JP6068828B2 - ダイプッシャー制御装置 - Google Patents

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本発明は、パンチプレス装置に用いられるダイプッシャーにゴミ等が付着した場合に、この付着物を取り除いてダイプッシャーを高精度に作動させるダイプッシャー制御装置に関する。
パンチプレス装置では、下部タレットにダイを装着し、上部タレットにパンチを装着し、ワークテーブルにワークをセットした状態でパンチを下降させることにより、ワークをパンチング加工する。このようなパンチプレス装置では、加工スケジュールによりダイを交換する必要があり、ダイを自動交換する際に下部ダイプッシャーを用いている。
図10は、下部ダイプッシャー101の斜視図であり、図示のように下部ダイプッシャー101は多段円筒形状をなしており、ダイの下部に設けられるエジェクタパイプの下方に下部ダイプッシャー101を移動させ、この状態で下部ダイプッシャー101を上昇させることにより、ダイを取り外すことができる。
このような下部ダイプッシャー101による作動時において、下部ダイプッシャー101の表面に、金属加工時に発生する切り粉や金属片等のゴミが付着することがある。この場合にはダイを正確な位置まで上昇させることができないことがある。そこで、例えば特許文献1に開示されているように、圧力を加えることにより下部ダイプッシャー101を所望の位置に合わせてダイを取り外すことが提案されている。
特開2010−131633号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来例では、ゴミを取り除く操作が行われないので、確実に所定位置に合わせることができない場合がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、下部ダイプッシャーに金属片等のゴミが付着してシリンダが所定位置まで移動できない場合に、リトライ動作を行ってゴミを除去することが可能なダイプッシャーの制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、パンチプレス装置の下部タレットに装着されるダイを取り外す下部ダイプッシャーの作動を制御するダイプッシャー制御装置において、前記下部ダイプッシャーを、前記ダイの交換を行う交換位置と、非使用時に退避する退避位置のいずれかに移動させる第1シリンダと、前記交換位置にある前記下部ダイプッシャーを、少なくとも2つの設定位置に移動させる第2シリンダと、前記下部ダイプッシャーを昇降させて前記ダイの取り外しを行う昇降用シリンダと、前記昇降用シリンダによる作動位置を検出する昇降位置センサと、前記第1シリンダ、第2シリンダ、及び昇降用シリンダの作動を制御するシリンダ制御手段と、前記退避位置と作動位置との間に設けられ、前記下部ダイプッシャーの通過時に、該下部ダイプッシャーの付着物を払い落とす付着物除去手段と、を有し、前記シリンダ制御手段は、前記昇降用シリンダを作動させて下部ダイプッシャーによるダイの取り外しを実行する際に、前記昇降位置センサで検出される前記作動位置が所定位置に到達していない場合には、前記下部ダイプッシャーを前記待機位置に戻し、再度作動位置へ移動させる操作を繰り返すリトライ動作を予め設定した回数繰り返す制御を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記第2シリンダによる作動位置を検出する第2シリンダ位置検出センサを更に備え、前記シリンダ制御手段は、前記第2シリンダによる設定位置に到達していない場合には、前記下部ダイプッシャーを移動させる操作を繰り返すことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記第1シリンダによる作動位置を検出する第1シリンダ位置検出センサを更に備え、前記シリンダ制御手段は、前記第1シリンダによる設定位置に到達していない場合には、前記下部ダイプッシャーを移動させる操作を繰り返すことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記シリンダ制御手段は、前記リトライ動作を所定回数繰り返した際に、前記昇降用シリンダが所望位置に達しない場合には、シリンダの動作を停止させることを特徴とする。
本発明では、昇降用シリンダを作動させて下部ダイプッシャーを上昇させる際に、下部ダイプッシャーの表面にゴミ等の付着物が付着して所定位置に到達しない場合には、下部ダイプッシャー移動させて付着物除去手段を通過させることにより、付着物を取り除く操作を行うので、付着物が付着している場合でも、これを除去してダイの取り外し操作を実行することができる。
