JP6068988B2 - グロープラグの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、グロープラグの製造方法およびグロープラグに関する。
グロープラグのヒータは、筒状に成形されたチューブと、チューブ内に設けられるとともに、端部がチューブの内周面の先端に溶接接合されている発熱コイルと、を備える。一般的に、発熱コイルはらせん形状を有する。特許文献1には、チューブの先端に穴部を形成するとともに、発熱コイルの端部に、チューブの穴部の内径よりも小さい径を有する小径部を形成し、当該小径部をチューブの穴部内に挿入した後に溶接し、チューブの穴部と発熱コイルの小径部とを溶融させて穴部を閉塞するとともにチューブと発熱コイルとを接合する態様について記載されている。なお、特許文献1では、チューブの内周面と発熱コイルの小径部とが当接した状態で溶接接合され、溶融部(溶接部)が形成される。
特許第4288850号
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、チューブ内に挿入されている発熱コイルの当接位置や傾きが規定されていないため、発熱コイルの位置がチューブ内において安定していない。このため、チューブと発熱コイルとの溶接時において、発熱コイルの溶融量(チューブと発熱コイルとの溶融部分に対する発熱コイルの溶け込み量)が不均一となり、発熱コイルの抵抗値がばらつくおそれがある。発熱コイルの抵抗値ばらつきはヒータの昇温性能を低下させる要因となる。そのため、グロープラグにおいて、発熱コイルの抵抗値ばらつきを抑制し、ヒータの昇温性能を向上する技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、筒状に成形されたチューブと、前記チューブの内側に設けられ、通電によって発熱する発熱コイルと、を有するヒータを備えるグロープラグの製造方法が提供される。このグロープラグの製造方法によれば、らせん状に形成されているらせん状部と、前記らせん状部の先端側に形成され、前記チューブと溶接される被溶接部と、を有する発熱コイルと、前記チューブとを準備する工程と、;前記らせん状部の先端部が前記チューブの先端部の内周面に当接するまで、前記チューブの後端側に形成されている開口部から前記チューブ内に前記発熱コイルを挿入する挿入工程と、;前記当接後に、前記発熱コイルの前記らせん状部の前記先端部と前記チューブの前記先端側の内周面とが前記チューブの軸線方向に沿って離間するように、前記発熱コイルおよび前記チューブの少なくとも一方を前記軸線方向に所定量移動させるとともに、前記所定量移動させた状態で、前記発熱コイルと前記チューブとを保持する保持工程と、;前記保持された状態で、前記発熱コイルの前記被溶接部と前記チューブの前記先端部とを溶接する溶接工程と、を備えることを特徴とする。この形態のグロープラグの製造方法によれば、挿入工程後に、発熱コイルのらせん状部の先端部とチューブの先端側の内周面とがチューブの軸線方向に沿って離間するように、発熱コイルおよびチューブの少なくとも一方を軸線方向に所定量移動させるとともに、所定量移動させた状態で、発熱コイルとチューブとを保持する保持工程を有し、当該保持された状態のまま、発熱コイルとチューブとが溶接される。従って、発熱コイルとチューブとの相対的な位置関係を略一定にすることができ、溶接時における発熱コイルの溶融量(チューブと発熱コイルとの溶融部分に対する発熱コイルの溶け込み量)を略一定にすることができる。よって、発熱コイルの抵抗値のばらつきを抑制でき、ヒータの昇温性能を向上することができる。
(2)上記形態のグロープラグの製造方法において、前記保持された状態において、前記発熱コイルの抵抗値を測定する測定工程と、;前記保持工程と前記測定工程とを少なくとも1回行い、前記抵抗値が所定値となる前記チューブと前記発熱コイルとの相対的な位置を特定する特定工程と、を備え、;前記溶接工程は、前記抵抗値が前記所定値となる前記位置において、前記チューブと前記発熱コイルとを溶接する工程であることを特徴とする。この形態のグロープラグの製造方法によれば、発熱コイルとチューブとの位置関係が調整されつつ、発熱コイルの抵抗値が測定され、発熱コイルの抵抗値が所望の値となる発熱コイルとチューブとの相対的な位置が特定される。従って、発熱コイルとチューブとの相対的な位置関係を、発熱コイルの抵抗値が所望の値となる位置に精度良く調整することができ、発熱コイルの抵抗値ばらつきを抑制できる。よって、昇温性能が安定したグロープラグを製造することができる。
