JP2020179543A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷装置の外部にミストが排気されることを防止することにより、インクの独特な臭いが異臭となり拡散されることを防止する印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置(プリンター1)は、印刷部(印刷ヘッド36a〜36d)、光源(発光素子E)、筐体(ハウジング部材10)、放熱部66、第1気流路Pg1を有する第1気流路形成部(吸気ダクト55)、第2気流路Pg2を有する第2気流路形成部(排気ダクト57)、第1気流生成部(第1ファン67)、隙間(ギャップG1,G2)、制御部6を備え、第1ファン67は、第1冷却気流AF1の流れる方向において、第4開口552よりも上流に配置されており、制御部6は、吸気ダクト55および排気ダクト57の内部の気圧が、ハウジング部材10の内部の気圧よりも正圧となるように第1冷却気流AF1の風量を制御する。【選択図】図2
Description
本発明は、印刷装置に関する。
従来、紫外線硬化型のインクを用いる印刷装置では、印刷ヘッドの搬送方向下流側に、印刷されたインクを硬化させるための紫外線照射器が設置されている。紫外線照射器は、紫外線を射出する発光素子等の光源を有して構成されている。紫外線を射出する光源は発熱するため、発熱による照度の低下等を防ぐ目的で、光源を冷却することが必要となる。
特許文献1の印刷装置では、光源に熱的に接続するヒートパイプを用いて、光源の熱を放熱部に熱輸送し、放熱部を冷却する構成となっている。詳細には、この放熱部を挟んで印刷装置の外部と連通する2つのダクトが設置される。そして、冷却ファンにより、筐体外部から一方のダクトに流動させた空気が放熱部で熱を奪い、温まった空気が、他方のダクトを流動して印刷装置の外部に排気されることにより、放熱部を冷却する構成となっている。また、特許文献1では、ダクトと冷却ファンとの間に隙間を有し、冷却ファンが駆動することで筐体内の空気がこの隙間からダクト内に流入し、印刷装置の外部に排気される。
なお、印刷装置の内部には、インクの吐出に伴って発生するミストに対して、ミスト回収部を備えており、発生するミストはミスト回収部に回収される。そのため、筐体内の空気が印刷装置の外部に排気される場合にも、ミストが印刷装置の外部に排気されることは抑制されている。
しかしながら、現在、印刷装置は印刷速度の高速化が進んで来ていることにより、単位時間当たりのインクの吐出量が従来に比べて多くなり、それに伴ってミストの発生量も従来に比べて多くなっている。ミストの発生量が多くなった場合には、ミスト回収部でミストが十分に回収されない状態が発生する。この状態で、特許文献1のように、ダクトと冷却ファンとの隙間から筐体内の空気をダクト内に流入させて印刷装置の外部に排気する場合、印刷装置の外部に、回収されない筐体内のミストが排気される。印刷装置の外部にミストが排気されることにより、紫外線硬化型インクの独特な臭いが異臭となり拡散されるという課題がある。
本願の印刷装置は、記録媒体に液体を吐出可能な印刷部と、前記記録媒体に吐出された液体に光を照射可能な光源と、前記印刷部および前記光源を収容し、それぞれ異なる位置に第1開口と第2開口とが形成されている筐体と、前記光源が発した熱を空気中に放出可能な放熱部と、第3開口から第4開口に至る第1気流路を有し、前記第3開口が前記第1開口と接続している第1気流路形成部と、第5開口から第6開口に至る第2気流路を有し、前記第5開口が前記第4開口と間隙をおいて対向する位置に配置されており、かつ前記第6開口が前記第2開口と接続している第2気流路形成部と、前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記筐体の外部から前記第1開口および前記第3開口を介して空気が流入し、前記第1気流路形成部の前記第1気流路を流動し、前記放熱部を流動し、前記第2気流路形成部の前記第2気流路を流動して前記第6開口および前記第2開口を介して前記筐体の外部へと流出する第1冷却気流を生成する第1気流生成部と、前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記第4開口と前記放熱部との間、および前記放熱部と前記第5開口との間に生じる隙間と、前記第1気流生成部が生成する前記第1冷却気流の風量を制御可能な制御部と、を備え、前記第1気流生成部は、前記第1冷却気流の流れる方向において、前記第4開口よりも上流に配置されており、前記制御部は、前記第1気流路形成部および前記第2気流路形成部の内部の気圧が、前記筐体内の気圧よりも正圧となるように前記第1冷却気流の風量を制御することを特徴とする。
上記の印刷装置は、前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記放熱部と前記第1気流路形成部との間に生じる隙間を介して、前記第1気流路形成部から前記筐体の内部へ流出する第1流出気流の進路を変更する第1ガイド板と、前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記放熱部と前記第2気流路形成部との間に生じる隙間を介して、前記放熱部からから前記筐体の内部へ流出する第2流出気流の進路を変更する第2ガイド板と、を有することが好ましい。
上記の印刷装置において、前記放熱部は、前記光源が発した前記熱を前記空気中に放出可能なヒートシンクと、前記ヒートシンクと対向して前記第1冷却気流の流れる方向において前記ヒートシンクよりも上流に配置され、前記ヒートシンクへ向かう第2冷却気流を生成可能な第2気流生成部と、を備え、前記制御部は、前記第2気流生成部が生成する前記第2冷却気流の風量を制御可能であり、前記制御部は、前記第1冷却気流の風量が、前記第2冷却気流の風量以上となるように前記第1冷却気流の風量および前記第2冷却気流の風量を制御することが好ましい。
本発明の実施形態に係る印刷装置の概略について、図を参照して説明する。本実施形態において、印刷装置は、画像を印刷する基材の一例として、ロール状に巻かれた用紙(連続紙)をロール・ツー・ロール方式で搬送する印刷装置である。その一例としてインクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1と称する)を例に挙げて説明する。なお、図面では、説明の便宜上、縮尺を変えて図示している。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係るプリンター1の概略構成を模式的に示す正面図である。図2は、UV照射器38の構成および冷却機構50の構成を模式的に示す図である。
以降の図では、装置各部の配置関係を明確にするために、XYZ直交座標系を用いて表示する。なお、プリンター1の左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下(鉛直)方向をZ軸方向とする。そして、X軸方向を左右方向Xまたは単にX方向と言う。Y軸方向を前後方向Yまたは単にY方向と言う。Z軸方向を上下方向Zまたは単にZ方向と言う。また、左方向を+X方向、右方向を−X方向、上方向を+Z方向、下方向を−Z方向、前方向を+Y方向、後方向を−Y方向とする。
図1は、本実施形態に係るプリンター1の概略構成を模式的に示す正面図である。図2は、UV照射器38の構成および冷却機構50の構成を模式的に示す図である。
以降の図では、装置各部の配置関係を明確にするために、XYZ直交座標系を用いて表示する。なお、プリンター1の左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下(鉛直)方向をZ軸方向とする。そして、X軸方向を左右方向Xまたは単にX方向と言う。Y軸方向を前後方向Yまたは単にY方向と言う。Z軸方向を上下方向Zまたは単にZ方向と言う。また、左方向を+X方向、右方向を−X方向、上方向を+Z方向、下方向を−Z方向、前方向を+Y方向、後方向を−Y方向とする。
