその大きさを利用して内部に該排水路23に並設して他の機能を達成するための孔路26を設けている。例えば、電線や通信線、水道管やガス管等の各種インフラのための設備通路として延設配置することができる。該基礎部分21を有効利用することができる。
図4(b)は、立ち上げ部分22′の上端部から上方へむけて防護壁を延出することにより実施例を示し、遮蔽機能、目隠し機能或いは横断防止機能を達成させるものである。図4(b)にあっては、低い路面側を車道側とし、高い路面側を歩道側とし、歩道側の歩行者や自転車等が車道側へ飛び出すことの防止をより安全としたもので、鋼製や樹脂製等の材料を組み合わせた柵状のものでも十分に効果を発揮することができる。
図5は、本発明の排水路を内蔵した多機能防護柵27の他の実施例を示し、該防護柵27は、上記実施例3と同様、該防護柵27で仕切られる左右の路面の高さが異なる場合の実施例である。路面の高さが同じであっても同様の態様をとることができる。本実施例では、高い位置の路面側へ基礎部分28を幅方向に大きく外方へ突出させ、且つ厚く形成している。低い路面側はその路面の表面位置の基礎部分28より上部立ち上げ部分29を立ち上げた構成としている。
高い路面側の該基礎部分28の表面はその路面表面と一致する位置に露出するようにし、低い路面側の該基礎部分28もその路面表面から地盤中に埋め込まれ、その両者の底部を一致させているので、該基礎部分28の厚さは厚く、且つ突出により幅の有る大きな基礎を形成することができ、これにより安定した防護柵27を得ることができる。
上記基礎部分28の幅方向への突出と上下方向の十分な厚さとにより、排水路30はその断面を適宜大きく取ることが可能である。
また、低い路面側の導入路31は、該路面の表面位置を入口部の下部位置とが一致するようにして該排水路30と連結している。他方、高い路面側の基礎部分28の表面側は該路面表面と一致させて埋設し、樹木等の植栽32のための凹部空間33を設けている。該凹部空間33に土や肥料を詰め込み、適宜植栽を施すことができる。
該凹部空間33の表面は路面表面と一致或いは低い位置となるので、そこへは路面上の雨水等が流れ込み、該凹部空間33の底部に導入路34の入口となる入口部35を設けることにより、雨水及び樹木等の育成のための残余水を該導入路34を通じて排水路30へ流し込むことができる。
また、図5(b)に示すように、防護柵27′は、高い路面側の基礎部分28′の樹木等の植栽用凹部空間が設けられている側の該凹部空間を断続的に形成し、該凹部空間間の基礎部分28′の表面側に排水路30′への導入路34′の入口部35′を設けることにより、雨水を排水路30へと流し込むことができる。
更に、図5(c)に示すように、上記導入路34′に代えて、立ち上げ部分29″に植栽用凹部空間間の表面位置から傾斜を有して低い路面側へ貫通する導入路34″を設け、低い路面側の雨水と同流させて導入路31″から排水路30″へと処理させることができる。
また、本実施例では、上記実施例3と同様、基礎部分28を上下方向に厚く、幅方向へ大きく突出形成しているので該排水路30を大きな断面のものとすることができる他、該基礎部分28内に該排水路30に並設して他の機能を達成するための孔路36を設けることができる。電線、通信線、水道管やガス管等の各種インフラのための設備通路として有効利用することができる。
1、11、20、27 防護柵
2 支持層
3、12、21、28 基礎部分
4、13、22、29 立ち上げ部分
5、15 上端部
6 斜面
7 前面壁
8、14、23、30、 排水路
9、16、18、24、25、31、34 導入路
10、17、19、35 入口部
26、36 孔路
32 植栽
33 凹部空間

Claims (5)

