JP2010052143A - 流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電力の消費を抑える。
【解決手段】 流体噴射装置は、ドラムとヘッドと定着部とを有する。ドラムは、円筒状の外周部に媒体を保持して回転するものである。ヘッドは、外周部に保持された媒体に対して流体を噴射するものである。定着部は、ヘッドから噴射されて媒体上に着弾した流体を定着させるものである。そして、ドラムには、外周部に与えられた熱を放出する放熱機構が設けられている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、流体噴射装置に関する。
媒体を外周部に保持させたドラムを回転させ、この媒体にヘッドからインクなどの流体を噴射する流体噴射装置がある。この流体噴射装置には、ドラムを加温することで熱歪みによる影響を抑制するようにしたものがある(例えば特許文献1を参照)。
特開2007−320236号公報
前述の流体噴射装置では、装置を使用する期間に亘ってドラムを加温し続けなければならない。また、流体を定着させる際にドラムが局所的に加熱された場合、局所的な温度上昇の影響を抑制するためにドラムの全体を加温しなければならない。その結果、電力の消費が大きくなってしまうという問題が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力の消費を抑えることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
円筒状の外周部に媒体を保持して回転するドラムと、
前記外周部に保持された前記媒体に対して流体を噴射するヘッドと、
前記ヘッドから噴射されて前記媒体上に着弾した流体を定着させる定着部と、
を有する流体噴射装置であって、
前記ドラムは、
前記外周部に与えられた熱を放出する放熱機構を有する流体噴射装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
すなわち、円筒状の外周部に媒体を保持して回転するドラムと、前記外周部に保持された前記媒体に対して流体を噴射するヘッドと、を有する流体噴射装置であって、前記ドラムは、前記外周部に与えられた熱を放出する放熱機構を有する流体噴射装置である。
このような流体噴射装置によれば、外周部に与えられた熱は放熱機構によって放熱される。この放熱機構は、外周部が加熱された場合に動作して熱を放出する。このため、運転期間中、常に動作する必要はなく、必要に応じて動作すれば足りる。その結果、常時加温する構成に比べて電力の消費を抑えることができる。
かかる流体噴射装置であって、前記放熱機構は、前記外周部における媒体保持面側に冷却面が配置されたペルチェ素子群を有することが好ましい。
このような流体噴射装置によれば、ペルチェ素子によって外周部の熱を確実に放出することができる。
かかる流体噴射装置であって、前記ドラムの外径を測定する外径測定部と、前記外径測定部による測定結果に応じて、前記ペルチェ素子群が有する各ペルチェ素子の冷却度合いを定めるコントローラとを有することが好ましい。
このような流体噴射装置によれば、必要な部分を必要な度合いで冷却できる。このため、冷却の効率化が図れる。
かかる流体噴射装置であって、前記放熱機構は、前記外周部に与えられた熱を放出するヒートパイプを有することが好ましい。
このような流体噴射装置によれば、放熱がヒートパイプで行われるので、外周部の温度を、電力を消費することなく外気の温度に揃えることができる。これにより、電力の消費を一層抑えることができる。
かかる流体噴射装置であって、前記放熱機構は、前記ヒートパイプの端部に接続された放熱板を有することが好ましい。
このような流体噴射装置によれば、外周部に与えられた熱を確実に放出できる。
かかる流体噴射装置であって、前記放熱機構は、前記外周部の内側空間に設けられる羽根部材であって、前記ドラムの回転に伴って回転することで、前記内側空間を通る気流を生じさせる羽根部材を有することが好ましい。
このような流体噴射装置によれば、ドラム用の回転機構をドラムの回転とドラムの冷却とに共用できる。このため、構成の簡素化が図れる。
かかる流体噴射装置であって、前記放熱機構は、前記外周部に封入された冷媒と、前記冷媒を冷却する冷却機構とを有することが好ましい。
このような流体噴射装置によれば、外周部に与えられた熱を確実に放出できる。
