JP6066694B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明はデータ送信装置、情報処理装置、データ送信装置の制御方法、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
近年、IEEE802.11規格に準拠した無線LANを備える機器が数多く製品化されている。また、無線通信を実行する無線通信部の消費電力を削減するための技術として、特許文献1に記載されているような無線LANのパワーセーブモードが知られている。このパワーセーブモードについて、図1、図2、図3を用いて説明する。
図1は、パワーセーブモードが無効の場合に実行される処理を示す。図1では、無線LANを備える機器として印刷装置を例にして説明する。印刷装置においてパワーセーブモードが無効である場合、印刷装置の無線通信部は常にAwake状態、つまり電力が供給された状態になる。無線通信部がAwake状態の場合、印刷装置は無線通信を使用して外部装置にデータを送信したり、外部装置から送信されたデータを受信することができる。
印刷装置宛てのデータをPC(Personal Computer)等の情報処理装置からアクセスポイントが受信すると(101)、アクセスポイントは印刷装置にデータを送信する(102)。なお、アクセスポイントは一定の間隔でビーコン(Beacon)と呼ばれる信号を周辺の機器に向けて送信しているが、図1の102で示すデータの送信は、このビーコンの間隔とは関係なく実行される。
次に図2を用いてパワーセーブモードが有効の場合に実行される処理を説明する。パワーセーブモードが有効の場合、無線通信部はAwake状態とDoze状態との遷移を繰り返す。Doze状態とは、無線通信部への電力の供給が遮断、もしくは低減される状態であり、無線通信部がDoze状態の場合、印刷装置は無線通信を使用して外部装置にデータを送信したり、外部装置から送信されたデータを受信することができない。
パワーセーブモードが有効の場合、無線通信部はアクセスポイントのビーコン間隔に同期してDoze状態からAwake状態に間欠的に遷移する(201〜203)。情報処理装置から送信されたデータ(印刷装置宛てのデータ)を受信したアクセスポイントは、TIM(Traffic Indication Message)もしくはDTIM(Delivery Traffic Indication Message)という情報を使用して、印刷装置宛てのデータがあることを印刷装置に通知する(204、205)。TIMは、印刷装置宛てのデータがあることを印刷装置に通知するための情報である。また、DTIMはTIMの一種であり、送信するデータがマルチキャスト、ブロードキャストであることを示す情報である。
図2の206のタイミングでAwake状態に遷移した印刷装置は、205で通知されたTIMを受信する。そして印刷装置は、アクセスポイントに対してデータを送信するように要求する(207)。207の要求を受けたアクセスポイントは、印刷装置へデータ1を送信する(208)。
パワーセーブモードが有効の場合、Awake状態で所定時間(例えばビーコン間隔の半分の時間)印刷装置とアクセスポイントとの間でデータの送受信が発生しないことを条件にして、無線通信部はAwake状態からDoze状態に遷移する。図2では、データ1の受信が完了してから所定時間209経過したときに、無線通信部がAwake状態からDoze状態に遷移する(210)。Doze状態に遷移した後は、201〜203と同様に、無線通信部はアクセスポイントのビーコン間隔に同期してDoze状態からAwake状態に間欠的に遷移する。なお、無線通信部がAwake状態からDoze状態に遷移する条件は、所定時間209の経過に限らない。アクセスポイントに印刷装置宛てのデータが蓄積されていないことをビーコンによって確認したことを条件に、無線通信部がAwake状態からDoze状態に遷移してもよい。
無線LANのパワーセーブモードを有効にすることによって、無線通信部の消費電力を低減することができる。しかしながら、無線LANのパワーセーブモードを有効にすると、アクセスポイントから送信されたデータ(例えば印刷ジョブ)を印刷装置が受信する際に、通信遅延が発生しやすくなってしまう。遅延が発生しやすくなる理由を、図3を用いて説明する。
大容量のデータ(サイズの大きいデータ)をアクセスポイントを介して情報処理装置から印刷装置に送信する場合、大容量のデータは分割されて送信される。図3では、大容量のデータがデータ1、データ2、データ3と分割されて送信される例を示す。301で情報処理装置から送信されたデータ1をアクセスポイントが受信する。パワーセーブモードが無効であれば、アクセスポイントは印刷装置へのデータ1の送信をすぐに開始することができるが、パワーセーブモードが有効であるため、印刷装置へのデータ1の送信は次のビーコンのタイミングまで待ってから実行される。つまり、パワーセーブモードが無効の場合と比較して、時間302の通信遅延が発生することになる。
データ1の受信が完了した印刷装置の無線通信部は、所定時間データの送受信がなければ303のタイミングでAwake状態からDoze状態に遷移する。アクセスポイントがデータ2を情報処理装置から受信するタイミングが図3のように303より後になると、データ2の印刷装置への送信は次のビーコンのタイミングまで待ってから実行される。つまり、データ2を印刷装置に送信する際にも、時間304の通信遅延が発生することになる。また、データ3を印刷装置に送信する際にも、同様に時間305の通信遅延が発生する。
図3では大容量データを3つのデータに分割した例を説明したが、実際にデータを送信する際には分割後のデータの数は膨大な数になるため、通信遅延がより顕著になる。これを解決するための技術として、特許文献2は、動画や音声等のストリーミングデータを受信するときに、無線LANのパワーセーブモードを無効にする通信端末装置を開示している。特許文献2の通信端末装置は、動画や音声等のストリーミングデータを受信するときに無線LANのパワーセーブモードを無効にするため、図3の304や305で示した通信遅延の発生を防止することができる。
