JP6070312B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

この発明は、回転ドラムの外周面に支持された記録媒体に吐出ヘッドから液体を吐出して画像を記録する画像記録装置に関し、特に回転ドラムを冷却する技術に関する。
特許文献1では、プリントヘッドからドラムの外周面にインクを吐出して画像を記録するプリンターが記載されている。このプリンターは、ドラムに着弾したインクをドラムによって冷却して固化させた後に、ドラムとニップを形成する印刷媒体にインクを転写して、印刷媒体に画像を印刷する。また、ドラムによってインクを効果的に冷却するために、ファンが生成する気流によってドラムが冷却されている。具体的には、軸方向に貫通してドラムに設けられた中空部に軸方向から対向するファンによって、中空部を通過する気流を生成することでドラムが冷却されている(図11)。
米国特許第5502476号公報
ところで、円筒形のプラテン(回転ドラム)の外周面に巻き掛けた記録媒体に吐出ヘッドから液体を吐出することで、記録媒体に画像を記録する画像記録装置がある。このような画像記録装置では、装置内部の熱源によって回転ドラムが加熱すると、回転ドラムが熱膨張を起こして、回転ドラムと吐出ヘッドの間隔が変動し、記録媒体に着弾する液体の位置がずれてしまう場合があった。そこで、特許文献1の技術を適用して、ファンによって回転ドラムを冷却することが考えられる。
ただし、ファンによる回転ドラムの冷却を効果的に行うためには、ファンによって生成された気流が回転ドラムの中空部を大量かつ速やかに通過して、気流と回転ドラムとの熱交換が促進されることが求められる。これに対して、特許文献1の画像形成装置では、回転ドラムの中空部に、回転ドラムの外周縁(リム)を支持する複数のアームが回転軸から放射状に設けられている。そのため、記録媒体の搬送のために回転ドラムが回転すると、アームも回転する。この際、アームの回転方向は気流の方向に対して交差(概ね直交)するため、回転するアームが気流を巻き込んで、気流の通過を妨げてしまう。このような事情から、回転ドラムの中空部に対して大量かつ速やかな気流を生成することは必ずしも容易ではなく、回転ドラムを効率的に冷却することが難しい場合があった。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、回転ドラムの外周面に支持された記録媒体に吐出ヘッドから液体を吐出して画像を記録する画像記録装置において、回転ドラムを効率的に冷却可能とする技術の提供を目的とする。
この発明にかかる画像記録装置は、上記目的を達成するために、円筒状をなした中空の外周部材の外周面に記録媒体を巻き掛けつつ回転する回転ドラムと、回転ドラムの外周面に対向して、回転ドラムの外周面に巻き掛けられた記録媒体に液体を吐出する吐出ヘッドと、回転ドラムの外周部材に囲まれた中空部を通過する気流を生成する気流生成部とを備え、回転ドラムは、当該回転ドラムの回転軸を通って回転軸の延在する軸方向に平行な軸部材と、当該回転ドラムの径方向へ軸部材から延びて外周部材を支持する板状の支持部材とを中空部内にさらに有して、軸部材を軸とする回転方向に回転し、支持部材は、当該支持部材を回転方向に貫通する通気孔を有することを特徴としている。
このように構成された発明(画像記録装置)では、回転ドラムは、円筒状をなした中空の外周部材の外周面に記録媒体を巻き掛ける。そして、回転ドラムの外周面に巻き掛けられた記録媒体に吐出ヘッドが液体を吐出することで、記録媒体に画像を記録することができる。また、回転ドラムの中空部(外周部材に囲まれた部分)を通過する気流を生成する気流生成部が設けられており、回転ドラムはこの気流によって冷却される。
ただし、回転ドラムは、その回転軸を通って当該回転軸の延在する軸方向に平行な軸部材と、その径方向へ軸部材から延びて外周部材を支持する板状の支持部材とを中空部内に有しており、軸部材を軸とする回転方向に回転する。したがって、回転ドラムの回転に伴って、中空部内にある支持部材も回転方向に回転する。しかも、支持部材の回転方向は、中空部を通過する気流の方向に交差(概ね直交)するため、回転する支持部材が気流を遮ってしまうおそれがあった。
これに対して、この発明では、支持部材を回転方向に貫通する通気孔が設けられている。したがって、気流生成部によって生成された気流は、回転方向に通気孔を抜けることで、回転方向に回転する支持部材に巻き込まれるのを回避しつつ、中空部を通過することができる。その結果、回転ドラムの中空部に対して大量かつ速やかな気流を生成して、回転ドラムを効率的に冷却することが可能となっている。
ところで、上述のとおり、回転ドラムの加熱が問題となるのは、回転ドラムの熱膨張によって回転ドラムと吐出ヘッドの間隔が変動する点にある。特に、回転ドラムの外周面の膨張は、回転ドラムと吐出ヘッドの間隔に大きく影響する。したがって、この外周面が形成された回転ドラムの外周部材を効率的に冷却することが重要となる。そこで、支持部材は、外周部材の内周面から軸部材へ向けて径方向に幅を有して、通気孔が設けられていないフィン機能部を有するように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、フィン機能部以外に設けられた通気孔によって大量かつ速やかな気流を中空部に確保しつつも、外周部材に近い支持部材の部分(フィン機能部)には気流をしっかりと当てることができる。その結果、外周部材は、このフィン機能部を介して、大量かつ速やかな気流との間での熱交換を行うことができ、外周部材の効率的な冷却を図ることができる。