かかる流体噴射装置であって、前記ヘッドから噴射されて前記媒体上に着弾した流体を定着させるべく、紫外線を照射する定着部を有し、前記ヘッドは、紫外線によって硬化する流体を噴射することが好ましい。
このような流体噴射装置によれば、紫外線の照射に起因して外周部が加熱されても、その熱を確実に放出できる。
===第1実施形態===
<プリンタ1の概要について>
まず、図1に基づいてプリンタ1の概要について説明する。例示したプリンタ1は、流体噴射装置に相当し、用紙、布、フィルム等の媒体に向けて、流体の一種であるインクを噴射する。ここで、インクとは、水性インク及び油性インクの双方を含む。このプリンタ1では紫外線で硬化するタイプのインクを噴射する。媒体は、流体が噴射される対象となる対象物であり、例えば用紙S(図2を参照)である。
図1に示すように、プリンタ1は、ドラム機構10、ヘッドユニット移動機構20、ヘッドユニット30、駆動信号生成回路40、紫外線照射ユニット50、照射ユニット移動機構60、検出器群70、及び、コントローラ80を有する。
ドラム機構10は、プラテンの機能を有するドラム11と、このドラム11を回転させるドラム回転部(図示せず)とを有する。図2に示すように、ドラム11は、外周部12と、回転軸13と、連結板14とを有する。外周部12は円筒状の部材であり、その外周面に用紙S等の媒体を保持する。媒体の保持は、例えば、保持具15と外周部12との間に、媒体の端部を挟み込むことで行われる。回転軸13は、ドラム11の回転中心となる部材であり、例えば金属製の円柱状部材によって構成される。連結板14は、外周部12と回転軸13とを、外周部12の両端部にて連結する部材であり、ホイールのスポークと同等の機能を有する。
ヘッドユニット移動機構20は、ヘッドユニット30を移動方向に移動させる機構である。このヘッドユニット移動機構20は、図2に示すガイド軸21の他、駆動源としてのモータ、動力伝達機構としてのタイミングベルトやプーリー等を有する(何れも図示せず)。ヘッドユニット30は、インクを噴射するヘッド31と、このヘッド31が取り付けられるキャリッジ32とを有する。ヘッド31は、インクを噴射するノズルが複数形成されたノズル面を有している。キャリッジ32は、ガイド軸21に沿って移動可能な状態で取り付けられている。キャリッジ32に取り付けられた状態で、ヘッド31のノズル面は、外周部12における外側の面(媒体保持面)に対向している。また、ヘッド31は、インク滴を噴射するための動作する素子(何れも図示せず)を有する。この素子は、例えばピエゾ素子や発熱素子である。そして、本実施形態のヘッド31は、紫外線の照射によって硬化(定着)するUVインクを噴射する。
駆動信号生成回路40は、駆動信号生成部として機能し、インクを噴射させる際に使用される駆動信号を生成する。この駆動信号は、ヘッド31が有する素子に印加される。駆動信号が印加されると、これらの素子は、インク滴を噴射するための動作をする。すなわち、ピエゾ素子であれば変形をし、発熱素子であれば発熱をする。
紫外線照射ユニット50は、外周部12(媒体保持面に保持された媒体)に対して紫外線を照射する機構である。この紫外線照射ユニット50は、紫外線照射ヘッド51とキャリッジ52とを有する。紫外線照射ヘッド51は、例えば、メタルハライドランプやLEDなどの紫外線照射素子(いずれも図示せず)を有し、コントローラ80によって紫外線の照射度合いが制御される。前述したように、ヘッド31からはUVインクが噴射される。このため、媒体に噴射されたUVインクに紫外線を照射すると、このUVインクは硬化し、媒体に定着される。従って、紫外線照射ユニット50は定着部に相当する。
照射ユニット移動機構60は、紫外線照射ユニット50を移動方向に移動させる機構である。この照射ユニット移動機構60は、図2に示すガイド軸61の他、駆動源としてのモータ、動力伝達機構としてのタイミングベルトやプーリー等を有する(何れも図示せず)。紫外線照射ユニット50のキャリッジ52は、ガイド軸61に沿って移動可能に取り付けられている。
