JP2013139119A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能な記録装置を提供すること。
【解決手段】記録媒体を支持する支持部材と、前記支持部材上の前記記録媒体に流体を噴射する記録ヘッドを保持し、所定の走査方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジと前記支持部材との間に配置される前記記録媒体に向けて気体を送風する送風口を有する送風部と、前記送風口に対向する位置に設けられ、前記走査方向について前記記録ヘッドの外側に突出するように形成され、前記送風口からの送風方向を調整する送風調整部とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】記録媒体を支持する支持部材と、前記支持部材上の前記記録媒体に流体を噴射する記録ヘッドを保持し、所定の走査方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジと前記支持部材との間に配置される前記記録媒体に向けて気体を送風する送風口を有する送風部と、前記送風口に対向する位置に設けられ、前記走査方向について前記記録ヘッドの外側に突出するように形成され、前記送風口からの送風方向を調整する送風調整部とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、記録装置に関する。
記録媒体に流体を噴射して画像や文字等を記録する記録装置の一つとして、インクジェット式プリンターが知られている。このインクジェット式プリンターにおいて、浸透乾燥や蒸発乾燥を必要とするインク(流体)を用いる場合、インクジェットヘッドから記録媒体に噴射したインクを乾燥させるために、記録媒体を加熱する加熱装置や記録媒体に風を送る送風装置などが設られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、記録媒体に風を送る際に、インクジェットヘッドの走査領域において気流が生じる場合がある。この場合、噴射されたインクの着弾位置精度が悪化する可能性がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能な記録装置を提供することを目的とする。
本発明に係る記録装置は、記録媒体を支持する支持部材と、前記支持部材上の前記記録媒体に流体を噴射する記録ヘッドを保持し、所定の走査方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジと前記支持部材との間に配置される前記記録媒体に向けて気体を送風する送風口を有する送風部と、前記送風口に対向する位置に設けられ、前記走査方向について前記記録ヘッドの外側に突出するように形成され、前記送風口からの送風方向を調整する送風調整部とを備える。
本発明によれば、キャリッジと支持部材との間に配置される記録媒体に向けて気体を送風する送風口を有する送風部と、当該送風口に対向する位置に設けられ走査方向について記録ヘッドの外側に突出するように形成され送風口からの送風方向を調整する送風調整部とを備えるので、記録ヘッドと記録媒体との間に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、記録ヘッドから噴射される流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
上記の記録装置において、前記送風調整部は、前記走査方向について前記キャリッジの両側に突出するように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、送風調整部が走査方向についてのキャリッジの両側に突出するように形成されているため、記録媒体上に気体が流れ込むのをより確実に防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
本発明によれば、送風調整部が走査方向についてのキャリッジの両側に突出するように形成されているため、記録媒体上に気体が流れ込むのをより確実に防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
上記の記録装置において、前記走査方向に交差する搬送方向に前記記録媒体を搬送する搬送部を更に備え、前記送風調整部は、前記搬送方向において前記送風口よりも上流側に突出するように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、走査方向に交差する搬送方向に記録媒体を搬送する搬送部を更に備え、送風調整部が搬送方向において送風口よりも上流側に突出するように形成されているので、搬送方向の上流側から記録媒体上に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
本発明によれば、走査方向に交差する搬送方向に記録媒体を搬送する搬送部を更に備え、送風調整部が搬送方向において送風口よりも上流側に突出するように形成されているので、搬送方向の上流側から記録媒体上に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