本発明の実施形態に係るダイプッシャーの制御装置の、下部ダイプッシャーを昇降させる動作を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態に係るダイプッシャーの制御装置の、第1シリンダ及び第2シリンダの動作を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るダイプッシャーの制御装置の、第1シリンダ及び第2シリンダの動作を示す説明図である。 下部タレットの中位置、外位置、内位置を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るダイプッシャーの制御装置の、電気的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るダイプッシャーの制御装置で用いられるスクレーパの構成を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るダイプッシャーの制御装置の、処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るダイプッシャーの制御装置の、処理手順を示すフローチャートの、第1の分図である。 本発明の第2実施形態に係るダイプッシャーの制御装置の、処理手順を示すフローチャートの、第2の分図である。 下部ダイプッシャーの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係るダイプッシャー制御装置により、パンチプレス装置に用いられるダイの取り外し操作を行う様子を模式的に示す説明図である。
パンチプレス装置は、下部タレット11にダイ12が装着され、且つ上部タレット(図示省略)にパンチ(図示省略)が装着され、ダイ12の上側にワークを設置した状態でパンチを下降させて、ワークを所望の形状にパンチング加工する。加工品を変更する際には、ダイ12を交換する必要があり、この際、下部ダイプッシャー14をエジェクタパイプ13の下方に移動させ、昇降用シリンダ17を作動させて、下部ダイプッシャー14を上方向に押し上げる。その結果、ダイ12が上方に押し出されるのでダイ12を取り外すことができる。
図2は、下部ダイプッシャー14の横方向の駆動機構を模式的に示す説明図である。図示のように、下部ダイプッシャー14には第2シリンダ16が固定されており、更に、該第2シリンダ16のストローク先端部は固定部18に連結されている。また、該固定部18は、第1シリンダ15のストローク先端部にも連結されており、該第1シリンダ15は、所定の位置に固定されている。
従って、第1シリンダ15をストローク動作させることにより、固定部18が図中左右方向(矢印Y1の方向)に移動し、また、固定部18に先端部が固定された第2シリンダ16、ひいては下部ダイプッシャー14が左右方向に移動する。更に、第2シリンダ16をストローク動作させることにより、下部ダイプッシャー14を左右方向に移動させることができる。
そして、本実施形態では、第1シリンダ15をストローク動作させることにより、下部ダイプッシャー14を図2の符号P1に示す退避位置(使用しないときに退避する位置)、及び符号P2に示す交換位置(ダイ12を交換する際に移動する位置)の何れかに移動する制御を行う。更に、下部ダイプッシャー14が交換位置にあるときに、第2シリンダ16をストローク動作させることにより、該下部ダイプッシャー14を、図3に示す中位置P2、内位置P3、外位置P4の3つの位置に移動させることができる。
図3(a),(b),(c)は、それぞれ下部ダイプッシャー14が中位置P2、内位置P3、及び外位置P4に移動したときの、第1シリンダ15、及び第2シリンダ16の状態を示す説明図である。
図3(a)に示すように、第1シリンダ15のストロークを収縮させ(図2の状態よりも第1シリンダ15のストロークが短くなっている)、且つ第2シリンダ16のストロークを中央位置とすることにより、下部ダイプッシャー14を中位置P2に移動させることができる。
また、図3(b)に示すように、第1シリンダ15のストロークを収縮させ、且つ第2シリンダ16のストロークを伸長させることにより、下部ダイプッシャー14を内位置P3に移動させることができる。
更に、図3(c)に示すように、第1シリンダ15のストロークを収縮させ、且つ第2シリンダ16のストロークを収縮させることにより、下部ダイプッシャー14を外位置P4に移動させることができる。
図4は、ダイ12を固定する下部タレット11を模式的に示す説明図であり、下部タレット11の中央となる円周T2が中位置とされ、内側の円周T3が内位置とされ、外側の円周T1が外位置とされている。即ち、ダイ12を装着する下部タレット11の径方向の位置に応じて、中位置、内位置、外位置が決定され、この位置に応じて下部ダイプッシャー14の横方向位置が制御される。
図5は、第1シリンダ15、第2シリンダ16、及び昇降用シリンダ17の電気的な構成を示すブロック図である。図5に示すように、各シリンダ15,16,17は、NC装置(シリンダ制御手段)31に接続されており、該NC装置31の制御によりストロークが制御される。即ち、昇降用シリンダ17のストロークを制御することにより、下部ダイプッシャー14を上下方向に動作させ、第1シリンダ15のストロークを制御することにより、下部ダイプッシャー14を退避位置、及び交換位置のいずれかに移動させ、更に、第2シリンダ16のストロークを制御することにより、下部ダイプッシャー14を中位置、外位置、内位置のいずれかに移動させるように制御する。
