JP6066703B2 - ブラケット - Google Patents

ブラケット Download PDF

Info

Publication number
JP6066703B2
JP6066703B2 JP2012265721A JP2012265721A JP6066703B2 JP 6066703 B2 JP6066703 B2 JP 6066703B2 JP 2012265721 A JP2012265721 A JP 2012265721A JP 2012265721 A JP2012265721 A JP 2012265721A JP 6066703 B2 JP6066703 B2 JP 6066703B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
flat
curved
hole
bending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012265721A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014108457A5 (ja
JP2014108457A (ja
Inventor
初重 田中
初重 田中
Original Assignee
株式会社タナック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社タナック filed Critical 株式会社タナック
Priority to JP2012265721A priority Critical patent/JP6066703B2/ja
Publication of JP2014108457A publication Critical patent/JP2014108457A/ja
Publication of JP2014108457A5 publication Critical patent/JP2014108457A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6066703B2 publication Critical patent/JP6066703B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

本発明はブラケットに関する。さらに詳しくは、湾曲部を有するブラケットに関する。
特許文献1には、剛性ビードが形成された取付ブラケットが開示されている。その取付ブラケットは、車のフレーム部材に燃料タンクを取り付けるものである。前記取付ブラケットには、ボルトを取り囲むようにして下方に突出した形状の剛性ビードが環状に設けられている。その剛性ビード40で囲まれた中央部にボルトの挿通孔が形成され、ボルトの頭部を剛性ビードに、いわば埋没させ、ボルトの頭部の路面との直接干渉や異物との接触を防止し、頭部を外力から保護するものである。
特開2008−049896号公報
一般的にブラケットは、取付部材との関係で必要な剛性が求められると同時に、軽量化も求められる。しかし板厚を薄くすると軽量化を図ることができるが、剛性は低下する。特にブラケットの一部に湾曲した部位があると、肉厚を薄くするのはさらに困難になる。
そこで本発明は、湾曲部を有するブラケットについて、その湾曲部の強度を維持しながら軽量にできるブラケットの効率的な製造法を提供することを技術課題としている。
(1)本発明のブラケットは、断面形状が小判状あるいは円形状の部分と、それに連続するくびれ部とからなる取付部材に向かい合うように配置され、2枚1組で前記小判状部あるいは円形状部の湾曲面を両側から覆うようにして挟持するブラケットであって、平坦部と、その平坦部の一端に連続して表側に折れ曲がり、さらに湾曲しながら下向きに延びる湾曲部とからなり、前記湾曲部の先端には外向きに屈曲して下方に延びる鍔片が設けられており、前記平坦部にボルトを通す貫通孔が形成されており、その貫通孔の左右で、その貫通孔の中央付近から前記湾曲部を経て前記鍔片の手前まで、外向きに突出する2本のビード部が連続して並列に延びており、前記平坦部から湾曲部を経て鍔片に至る左右の側縁に、前記ビード部と同じ方向に立ち上がる立ち上がり部がそれぞれ連続して設けられており、厚みが1.0〜0.8mmのステンレス板をプレス成形により一体成形して成形されており、前記前記取付部材のくびれ部に引っ掛けた上で、前記貫通孔に前記ボルトを貫通させ、前記平坦部と、向かい合って配置されるべき他方のブラケットの平坦部とを内向きに締め付けることにより、前記取付部材を挟持することを特徴としている。