この際、径方向におけるフィン機能部の幅は、径方向における通気孔の幅以上の長さを有するように、画像記録装置を構成しても良い。このようにフィン機能部に幅を持たせることで、外周部材の効率的な冷却を確実に図ることができる。
あるいは、回転ドラムの半径をrとしたとき、径方向において、回転ドラムの回転軸からの距離がr/2以内の支持部材の領域での通気孔の総面積は、回転ドラムの回転軸からの距離がr/2よりも長い支持部材の領域での通気孔の総面積よりも広いように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、回転ドラムの中心に近い支持部材の領域に偏って通気孔が設けられるため、外周部材に近い支持部材の領域に対しては、気流が抜けずに吹き付けられることとなる。その結果、外周部材は、大量かつ速やかな気流との間での熱交換を行うことができ、外周部材の効率的な冷却を図ることができる。
なお、通気孔は、外周部材の内周面から軸部材の間で径方向に複数設けられているように、画像記録装置を構成しても良い。また、通気孔は、軸方向に複数設けられているように、画像記録装置を構成しても良い。このように複数の通気孔を設けることで、支持部材による気流の妨げを効果的に抑制することができ、回転ドラムの中空部に対して大量かつ速やかな気流を生成して、回転ドラムの冷却効率を向上させることができる。
ところで、回転ドラムの外周部材の効率的な冷却を図るという上述の観点からすると、回転ドラムは、外周部材の内周面に支持部材とは別の補助放熱部材をさらに有するように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、外周部材に設けられた補助放熱部材に気流をしっかりあてることができ、外周部材は、補助放熱部材を介して、大量かつ速やかな気流との間での熱交換を行うことができ、外周部材の効率的な冷却を図ることができる。
この際、補助放熱部材は、外周部材の内周面の周方向に1周する円環形状を有するように、画像記録装置を構成しても良い。このように補助放熱部材を設けることで、補助放熱部材を介した気流と外周部材との熱交換を促進することができ、外周部材の効率的な冷却を確実に図ることができる。
この際、補助放熱部材は、気流が通過する気流方向へ傾いた壁面を気流方向の上流側に有するように、画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、補助放熱部材が気流方向の上流側に有する壁面が気流方向へ傾いているため、補助放熱部材の壁面が気流を妨げることを抑制できる。
また、吐出ヘッドが記録媒体に吐出した液体に光を照射する光照射部をさらに備え、液体は、光が照射されると発熱しながら硬化する光硬化型の液体であり、光照射部は、記録媒体の回転ドラムに巻き掛けられた部分に光を照射するように、画像記録装置を構成しても良い。このような画像記録装置では、光硬化型の液体が硬化する際の発熱によって回転ドラムが加熱されて、回転ドラムと吐出ヘッドの間隔の変動が引き起こされる。そこで、この発明の上記構成を具備することで、回転ドラムの中空部に対して大量かつ速やかな気流を生成して、回転ドラムの冷却効率を向上させることが好適となる。
特に、光照射部が記録媒体の回転ドラムに巻き掛けられた部分に光を照射するために、光硬化型の液体の硬化時の発熱で回転ドラムが加熱されて、回転ドラムと吐出ヘッドの間隔が変動するといった問題が顕著となる場合がある。そこで、この発明の上記構成を具備することで、回転ドラムの冷却効率を向上させることが極めて好適となる。
本発明を適用可能な印刷装置の概略構成を模式的に例示する正面図。 図1に示した印刷装置の概略構成を模式的に例示する平面図。 図1に示した印刷装置の概略構成を部分的に例示した前方斜視図。 図1に示した印刷装置の概略構成を部分的に例示した後方斜視図。 回転ドラムの構成を部分的に例示した前方斜視図。 補助放熱部材の断面を模式的に例示したY方向部分断面図。
図1は、本発明を適用可能な印刷装置の概略構成を模式的に例示する正面図である。なお、図1や以下の図面では必要に応じて、装置各部の配置関係を明確にするために、印刷装置1の左右方向X、前後方向Yおよび鉛直方向Zに対応したXYZ直交座標系を表示する。
