JPH11221914A - インクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント装置

Info

Publication number
JPH11221914A
JPH11221914A JP2744098A JP2744098A JPH11221914A JP H11221914 A JPH11221914 A JP H11221914A JP 2744098 A JP2744098 A JP 2744098A JP 2744098 A JP2744098 A JP 2744098A JP H11221914 A JPH11221914 A JP H11221914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
support
intermediate transfer
transfer surface
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2744098A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Yoshimoto
康浩 吉本
Seiji Tsutsui
誠二 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2744098A priority Critical patent/JPH11221914A/ja
Publication of JPH11221914A publication Critical patent/JPH11221914A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、始動スイッチオンから中間転写
面の加温を効率よくして早期の立ち上がりができ、か
つ、中間転写面に付着したインク粒滴の広がりに起因す
る画像の解像度の劣化を防止できるインクジェットプリ
ント装置を得る。 【解決手段】 第1および第2の送風機20、21が、
回転ドラム1の両端に、軸心方向からみて軸心に対して
対称な位置関係となるように配設され、第1および第2
のヒータ22、23が第1および第2の送風機20、2
1の下流側に配設されている。さらに第1および第2の
循環路カバー24、25が回転ドラム1の両端に配設さ
れ、加温空気の循環路を構成している。そして、温度コ
ントローラ28が、温度センサ12の検出信号に基づい
て、送風機20、21およびヒータ22、23を制御し
て、中間転写面14の温度を規定の温度範囲に保持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相変化インクを
回転ドラムの外周表面に形成された中間転写面にインク
粒滴にして飛着させて画像形成するインクジェットプリ
ント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は例えば特開平7−276621号
公報に記載された従来の相変化インクを用いたインクジ
ェットプリント装置を示す横断面図、図4は図3に示さ
れたインクジェットプリント装置の部分切欠図である。
図3及び図4において、回転ドラム1は、円筒状の支持
体1aと、この支持体1aの軸心位置に配置された軸1
bと、この軸1bの外周面から径方向に放射状に延出さ
れて支持体1aを支持する複数のリブ1cとから構成さ
れ、適当なハウジング(図示せず)に回転自在に支持さ
れている。この支持体1aの外周面には、液体層からな
る中間転写面14が塗布形成されている。そして、イン
クジェットノズル2から噴射された相変化インクのイン
ク粒滴3が、この中間転写面14上に飛着されて画像が
形成される。ヒータ4は、回転ドラム1の支持体1aの
全幅を加温できるように、支持体1aの外側に、支持体
1aの幅方向の全域にわたって支持体1aの外周面に近
接して配置されている。転写ローラ8は、ハウジングに
回転自在に取り付けられ、支持体1aと当接状態となっ
ている。この転写ローラ8は内部にヒータ8aが内蔵さ
れており、転写に必要な温度に加温されるようになって
いる。
【0003】記録媒体5をガイドするガイド板6及び記
録媒体5を余熱する余熱ヒータ7が転写ローラ8と支持
体1aとのニップ部15の記録媒体5の搬入側に配設さ
れている。また、剥離部材9がニップ部15の記録媒体
5の搬出側に配設され、画像が転写された記録媒体5を
中間転写面14から分離できるようになっている。液体
塗布装置10は、例えば液体を含浸させた不織物等の液
体塗布部材を備え、回転ドラム1の支持体1aの外周面
に接離可能に構成され、通常時には支持体1aから離れ
た位置に保持されている。そして、この液体塗布装置1
0は、画像形成動作に先立って、液体塗布部材が支持体
1aの外周面に接するように移動され、回転ドラム1の