特開2002−300175号公報 特開2009−071385号公報
特許文献2によれば、無線LANのパワーセーブモードについて、動画や音声等のストリーミングデータを受信する際に発生する通信遅延を防止することができる。しかしながら、特許文献2では、受信するデータがストリーミングデータであるか否かを判定し、ストリーミングデータであればパワーセーブモードを無効にするという特別な構成を通信端末装置に設ける必要がある。また、特許文献2では、通信端末装置が受信するデータが通信遅延が発生しやすいデータであったとしても、受信するデータが動画や音声等のストリーミングデータでなければパワーセーブモードを無効にすることができない。
そこで本発明では、データの送信側である情報処理装置からパワーセーブモードを無効にするためのコマンドを外部装置に送信することで、データの受信側の装置である外部装置のパワーセーブモードを無効にすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明が提供する情報処理装置は、無線通信を実行可能な外部装置にデータを送信する情報処理装置であって、表示手段と、前記表示手段が特定の画面を表示する場合に、無線通信部がAwake状態とDoze状態の遷移を繰り返すパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドを前記外部装置に送信するコマンド送信手段と、前記コマンド送信手段が前記無効コマンドを前記外部装置に送信した後に、データの送信指示がユーザに入力されたことに応じて、前記外部装置にデータを送信するデータ送信手段とを備え、前記データ送信手段による前記データの送信が完了した場合に、前記コマンド送信手段は、前記パワーセーブモードを有効にするための有効コマンドを前記外部装置に送信することを特徴とする。
また、本発明が提供する情報処理装置は、無線通信を実行可能な外部装置にデータを送信する情報処理装置であって、表示手段と、前記表示手段が特定の画面を表示する場合に、無線通信部がAwake状態とDoze状態の遷移を繰り返すパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドを前記外部装置に送信するコマンド送信手段と、前記コマンド送信手段が前記無効コマンドを前記外部装置に送信した後に、データの送信指示がユーザに入力されたことに応じて、前記外部装置にデータを送信するデータ送信手段とを備え、前記特定の画面においてデータの送信先が変更された場合に、前記コマンド送信手段は、変更後の送信先への前記無効コマンドの送信と、変更前の送信先への前記パワーセーブモードを有効にするための有効コマンドの送信とを実行することを特徴とする。
本発明によれば、データの送信側である情報処理装置からパワーセーブモードを無効にするためのコマンドを外部装置に送信するため、外部装置においてパワーセーブモードを有効にした場合に発生しやすい通信遅延を防止することができる。
従来技術におけるパワーセーブモードが無効のときに実行される処理を示す図である。 従来技術におけるパワーセーブモードが有効のときに実行される処理を示す図である。 通信遅延の発生について説明する図である。 実施形態1の通信システム400を示す図である。 印刷装置401のハードウェア構成を示す図である。 パワーセーブモードの設定を行う設定画面を示す図である。 PC402のハードウェア構成を示す図である。 印刷画面を示す図である。 実施形態1において印刷画面が表示される際に実行される処理を示すフローチャートである。 実施形態1において印刷装置401がデータを受信した場合に実行される処理を示すフローチャートである。 実施形態1におけるパワーセーブモードの有効と無効の切り替えを示す図である。 実施形態2において印刷画面が表示される際に実行される処理を示すフローチャートである。 実施形態3において印刷装置401がデータを受信した場合に実行される処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(実施形態1)
図4を用いて本実施形態に係る通信システム400の構成を説明する。通信システム400は、印刷装置401、PC402、アクセスポイント403を備える。印刷装置401とPC402は、アクセスポイント403を介して無線通信を実行可能である。
次に、図5を用いて印刷装置401のハードウェア構成を説明する。印刷装置401は、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、送信機能等を備える複合機である。なお、本実施形態では複合機を例にして説明するが、印刷装置401は複合機に限るものではない。印刷装置401は上述した機能をすべて備える必要はなく、プリンタ機能のみを備えるプリンタであっても良い。また、他の機能を備えていても良い。
印刷装置401は、制御部500、操作部520、プリンタ530、スキャナ540、有線通信部550、無線通信部560を備える。
制御部500のCPU501は、ROM502に記憶された制御プログラムを読み出して、印刷装置401全体の動作を制御する。RAM503は、CPU501の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。NVRAM504は不揮発性メモリであり、様々な情報を記憶する。HDD505は、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータを記憶するための記憶領域として用いられる。
なお、印刷装置401の場合は、1つのCPU501が1つのメモリ(RAM503またはHDD505)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUや複数のRAMまたはHDDを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。