印刷装置1では、繰出部2、プロセス部3および巻取部4が左右方向Xに配列されており、これら各機能部2、3、4がハウジング部材10(外装部材)に収容されている。繰出部2および巻取部4はそれぞれ繰出軸20および巻取軸40を有している。そして、繰出軸20および巻取軸40にシートS(ウェブ)の両端がロール状に巻き付けられ、それらの間に張架されている。こうして張架された経路Pcに沿ってシートSが繰出軸20からプロセス部3に搬送されてプロセスユニット3Uによる印刷処理を受けた後、巻取軸40へと搬送される。シートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱自在な芯管(図示省略)を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSを回転ドラム30で支持しつつ、回転ドラム30の外周面301aに沿って配置されたプロセスユニット3Uにより処理を適宜行って、シートSに画像を印刷するものである。このプロセス部3では、回転ドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが回転ドラム30に支持されて、画像の印刷を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送経路の下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
回転ドラム30は、Y方向に平行な中心線を持つ円筒形状のドラムである。回転ドラム30は、軸方向Yに貫通する中空部300を有して、中空部300を囲む外周部材301の外周面301aにシートSを巻き掛ける。さらに回転ドラム30は、その円筒形状の中心線を通って軸方向に延びる回転軸302を中空部300内に有している。回転軸302は、図示を省略する支持機構によって回転自在に支持されており、回転ドラム30は、回転軸302を中心に回転する。
このような回転ドラム30の外周面301aに、前駆動ローラー30から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが裏面側から巻き掛けられる。そして、回転ドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持する。ちなみに、プロセス部3では、回転ドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31と回転ドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、回転ドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、回転ドラム30に対して搬送方向Dsの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、回転ドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、回転ドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の紙面において時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、回転ドラム30の外周面301aに支持される。また、プロセス部3では、回転ドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を印刷するために、プロセスユニット3Uが設けられている。このプロセスユニット3Uは、回転ドラム30の外周面301aに沿った円弧形状のユニット支持部材35を有し、印刷ヘッド36a〜36e、UV照射器37a、37bをユニット支持部材35で支持する。
搬送方向Dsに順番に並ぶ4個の印刷ヘッド36a〜36dは、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応し、インクジェット方式で対応する色のインクをノズルから吐出する。これら4個の印刷ヘッド36a〜36dは回転ドラム30の回転軸302から放射状に配置されて、回転ドラム30の外周面301aに沿って並ぶ。そして、各印刷ヘッド36a〜36dは、ユニット支持部材35によって回転ドラム30に対して位置決めされ、若干のクリアランス(回転ギャップ)を空けて回転ドラム30に対向する。これによって、各印刷ヘッド36a〜36dは、所定のペーパーギャップを空けて、回転ドラム30に巻き掛けられたシートS表面に対向する。こうしてユニット支持部材35によってペーパーギャップが規定された状態で、各印刷ヘッド36a〜36dがインクを吐出することで、シートS表面の所望の位置にインクが着弾して、シートS表面にカラー画像が形成される。
印刷ヘッド36a〜36dで使用するインクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセスユニット3Uでは、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UV照射器37a、37bが設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。4個の印刷ヘッド36a〜36dの各間には、仮硬化用のUV照射器37aが配置されている。つまり、UV照射器37aは比較的弱い紫外線を照射することで、インクの形状が崩れない程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを完全に硬化させるものではない。一方、4個の印刷ヘッド36a〜36dに対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUV照射器37bが設けられている。つまり、UV照射器37bは、UV照射器37aより強い紫外線を照射することで、インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。こうして仮硬化・本硬化を実行することで、複数の印刷ヘッド36a〜36dが形成したカラー画像をシートS表面に定着させることができる。
