JP5862326B2 - 媒体搬送装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体搬送装置及び液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一つとして、インクジェット式プリンターが知られている(下記特許文献1参照)。このインクジェット式プリンターは、媒体搬送装置で媒体を搬送しつつインクジェットヘッドを搬送経路の幅方向に走査することで媒体に画像等を形成する構成となっている。下記特許文献1には、媒体の搬送経路の一部を形成するプラテンに吸引孔を設け、インクジェットヘッドと対向する画像形成領域における媒体の浮き上がりを防止する媒体搬送装置が開示されている。
特開2000−246983号公報
ところで、幅の異なる複数種の媒体を搬送可能な媒体搬送装置においては、媒体の端を合わせるために搬送経路に幅方向の基準線を設定し、その基準線に沿って媒体を搬送する形態を採用する場合がある。この場合には、媒体の端が通る基準線を基準として吸引孔を設け、媒体のうち特に反り易い端部分の浮き上がりを防止している。
しかしながら、媒体搬送装置への媒体のセットは、一般にユーザーの手で行われるため、搬送経路における媒体の幅方向の位置が不規則となり易い。そうすると、基準線を基準として吸引孔を設けても、媒体の端が吸引孔からズレてしまい、媒体の端の浮き上がりを防止できない場合がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、基準線側の媒体の端の浮き上がりを防止することができる媒体搬送装置及び液体噴射装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、搬送経路に設定された幅方向の基準線に沿って媒体をその端を合わせつつ搬送する媒体搬送装置であって、上記搬送経路に設けられた複数の吸引孔を有し、上記複数の吸引孔は、上記搬送経路において、上記基準線が設定された幅方向一端側の吸引孔の数の方が、上記基準線が設定されてない幅方向他端側の吸引孔の数よりも多い、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、搬送経路が幅方向一端側と幅方向他方側とで吸引孔数に偏りを持ち、基準線が設定された幅方向一端側における吸引孔の数が多い。このため、基準線に沿って搬送される媒体の端の浮き上がりを防止することができる。
また、本発明においては、上記複数の吸引孔は、幅方向に所定間隔で配列された吸引孔からなる第1吸引孔列と、上記第1吸引孔列よりも搬送方向下流側において、上記第1吸引孔列の吸引孔と幅方向における位置が合うように配列された吸引孔からなる第2吸引孔列と、上記第1吸引孔列の吸引孔のうち上記基準線側の端から数えて第1番目と第2番目との間に設けられた第2吸引孔と、を含む、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、基準線を基準として設けた第1吸引孔列の第1番目の吸引孔から媒体の端がズレても、第1番目と第2番目との間に追加して設けた第2吸引孔の吸引によって、媒体の端の浮き上がりを防止することができる。
また、本発明においては、上記第2吸引孔は、上記第1番目と上記第2番目との中間に位置する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、第2吸引孔が第1番目と第2番目との中間に位置することで、第1番目と第2番目との間の吸引孔のピッチが半分になって密集度が上がるため、媒体の端の浮き上がりを防止することができる。
また、本発明においては、上記第1吸引孔列よりも搬送方向上流側において、上記媒体をニップする搬送ローラーを有し、上記第2吸引孔は、幅方向において、上記搬送ローラーのニップ範囲内に位置する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、第2吸引孔が幅方向において搬送ローラーのニップ範囲内に位置することで、搬送ローラーのニップと第2吸引孔の吸引とにより、媒体に対し張りを付与することができるため、媒体の端の浮き上がりを防止することができる。