操作部I/F506は、操作部520と制御部500とを接続する。制御部500と操作部520は操作部I/F506を介してデータの受け渡しを行う。操作部520にはタッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられている。ユーザは操作部520を介して印刷装置401に指示を入力することができる。
プリンタI/F507は、プリンタ530と制御部500とを接続する。制御部500とプリンタ530はプリンタI/F507を介してデータの受け渡しを行う。プリンタ530は、PC402から受信した印刷ジョブや、スキャナ540が生成した画像データに基づいて印刷処理を実行する。
スキャナI/F508は、スキャナ540と制御部500とを接続する。制御部500とスキャナ540はスキャナI/F508を介してデータの受け渡しを行う。スキャナ540は、原稿を読み取って画像データを生成する。
有線通信部I/F509は、有線通信部550と制御部500とを接続する。制御部500と有線通信部550は、有線通信部I/F509を介してデータの受け渡しを行う。有線通信部550は不図示のLANケーブルが接続され、ネットワーク上の外部装置と通信を実行することができる。
無線通信部I/F510は、無線通信部560と制御部500とを接続する。制御部500と無線通信部560は、無線通信部I/F510を介してデータの受け渡しを行う。無線通信部560は、アクセスポイント403を介してネットワーク上の外部装置と無線通信を実行することができる。
電力制御部511は、印刷装置401の各ユニット(制御部500、操作部520、プリンタ530、スキャナ540、有線通信部550、無線通信部560)への不図示の電源からの電力供給を制御する。
本実施形態では、印刷装置401の無線通信部560はパワーセーブモードを備える。パワーセーブモードが無効の場合、無線通信部560は常にAwake状態、つまり電力制御部511によって電力が供給された状態になる。無線通信部560がAwake状態の場合、印刷装置401は無線通信を使用して外部装置にデータを送信したり、外部装置から送信されたデータを受信することができる。
一方、パワーセーブモードが有効の場合、無線通信部560はAwake状態とDoze状態との遷移を繰り返す。Doze状態とは、電力制御部511による無線通信部560への電力の供給が遮断、もしくは低減される状態である。無線通信部560がDoze状態の場合、印刷装置401は無線通信を使用して外部装置にデータを送信したり、外部装置から送信されたデータを受信することができない。
パワーセーブモードが有効の場合、印刷装置401の無線通信部560はアクセスポイント403のビーコン間隔に同期してDoze状態からAwake状態に遷移する。パワーセーブモードが無効の場合と比較すると、パワーセーブモードを有効にすると印刷装置401の無線通信部560の消費電力を低減することができる。
本実施形態では、パワーセーブモードを有効にするか、又は無効にするかは、ユーザが指定することができる。図6のパワーセーブモード設定画面600は印刷装置401の操作部520に表示される画面である。パワーセーブモード設定画面600においてユーザがONボタン601を選択すると、パワーセーブモードが有効になる。一方、パワーセーブモード設定画面においてユーザがOFFボタン602を選択すると、パワーセーブモードが無効になる。
次に、図7を用いてPC402のハードウェア構成を説明する。PC402は、印刷装置401に印刷ジョブを送信する情報処理装置である。
CPU701は、ROM702に記憶された制御プログラムを読み出して、PC402全体の動作を制御する。RAM703は、CPU701の主メモリ、ワークエリア等の一時領域として用いられる。NVRAM704は不揮発性メモリであり、様々な情報を記憶する。HDD705は、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等の様々な情報を記憶するための記憶領域として用いられる。また、電子ファイルを作成するための様々なアプリケーションがHDD705に格納されている。
なお、PC402の場合は、1つのCPU701が1つのメモリ(RAM703またはHDD705)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUや複数のRAMまたはHDDを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。
操作部706は例えばキーボードであり、操作部706を介してユーザはPC402に情報を入力することができる。表示部707は例えばCRTディスプレイや液晶ディプレイであり、様々な情報が表示される。
有線通信部708は不図示のLANケーブルが接続され、ネットワーク上の外部装置と通信を実行することができる。無線通信部709は、アクセスポイント403を介してネットワーク上の外部装置と無線通信を実行することができる。
本実施形態では、PC402のHDD705にはプリンタドライバが格納されている。プリンタドライバは印刷装置に印刷ジョブを送信するために使用されるソフトウェアであり、ユーザはこのプリンタドライバを使用することで、所望の電子ファイルの印刷を実行することができる。
ユーザがある電子ファイルの印刷を指示すると、当該電子ファイルに対応するアプリケーションによって表示部707に図8(a)の印刷画面800が表示される。印刷画面800は、印刷装置401に印刷ジョブを送信するための画面であり、初期画面として印刷画面800が表示部707に表示される。801は、印刷ジョブの送信先である印刷装置を示していている。初期画面として印刷画面800が表示されたときには、ユーザによって予め設定されている既定の印刷装置が801に表示される。
印刷ジョブの送信先の印刷装置を変更したい場合、ユーザは802を選択すればよい。ユーザは802を選択すると、図8(b)の印刷画面810が表示される。印刷画面810において、ユーザは所望の印刷装置を811の中から選択することができる。
