JP5899955B2 - 記録媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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本発明は、記録媒体搬送装置及び記録装置に関するものである。
記録媒体に流体を噴射して画像や文字等を記録する記録装置の一つとして、インクジェット式プリンターが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなインクジェット式プリンターにおいて、例えば支持部材によって記録媒体を支持すると共に、ローラーによって記録媒体を支持部材に付勢しつつ搬送する搬送装置が用いられた構成が知られている。
特開2009−196111号公報
しかしながら、上記構成においては、例えば記録媒体のうちローラーによって付勢されない部分が支持部材から離れてしまい、いわゆる浮きが発生する場合がある。支持部材に対して浮きが発生した状態で記録媒体の搬送を行うと詰まりなどの搬送不良が発生する場合がある。このため、記録媒体の浮きをいち早く検出し、高精度の搬送を行う技術が求められている。
以上のような事情に鑑み、本発明は、高精度の搬送を行うことが可能な記録媒体搬送装置及び記録装置を提供することを目的とする。
本発明に係る記録媒体搬送装置は、記録媒体を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記記録媒体を一方向に駆動する駆動部と、前記駆動部に駆動される前記記録媒体を加熱する加熱部と、前記加熱部に加熱された前記記録媒体のうち複数の単位領域に区画された検出領域から放出される赤外線の線量に基づき、前記単位領域ごとに温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部の検出結果に応じて、前記支持部に対する前記記録媒体の浮き状態を判断する判断部とを備える。
本発明によれば、加熱部に加熱された記録媒体のうち複数の単位領域に区画された検出領域から放出される赤外線の線量に基づき単位領域ごとに温度を検出する温度検出部と、当該温度検出部の検出結果に応じて支持部に対する記録媒体の浮き状態を判断する判断部とを有するので、記録媒体の浮き状態を高精度に検出することができる。これにより、高精度の搬送を行うことが可能となる。
上記の記録媒体搬送装置において、前記支持部は、前記記録媒体を案内する案内面を有し、前記駆動部は、前記記録媒体の一部を挟持して前記記録媒体を前記案内面へ送るローラーを有し、前記検出領域は、前記記録媒体のうち前記ローラーに接触する第一部分と、前記記録媒体のうち前記第一部分から外れた第二部分とを含むことが好ましい。
本発明によれば、検出領域として、記録媒体のうちローラーに接触するため浮きが比較的生じにくい第一部分と、記録媒体のうちローラーから離れているため浮きが比較的生じやすい第二部分とが含まれるので、記録媒体の浮きの有無をより確実に検出することができる。
上記の記録媒体搬送装置において、前記判断部は、検出された複数の前記単位領域の温度のうち最大値と最小値との差に基づいて前記浮き状態を判断することが好ましい。
本発明によれば、判断部が検出された複数の単位領域の温度のうち最大値と最小値との差に基づいて浮き状態を判断することとしたので、記録媒体の浮き状態を高精度に検出することができる。
上記の記録媒体搬送装置において、前記判断部は、前記最大値と前記最小値との差が所定値を超える場合、前記浮き状態が異常と判断することが好ましい。
本発明によれば、判断部が最大値と最小値との差が所定値を超える場合、浮き状態が異常と判断することとしたので、記録媒体の浮き状態を高精度に検出することができる。
上記の記録媒体搬送装置において、前記判断部によって前記浮き状態が異常と判断された場合に前記加熱部による加熱を停止させる制御部を更に備えることが好ましい。
本発明によれば、判断部によって浮き状態が異常と判断された場合に加熱部による加熱を停止させる制御部を更に備えるので、記録媒体の温度が上昇し過ぎるのを防ぐことができる。
上記の記録媒体搬送装置において、前記温度検出部は、前記記録媒体から放出される赤外線が斜入射するように配置されていることが好ましい。
本発明によれば、温度検出部が記録媒体に対して赤外線が斜入射するように配置されているので、記録媒体の浮き状態をより高精度に検出することができる。