2)前記ブラケットにおいて、前記平坦部が、向かい合って配置されるべき他方のブラケットの平坦部との間にソーラーパネルの固定部材を挟持する部位であるものが好ましい。
本発明のブラケットは、ブラケットの鍔板近辺に荷重が集中する。さらに湾曲部の半径方向の外側端では、曲げモーメントが最大になる。しかし前記ブラケットは、湾曲部に溝が形成され、その強度が高くされているので、前記荷重に耐えることができる。
さらに、これら溝は前記貫通孔の補強リブとして作用する。
図1は本発明のブラケット製造する方法の一実施形態を示す工程図である。 図2aは図1の製造方法で製造されるブラケットの平面図、図2bは図2aの側面図、図2cは図2aのI−I線端面図、図2dは図2aのブラケットの他の実施形態を示す側面図である。 図3は図2に示すブラケットを用いる様子を示す概略図である。 図4は図1の製造方法により加工している途中のシート材の一例を示す平面図である。 図5は図4のII-II線端面図である。 図6aは図3のa−a線端面図、図3のb−b線端面図、図3のc−c線端面図、図3のd−d線端面図である。 図7は金型の下型の一実施形態を示す斜視図である。 図8は金型の上型の一実施形態を示す斜視図である。
図2に本発明のブラケットを示す。図に示すブラケット1は基端側の平坦部2と、その平坦部2の先端側の一端に連続し、表側に湾曲しながら延びる湾曲部3とを有している。
なおここから先、基端側とは平坦部2側であり、先端側とは湾曲部3側を示し、これを上下方向とする。また図2aで示しているブラケットの幅方向を左右方向と呼び、図2aに表している側のビードが突出している面を表側とし、それと反対側の面を裏側とする。
前記ブラケット1は、金属板をプレス成形することにより得られる一体成形品である。金属板の厚みは材質によっても異なるが、ステンレスの場合で1.5〜0.8mmで好ましくは1.0〜0.8mmである。その金属板の材質は、ステンレス、アルミニウムあるいはアルミニウム合金などであり、ステンレスが好ましい。
次に前記ブラケットの使用例を示す。図3は前記ブラケットをソーラーパネル太陽電池の取り付けに用いる様子を示している。図に示すように、前記ブラケット1、1は、2個一組で用いられる。それらブラケット1、1は、向かい合うように配置され、湾曲した外周面を有する取付部材4に取り付けている。その取付部材4の断面形状は、上方の小判状部4aと、それに連続する中央のくびれ部4bと、その下端から下方に向けって外向きに拡がる拡大部4cとからなる。前記湾曲部3、3は、取付部材4の小判状部4aの左右の湾曲面を両側から覆うようにして、それらの間で取付部材4を挟持している。それら湾曲部3、3の下端部には、下方に延びる鍔片3a、3aが設けられており、前記取付部材4のくびれ部4bの下方の周面に沿うように設けられている。またブラケット1、1の平坦部2、2には、貫通孔2a、2aが形成されている。それら平坦部1、1の間には、固定部材5(ソーラパネル)の取付部が挟持され、ボルト16を貫通させて、一体に固定されている。そのボルト16は、下端の前記鍔片3a、3aをくびれ部4bに上向きに引っ掛けた上で、前記ブラケット1、1の上端付近を内向きに締めている。これにより、風による揚力で、ソーラパネル5を上向きに引っ張ろうとする力に対抗している。この使用例では、ブラケット1の鍔板3a近辺に荷重が集中する。さらに湾曲部3の半径方向の外側端では、曲げモーメントが最大になる。しかし前記ブラケット1は、湾曲部3に溝6が形成され、その強度が高くされているので、前記荷重に耐えることができる。
なお前記取付部材4は、図3では断面が略小判状であるが、円形であってもよい。
図2aに示すように、前記平坦部2は、矩形状であり、そのほぼ中央に貫通孔2aが形成されている。また貫通孔2aの左右で、その中央付近から先端側に向けて、2本のビード部(以下、溝という)6、6が並列に設けられている。その溝6、6は、湾曲部3の先端付近まで到達している。その溝6、6の貫通孔2a側の角は、貫通孔2aの円形状に沿うように、角が落とされた形状にされている。これら溝6、6は前記貫通孔2aの補強リブとして作用する。
前記湾曲部3は、平坦部2の先端側からほぼ垂直に表側に延び、次いで先端側に湾曲し、さらに表側から裏側へ向けて湾曲している。その湾曲部3の曲率半径は15〜10mmであり、好ましくは12〜11mmである。前記湾曲部3の先端には下方に向けて鍔片3aが設けられている。その湾曲部3には、裏側から表側に向けて突出された溝6が、平坦部2から湾曲部3まで連続し、鍔片3aの手前まで延びている。
また図示していないが、前記鍔片2aの代わりにもう一枚の平坦部2を設けて、中央を湾曲部3とし、その両側に平坦部2、2を設け、それら平坦部2、2の間に固定部材5を挟んだ上で、平坦部2、2同士をボルト16で固定してもよい。