回転を利用して支持体1aの外周面に液体層を塗布形成
する。この液体層は中間転写面14を構成するもので、
インク粒滴3が中間転写面14上に飛着される際にはイ
ンク粒滴3を飛着した位置に正確に保持し、インク粒滴
3が記録媒体5に転写される際にはインク粒滴3が中間
転写面14に残留するのを防止するように作用する。
【0004】図4において、温度センサ12が回転ドラ
ム1の支持体1aの外周端部に配設され、送風機13が
支持体1aの一端側に配設されている。そして、温度コ
ントローラ11が、支持体1aを規定の温度範囲に保持
するように、温度センサ12の検出信号に基づいて、ヒ
ータ4及び送風機13を駆動制御している。つまり、支
持体1aの温度が規定の温度範囲に入るようにヒータ4
の通電電流が制御される。そして、支持体1aの温度が
規定の温度範囲を越えると、送風機13が駆動され、外
気が支持体1a内に送気され、支持体1aが冷却され
る。このとき、外気は、図4中矢印Aで示されるよう
に、リブ1cの間を通って支持体1a内を通り抜け、支
持体1a全体が均一に冷却される。
【0005】つぎに、上記従来のインクジェットプリン
ト装置の動作について説明する。インクジェットプリン
ト装置が作動されると、温度コントローラ11が、温度
センサ12の検出信号に基づいてヒータ4の加熱制御及
び送風機13の駆動制御を行う。その結果、回転ドラム
1、即ち中間転写面14は、インクが固化せず、かつ、
流れない程度の規定の温度範囲に保持される。また、ヒ
ータ8aが駆動されて、転写ローラ8が転写に必要な温
度に保持される。さらに、余熱ヒータ7が駆動されて、
プリントの準備段階が完了する。液体塗布装置10が回
転ドラム1の支持体1aの外周面に接する位置に移動さ
れ、回転ドラム1の回転を利用して、支持体1aの外周
面の全面に液体層を塗布し、中間転写面14を形成す
る。その後、液体塗布装置10は、回転ドラム1の支持
体1aの外周面から離れた位置に移動される。インクジ
ェットノズル2内では、インクを加熱してその粘度を低
下させて液状体にしている。
【0006】そこで、制御部(図示せず)の指令によ
り、回転ドラム1を一定の速度で回転させ、インクジェ
ットノズル2を回転ドラム1の軸心と平行な方向に走査
させながら形成画像に対応させてインクを噴射させる。
インクジェットノズル2から噴射されたインク粒滴3は
中間転写面14上に飛着し、所望の画像が中間転写面1
4上に形成される。そして、インク粒滴3の付着した部
位が回転ドラム1の回転により転写ローラ8の位置にく
ると、これに同期して搬送される記録媒体5がニップ部
15に挟み込まれる。このとき、記録媒体5は、余熱ヒ
ータ6を通過する際に余熱されて、インク粒滴3の記録
媒体5に対する粘着力がインク粒滴3の中間転写面14
に対する粘着力より大きくなる温度となっている。そこ
で、インク粒滴3が中間転写面14から記録媒体5上に
転写され、その後記録媒体5がニップ部15から送り出
される。そして、記録媒体5に転写されたインク粒滴3
は冷却され、固化して、画像が記録媒体5上に形成され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
プリント装置は以上のように、中間転写面14の周方向
の所定領域に対してヒータ4による加熱が行われている
ので、中間転写面14は偏った加熱となり、熱効率の面
で十分ではなく、始動のスイッチオンから中間転写面1
4が規定の温度範囲に上昇するまでに長時間を要してし
まうという課題があった。また、中間転写面14を規定
の温度範囲に保持するために、このヒータ4の温度を規
定の温度より高い温度まで上げ、輻射熱により中間転写
面14を加温するようになっている。そして、中間転写
面14に付着したインク粒滴3は、ヒータ4の下を通過
してニップ部15に送り込まれるので、インク粒滴3は
ヒータ4の下を通過する際に規定の温度より高い温度に
曝されて、インク粒滴3の表面部が粘度低下を起こして
しまう。その結果、インク粒滴3が広がり、画像の解像
度を劣化させてしまうという課題もあった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、インクジェットプリント装置の
始動スイッチオンから中間転写面14の加温を効率よく
して早期の立ち上がりができ、かつ、中間転写面14に
付着したインク粒滴を過度に加温することによるインク
粒滴の広がりをなくして、画像の解像度の劣化を防止で
きるインクジェットプリント装置を得ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るインクジ
ェットプリント装置は、円筒状の支持体、この支持体の
軸心に配設された軸、および、この軸の外周面から径方
向に放射状に延設されて該支持体を支持するとともに、
該支持体の内部を周方向に隔離され、かつ、軸心方向に