印刷装置としてのプリンター1は、直方体状の筐体としてのハウジング部材10で囲まれている。ハウジング部材10で囲まれる内部空間ISは、左右方向Xに沿って大きく3つに区分され、+X方向から−X方向に向かって繰出部2、プロセス部3、巻取部4が収容されている。繰出部2および巻取部4は、それぞれ繰出軸20および巻取軸40を有している。繰出軸20および巻取軸40には、記録媒体としてのシートSの両端がロール状に巻き付けられ、それらの間に張架されている。シートSは、搬送経路Pcに沿って繰出軸20からプロセス部3に搬送され、プロセスユニット3Uによる印刷処理を受けた後、巻取軸40へと搬送される。
シートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体的には、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate),PP(polypropylene)等がある。以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称し、その反対側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの一端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの一端を巻き付けて支持する。繰出軸20が、図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。
シートSは、繰出軸20に着脱可能な図示省略する芯管を介して繰出軸20に巻き付けられている。従って、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSを回動ドラム30で支持しつつ、回動ドラム30の外周面に沿って配置されたプロセスユニット3Uにより処理を適宜行って、シートSに画像を印刷するものである。プロセス部3は、回動ドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが回動ドラム30に支持されて、画像の印刷を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。前駆動ローラー31は、図1の紙面において時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送経路Pcの下流側へと搬送する。
前駆動ローラー31に対してニップローラー31nが設けられている。ニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これにより、前駆動ローラー31とシートSとの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
回動ドラム30は、Y方向に平行な中心線を持つ円筒形状のドラムであり、その外周面にシートSを巻き掛ける。更に回動ドラム30は、その中心線を通り軸方向に延びる回動軸302を有している。回動軸302は、図示省略する支持機構によって回動可能に支持されている。回動ドラム30は、この回動軸302を中心に回動する。
上述したように、回動ドラム30の外周面には、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSが裏面側から巻き掛けられる。回動ドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けて、シートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持する。
プロセス部3では、回動ドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33,34が設けられている。従動ローラー33は、前駆動ローラー31と回動ドラム30との間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、回動ドラム30と後駆動ローラー32との間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、回動ドラム30に対して搬送方向Dsの上流側および下流側のそれぞれでシートSを折り返すことにより、回動ドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、回動ドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。後駆動ローラー32は、図1の紙面において時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。
後駆動ローラー32に対してニップローラー32nが設けられている。ニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これにより、後駆動ローラー32とシートSとの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、回動ドラム30の外周面に支持される。プロセス部3では、回動ドラム30に支持されるシートSの表面に対してカラー画像を印刷するために、プロセスユニット3Uが設けられている。プロセスユニット3Uは、印刷部としての印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37,38をユニット支持部材35で支持した構成を備えている。
ユニット支持部材35は、回動ドラム30の円周形状に沿った円弧形状を有する2枚の平板によって、印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37,38を前後方向Yから挟み込んで支持している。なお、図1に示すように、ユニット支持部材35(平板)と回動ドラム30との間には隙間Δが空いている。
搬送方向Dsに順番に並ぶ4個の印刷ヘッド36a〜36dは、イエロー、シアン、マゼンタ、およびブラックに対応し、ノズルから対応する色の液体としてのインクをインクジェット方式で吐出する。4個の印刷ヘッド36a〜36dは、回動ドラム30の回動軸302から放射状に配置されて、回動ドラム30の外周面に沿って並ぶ。
各印刷ヘッド36a〜36dは、ユニット支持部材35によって回動ドラム30に対して位置決めされ、若干のクリアランス(プラテンギャップ)を空けて回動ドラム30に対向する。これにより、各印刷ヘッド36a〜36dは、所定のペーパーギャップを空けて、回動ドラム30に巻き掛けられたシートS表面に対向する。ユニット支持部材35によりペーパーギャップが規定された状態で、各印刷ヘッド36a〜36dがインクを吐出することで、シートS表面の所望の位置にインクが着弾して、シートS表面にカラー画像が形成される。
印刷ヘッド36a〜36dで使用するインクは、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。プロセスユニット3Uでは、着弾したインクを硬化させてシートSに定着させるために、UV照射器37,38が設けられている。
インクの硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。4個の印刷ヘッド36a〜36dの各間には、仮硬化用のUV照射器37が配置されている。UV照射器37は、比較的弱い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がり方が紫外線を照射しない場合に比べて十分に遅くなる程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを本硬化させるものではない。
4個の印刷ヘッド36a〜36dに対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUV照射器38が設けられている。UV照射器38は、UV照射器37より強い照射強度の紫外線を照射することで、インクの濡れ広がりが停止する程度にインクを本硬化させるものである。このように仮硬化と本硬化とを実行することで、複数の印刷ヘッド36a〜36dにより形成されたカラー画像をシートSの表面に定着させることができる。
なお、各印刷ヘッド36a〜36dがインクを吐出した場合、吐出に伴ってミストが発生する。本実施形態では、印刷ヘッド36a〜36dと各UV照射器37との間に、図示省略するミスト回収部を備えており、発生するミストはミスト回収部に回収される。しかし、印刷速度の高速化により、単位時間当たりのインクの吐出量が増えることに伴って、ミストの発生量も増えるため、完全には回収されない状態も生じる。