さらに、UV照射器37bに対して搬送方向Dsの下流側には、印刷ヘッド36eが設けられている。この印刷ヘッド36eは、透明のUVインクをインクジェット方式でノズルから吐出する。印刷ヘッド36eは、ユニット支持部材35によって回転ドラム30に対して位置決めされ、若干のクリアランス(プラテンギャップ)を空けて回転ドラム30に対向する。これによって、印刷ヘッド36eは、所定のペーパーギャップを空けて、回転ドラム30に巻き掛けられたシートS表面に対向する。こうしてユニット支持部材35によってプラテンギャップが規定された状態で、印刷ヘッド36eがインクを吐出することで、シートS表面の所望の位置にインクが着弾して、シートS表面のカラー画像が透明インクで覆われる。
このように印刷ヘッド36a〜36e、UV照射器37a、37bがユニット支持部材35に装着されて、プロセスユニット3Uが構成されている。なお、ユニット支持部材35は、Y方向に延びる2本のレール351にX方向から架け渡されており、印刷ヘッド36a〜36e、UV照射器37a、37bを伴ってレール351上をY方向に移動自在となっている。そして、シートSへ印刷を実行する場合は、ユニット支持部材35は回転ドラム30へ対向する印刷位置Ta(図2)に位置決めされる。一方、印刷ヘッド36a〜36e、UV照射器37a、37bへ、作業者がメンテナンスを実行する場合は、ユニット支持部材35は、回転ドラム30からY方向へ外れた作業位置Tc(図2)に位置決めされる。これによって、回転ドラム30から離れた作業位置Tcで、作業者が印刷ヘッド36a〜36e、UV照射器37a、37bへのメンテナンスを実行できる。なお、作業者による作業位置Tcへのアクセスは、ハウジング部材10の後側(−Y側)に設けられた開閉扉(図示を省略)を開けて実行される。
さらに、プロセス部3では、印刷ヘッド36eに対して搬送方向Dsの下流側に、UV照射器38が設けられている。このUV照射器38は強い紫外線を照射することで、印刷ヘッド36eが吐出した透明インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。これによって、カラー画像を覆う透明インクをシートS表面に定着させることができる。
プロセス部3によりカラー画像の形成されたシートSは、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。この巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が図1の紙面において時計回りに回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱自在な芯管(図示省略)を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
ところで、印刷ヘッド36a〜36eから吐出されるUVインクは、紫外線の照射によって発熱しながら硬化する。そのため、UVインクからの熱がシートSを介して回転ドラム30に伝導して、回転ドラム30を熱膨張させる。その結果、回転ドラム30と印刷ヘッド36a〜36eの間隔(プラテンギャップ)が変動するおそれがある。特に、図1に示すように、シートSの回転ドラム30に巻き掛けられた部分にUVランプ37a、37b、38が紫外線を照射する印刷装置1では、UVインクの硬化時の発熱で回転ドラム30が加熱されてプラテンギャップが変動するといった問題が顕著となる場合がある。また、UVインクからの熱以外にも、UVランプ37a、37b、38が発する熱によっても回転ドラムが加熱されるおそれがある。そこで、印刷装置1は、回転ドラム30を冷却するために、回転ドラム30の中空部300を通過する気流を生成する気流生成機構を備える。続いては、図1に図2〜図4を加えて、気流生成機構を中心に説明を行う。
図2は、図1に示した印刷装置の概略構成を模式的に例示する平面図である。図3は、図1に示した印刷装置の概略構成を部分的に例示した前方斜視図である。図4は、図1に示した印刷装置の概略構成を部分的に例示した後方斜視図である。図3および図4では、ハウジング部材10の上部が取り外されて印刷装置1の内部構成が示されるとともに、プロセスユニット3UやシートS等の装置各部の記載が省略されている。また図4では排気ファン63を、フレーム部材83に対して透視した状態で記載している。
図2から明らかなように、印刷装置1では、シートSへの画像形成を行う印刷空間Raと、Y方向の後側(−Y側)で印刷空間Raに隣接する流路空間Rbと、Y方向の後側(−Y側)で流路空間Rbに隣接する作業空間Rcとが設けられている。そして、気流生成機構6は、図1に示した各構成(回転ドラム30等)が配備された印刷空間RaをY方向に抜ける気流を、流路空間Rbを介して排出するものである。具体的には、気流生成機構6は、回転ドラム30に対して軸方向Yの前側(+Y側)に設けられた4個の送風ファン61と、回転ドラム30に対して軸方向Yの後側(−Y側)に設けられた6個の排気ファン62、63とを有する。