また、各シリンダ15,16,17には、ストローク位置を検出するためのセンサ15s,16s,17sが設けられており、各センサ15s,16s,17sで検出される検出データはNC装置31に入力される。また、該NC装置31は、警報器33に接続されており、後述する処理により警報信号が出力された場合に、音声や光により操作者に異常の発生を知らせる。なお、センサ15sが第1シリンダ位置センサであり、センサ16sが第2シリンダ位置検出センサであり、センサ17sが昇降位置センサである。
また、図2に示すように、退避位置P1と交換位置(中位置P2)との間の、下部ダイプッシャー14が移動する経路上には、該下部ダイプッシャー14に付着した金属片やゴミ等の付着物を除去するためのスクレーパ(付着物除去手段)34が設けられている。図6は、スクレーパ34の構成を示す斜視図であり、図示のように該スクレーパ34は、平板形状をなし、且つ下部ダイプッシャー14の形状に切り欠かれた金属で構成されている。そして、切り欠き部には、障害物を取り除くための刷毛32が装着されており、下部ダイプッシャー14が通過すると、ちょうど刷毛32が下部ダイプッシャー14の表面に接触して、下部ダイプッシャー14の表面に付着した付着物を除去することができる。
次に、本実施形態に係るダイプッシャー制御装置の動作について説明する。図7は、本発明の第1実施形態に係るダイプッシャー制御装置の処理手順を示すフローチャートである。初めに、ステップS11において、NC装置31は、第1シリンダ15、及び第2シリンダ16のストロークを制御して下部ダイプッシャー14を交換位置に移動させる。この場合、図3(a)〜(c)に示したように、中位置P2,内位置P3,外位置P4のうちのいずれかの位置に移動させる。下部ダイプッシャー14が規定の位置に到達している場合には、第2シリンダ16に設けられるセンサ16sにより検出することができる。
ステップS12において、NC装置31は、昇降用シリンダ17を作動させることにより、下部ダイプッシャー14を上昇させる。そして、ステップS13において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14がエジェクタパイプ13を所定位置まで上昇させるための規定位置に達している否かを判断する。この処理は、昇降用シリンダ17に設けられているセンサ17sの検出信号により判断することができる。
そして、下部ダイプッシャー14が所定の位置に達している場合には(ステップS13でYES)、エジェクタパイプ13を正常に上昇させてダイ12を取り外すことができたものと判断して、ステップS19の処理により下部ダイプッシャー14を下降させる。
一方、下部ダイプッシャー14が所定の位置に達していない場合には(ステップS13でNO)、ステップS14において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を下降させる。即ち、昇降用シリンダ17のストロークを収縮させて下部ダイプッシャー14を規定の位置まで下降させる。
次いで、ステップS15において、NC装置31は、第1シリンダ15を作動させて、下部ダイプッシャー14を退避位置(図2のP1の位置)へ移動させる。この際、図2に示したように、退避位置P1と交換位置(P2〜P4)との間の移動路には、スクレーパ34が設けられているので、下部ダイプッシャー14がこのスクレーパ34を通過することにより、該スクレーパ34に設けられている刷毛32により、下部ダイプッシャー14の表面に付着している付着物を除去することができる。
そして、ステップS16において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を再度交換位置へ移動させ、ステップS17において、下部ダイプッシャー14を上昇させる。
ステップS18において、NC装置31は、前述したステップS13の処理と同様に、下部ダイプッシャー14がエジェクタパイプ13を所定位置まで上昇させるための規定位置に達している否かを判断する。そして、規定位置に達していない場合には(ステップS18でNO)、ステップS14に処理を戻し、規定位置に達している場合には(ステップS18でYES)、ステップS19に処理を進める。
即ち、下部ダイプッシャー14の表面に金属片等の付着物が付着しており、この付着物が下部タレット11の下面との間に挟まって下部ダイプッシャー14が規定の位置まで上昇できない場合には、ステップS14〜S17の処理を繰り返すことにより、下部ダイプッシャー14をスクレーパ34に通すことにより、付着物を取り除く操作を繰り返す。

そして、付着物が取り除かれ、下部ダイプッシャー14が規定位置まで上昇した場合には、エジェクタパイプ13を正常に上昇させてダイ12を取り外すことができたものと判断して、ステップS19の処理により下部ダイプッシャー14を下降させる。