上記の記録装置において、前記キャリッジは、前記記録ヘッドの側部を囲う第二送風調整部を有することが好ましい。
本発明によれば、第二送風調整部によって記録ヘッドの側部が囲われるので、記録ヘッドの側部から記録媒体上に気体が流れ込むのをより確実に防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
本発明によれば、第二送風調整部によって記録ヘッドの側部が囲われるので、記録ヘッドの側部から記録媒体上に気体が流れ込むのをより確実に防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
上記の記録装置において、前記第二送風調整部は、前記送風方向への気体の流れを規制する板状部材を有することが好ましい。
本発明によれば、板状部材によって送風方向への気体の流れが規制されるため、記録媒体上に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
本発明によれば、板状部材によって送風方向への気体の流れが規制されるため、記録媒体上に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
上記の記録装置において、前記第二送風調整部は、前記送風方向を規制する羽状部材を有することが好ましい。
本発明によれば、羽状部材によって送風方向への気体の流れが規制されるため、記録媒体上に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
本発明によれば、羽状部材によって送風方向への気体の流れが規制されるため、記録媒体上に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
上記の記録装置において、前記第二送風調整部は、前記送風方向への気体の流れを規制する箱状部材を有することが好ましい。
本発明によれば、箱状部材によって送風方向への気体の流れが規制されるため、記録媒体上に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
本発明によれば、箱状部材によって送風方向への気体の流れが規制されるため、記録媒体上に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、流体の飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射された流体の着弾位置精度を高めることが可能となる。
以下、本発明に係る記録装置の各実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る記録装置として、インクジェット式プリンター(以下、単にプリンターと称する)を例示する。
図1は、本発明の実施形態におけるプリンター1を示す構成図である。
プリンター1は、比較的大型のメディア(記録媒体)Mを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。本実施形態のメディアMは、例えば塩化ビニル系フィルムから形成されている。
プリンター1は、比較的大型のメディア(記録媒体)Mを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。本実施形態のメディアMは、例えば塩化ビニル系フィルムから形成されている。
図1に示すように、プリンター1は、ロール・ツー・ロール方式でメディアMを搬送する搬送部2と、メディアMに対してインク(流体)を噴射して画像や文字等を記録する記録部3と、メディアMを加熱する加熱部4とを有する。これら各構成部は、本体フレーム5に支持されている。
搬送部2は、ロール状のメディアMを送り出すロール21と、送り出されたメディアMを巻き取るロール22とを有する。搬送部2は、ロール21とロール22との間の搬送経路においてメディアMを搬送する搬送ローラー対23を有する。また、搬送部2は、メディアMに張力を付与するテンションローラー25を有する。テンションローラー25は、揺動フレーム26に支持されている。
記録部3は、搬送されるメディアMに対してインクを噴射するインクジェットヘッド(記録ヘッド)31と、インクジェットヘッド31を搭載して幅方向(図1において紙面垂直方向)に往復移動自在なキャリッジ32とを有する。インクジェットヘッド31は、複数のノズルを備え、メディアMとの関係で選択されて浸透乾燥や蒸発乾燥を必要とするインクを噴射可能な構成となっている。本実施形態のインクジェットヘッド31は、蒸発乾燥を必要とする溶剤系インクや水系インクを噴射可能な構成となっている。
加熱部4は、メディアMを加熱することによりインクをメディアMに速やかに乾燥定着させ、滲みやぼやけを防止して、画質を高める構成となっている。加熱部4は、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向上流側でメディアMを予熱するプレヒーター部41と、記録部3と対向する位置でメディアMを加熱するプラテンヒーター部42と、記録部3が設けられた位置よりも搬送方向下流側でメディアMを加熱するアフターヒーター部43とを有する。