4個の送風ファン61は、回転ドラム30の回転中心線(円筒形状の中心線)を含んで水平な仮想平面P30に対して下方(印刷ヘッド36a〜36eが配置された仮想平面P30の上方に対して逆側)でX方向に並ぶ。各送風ファン61は、回転ドラム30の軸方向Yを向いて、中空部300に対向する。ハウジング部材10には、軸方向Yの前側(+Y側)から中空部300に対向するルーバー11が形成されており、各送風ファン61は、ルーバー11を介して装置1外部から取り入れた空気を回転ドラム30の中空部300に送風する。これら4個の送風ファン61のうち、真ん中の2個の送風ファン61は、両端の2個の送風ファン61よりも下方にずらして配置されている。こうして、中空部300の形状に応じて4個の送風ファン61を配置することで、中空部300に効率的に送風することが可能となっている。
6個の排気ファン62、63も、回転ドラム30の回転中心線を含んで水平な仮想平面P30に対して下方に配置されている。これら排気ファン62、63は、回転ドラム30の中空部300から吸い込んだ空気を、流路空間Rbを介して装置1外部に排出する。6個の排気ファン62、63のうち、4個の排気ファン62は、回転ドラム30の軸方向Yに中空部300の逆側を向いた状態で、印刷空間Raと流路空間Rbの境界に配置されている。したがって、各排気ファン62は、中空部300から吸い込んだ空気を、軸方向Yに平行に流路空間Rbへ吐き出す。
一方、2個の排気ファン63は、回転ドラム30の軸方向Yに直交する水平方向Xに両外側を向いた状態で、水平方向Xにおける中空部300の両端に対応して配置されている。したがって、水平方向Xの右側(−X側)の排気ファン63は、中空部300から吸い込んだ空気や排気ファン62が吐き出した空気を、水平方向Xの右側(−X側)へ向けて流路空間Rbに沿って吐き出す。また、水平方向Xの左側(+X側)の排気ファン63は、回転ドラム30の中空部300から吸い込んだ空気や排気ファン62が吐き出した空気を、水平方向Xの左側(+X側)へ向けて流路空間Rbに沿って吐き出す。ハウジング部材10には、水平方向Xにおける流路空間Rbの両端に対応する箇所にルーバー12が設けられており、各排気ファン63が吐き出した空気は、ルーバー12を介して装置1外部へ出る。
このように送風ファン61および排気ファン62、63を有する気流生成機構6が設けられている。そのため、印刷装置1内部では、回転ドラム30の中空部300を軸方向Yに抜けて流路空間Rbに空気が流れ込む気流Faと、回転ドラム30から流路空間Rbに流れ込んだ空気が水平方向Xへ向いて排出される気流Fbとが生成される。つまり、装置1外部から取り込まれた空気は、気流Faに沿って軸方向Yへ移動した後に、気流Fbに沿って水平方向Xへ移動して、装置1外部へ出る。この際、水平方向Xへ向く排気ファン63が気流Faの先に配置されていることから、気流Faから気流Fbへの気流の切り換えがスムーズに実行される。このように、排気ファン63は、回転ドラム30の中空部300から空気を排気するだけでなく、気流を切り換える気流切換ファンとしても機能している。
また、印刷装置1では、印刷空間Ra、流路空間Rbおよび作業空間Rcを仕切るように配置されたフレーム部材81、82、83が設けられている。フレーム部材81、82、83は、X方向に延びる略平板形状を具備しており、Y方向にこの順番で配置されている。フレーム部材81は、ハウジング部材10のY方向の前側(+Y側)のフロント部分と回転ドラム30の間に配置され、X方向に並ぶ4個の開口811をルーバー11と中空部300の間に有する。そして、フレーム部材81は、各開口811に嵌め込まれた送風ファン61を保持する。フレーム部材82は、印刷空間Raと流路空間Rbとの境界に配置され、中空部300に対向してX方向に並ぶ4個の開口821を有する。そして、フレーム部材82は、各開口821に嵌め込まれた排気ファン62を保持する。また、フレーム部材82は、印刷空間Raと流路空間Rbとの間を仕切って、中空部300以外の箇所において空間Ra、Rb間の気流を遮る機能を果たす。フレーム部材83は、流路空間Rbと作業空間Rcの境界に配置されており、流路空間Rbと作業空間Rcとの間を仕切って、空間Rb、Rc間の気流を遮る機能を果たす。
ちなみに、上述したとおり、印刷空間Raの印刷位置Taと作業空間Rcの作業位置Tcとの間で、ユニット支持部材35は、印刷ヘッド36a〜36e、UV照射器37a、37bを伴ってY方向に移動自在である。こうして流路空間Tbを跨いで移動するユニット支持部材35への干渉を防止するために、フレーム部材82、83は、これら機能部35、36e〜36e、37a、37bの移動経路よりも低く構成されている。ただし、空間Rb、Rc間の気流をしっかりと遮るために、フレーム部材83は、排気ファン62、63よりも高く構成されている。具体的には、フレーム部材82、83の高さは、Y方向に回転ドラム30と対向する範囲では、仮想平面P30の高さと同じになっている。