本発明に係る記録装置は、記録媒体に流体を噴射する噴射ヘッドと、前記記録媒体を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記記録媒体を一方向に駆動する駆動部と、前記駆動部に駆動される前記記録媒体を加熱する加熱部と、前記加熱部に加熱された前記記録媒体のうち複数の単位領域に区画された検出領域について前記単位領域ごとに温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部の検出結果に応じて、前記支持部に対する前記記録媒体の浮き状態を判断する判断部とを備える。
本発明によれば、加熱部に加熱された記録媒体のうち複数の単位領域に区画された検出領域から放出される赤外線の線量に基づき単位領域ごとに温度を検出する温度検出部と、当該温度検出部の検出結果に応じて支持部に対する記録媒体の浮き状態を判断する判断部とを有するので、記録媒体の浮き状態を高精度に検出することができる。これにより、高精度の搬送を行うことが可能となるため、噴射された流体の定着位置精度を高めることができる。これにより、記録精度の高い記録装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るプリンターの構成を示す図。 本実施形態に係るプラテンヒーター部の構成を示す側面図。 本実施形態に係る温度検出部の一部の構成を示す斜視図。 本実施形態に係るプラテンヒーター部の構成を示す側面図。 本実施形態に係る温度検出部の検出結果の一例を示す図。 本実施形態に係るプリンターの動作の一例を示すフローチャート。
以下、本発明に係る記録装置の各実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る記録装置として、インクジェット式プリンター(以下、単にプリンターと称する)を例示する。
図1は、本発明の実施形態におけるプリンター1を示す構成図である。
プリンター1は、比較的大型のメディア(記録媒体)Mを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。本実施形態のメディアMは、例えば塩化ビニル系フィルム、PETなどの樹脂材料を用いて形成されている。メディアMは、例えば光透過性の材料を用いて形成することができる。
図1に示すように、プリンター1は、ロール・ツー・ロール方式でメディアMを搬送する搬送部(記録媒体搬送装置)2と、メディアMに対してインク(流体)を噴射して画像や文字等を記録する記録部3と、メディアMを加熱する加熱部4とを有する。これら各構成部は、本体フレーム5に支持されている。また、プリンター1は、搬送部2、記録部3及び加熱部4を統括的に制御する制御部CONTを有している。
搬送部2は、ロール状のメディアMを送り出すロール21と、送り出されたメディアMを巻き取るロール22とを有する。搬送部2は、ロール21とロール22との間の搬送経路においてメディアMを搬送する。また、搬送部2は、メディアMに張力を付与するテンションローラー25を有する。テンションローラー25は、揺動フレーム26に支持されている。
記録部3は、搬送されるメディアMに対してインクを噴射するインクジェットヘッド(記録ヘッド)31と、インクジェットヘッド31を搭載して幅方向(図1において紙面垂直方向)に往復移動自在なキャリッジ32とを有する。インクジェットヘッド31は、複数のノズルを備え、メディアMとの関係で選択されて浸透乾燥や蒸発乾燥を必要とするインクを噴射可能な構成となっている。本実施形態のインクジェットヘッド31は、蒸発乾燥を必要とする溶剤系インクや水系インクを噴射可能な構成となっている。
加熱部4は、メディアMを加熱することによりインクをメディアMに速やかに乾燥定着させ、滲みやぼやけを防止して、画質を高める構成となっている。加熱部4は、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向上流側でメディアMを予熱するプレヒーター部41と、記録部3と対向する位置でメディアMを加熱するプラテンヒーター部42と、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向下流側でメディアMを加熱するアフターヒーター部43とを有する。
図2は、搬送部2の一部の構成を示す側面図である。図3は、インクジェットヘッド31に対向する部分の構成を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、搬送部2は、支持部51、駆動部52、加熱部53、温度検出部54及び判断部55を有している。