次に、キャリッジ32の構成について説明する。
図2は、キャリッジ32の構成を示す側面図である。図3は、キャリッジ32の構成を示す斜視図である。図4は、キャリッジ32の構成を示す底面図である。
図2は、キャリッジ32の構成を示す側面図である。図3は、キャリッジ32の構成を示す斜視図である。図4は、キャリッジ32の構成を示す底面図である。
図2に示すように、プラテンヒーター部42は、メディアMを支持する支持面50を備える支持部材51(プラテン)を有する。支持部材51は、金属製の平板形状を有し、メディアMの搬送方向(図2において紙面左右方向)と直交する幅方向(図2において紙面垂直方向)に延在して設けられている。支持部材51は、メディアMを幅方向に亘って支持するために、搬送部2によって搬送可能なメディアMの最大幅よりも大きな幅を有する。
支持部材51の支持面50と対向する位置には、赤外線ヒーター(加熱装置)53が設けられている。赤外線ヒーター53は、支持面50に対し所定距離をあけ、且つ、支持部材51の幅方向に亘って延在して設けられている。したがって、赤外線ヒーター53は、支持面50に直接的に赤外線エネルギーを照射することにより、支持部材51を輻射加熱すると共に、支持面50上にメディアMが支持されている場合には、メディアMの記録面側を直接的に輻射加熱する構成となっている。
赤外線ヒーター53は、輻射スペクトルのピークの主要部が2μm〜4μmの領域を含む波長を有する電磁波を照射する構成となっている。これにより、赤外線ヒーター53は、周囲の水分子を含まない構成部材などをあまり昇温させずに、インクに含まれる水分子を振動させて、その摩擦熱により乾燥を速やかに促すことができる。したがって、赤外線エネルギーの大部分をインクに吸収させ、記録面上に着弾したインクを集中的に加熱することができる。
プラテンヒーター部42は、支持部材51上のメディアMに向けて気体(本実施形態では空気)を送風する送風口55を備える送風装置54を有する。送風装置54は、内部にファン54aを備えており、外から取り込んだ気体を送風口55から所定の送風圧で流出させる構成となっている。送風口55は、キャリッジ32の上方に位置し、支持面50に対向して開口する構成となっている。この送風口55は、赤外線ヒーター53よりも搬送方向上流側に設けられている。
送風口55は、支持部材51の幅方向に亘って延在若しくは点在して設けられている。また、幅方向に亘って設けられる送風口55からの送風圧を確保するため、ファン54aも同様に、幅方向に亘って所定距離をあけて点在して複数設けられている。
上記構成の送風装置54は、赤外線ヒーター53による輻射加熱の熱伝達性を向上させる機能を有する。すなわち、送風装置54は、輻射加熱によりインクから蒸発した蒸発成分を、送風口55からの気体流に乗せて除去・拡散させることにより、記録面に対する赤外線エネルギーの伝達効率を向上させることができる。
キャリッジ32は、インクジェットヘッド31を搭載し、ガイド軸33軸及びガイド軸34に沿って幅方向に移動する構成となっている。インクジェットヘッド31は、キャリッジ32によって支持部材51と赤外線ヒーター53との間に保持され、支持部材51上のメディアMに向けてインクを噴射する構成となっている。
エネルギー効率の面から、赤外線ヒーター53と乾燥対象となるメディアMとの距離が小さいほど良好である。このため、赤外線ヒーター53は、インクを噴射するインクジェットヘッド31を搭載するキャリッジ32の近傍に配置されている。
キャリッジ32は、インクジェットヘッド31及びインクシステム38などを収容する筐体35を有する。筐体35は、ガイド軸33及びガイド軸34に接続された接続部60と、インクジェットヘッド31を保持する保持部63とを有している。保持部63は接続部60の搬送方向上流側に配置されている。接続部60と保持部63とは一体的に移動可能に形成されている。
接続部60は、送風口55に対向する位置に第一天井部61を有する。第一天井部61は、支持部材51の支持面50に平行に形成されており、側面視(例えば図2など)において、送風口55に対向する位置に配置されている。第一天井部61は、送風口55から送られる気体をメディアMの搬送方向又は幅方向に流す。
接続部60のうち第一天井部61に対して搬送方向の下流側には、段部62が形成されている。第一天井部61及び段部62の幅方向の両端部には、側板71が設けられている。側板71は、接続部60の側部(幅方向の両端部)を塞ぐように形成されている。当該側板71は、第一天井部61及び段部62から幅方向に流された気体が筐体35の内部に入り込むのを防いでいる。
また、筐体35の搬送方向の上流側の端部には、背面板70が設けられている。背面板70は、筐体35の上流側を覆うように形成されている。当該背面板70は、第一天井部61から搬送方向の上流側に流された気体が筐体35の内部に入り込むのを防いでいる。また、背面板70には、ガイド軸33及びガイド軸34が接続されている。