前記溝6は、湾曲部3の断面二次モーメントを大きくするように、その本数を多くし、各溝を深くし、各溝の幅を太くし、各溝の底面6aあるいは側面6b(図2c参照)の厚みを大きくするほど、湾曲部3の強度を向上させることができる。しかし本数を多くしたり、それを深くしたり、その幅を太くすると、溝の底面6bや側面6aあるいは溝に隣接する部位の肉厚が薄くなり、強度が低下する傾向がある。このため溝の本数は4〜2本であり、好ましくは3〜2本である。また溝の幅は13〜8mmであり、好ましくは11〜10mmである。また溝の深さは8〜4mmであり、好ましくは6〜5である。
図2bに示すように、前記ブラケット1の左右の側縁には、溝6の深さ方向と同じ方向(図2参照、表側)に立ち上がる立ち上がり部7、7が設けられている。
また図2dのブラケットでは、平坦部2と湾曲部3の境界部分の立ち上がり部7に、切り欠き部7aを予め形成されている。さらに立ち上がり部7と鍔片3aとの間に、切り欠き部7bが形成されている。これら切り欠き部7a、7bを形成しておくことで、曲げにより肉が拡がるのを防止することができる。
図1は前記ブラケット1の製造方法の一実施形態である加工順を示すフローチャートである。さらに図4は、図1のフローチャートの加工順を順送加工(プログレッシブ加工)により行うときのシート材11を示す。そのシート材11は、金属板、とくにステンレス板を順次プレス加工することにより形成されたものである。以下、図4のシート材11を参照しながら本発明のブラケットの製造方法10を説明する。
なお以降の製造方法を説明する文中において、製造物であるブラケット1の説明で用いたのと同じ方向、すなわちブラケットの基端と先端(上下方向)、ブラケットの幅(左右方向)およびブラットの表裏を用いて説明する。
またプログレッシブ加工を行う場合、プレス機械には、プログレッシブ加工用の金型と、シート材11を所定の送りピッチで送るためのロールフィーダまたはグリップフィーダなどのフィード装置を取り付けて使用する。使用するプレスの能力によっては、途中まで
をプログレッシブ加工し、途中から単独加工するようにしてもよい。さらにすべての工程を単独加工用の金型で成形することもでき、別のプレスで加工することもできる。
図1に示すように製造方法10は、予め用意した前記シート材11(図4参照)の隣接するブラケット同士を区分する上下方向に延びる開口部12を形成する抜き工程S1と、前記開口部12と並列に複数本の溝を設ける溝成形工程S2と、前記湾曲部になるべき部位を曲げる湾曲工程S3とを備えている。
また前記湾曲工程S3と同時あるいはその前に湾曲部になるべき部位11aの側縁を前記溝と同じ方向に立ち上げる立ち上げ工程S4をさらに備えている。
図4に示すように、本実施形態では、平坦部となるべき部位11b、11b同士がつながった状態で2個一対で加工している。また2個一対のラインを、もう一列追加して、4個のブラケット1を製造することもできる。なお図4はブラケット1の裏側(図2bの右側)を示している。また図4に示す矢印8はシート材11の送り方向を示している。
図4に示すように、前記抜き工程S1では、シート材11の湾曲部になるべき部位11aの側方に開口部12を形成する。この開口部12は前方のブラケット1の左の輪郭と、後方のブラケット1の右の輪郭を兼ねている。なお、左右の輪郭を同時に一緒に打ち抜いてもよい。
また本実施形態では、抜き工程S1と同時に、シート材11の位置決めのためのパイロット孔13が形成される。次いで、平坦部となるべき部位11bの上方にスリット14を形成する(工程A)。このスリット14はブラケット1の上方の輪郭を兼ねている。
前記溝成形工程S2では、前記開口部12と並列に2本の溝6を成形する。前記開口部12と平行に成形するので、溝6を形成する側面6aおよび底面6b(図2c参照)の肉厚が引っ張られて薄くなるのを防止している。
この溝成形工程S2の後に、前後のブラケット1、1の湾曲部になるべき部位11aの先端同士を前後に連結してる部位11cが抜き落とされ、湾曲部3の先端の輪郭が成形される(工程B)。またその後に、前記パイロット孔13が拡径される(工程C)。
前記立ち上げ工程S4は、湾曲部になるべき部位11aの左右の側縁を前記溝6と同じ方向(表側)に立ち上げている。これにより後に続く湾曲工程S3において、溝6の肉厚が逃げるのを防止している。