プロセスユニット3Uは、印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37,38に加えて、ミスト回収部を装着して構成される。このプロセスユニット3Uを支持するユニット支持部材35は、前後方向Yに延びる2本のレール351により支持されている。そして、ユニット支持部材35は、印刷ヘッド36a〜36d、UV照射器37,38、ミスト回収部を伴って、レール351上を前後方向Yに移動可能となっている。つまり、プロセスユニット3Uは、前後方向Yへ移動可能となっている。
これにより、プロセスユニット3Uは、前後方向Yにおいて、繰出部2および巻取部4とほぼ同じ位置に並ぶ印刷位置と、繰出部2および巻取部4とはY方向位置が大きく異なるメンテナンス位置との間で移動可能となっている。言い換えると、プロセスユニット3Uは、前後方向Yにおいて、回動ドラム30に相対する位置に並ぶ印刷位置と、回動ドラム30から外れて−Y方向に移動したメンテナンス位置との間で移動可能となっている。
プロセスユニット3Uが印刷位置に位置する状態で、繰出部2からプロセス部3を経て巻取部4に至るシートSの搬送経路Pcが形成可能となり、プロセスユニット3UがシートSへの印刷を行うことができる。一方、プロセスユニット3Uがメンテナンス位置にある状態では、プリンター1のハウジング部材10を構成する図示省略するカバーを開け、プロセスユニット3Uを外部空間に露出して、オペレーターによる部品交換等の各種のメンテナンス作業が可能となる。
プロセス部3によりカラー画像の形成されたシートSは、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32との間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。巻取軸40が、図1の紙面において時計回りに回転することで、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。
シートSは、巻取軸40に着脱可能な図示省略する芯管を介して巻取軸40に巻き取られる。従って、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
UV照射器38は、紫外線を照射する光源を冷却するため、後述するヒートパイプ65を含めた冷却機構50を具備する。冷却機構50の構成と動作を簡単に説明する。なお、冷却機構50の構成と動作の詳細は後述する。冷却機構50は、ハウジング部材10の外部から空気を取り込み、ハウジング部材10の外部へ空気を排出する気流を用いて光源を冷却する。ハウジング部材10には、外部から空気を取り入れる吸気口51と、外部へ空気を吐き出す排気口53とが、UV照射器38に対して設けられている。
吸気口51および排気口53は、ハウジング部材10に開口して設けられ、図示省略するルーバー等を備えて構成される。ハウジング部材10の内部には、吸気口51からUV照射器38に至る吸気ダクト55と、UV照射器38から排気口53へ至る排気ダクト57とが、UV照射器38に対して設置されている。
そして、吸気口51と吸気ダクト55とが接続され、排気口53と排気ダクト57とが接続されている。吸気ダクト55の内部には第1ファン67(吸気ファン)が設けられている。そして、第1ファン67が駆動することにより、ハウジング部材10の外部の空気が吸気口51から吸気ダクト55の内部に吸気される。
吸気口51から吸気された空気は、吸気ダクト55の内部に形成される第1気流路Pg1、UV照射器38の上端部、および排気ダクト57の内部に形成される第2気流路Pg2を経て排気口53からハウジング部材10の外部に排気される。ここで、UV照射器38を冷却するための一連の空気の流れを第1冷却気流AF1と呼称する。この第1冷却気流AF1により、UV照射器38から発せられる熱が装置外へ排出される。
プリンター1では、本硬化用に、比較的強い照射強度の光を照射するUV照射器38が設けられている。UV照射器38は、強い照射強度の紫外線を照射するように、LED(Light Emitting Diode)等で構成された光源を駆動するため、光源の温度が上昇する。但し、温度上昇に伴って、光源の照度の低下等を含め照度は変化してしまう。そのため、UV照射器38は、光源を冷却する冷却機構50により、光源の照度の安定化を図っている。
次に、図2を参照して、UV照射器38および関連する構成について説明する。
図2では、UV照射器38が対向するシートSの領域とシートSの搬送方向Dsを示している。上述のとおり、シートSおよびシートSの搬送方向Dsは、回動ドラム30の外周面に沿って湾曲している。ただし、図2では、UV照射器38が対向する短い領域では、これらは直線状に近似できるとして直線で表している。また、図2では、UV照射器38の放熱部66と光源基板61とを除き、UV照射器38を取り囲んで設けられる破線で示す側板380が取り外されて内部構造が露出した状態を示している。
図2では、UV照射器38が対向するシートSの領域とシートSの搬送方向Dsを示している。上述のとおり、シートSおよびシートSの搬送方向Dsは、回動ドラム30の外周面に沿って湾曲している。ただし、図2では、UV照射器38が対向する短い領域では、これらは直線状に近似できるとして直線で表している。また、図2では、UV照射器38の放熱部66と光源基板61とを除き、UV照射器38を取り囲んで設けられる破線で示す側板380が取り外されて内部構造が露出した状態を示している。
UV照射器38は、平板形状を有する光源基板61の表面61aに、UV光を射出する例えばLEDのような発光素子Eを複数配列した構成を具備する。光源基板61の表面61aには、前後方向Yおよび前後方向Yに直交するシートSの搬送方向Dsの両方向において、複数の発光素子Eがマトリックス状に配列されている。光源基板61の表面61aはシートSに対向しており、表面61aに配列された各発光素子Eは、UVインクを本硬化させる程度の強い照射強度の紫外線をシートSに向けて照射する。
また、UV照射器38は、光源基板61を支持する平板形状の支持基板62を有する。具体的には、光源基板61の裏面61b(表面61aの逆側の面)と支持基板62の表面62aとを、図示省略する熱伝導グリース層を介して接合した状態で、光源基板61が支持基板62にネジ63により固定されている。支持基板62は、銅やアルミニウムといった金属であって、高い熱伝導率を有する熱伝導部材である。
さらに、UV照射器38は、支持基板62に接続されたヒートパイプ65を有する。ヒートパイプ65は、棒を屈曲させたような形状を具備しており、前後方向Yに3本設けられている。具体的には、ヒートパイプ65の一端に設けられた被接続部65aが、支持基板62の裏面62b(表面62aの逆側の面)に図示省略する半田層を介して半田接合されている。支持基板62を介して光源基板61に接続されたヒートパイプ65の被接続部65aは、光源基板61の発光素子Eと熱的に接続する。この接続により、発光素子Eの熱は、支持基板62を介してヒートパイプ65の被接続部65aへ伝導する。
シートSの搬送方向Dsにおいて、被接続部65aは、複数の発光素子Eが配列された範囲を内包するように設けられており、各発光素子Eから被接続部65aへの高い熱伝導性が確保されている。言い換えると、被接続部65aは、シートSの搬送方向Dsにおいて、複数の発光素子Eの配列長さよりも長く設けられている。本実施形態では、ヒートパイプ65を3本設ける例を開示したが、ヒートパイプ65の本数はこれに限られず、1本以上であればよく、数が多いほどUV照射器38の冷却効果は高まる。
ヒートパイプ65は、第1領域R1と第2領域R2とに大別される。ヒートパイプ65の第1領域R1は、光源基板61の主面(表面61a、裏面61b)に平行にシートSの搬送方向Dsへ延びる領域であり、上述の被接続部65aが設けられた領域である。一方、ヒートパイプ65の第2領域R2は、光源基板61の主面(表面61a、裏面61b)に交差する延設方向Diに、第1領域R1から屈曲して延びることで、光源基板61に対して第1領域R1より離れる延設方向Diに延びる領域である。