また、図3に示すように、接続部60の幅方向の両端部は、保持部63に対して幅方向に突出するように形成されている(突出部81及び突出部82)。突出部81及び突出部82が保持部63に対して幅方向に突出しているため、第一天井部61を伝わる気体は幅方向のより外側に流されるため、保持部63に到達しにくくなる。このように、突出部81及び突出部82は、送風口55からの送風される気体が幅方向の外側へ向かうように、当該気体の流れる方向を調整する。
また、図2及び図3に示すように、第一天井部61は、送風口55に対して搬送方向の上流側に突出するように形成されている。具体的には、第一天井部61は、側面視において送風口55を搬送方向の全体に亘って覆うと共に、送風口55に対して搬送方向の上流側まで延びるように形成されている。このため、送風口55から第一天井部61を伝わる気体は、搬送方向のより上流側に流されるようになっている。
このように筐体35の接続部60は、気体が保持部63に到達しにくくなるように当該送風された気体の流れる方向を調整する送風調整部として機能している。
保持部63のうち送風口55側の上面には、傾斜部64及び第二天井部65が設けられている。傾斜部64は、接続部60から搬送方向の下流側に掛けて送風口55から遠ざかるように傾斜している。第二天井部65は、傾斜部64の搬送方向の下流側に接続されている。第二天井部65と傾斜部64とは連続して形成されている。第一天井部61及び段部62を流れた気体は、傾斜部64及び第二天井部65を経てキャリッジ32の搬送方向下流側に送られるようになっている。
保持部63のうち幅方向の両端部には、第二側板72が設けられている。第二側板72は、保持部63の側部(幅方向の両端部)を塞ぐように形成されている。当該第二側板72は、傾斜部64及び第二天井部65から幅方向に流された気体が筐体35の内部に入り込むのを防いでいる。
保持部63のうち搬送方向の下流側端部には、正面板73が設けられている。正面板73は、保持部63の搬送方向の下流側を塞ぐように形成されている。当該正面板73は、第二天井部65から搬送方向に流された気体が筐体35の内部に入り込むのを防いでいる。
第二側板72及び正面板73は、インクジェットヘッド31の周囲を囲うように配置されている。第二側板72及び正面板73が設けられることにより、送風口55から送られた気体の流れが規制される。このため、インクジェットヘッド31の周囲からメディアM上に気体が流れ込むのを規制可能な構成となっている。このように、第二側板72及び正面板73は、送風口55から送られた気体の送風方向を調整する第二送風調整部75として機能する。
図4は、メディアM側からキャリッジ32を見たときの構成を示す図である。
図4に示すように、幅方向に2つ並んで配置されたインクジェットヘッド31の周囲には、防風板74が設けられている。防風板74は、保持部63に収容される形状に形成されている。防風板74は、各インクジェットヘッド31に対応する位置に形成された開口部74a及び開口部74bを有している。インクジェットヘッド31は、開口部74a及び開口部74bからメディアM側に突出するように配置されている。防風板74は、インクジェットヘッド31の周囲に気体が入り込むのを防いでいる。
図4に示すように、幅方向に2つ並んで配置されたインクジェットヘッド31の周囲には、防風板74が設けられている。防風板74は、保持部63に収容される形状に形成されている。防風板74は、各インクジェットヘッド31に対応する位置に形成された開口部74a及び開口部74bを有している。インクジェットヘッド31は、開口部74a及び開口部74bからメディアM側に突出するように配置されている。防風板74は、インクジェットヘッド31の周囲に気体が入り込むのを防いでいる。
図5は、本発明の実施形態におけるキャリッジ32の移動経路に関して送風口55及び赤外線ヒーター53の発熱部53aが設けられる範囲について説明するための図である。
なお、図5では、視認性の向上のため、キャリッジ32と、送風口55と、赤外線ヒーター53とを平面上でずらして配置している。
なお、図5では、視認性の向上のため、キャリッジ32と、送風口55と、赤外線ヒーター53とを平面上でずらして配置している。
送風口55は、幅方向に延びるキャリッジ32の移動経路に沿って設けられている。また、赤外線ヒーター53の発熱部53aも、キャリッジ32の移動経路に沿って設けられている。
発熱部53aとは、赤外線ヒーター53のうち赤外線を照射する熱源が設けられる部位である。より詳しくは、発熱部53aとは、例えば、石英ガラスのパイプ内にコイル状のニクロム線が設けられた熱源部位のことであり、その両端でニクロム線に接続される端子部は含まない。キャリッジ32の移動経路において、発熱部53aが設けられる範囲は、メディアMの幅より大きい構成となっている。これにより、赤外線ヒーター53は、メディアMの幅方向端部を含めた赤外線照射領域を設定でき、メディアMの記録面を均一に加熱することができる。
また、キャリッジ32の移動経路において、送風口55が設けられる範囲は、発熱部53aが設けられる範囲より大きい構成となっている。具体的に、キャリッジ32の移動経路において、送風口55が設けられる範囲は、少なくともキャリッジ32の長さ分(本実施形態では当該長さの2倍分)、発熱部53aが設けられる範囲より大きい構成となっている。この構成によれば、キャリッジ32の移動経路において、送風口55の範囲内であって、発熱部53aの範囲外に、キャリッジ32が位置するとき、発熱部53aから熱を受けることなく、送風口55からの気体の送風によって冷却を効率よく行うことができる。