前記湾曲工程S3は、4段階の曲げ工程(S3a〜S3d)である。まず第1曲げS3aでは、湾曲部となるべき部位11aの先端付近を裏側(図6では上方)に向けて曲げ加工すると共に、鍔片3aを成形するためにその先端を裏側にいくらか曲げる(図6a参照)。この段階ではまだ鍔片3aは完全に成形されていない。また本実施形態では第1曲げ工程S1aと立ち上げ工程S4とは同時に行われる。その立ち上げ工程S4は二段階(S4a、S4b)で行われており(図5参照)、それぞれ第1曲げ工程S3aおよび続く第2曲げ工程S3bが同時に行われる。
次いで、第2曲げ工程S3bでは、第1曲げ工程S3aで曲げた部位と中央との間の付近を裏側に曲げると共に、平坦部となるべき部位11bとの境界付近を表側に曲げる(図6b参照)。それと同時に、湾曲部となるべき部位11aの先端をさらに表側に曲げて、前記鍔片3aおよび立ち上げ部7(工程S4b)が成形される。
第3曲げ工程S3cでは、湾曲部となるべき部位11aの中央付近および前記平坦部となるべき部位11bとの境界付近をさらに表側へ深く湾曲させる。
次いで、第4曲げ工程S3dでは、前記湾曲部となるべき部位11aの中央付近および前記平坦部となるべき部位11bとの境界付近をさらに深く表側へ湾曲させる。それと同時に、姿押しされ、全体の形状を整える。また前工程で切断した部位のエッジを押して、バリ取り、テーパまたはアール付けをして滑らかにすることもできる。
その後、平坦部2の溝6、6の間で、その先端付近に貫通孔2aを形成する(工程D)。最後に前後のスリット14、14との間を打ち抜いて、ブラケット1を抜き落とす(工程E)。これによりラケット1の成形が完了する。
次に本発明のブラケットの製造方法に用いる金型の一実施形態を、図7および図8を用いて説明する。図7に示す下型21は、各工程毎にダイスが設けられている。それらは抜き加工S1を施すための下型の抜き型22aと、溝成形工程S2を施すための下型の溝成形型23aと、湾曲加工S3および立ち上げ工程S4を施すための下型の湾曲型24aとであり、それらはこの順(図面の手前から)で下型21に設けられている。
前記下型21の前端近辺(加工の始め)には、シート材25の幅方向(送り方向8に直交する方向)の移動を防止する断面コ字状のガイド27が設けられている。また下型21の送り方向の前半の部位の表面には、上方に突出する複数本のガイドピン28が3列に設けられている。さらに下型21の後半の部位の中央には、送り方向8に沿って延びる桟29が設けられている。
前記ガイド27は、底板27aと、その底板27aの幅方向の側縁から上方に延びる側板27b、27bとからなる。前記シート材25はそれら側板27b、7bにより側縁をガイドされており、ガイド27の深さ方向に上下動できる。
また前記左右の列のガイドピン28の上端付近の周面には、環状のスリット28aが形成されており、そのスリット28aにシート材25が差し込まれている。中央のガイドピン28の列は、シート材25の下面を支持している。すなわち、シート材25はガイドピン28によって下型21の表面から上方に持ち上げられている。その前記ガイドピン28は、上方に付勢されている。図7は、ガイドピン28が付勢力により上方に突出している状態である。これらガイドピン28は上型30が下降すると、前記付勢力に逆らって下型21の内部に埋没する。その後、上型30が上昇すると、上方に突出して、シート材25を再び元の位置(図7参照)に持ち上げる。
前記桟29は、その送り方向8に長い矩形状のブロックであり、下型21の内部から突出している。その桟29は、図示しないバネにより下型21から突出する方向に付勢されている。図7は、桟29が付勢力により上方に突出している状態である。この桟29は上型30が下降すると、前記付勢力に逆らって下型21の内部に埋没する。その後、上型30が上昇すると、上方に突出して、シート材25を再び元の位置(図7参照)に持ち上げる。
前記上型30は、ベースプレート21と、そのベースプレート31の下方に設けられる抜取りプレート32とを備えている。それらベースプレート31と抜取りプレート32の間にはバネ33が設けられている。そのバネ33は抜取りプレート32をベースプレート31に対して下方に付勢している。図8は抜取りプレート32が下方に移動している状態である。
前記ベースプレート31には、抜き加工S1を施すための上型の抜き型22bと、溝成形工程S2を施すための上型の溝成形型23bと、湾曲加工S3および立ち上げ工程S4を施すための上型の湾曲型24bとがこの順(図面の手前から)に設けられている。
前記上型30が下降すると、抜取りプレート32はシート材25と一体となっている下型21に押圧され、前記バネ33の付勢力に逆らって上方に移動する。これにより、前記抜き型22b、溝成形型23b、湾曲型24bなどのパンチが抜取りプレート32の下面から突出する。