検出器群70は、ロータリーエンコーダ71や外径測定部72などの検出器を含む。ロータリーエンコーダ71は、図3に示すように、エンコーダ板711とフォトセンサ712とを有し、ドラム11の回転に応じた検出信号を出力する。この例において、フォトセンサ712は、ドラム11が所定角度回転する毎にHレベルとLレベルとに変化する検出信号を出力する。この検出信号は、コントローラ80に出力される。外径測定部72は、外周部12の外側表面の位置を取得する。この外径測定部72としては、例えばレーザフォーカス方式のものや機械式(接触式)のものを用いることができる。この実施形態の外径測定部72は、ヘッドユニット30用のキャリッジ32に取り付けられている。画像の印刷時において、ドラム11は回転している。このため、画像の印刷時に外径測定部72を動作させると、UVインクが噴射されている部分について、ドラム11(外周部12)の外径を取得できる。この外径測定部72による測定結果もコントローラ80へ出力される。
コントローラ80は、プリンタ1の各部を制御するためのものであり、CPU81及びメモリ82を有する。メモリ82には、プリンタ1を動作させるためのプログラム及びデータが記憶されている。CPU81は、メモリ82に記憶されているプログラムを実行する。また、CPU81は、インタフェースIFを介してコンピュータCPと通信する。
印刷を指示するコマンドをコンピュータから受け取るとCPU81は、プリンタ1の各部を制御し、用紙Sに画像を印刷させる。例えば、ドラム回転部によってドラム11を回転させたり、ヘッドユニット移動機構20によってヘッドユニット30を移動方向へ移動させたりする。また、駆動信号を生成させるための信号を駆動信号生成回路40に出力したり、ヘッド31を制御するためのヘッド制御信号をヘッドユニット30に出力したりする。さらに、紫外線照射ユニット50や照射ユニット移動機構60を制御するための制御信号を出力したりもする。
<ドラム11について>
このプリンタ1では、ヘッド31から噴射させたUVインクを紫外線照射ユニット50が照射する紫外線で硬化させ、媒体に画像を定着させている。紫外線の媒体への照射に伴い、ドラム11の外周部12には熱が加えられる。この熱によって外周部12には膨張等の変形が生じる。ここで、外周部12が過度に膨張すると、画像に歪みを生じさせてしまう。これは、ヘッド31から噴射されたインクの着弾位置が本来の位置からずれてしまうことによる。そこで、このプリンタ1では、外周部12に与えられた熱を外部に放出する放熱機構を設けている。以下、ドラム11について、放熱機構を中心に説明をする。
<ペルチェ素子群を用いた放熱機構について>
まず、ペルチェ素子群を用いた放熱機構について説明する。ここで、図4は、ペルチェ素子群を構成する各ペルチェ素子91の配置を説明する斜視図である。図5は、ドラム11Aを連結板14側から見た図である。図6は、ドラム11Aを外周部12側から見た図である。図7は、ドラム11Aの断面図である。
ペルチェ素子91は、その一部が外周部12に埋め込まれた状態で、ドラム11Aの内側空間11aに取り付けられている。各ペルチェ素子91は、冷却面91aが媒体保持面側に位置し、加熱面91bが回転軸13側に位置するように配置されている。この加熱面91bには放熱板が設けられている。このため、各ペルチェ素子91を動作させると、媒体保持面はペルチェ素子91の冷却面91aによって冷却され、放熱板から熱が放出される。各ペルチェ素子91は、回転軸13の方向(ドラム11Aの長さ方向)に沿って列状に並べられており、ペルチェ素子列を構成している。例示したドラム11Aでは、ペルチェ素子列が回転軸13を中心に45度間隔で設けられている。
このプリンタ1では、連結板14に隣接してダクト16が設けられている。このダクト16は、円筒状をしており、回転軸13の上方に配置されている。そして、各ペルチェ素子91の動作によって暖められた内側空間11aの空気を誘導して排出する。
プリンタ側コントローラ80は、各ペルチェ素子91を個別に制御できる。この実施形態では、外径測定部72による測定結果に応じて、各ペルチェ素子91の冷却度合いが個別に制御される。例えば、外径測定部72による測定結果が外径の基準値(標準温度に対応する外径の値)と同程度であれば(言い換えれば画質に影響しない範囲であれば)、プリンタ側コントローラ80はペルチェ素子91を動作させない。一方、外径測定部72による測定結果が外径の基準値よりも大きい場合、プリンタ側コントローラ80は、対応する場所のペルチェ素子91を動作させる。ペルチェ素子91の動作により、冷却面91aの温度が下がって外周部12が冷却される。冷却面91aの温度が下がると、ペルチェ素子91の加熱面91bが加熱される。この熱は、放熱板を介してドラム11Aの内側空間11aに放出されるので、内側空間11aの空気が暖められる。暖められた空気は、連結板14の開口及びダクト16を通じてドラム11Aの外に放出される。