連通される複数の区画に画成する複数のリブとから構成
された回転ドラムと、上記回転ドラムの外周表面に液体
層からなる中間転写面を形成する液体層形成手段と、上
記中間転写面上に相変化インクのインク粒滴を飛着させ
て画像を形成するインクジェットノズルと、記録媒体を
所定の温度に設定する記録媒体プリヒータと、上記回転
ドラムに圧力接触して該回転ドラムとの間にニップ部を
構成し、該ニップ部に上記記録媒体を挟み込んで、上記
画像を該記録媒体に転写する転写ローラと、上記回転ド
ラムの両端のそれぞれに、軸心方向からみて該軸心に対
して対称な位置関係となるように配設され、該回転ドラ
ムの両端から上記支持体内に加温空気を送風して該支持
体を介して上記中間転写面を加温する一対の加温手段
と、上記回転ドラムの外周面の両端にそれぞれ近接して
配設され、上記中間転写面の温度を検出する少なくとも
2個の温度検出手段と、上記温度検出手段の検出温度に
基づいて上記加温手段を制御して、上記中間転写面の温
度を規定の温度範囲に保持する温度コントロール手段と
を備えたものである。
【0010】また、上記温度コントロール手段は、上記
2個の温度検出手段の検出温度差がなくなるように上記
一対の加温手段を独立して制御するものである。
【0011】また、一対の循環路カバーが上記回転ドラ
ムの両端のそれぞれに配設され、一方の加温手段から送
風されて上記支持体内を通過した加温空気を折り返して
他方の加温手段に導いて加温空気の循環路を構成するよ
うにしたものである。
【0012】また、上記循環路と外部とを連通する開口
が上記一対の循環路カバーのそれぞれに設けられ、か
つ、各開口を開閉するダンパーが該一対の循環路カバー
に配設され、上記温度コントロール手段が上記温度検出
手段の検出温度に基づいて該ダンパーを開閉制御するよ
うにしたものである。
【0013】また、上記温度コントロール手段は、上記
2個の温度検出手段の検出温度差がなくなるように上記
各加温手段および上記各ダンパーをそれぞれ独立して制
御するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る相
変化インクを用いたインクジェットプリント装置を示す
部分縦断面図、図2は図1に示されたインクジェットプ
リント装置の横断面図である。図1および図2におい
て、回転ドラム1は、円筒状の支持体1aと、この支持
体1aの軸心位置に配置された軸1bと、この軸1bの
外周面から径方向に放射状に延出されて支持体1aを支
持する複数のリブ1cとから構成され、適当なハウジン
グ(図示せず)に回転自在に支持されている。この支持
体1aの内部は、複数のリブ1cにより、周方向に分離
され、かつ、軸心方向に連通された複数の区画が形成さ
れている。ここで、支持体1aは、特に限定されるわけ
ではないが、アルミニウム、ニッケル等の金属、フルオ
ロ・エラストマ、シリコンゴム等のエラストマ、ポリテ
トラ・フルオロ・エチレン等のプラスチック、ポリエチ
レン、ナイロン等の熱可塑性樹脂、アセタール等の熱硬
化性樹脂、セラミック等が用いられる。この支持体1a
の外周面には、液体層からなる中間転写面14が塗布形
成されている。そして、インクジェットノズル2から噴
射された相変化インクのインク粒滴3が、この中間転写
面14上に飛着されて画像が形成される。転写ローラ8
は、ハウジングに回転自在に取り付けられ、支持体1a
に圧力接触してニップ部15を構成している。この転写
ローラ8は内部にヒータ8aが内蔵されており、転写に
必要な温度に加温されるようになっている。
【0015】記録媒体5をガイドするガイド板6及び記
録媒体5を余熱する記録媒体プリヒータとしての余熱ヒ
ータ7がニップ部15の記録媒体5の搬入側に配設され
ている。また、剥離部材9がニップ部15の記録媒体5
の搬出側に配設され、画像が転写された記録媒体5を中
間転写面14から分離できるようになっている。液体層
形成手段としての液体塗布装置10は、例えば液体を含
浸させた不織物等の液体塗布部材を備え、回転ドラム1
の支持体1aの外周面に接離可能に構成され、通常時に
は支持体1aから離れた位置に保持されている。そし
て、この液体塗布装置10は、画像形成動作に先立っ
て、液体塗布部材が支持体1aの外周面に接するように
移動され、回転ドラム1の回転を利用して支持体1aの
外周面に液体層を塗布形成する。この液体層は中間転写
面14を構成するもので、インク粒滴3が中間転写面1
4上に飛着される際にはインク粒滴3を飛着した位置に
正確に保持し、インク粒滴3が記録媒体5に転写される
際にはインク粒滴3が中間転写面14に残留するのを防
止するように作用する。そして、この液体層は、水、フ
ッ化オイル、グリコール、界面活性剤、鉱物オイル、シ
リコンオイル、汎用オイル、これらを組み合わたものを
用いることができる。
【0016】第1および第2の送風機20、21が、回