(3)本発明の一形態によれば、上記形態のグロープラグの製造方法によって製造されたグロープラグであって、;前記チューブの前記先端部の前記内周面において、前記発熱コイルの前記被溶接部と前記チューブの前記先端部とが溶融接合された溶融部を備え、;前記溶融部は、前記チューブの後端側に向けて突状に形成されているとともに、前記チューブの軸線に対して周方向に均一な形状を有することを特徴とする。この形態のグロープラグによれば、発熱コイルと前記チューブとが溶融接合された溶融部は、チューブの軸線に対して周方向に均一な形状を有するように形成されるので、チューブの周方向において、ヒータの温度分布にばらつきが生じることを抑制でき、ヒータの昇温性能を向上できる。
本発明は、装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、グロープラグの製造方法やその製造方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
第1実施形態におけるグロープラグ10を示す説明図。 第1実施形態におけるグロープラグ10におけるシースヒータ800の詳細構成を主に示す断面図。 第1実施形態におけるシースヒータ800の溶融部850の形状について説明する説明図。 第1実施形態のシースヒータ800の溶融部850と、従来のシースヒータ800aの溶融部850aとについて形状を比較して示す説明図。 第1実施形態におけるシースヒータ800の製造工程について説明するフローチャート。 第1実施形態におけるシースヒータ800の製造工程について説明する模式断面図。 ステップS110の溶接工程前におけるチューブ810と発熱コイル840との相対的な位置関係を示す説明図。
A.第1実施形態:
A1.グロープラグの構成:
図1は、グロープラグ10を示す説明図である。グロープラグ10は、熱を発生させるシースヒータ800を備え、ディーゼルエンジンを始めとする内燃機関(図示しない)の始動時における点火を補助する熱源等として機能する。グロープラグ10は、シースヒータ800の他、中軸200と、主体金具500とを備える。これらグロープラグ10を構成する部材は、グロープラグ10の中心軸SCに沿って組み付けられている。図1では、グロープラグ10を中心軸SCで分割し、中心軸SCから紙面右側に外観構成を図示し、中心軸SCから紙面左側に断面構成を図示した。なお、本明細書では、グロープラグ10におけるシースヒータ800側を「先端側」と呼び、係合部材100側を「後端側」と呼ぶ。
グロープラグ10の主体金具500は、炭素鋼を筒状に成形した部材である。主体金具500は、先端側の端部においてシースヒータ800を保持すると共に、後端側の端部において絶縁部材410およびO(オー)リング460を介して中軸200を保持し、絶縁部材410からシースヒータ800に至る中軸200の部位を内包する。主体金具500は、軸孔510と、工具係合部520と、雄ネジ部540とを備える。主体金具500の軸孔510は、中心軸SCに沿って形成された貫通孔であり、中軸200よりも大きな径を有する。軸孔510に中軸200が位置決めされた状態で、軸孔510と中軸200との間には、両者を電気的に絶縁する空隙が形成される。軸孔510の先端側には、シースヒータ800が圧入接合されている。主体金具500の工具係合部520は、グロープラグ10の取り付けおよび取り外しに用いられる工具(図示しない)に係合し、主体金具500の雄ネジ部540は、内燃機関(図示しない)に形成された雌ネジに嵌り合う。
グロープラグ10の中軸200は、導電材料で円柱状に成形された部材であり、主体金具500の軸孔510に挿入された状態で中心軸SC上に組み付けられる。中軸200は、先端側に形成された先端部210と、後端側に設けられた雄ネジ部290とを備える。中軸200の先端部210は、シースヒータ800の内部に挿入される。他方、中軸200の雄ネジ部290は、主体金具500から突出し、係合部材100に嵌り合う。係合部材100は、リング300を介して絶縁部材410を保持する。本実施例では、グロープラグ10の外部からシースヒータ800に対する給電は、中軸200の雄ネジ部290を通じて行われる。
図2は、グロープラグ10におけるシースヒータ800の詳細構成を主に示す断面図である。グロープラグ10のシースヒータ800は、主体金具500の先端側に設けられ、本実施例では、シースヒータ800の内部に中軸200の先端部210が挿入された状態で、主体金具500の軸孔510に圧入接合されている。シースヒータ800は、チューブ810と、発熱コイル840と、絶縁粉末860と、溶融部850と、を備える。発熱コイル840は、らせん状に形成されている発熱部820と、らせん状に形成されている制御部830と、を有する。