このドラム11Aを有するプリンタ1では、ペルチェ素子91の冷却面91aを外周部12における媒体保持面側に配置しているので、外周部12に与えられた熱を確実に放出することができる。そして、ペルチェ素子91は常に動作させておかなくても、必要な時にだけ動作させればよい。この点において、省電力化に寄与する。また、プリンタ側コントローラ80は、外径測定部72による測定結果に応じてペルチェ素子91の冷却度合いを個別に制御する。このため、きめ細かな温度制御を実現できる。すなわち、外周部12において冷却が必要な部分を、必要な度合いで冷却できる。これにより、冷却を効率よく行うことができる。
<ヒートパイプ92を用いた放熱機構について>
次に、ヒートパイプ92を用いた放熱機構について説明する。図8及び図9は、外周部12の内部にヒートパイプ92を埋設したドラム11Bを説明する図である。すなわち、図8は、ドラム11Bの外観斜視図である。図9は、このドラム11Bの断面図である。
このドラム11Bでは、棒状のヒートパイプ92を、回転軸13と平行な向きで外周部12に埋め込んでいる。具体的には、ヒートパイプ92における差動液の蒸発部92aを外周部12に埋め込み、差動液の凝集部92bを外周部12よりも外側に突出させている。このヒートパイプ92は、外周部12の全周に亘って配置されるように、複数本埋設されている。そして、蒸発部92aは、外周部12における媒体保持面の近傍に位置するように配置されている。凝集部92bの先端には、ドーナツ状の放熱板93が複数枚取り付けられている。回転軸13の端部は、各放熱板93の中心部に設けられた開口93aを越えて、放熱板93よりも外側(外周部12とは反対側)に配置されている。各放熱板93における開口93aの直径は、回転軸13の直径よりも十分に大きく定められている。このため、回転軸13は、各放熱板93とは接触しない。このようにすることで、放熱板93からの熱が回転軸13に伝わってドラム11Bの内側空間11aが暖められてしまう不具合を抑制できる。
外周部12に熱が与えられると、この熱はヒートパイプ92の蒸発部92aに伝わる。蒸発部92aの内部では、伝わった熱を吸収することで差動液が蒸発する。蒸発した差動液は凝集部92b(低温部)へ移動する。差動液は、凝集部92bにて凝集し、管壁から熱を放出する。この熱は、放熱板93を介して外気へ放出される。そして、凝集した差動液は、再び蒸発部92aへと戻る。このように、外周部12に与えられた熱はヒートパイプ92を伝わって放熱板93から放出される。このため、外周部12に熱が与えられても、外周部12の温度を外気温に近い温度とすることができ、外周部12の膨張に起因する不具合を抑制できる。
ヒートパイプ92は、外部との温度差によって熱を放出するので、動作に際して電力を消費しない。このため、プリンタ1の消費電力を抑制することができる。さらに、ヒートパイプ92の蒸発部92a側に放熱板93を設けているので、放熱効率を高めることができる。
図10及び図11は、ヒートパイプ92に取り付けた放熱板94を冷媒で冷却するようにしたドラム11Cを説明する図である。すなわち、図10は、ドラム11Cの外観斜視図である。図11は、このドラム11Cを放熱板94側から見た図である。
このドラム11Cでは、環状の放熱板94をヒートパイプ92の凝集部92bに取り付けている。このとき、放熱板94の外周縁をヒートパイプ92よりも径方向の外側に張り出させてフランジ状に設ける。放熱板94の下端部に対応する位置には、冷却容器95を配置している。この冷却容器95は、上面が開放した箱状をしており、内部空間には冷媒LQが注がれている。冷媒LQの種類は任意に定めることができる。本実施形態では冷媒LQとして水を用いている。
この冷却容器95は、放熱板94の下端部分が冷媒LQに浸る位置に配置される(図11を参照)。このように配置することで、ヒートパイプ92を通じて放熱板94が加熱されたとしても、この放熱板94を冷媒LQで冷却できる。すなわち、外周部12に加えられた熱を冷媒LQへ放出できる。
なお、放熱板94は、ドラム11Cの回転に伴って回転する。このため、放熱板94の回転速度によっては、冷媒LQが冷却容器95の外へ飛び散ってしまう虞もある。冷媒LQの飛び散りを防止する観点からすれば、冷却容器95の開口に放熱板94に接するワイパー(図示せず)を設けることが好ましい。