両面印刷、集約印刷、ステイプル等の印刷設定を行う場合は、ユーザは803を選択すればよい。ユーザが803を選択すると不図示の印刷設定画面が表示され、ユーザは両面印刷、集約印刷、ステイプル等の印刷設定を行うことができる。この印刷設定画面はプリンタドライバによって提供される。また、ユーザは804では印刷範囲を、805では印刷部数を設定することができる。
ユーザが実行ボタン806を選択すると、PC402は801で選択されている印刷装置に印刷ジョブ送信する。印刷ジョブの送信は、プリンタドライバによって実行される。印刷ジョブの送信が完了すると、CPU701は印刷画面(印刷画面800や印刷画面810)の表示を終了する(印刷画面を閉じる)。終了ボタン807がユーザによって選択された場合にも、CPU701は印刷画面の表示を終了する。
印刷ジョブは大容量データであるため、印刷ジョブの送信先である印刷装置において無線LANのパワーセーブモードが有効に設定されていると、通信遅延が発生しやすくなってしまう。通信遅延が発生すると、印刷ジョブに基づく印刷処理の完了が遅くなってしまうため、ユーザの利便性が低下する。また、印刷装置によっては、所定時間データの受信が完了しない場合にエラー終了するものもある。従って、印刷装置においてパワーセーブモードを有効にすると、通信遅延が発生しやすいだけではなく、印刷ジョブの送信が失敗してしまう場合も発生し得る。この課題を解決するために、本実施形態では印刷ジョブの送信先である印刷装置(例えば印刷装置401)に、無線LANのパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドをPC402が送信することを特徴とする。この処理を図9及び図10のフローチャートを用いて説明する。
図9のフローチャートは、PC402において印刷画面が表示される際に実行される処理を示す。図9のフローチャートに示す各ステップは、PC402のCPU701がROM702等のメモリに格納されたプログラムをRAM703に展開して実行することによって処理される。
ユーザが電子ファイルの印刷を指示すると、ステップS901において、表示部707は図8(a)の印刷画面800を表示する。
印刷画面800が表示されると、ステップS902において、PC402の無線通信部709はユーザによって予め設定されている既定の印刷装置に無効コマンドを送信する。本実施形態では、無効コマンドはアクセスポイント403を介して既定の印刷装置(例えば印刷装置401)に送信される。
無効コマンドとは、印刷装置の無線LANのパワーセーブモードを無効にするためのコマンドである。この無効コマンドを受信した印刷装置は、無線LANのパワーセーブモードを有効から無効に変更するため、パワーセーブモードを有効にした場合に発生しやすい通信遅延を防止することができる。無効コマンドを受信した印刷装置の動作については、後述の図10で詳しく説明する。
次にステップS903において、CPU701は印刷ジョブの送信先の印刷装置が変更されたか否かを判定する。本実施形態では、ユーザが図8(b)の811を用いて送信先の印刷装置を変更した場合に、ステップS903においてCPU701は印刷ジョブの送信先の印刷装置が変更されたと判定し、ステップS904に進む。一方、ユーザが送信先の印刷装置を変更しない場合は、ステップS903においてCPU701は印刷ジョブの送信先の印刷装置が変更されていないと判定し、ステップS906に進む。
ユーザが印刷ジョブの送信先の印刷装置を変更すると、ステップS904において、PC402の無線通信部709は変更後の印刷装置に無効コマンドを送信する。そしてステップS905において、無線通信部709は変更前の印刷装置に有効コマンドを送信する。
有効コマンドとは、印刷装置の無線LANのパワーセーブモードを有効にするためのコマンドである。この有効コマンドを受信した印刷装置は、無線LANのパワーセーブモードを無効から有効に変更する。有効コマンドを受信した印刷装置の動作については、後述の図10で詳しく説明する。
なお、ステップS904とステップS905について、本実施形態では図9のフローチャートで示す順番で実行すると説明したが、ステップS904とステップS905の順番は逆であってもよい。また、ステップS904とステップS905を同時に実行してもよい。
次にステップS906について説明する。ステップS906において、CPU701は印刷ジョブを送信するか否かを判定する。本実施形態では、ユーザが実行ボタン806を選択した場合に、ステップS906においてCPU701は印刷ジョブを送信すると判定し、ステップS907に進む。一方、ユーザが実行ボタン806を選択していない場合は、ステップS906においてCPU701は印刷ジョブを送信しないと判定し、ステップS909に進む。
ステップS907において、無線通信部709は図8(a)の801で選択されている印刷装置(例えば印刷装置401)に印刷ジョブを送信する。ユーザが印刷ジョブの送信先の印刷装置を変更していない場合には、印刷ジョブは既定の印刷装置に送信される。一方、図8(b)の811を用いて印刷ジョブの送信先の印刷装置を変更している場合には、変更後の印刷装置に印刷ジョブが送信される。
印刷ジョブの送信が完了すると、ステップS908において、無線通信部709は印刷ジョブの送信先である印刷装置(例えば印刷装置401)に有効コマンドを送信する。そしてステップS911において、CPU701は印刷画面の表示を終了する(印刷画面を閉じる)。
次にステップS909について説明する。ステップS909において、CPU701は印刷画面の表示を終了するか否かを判定する。本実施形態では、ユーザが終了ボタン807を選択した場合、つまり印刷画面の表示を終了するための指示をユーザが入力した場合に、ステップS909においてCPU701は印刷画面の表示を終了すると判定し、ステップS910に進む。一方、ユーザが終了ボタン807を選択していない場合は、ステップS909においてCPU701は印刷画面の表示を終了しないと判定し、ステップS903に戻る。