転ドラム1の両端にそれぞれ配設されている。そして、
これらの第1および第2の送風機20、21は、軸1b
の軸心方向からみて該軸心に対して対称な位置関係とな
っており、図1中矢印A、Cで示されるように、支持体
1a内を互いに逆向きに送風できるようになっている。
さらに、第1および第2の送風機20、21による空気
の流れは、複数のリブ1cにより画成された区画内を通
り、互いに干渉されない。また、第1および第2のヒー
タ22、23が、第1および第2の送風機20、21の
それぞれの下流側に配設されている。そして、第1およ
び第2の送風機20、21を作動させることにより、第
1および第2のヒータ22、23により加温された空気
が支持体1a内を流通する。ここで、第1および第2の
送風機20、21と第1および第2のヒータ22、23
とから加温手段が構成されている。
【0017】回転ドラム1の一端側には、第1の循環路
カバー24が配設され、第1の送風機20および第1の
ヒータ22がこの第1の循環路カバー24に支持されて
いる。そして、この第1の循環路カバー24は、支持体
1a内を通り抜けた第2の送風機21の送風(図1中矢
印Cで示される送風)を、図1中矢印Dに示されるよう
に折り返して第1の送風機20に導く循環路を構成して
いる。また、回転ドラム1の他端側には、第2の循環路
カバー25が配設され、第2の送風機21および第2の
ヒータ23がこの第2の循環路カバー25に支持されて
いる。そして、この第2の循環路カバー25は、支持体
1a内を通り抜けた第1の送風機20の送風(図1中矢
印Aで示される送風)を、図1中矢印Bに示されるよう
に折り返して第2の送風機21に導く循環路を構成して
いる。さらに、循環路と外部とを連通する開口24a、
25aが第1および第2の循環路カバー24、25のそ
れぞれに設けられ、第1および第2のダンパー26、2
7が開口24a、25aを開閉するように第1および第
2の循環路カバー24、25のそれぞれに配設されてい
る。また、中間転写面14の温度を検出する温度検出手
段としての温度センサ12が回転ドラム1の支持体1a
の外周両端部に近接してそれぞれ配設されている。そし
て、温度コントロール手段としての温度コントローラ2
8が、支持体1aを規定の温度範囲に保持するように、
温度センサ12の検出信号に基づいて、第1および第2
の送風機20、21、第1および第2のヒータ22、2
3および第1および第2のダンパー26、27を駆動制
御している。
【0018】つぎに、このインクジェットプリント装置
の動作について説明する。インクジェットプリント装置
の始動スイッチが投入されると、回転ドラム1が回転さ
れる。また、第1および第2の送風機20、21、第1
および第2のヒータ22、23および第1および第2の
ダンパー26、27が温度センサ12の検出信号に基づ
いて温度コントローラ28により駆動制御され、中間転
写面14の温度が、インクが固化せず、かつ、流れない
程度の規定の温度範囲に保持される。さらに、ヒータ8
aが駆動されて、転写ローラ8が転写に必要な温度に保
持される。さらに、余熱ヒータ7が駆動されて、プリン
トの準備段階が完了する。また、液体塗布装置10が回
転ドラム1の支持体1aの外周面に接する位置に移動さ
れ、回転ドラム1の回転を利用して、支持体1aの外周
面の全面に液体層を塗布し、中間転写面14を形成す
る。その後、液体塗布装置10は、回転ドラム1の支持
体1aの外周面から離れた位置に移動される。インクジ
ェットノズル2内では、インクを加熱してその粘度を低
下させて液状体にしている。
【0019】そこで、制御部(図示せず)の指令によ
り、回転ドラム1を一定の速度で回転させ、インクジェ
ットノズル2を回転ドラム1の軸心と平行な方向に走査
させながら形成画像に対応させてインクを噴射させる。
インクジェットノズル2から噴射されたインク粒滴3は
中間転写面14上に飛着し、所望の画像が中間転写面1
4上に形成される。そして、インク粒滴3の付着した部
位が回転ドラム1の回転によりニップ部15の位置にく
ると、これに同期して搬送される記録媒体5がニップ部
15に挟み込まれる。このとき、記録媒体5は、余熱ヒ
ータ6を通過する際に余熱されて、インク粒滴3の記録
媒体5に対する粘着力がインク粒滴3の中間転写面14
に対する粘着力より大きくなる温度となっている。そこ
で、インク粒滴3が中間転写面14から記録媒体5上に
転写され、その後記録媒体5がニップ部15から送り出
される。そして、記録媒体5に転写されたインク粒滴3
は冷却され、固化して、画像が記録媒体5上に形成され
る。
【0020】ここで、回転ドラム1の中間転写面14の
温度を規定の温度範囲の保持する動作について説明す
る。インクジェットプリント装置の始動スイッチが投入
されると、回転ドラム1が回転され、同時に第1および
第2のヒータ22、23への通電、および第1および第