第1領域R1から延びた第2領域R2の先(ヒートパイプ65の他端)には、被冷却部65bが設けられている。本実施形態では、光源基板61に対して被接続部65aよりも延設方向Diに離間した位置にまで、被冷却部65bが引き出されている。
本実施形態では、被冷却部65bの少なくとも一部が、回動ドラム30の径方向において、回動ドラム30(またはシートS)から遠い側の印刷ヘッド36a〜36dの端部よりも回動ドラム30から遠ざかる側に位置するように配置されている。ヒートパイプ65は、被接続部65aで受け取った発光素子Eの熱を、被冷却部65bまで輸送する熱輸送を行う。
ヒートパイプ65の被冷却部65bには、放熱部66が取り付けられている。放熱部66は、複数のヒートシンク661を配列して構成されている。具体的には、放熱部66を構成する複数のヒートシンク661には、延設方向Diに貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔に各ヒートパイプ65の被冷却部65bを圧入することにより、ヒートシンク661と被冷却部65bとが熱的に接続されている。この構成により、放熱部66は、光源(発光素子E)が発した熱を空気中に放出する。なお、放熱部66は、複数のヒートシンク661により構成されているが、図2においては、放熱部66として、便宜上、最も外側のヒートシンク661によって囲まれる領域の形状を示している。
放熱部66では、平板状のヒートシンク661がZ方向に比較的小さな隙間を有して複数組み合わされることで、X方向に貫通する断面積の比較的小さな第3気流路Pg3が複数形成されることになる。これらの第3気流路Pg3に空気が流動することにより、ヒートシンク661の熱が流動する空気に移動し、空気の流れと共に熱が運び去られる。このようにして、放熱部66は、その内部を流動する空気に対して熱を放出する。
UV照射器38には、光源基板61の発光素子Eを駆動する駆動回路が搭載された3枚の駆動回路基板69が、シートSの搬送方向Dsに並べて配置されている。各駆動回路基板69は、延設方向Diにおける光源基板61と被冷却部65bの間で、ヒートパイプ65に並んで配置されている。
各駆動回路基板69は、図示省略する信号線を介して発光素子Eに駆動信号を供給し、発光素子Eを発光させる。駆動信号の大きさに対する発光量は、発光素子Eによって異なる。そこで、各駆動回路基板69は、各発光素子Eの発光量が所定範囲に収まるように、駆動信号の大きさを発光素子E毎に調整した上で、駆動信号を各発光素子Eに供給する。
先述したように、プリンター1において、UV照射器38を含むプロセスユニット3Uは、レール351に沿って、前後方向Yに移動可能となっている。図2は、プロセスユニット3Uが、前後方向Yにおいて、回動ドラム30に相対する位置となる印刷位置に位置する場合の状態を示している。
以降では、本実施形態のUV照射器38の光源(発光素子E)を冷却するための冷却機構50の構成と動作を説明する。
最初に、冷却機構50の構成を説明する。
冷却機構50として、ハウジング部材10には、ハウジング部材10の外部から内部へ空気を流入させる第1開口としての吸気口51と、内部から外部へ空気を流出させる第2開口としての排気口53とが設けられている。ハウジング部材10の内部には、吸気口51からUV照射器38の被冷却部65bおよび放熱部66に至る第1気流路形成部としての吸気ダクト55と、UV照射器38の被冷却部65bおよび放熱部66から排気口53へ至る、第2気流路形成部としての排気ダクト57とが設けられている。
最初に、冷却機構50の構成を説明する。
冷却機構50として、ハウジング部材10には、ハウジング部材10の外部から内部へ空気を流入させる第1開口としての吸気口51と、内部から外部へ空気を流出させる第2開口としての排気口53とが設けられている。ハウジング部材10の内部には、吸気口51からUV照射器38の被冷却部65bおよび放熱部66に至る第1気流路形成部としての吸気ダクト55と、UV照射器38の被冷却部65bおよび放熱部66から排気口53へ至る、第2気流路形成部としての排気ダクト57とが設けられている。
詳細には、吸気ダクト55は、一方の開口を形成する第3開口551から、他方の開口を形成する第4開口552に至る筒状の第1気流路Pg1を有している。本実施形態では、吸気ダクト55の第3開口551は、第1開口としての吸気口51と接続されている。排気ダクト57は、一方の開口を形成する第5開口571から、他方の開口を形成する第6開口572に至る筒状の第2気流路Pg2を有している。本実施形態では、排気ダクト57の第6開口572は、第2開口としての排気口53と接続されている。従って、吸気ダクト55および排気ダクト57は、ハウジング部材10の内面側に固定される。
ここで、吸気ダクト55(第3開口551)と吸気口51とが接続されているとは、ハウジング部材10と吸気ダクト55とが直接接して接続された状態のみを指すのではなく、ハウジング部材10と吸気ダクト55とが、その他の部材を介して接続される場合も含む。これは、排気ダクト57(第6開口572)と排気口53との接続でも同様である。
プロセスユニット3Uが、前後方向Yにおいて、メンテナンス位置に位置する場合には、排気ダクト57の第5開口571は、吸気ダクト55の第4開口552と間隙をおいて対向する位置に配置された状態となる。そして、プロセスユニット3Uが、前後方向Yにおいて、印刷位置に位置する場合には、対向する第5開口571と第4開口552との間隙には、図2に示すように、UV照射器38の被冷却部65bおよび放熱部66が位置する状態となる。
プリンター1は、第1気流生成部としての第1ファン67を有している。第1ファン67は、第1冷却気流AF1を生成する。第1ファン67は、第1冷却気流AF1の流れる方向において、第4開口552よりも上流に配置されている。詳細には、第1ファン67は、図2に示すように、吸気ダクト55の第3開口551の位置に配置されている。言い換えると、第1ファン67は、吸気口51の位置に配置されている。
先述したように、本実施形態では、UV照射器38を含むプロセスユニット3Uが、ハウジング部材10に対し、レール351に沿って前後方向Yに移動可能となっている。一方、吸気ダクト55および排気ダクト57はハウジング部材10に固定されており、プロセスユニット3Uに伴って移動することはない。このため、UV照射器38と吸気ダクト55との間、およびUV照射器38と排気ダクト57との間については完全に密着させておらず、プロセスユニット3Uの移動の際に部材の接触等を避けるために、部材間にはギャップが設けられている。
具体的には、図2に示すように、プロセスユニット3Uが印刷位置に位置する状態で、被冷却部65bに設けられた放熱部66と、吸気ダクト55の第4開口552とは離間する状態に保持され、これらの間には隙間としてのギャップG1が設けられている。また、被冷却部65bに設けられた放熱部66と、排気ダクト57の第5開口571とは離間する状態に保持され、これらの間には隙間としてのギャップG2が設けられている。ギャップG1,G2の大きさは、代表的には数ミリメートル程度に設定されている。従って、吸気口51から排気口53に至る気流路と装置の内部空間ISとは、このギャップG1,G2の領域で連通している。
図2に示すように、プリンター1は、第1ファン67が生成する第1冷却気流AF1の風量を制御可能な制御部6を備えている。制御部6は、プロセスユニット3U、各モーター、各センサー等を制御して、プリンター1としての動作を統括制御している。そして、制御部6は、吸気ダクト55および排気ダクト57の内部の気圧が、ハウジング部材10の内部の気圧(内部空間ISの気圧)よりも正圧となるように、第1冷却気流AF1の風量を制御している。
次に、冷却機構50の動作を説明する。
図2では、冷却機構50における空気の流れの概略を矢印で示している。第1ファン67が制御部6の指示により駆動した場合、吸気口51からハウジング部材10の外側の空気(外気)が、吸気ダクト55の内壁面を側壁とする第1気流路Pg1に流入する。そして、第1気流路Pg1を流動した空気は、第4開口552から被冷却部65bおよび放熱部66へ向けて送風される。なお、第1気流路Pg1を流動した空気が、第4開口552から被冷却部65bおよび放熱部66へ向けて送風された場合、吸気ダクト55の内部の気圧が内部空間ISの気圧よりも正圧となっているため、一部の空気は、第4開口552と放熱部66との間のギャップG1を介して内部空間ISに流出する。