シースヒータ800のチューブ810は、導電材料であるニッケル(Ni)合金で形成され、先端側の端部である先端部811を閉塞した筒状に成形された部材であり、発熱コイル840、絶縁粉末860を内包する。チューブ810は、先端部811とは反対側に開口した端部である後端部(図示せず)を備え、この後端部からチューブ810の内部に中軸200の先端部210が挿入されている。チューブ810は、パッキン600および絶縁粉末860によって中軸200と電気的に絶縁される一方、主体金具500と相互に接触して電気的に接続されている。
シースヒータ800の発熱部820は、導電材料である鉄(Fe)−クロム(Cr)−アルミニウム(Al)合金で形成されたコイルであり、チューブ810の内側に設けられ、通電によって発熱する。発熱部820は、先端側のコイル端部である先端部821と、後端側のコイル端部である後端部829とを備える。発熱部820の先端部821は、チューブ810の先端部811の内側に溶接されることによりチューブ810と電気的に接続され、発熱部820の後端部829は、制御部830に溶接されることにより制御部830と電気的に接続されている。
シースヒータ800の制御部830は、発熱部820を形成する材料よりも電気比抵抗の温度係数が大きい導電材料(例えば、コバルトやニッケルを主成分とする合金)で形成されたコイルであり、チューブ810の内側に設けられ、発熱部820に供給される電力を制御する。制御部830は、先端側のコイル端部である先端部831と、後端側のコイル端部である後端部839とを備える。制御部830の先端部831は、発熱部820の後端部829に溶接されることにより発熱部820と電気的に接続され、制御部830の後端部839は、中軸200の先端部210に接合されることにより中軸200と電気的に接続されている。
シースヒータ800の絶縁粉末860は、電気絶縁性を有する絶縁材料の粉末であり、チューブ810の内側に充填され、チューブ810、発熱部820、制御部830、中軸200の各隙間を電気的に絶縁する。本実施例では、絶縁粉末860は、酸化マグネシウム(MgO)の粉末である。
シースヒータ800の溶融部850は、チューブ810と発熱部820との接合部分である。溶融部850は、チューブ810と発熱部820とが溶接されることにより溶融し、凝固することによって形成される。溶融部850について、図3および図4を参照して説明する。
A2.溶融部850の詳細構成:
図3は、第1実施形態におけるシースヒータ800の溶融部850の形状について説明する説明図である。図3(a)は、図2のA−A断面において切断した断面図である。図3(b)は、図3(a)のB−B断面において切断した断面図であり、シースヒータ800の軸線OLを含むとともに、当該軸線OLに平行な溶融部850の任意の断面である。シースヒータ800の軸線OLは、グロープラグ10の中心軸SCと同一である。図3(a)に示されるように、溶融部850は、チューブ810の内周面815の底面815aにおいて、後端側に向けて隆起するように突状に形成されている。また、図3(b)に示されるように、溶融部850は、チューブ810の軸線OLに対して周方向Yに均一な形状を有する。周方向Yとは、軸線OLを中心軸とする円周方向である。チューブ810の胴部813の内周面を、側面815bとも呼ぶ。
周方向に均一な形状とは、具体的には、軸線OLを含むとともに軸線OLに平行な溶融部850の任意の断面において、軸線OLによって分断される各半断面855、856の形状、および、軸線OLに沿った厚みが、コイル接続部分858を除き、軸線OLに対してほぼ線対称となることを含む。なお、図3(b)では、溶融部850を一方向から切断した断面のみが示されているが、軸線OLを含むとともに軸線OLに平行な、少なくとも2以上の任意の断面において、軸線OLによって分断される各半断面の形状、および、軸線OLに沿った厚みが、コイル接続部分858を除き、軸線OLに対してほぼ線対称となる。
また、発熱コイル840は、溶融部850の側面(頭頂部および底部を除く部分)に溶接されてもよい。発熱コイル840の端部が溶融部850の底部に溶接されると、底部近傍が隆起し、溶融部850が周方向Yに均一な形状となりにくい。そのため、発熱コイル840の端部が溶融部850の側面に溶接されることにより、溶融部850は、精度よく、周方向Yに均一な形状となる。