また、本発明においては、上記第2吸引孔は、幅方向において、上記搬送ローラーのニップ範囲の中心に位置する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、第2吸引孔が幅方向においてニップ範囲の中心に位置することで、媒体に対し張りを効果的に付与することができため、媒体の端の浮き上がりを防止することができる。
また、本発明においては、上記複数の吸引孔は、上記第2吸引孔列よりも上記搬送方向下流側に設けられ、上記第2吸引孔と上記幅方向における位置が合うように上記所定間隔で配列された吸引孔からなる第3吸引孔列を含む、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、幅方向における位置が一致する第2吸引孔と第3吸引孔列の吸引孔とによって、媒体の端を吸引保持できるので、媒体の端の浮き上がりを防止することができる。
また、本発明においては、媒体を搬送する媒体搬送装置と、上記媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、を有する液体噴射装置であって、上記媒体搬送装置として、先に記載の媒体搬送装置を有する、という構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明では、搬送の基準となる媒体の端の浮き上がりを防止でき、画像品質を高めることができる液体噴射装置が得られる。
本発明の実施形態におけるプリンターを示す構成図である。 本発明の実施形態における搬送部を示す斜視図である。 本発明の実施形態における支持面に設けられた複数の吸引孔の配置を示す平面図である。
以下、本発明に係る媒体搬送装置及び液体噴射装置の各実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る媒体搬送装置を具備する液体噴射装置として、インクジェット式プリンター(以下、単にプリンターと称する)を例示する。
図1は、本発明の実施形態におけるプリンター1を示す構成図である。
プリンター1は、比較的大型のメディア(媒体)Mを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。本実施形態のメディアMは、例えば塩化ビニル系フィルムから形成されている。
図1に示すように、プリンター1は、ロール・ツー・ロール方式でメディアMを搬送する搬送部(媒体搬送装置)2と、メディアMに対してインク(液体)を噴射して画像や文字等を記録する記録部3と、メディアMを加熱する加熱部4とを有する。これら各構成部は、本体フレーム5に支持されている。
搬送部2は、ロール状のメディアMを送り出すロール21と、送り出されたメディアMを巻き取るロール22とを有する。搬送部2は、ロール21,22間の搬送経路においてメディアMを搬送する搬送ローラー23を有する。また、搬送部2は、メディアMに張力を付与するテンションローラー25を有する。テンションローラー25は、揺動フレーム26に支持されている。
記録部3は、搬送されるメディアMに対してインクを噴射するインクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)31と、インクジェットヘッド31を搭載して幅方向(図1において紙面垂直方向)に往復移動自在なキャリッジ32とを有する。インクジェットヘッド31は、複数のノズルを備え、メディアMとの関係で選択されて浸透乾燥や蒸発乾燥を必要とするインクを噴射可能な構成となっている。
加熱部4は、メディアMを加熱することによりインクをメディアMに速やかに乾燥定着させ、滲みやぼやけを防止して、画質を高める構成となっている。
加熱部4は、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向上流側でメディアMを予熱するプレヒーター部41と、記録部3と対向する位置でメディアMを加熱するプラテンヒーター部42と、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向下流側でメディアMを加熱するアフターヒーター部43とを有する。
本実施形態では、プレヒーター部41におけるヒーター41aの加熱温度が、40℃に設定されている。また、本実施形態では、プラテンヒーター部42におけるヒーター42aの加熱温度が、ヒーター41aと同じく40℃(目標温度)に設定されている。また、本実施形態では、アフターヒーター部43におけるヒーター43aの加熱温度が、ヒーター41a,42aよりも高い50℃に設定されている。