一方、上型30を上昇させると、前記抜取りプレート32は前記パンチと共に引き上げられるベース材26を下方に抜き取るべく、バネ33の付勢力により下方に押圧されている。図8では、パンチ等は抜取りプレート32の上方に配置され、隠れており、上型30を下降させると、抜取りプレート32に形成されている孔を介して下面から突出する。
ここから先、前記下型21および上型30について、前述した製造方法10に対応する工程を行う部位には、同じ符号を付し、説明を行う。
前記下型の抜き型22aは抜き孔であり、上型30の内部に設けられたパンチ(隠れて見えない上型の抜き型)が貫通すると共に、抜き取られた抜きくずは下方に排出される。その抜き工程S1と同時に、シート材22の位置決めのためのパイロット孔13(図4参
照)が形成される。
前記下型のダイス23a(溝成形型)は、上型のパンチ(隠れて見えない溝成形型)の受け部である(工程S2)。本実施形態では、このダイス23aの下流に前記パイロット孔13を拡径するためのパンチが貫通する拡径孔34が形成されている。次いで、前記連結してる部位11cを抜くパンチのための連結部孔35およびスリット14を抜くパンチのためのスリット孔36が設けられている。
すなわち本実施形態では、溝成形工程S2の後に、前記パイロット孔13を拡径し(工程C)、その後に前記連結している部位11c(工程B)および前記スリット14を形成する(工程A)。その後の工程は、前述の製造方法10と同じである。
次いでシート材25は、下型21のダイス(湾曲型)24a側に送られる。前記ダイス24aでは、複数段で加工を行っている。図では4段である。すなわち多段にすることにより、最初の1段目から段を重ねる毎に、次第に湾曲部になるべき部位11aの先端から基端に向かって湾曲成形する。
また最初の段では、立ち上がり部7(図4参照)の初期曲げを同時に行う。そして二段目で立ち上がり部7を成形する。
この湾曲工程S3および立ち上げ工程S4では、平坦部になるべき部位11bが下型31の桟29と上型30との間で挟持される。その上で、シート材25に湾曲(曲げ加工)成形を行う。
下型21のダイス(湾曲型)24aの下流には、前記貫通孔2a(図4参照)を形成するパンチのための部位と(工程D)、前後のスリット14、14との間を打ち抜いて、ブラケット1を抜き落とすための部位とが設けられている(工程E)。
前記ブラケットの製造方法は、外向きに突出する補強ビードを有する湾曲部を備えたブラケットの製造方法であって、シート材の前記湾曲部になるべき部位の両側を抜き落として開口部を形成する抜き工程と、前記湾曲部になるべき部位に、前記開口部と並列に複数本の溝を設ける溝成形工程と、その後に、前記湾曲部になるべき部位を曲げる湾曲工程とを備えていることを特徴としている。
このようなブラケットの製造方法においては、前記湾曲加工と同時あるいはその前に湾曲部になるべき部位の側縁を前記溝と同じ方向に立ち上げる立ち上げ工程をさらに備えているものが好ましい。
また前記ブラケットが、湾曲部と、その湾曲部の一端から連続する平坦部とを有しており、前記抜き工程が、板材の平坦部となるべき部位に達しており、前記溝成形工程が、前記平坦部となるべき部位に達しているものが好ましい。
さらに前記工程を平坦部同士がつながった状態で2個一対または4個一組で順に行うものが好ましい。
前記金型は、外向きに突出する補強ビードを有する湾曲部を備えたブラケットを製造する金型であって、シート材の前記湾曲部になるべき部位の両側を抜き落として開口部を形成する抜き型と、前記湾曲部になるべき部位に、前記開口部と並列に複数本の溝を設ける溝成形型と、その後に、前記湾曲部になるべき部位を曲げる湾曲型とを備えていることを特徴としている。
ブラケットの製造方法および金型は、板状のシート材の前記湾曲部になるべき部位の両側を抜き落として開口部を形成する開口工程の後に、前記湾曲部になるべき部位に、前記開口部と並列に複数本の溝を設ける溝工程を備えているので、溝を形成する部位の肉厚の減少を抑えることができる。
そして前記溝工程の後に、前記湾曲部になるべき部位を曲げる湾曲工程を備えているので、湾曲工程の際に溝の底に相当する部位の肉厚の減少を抑えることができる。このため強度が高く、軽量なブラケットを効率的に製造することができる。
このようなブラケットの製造方法において、前記湾曲加工と同時あるいはその前に湾曲部になるべき部位の側縁を前記溝と同じ方向に立ち上げる立ち上げ工程をさらに備えている場合は、湾曲工程において、溝の肉厚が幅方向に流れるのを防止できる。
また前記ブラケットが、湾曲部と、その湾曲部の一端から連続する平坦部とを有しており、前記抜き工程が、板材の平坦部となるべき部位に達しており、前記溝成形工程が、前記平坦部となるべき部位に達している場合は、平坦部の強度を向上させることができる。また平坦部に他の部材への取り付け用の貫通孔を形成するのが容易である。