図4は、第1実施形態のシースヒータ800の溶融部850と、従来のシースヒータ800aの溶融部850aとについて形状を比較して示す説明図である。図4(a)は、第1実施形態の溶融部850について、軸線OLを通るとともに軸線OLに沿った断面図である。図4(b)は、比較例としての従来のシースヒータ800aの溶融部850aについて、軸線OLaを通るとともに、軸線OLaに沿った断面図である。シースヒータ800aのチューブ810aは、シースヒータ800と同一である。第1実施形態において、溶融部850がチューブ810の軸線OLに対して周方向Yに均一な形状を有する点について、より具体的に、図4(a)を参照しつつ説明する。
第1実施形態において、溶融部850がチューブ810の軸線OLに対して周方向Yに均一な形状を有するとは、図4(a)に示されるように、溶融部850が、軸線OLに沿った厚さの最小値Dbに対する最大値Daの比率が1.0以上かつ1.2以下を満たす形状であることを含む。
図4(b)に示されるように、従来のシースヒータ800aの溶融部850aは、軸線OLaに沿った厚さの最小値Db’と最大値Da’との差分が比較的大きく、最小値Db’に対する最大値Da’の比率が1.2を超えていた。また、軸線OLaを含むとともに軸線OLaに平行な溶融部850aの任意の断面において、軸線OLaによって分断される各半断面の形状が不均一であった。このように、溶融部850aがチューブの周方向において不均衡に形成されると、チューブの周方向における昇温性能が部位によって異なり、シースヒータ全体として、急速昇温性能の低下を招くおそれがある。
第1実施形態のシースヒータ800は、溶融部850がチューブ810の軸線OLに対して周方向Yに均一な形状を有するので、チューブの周方向における昇温性能が、いずれの部位においても略均一となる。従って、シースヒータ800全体として、急速昇温性能が向上される。第1実施形態のシースヒータ800の製造方法については後述する。
A3.測定結果:
シースヒータの周方向に沿った温度のばらつきについて測定した測定結果を表1,表2に示す。測定方法は、次の通りである。シースヒータのチューブの後端側を保持部材によって固定し、チューブの先端から軸線方向に2mmだけ後端の位置における温度が1000℃となるように加熱保持する。チューブを、加熱保持した状態で、保持部材を介して軸線OLを中心軸として1°ずつ回転させながら、放射温度計によって温度を測定する。表1および表2における「温度のばらつき幅」とは、チューブの先端から軸線方向に2mmだけ後端の位置であって、異なる周方向Y位置で測定された温度における最高値と最低値との差分を示している。表1および表2において、判定基準は下記の通りである。
OK:温度のばらつき幅が±10℃以内
NG:温度のばらつき幅が±10℃を超える
表1は、胴部(側面)の肉厚が0.4mmのチューブを有するシースヒータについての測定結果である。実施例1〜3は、第1実施形態に含まれる溶融部850を有するシースヒータ800を示しており、溶融部850が、軸線OLに沿った厚さの最小値(Db)に対する最大値(Da)の比率が1.0以上かつ1.2以下を満たす形状を有している。比較例1〜6は、従来のシースヒータ800aを示しており、溶融部850aが、軸線OLaに沿った厚さの最小値(Db’)に対する(最大値Da’)の比率が1.2を超える形状を有している。
Figure 0006068988
表2は、胴部(側面)の肉厚が0.7mmのチューブを有するシースヒータについての測定結果である。実施例4〜6は、第1実施形態に含まれる溶融部850を有するシースヒータ800を示しており、溶融部850が、軸線OLに沿った厚さの最小値(Db)に対する最大値(Da)の比率が1.0以上かつ1.2以下を満たす形状を有している。比較例7〜12は、従来のシースヒータ800aを示しており、溶融部850aが、軸線OLaに沿った厚さの最小値(Db’)に対する(最大値Da’)の比率が1.2を超える形状を有している。
Figure 0006068988
表1および表2に示されるように、溶融部850が、軸線OLに沿った厚さの最小値(Db)に対する最大値(Da)の比率が1.0以上かつ1.2以下を満たす形状を有している第1実施形態のシースヒータ800は、温度のばらつき幅が最大でも9℃であり、温度のばらつき幅が比較的小さい。すなわち、第1実施形態のシースヒータ800は、チューブの周方向において、温度性能が均一であることがわかる。一方、比較例のシースヒータ800aは、温度のばらつき幅が40℃を超える場合もあり、温度のばらつき幅が大きい。すなわち、比較例のシースヒータ800aは、チューブの周方向において、温度性能が不均一であることがわかる。
B.製造方法:
B1.製造工程:
図5は、第1実施形態におけるシースヒータ800の製造工程について説明するフローチャートである。図6は、第1実施形態におけるシースヒータ800の製造工程について説明する模式断面図である。ステップS100において、チューブ810と発熱コイル840とを準備する準備工程が行われる。この際、図6(a)に示されるように、準備されるチューブ810は、筒状に成形されており、胴部813と、胴部813の先端側に形成され、胴部813に比して縮径して形成されている突状開口部812を有する。発熱コイル840は、らせん状に形成されている制御部830と、らせん状に形成されている発熱部820と、発熱部820の先端側に形成され、チューブ810と溶接される被溶接部845と、を有する。制御部830と発熱部820とをまとめて、らせん状部846とも呼ぶ。
ステップS102において、チューブ810内に発熱コイル840を挿入する挿入工程が行われる。具体的には、図6(b)に示されるように、らせん状部846の先端部、すなわち、発熱部820の先端部821がチューブ810の胴部813の先端部の内周面815に当接するまで、チューブ810の後端側に形成されている開口部816からチューブ810の胴部813内に発熱コイル840を挿入する。この際、発熱コイル840は保持されていないので、発熱部820および制御部830は、自重により軸線OL方向に縮んでいる。また、発熱コイル840の被溶接部845は、チューブ810の突状開口部812内に収容されている。
ステップS104において、発熱部820の先端部821がチューブ810の胴部813の先端部の内周面815に当接した後に、発熱コイル840を軸線OL方向に所定量だけ移動させた状態で保持する保持工程が行われる。具体的には、図6(c)に示されるように、発熱コイル840のらせん状部846の先端部821とチューブ810の先端側の内周面815とがチューブ810の軸線OL方向に沿って離間するように、発熱コイル840を、軸線OL方向に所定量移動させる。なお、第1実施形態では、発熱コイル840を所定量移動させているが、発熱コイル840およびチューブ810の少なくとも一方を、軸線OL方向に所定量移動させることによって、チューブ810と発熱コイル840とを離間させてもよい。発熱コイル840が所定量移動された状態で、保持部材700により中軸200がチャックされることにより、発熱コイル840が保持され、チューブ810と発熱コイル840との相対的な位置関係が保持される。所定量は、チューブ810や発熱コイル840の形状やサイズによって適宜適切な値が選択されるが、例えば、0.2mm〜0.4mmとしてもよい。
ステップS106において、発熱コイル840の抵抗値を測定する測定工程が行われる。例えば、シースヒータ800全体に測定手段を接続して、チューブ810、中軸200、発熱コイル840の合成抵抗値を測定し、当該合成抵抗値を発熱コイル840の抵抗値としてもよい。
ステップS108において、保持工程(ステップS104)と測定工程(ステップS106)とを少なくとも1回行い、発熱コイル840の抵抗値が所定値となる、チューブ810と発熱コイル840との相対的な位置を特定する特定工程が行われる。特定工程において、抵抗値が所定値である場合(ステップS108:YES)には、ステップS110の溶接工程が行われる。特定工程において、抵抗値が所定値でない場合(ステップS108:NO)には、保持工程(ステップS104)から処理が繰り返される。
図7は、ステップS110の溶接工程前におけるチューブ810と発熱コイル840との相対的な位置関係を示す説明図である。図7(a)は、第1実施形態におけるシースヒータ800のチューブ810と発熱コイル840との位置関係を示している。図7(b)は、従来例におけるシースヒータ800aのチューブ810aと発熱コイル840aとの位置関係を示している。
従来例のシースヒータ800aでは、挿入工程後に、チューブ810aおよび発熱コイル840aの少なくとも一方を軸線OLa方向に沿って所定量移動させる工程は含まれない。このため、図7(b)に示されるように、発熱コイル840aの軸線Cは軸線OLaに対して傾く。この発熱コイル840aの傾きが一定にならないため、チューブ810a内における発熱コイル840aの位置は不安定であり、発熱コイル840aがチューブ810aに当接する位置や当接量(当接面積)が、製造されるシースヒータ800aごとに不均一である。発熱コイル840aがチューブ810aに当接する位置や当接量(当接面積)が不安定であると、チューブ810aと発熱コイル840aとの溶接時に、発熱コイル840aの溶け込み量(溶融量)が、製造されるシースヒータ800aごとにばらつき、シースヒータ800aの昇温性能にばらつきが生じる。この結果、シースヒータ800aの歩留まり低下を招いていた。