ステップS910において、無線通信部709は印刷ジョブの送信先として選択されている印刷装置、つまり図8(a)の801で選択されている印刷装置に有効コマンドを送信する。そしてステップS911において、CPU701は起動中の印刷画面の表示を終了する。
図9のフローチャートによれば、PC402は、印刷ジョブの送信先の印刷装置(例えば印刷装置401)に対して無線LANのパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドを送信する(ステップS902、ステップS904)。これにより、印刷装置においてパワーセーブモードを有効にした場合に発生しやすい通信遅延を防止することができる。
また、PC402は、無効コマンドの送信先である印刷装置に対して、無効コマンドの送信後に有効コマンドを送信する(ステップS905、ステップS908、ステップS910)。これにより、印刷装置におけるパワーセーブモードを無効にする変更を一時的な変更にすることができるため、印刷装置の無線通信部における消費電力の低減も実現することができる。
また、PC402は、印刷ジョブの送信がユーザから指示される前、例えば印刷画面800が表示されたことに応じて前もって印刷装置に無効コマンドを送信する(ステップS902、ステップS904)。これにより、たとえ印刷装置においてパワーセーブモードを有効から無効に変更するための処理に時間がかかってしまったとしても、実際に印刷ジョブを送信するときには印刷装置のパワーセーブモードが無効になっている可能性を高くすることができる。
次に、アクセスポイント403を介してPC402から送信されるデータ(例えば無効コマンド、有効コマンド、印刷ジョブ)を印刷装置401の無線通信部560が受信する際に実行される処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。図10のフローチャートに示す各ステップは、CPU501がROM502等のメモリに格納されたプログラムをRAM503に展開して実行することによって処理される。なお、印刷装置401は、図6のパワーセーブモード設定画面600において、パワーセーブモードを有効にするか、もしくは無効にするかをユーザによって予め設定されていることとする。この設定は印刷装置401のNVRAM504に記憶される。
アクセスポイント403を介してPC402から送信されるデータを印刷装置401が受信すると、ステップS1001において、CPU501は受信したデータが無効コマンドであるか否かを判定する。受信したデータが無効コマンドであるとCPU501が判定すると、ステップS1002に進む。一方、受信したデータが無効コマンドではないとCPU501が判定すると、ステップS1004に進む。
受信したデータが無効コマンドである場合、ステップS1002において、CPU501はユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されているか否かを判定する。図6のパワーセーブモード設定画面600においてONボタン601が選択されていれば、ステップS1002においてCPU501はユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されていると判定し、ステップS1003に進む。そしてステップS1003において、CPU501はパワーセーブモードを無効にする。ステップS1003でパワーセーブモードが無効になると、無線通信部560はパワーセーブモードが無効になったことをアクセスポイント403に通知する。一方、図6のパワーセーブモード設定画面600においてOFFボタン602が選択されていれば、ステップS1002においてCPU501はユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されていないと判定し、図10のフローチャートが示す処理を終了する。
次にステップS1004について説明する。ステップS1004において、CPU501は受信したデータが有効コマンドであるか否かを判定する。受信したデータが有効コマンドであるとCPU501が判定すると、ステップS1005に進む。一方、受信したデータが有効コマンドではないとCPU501が判定すると、ステップS1007に進む。
受信したデータが有効コマンドである場合、ステップS1005において、CPU501はユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されているか否かを判定する。図6のパワーセーブモード設定画面600においてONボタン601が選択されていれば、ステップS1005においてCPU501はユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されていると判定し、ステップS1006に進む。そしてステップS1006において、CPU501はパワーセーブモードを有効にする。ステップS1006でパワーセーブモードが有効になると、無線通信部560はパワーセーブモードが有効になったことをアクセスポイント403に通知する。一方、図6のパワーセーブモード設定画面600においてOFFボタン602が選択されていれば、ステップS1005においてCPU501はユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されていないと判定し、図10のフローチャートが示す処理を終了する。このとき、印刷装置401は有効コマンドをPC402から受信しているが、ユーザによって「パワーセーブモード無効」に設定されているため、パワーセーブモードを有効にすることなく図10のフローチャートが示す処理を終了する。
次にステップS1007について説明する。ステップS1007において、CPU501は受信したデータが印刷ジョブであるか否かを判定する。ステップS1007において受信したデータが印刷ジョブであるとCPU501が判定すると、ステップS1009に進み、受信した印刷ジョブに基づいてプリンタ530が印刷を実行する。