プレヒーター部41は、メディアMを常温から目標温度(プラテンヒーター部42における温度)に向けて徐々に昇温させることによって、インクの着弾時からの乾燥を速やかに促す構成となっている。
また、プラテンヒーター部42は、目標温度を維持した状態でインクの着弾をメディアMに受けさせて、インクの着弾時からの乾燥を速やかに促す構成となっている。
また、アフターヒーター部43は、メディアMを目標温度よりも高い温度まで昇温させ、メディアMに着弾したインクのうち未だ乾燥していないものを速やかに乾燥させ、少なくともロール22で巻き取る前に、着弾したインクをメディアMに完全に乾燥定着させる構成となっている。
続いて、本実施形態の搬送部2における特徴的な構成について説明する。
図2は、本発明の実施形態における搬送部2を示す斜視図である。図2においては、搬送部2によるメディアMの搬送経路のうち、プラテンヒーター部42にかかる部分を示している。
図2に示すように、プラテンヒーター部42は、搬送経路の一部を形成してメディアMを支持する支持面50を備える支持部材51を有する。支持部材51は、金属製の平板であり、メディアMの搬送方向と直交する幅方向に延在して設けられている。支持部材51は、メディアMを幅方向に亘って支持するために、メディアMの幅よりも大きな幅を有する。
支持部材51の支持面50と逆側の面には、図1に示すように、ヒーター42aが配線されている。ヒーター42aは、チューブヒーターであり、不図示のアルミテープを介して逆側の面に貼付されている。したがって、ヒーター42aは、逆側の面から熱伝導により支持部材51を伝熱加熱すると共に、支持面50上に支持されたメディアMを背面側から間接的に加熱する構成となっている。なお、ヒーター41a、ヒーター43aも同じ構成となっており、メディアMを背面側から間接的に加熱する構成となっている。
支持部材51の支持面50と対向する位置には、赤外線ヒーター53が設けられている。赤外線ヒーター53は、支持面50に対し所定距離をあけ、且つ、支持部材51の幅方向に亘って延在して設けられている。したがって、赤外線ヒーター53は、支持面50に直接的に赤外線エネルギーを照射することにより、支持部材51を輻射加熱すると共に、支持面50上にメディアMが支持されている場合には、メディアMの記録面側を直接的に輻射加熱する構成となっている。
赤外線ヒーター53は、輻射スペクトルのピークの主要部が2μm〜4μmの領域を含む波長を有する電磁波を照射する構成となっている。これにより、赤外線ヒーター53は、周囲の水分子を含まない構成部材などをあまり昇温させずに、インクに含まれる水分子を振動させて、その摩擦熱により乾燥を速やかに促すことができる。したがって、赤外線エネルギーの大部分をインクに吸収させ、記録面上に着弾したインクを集中的に加熱することができる。
プラテンヒーター部42よりも搬送方向上流側には、搬送ローラー23が設けられている。搬送ローラー23は、駆動ローラー23aと、従動ローラー23bとで構成されている。駆動ローラー23aは、不図示のモーター等の駆動源と接続され、不図示の制御部の制御の下に回転駆動し、メディアMをプラテンヒーター部42の支持面50上に送り出す構成となっている。一方、従動ローラー23bは、駆動ローラー23aの回転駆動により従動回転する構成となっている。
図2に示すように、本実施形態の従動ローラー23bは、複数設けられており、複数の従動ローラー23bのそれぞれは、ホルダー70に支持されている。ホルダー70は、搬送方向と直交する幅方向に並んで設けられている。ホルダー70は、幅方向に延びる軸周りに揺動自在に設けられており、不図示のバネ部材によって、従動ローラー23bを駆動ローラー23aに向けて付勢する構成となっている。当該付勢によって、駆動ローラー23aと従動ローラー23bとが圧接し、ニップが形成される。
支持面50には複数の吸引孔60が設けられている。吸引孔60は、支持部材51を貫通して形成されている。図1に示すように、支持部材51の裏側には、吸引ファン54が設けられている。吸引ファン54は、支持筐体4A内部を負圧にすることで、複数の吸引孔60(図1において不図示)から外気を吸引し、メディアMを支持面50に密着させて浮き上がりを防止する構成となっている。
図3は、本発明の実施形態における支持面50に設けられた複数の吸引孔60の配置を示す平面図である。なお、図3では、紙面上下方向が搬送方向に対応し、紙面左右方向が幅方向に対応している。