第1実施形態のシースヒータ800では、挿入工程後に保持工程が行われるので、図7(a)に示されるように、発熱コイル840の軸線Cは軸線OLに対して過度に傾くことはなく、発熱コイル840の傾きはほぼ一定である。発熱コイル840の寸法は予め規定されているので、チューブ810および発熱コイル840の少なくとも一方を、軸線OL方向に沿って、特定の位置まで所定量移動させることによって、発熱コイル840の溶け込み量(溶融量)を略一定に制御することができる。この結果、溶融部850の体積を制御したり、溶融部850の形状をチューブ810の軸線OLに対して周方向Yに均一な形状としたりできる。なお、第1実施形態では、保持工程において、チューブ810と発熱コイル840とが離間しているが、チューブ810と発熱コイル840の少なくとも一方を軸線OL方向に沿って所定量移動させた状態で、チューブ810と発熱コイル840とが接触していてもよい。所定量移動させることによって、後述する溶接工程において、チューブ810と発熱コイル840とが溶融する溶融量は略一定となるので、溶融部850は、既述の通り周方向Yに均一な形状に形成される。すなわち、特許請求の範囲における「離間するように」とは、移動の方向を示すものであり、所定量移動させた後の状態が離間していること、離間していないことの双方を含む。
ステップS110において、チューブ810と発熱コイル840とが溶接される溶接工程が行われる。具体的には、図6(d)に示されるように、チューブ810と発熱コイル840とが保持された状態において、発熱コイル840の被溶接部845とチューブ810の先端部に形成されている突状開口部812とが溶接される。溶接は、レーザ溶接、抵抗溶接など種々の公知の溶接方法を利用してもよい。
以上説明したように、チューブ810と発熱コイル840とが溶接され、チューブ810の内周面815の先端部には、チューブ810の軸線OLに対して周方向Yに均一な形状を有する溶融部850が形成される。
チューブに溶接された発熱コイルの抵抗値を測定した測定結果について述べる。この測定に使用されたチューブは次の2種類である。なお、以下に述べる「従来の製造工程」とは、挿入工程(ステップS100)後に、チューブおよび発熱コイルの少なくとも一方がチューブの軸線方向に沿って所定量移動される工程が含まれない製造工程を意味する。
<サンプル1>
チューブ :インコネル製
発熱コイル:直径0.4mmのFe−Cr−Al合金製
<サンプル2>
チューブ :SUS製
発熱コイル:直径0.3mmのFe−Cr−Al合金製
サンプル1のチューブと発熱コイルとが、上記説明した第1実施形態の製造工程によって溶接された際の発熱コイルの抵抗値は、0.63±0.01Ωであった。一方。サンプル1のチューブと発熱コイルとが、従来の製造工程によって溶接された際の発熱コイルの抵抗値は、0.60±0.04Ωであった。
サンプル2のチューブと発熱コイルとが、上記説明した第1実施形態の製造工程によって溶接された際の発熱コイルの抵抗値は、1.27±0.03Ωであった。一方。サンプル2のチューブと発熱コイルとが、従来の製造工程によって溶接された際の発熱コイルの抵抗値は、1.15±0.15Ωであった。
このように、第1実施形態の製造工程によってチューブと発熱コイルが溶接されると、発熱コイルの抵抗値のばらつきが低減される。また、既述の通り、溶融部850の体積や形状を均一に制御することができるので、シースヒータの温度性能が安定する。
以上説明した第1実施形態のグロープラグ10によれば、発熱コイル840とチューブ810とが溶融接合された溶融部850は、チューブ810の軸線OLに対して周方向Yに均一な形状を有するので、チューブ810の周方向において、温度分布に過度のばらつきが生じることを抑制でき、シースヒータ800の昇温性能を向上できる。
また、第1実施形態のグロープラグ10によれば、溶融部850は、その厚さについて、最小値Dbに対する最大値Daの比率が1.0以上かつ1.2以下を満たすように形成されるので、チューブ810の周方向Yにおける温度分布幅(温度のばらつき幅)を、更に小さくすることができる。従って、チューブ810の周方向Yにおいて、温度分布のばらつきを更に抑制でき、ヒータの昇温性能を向上できる。