ステップS20において、NC装置31は、第1シリンダ15を作動させて下部ダイプッシャー14を退避位置に移動させる。そして、下部ダイプッシャー14の挿入によるダイ12の抜き動作が完了する(ステップS21)。
また、図7には記載していないが、NC装置31によりリトライ回数をカウントし、リトライ動作を所定回数(例えば、7回)だけ繰り返しても、下部ダイプッシャー14が規定の位置に達しない場合には、警報器33に警報信号を出力して、操作を終了する。
こうして、下部ダイプッシャー14の表面に金属片等が付着し、この付着物が下部ダイプッシャー14と下部タレット11との間に挟まることにより、下部ダイプッシャー14が規定位置まで上昇できなかった場合には、下部ダイプッシャー14をスクレーパ34に通すことを繰り返して行うことにより、付着物を取り除き、付着物を取り除いた後に、ダイ12の取り外し操作を行うことができる。
このようにして、本発明の第1実施形態に係るダイプッシャーの制御装置では、下部ダイプッシャー14が移動する際の、退避位置P1と交換位置(P2〜P4)との間にスクレーパ34を設置し、下部ダイプッシャー14の表面に金属片等が付着した場合には、このスクレーパ34を通過させる処理を繰り返して実行することにより、下部ダイプッシャー14の表面に付着する付着物を取り除くようにしている。
従って、下部ダイプッシャー14の表面に金属片やゴミ等の付着物が付着した場合であっても、この付着物を確実に取り除いて、ダイ12の交換作業を円滑に実行することが可能となる。
また、所定回数繰り返してもなお、下部ダイプッシャー14が所定の位置まで上昇しない場合には、警報器33により警報を発し、且つ、シリンダの動作を停止させるので、下部ダイプッシャー14の動作を安全に停止させ、且つ、下部ダイプッシャー14が正常に作動していないことを操作者に知らせることができ、迅速な対応を促すことができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るダイプッシャーの制御装置について説明する。第2実施形態に係るダイプッシャーの制御装置は、第1実施形態と同一の構成であり、NC装置31の制御動作のみが相違する。以下、第2実施形態に係るダイプッシャーの制御装置の処理手順を、図8,図9に示すフローチャートを参照して説明する。
初めに、ステップS31において、NC装置31は、第1シリンダ15、及び第2シリンダ16のストロークを制御して下部ダイプッシャー14を交換位置に移動させる。この場合、図3(a)〜(c)に示したように、中位置P2,内位置P3,外位置P4のうちのいずれかの位置に移動させる。下部ダイプッシャー14が規定の位置に到達している場合には、第2シリンダ16に設けられるセンサ16sにより検出することができる。
ステップS32において、NC装置31は、昇降用シリンダ17を作動させることにより、下部ダイプッシャー14を上昇させる。そして、ステップS33において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14がエジェクタパイプ13を所定位置まで上昇させるための規定位置に達している否かを判断する。この処理は、昇降用シリンダ17に設けられているセンサ17sの検出信号により判断することができる。
そして、下部ダイプッシャー14が所定の位置に達していない場合には(ステップS33でNO)、ステップS34において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を下降させる。即ち、昇降用シリンダ17のストロークを収縮させて下部ダイプッシャー14を規定の位置まで下降させる。
次いで、ステップS35において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14の現在位置が中位置P2であるか否かを判断する。そして、中位置P2であれば(ステップS35でYES)、図9のステップS39に処理を進め、中位置P2でなければ(ステップS35でNO)ステップS36に処理を進める。
ステップS36において、NC装置31は、第2シリンダ16を作動させて下部ダイプッシャー14を中位置P2に移動させる。
ステップS37において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14が中位置P2に達したか否かを判断する。そして、中位置P2に達していない場合には(ステップS37でNO)、ステップS38において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を内位置P3または外位置P4に移動させ、その後、ステップS36の処理にて下部ダイプッシャー14を中位置P2に移動させる。この処理では、下部ダイプッシャー14を中位置P2に移動させるように、第2シリンダ16を作動させているにも拘わらず、中位置P2に到達していないので、第2シリンダ16に金属片等の付着物が付着している可能性があるので、リトライ動作を行って第2シリンダ16を作動させて付着物を取り除くようにしている。そして、リトライ動作を行うことにより、付着物が除去されて下部ダイプッシャー14が中位置P2に達した場合には(ステップS37でYES)、ステップS39に処理を進める。また、リトライを繰り返して、繰り返し回数が所定回数(例えば、7回)に達した場合には、処理を終了して、警報器33に警報信号を出力する。