図2では、冷却機構50における空気の流れの概略を矢印で示している。第1ファン67が制御部6の指示により駆動した場合、吸気口51からハウジング部材10の外側の空気(外気)が、吸気ダクト55の内壁面を側壁とする第1気流路Pg1に流入する。そして、第1気流路Pg1を流動した空気は、第4開口552から被冷却部65bおよび放熱部66へ向けて送風される。なお、第1気流路Pg1を流動した空気が、第4開口552から被冷却部65bおよび放熱部66へ向けて送風された場合、吸気ダクト55の内部の気圧が内部空間ISの気圧よりも正圧となっているため、一部の空気は、第4開口552と放熱部66との間のギャップG1を介して内部空間ISに流出する。
第1気流路Pg1を流動した空気が、第4開口552から被冷却部65bおよび放熱部66へ向けて送風された場合、残りの空気は、ヒートシンク661により形成される第3気流路Pg3を流動することで、ヒートシンク661の熱が流動する空気に伝熱される。そして、伝熱されて温められた空気が、排気ダクト57の第5開口571に向けて送風される。なお、第3気流路Pg3を流動した空気が、第5開口571に向けて送風された場合、送風された圧力が内部空間ISの気圧よりも正圧となっているため、一部の空気は、放熱部66と第5開口571の間のギャップG2を介して内部空間ISに流出する。
第3気流路Pg3を流動した空気が、第5開口571に向けて送風された場合、残りの空気は、第5開口571から排気ダクト57の内壁面を側壁とする第2気流路Pg2に流入する。そして、第2気流路Pg2に流入した空気は、第2気流路Pg2を流動して排気口53からハウジング部材10の外部へ流出される。
こうして、第1ファン67により生成された第1冷却気流AF1が、放熱部66および被冷却部65bに供給されて、放熱部66および被冷却部65bの熱を奪い、ハウジング部材10の外部へ流出される。これにより、放熱部66および被冷却部65bが冷却されることにより、発光素子Eが冷却される。
上述したように、第1気流路Pg1を流動した空気が、第4開口552から被冷却部65bおよび放熱部66へ向けて送風された場合、一部の空気は、第4開口552と放熱部66との間のギャップG1を介して内部空間ISに流出する構成としている。この構成により、印刷ヘッド36a〜36dによるインクの吐出に伴い発生するミストにおいて、ミスト回収部に回収されずに、内部空間ISに漂うミストが、ギャップG1から第3気流路Pg3に流入することを防止している。
また、第3気流路Pg3を流動した空気が、第5開口571に向けて送風された場合、一部の空気は、放熱部66と第5開口571の間のギャップG2を介して内部空間ISに流出する構成としている。この構成により、同様に、内部空間ISに漂うミストが、ギャップG2から第2気流路Pg2に流入することを防止している。
なお、ギャップG2を介して内部空間ISに流出する空気は、第3気流路Pg3を流動することで、ヒートシンク661の熱が伝熱されて温められた空気となるが、流出する空気は一部であるため、発光素子Eで発生する熱の冷却を阻害するほどの影響はない。
以上、第1実施形態に係るプリンター1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプリンター1によれば、第1ファン67は、第1冷却気流AF1の流れる方向で、第4開口552よりも上流に配置される。そして、制御部6により、吸気ダクト55および排気ダクト57の内部の気圧が、ハウジング部材10の内部の気圧(内部空間ISの気圧)よりも正圧となるように制御される。そのため、第1ファン67により、ハウジング部材10の外部から吸気口51(第3開口551)を介して吸気された空気は、吸気ダクト55の第1気流路Pg1を流動し、放熱部66に流動すると共に、第4開口552と放熱部66との隙間となるギャップG1から一部の空気が内部空間ISに流出する。また、放熱部66を流動(第3気流路Pg3を流動)して、温まった空気は、第5開口571から排気ダクト57の第2気流路Pg2を流動して第6開口572(排気口53)から温まった空気がハウジング部材10の外部に排気されると共に、放熱部66と第5開口571との隙間となるギャップG2から一部の空気が内部空間ISに流出する。このように、第4開口552と放熱部66との隙間(ギャップG1)、および放熱部66と第5開口571との隙間(ギャップG2)からハウジング部材10の内部へ空気が流出することにより、ハウジング部材10の内部を漂うミストを、ハウジング部材10の外部へ排出することを防止することができると共に、放熱部66を冷却することで、発光素子Eで発生する熱を冷却することができる。従って、プリンター1の外部へのミストの排出を防止できることにより、紫外線硬化型インクの独特な臭いが異臭となり拡散されることを防止することができる。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態に係る第1ガイド板381および第2ガイド板382を示す図である。
本実施形態のプリンター1Aの冷却機構50Aは、第1実施形態のプリンター1の冷却機構50に比較して、UV照射器38の放熱部66と光源基板61とを除き、UV照射器38を取り囲んで設けられる側板380に、第1ガイド板381および第2ガイド板382が構成されている点が異なる。側板380に、第1ガイド板381および第2ガイド板382が構成される以外は、第1実施形態と同様に構成されている。
図3は、第2実施形態に係る第1ガイド板381および第2ガイド板382を示す図である。
本実施形態のプリンター1Aの冷却機構50Aは、第1実施形態のプリンター1の冷却機構50に比較して、UV照射器38の放熱部66と光源基板61とを除き、UV照射器38を取り囲んで設けられる側板380に、第1ガイド板381および第2ガイド板382が構成されている点が異なる。側板380に、第1ガイド板381および第2ガイド板382が構成される以外は、第1実施形態と同様に構成されている。
ここで、図3に示すように、プロセスユニット3Uが印刷位置に位置する時(放熱部66が第4開口552と第5開口571との間の間隙に位置する時)に、放熱部66と吸気ダクト55の第4開口552との間に生じる隙間となるギャップG1を介して、吸気ダクト55からハウジング部材10内へ流出する空気の流れを第1流出気流A1と呼称する。また、プロセスユニット3Uが印刷位置に位置する時に、放熱部66と排気ダクト57の第5開口571との間に生じる隙間となるギャップG2を介して、放熱部66からハウジング部材10内へ流出する空気の流れを第2流出気流A2と呼称する。
図3に示すように、側板380において、吸気ダクト55の第4開口552の下方向(−Z方向)には、第1ガイド板381が形成されている。詳細には、第1ガイド板381は、第4開口552の−Z方向に相対し、ギャップG1を覆うように、右方向(−X方向)および前後方向Yに延びて形成されている。この第1ガイド板381により、ギャップG1の下方向(−Z方向)に流出する第1流出気流A1の進路を変更させる。詳細には、第1ガイド板381により、第1流出気流A1を、右方向(−X方向)および前後方向Yに流動させる。
なお、第1ガイド板381が形成されていない場合には、ギャップG1の下方向(−Z方向)に流出する空気が、UV照射器38の上流側に設置される印刷ヘッド36a〜36dの方向に流動することが考えられる。しかし、第1ガイド板381を設けることにより、印刷ヘッド36a〜36dの方向に第1流出気流A1が流動することを防止することができる。
同様に、図3に示すように、側板380において、排気ダクト57の第5開口571の下方向(−Z方向)には、第2ガイド板382が形成されている。詳細には、第2ガイド板382は、第5開口571の−Z方向に相対し、ギャップG2を覆うように、左方向(+X方向)および前後方向Yに延びて形成されている。この第2ガイド板382により、ギャップG2の下方向(−Z方向)に流出する第2流出気流A2の進路を変更させる。詳細には、第2ガイド板382により、第2流出気流A2を、左方向(+X方向)および前後方向Yに流動させる。