2の送風機20、21による送風が開始される。そし
て、第1のヒータ22で加温された空気は、図1中矢印
Aに沿って支持体1a内を通り、第2の循環路カバー2
5により図1中矢印Bに沿って折り返され、第2の送風
機21の吸気側に導かれる。同様に、第2のヒータ23
で加温された空気は、図1中矢印Cに沿って支持体1a
内を通り、第1の循環路カバー24により図1中矢印D
に沿って折り返され、第1の送風機20の吸気側に導か
れる。そこで、第1および第2のヒータ22、23によ
り加温された空気が、図1中矢印A、B、C、Dに沿っ
て循環し、支持体1aを加温する。この支持体1aの温
度は一対の温度センサ12により検出され、支持体1a
の温度が規定の温度範囲に入ると、第1および第2のヒ
ータ22、23への通電が停止される。そして、支持体
1aの温度が規定の温度範囲より低くなれば、第1およ
び第2のヒータ22、23への通電が開始され、支持体
1aの温度が規定の温度範囲に入るように制御される。
その結果、支持体1aの外周面に塗布形成された中間転
写面14の温度が、規定の温度範囲に保持される。この
とき、一対の温度センサ12の検出温度が相違すれば、
温度コントローラ28は、例えば温度の低い側のヒータ
の発熱量を増加させ、一対の温度センサ12の検出温度
差を無くすようにヒータへの通電量を制御する。
【0021】また、連続して多量の印画を実施する場合
には、インクジェットノズル2から高温のインク粒滴3
が中間転写面14上に多量に飛着し、また転写ローラ8
の熱が中間転写面14に伝熱して、中間転写面14の温
度が規定の温度範囲より高くなることがある。この中間
転写面14の温度上昇が温度センサ12により検出され
ると、温度コントローラ28は、第1および第2のダン
パー26、27を駆動して開口を開け、図1中矢印Eで
示されるように高温の空気を外部に排出するとともに、
図1中矢印Fで示されるように冷たい外気を取り入れ
る。そして、冷たい外気が図1中矢印A、B、C、Dに
沿って循環して、中間転写面14が冷却され、中間転写
面14の温度が規定の温度範囲内に入る。この時も、一
対の温度センサ12の検出温度が相違すれば、温度コン
トローラ28は、例えば温度の低い側の開口の開度を少
なくして、一対の温度センサ12の検出温度差を無くす
ようにダンパーの開度を制御する。従って、温度差によ
っては、一方の側のダンパーが開き、他方の側のヒータ
が加温通電状態となるような場合もあり得る。
【0022】このように、この実施の形態1によれば、
支持体1aの内部側から加温して中間転写面14の温度
を規定の温度範囲となるようにしているので、中間転写
面が効率よく加温されて早期に規定の温度に到達するよ
うになり、立ち上げ時間の短縮が図られるとともに、中
間転写面14上に付着しているインク粒滴3は溶融して
広がる温度に曝されることがなく、インク粒滴3の広が
りに起因する画像の解像度の低下が抑えられる。
【0023】また、第1および第2の循環路カバー2
4、25が回転ドラム1の両端のそれぞれに配設され、
一方の送風機から送風されて支持体1a内を通過した加
温空気を折り返して他方の送風機の吸気側に導いて加温
空気の循環路を構成しているので、中間転写面14の加
温効率を高めることができる。
【0024】また、循環路と外部とを連通する開口24
a、25aが第1および第2の循環路カバー24、25
のそれぞれに設けられ、かつ、開口24a、25aを開
閉する第1および第2のダンパー26、27が第1およ
び第2の循環路カバー24、25に配設され、温度コン
トローラ28が温度センサ12の検出温度に基づいて第
1および第2のダンパー26、27を開閉制御するよう
にしたので、中間転写面14の過度の温度上昇が抑制さ
れ、中間転写面14の温度を規定の温度範囲に安定して
保持できる。
【0025】また、温度コントローラ28は、2個の温
度センサ12の検出温度差がなくなるように第1および
第2の送風機20、21、第1および第2のヒータ2
2、23および第1および第2のダンパー26、27を
それぞれ独立して制御するので、中間転写面14全体の
温度分布が均一化され、場所によるインク粒滴3の付着
度のバラツキを抑えることができる。
【0026】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】この発明によれば、円筒状の支持体、この
支持体の軸心に配設された軸、および、この軸の外周面
から径方向に放射状に延設されて該支持体を支持すると
ともに、該支持体の内部を周方向に隔離され、かつ、軸
心方向に連通される複数の区画に画成する複数のリブと
から構成された回転ドラムと、上記回転ドラムの外周表
面に液体層からなる中間転写面を形成する液体層形成手
段と、上記中間転写面上に相変化インクのインク粒滴を
飛着させて画像を形成するインクジェットノズルと、記