ステップS39において、NC装置31は、第1シリンダ15を作動させて、下部ダイプッシャー14を退避位置P1へ移動させる。
ステップS40において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14が退避位置P1に達したか否かを判断する。そして、退避位置P1に達していない場合には(ステップS40でNO)、ステップS41において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を交換位置に移動させ、その後、ステップS39の処理にて下部ダイプッシャー14を退避位置P1に移動させる。この処理では、下部ダイプッシャー14を退避位置P1に移動させるように、第1シリンダ15を作動させているにも拘わらず、退避位置P1に到達していないので、第1シリンダ15に金属片等の付着物が付着している可能性があるので、リトライ動作を行って第1シリンダ15を作動させて付着物を取り除くようにしている。そして、リトライ動作を行うことにより、付着物が除去されて下部ダイプッシャー14が退避位置P1に達した場合には(ステップS40でYES)、ステップS42に処理を進める。また、リトライを繰り返して、繰り返し回数が所定回数(例えば、7回)に達した場合には、処理を終了して、警報器33に警報信号を出力する。
ステップS42において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を交換位置(P2〜P4)へ移動させる。
ステップS43において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14が交換位置(P2〜P4)に達したか否かを判断する。そして、交換位置に達していない場合には(ステップS43でNO)、ステップS44において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14が中位置P2であるか否かを判断し、中位置P2でない場合には、ステップS45において、下部ダイプッシャー14を中位置P2へ移動させる。
その後、ステップS46において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を退避位置P1へ移動させ、ステップS42に処理を戻す。
この処理では、下部ダイプッシャー14が所定の交換位置(P2〜P4のいずれか)に移動できない場合には、第1シリンダ15に金属片等の付着物が付着している可能性があるので、下部ダイプッシャー14を退避位置P1と、交換位置(P2〜P4)との間で移動させることにより、付着している付着物を除去する。そして、上記と同様に、リトライ回数が所定回数に達した場合には、処理を終了して、警報器33に警報信号を出力する。
下部ダイプッシャー14が所定の交換位置に達した場合には(ステップS43でYES)、ステップS47において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を内位置P3または外位置P4に移動する必要があるか否かを判断する。そして、移動する必要がある場合には(ステップS47でYES)、ステップS50に処理を進め、移動する必要がなければ(ステップS47でNO)、ステップS48に処理を進める。
ステップS48において、NC装置31は、昇降用シリンダ17を作動させて、下部ダイプッシャー14を上昇させる。
ステップS49において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14が規定の位置まで達したか否かを判断し、規定の位置に達している場合には、図8に示すステップS53に処理を進め、規定の位置に達していない場合には、図8に示すステップS34に処理を戻す。
一方、ステップS47の処理において、下部ダイプッシャー14を内位置P3或いは外位置P4に移動する必要があると判断された場合には、ステップS50において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を内位置P3、或いは外位置P4に移動させる。
ステップS51において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14が内位置P3或いは外位置P4に達したか否かを判断し、達している場合には前述したステップS48に処理を進める。
また、達していない場合には、ステップS52において、NC装置31は、下部ダイプッシャー14を中位置P2に移動させ、その後、ステップS50に処理を戻す。