なお、第2ガイド板382が形成されていない場合には、ギャップG2の下方向(−Z方向)に流出する空気が、UV照射器38の上流側に設置される印刷ヘッド36a〜36dの方向に流動することが考えられる。しかし、第2ガイド板382を設けることにより、印刷ヘッド36a〜36dの方向に第2流出気流A2が流動することを防止することができる。
以上、第2実施形態に係るプリンター1Aによれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプリンター1Aによれば、第1流出気流A1の進路を変更する第1ガイド板381と、第2流出気流A2の進路を変更する第2ガイド板382とを有することにより、第1流出気流A1と第2流出気流A2とが印刷ヘッド36a〜36dの方向に向かわないようにすることができるため、印刷ヘッド36a〜36dから吐出されるインクのシートSへの着弾精度に影響を及ぼすことを防止することができる。これにより、印刷品質を維持することができる。
[第3実施形態]
図4は、第3実施形態に係る放熱部66Bを示す図である。
本実施形態のプリンター1Bの冷却機構50Bは、第1実施形態のプリンター1の冷却機構50に比較して、第2冷却気流AF2を生成可能な第2気流生成部としての第2ファン68が放熱部66Bとして設置されている点が異なる。また、ヒートシンク661への第2ファン68の設置に伴い、第1実施形態の吸気ダクト55の第4開口552の位置を変更し、図4に示すように、吸気ダクト55Bの第4開口552Bとして図示している。それ以外は、第1実施形態と同様に構成されている。
図4は、第3実施形態に係る放熱部66Bを示す図である。
本実施形態のプリンター1Bの冷却機構50Bは、第1実施形態のプリンター1の冷却機構50に比較して、第2冷却気流AF2を生成可能な第2気流生成部としての第2ファン68が放熱部66Bとして設置されている点が異なる。また、ヒートシンク661への第2ファン68の設置に伴い、第1実施形態の吸気ダクト55の第4開口552の位置を変更し、図4に示すように、吸気ダクト55Bの第4開口552Bとして図示している。それ以外は、第1実施形態と同様に構成されている。
図4に示すように、本実施形態の放熱部66Bは、ヒートシンク661と、ヒートシンク661に向かう第2冷却気流AF2を生成する第2気流生成部としての第2ファン68と、を備えている。第2ファン68は、ヒートシンク661と対向し、第1冷却気流AF1の流れる方向においてヒートシンク661よりも上流に配置されている。詳細には、第2ファン68は、ヒートシンク661と対向する位置に密着して固定されている。
図4に示すように、ヒートシンク661の上流側に第2ファン68を設置することにより、本実施形態では、プロセスユニット3Uが印刷位置に位置する状態で、放熱部66Bの第2ファン68と、吸気ダクト55Bの第4開口552Bと、は離間する状態に保持される。なお、この離間して保持される隙間を本実施形態では、ギャップG1Bと呼称する。
本実施形態では、制御部6Bは、第1ファン67が生成する第1冷却気流AF1の風量Q1と、第2ファン68が生成する第2冷却気流AF2の風量Q2とを制御する。具体的には、制御部6Bは、第1冷却気流AF1の風量Q1が、第2冷却気流AF2の風量Q2以上(Q1≧Q2)となるように、第1冷却気流AF1の風量Q1および第2冷却気流AF2の風量Q2を制御する。
制御部6Bが、風量Q1が風量Q2以上(Q1≧Q2)となるように制御することにより、第1ファン67が制御部6Bの指示により駆動した場合、吸気口51からハウジング部材10の外側の空気(外気)が、吸気ダクト55Bの内壁面を側壁とする第1気流路Pg1に流入する。そして、第1気流路Pg1を流動した空気は、第4開口552Bから第2ファン68へ向けて送風される。
なお、第1気流路Pg1を流動した空気の風量Q1は、第2ファン68の駆動による風量Q2以上に設定されるため、第4開口552Bから第2ファン68へ向けて送風される一部の空気は、第4開口552Bと、放熱部66Bを構成する第2ファン68との間のギャップG1Bを介して内部空間ISに流出する。第1気流路Pg1を流動した空気が、第4開口552Bから放熱部66Bを構成する第2ファン68へ向けて送風された場合、残りの空気は、第2ファン68に向けて送風される。
なお、第2ファン68が吸気する風量は、風量Q2として制御されるため、第1ファン67による風量Q1が風量Q2と同等となるように、ギャップG1Bを介して内部空間ISに流出する。言い換えると、第2ファン68で吸引できない第1冷却気流AF1の空気は、ギャップG1Bを介して内部空間ISに流出する。
第2ファン68の駆動により吸気された第1気流路Pg1を流動した残りの空気は、ヒートシンク661により形成される第3気流路Pg3を流動することで、ヒートシンク661の熱が流動する空気に伝熱される。そして、伝熱されて温められた空気が、排気ダクト57の第5開口571に向けて送風される。なお、第3気流路Pg3を流動した空気が、第5開口571に向けて送風された場合、一部の空気は、放熱部66Bを構成するヒートシンク661と第5開口571の間のギャップG2を介して内部空間ISに流出する。
第3気流路Pg3を流動した空気が、第5開口571に向けて送風された場合、残りの空気は、第5開口571から排気ダクト57の内壁面を側壁とする第2気流路Pg2に流入する。そして、第2気流路Pg2に流入した空気は、第2気流路Pg2を流動して排気口53からハウジング部材10の外部へ流出される。
以上、第3実施形態に係るプリンター1Bによれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプリンター1Bによれば、放熱部66Bは、ヒートシンク661と、ヒートシンク661に向かう第2冷却気流AF2を生成する第2気流生成部としての第2ファン68と、を備えている。また、第2ファン68は、ヒートシンク661と対向し、第1冷却気流AF1の流れる方向においてヒートシンク661よりも上流に配置されている。そして、制御部6Bは、第1冷却気流AF1の風量Q1が、第2冷却気流AF2の風量Q2以上となるように制御することにより、第2ファン68で吸引できない第1冷却気流AF1の一部の空気は、第2ファン68と第4開口552Bとの隙間としてのギャップG1Bを介して内部空間ISに流出される。また、第2ファン68により吸気された空気(第1冷却気流AF1の残りの空気)は、ヒートシンク661を流動して温められ、第5開口571から排気ダクト57内を流動し第6開口572からハウジング部材10の外部へ流出される。また、併せて、第2ファン68から吐出された空気は、ヒートシンク661と排気ダクト57の第5開口571との隙間としてのギャップG2から内部空間ISに流出される。これにより、ハウジング部材10の外部へミストを排出することを防止できると共に、放熱部66B(ヒートシンク661)を冷却することで、発光素子Eを冷却することができる。
放熱部66Bは、平板状のヒートシンク661がZ方向に比較的小さな隙間を有して複数組み合わされることで、X方向に貫通する断面積の比較的小さな第3気流路Pg3が複数形成される。そのため、第3気流路Pg3に空気を流動させる場合には、流動抵抗が大きくなり、風量の損失が大きくなる。しかし、本実施形態では、第2ファン68が、第1冷却気流AF1の流れる方向においてヒートシンク661よりも上流に配置されていることで、風量Q2として第3気流路Pg3に直接的に空気を流動させることができるため、流動抵抗による風量の損失を補うことができる。従って、ギャップG2から内部空間ISに流出される空気も確保することができ、ヒートシンク661により温まった空気を排気口53から十分排気することができる。これにより、ハウジング部材10の外部へのミストの排出防止や、発光素子Eの冷却において、第1実施形態での効果以上の効果を奏することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
[変形例]