図3に示すように、支持面50には、インクジェットヘッド31からインクが噴射される印字領域Xが設定されている。複数の吸引孔60は、支持面50において、インクが噴射される印字領域X以外の領域に設けられている。
また、支持面50には、メディアMの搬送の幅方向の基準となる基準線Lが設定されている。基準線Lは、インクジェットヘッド31(キャリッジ32)のホームポジション側(以下、幅方向一端側と称する)に設定されている。本実施形態の搬送部2は、幅の異なる複数種のメディアMをセット可能となっており、当該複数種のメディアMの搬送基準となる基準線Lを幅方向一端側に設定し、当該基準線Lに沿ってメディアMをその端を合わせつつ搬送する構成となっている。なお、搬送経路には、メディアMが基準線Lを越えて幅方向一端側に行かないように規制する不図示のガイドが設けられている。
複数の吸引孔60は、搬送経路を形成する支持面50において、基準線Lが設定された幅方向一端側(図3において紙面右側)の吸引孔60の数の方が、基準線Lが設定されてない幅方向他端側(図3において紙面左側)の吸引孔60の数よりも多くなっている。本実施形態の複数の吸引孔60は、第1吸引孔列61Aと、第2吸引孔列61Bと、そして幅方向一端側に追加して設けた第2吸引孔80と、を含み、さらに、第3吸引孔列61Cを含んで構成されている。
第1吸引孔列61Aは、印字領域XよりもメディアMの搬送方向上流側(図3の紙面上方側)において、該搬送方向と直交する幅方向に所定間隔で配列された吸引孔60Aからなる。なお、幅方向において吸引孔60Aが設けられる間隔(所定間隔)は、プリンター1が対象とする各種メディアMの大きさ、種類等に基づいて適切なものとなるよう設計されている。
第2吸引孔列61Bは、印字領域XよりもメディアMの搬送方向下流側(図3の紙面下方側)において、第1吸引孔列61Aの吸引孔60Aと幅方向における位置(座標)が合うように配列された吸引孔60Bからなる。吸引孔60Bが設けられる間隔は、吸引孔60Aが設けられる間隔と同一である。第2吸引孔列61Bの吸引孔60Bのそれぞれは、第1吸引孔列61Aの吸引孔60Aのそれぞれと、搬送方向において印字領域Xを挟んで一対一で対向して設けられている。
第2吸引孔80は、幅方向一端側に追加して設けられている。この第2吸引孔80は、第1吸引孔列61Aの吸引孔60Aのうち基準線L側の端から数えて第1番目(符号60A1を付す)と第2番目(符号60A2を付す)との間に設けられている。本実施形態の第2吸引孔80は、第1番目60A1と第2番目60A2との中間に位置する。すなわち、第2吸引孔80は、第1番目60A1に対し、幅方向他端側に半ピッチだけズレて設けられている。
また、搬送方向上流側に設けられた搬送ローラー23との位置関係では、第2吸引孔80は、幅方向において、搬送ローラー23のニップ範囲N内に位置している。ニップ範囲Nは、駆動ローラー23aと従動ローラー23bとが圧接する範囲を意味する。本実施形態の第2吸引孔80は、幅方向において、搬送ローラー23のニップ範囲Nの中心に位置する。すなわち、第2吸引孔80は、その上流側でニップを形成する従動ローラー23bの幅方向におけるセンターと一致している。
第3吸引孔列61Cは、第2吸引孔列61Bよりも搬送方向下流側において、第1吸引孔列61Aの吸引孔60Aと幅方向における位置(座標)が不一致となって所定間隔で配列された吸引孔60Cからなる。このように、吸引孔60Cが設けられる間隔は、吸引孔60A(吸引孔60B)が設けられる間隔と同一であるが、吸引孔60Cと吸引孔60A(吸引孔60B)とは、幅方向において相対的にズレて設けられている。
第3吸引孔列61Cの吸引孔60Cは、第1吸引孔列61Aにおいて隣り合う吸引孔60の中間に対応する位置に設けられている。本実施形態では、第3吸引孔列61Cの吸引孔60Cが、第1吸引孔列61A(第2吸引孔列61B)の吸引孔60A(吸引孔60B)と半ピッチずれて設けられている。したがって、この第3吸引孔列61Cは、第2吸引孔80と幅方向における位置(座標)が一致する吸引孔(基準線L側の端から数えて第1番目(符号60C1を付す))を備える。
続いて、上記構成の本実施形態に係るプリンター1の動作及び上記構成の複数の吸引孔60による作用について説明する。