さらに前記工程を平坦部同士がつながった状態で2個一対または4個一組で順に行う場合は、一層効率的にブラケットを製造することができる。
1 ブラケット
2 平坦部
2a 貫通孔
3 湾曲部
3a 鍔片
4 取付部材
4a 小判状部
4b くびれ部
4c 拡大部
5 固定部材
6 溝
7 立ち上がり部
7a 切り欠き部
7b 切り欠き部
8 送り方向
9 幅方向
10 製造方法
11 シート材
11a 湾曲部になるべき部位
11b 平坦部になるべき部位
11c 連結してる部位
12 開口部
13 パイロット孔
14 スリット
20 製造方法
21 下型
22a 下型の抜き型(ダイス)
23a 下型の溝成形型(ダイス)
24a 下型の溝成形型(ダイス)
24b 上型の溝成形型(パンチ)
25 シート材
27 ガイド
27a 底板
27b 側板
28 ガイドピン
28a スリット
29 桟
30 上型
31 ベースプレート
32 抜取りプレート
33 バネ
34 拡径孔
35 連結部孔
36 スリット孔
S1 抜き工程
S2 溝成形工程
S3 湾曲工程
S4 立ち上げ工程

Claims (2)

  1. 断面形状が小判状あるいは円形状の部分と、それに連続するくびれ部とからなる取付部材に向かい合うように配置され、2枚1組で前記小判状部あるいは円形状部の湾曲面を両側から覆うようにして挟持するブラケットであって、
    平坦部と、その平坦部の一端に連続して表側に折れ曲がり、さらに湾曲しながら下向きに延びる湾曲部とからなり、
    前記湾曲部の先端には外向きに屈曲して下方に延びる鍔片が設けられており、
    前記平坦部にボルトを通す貫通孔が形成されており、
    その貫通孔の左右で、その貫通孔の中央付近から前記湾曲部を経て前記鍔片の手前まで、外向きに突出する2本のビード部が連続して並列に延びており、
    前記平坦部から湾曲部を経て鍔片に至る左右の側縁に、前記ビード部と同じ方向に立ち上がる立ち上がり部がそれぞれ連続して設けられており、
    厚みが1.0〜0.8mmのステンレス板をプレス成形により一体成形して成形されており、
    前記前記取付部材のくびれ部に引っ掛けた上で、前記貫通孔に前記ボルトを貫通させ、前記平坦部と、向かい合って配置されるべき他方のブラケットの平坦部とを内向きに締め付けることにより、前記取付部材を挟持するブラケット。
  2. 前記平坦部が、向かい合って配置されるべき他方のブラケットの平坦部との間にソーラーパネルの固定部材を挟持する部位である、請求項1記載のブラケット。
JP2012265721A 2012-12-04 2012-12-04 ブラケット Active JP6066703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265721A JP6066703B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 ブラケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265721A JP6066703B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 ブラケット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014108457A JP2014108457A (ja) 2014-06-12
JP2014108457A5 JP2014108457A5 (ja) 2016-01-21
JP6066703B2 true JP6066703B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=51029407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012265721A Active JP6066703B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 ブラケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6066703B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108723181B (zh) * 2018-05-21 2020-11-27 深圳联合兴华科技有限公司 安全引导夹连续冲压的生产方法
CN110640048B (zh) * 2019-08-23 2021-07-13 南通福乐华机械有限公司 一种带有挡板的加油插件的加工工艺