続いて、上記構成のプリンター1による印字動作及び作用について説明する。
メディアMが、支持面50上の印字領域まで搬送されてくると、インクジェットヘッド31により印字が開始される。インクジェットヘッド31は、図2に示すように、キャリッジ32に搭載されて、幅方向に往復移動しながら印字を行う。赤外線ヒーター53は、支持面50上に設定された所定の赤外線照射範囲に向けて赤外線を照射する。
メディアMが、支持面50上の印字領域まで搬送されてくると、インクジェットヘッド31により印字が開始される。インクジェットヘッド31は、図2に示すように、キャリッジ32に搭載されて、幅方向に往復移動しながら印字を行う。赤外線ヒーター53は、支持面50上に設定された所定の赤外線照射範囲に向けて赤外線を照射する。
赤外線照射範囲には、インクジェットヘッド31による印字領域が含まれているため、インクを着弾させた記録面の領域からキャリッジ32が退避すると、当該領域は、輻射スペクトルのピークの主要部が2μm〜4μmの領域を含む波長で直接に輻射加熱される。そうすると、着弾したインクに含まれる水分子が振動し、その摩擦熱により蒸発及び乾燥が促され、メディアMに対して滲み等を生じさせることなくインクが定着することとなる。
一方、送風装置54は、支持部材51上のメディアMの記録面に向けて気体を送風する。具体的には、送風装置54は、送風口55からメディアMへ向けて気体を噴出する。送風口55から噴出された気体は、送風口55の下をキャリッジ32が通過するときに、キャリッジ32の第一天井部61に沿って流れる。
この気体の一部は、例えば幅方向の外側に向けて第一天井部61を伝わり、接続部60の側方(幅方向の端部)へと流れる。本実施形態では、接続部60の幅方向の両端に突出部81及び突出部82が設けられているため、第一天井部61を幅方向に伝わる気体は、当該幅方向のより外側に流されることになる。当該気体は側板71を伝わって接続部60の幅方向の外側に流され、保持部63に到達しにくくなるため、インクジェットヘッド31とメディアMとの間に当該気体が入りにくくなる。
また、第一天井部61に沿って流れる気体の一部は、例えば搬送方向の上流側に伝わる。これに対して、本実施形態では、第一天井部61が搬送方向の上流側に突出して形成されているため、送風口55から第一天井部61を伝わる気体は、搬送方向のより上流側に流されることになる。この場合においても、気体が保持部63に到達しにくくなるため、インクジェットヘッド31とメディアMとの間に気体が入りにくくなる。
また、第一天井部61に沿って流れる気体の一部は、例えば搬送方向の下流側に向けて第一天井部61を伝わり、段部62から保持部63側へと流れる。本実施形態では、保持部63に第二側板72及び正面板73が設けられているため、インクジェットヘッド31の周囲が囲まれた状態となる。このため、インクジェットヘッド31へ向けた気体の流れが規制され、インクジェットヘッド31とメディアMとの間に気体が入りにくくなる。
以上のように、本実施形態によれば、キャリッジ32と支持部材51との間に配置されるメディアMに向けて気体を送風する送風口55を有する送風装置54と、当該送風口55に対応する位置に設けられ走査方向についてインクジェットヘッド31の外側に突出するように形成され送風口55からの送風方向を調整する接続部60(突出部81及び突出部82)とを備えるので、インクジェットヘッド31とメディアMとの間に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、インクジェットヘッド31から噴射されるインクの飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射されたインクの着弾位置精度を高めることが可能となる。
また、上記実施形態においては、接続部60の第一天井部61が搬送方向において送風口55よりも上流側に突出するように形成されているので、搬送方向の上流側からメディアM上に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、インクの飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射されたインクの着弾位置精度を高めることが可能となる。
また、上記実施形態においては、保持部63に第二側板72及び正面板73が設けられているため、インクジェットヘッド31の周囲が囲まれた状態となる。このため、インクジェットヘッド31へ向けた気体の流れが規制される。これにより、インクジェットヘッド31とメディアMとの間に気体が入りにくくなるので、インクの飛行曲がりを防ぐことができ、噴射されたインクの着弾位置精度を高めることが可能となる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