支持部51は、メディアMを支持する。支持部51は、例えば直方体の箱状に形成されており、インクジェットヘッド31に平面視で重なる位置に配置されている。支持部51の内部には、ヒーター42aが複数設けられている。案内面51aは、例えば平坦な平面状に形成されている。
駆動部52は、メディアMを案内面51aへ送る搬送ローラー対23を有している。搬送ローラー対23は、メディアMを厚さ方向に挟む位置に設けられている。搬送ローラー対23は、不図示の回転駆動部によって回転可能に設けられている。回転駆動部は、搬送ローラー対23のうち一方のみに回転駆動力を付与する構成であっても良いし、搬送ローラー対23の両方に対して回転駆動力を付与する構成であっても良い。
加熱部53は、駆動部52によって駆動されるメディアMを加熱する。加熱部53は、赤外線ヒーター56を有している。赤外線ヒーター56は、筐体56a、発熱部56b及び反射部56cを有している。
赤外線ヒーター56は、支持部51の案内面51aと対向する位置に設けられている。赤外線ヒーター56は、案内面51aに対し所定距離をあけ、且つ、支持部51の幅方向に亘って延在して設けられている。したがって、赤外線ヒーター56は、案内面51aに直接的に赤外線エネルギーを照射することにより、支持部51を輻射加熱すると共に、案内面51a上にメディアMが支持されている場合には、メディアMの記録面側を直接的に輻射加熱する構成となっている。
赤外線ヒーター56は、輻射スペクトルのピークの主要部が2μm〜4μmの領域を含む波長を有する電磁波を照射する構成となっている。これにより、赤外線ヒーター56は、周囲の水分子を含まない構成部材などをあまり昇温させずに、インクに含まれる水分子を振動させて、その摩擦熱により乾燥を速やかに促すことができる。したがって、赤外線エネルギーの大部分をインクに吸収させ、記録面上に着弾したインクを集中的に加熱することができる。
赤外線ヒーター56は、メディアMの搬送方向に複数設けられている。本実施形態では、例えば赤外線ヒーター56は、プラテンヒーター部42及びアフターヒーター部43にそれぞれ設けられている。プラテンヒーター部42に設けられた赤外線ヒーター56と、アフターヒーター部43に設けられた赤外線ヒーター56とは、同一構成である。
温度検出部54は、加熱部53に加熱されたメディアMの温度を検出する。温度検出部54としては、例えば赤外線アレイセンサーが用いられている。温度検出部54は、例えば赤外線ヒーター56の筐体56aに取り付けられている。温度検出部54は、メディアMのうち所定の検出領域57の温度を検出する。
温度検出部54は、メディアMに対して幅方向にずれた位置に設けられている。このため、温度検出部54には、メディアMから放出される赤外線が斜入射する。なお、温度検出部54は、プラテンヒーター部42に設けられた赤外線ヒーター56と、アフターヒーター部43に設けられた赤外線ヒーター56とのそれぞれに設けられている。プラテンヒーター部42側に設けられた温度検出部54は、メディアMのうちインクジェットヘッド31に対向する領域を検出する。
検出領域57は、メディアMのうち搬送ローラー対23に接触する第一部分MA1と、第一部分MA1から外れた第二部分MA2と、を含む部分に設定されている。検出領域57は、複数の単位領域57aに区画されている。単位領域57aは、それぞれ正方形に設定され、例えば8行×8列のマトリクス状に配置されている。
温度検出部54は、複数の単位領域57aに区画された所定の検出領域57から放出される赤外線の線量を検出する。温度検出部54は、検出された線量に基づいて、複数の単位領域57aごとに温度を求める。
判断部55は、例えば制御部CONTの一部に設けられている。判断部55は、温度検出部54の検出結果に応じて、支持部51に対するメディアMの浮き状態を判断する。ここで、「浮き状態」は、メディアMが支持部51の案内面51aから離れている状態、すなわち、メディアMが案内面51aから浮いている状態を意味する。
次に、上記構成のプリンター1の動作を説明する。
ロール21から送り出されたメディアMは、搬送ローラー対23によって案内面51a上に案内される。その後メディアMは、案内面51aに倣った状態で搬送ローラー対23によって搬送方向の下流側へ搬送される。
メディアMが印字領域まで搬送されてくると、インクジェットヘッド31により印字が開始される。インクジェットヘッド31は、キャリッジ32に搭載されて、幅方向に往復移動しながら印字を行う。
本実施形態では、まず、案内面51a上に配置されたメディアMを加熱する赤外線ヒーター56により、インクジェットヘッド31から噴射されたインクを乾燥させる。この赤外線ヒーター56は、案内面51a上に設定された所定の赤外線照射範囲に向けて赤外線を照射する。