メディアMが、支持面50上の印字領域Xまで搬送されてくると、インクジェットヘッド31により印字が開始される。加熱部4は、印字領域XにおいてメディアMが所定温度(本実施形態では40℃)となるように、支持面50上において加熱するヒーター41aと、その搬送方向上流側で予熱するヒーター42aとを有する。このように、本実施形態では、印字領域Xまたはその搬送方向上流側にあるメディアMを加熱可能なヒーター41a,42aを備えるため、印字領域XにおいてメディアMに着弾したインクの乾燥を促進させることができる。
図3に示すように、支持面50には複数の吸引孔60が設けられており、空気吸引の作用により負圧を付与されたメディアMは支持面50に密着し、浮き上がりが防止される。これにより、印字領域Xにおいて、メディアMとインクジェットヘッドとの距離を一定に保つことができ、画像品質を高めることができる。ここで、複数の吸引孔60は、支持面50において、インクが噴射される印字領域X以外の領域に設けられている。このように、印字領域Xに吸引孔60を備えないようにすることによって、印字領域XにおいてメディアMの温度を均一に保持することができる。このため、印字領域XにおいてメディアMに着弾したインク溶媒の蒸発速度にバラツキが生じることなく、結果、画像ムラの発生を防止した良好な画像が得られる。
本実施形態のメディアMは、搬送経路に設定された幅方向の基準線Lに沿って、端を合わせつつ搬送される。しかしながら、メディアMのセットはユーザーの手で行われるため、搬送経路におけるメディアMの幅方向の位置が不規則となり易い。ここで、本実施形態の複数の吸引孔60は、搬送経路において、基準線Lが設定された幅方向一端側の吸引孔60の数の方が、基準線Lが設定されてない幅方向他端側の吸引孔60の数よりも多い構成となっている。このように、幅方向一端側と幅方向他方側とで吸引孔数に偏りを持たせ、基準線Lが設定された幅方向一端側における吸引孔数を増して吸引領域を拡大することにより、基準線LからメディアMの端がズレたとしても、基準線L側のメディアMの端の浮き上がりを防止することができる。
具体的に、複数の吸引孔60は、第1吸引孔列61A及び第2吸引孔列61Bに追加して設けた第2吸引孔80を含む。第2吸引孔80は、第1吸引孔列61Aの吸引孔60Aのうち基準線L側の端から数えて第1番目60A1と第2番目60A2との間に設けられている。この構成によれば、基準線Lを基準として設けた第1吸引孔列61Aの第1番目60A1からメディアMの端がズレても、第1番目60A1と第2番目60A2との間における第2吸引孔80の吸引によって、メディアMの端の浮き上がりを防止することができる。また、第2吸引孔80が第1番目60A1と第2番目60A2との中間に位置することで、第1番目60A1と第2番目60A2との間では密集度が上がり、吸引孔ピッチが半分になる。そうすると、第1番目60A1と第2番目60A2との間において、メディアMの端までの吸引されない長さは半分以下に収まるため、メディアMの浮き上がり量が小さくなり、結果、メディアMの浮き上がりを効果的に防止することができる。
また、本実施形態の第2吸引孔80は、幅方向において、搬送ローラー23のニップ範囲N内に位置する。この構成によれば、第2吸引孔80が幅方向において搬送ローラー23のニップ範囲N内に位置することで、搬送ローラー23のニップと第2吸引孔80の吸引とにより、メディアMに対し張りを付与することができため、メディアMの端の浮き上がりを防止することができる。また、第2吸引孔80が幅方向においてニップ範囲Nの中心に位置することで、メディアMに対し張りを効果的に付与することができため、メディアMの端の浮き上がりをより確実に防止することができる。
また、本実施形態の複数の吸引孔60は、第2吸引孔列61Bよりも搬送方向下流側に設けられ、第2吸引孔80と幅方向における位置が一致する吸引孔60C1を備え、且つ、所定間隔で配列された吸引孔60からなる第3吸引孔列61Cを含む。この構成によれば、幅方向における位置が一致する第2吸引孔80と第3吸引孔列61Cの吸引孔60C1とによって、メディアMの端を吸引保持できる。このように、搬送方向において印字領域Xを跨いでメディアMを吸引保持することによって、印字領域XにおけるメディアMの浮き上がりを効果的に防止することができ、また、画像品質を高めることができる。