ここで、冷媒LQの熱容量は、空気の熱容量よりも大きいので、外周部12の膨張を効果的に抑制できる。そして、印刷動作時にドラム11Cは回転し、これに伴って放熱板94も回転する。このため、放熱板94の全体を冷媒LQに浸すことができ、冷却効率を高めることができる。また、このとき、放熱板94に対する専用の動力は不要であるため、プリンタ1の消費電力を抑制することもできる。
なお、図10等のドラム11Cでは環状の放熱板94を例示したが、図12や図13に示すように、円盤状の放熱板94´を用いてもよい。この場合も、放熱板94´の中心に回転軸13の直径よりも大きな開口94aを空け、放熱板94と回転軸13とが接触しないようにすることが好ましい。
また、図8から図13に示した各ドラム11B,11Cでは、ヒートパイプ92の蒸発部92aを外周部12に埋め込んでいたが、外周部12を外側円筒状部材と内側円筒状部材とを有する二重管状とし、外側円筒状部材と内側円筒状部材との間に形成される空間に、ヒートパイプ92の蒸発部92aを配置してもよい。
図8から図13に示した各ドラム11B,11Cでは、回転軸13と平行な向きでヒートパイプ92の蒸発部92aを外周部12に埋め込んでいた。ここで、外周部12と回転軸13との間にヒートパイプ92を取り付け、回転軸13を介して熱を放出してもよい。図14から図16は、このように構成したドラム11Dを説明する図である。すなわち、図14は、外周部12と回転軸13との間に複数のヒートパイプ92を取り付けたドラム11Dの斜視図である。図15は、このドラム11Dを連結板14側から見た図である。図16は、このドラム11Dの断面図である。
このドラム11Dでは、複数のヒートパイプ92をスポークのように配置している。すなわち、外周部12と回転軸13との間に、複数のヒートパイプ92を放射状に取り付けている。このとき、ヒートパイプ92における蒸発部92aを外周部12側に位置させ、凝集部92bを回転軸13側に位置させる。そして、放射状のヒートパイプ群を、回転軸13の方向に複数配置している。
このドラム11Dを有するプリンタ1では、外周部12と回転軸13とをヒートパイプ92で連結しているので、外周部12に与えられた熱をヒートパイプ92及び回転軸13を通じて放出することができる。そして、放射状に配置されたヒートパイプ群は、スポークと同様の作用をする。このため、ドラム11Dの剛性を高めることができる。また、ヒートパイプ群を設けても、ドラム11Dの内側空間11aにおける通気性を確保できる。このため、熱がドラム11Dの内側空間11aにこもってしまう不具合を抑制できる。加えて、ヒートパイプ92は、外部との温度差によって熱を放出するので、動作に際して電力を消費しない。このため、プリンタ1の消費電力を抑制することができる。なお、放熱効率を高める観点から、回転軸13に放熱板を設けてもよい。
ところで、図8から図13のドラム11B,11Cは、外周部12に埋設されたヒートパイプ群を有し、図14から図16のドラム11Dは外周部12と回転軸13とを接続する放射状のヒートパイプ群を有していた。これらのドラム11B〜11Dの特徴を併せ持つドラム11Eを作製することもできる。図17に示すドラム11Eは、外周部12に埋設された第1ヒートパイプ群92Aと、外周部12と回転軸13とを接続する放射状の第2ヒートパイプ群92Bとを有する。そして、第1ヒートパイプ群92Aの各凝集部92bと第2ヒートパイプ群92Bの各蒸発部92aとは、外周部12の端部で近接配置されている。また、第2ヒートパイプ群92Bの各凝集部92bは、回転軸13に取り付けられている。すなわち、このドラム11Eでは、連結板14に代えて第2ヒートパイプ群92Bが設けられているといえる。
第1ヒートパイプ群92A及び第2ヒートパイプ群92Bをこのように設けることで、外周部12に与えられた熱は、第1ヒートパイプ群92Aから第2ヒートパイプ群92Bを通って、回転軸13に伝えられる。従って、このドラム11Eを有するプリンタ1でも、外周部12に与えられた熱をヒートパイプ92及び回転軸13を通じて放出できる。この熱の放出は、外気との温度差に基づいて行われるので、プリンタ1の消費電力を抑えることができる。また、第2ヒートパイプ群92Bがスポークと同様に機能するので、連結板14を設けなくても済み、構成の簡素化も図れる。