赤外線照射範囲には、インクジェットヘッド31による印字領域が含まれているため、インクを着弾させた記録面の領域からキャリッジ32が退避すると、当該領域は、輻射スペクトルのピークの主要部が2μm〜4μmの領域を含む波長で直接に輻射加熱される。このときの温度は、例えば40℃〜55℃程度である。そうすると、着弾したインクに含まれる溶媒分子(水分子など)が振動し、その摩擦熱により溶媒の蒸発が促され、メディアMに対して滲み等を生じさせることなくインクが乾燥する。
ここで、図4に示すように、例えばメディアMの一部が案内面51aに対して離れた状態(浮き状態)になる場合がある。なお、搬送ローラー対23に接触する第一部分MA1よりも、第一部分MA1から外れた第二部分MA2の方が、浮き状態が生じやすくなる。浮き状態が生じたままメディアMを搬送すると、当該メディアMのうちの浮いている部分と案内面51aとの距離によっては、メディアMがインクジェットヘッド31などの部位に接触し、詰まりが発生する可能性がある。
これに対して、本実施形態では、温度検出部54により、加熱されたメディアMのうち検出領域57の温度を検出する。具体的には、温度検出部54は、複数の単位領域57aから放出される赤外線の線量を検出し、検出された線量に基づいて、単位領域57aごとに温度を求める。温度検出部54がメディアMから発する赤外線を検出する構成であるため、メディアMが光透過性の高い材料によって形成されていても、確実に検出することができる。温度検出部54による温度検出のタイミングとしては、キャリッジ32が検出領域57を通過する場合以外であれば良い。
図5は、温度検出部54による検出結果の一例を示す図である。検出領域57には、温度が30℃〜35℃の領域(1)と、温度が35℃〜40℃の領域(2)と、温度が40℃〜45℃の領域(3)と、温度が45℃〜50℃の領域(4)と、温度が50℃〜55℃の領域(5)とが形成されている。
メディアMに浮き状態が生じていると、浮いている部分は他の部分よりも赤外線ヒーター56からの加熱量が多くなる。このため、検出結果には、局所的に温度が高くなっている部分が生じたり、検出領域57に温度分布が生じたりする。また、本実施形態では、検出領域57から温度検出部54に対して赤外線が斜入射するため、温度分布が形成されやすくなる。更に、本実施形態では、搬送ローラー対23に接触する第一部分MA1と、当該第一部分MA1よりも浮き状態が生じやすい第二部分MA2とを含む部分に検出領域57が設定されているため、温度分布が形成されやすくなる。判断部55は、この結果を用いて、メディアMの浮き状態を判断する。
この動作において、判断部55は、浮き状態として、例えばメディアMのうち案内面51aから所定距離を超えて離れた部分の有無を判断する。メディアMは、案内面51aからの距離が大きいほど温度が高くなるため、例えば当該距離と温度との関係を予め実験やシミュレーションなどによって求めておき、当該関係に基づいて浮き状態を判断することができる。
判断部55は、検出された複数の単位領域の温度のうち最大値に基づいて浮き状態を判断する。具体的には、1回の測定で得られる64素子(8行×8列)のうち均一な温度範囲を測定している素子のデータ同士を比較し、所定の閾値を超える場合に、浮き状態が異常と判断する。ここで、浮き状態が異常とは、メディアMがインクジェットヘッド31など他の部材に接触し詰まりが生じる可能性が高くなった状態である。
閾値は、予め実験やシミュレーションなどによって求めておくことができる。この閾値としては、例えば浮き状態が発生していない場合のメディアMの温度(複数回の測定値の平均値又は最大値)よりも高い値に設定することができる。但し、この場合、メディアMの詰まりが発生する可能性が高くなるような温度よりも低い温度とする。
制御部CONTは、判断部55によって浮き状態が異常と判断された場合に、赤外線ヒーター56による加熱を停止させる。この動作により、メディアMの温度が上昇し過ぎるのを防ぐことができる。
なお、判断部55は、検出された複数の単位領域の温度のうち最大値と最小値との差に基づいて浮き状態を判断する構成であっても構わない。この場合、判断部55は、最大値と最小値との差が所定値を超える場合、浮き状態が異常と判断する。制御部CONTは、判断部55によって浮き状態が異常と判断された場合に、赤外線ヒーター56による加熱を停止させる。