以上が、回転ドラム30を冷却する気流Fa、Fbを生成する気流生成機構6の構成である。続いては、気流生成機構6の冷却対象である回転ドラム30の一例について詳述する。図5は、回転ドラムの構成を部分的に例示した前方斜視図である。上述のとおり、回転ドラム30は、軸方向Yに貫通する中空部300を囲む外周部材301(リム)と、中空部300内に配置されて軸方向Yに伸びる回転軸302とを有する。さらに、図5に示すように、回転ドラム30は、回転軸302からその径方向へ放射状に延びて、回転方向Ds(周方向)に等角度を開けて並ぶ複数のアーム303(リブ)を中空部300内に有する。そして、外周部材301の内周面301bが複数のアーム303によって回転軸302に接続される。こうして、外周部材301が複数のアーム303によって支持される。
アーム303は、回転ドラム30の径方向の外側へ向かうに連れて薄くなる平板形状に構成され、軸方向Yにおいて外周部材301と同じ長さを有する。アーム303には、軸方向Yに長尺で径方向に幅Waの長孔形状を有して回転方向Dsに貫通する通気孔303aが形成されている。通気孔303aは、アーム303において、軸方向Yおよび径方向のそれぞれに複数ずつ設けられて、二次元的に配列されている。さらに、アーム303の外側の領域には、通気孔303aが形成されていないフィン機能部303bが設けられている。このフィン機能部303bは、径方向において、外周部材301の内周面301bから回転軸302へ向けて幅Wbに渡って設けられており、通気孔303aの幅Wa以上の幅Wbを有する。軸方向Yにおいては、フィン機能部303bは、外周部材301の全長に渡って設けられている。
見方を変えると、回転ドラム30の半径をrとしたとき、通気孔303aは次のように設けられているとも言える。つまり、径方向において、回転ドラム30の中心線からの距離がr/2以内のアーム303の領域R1での通気孔303aの総面積は、回転ドラム30の中心線からの距離がr/2よりも長いアーム303の領域R2での通気孔303aの総面積よりも広い。こうして、回転ドラム30の中心に近いアーム303の領域に偏って通気孔303aが設けられている。
さらに、回転ドラム30は、周縁部301の内周面301bに形成された補助放熱部材304を有する。補助放熱部材304は、外周部材301の内周面301bにおいて回転方向Ds(周方向)へ1周する円環形状を有しており、軸方向Yに等間隔を空けて複数設けられて、図6に示す断面形状を有する。ここで、図6は、補助放熱部材の断面を模式的に例示したY方向部分断面図である。図6に示すように、複数の補助放熱部材304のぞれぞれは、外周部材301の内周面301bから突出して形成されて、内周面301bから同一の厚みT304を有する。各補助放熱部材304は、軸方向Yへの断面において、内周面301bから径方向に離れるにつれて細くなる台形状を有している。つまり、補助放熱部材304は、中空部300を通過する気流Faの上流側において、気流Faの方向に傾いた壁面304aを有する。また、補助放熱部材304は外周部材の形状を維持する補強部材としての機能も有している。
そして、図5および図6のような構成を具備する回転ドラム30の中空部300を、気流生成部6により生成された気流Faが通過する。その結果、気流Faと回転ドラム30との間で熱交換が行われて、回転ドラム30が冷却され、プラテンギャップ(ペーパーギャップ)の変動が抑制される。こうして、シートSへのインクの着弾位置を安定させて、良好な画像を形成することが可能となっている。
以上に説明したように、この実施形態では、回転ドラム30は、円筒状をなした中空の外周部材301の外周面301aにシートSを巻き掛ける。そして、回転ドラム30の外周面301aに巻き掛けられたシートSに印刷ヘッド36a〜36eがインクを吐出することで、シートSに画像を記録することができる。また、回転ドラム30の中空部300(外周部材301に囲まれた部分)を通過する気流Faを生成する気流生成部機構6が設けられており、回転ドラム30はこの気流Faによって冷却される。
ただし、回転ドラム30は、その回転中心(回転軸)を通って当該回転中心の延在する軸方向Yに平行な回転軸302と、その径方向へ回転軸302から延びて外周部材301を支持するアーム303とを中空部300内に有しており、回転軸302を中心とする回転方向Dsに回転する。したがって、回転ドラム30の回転に伴って、中空部300内にあるアーム303も回転方向Dsに回転する。しかも、アーム303の回転方向Dsは、中空部303を通過する気流Faの方向に交差(概ね直交)するため、回転するアーム303が気流Faを遮ってしまうおそれがあった。
これに対して、この実施形態では、アーム303を回転方向Dsに貫通する通気孔303aが設けられている。したがって、気流生成機構6によって生成された気流Faは、回転方向Dsに通気孔303aを抜けることで、回転方向Dsに回転するアーム303に巻き込まれるのを回避しつつ、中空部300を通過することができる。その結果、回転ドラム30の中空部300に対して大量かつ速やかな気流Faを生成して、回転ドラム30を効率的に冷却することが可能となっている。