<羽根部材を用いた放熱機構について>
前述した各ドラム11Eは、放熱機構としてペルチェ素子91やヒートパイプ92が用いられていた。放熱機構としては、空気の流れを生じさせる羽根部材を用いてもよい。図18及び図19は、外周部12の内部空間にインペラ96を取り付けたドラム11Fを説明する図である。すなわち、図18は、ドラム11Fの外観斜視図である。また、図19は、このドラム11Fの断面図である。
インペラ96は、螺旋状に曲げられた板状の部材であり、羽根部材の一種である。このインペラ96は、回転軸13に巻き付くように設けられ、外周部12の内側空間11aに収容されている。なお、インペラ96は、回転軸13と外周部12のそれぞれに接合されていてもよく、外周部12のみに接合されていてもよい。なお、インペラ96が外周部12と回転軸13の一方にのみ接合されている場合には、連結板14等によって外周部12と回転軸13とを連結する。
このドラム11Fを有するプリンタ1では、ドラム11Fが回転すると、外周部12の内側空間11aに設けられたインペラ96によって、外周部12の内側空間11aには空気の流れが生じる。外周部12に与えられた熱は、この空気の流れによってドラム11Fの外部に放出される。そして、インペラ96の回転はドラム11Fの回転に伴って行われる。このため、インペラ96を回転させるための専用の動力は不要となる。すなわち、ドラム11Fの回転機構が、インペラ96の回転機構を兼ねている。その結果、プリンタ1の消費電力を抑制することができる。
なお、羽根部材はインペラ96に限られるものではない。例えば、図20及び図21に示すように、インペラ96に代えて複数のプロペラ97を設けてもよい。この場合、プロペラ97の個数については適宜定めることができる。
<冷媒LQを用いた放熱機構について>
図8から図13のドラム11Fでは、ヒートパイプ92を外周部12に埋設していたが、外周部12に冷媒LQを封入してもよい。図22から図24は、外周部12に冷媒LQを封入したドラム11Gを説明する図である。すなわち、図22は、このドラム11Gと冷却機構97の外観斜視図である。図23は、このドラム11Gを冷却機構97側から見た図である。図24は、このドラム11Gの断面図である。
このドラム11Gでは、外周部12を外側円筒状部材12aと内側円筒状部材12bとを有する二重管状とし、外側円筒状部材12aと内側円筒状部材12bとの間に形成される閉空間12cに、水等の冷媒LQを封入している。そして、外周部12の一部を連結板14を越えた外側に設け、連結板14よりも外側の部分12dを冷却機構98で冷却する。冷却機構98は、連結板14よりも外側の部分12dを、ドラム11Gの下側で冷却する。冷媒LQは、閉空間12cの容積よりも少ない量を封入する。
このドラム11Gを有するプリンタ1では、ドラム11Gが回転して外周部12における加熱された部分が下方にくると、外周部12の熱は冷媒LQ側に移動する。すなわち、加熱された部分が冷媒LQによって冷却される。これに伴い冷媒LQの温度が上昇するが、冷媒LQは冷却機構98によって冷却される。このため、所定の温度以下に保たれる。ここで、ドラム11Gの回転によって冷媒LQが攪拌される。これにより、冷媒LQの温度が平均化され、冷却機構98による冷却の効果を外周部12の全体に行き渡らせることができる。その結果、冷却の効率化がはかれる。そして、冷却機構98による冷媒LQの冷却は、常時行う必要はなく、冷媒LQの温度が判断基準温度以上になった場合に行えばよい。このため、電力の消費を抑制することができる。
===その他の実施の形態===
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<インクについて>
ヘッド31に噴射させるインクはUVインクに限られない。この場合において、紫外線照射ユニット50に代えて、インクの乾燥を促進するためのヒータなどを用いることもできる。
<媒体の保持について>
前述の実施形態では、保持具15によって媒体を外周部12(媒体保持面)に保持させていた。媒体の保持に関し、外周部12に小さな孔を形成し、そこから媒体を吸引するようなバキューム吸引機構を用いてもよく、静電気で媒体を吸着する静電吸着機構を用いてもよい。
<流体噴射装置について>