また、第1実施形態のグロープラグ10の製造方法によれば、挿入工程(ステップS102)後に、発熱コイル840のらせん状部846の先端部821とチューブ810の先端側の内周面である底面815aとがチューブ810の軸線OL方向に沿って離間するように、発熱コイル840およびチューブ810の少なくとも一方を軸線OL方向に所定量移動させるとともに、所定量移動させた状態で、発熱コイル840とチューブ810とを保持する保持工程(ステップS104)を有し、当該保持された状態のまま、発熱コイル840とチューブ810とが溶接される。従って、発熱コイル840とチューブ810との相対的な位置関係を略一定にすることができ、溶接時における発熱コイル840の溶融量(チューブ810と発熱コイル840との溶融部分に対する発熱コイル840の溶け込み量)を略一定にすることができる。よって、発熱コイル840の抵抗値のばらつきを抑制でき、シースヒータ800の昇温性能を向上することができる。
また、第1実施形態のグロープラグ10の製造方法によれば、発熱コイル840とチューブ810との位置関係が調整されつつ、発熱コイル840の抵抗値が測定され、発熱コイル840の抵抗値が所望の値となる発熱コイル840とチューブ810との相対的な位置が特定される。従って、発熱コイル840とチューブ810との相対的な位置関係を、発熱コイル840の抵抗値が所望の値となる位置に精度良く調整することができ、発熱コイル840の抵抗値ばらつきを抑制できる。よって、昇温性能が安定したグロープラグ10を製造することができる。
C.変形例:
・変形例1:
第1実施形態では、保持工程と測定工程とを繰り返す特定工程を含むが、予め、発熱コイル840とチューブ810との移動距離を規定しておき、測定工程および特定工程を省略してもよい。
・変形例2
第1実施形態では、発熱コイル840を移動させているが、チューブ810が発熱コイル840から離間するように、発熱コイル840を固定した状態でチューブ810を軸線OLに沿って所定量移動させてもよいし、発熱コイル840とチューブ810の双方を、軸線OLに沿って、互いに離間するように移動させてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…グロープラグ
100…係合部材
200…中軸
210…先端部
290…雄ネジ部
300…リング
410…絶縁部材
460…リング
500…主体金具
510…軸孔
520…工具係合部
540…雄ネジ部
600…パッキン
700…保持部材
800…シースヒータ
800a…シースヒータ
810…チューブ
810a…チューブ
811…先端部
812…突状開口部
813…胴部
815…内周面
815a…底面
815b…側面
816…開口部
820…発熱部
821…先端部
829…後端部
830…制御部
831…先端部
839…後端部
840…発熱コイル
840a…発熱コイル
845…被溶接部
846…らせん状部
850…溶融部
850a…溶融部
855、856…半断面
860…絶縁粉末

Claims (2)

  1. 筒状に成形されたチューブと、前記チューブの内側に設けられ、通電によって発熱する発熱コイルと、を有するヒータを備えるグロープラグの製造方法であって、
    らせん状に形成されているらせん状部と、前記らせん状部の先端側に形成され、前記チューブと溶接される被溶接部と、を有する発熱コイルと、前記チューブとを準備する準備工程と、
    前記らせん状部の先端部が前記チューブの先端部の内周面に当接するまで、前記チューブの後端側に形成されている開口部から前記チューブ内に前記発熱コイルを挿入する挿入工程と、
    前記当接後に、前記発熱コイルの前記らせん状部の前記先端部と前記チューブの前記先端側の内周面とが前記チューブの軸線方向に沿って離間するように、前記発熱コイルおよび前記チューブの少なくとも一方を前記軸線方向に所定量移動させるとともに、前記所定量移動させた状態で、前記発熱コイルと前記チューブとを保持する保持工程と、
    前記保持された状態で、前記発熱コイルの前記被溶接部と前記チューブの前記先端部とを溶接する溶接工程と、を備えることを特徴とするグロープラグの製造方法。
  2. 請求項1に記載のグロープラグの製造方法であって、更に、
    前記保持された状態において、前記発熱コイルの抵抗値を測定する測定工程と、
    前記保持工程と前記測定工程とを少なくとも1回行い、前記抵抗値が所定値となる前記チューブと前記発熱コイルとの相対的な位置を特定する特定工程と、を備え、
    前記溶接工程は、前記抵抗値が前記所定値となる前記位置において、前記チューブと前記発熱コイルとを溶接する工程であることを特徴とするグロープラグの製造方法。
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