CN112547921B (zh) * 2020-12-22 2023-05-12 苏州广型模具有限公司 应用于轻量化安装支架的成型模具
CN112547910B (zh) * 2020-12-22 2023-05-12 苏州广型模具有限公司 应用于轻量化安装支架的成型机构

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11193612A (ja) * 1997-12-27 1999-07-21 Canon Inc 固定部材、太陽電池モジュールアレイ、太陽電池発電システム及び太陽電池モジュールもしくは外装材の施工法
JP3434190B2 (ja) * 1998-02-09 2003-08-04 日鉄鋼板株式会社 縦葺き屋根への付設構築物用の取付金具
JP2001140416A (ja) * 1999-11-18 2001-05-22 Sekisui Chem Co Ltd 屋根上太陽電池モジュ−ルの取付け金具及び取付け構造並びに太陽電池モジュ−ル搭載屋根
JP4093839B2 (ja) * 2002-10-10 2008-06-04 シャープ株式会社 太陽電池モジュールの屋根取付け構造体及び太陽電池アレイ
JP3169257U (ja) * 2011-05-11 2011-07-21 株式会社 三原金属工業 太陽電池モジュール取付金具
JP3179012U (ja) * 2012-07-31 2012-10-11 修 久野 屋根用固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014108457A (ja) 2014-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6066703B2 (ja) ブラケット
CN109414745B (zh) 冲压部件的制造方法及制造装置
CN107377760B (zh) 汽车门后支架连续冲压模具及其冲压方法
US9056347B2 (en) Press-die and press working method
JP2014108457A5 (ja)
EP3248704B1 (en) Flanging method
EP3459651B1 (en) Forging method and forging apparatus
US9707878B2 (en) Method for manufacturing a one-piece seat back structure
JP2014018801A (ja) 孔開け加工方法、孔を備えた構造体の製造方法および孔を備えた構造体
KR102059847B1 (ko) 파스너 엘리먼트, 파스너 엘리먼트의 제조 장치 및 파스너 엘리먼트의 제조 방법
CN102951053A (zh) 固定系统、外套件、座椅装置和交通运输工具
CN105013931A (zh) 一种确保小搭边冲裁件质量的冲裁装置及方法
EP2540186B1 (en) Button fixing member and method for forming button fixing member, eyelet member and method for forming eyelet member
JP2007075888A (ja) プレス打ち抜き方法およびプレス打ち抜き型およびばね
CN107635682B (zh) 翻边加工方法、翻边加工系统及压力成型部件
CN104646474A (zh) 通过利用模具和冲头冲压金属板形成冲压件的压制方法及压制装置
CN215635566U (zh) 一种一体成型的台阶式法兰
JP5949724B2 (ja) パネルの製造方法及びブランク材
EP3456429B1 (en) Forging method and forging apparatus
US20100083725A1 (en) Process for manufacturing ring-shaped member
JP2005342747A (ja) トリム型
CN109288284B (zh) 一种滑轨的加工工艺
JP2015080808A (ja) 板状ワークの打抜き加工方法及びパンチ
JP5661517B2 (ja) 段差成形金型及び段差成形方法
US9827606B2 (en) Stamping apparatus having flared bead

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6066703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250