一方、ステップS1007において受信したデータが印刷ジョブではないとCPU501が判定すると、ステップS1008に進む。そしてステップS1008において、CPU501は受信したコマンドに応じた処理(例えばステータス要求に対する返信)を実行する。
図10のフローチャートによれば、ユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されている場合に、印刷装置401はPC402から受信した無効コマンド及び有効コマンドに基づいて、一時的にパワーセーブモードを無効にすることができる。これについて、図11を用いて詳しく説明する。図11は、印刷装置401の無線通信部560のパワーセーブモードがユーザによって有効に設定されている場合に実行される処理を示す。
PC402において印刷画面(印刷画面800や印刷画面810)が表示されると、PC402は無効コマンドをアクセスポイント403に送信する(1101)。アクセスポイント403から印刷装置401への送信は、次のビーコンのタイミング(1102)で実行される。PC402から送信された無効コマンドを受信した印刷装置401は、タイミング1103でパワーセーブモードを有効から無効に変更する。この変更は有効コマンドを受信するまで維持される。従って、PC402から送信される印刷ジョブ(図11ではデータ1、データ2、データ3の3つに分割されている)を受信するときには、図3で説明した時間302、時間304、時間305が示す通信遅延の発生を防止することができる。
PC402において印刷画面の表示が終了する際に、PC402から有効コマンドが送信される(1104)。アクセスポイント403を介してPC402から送信された有効コマンドを受信した印刷装置401は、タイミング1105でパワーセーブモードを無効から有効に戻す。
以上のように、本実施形態では、PC402が印刷ジョブの送信先の印刷装置(例えば印刷装置401)に対して無線LANのパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドを送信する。これにより、印刷装置においてパワーセーブモードを有効にした場合に発生しやすい通信遅延を防止することができる。
また、PC402は、無効コマンドの送信先である印刷装置に対して、無効コマンドの送信後に有効コマンドを送信する。これにより、印刷装置におけるパワーセーブモードを無効にする変更を一時的な変更にすることができるため、印刷装置の無線通信部における消費電力の低減も実現することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、印刷画面が表示されたとき、又は印刷ジョブの送信先の印刷装置が変更されたときに、PC402が印刷装置にパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドを送信する。実施形態2は、無効コマンドに加えて、印刷装置をスリープモードから通常モードに移行させるためのスリープ復帰コマンドを印刷装置に送信することを特徴とする。
まず、印刷装置401が備える電力モードについて説明する。印刷装置401は、通常電力モードとスリープモードの少なくとも2つの電力モードを備える。印刷装置401が通常電力モードの場合、印刷装置401の電力制御部511は、制御部500、操作部520、プリンタ530、スキャナ540、有線通信部550、無線通信部560に不図示の電源から電力が供給されるように制御する。
印刷装置401が所定の条件を満たすと、印刷装置401は通常電力モードからスリープモードに移行する。所定の条件とは、例えば所定時間(例えば10分)印刷装置401においてジョブが発生しない場合である。印刷装置401がスリープモードの場合、電力制御部511は、制御部500、有線通信部550、無線通信部560には不図示の電源から電力が供給されるように制御する。そして電力制御部511は、操作部520、プリンタ530、スキャナ540への電力の供給は停止するように制御する。操作部520、プリンタ530、スキャナ540への電力供給が停止するので、印刷装置401がスリープモードの場合、通常電力モードの場合と比較して消費電力を低減することができる。
印刷装置401がスリープモードの場合、印刷ジョブを受信したことを条件に通常電力モードに移行する。このとき、トナーの残量チェックやプリンタエンジンの調整を行うため、プリンタ530が印刷を実行可能になるまで時間を要する。つまり、印刷ジョブを受信したことを条件に通常電力モードに移行した場合には、印刷装置401は受信した印刷ジョブに基づく印刷をすぐに実行することができない。そこで本実施形態では、パワーセーブモードを無効にするための無効コマンドに加えて、印刷装置401をスリープモードから通常電力モードに移行させるためのスリープ復帰コマンドをPC402が印刷装置401に送信する。
図12のフローチャートは、PC402において印刷画面が表示される際に実行される処理を示す。図12のフローチャートに示す各ステップは、PC402のCPU701がROM702等のメモリに格納されたプログラムをRAM703に展開して実行することによって処理される。なお、図12のフローチャートの各ステップのうち、図9と同じ番号のステップは図9のフローチャートと同じ処理を実行するため、説明は省略する。
CPU701がステップS901で印刷画面を表示すると、ステップS1201において、無線通信部709はアクセスポイント403を介してスリープ復帰コマンドを既定の印刷装置に送信する。なお、ステップS902とステップS1201の順番は図12に示す順番に限らず、逆であってもよい。また、ステップS902とステップS1201を同時に実行してもよい。
ステップS903において送信先の印刷装置が変更されると、ステップS1202において、無線通信部709はアクセスポイント403を介してスリープ復帰コマンドを変更後の印刷装置に送信する。なお、ステップS904、ステップS1202、ステップS905の順番は図12に示す順番に限らず、図12に示す順番を変更してもよい。また、ステップS904、ステップS1202、ステップS905を同時に実行してもよい。