上記実施形態においては、保持部63に設けられた第二送風調整部75が板状部材(第二側板72及び正面板73)として形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、第二送風調整部75が羽状に形成された部材によって構成されていても構わないし、箱状に形成された部材によって構成されていても構わない。これらの構成においても、送風方向への気体の流れが規制されるため、インクジェットヘッド31とメディアMとの間に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、インクの飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射されたインクの着弾位置精度を高めることが可能となる。
上記実施形態においては、保持部63に設けられた第二送風調整部75が板状部材(第二側板72及び正面板73)として形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、第二送風調整部75が羽状に形成された部材によって構成されていても構わないし、箱状に形成された部材によって構成されていても構わない。これらの構成においても、送風方向への気体の流れが規制されるため、インクジェットヘッド31とメディアMとの間に気体が流れ込むのを防ぐことができる。これにより、インクの飛行曲がりを防ぐことができるので、噴射されたインクの着弾位置精度を高めることが可能となる。
また、例えば、上記実施形態においては、加熱装置が赤外線ヒーター53である場合を例にして説明したが、赤外線ヒーターに限られず、熱風により加熱を行う装置等であってもよい。
また、例えば、上記実施形態においては、送風口55から送風される気体が空気である場合を例にして説明したが、空気に限られず、成分調整されたガス、冷却された冷却ガス等であってもよい。
また、例えば、上記実施形態においては、記録装置がプリンター1である場合を例にして説明したが、プリンターに限られず、複写機及びファクシミリ等の装置であってもよい。
本発明は、例えば微小量の液滴を吐出させる記録ヘッド等を備える各種の記録装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記記録装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、記録装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。
また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクが挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。また、記録媒体としては、紙や塩化ビニル系フィルム等のプラスチックフィルム以外に、薄く熱伸びする機能紙、基板や金属板などを包含するものとする。
M…メディア 1…プリンター 2…搬送部 3…記録部 4…加熱部 5…本体フレーム 31…インクジェットヘッド 32…キャリッジ 51…支持部材 53…赤外線ヒーター 54…送風装置 55…送風口 60…接続部 61…第一天井部 62…段部 63…保持部 64…傾斜部 65…第二天井部 70…背面板 71…側板 72…第二側板 73…正面板 74…防風板 74a、74b…開口部 75…第二送風調整部 81、82…突出部
Claims (7)
- 記録媒体を支持する支持部材と、
前記支持部材上の前記記録媒体に流体を噴射する記録ヘッドを保持し、所定の走査方向に移動するキャリッジと、
前記キャリッジと前記支持部材との間に配置される前記記録媒体に向けて気体を送風する送風口を有する送風部と、
前記送風口に対向する位置に設けられ、前記走査方向について前記記録ヘッドの外側に突出するように形成され、前記送風口からの送風方向を調整する送風調整部と
を備える記録装置。 - 前記送風調整部は、前記走査方向について前記キャリッジの両側に突出するように形成されている
請求項1に記載の記録装置。 - 前記走査方向に交差する搬送方向に前記記録媒体を搬送する搬送部
を更に備え、
前記送風調整部は、前記搬送方向において前記送風口よりも上流側に突出するように形成されている
請求項1又は請求項2に記載の記録装置。 - 前記キャリッジは、前記記録ヘッドの側部を囲う第二送風調整部を有する
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の記録装置。 - 前記第二送風調整部は、前記送風方向への気体の流れを規制する板状部材を有する
請求項4に記載の記録装置。 - 前記第二送風調整部は、前記送風方向への気体の流れを規制する羽状部材を有する
請求項4又は請求項5に記載の記録装置。 - 前記第二送風調整部は、前記送風方向への気体の流れを規制する箱状部材を有する
請求項4から請求項6のうちいずれか一項に記載の記録装置。
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-
2012
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