ところで、上述のとおり、回転ドラム30の加熱が問題となるのは、回転ドラム30の熱膨張によって回転ドラム30と印刷ヘッド36a〜36eの間隔が変動する点にある。特に、回転ドラム30の外周面301aの膨張は、回転ドラム30と印刷ヘッド36a〜36eの間隔に大きく影響する。したがって、この外周面301aが形成された回転ドラム30の外周部材301を効率的に冷却することが重要となる。これに対してこの実施形態のアーム303は、外周部材301の内周面301bから回転軸302へ向けて径方向に幅Wbを有して、通気孔303aが設けられていないフィン機能部303bを有する。このような構成では、フィン機能部303b以外に設けられた通気孔303aによって大量かつ速やかな気流Faを中空部300に確保しつつも、外周部材301に近いアーム303の部分(フィン機能部303b)には気流Faをしっかりと当てることができる。その結果、外周部材301は、このフィン機能部303bを介して、大量かつ速やかな気流Faとの間での熱交換を行うことができ、外周部材301の効率的な冷却を図ることができる。
特に、径方向におけるフィン機能部303bの幅Wbは、径方向における通気孔303aの幅Wa以上の長さを有する。このようにフィン機能部303bに幅Wb(≧Wa)を持たせることで、外周部材301の効率的な冷却を確実に図ることができる。
また、この実施形態では、径方向において、回転ドラム30の中心線からの距離がr/2以内のアーム303の領域での通気孔303aの総面積は、回転ドラム30の中心線からの距離がr/2よりも長いアーム303の領域での通気孔303aの総面積よりも広い(rは回転ドラム30の半径)。このような構成では、回転ドラム30の中心に近いアーム303の領域に偏って通気孔303aが設けられるため、外周部材301に近いアーム303の領域に対しては、気流Fが抜けずに吹き付けられることとなる。その結果、外周部材301は、大量かつ速やかな気流Faとの間での熱交換を行うことができ、外周部材301の効率的な冷却を図ることができる。
さらに、この実施形態では、外周部材301の内周面301bから回転軸302の間で径方向に複数の通気孔303aが各アーム303に設けられている。また、軸方向Yにおいても、複数の通気孔303aが各アーム303に設けられている。このように複数の通気孔303aを各アーム303に設けることで、アーム303による気流Faの妨げを効果的に抑制することができ、回転ドラム30の中空部300に対して大量かつ速やかな気流Faを生成して、回転ドラム30の冷却効率を向上させることができる。
また、この実施形態では、外周部材301の内周面301bにアーム303とは別の補助放熱部材304がさらに設けられている。このような構成では、外周部材301に設けられた補助放熱部材304に気流Faをしっかりあてることができ、外周部材301は、補助放熱部材304を介して、大量かつ速やかな気流Faとの間での熱交換を行うことができ、外周部材301の効率的な冷却を図ることができる。
特に、この実施形態では、外周部材301の内周面301bの周方向に1周する円環形状に補助放熱部材304が形成されている。このように補助放熱部材304を設けることで、補助放熱部材304を介した気流Faと外周部材301との熱交換を促進することができ、外周部材301の効率的な冷却を確実に図ることができる。
しかも、補助放熱部材304は、気流Faが通過する方向へ傾いた壁面304aを気流Faの方向の上流側に有する。このように、補助放熱部材304が気流Fa方向の上流側に有する壁面304aを気流Faの方向へ傾けることで、補助放熱部材304の壁面404aが気流Faを妨げることを抑制できる。
さらに、補助放熱部材304は、軸方向Yに複数設けられており、各補助放熱部材304は、外周部材301の内周面301bから同一の厚みT304を有する。このように複数の補助放熱部材304の厚みT304を揃えることで、補助放熱部材304が気流Faを妨げることを抑制できる。
このように、本実施形態では、印刷装置1が本発明の「画像記録装置」の一例に相当し、回転ドラム30が本発明の「回転ドラム」の一例に相当し、中空部300が本発明の「中空部」の一例に相当し、外周部材301が本発明の「外周部材」の一例に相当し、外周面301aが本発明の「外周面」の一例に相当し、内周面301bが本発明の「内周面」の一例に相当し、回転軸302が本発明の「軸部材」の一例に相当し、アーム303が本発明の「支持部材」の一例に相当し、通気孔303aが本発明の「通気孔」の一例に相当し、フィン機能部303bが本発明の「フィン機能部」の一例に相当し、補助放熱部材304が本発明の「補助放熱部材」の一例に相当し、回転方向Dsが本発明の「回転方向」の一例に相当し、気流生成機構6が本発明の「気流生成部」の一例に相当し、気流Faが本発明の「気流」の一例に相当し、印刷ヘッド36a〜36eが本発明の「吐出ヘッド」の一例に相当し、UVランプ37a,37b,38が本発明の「光照射部」の一例に相当し、シートSが本発明の「記録媒体」の一例に相当し、UVインクが本発明の「液体」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、回転ドラム30を膨張させる熱としてUVインクの硬化反応熱を挙げて、本発明の適用事例について説明した。しかしながら、回転ドラム30を膨張させる熱源はUVインクに限られない。したがって、モーターやアクチュエーターといった駆動源が熱源となる場合についても本発明を好適に適用することができる。よって、UVインクを用いない印刷装置1も本発明の適用対象となり得る。