前述の実施形態では、流体噴射装置をインクジェット式のプリンタ1に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体を含む)や液体以外の流体(流体として流して噴射できる固体など)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する粉体噴射式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
プリンタの構成を説明するブロック図である。 ドラム等を説明する斜視図である。 ロータリーエンコーダを説明する図である。 各ペルチェ素子の配置を説明する斜視図である。 ドラム11Aを連結板側から見た図である。 ドラム11Aを外周部側から見た図である。 ドラム11Aの断面図である。 ドラム11Bの外観斜視図である。 ドラム11Bの断面図である。 ドラム11Cの外観斜視図である。 ドラム11Cを放熱板側から見た図である。 円盤状の放熱板を備えたドラム11Cの外観斜視図である。 円盤状の放熱板を備えたドラム11Cを放熱板側から見た図である。 ドラム11Dの斜視図である。 ドラム11Dを連結板側から見た図である。 ドラム11Dの断面図である。 ドラム11Eの断面図である。 ドラム11Fの外観斜視図である。 ドラム11Fの断面図である。 プロペラを備えたドラム11Fの外観斜視図である。 プロペラを備えたドラム11Fの断面図である。 ドラム11Gと冷却機構の外観斜視図である。 ドラム11Gを冷却機構側から見た図である。 ドラム11Gの断面図である。
符号の説明
1 プリンタ,10 ドラム機構,
11(11A〜11G) ドラム,11a 内側空間,12 外周部,
12a 外側円筒状部材,12b 内側円筒状部材,12c 閉空間,
13 回転軸,50 紫外線照射ユニット,91 ペルチェ素子,
91a 冷却面,91b 加熱面,92 ヒートパイプ,
92a 蒸発部,92b 凝集部,92A 第1ヒートパイプ群,
92B 第2ヒートパイプ群,93 放熱板,93a 開口,
94 放熱板,94´ 放熱板,94a 開口,95 冷却容器,
96 インペラ,97 プロペラ,98 冷却機構,LQ 冷媒

Claims (8)

  1. 円筒状の外周部に媒体を保持して回転するドラムと、
    前記外周部に保持された前記媒体に対して流体を噴射するヘッドと、
    を有する流体噴射装置であって、
    前記ドラムは、
    前記外周部に与えられた熱を放出する放熱機構を有する流体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の流体噴射装置であって、
    前記放熱機構は、
    前記外周部における媒体保持面側に冷却面が配置されたペルチェ素子群を有する流体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の流体噴射装置であって、
    前記ドラムの外径を測定する外径測定部と、
    前記外径測定部による測定結果に応じて、前記ペルチェ素子群が有する各ペルチェ素子の冷却度合いを定めるコントローラと
    を有する流体噴射装置。
  4. 請求項1に記載の流体噴射装置であって、
    前記放熱機構は、
    前記外周部に与えられた熱を放出するヒートパイプを有する流体噴射装置。
  5. 請求項4に記載の流体噴射装置であって、
    前記放熱機構は、
    前記ヒートパイプの端部に接続された放熱板を有する流体噴射装置。
  6. 請求項1に記載の流体噴射装置であって、
    前記放熱機構は、
    前記外周部の内側空間に設けられる羽根部材であって、前記ドラムの回転に伴って回転することで、前記内側空間を通る気流を生じさせる羽根部材を有する流体噴射装置。
  7. 請求項1に記載の流体噴射装置であって、
    前記放熱機構は、
    前記外周部に封入された冷媒と、
    前記冷媒を冷却する冷却機構とを有する流体噴射装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の流体噴射装置であって、
    前記ヘッドから噴射されて前記媒体上に着弾した流体を定着させるべく、紫外線を照射する定着部を有し、
    前記ヘッドは、
    紫外線によって硬化する流体を噴射する流体噴射装置。
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