このように、上述した本実施形態によれば、搬送経路に設定された幅方向の基準線Lに沿ってメディアMをその端を合わせつつ搬送する搬送部2において、搬送経路に設けられた複数の吸引孔60を有し、複数の吸引孔60は、搬送経路において、基準線Lが設定された幅方向一端側の吸引孔60の数の方が、基準線Lが設定されてない幅方向他端側の吸引孔60の数よりも多い、という構成を採用することによって、搬送の基準となるメディアMの端の浮き上がりを防止することができるプリンター1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
また、上記実施形態においては、液体噴射装置がプリンター1である場合を例にして説明したが、プリンターに限られず、複写機及びファクシミリ等の装置であってもよい。
また、液体噴射装置としては、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。本発明は、例えば微小量の液滴を吐出させる記録ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクが挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。また、媒体としては、塩化ビニル系フィルム等のプラスチックフィルム以外に、用紙、機能紙、基板や金属板などを包含するものとする。
1…プリンター(液体噴射装置)、2…搬送部(媒体搬送装置)、23…搬送ローラー、31…インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)、50…支持面(搬送経路)、60(60A,60B,60C)…吸引孔、61A…第1吸引孔列、61B…第2吸引孔列、61C…第3吸引孔列、L…基準線、M…メディア(媒体)、N…ニップ領域

Claims (6)

  1. 搬送経路に設定された幅方向の基準線に端が沿って配置された媒体を搬送する媒体搬送装置であって、
    前記搬送経路に設けられた複数の吸引孔を有し、
    前記複数の吸引孔は、前記幅方向に第1間隔で配列された吸引孔からなる第1吸引孔列と、前記第1吸引孔列の吸引孔のうち前記基準線側の端から数えて第1番目と第2番目との間に設けられた第2吸引孔と、を含み、
    前記第1吸引孔列よりも搬送方向上流側において、前記媒体をニップする搬送ローラーを有し、
    前記搬送ローラーは、駆動ローラーと、前記駆動ローラーと協働して前記媒体をニップし、前記幅方向に第2間隔で配列された複数の従動ローラーと、を含み、
    前記第2間隔は、前記第1間隔よりも大きく、
    前記第2吸引孔は、幅方向において、前記搬送ローラーのニップ範囲内に位置し、
    前記第1間隔は、前記搬送ローラーのニップ範囲の前記幅方向の長さよりも大きく、
    前記複数の吸引孔は、前記搬送経路において、前記基準線が設定された幅方向一端側の吸引孔の数の方が、前記基準線が設定されてない幅方向他端側の吸引孔の数よりも多い、ことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記複数の吸引孔は
    記第1吸引孔列よりも搬送方向下流側において、前記第1吸引孔列の吸引孔と幅方向における位置が合うように配列された吸引孔からなる第2吸引孔列を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記第2吸引孔は、前記第1番目と前記第2番目との中間に位置する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記第2吸引孔は、幅方向において、前記搬送ローラーのニップ範囲の中心に位置する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記複数の吸引孔は、前記第2吸引孔列よりも前記搬送方向下流側に設けられ、前記第2吸引孔と前記幅方向における位置が合うように前記第1間隔で配列された吸引孔からなる第3吸引孔列を含む、ことを特徴とする請求項〜5のいずれか一項に記載の媒体搬送装置。
  6. 媒体を搬送する媒体搬送装置と、前記媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、を有する液体噴射装置であって、
    前記媒体搬送装置として、請求項1〜のいずれか一項に記載の媒体搬送装置を有する、ことを特徴とする液体噴射装置。
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