この処理では、下部ダイプッシャー14が内位置P3或いは外位置P4に移動できない場合には、下部ダイプッシャー14を中位置P2との間で、繰り返して移動させることにより、第2シリンダ16に付着している付着物を取り除く操作を行う。そして、上記と同様に、リトライ回数が所定回数に達した場合には、処理を終了して、警報器33に警報信号を出力する。
ステップS53において、NC装置31は、昇降用シリンダ17を作動させて下部ダイプッシャー14を下降させる。ステップS54において、NC装置31は、第1シリンダ15を作動させて下部ダイプッシャー14を退避位置へ移動させる。そして、ステップS55にて動作が完了する。
こうして、第1シリンダ15,第2シリンダ16,及び昇降用シリンダ17に付着物が付着した場合で、下部ダイプッシャー14を横方向の所定位置に移動させることができない場合には、移動操作を複数回繰り返すことにより、移動の振動等により付着物を除去して、下部ダイプッシャー14が所望の位置に到達するように制御することができるのである。
このようにして、本発明の第2実施形態に係るダイプッシャーの制御装置では、第1シリンダ15,第2シリンダ16、及び昇降用シリンダ17を作動させて下部ダイプッシャー14を所望の位置へ移動させる際に、各シリンダ15〜17に設けられたセンサ15s,16s,17sによる検出位置が、所定位置でない場合は各シリンダ15〜17の動作を繰り返して実行する。そして、この動作により、各シリンダ15〜17に付着した付着物が除去されることがあるので、システムを停止させることなく、下部ダイプッシャー14を所定の位置へ移動させることができる。
また、第1シリンダ15を作動させて、下部ダイプッシャー14を退避位置と交換位置との間で移動させることにより、該下部ダイプッシャー14をスクレーパ34を通過させることができるので、下部ダイプッシャー14の表面に金属片等の付着物が付着している場合でも、これを除去して、確実に下部ダイプッシャー14を作動させて、下部タレット11に装着されたダイを取り外すことができるようになる。
以上、本発明のダイプッシャー制御装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
本発明は、下部ダイプッシャーの付着物を除去してダイを取り外すことに利用することができる。
11 下部タレット
12 ダイ
13 エジェクタパイプ
14 下部ダイプッシャー
15 第1シリンダ
16 第2シリンダ
17 昇降用シリンダ
18 固定部
31 NC装置(シリンダ制御装置)
32 刷毛
33 警報器
34 スクレーパ
15s,16s,17s センサ

Claims (4)

  1. パンチプレス装置の下部タレットに装着されるダイを取り外す下部ダイプッシャーの作動を制御するダイプッシャー制御装置において、
    前記下部ダイプッシャーを、前記ダイの交換を行う交換位置と、非使用時に退避する退避位置のいずれかに移動させる第1シリンダと、
    前記交換位置にある前記下部ダイプッシャーを、少なくとも2つの設定位置に移動させる第2シリンダと、
    前記下部ダイプッシャーを昇降させて前記ダイの取り外しを行う昇降用シリンダと、
    前記昇降用シリンダによる作動位置を検出する昇降位置センサと、
    前記第1シリンダ、第2シリンダ、及び昇降用シリンダの作動を制御するシリンダ制御手段と、
    前記退避位置と作動位置との間に設けられ、前記下部ダイプッシャーの通過時に、該下部ダイプッシャーの付着物を払い落とす付着物除去手段と、
    を有し、
    前記シリンダ制御手段は、
    前記昇降用シリンダを作動させて下部ダイプッシャーによるダイの取り外しを実行する際に、前記昇降位置センサで検出される前記作動位置が所定位置に到達していない場合には、前記下部ダイプッシャーを前記待機位置に戻し、再度作動位置へ移動させる操作を繰り返すリトライ動作を予め設定した回数繰り返す制御を行うことを特徴とするダイプッシャー制御装置。
  2. 前記第2シリンダによる作動位置を検出する第2シリンダ位置検出センサを更に備え、
    前記シリンダ制御手段は、前記第2シリンダによる設定位置に到達していない場合には、前記下部ダイプッシャーを移動させる操作を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載のダイプッシャー制御装置。
  3. 前記第1シリンダによる作動位置を検出する第1シリンダ位置検出センサを更に備え、
    前記シリンダ制御手段は、前記第1シリンダによる設定位置に到達していない場合には、前記下部ダイプッシャーを移動させる操作を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載のダイプッシャー制御装置。
  4. 前記シリンダ制御手段は、前記リトライ動作を所定回数繰り返した際に、前記昇降用シリンダが所望位置に達しない場合には、シリンダの動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載のダイプッシャー制御装置。
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