上記のようにインクの乾燥動作を行った後、メディアMを搬送方向の下流側に搬送する。メディアMがアフターヒーター部43に到達したら、当該アフターヒーター部43に設けられた赤外線ヒーター56を用いてメディアMを例えば60℃〜120℃程度の温度で加熱し、インクをメディアMに定着させる。
インクをメディアMに定着させる場合にも、メディアMに浮き状態が発生する場合がある。これに対して、本実施形態では、定着動作を行う赤外線ヒーター56に設けられた温度検出部54を用いて、メディアMの検出領域57の温度を検出する。定着動作における加熱は、乾燥動作における加熱よりも加熱温度が高いため、温度分布若しくは局所的に温度が高い部分が顕著に現れることになる。判断部55は、乾燥動作の場合と同様、検出結果を用いてメディアMの浮き状態を判断し、浮き状態が異常と判断された場合に、加熱部53による加熱を停止させる。この動作により、メディアMの温度が上昇し過ぎるのを防ぐことができる。なお、定着動作を行う場合、検出領域57に設定される単位領域57aの配置を乾燥動作の場合とは異なる配置とすることができる。例えば、マトリクスの行数や列数を変更することができる。
以上のように、本実施形態によれば、赤外線ヒーター56に加熱されたメディアMのうち複数の単位領域57aに区画された検出領域57から放出される赤外線の線量に基づき単位領域57aごとに温度を検出する温度検出部54と、当該温度検出部54の検出結果に応じて支持部51に対するメディアMの浮き状態を判断する判断部55とを有するので、メディアMの浮き状態を高精度に検出することができる。これにより、高精度の搬送を行うことが可能となる。また、詰まり検出部などを別途設ける必要が無いため、プリンター1のスペースを省略することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては、温度検出部54が複数の赤外線ヒーター56のそれぞれに設けられた構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、温度検出部54が設けられない赤外線ヒーター56が配置されていても構わない。
また、上記実施形態においては、温度検出部54によって検出領域57の温度を検出し、検出結果に応じて赤外線ヒーター56による加熱を停止させる場合を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば検出結果に応じて赤外線ヒーター56による加熱温度を調整するようにしても構わない。
また、上記実施形態においては、加熱部4が、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向上流側でメディアMを予熱するプレヒーター部41と、記録部3と対向する位置でメディアMを加熱するプラテンヒーター部42と、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向下流側でメディアMを加熱するアフターヒーター部43とを有する構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えばプラテンヒーター部42がない構成でも構わない。
図6は、検出結果に応じて加熱温度を調整する動作を示すフローチャートである。
この動作を行うにあたり、まず赤外線ヒーター56の加熱温度を調整する。上記実施形態の場合に当てはめれば、例えば乾燥動作を行う場合には40℃〜55程度とし、定着動作を行う場合には60℃〜120℃とする。
この状態で、図6に示すように、温度検出部54を用いて検出領域57の温度を検出する(ステップ601)。次に、検出結果に基づいて、単位領域57aごとに温度の平均値を算出する(ステップ602)。その後、算出結果と閾値とを比較し、算出結果が閾値を超える場合には(ステップ603のYES)、判断部55は浮き状態が生じていると判断する。この場合、制御部CONTは、赤外線ヒーター56の加熱温度が低くなるように調整する(ステップ604)。算出結果が閾値を超えない場合には(ステップ603のNO)、上記ステップ601〜ステップ603を繰り返し行う。これにより、メディアMの過度の温度上昇を防ぐことができる。
また、上記実施形態では、温度検出部54による検出結果と閾値とを比較する場合を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、温度検出部54による検出結果を保存しておき、保存した検出結果と新規の検出結果とを比較するようにしても構わない。