録媒体を所定の温度に設定する記録媒体プリヒータと、
上記回転ドラムに圧力接触して該回転ドラムとの間にニ
ップ部を構成し、該ニップ部に上記記録媒体を挟み込ん
で、上記画像を該記録媒体に転写する転写ローラと、上
記回転ドラムの両端のそれぞれに、軸心方向からみて該
軸心に対して対称な位置関係となるように配設され、該
回転ドラムの両端から上記支持体内に加温空気を送風し
て該支持体を介して上記中間転写面を加温する一対の加
温手段と、上記回転ドラムの外周面の両端にそれぞれ近
接して配設され、上記中間転写面の温度を検出する少な
くとも2個の温度検出手段と、上記温度検出手段の検出
温度に基づいて上記加温手段を制御して、上記中間転写
面の温度を規定の温度範囲に保持する温度コントロール
手段とを備えたので、中間転写面が効率よく加温されて
早期に規定の温度に到達し、立ち上げ時間の短縮が図ら
れるとともに、インク粒滴の過度の加温が防止され、イ
ンク粒滴の広がりに起因する解像度の低下が抑えられる
インクジェットプリント装置が得られる。
【0028】また、上記温度コントロール手段は、上記
2個の温度検出手段の検出温度差がなくなるように上記
一対の加温手段を独立して制御するので、中間転写面全
体の温度分布が均一化され、場所によるインク粒滴の付
着度のバラツキを抑えることができる。
【0029】また、一対の循環路カバーが上記回転ドラ
ムの両端のそれぞれに配設され、一方の加温手段から送
風されて上記支持体内を通過した加温空気を折り返して
他方の加温手段に導いて加温空気の循環路を構成するよ
うにしたので、中間転写面の加温効率を高めることがで
きる。
【0030】また、上記循環路と外部とを連通する開口
が上記一対の循環路カバーのそれぞれに設けられ、か
つ、各開口を開閉するダンパーが該一対の循環路カバー
に配設され、上記温度コントロール手段が上記温度検出
手段の検出温度に基づいて該ダンパーを開閉制御するよ
うにしたので、中間転写面の過度の温度上昇が抑制さ
れ、中間転写面の温度を規定の温度範囲に安定して保持
できる。
【0031】また、上記温度コントロール手段は、上記
2個の温度検出手段の検出温度差がなくなるように上記
各加温手段および上記各ダンパーをそれぞれ独立して制
御するので、中間転写面全体の温度分布が均一化され、
場所によるインク粒滴の付着度のバラツキを抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る相変化インク
を用いたインクジェットプリント装置を示す部分縦断面
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る相変化インク
を用いたインクジェットプリント装置を示す横断面図で
ある。
【図3】 従来の相変化インクを用いたインクジェット
プリント装置を示す横断面図である。
【図4】 従来の相変化インクを用いたインクジェット
プリント装置の部分切欠図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム、1a 支持体、1b 軸、1c リ
ブ、2 インクジェットノズル、3 インク粒滴、5
記録媒体、7 余熱ヒータ(記録媒体プリヒータ)、8
転写ローラ、10 液体塗布装置(液体層形成手
段)、12 温度センサ(温度検出手段)、14 中間
転写面、15 ニップ部、20 第1の送風機(加温手
段)、21 第2の送風機(加温手段)、22 第1の
ヒータ(加温手段)、23 第2のヒータ(加温手
段)、24 第1の循環路カバー、24a開口、25
第2の循環路カバー、25a 開口、26 第1のダン
パー、27第2のダンパー、28 温度コントローラ
(温度コントロール手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の支持体、この支持体の軸心に配
    設された軸、および、この軸の外周面から径方向に放射
    状に延設されて該支持体を支持するとともに、該支持体
    の内部を周方向に隔離され、かつ、軸心方向に連通され
    る複数の区画に画成する複数のリブとから構成された回
    転ドラムと、 上記回転ドラムの外周表面に液体層からなる中間転写面
    を形成する液体層形成手段と、 上記中間転写面上に相変化インクのインク粒滴を飛着さ
    せて画像を形成するインクジェットノズルと、 記録媒体を所定の温度に設定する記録媒体プリヒータ
    と、 上記回転ドラムに圧力接触して該回転ドラムとの間にニ
    ップ部を構成し、該ニップ部に上記記録媒体を挟み込ん
    で、上記画像を該記録媒体に転写する転写ローラと、 上記回転ドラムの両端のそれぞれに、軸心方向からみて
    該軸心に対して対称な位置関係となるように配設され、
    該回転ドラムの両端から上記支持体内に加温空気を送風
    して該支持体を介して上記中間転写面を加温する一対の