  1. 道路の対向車道又は車道と歩道に設けられる基礎部分及び上部立ち上げ部分とが一体化された分離帯用又は路側用防護柵において、該基礎部分を厚くし、該基礎部分は、該上部立ち上げ部分の下方部の幅方向において車道又は/及び歩道側となる外方へ突出形成し、その内部の長手方向に排水路及び該排水路と連通する導入路並びに設備通路を形成し、通信線、水道管、ガス管等の該設備通路は、該排水路とは独立した状態で併設形成し、該導入路の入口部は車道又は歩道の表面側に位置するように該基礎部分の上方部又は上部立ち上げ部分の下方部に形成してなることを特徴とする排水路を内蔵した多機能防護柵。
  2. 導入路は、防護柵の長手方向に沿って溝状に連続形成又は適宜間隔を有して点状に断続形成してなることを特徴とする請求項記載の排水路を内蔵した多機能防護柵。
  3. 導入路の入口部は、基礎部分の上方部又は上部立ち上げ部分の下方部の幅方向左右において高さが異なる位置に形成してなることを特徴とする請求項1又は2記載の排水路を内蔵した多機能防護柵。
  4. 基礎部分の表面側に植栽のための凹部空間を形成し、その底部に浸透水の排出口及び排水路への導入路の入口部を形成してなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の排水路を内蔵した多機能防護柵。
  5. 基礎部分の表面側に植栽のための凹部空間を断続的に形成し、該凹部空間間の表面側に排水路への導入路を形成してなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の排水路を内蔵した多機能防護柵。
JP2012095750A 2012-04-19 2012-04-19 排水路を内蔵した多機能防護柵 Active JP5432317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095750A JP5432317B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 排水路を内蔵した多機能防護柵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095750A JP5432317B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 排水路を内蔵した多機能防護柵

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013221380A JP2013221380A (ja) 2013-10-28
JP5432317B2 true JP5432317B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=49592561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012095750A Active JP5432317B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 排水路を内蔵した多機能防護柵

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5432317B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110241676A (zh) * 2019-06-11 2019-09-17 山西省交通规划勘察设计院有限公司 一种挖方边坡超高路段路面排水系统
JP2021110127A (ja) * 2020-01-08 2021-08-02 トヨタ自動車株式会社 歩車道境界ブロック

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1243870A (en) * 1984-05-07 1988-11-01 Walter B. Hahne Barrier with internal ducts and construction method
JPS63130507U (ja) * 1987-02-19 1988-08-26
JPH06341121A (ja) * 1993-06-01 1994-12-13 Keihan Concrete Kogyo Kk ガードフエンスの構造及び該ガードフエンスの施工方法
JP3188436B2 (ja) * 1999-10-29 2001-07-16 ケイコン株式会社 コンクリート製のプレキャストガードフェンスブロックを使用したガードフエンスの施工方法及び該施工方法により施工されたプレキャストガードフエンスブロックを使用したガードフェンスの構造
JP4385200B2 (ja) * 2007-01-20 2009-12-16 杉晃 草竹 車止めブロック及び駐車場における車止め兼植樹帯の構築方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013221380A (ja) 2013-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9816238B2 (en) Barrier
JP2007138707A (ja) 透水性舗装用歩車道境界ブロック及び透水性舗装の排水構造
JP6349486B2 (ja) エプロンにアスファルト舗装するプレキャストコンクリート街渠用自由勾配門形側溝
JP5432317B2 (ja) 排水路を内蔵した多機能防護柵
JP6961303B2 (ja) 排水溝
JP6340044B2 (ja) 張出歩道構成体と、これらを用いた張出歩道の建設方法
JP4628959B2 (ja) 集水構造及びこれを用いた排水構造
JP5535793B2 (ja) 蓋装置
KR101728128B1 (ko) 성토사면용 도로 배수시설 및 그에 따른 시공방법
JP2008261165A (ja) 歩車道境界用排水装置
JP6349485B2 (ja) エプロンにアスファルト舗装するプレキャストコンクリート副水路付きl形街渠用ブロック
CN108385461A (zh) 能保护加固路基的生态环保型拓宽道路及施工方法
KR102051860B1 (ko) 보도용 배수 트렌치
CN113389104A (zh) 路面排水系统及其施工方法
KR200351164Y1 (ko) 습지지역 도로의 빗물튀김 방지를 위한 안전시설 구조
JP3127873U (ja) 側溝及び枡の蓋構造
JP4528743B2 (ja) 側溝用集水枡及び側溝の施工方法
JP3232449U (ja) 暗渠型側溝
JP7291450B1 (ja) 歩車道境界ブロックによるセミフラット街渠
JP7124189B1 (ja) セミフラット街渠用縁石付き自由勾配門形およびボックス形側溝
CN214460528U (zh) 一种防滑坡治理防护结构
JP2000328641A (ja) 縁石付き蓋版を備えた側溝
JP2011047107A (ja) 歩車道境界ブロック及び歩車道境界排水構造
US3363521A (en) Traffic safety deflectors
JP5476233B2 (ja) 蓋装置

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20130813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5432317

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250