本実施形態における印刷装置401の動作は、図10に示すフローチャートと同様である。即ち、図10のステップS1008において、受信したスリープ復帰コマンドに基づいて印刷装置401はスリープモードから通常電力モードに移行する。なお、スリープ復帰コマンドを受信したときに印刷装置401が通常電力モードであれば、受信したスリープ復帰コマンドは破棄される。
以上のように、本実施形態では、印刷ジョブを送信するよりも前に、印刷ジョブの送信先の印刷装置(例えば印刷装置401)に対して、PC402が無効コマンドに加えて更にスリープ復帰コマンドを送信する。これにより、印刷装置においてパワーセーブモードを有効にした場合に発生しやすい通信遅延を防止しつつ、印刷装置は印刷ジョブを受信したときに印刷ジョブに基づく印刷をすぐに実行することができる。
(実施形態3)
実施形態1及び実施形態2では、印刷装置401は、PC402によって送信された有効コマンドを受信した際に、ユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されていることを条件にパワーセーブモードを有効にする(図10のステップS1006)。印刷装置401が複数のPCから使用される場合、第1のPCから受信した有効コマンドに基づいてパワーセーブモードを有効にすると、パワーセーブモードを有効にした後に第1のPCとは異なる第2のPCから印刷ジョブを受信する場合が発生し得る。この場合、第2のPCから印刷ジョブを受信する際に通信遅延が発生してしまう可能性がある。この点を鑑み、実施形態3の印刷装置401は、あるPCによって送信された有効コマンドを受信した際に、他のPCから印刷ジョブが送信される可能性がないことを確認したうえでパワーセーブモードを有効にする。
図13に示すフローチャートは、アクセスポイント403を介してPC402から送信されるデータ(例えば無効コマンド、有効コマンド、印刷ジョブ)を印刷装置401の無線通信部560が受信する際に実行される処理を示す。図13のフローチャートに示す各ステップは、CPU501がROM502等のメモリに格納されたプログラムをRAM503に展開して実行することによって処理される。なお、図13のフローチャートの各ステップのうち、図10と同じ番号のステップは図10のフローチャートと同じ処理を実行するため、説明は省略する。
印刷装置401が無効コマンドを受信し、更にユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されているとCPU501が判定すると、ステップS1301に進む。ステップS1301において、CPU501は変数Countの値に1を追加する。そしてステップS1003において、印刷装置401はパワーセーブモードを無効にする。
変数CountはNVRAM504に記憶される変数であり、初期値は0である。変数Countは、印刷ジョブの送信先を印刷装置401とする印刷画面を表示するPCの数、つまり印刷装置401に印刷ジョブを送信する可能があるPCの数を示す。例えば、印刷ジョブの送信先を印刷装置401とする印刷画面を3台のPCが同時期に表示すると、印刷装置401は無効コマンドを3回受信するため、変数Countの値は3になる。
印刷装置401が有効コマンドを受信し、更にユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されているとCPU501が判定すると、ステップS1302に進む。ステップS1302において、CPU501は変数Countの値を1減らす。そしてステップS1303において、CPU501は変数Countの値が0であるか否かを判定する。変数Countの値が0の場合、ステップS1006に進みCPU501はパワーセーブモードを有効にする。一方、変数Countの値が0ではない場合、CPU501はパワーセーブを有効にすることなく、つまりパワーセーブモードが無効である状態を維持したまま図13のフローチャートが示す処理を終了する。
変数Countの値が0ではないと判定される場合は、例えば印刷ジョブの送信先を印刷装置401とする印刷画面を3台のPCが同時期に表示しているときに、1台のPCにおいて印刷画面の表示が終了した場合である。このとき変数Countの値は2であり、他のPCから印刷ジョブが送信される可能性があるため、ステップS1006を実行せずに図13のフローチャートが示す処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、印刷装置401が有効コマンドを受信し、更にユーザによって「パワーセーブモード有効」に設定されている場合に、変数Countの値が0でなければCPU501はパワーセーブモードを有効にしない。一方、変数Countの値が0であれば、CPU501はパワーセーブモードを有効にする。これにより、印刷装置401は、他のPCから印刷ジョブが送信される可能性がないことを確認したうえでパワーセーブモードを有効にすることができる。
(実施形態4)
実施形態1〜3は、PC402において印刷画面が表示されたとき、又は印刷ジョブの送信先の印刷装置が変更されたときに、無線LANのパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドをPC402が印刷装置401に送信する形態を説明した。しかしながら、本発明は印刷画面や印刷ジョブに限定されるものではない。印刷画面に限らず、PC402において印刷装置にデータを送信するための特定の画面が表示されたときに、又はデータの送信先が変更されたときに、PC402が無効コマンドを印刷装置に送信するようにしてもよい。
具体的には、印刷装置401に画像データを送信し、送信した画像データを印刷装置401に蓄積させるための画像データ管理画面がPC402に表示されたときに、PC402が無効コマンドを印刷装置401に送信してもよい。