    加温手段と、 上記回転ドラムの外周面の両端にそれぞれ近接して配設
    され、上記中間転写面の温度を検出する少なくとも2個
    の温度検出手段と、 上記温度検出手段の検出温度に基づいて上記加温手段を
    制御して、上記中間転写面の温度を規定の温度範囲に保
    持する温度コントロール手段とを備えたことを特徴とす
    るインクジェットプリント装置。
  2. 【請求項2】 上記温度コントロール手段は、上記2個
    の温度検出手段の検出温度差がなくなるように上記一対
    の加温手段を独立して制御することを特徴とする請求項
    1記載のインクジェットプリント装置。
  3. 【請求項3】 一対の循環路カバーが上記回転ドラムの
    両端のそれぞれに配設され、一方の加温手段から送風さ
    れて上記支持体内を通過した加温空気を折り返して他方
    の加温手段に導いて加温空気の循環路を構成するように
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  4. 【請求項4】 上記循環路と外部とを連通する開口が上
    記一対の循環路カバーのそれぞれに設けられ、かつ、各
    開口を開閉するダンパーが該一対の循環路カバーに配設
    され、上記温度コントロール手段が上記温度検出手段の
    検出温度に基づいて該ダンパーを開閉制御するようにし
    たことを特徴とする請求項3記載のインクジェットプリ
    ント装置。
  5. 【請求項5】 上記温度コントロール手段は、上記2個
    の温度検出手段の検出温度差がなくなるように上記各加
    温手段および上記各ダンパーをそれぞれ独立して制御す
    ることを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリ
    ント装置。
JP2744098A 1998-02-09 1998-02-09 インクジェットプリント装置 Pending JPH11221914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2744098A JPH11221914A (ja) 1998-02-09 1998-02-09 インクジェットプリント装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2744098A JPH11221914A (ja) 1998-02-09 1998-02-09 インクジェットプリント装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11221914A true JPH11221914A (ja) 1999-08-17

Family

ID=12221183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2744098A Pending JPH11221914A (ja) 1998-02-09 1998-02-09 インクジェットプリント装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11221914A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8042284B2 (en) * 2006-10-09 2011-10-25 Lg Electronics Inc. Heating system, drying machine having the heating system, and method of controlling the heating system
JP2013256115A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Xerox Corp 画像ドラム加熱および冷却システムを有するインクジェットプリンタ
US9085187B2 (en) 2013-03-18 2015-07-21 Seiko Epson Corporation Image recording apparatus
US9156286B2 (en) 2013-03-18 2015-10-13 Seiko Epson Corporation Image recording device
JP2017109376A (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 株式会社Screenホールディングス 乾燥装置、印刷装置、および乾燥方法