第2実施形態のプリンター1Aでは、側板380の右方向(−X方向)の側面に第1ガイド板381を形成し、側板380の左方向(+X方向)の側面に第2ガイド板382を形成している。しかし、これには限られず、第1ガイド板381および第2ガイド板382に追加して、側板380の前方向(+Y方向)の側面にガイド板を形成し、側板380の後方向(−Y方向)の側面にガイド板を形成してもよい。また、側板380の4方向の側面に繋がったガイド板を形成することでもよい。これにより、第1流出気流A1と第2流出気流A2とが印刷ヘッド36a〜36dの方向に向かわないようにすることができ、印刷ヘッド36a〜36dから吐出されるインクのシートSへの着弾精度に影響を及ぼすことを防止することができる。
第2実施形態のプリンター1Aでは、側板380の右方向(−X方向)の側面に第1ガイド板381を形成し、側板380の左方向(+X方向)の側面に第2ガイド板382を形成している。しかし、これには限られず、第1ガイド板381および第2ガイド板382に追加して、側板380の前方向(+Y方向)の側面にガイド板を形成し、側板380の後方向(−Y方向)の側面にガイド板を形成してもよい。また、側板380の4方向の側面に繋がったガイド板を形成することでもよい。これにより、第1流出気流A1と第2流出気流A2とが印刷ヘッド36a〜36dの方向に向かわないようにすることができ、印刷ヘッド36a〜36dから吐出されるインクのシートSへの着弾精度に影響を及ぼすことを防止することができる。
以下に、上記実施形態から導き出される内容を記載する。
印刷装置は、記録媒体に液体を吐出可能な印刷部と、前記記録媒体に吐出された液体に光を照射可能な光源と、前記印刷部および前記光源を収容し、それぞれ異なる位置に第1開口と第2開口とが形成されている筐体と、前記光源が発した熱を空気中に放出可能な放熱部と、第3開口から第4開口に至る第1気流路を有し、前記第3開口が前記第1開口と接続している第1気流路形成部と、第5開口から第6開口に至る第2気流路を有し、前記第5開口が前記第4開口と間隙をおいて対向する位置に配置されており、かつ前記第6開口が前記第2開口と接続している第2気流路形成部と、前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記筐体の外部から前記第1開口および前記第3開口を介して空気が流入し、前記第1気流路形成部の前記第1気流路を流動し、前記放熱部を流動し、前記第2気流路形成部の前記第2気流路を流動して前記第6開口および前記第2開口を介して前記筐体の外部へと流出する第1冷却気流を生成する第1気流生成部と、前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記第4開口と前記放熱部との間、および前記放熱部と前記第5開口との間に生じる隙間と、前記第1気流生成部が生成する前記第1冷却気流の風量を制御可能な制御部と、を備え、前記第1気流生成部は、前記第1冷却気流の流れる方向において、前記第4開口よりも上流に配置されており、前記制御部は、前記第1気流路形成部および前記第2気流路形成部の内部の気圧が、前記筐体内の気圧よりも正圧となるように前記第1冷却気流の風量を制御することを特徴とする。
この構成によれば、第1気流生成部は、第1冷却気流の流れる方向において、第4開口よりも上流に配置され、制御部により、第1気流路形成部および第2気流路形成部の内部の気圧が、筐体の内部の気圧よりも正圧となるように制御される。そして、第1気流生成部により、筐体の外部から第1開口および第3開口を介して吸気された空気は、第1気流路形成部の第1気流路を流動して放熱部に向けて流動(送風)する。この時、放熱部が第4開口と第5開口との間の間隙に位置することで、第4開口と放熱部との間には隙間が生じる。併せて、放熱部と第5開口との間にも隙間が生じる。そして、第1気流路を流動した空気が放熱部に向けて流動するとき、第4開口と放熱部との間の隙間から一部の空気が筐体の内部に流出する。そして、残りの空気が放熱部を流動することで、光源が発した熱が流動する空気に伝熱され、空気が温められる。放熱部を流動して温まった空気は、第5開口に向けて流動(送風)する。放熱部を流動した空気が第5開口に向けて流動するとき、放熱部と第5開口との間の隙間から一部の空気が筐体の内部に流出する。そして、残りの温まった空気は、第5開口を介して第2気流路形成部の第2気流路を流動し、第6開口および第2開口を介して筐体の外部に排気される。
なお、印刷部の記録媒体への液体の吐出に伴い発生するミストが筐体内部に漂っている場合にも、この構成により、第4開口と放熱部との隙間、および放熱部と第5開口との隙間から筐体の内部へ空気が流出することにより、それぞれの隙間からミストを吸気することがないため、印刷装置の外部へのミストの排出を防止することができる。従って、印刷装置の外部にミストが排気されて、液体の独特な臭いが異臭となり拡散されることを防止することができる。併せて、温まった空気は筐体の外部に排気されることにより、放熱部を冷却することができることで、光源を冷却することができる。
なお、印刷部の記録媒体への液体の吐出に伴い発生するミストが筐体内部に漂っている場合にも、この構成により、第4開口と放熱部との隙間、および放熱部と第5開口との隙間から筐体の内部へ空気が流出することにより、それぞれの隙間からミストを吸気することがないため、印刷装置の外部へのミストの排出を防止することができる。従って、印刷装置の外部にミストが排気されて、液体の独特な臭いが異臭となり拡散されることを防止することができる。併せて、温まった空気は筐体の外部に排気されることにより、放熱部を冷却することができることで、光源を冷却することができる。
上記、印刷装置では、前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記放熱部と前記第1気流路形成部との間に生じる隙間を介して、前記第1気流路形成部から前記筐体の内部へ流出する第1流出気流の進路を変更する第1ガイド板と、前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記放熱部と前記第2気流路形成部との間に生じる隙間を介して、前記放熱部からから前記筐体の内部へ流出する第2流出気流の進路を変更する第2ガイド板と、を有することが好ましい。
この構成によれば、第1ガイド板を有することで、放熱部と第1気流路形成部との間に生じる隙間を介して第1気流路形成部から筐体の内部へ流出する第1流出気流の進路を変更している。また、第2ガイド板を有することで、放熱部と第2気流路形成部との間に生じる隙間を介して放熱部から筐体の内部へ流出する第2流出気流の進路を変更している。このように、第1ガイド板と第2ガイド板とを有することにより、第1流出気流と第2流出気流とが印刷部に向かわないようにすることができるため、印刷部から吐出される液体の記録媒体への着弾精度に影響を及ぼすことを防止することができる。これにより、印刷品質を維持することができる。
上記、印刷装置において、前記放熱部は、前記光源が発した前記熱を前記空気中に放出可能なヒートシンクと、前記ヒートシンクと対向して前記第1冷却気流の流れる方向において前記ヒートシンクよりも上流に配置され、前記ヒートシンクへ向かう第2冷却気流を生成可能な第2気流生成部と、を備え、前記制御部は、前記第2気流生成部が生成する前記第2冷却気流の風量を制御可能であり、前記制御部は、前記第1冷却気流の風量が、前記第2冷却気流の風量以上となるように前記第1冷却気流の風量および前記第2冷却気流の風量を制御することが好ましい。
この構成によれば、放熱部は、ヒートシンクと、ヒートシンクに向かう第2冷却気流を生成する第2気流生成部と、を備えている。また、第2気流生成部は、ヒートシンクと対向し、第1冷却気流の流れる方向においてヒートシンクよりも上流に配置されている。そして、制御部は、第1冷却気流の風量が、第2冷却気流の風量以上となるように制御する。そして、第1気流生成部により、筐体の外部から第1開口および第3開口を介して吸気された空気は、第1気流路形成部の第1気流路を流動して第2気流生成部に向けて流動(送風)する。この時、放熱部が第4開口と第5開口との間の間隙に位置することで、第4開口と放熱部(第2気流生成部)との間には隙間が生じる。併せて、放熱部(ヒートシンク)と第5開口との間にも隙間が生じる。そして、第1気流路を流動した空気が放熱部(第2気流生成部)に向けて流動するとき、第2気流生成部で吸引できない第1冷却気流の空気は、第4開口と第2気流生成部との間の隙間から筐体の内部に流出する。また、第2気流生成部で吸引した第1気流路からの空気は、第2気流生成部から吐出され、ヒートシンクを流動することで、光源が発した熱を伝熱されて温められて、放熱部(ヒートシンク)から第5開口に向けて流動(送風)する。放熱部を流動した空気が第5開口に向けて流動するとき、放熱部(ヒートシンク)と第5開口との間の隙間から一部の空気が筐体の内部に流出する。そして、残りの温まった空気は、第5開口を介して第2気流路形成部の第2気流路を流動し、第6開口および第2開口を介して筐体の外部に排気される。このように、放熱部がヒートシンクと第2気流生成部とで構成され、制御部は、第1冷却気流の風量が、第2冷却気流の風量以上となるように制御することにより、第4開口と放熱部(第2気流生成部)との隙間、および放熱部(ヒートシンク)と第5開口との隙間から筐体の内部へ空気が流出する。