また、データを送信するデータ送信装置、及び送信されたデータを受信するデータ受信装置も、PC402と印刷装置401に限定されるものではない。例えば、第1の通信端末から第2の通信端末に動画データを送信するための動画配信画面が第1の通信端末において表示されたときに、第1の通信端末が無効コマンドを第2の通信端末に送信してもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
401 印刷装置
402 PC
403 アクセスポイント
501 CPU
560 無線通信部
701 CPU
709 無線通信部

Claims (10)

  1. 無線通信を実行可能な外部装置にデータを送信する情報処理装置であって、
    表示手段と、
    前記表示手段が特定の画面を表示する場合に、無線通信部がAwake状態とDoze状態の遷移を繰り返すパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドを前記外部装置に送信するコマンド送信手段と、
    前記コマンド送信手段が前記無効コマンドを前記外部装置に送信した後に、データの送信指示がユーザに入力されたことに応じて、前記外部装置にデータを送信するデータ送信手段とを備え
    前記データ送信手段による前記データの送信が完了した場合に、前記コマンド送信手段は、前記パワーセーブモードを有効にするための有効コマンドを前記外部装置に送信することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置において、データの送信先として所定の装置が予め設定されていて、
    前記表示手段が前記特定の画面を表示する場合に、前記コマンド送信手段は、前記所定の装置に前記無効コマンドを送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記特定の画面において、データの送信先を変更可能であり、
    前記特定の画面においてデータの送信先が変更された場合に、前記コマンド送信手段は、前記無効コマンドを変更後の送信先に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記特定の画面においてデータの送信先が変更された場合に、前記コマンド送信手段は、前記パワーセーブモードを有効にするための有効コマンドを変更前の送信先に送信することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 無線通信を実行可能な外部装置にデータを送信する情報処理装置であって、
    表示手段と、
    前記表示手段が特定の画面を表示する場合に、無線通信部がAwake状態とDoze状態の遷移を繰り返すパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドを前記外部装置に送信するコマンド送信手段と、
    前記コマンド送信手段が前記無効コマンドを前記外部装置に送信した後に、データの送信指示がユーザに入力されたことに応じて、前記外部装置にデータを送信するデータ送信手段とを備え、
    前記特定の画面においてデータの送信先が変更された場合に、前記コマンド送信手段は、変更後の送信先への前記無効コマンドの送信と、変更前の送信先への前記パワーセーブモードを有効にするための有効コマンドの送信とを実行することを特徴とする情報処理装置。
  6. 前記特定の画面は、前記外部装置にデータを送信するためのデータ送信画面であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記特定の画面は、印刷に関する画面であり、
    前記データ送信手段は、印刷ジョブを前記外部装置に送信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 無線通信を実行可能な外部装置にデータを送信する情報処理装置の制御方法であって、
    画面を表示する表示ステップと、
    前記表示ステップで特定の画面を表示する場合に、無線通信部がAwake状態とDoze状態の遷移を繰り返すパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドを前記外部装置に送信する第1の送信ステップと、
    前記第1の送信ステップで前記無効コマンドを前記外部装置に送信した後に、データの送信指示がユーザに入力されたことに応じて、前記外部装置にデータを送信する第2の送信ステップと
    前記第2の送信ステップで前記データの送信が完了した場合に、前記パワーセーブモードを有効にするための有効コマンドを前記外部装置に送信する第3の送信ステップとを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  9. 無線通信を実行可能な外部装置にデータを送信する情報処理装置の制御方法であって、
    画面を表示する表示ステップと、
    前記表示ステップで特定の画面を表示する場合に、無線通信部がAwake状態とDoze状態の遷移を繰り返すパワーセーブモードを無効にするための無効コマンドを前記外部装置に送信する第1の送信ステップと、
    前記第1の送信ステップで前記無効コマンドを前記外部装置に送信した後に、データの送信指示がユーザに入力されたことに応じて、前記外部装置にデータを送信する第2の送信ステップと、
    前記特定の画面においてデータの送信先が変更された場合に、変更後の送信先への前記無効コマンドの送信と、変更前の送信先への前記パワーセーブモードを有効にするための有効コマンドの送信とを実行する第3の送信ステップとを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  10. 請求項8又は9に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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