JP2020069704A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8042284B2 (en) * 2006-10-09 2011-10-25 Lg Electronics Inc. Heating system, drying machine having the heating system, and method of controlling the heating system
JP2013256115A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Xerox Corp 画像ドラム加熱および冷却システムを有するインクジェットプリンタ
US9085187B2 (en) 2013-03-18 2015-07-21 Seiko Epson Corporation Image recording apparatus
US9156286B2 (en) 2013-03-18 2015-10-13 Seiko Epson Corporation Image recording device
JP2017109376A (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 株式会社Screenホールディングス 乾燥装置、印刷装置、および乾燥方法
JP2020069704A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6390617B1 (en) Image forming apparatus
KR920006962B1 (ko) 고온 용융잉크 젯트기계를 위한 플래튼장치
JP3369249B2 (ja) インクジェット・プリンタ及びインクジェット式印刷方法
US6328440B1 (en) Buckling control for a heated belt-type media support of a printer
JP3408287B2 (ja) インクジェット・プリンタ
US4933684A (en) Apparatus and method for preventing condensation in an ink jet recording device having heaters for heating a recording head and a recording medium and a humidity detector for detecting humidity in a recording area to prevent condensation from forming
JP3329882B2 (ja) インクジェット・プリンタ
US8474968B2 (en) Inkjet apparatus and heating device
US6132038A (en) Liquid ink printer having a self regulating contact drier
JP5977713B2 (ja) 画像ドラム加熱および冷却システムを有するインクジェットプリンタ
CN107538933B (zh) 印刷装置
JPH06210839A (ja) インクジェット・プリンタ及びヒータ・スクリーン
BR8907002A (pt) Distribuicao controlada de gota de tinta em impressao por jato de tinta fundida a quente
JPH11221914A (ja) インクジェットプリント装置
US6283590B1 (en) Liquid ink printer including a non-scorching dryer assembly
US20110050823A1 (en) Recording apparatus
US8900657B2 (en) Transferring medium manufacturing method and transferring medium
JP2002292837A (ja) インクジェットプリンタ
US8721024B2 (en) Inkjet printer having an image drum heater and cooler
US5923354A (en) Hot-melt ink-jet type printer with heater outside the print area
JPH05286130A (ja) インクジェットプリンタ
JP2003094618A (ja) インクジェットプリンタ
JPH1120144A (ja) 印字装置
US11813847B2 (en) Image forming apparatus which heats recording medium at a higher temperature at a downstream position than an upstream position
JP2020146924A (ja) 記録媒体加熱装置、液体吐出装置