また、本実施形態においては、記録装置がプリンター1である場合を例にして説明したが、これに限らない。複写機及びファクシミリ等の装置であってもよい。また、記録装置としては、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする記録装置を採用してもよい。
本発明は、例えば微小量の液滴を吐出させる記録ヘッド等を備える各種の記録装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記記録装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、記録装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。
また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクが挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。また、記録媒体としては、紙や塩化ビニル系フィルム等のプラスチックフィルム以外に、薄く熱伸びする機能紙、基板や金属板などを包含するものとする。
M…メディア CONT…制御部 MA1…第一部分 MA2…第二部分 1…プリンター 2…搬送部 3…記録部 4…加熱部 23…搬送ローラー対 31…インクジェットヘッド 32…キャリッジ 51…支持部 51a…案内面 52…駆動部 53…加熱部 54…温度検出部 55…判断部 56…赤外線ヒーター 56a…筐体 56b…発熱部 56c…反射部 57…検出領域 57a…単位領域

Claims (7)

  1. 記録媒体を支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記記録媒体を一方向に駆動する駆動部と、
    前記駆動部に駆動される前記記録媒体を加熱する加熱部と、
    前記加熱部に加熱された前記記録媒体のうち複数の単位領域に区画された検出領域から放出される赤外線の線量に基づき、前記単位領域ごとに温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出結果に応じて、前記支持部に対する前記記録媒体の浮き状態を判断する判断部と
    を備え
    前記支持部は、前記記録媒体を案内する案内面を有し、
    前記駆動部は、前記記録媒体の一部を挟持して前記記録媒体を前記案内面へ送るローラーを有し、
    前記検出領域は、
    前記記録媒体のうち前記ローラーに接触する第一部分と、
    前記記録媒体のうち前記第一部分から外れた第二部分と
    を含む記録媒体搬送装置。
  2. 前記判断部は、検出された複数の前記単位領域の温度のうち最大値と最小値との差に基づいて前記浮き状態を判断する
    請求項に記載の記録媒体搬送装置。
  3. 記録媒体を支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記記録媒体を一方向に駆動する駆動部と、
    前記駆動部に駆動される前記記録媒体を加熱する加熱部と、
    前記加熱部に加熱された前記記録媒体のうち複数の単位領域に区画された検出領域から放出される赤外線の線量に基づき、前記単位領域ごとに温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部の検出結果に応じて、前記支持部に対する前記記録媒体の浮き状態を判断する判断部と
    を備え、
    前記判断部は、検出された複数の前記単位領域の温度のうち最大値と最小値との差に基づいて前記浮き状態を判断する記録媒体搬送装置。
  4. 前記判断部は、前記最大値と前記最小値との差が所定値を超える場合、前記浮き状態が異常と判断する
    請求項2又は請求項3に記載の記録媒体搬送装置。
  5. 前記判断部によって前記浮き状態が異常と判断された場合に前記加熱部による加熱を停止させる制御部
    を更に備える請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  6. 前記温度検出部は、前記記録媒体から放出される前記赤外線が斜入射するように配置されている
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  7. 記録媒体に流体を噴射する噴射ヘッドと、
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置と
    を備える記録装置。
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