また、アーム303の形状、個数および配置態様等については、適宜変更が可能である。また、アーム303に設けた通気孔303aの形状、個数および配置態様等についても、適宜変更が可能であり、例えば通気孔303aがアーム303において占める面積関係は上記に限られない。
さらに、アーム303に設けたフィン機能部303bの配置態様も適宜変更が可能である。したがって、フィン機能部303bは、軸方向Yにおいて、外周部材301の全長に渡って設けられる必要はなく、部分的に設けられても良い。あるいは、フィン機能部303bを排することも可能である。
また、回転ドラム30に設けられた補助放熱部材304の形状、個数および配置態様等についても適宜変更が可能である。あるいは、補助放熱部材304を排することも可能である。
また、気流生成機構6についても種々の変更が可能である。したがって、送風ファン61や排気ファン62、63の個数および配置態様等についても適宜変更が可能である。あるいは、送風ファン61のみや排気ファン62のみで気流Faを生成するように、気流生成機構6を構成してもよい。
さらに、印刷ヘッド36a〜36eやUVランプ37a、37b、38の個数および配置態様等についても適宜変更が可能である。したがって、例えばUVランプ37a、37b、38は、シートSの回転ドラム30への巻き掛け部に対向して配置される必要は必ずしもない。
1…印刷装置、 30…回転ドラム、 300…中空部、 301…外周部材、 301a…外周面、 301b…内周面、 302…回転軸、 303…アーム、 303a…通気孔、 303b…フィン機能部、 304…補助放熱部材、 Ds…回転方向、 6…気流生成機構、 61…送風ファン、 62…排気ファン、 63…排気ファン、 Fa,Fb…気流、 36a〜36e…印刷ヘッド、 37a,37b,38…UVランプ、 S…シート

Claims (10)

  1. 円筒状をなした中空の外周部材の外周面に記録媒体を巻き掛けつつ回転する回転ドラムと、
    前記回転ドラムの前記外周面に対向して、前記回転ドラムの前記外周面に巻き掛けられた前記記録媒体に液体を吐出する吐出ヘッドと、
    前記回転ドラムの前記外周部材に囲まれた中空部を通過する気流を生成する気流生成部と
    を備え、
    前記中空部は、前記回転ドラムの回転軸の延在する軸方向に貫通し、
    前記回転ドラムは、前記回転軸を通って前記軸方向に平行な軸部材と、当該回転ドラムの径方向へ前記軸部材から延びて前記外周部材を支持する板状の支持部材とを前記中空部内にさらに有して、前記軸部材を軸とする回転方向に回転し、
    前記支持部材は、当該支持部材を前記回転方向に貫通する通気孔を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記回転ドラムの半径をrとしたとき、前記径方向において、前記回転ドラムの回転軸からの距離がr/2以内の前記支持部材の領域での前記通気孔の総面積は、前記回転ドラムの回転軸からの距離がr/2よりも長い前記支持部材の領域での前記通気孔の総面積よりも広い請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記支持部材は、前記外周部材の内周面から前記軸部材へ向けて前記径方向に幅を有して、前記通気孔が設けられていないフィン機能部を有する請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記径方向における前記フィン機能部の幅は、前記径方向における前記通気孔の幅以上の長さを有する請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記通気孔は、前記外周部材の内周面から前記軸部材の間で前記径方向に複数設けられている請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記通気孔は、前記軸方向に複数設けられている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  7. 前記回転ドラムは、前記外周部材の内周面に前記支持部材とは別の補助放熱部材をさらに有する請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  8. 前記補助放熱部材は、前記外周部材の内周面の周方向に1周する円環形状を有する請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記補助放熱部材は、前記気流が通過する気流方向へ傾いた壁面を前記気流方向の上流側に有する請求項1ないし8のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  10. 前記吐出ヘッドが前記記録媒体に吐出した前記液体に光を照射する光照射部をさらに備え、
    前記液体は、前記光が照射されると発熱しながら硬化する光硬化型の液体であり、
    前記光照射部は、前記記録媒体の前記回転ドラムに巻き掛けられた部分に前記光を照射する請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
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