なお、印刷部の記録媒体への液体の吐出に伴い発生するミストが筐体内部に漂っている場合にも、この構成により、それぞれの隙間から筐体の内部のミストを吸気することがなく、印刷装置の外部へのミストの排出を防止することができる。従って、印刷装置の外部にミストが排気されて、液体の独特な臭いが異臭となり拡散されることを防止することができる。併せて、温まった空気は筐体の外部に排気されることにより、放熱部(ヒートシンク)を冷却することができることで、光源を冷却することができる。また、放熱部がヒートシンクと第2気流生成部とで構成され、制御部は、第1冷却気流の風量が、第2冷却気流の風量以上となるように制御することにより、ヒートシンクに直接的に空気を流動させることができるため、流動抵抗による風量の損失を補うことができる。従って、隙間から筐体の内部へ流出させる空気も確保することができ、ヒートシンクにより温まった空気を第6開口および第2開口から十分排気することができる。これにより、印刷装置の外部へのミストの排出防止や、光源の冷却において、更なる効果を奏することができる。
なお、印刷部の記録媒体への液体の吐出に伴い発生するミストが筐体内部に漂っている場合にも、この構成により、それぞれの隙間から筐体の内部のミストを吸気することがなく、印刷装置の外部へのミストの排出を防止することができる。従って、印刷装置の外部にミストが排気されて、液体の独特な臭いが異臭となり拡散されることを防止することができる。併せて、温まった空気は筐体の外部に排気されることにより、放熱部(ヒートシンク)を冷却することができることで、光源を冷却することができる。また、放熱部がヒートシンクと第2気流生成部とで構成され、制御部は、第1冷却気流の風量が、第2冷却気流の風量以上となるように制御することにより、ヒートシンクに直接的に空気を流動させることができるため、流動抵抗による風量の損失を補うことができる。従って、隙間から筐体の内部へ流出させる空気も確保することができ、ヒートシンクにより温まった空気を第6開口および第2開口から十分排気することができる。これにより、印刷装置の外部へのミストの排出防止や、光源の冷却において、更なる効果を奏することができる。
1,1A,1B…印刷装置としてのプリンター、6,6B…制御部、10…筐体としてのハウジング部材、36a〜36d…印刷部としての印刷ヘッド、51…第1開口としての吸気口、53…第2開口としての排気口、55…第1気流路形成部としての吸気ダクト、57…第2気流路形成部としての排気ダクト、66,66B…放熱部、67…第1気流生成部としての第1ファン、68…第2気流生成部としての第2ファン、381…第1ガイド板、382…第2ガイド板、551…第3開口、552…第4開口、571…第5開口、572…第6開口、661…ヒートシンク、A1…第1流出気流、A2…第2流出気流、AF1…第1冷却気流、AF2…第2冷却気流、E…光源としての発光素子、G1…ギャップ、G1B…ギャップ、G2…ギャップ、Pg1…第1気流路、Pg2…第2気流路、Q1…第1冷却気流の風量、Q2…第2冷却気流の風量、S…記録媒体としてのシート。
Claims (3)
- 記録媒体に液体を吐出可能な印刷部と、
前記記録媒体に吐出された液体に光を照射可能な光源と、
前記印刷部および前記光源を収容し、それぞれ異なる位置に第1開口と第2開口とが形成されている筐体と、
前記光源が発した熱を空気中に放出可能な放熱部と、
第3開口から第4開口に至る第1気流路を有し、前記第3開口が前記第1開口と接続している第1気流路形成部と、
第5開口から第6開口に至る第2気流路を有し、前記第5開口が前記第4開口と間隙をおいて対向する位置に配置されており、かつ前記第6開口が前記第2開口と接続している第2気流路形成部と、
前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記筐体の外部から前記第1開口および前記第3開口を介して空気が流入し、前記第1気流路形成部の前記第1気流路を流動し、前記放熱部を流動し、前記第2気流路形成部の前記第2気流路を流動して前記第6開口および前記第2開口を介して前記筐体の外部へと流出する第1冷却気流を生成する第1気流生成部と、
前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記第4開口と前記放熱部との間、および前記放熱部と前記第5開口との間に生じる隙間と、
前記第1気流生成部が生成する前記第1冷却気流の風量を制御可能な制御部と、
を備え、
前記第1気流生成部は、前記第1冷却気流の流れる方向において、前記第4開口よりも上流に配置されており、
前記制御部は、前記第1気流路形成部および前記第2気流路形成部の内部の気圧が、前記筐体内の気圧よりも正圧となるように前記第1冷却気流の風量を制御することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記放熱部と前記第1気流路形成部との間に生じる隙間を介して、前記第1気流路形成部から前記筐体の内部へ流出する第1流出気流の進路を変更する第1ガイド板と、
前記放熱部が前記第4開口と前記第5開口との間の前記間隙に位置する時に、前記放熱部と前記第2気流路形成部との間に生じる隙間を介して、前記放熱部から前記筐体の内部へ流出する第2流出気流の進路を変更する第2ガイド板と、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
前記放熱部は、
前記光源が発した前記熱を前記空気中に放出可能なヒートシンクと、
前記ヒートシンクと対向して前記第1冷却気流の流れる方向において前記ヒートシンクよりも上流に配置され、前記ヒートシンクへ向かう第2冷却気流を生成可能な第2気流生成部と、
を備え、
前記制御部は、前記第2気流生成部が生成する前記第2冷却気流の風量を制御可能であり、
前記制御部は、前記第1冷却気流の風量が、前記第2冷却気流の風量以上となるように前記第1冷却気流の風量および前記第2冷却気流の風量を制御することを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019082692A JP2020179543A (ja) | 2019-04-24 | 2019-04-24 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019082692A JP2020179543A (ja) | 2019-04-24 | 2019-04-24 | 印刷装置 |
Publications (1)
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JP2020179543A true JP2020179543A (ja) | 2020-11-05 |
Family
ID=73023235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019082692A Pending JP2020179543A (ja) | 2019-04-24 | 2019-04-24 | 印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020179543A (ja) |
-
2019
- 2019-04-24 JP JP2019082692A patent/JP2020179543A/ja active Pending
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