JP6066215B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6066215B2
JP6066215B2 JP2014085197A JP2014085197A JP6066215B2 JP 6066215 B2 JP6066215 B2 JP 6066215B2 JP 2014085197 A JP2014085197 A JP 2014085197A JP 2014085197 A JP2014085197 A JP 2014085197A JP 6066215 B2 JP6066215 B2 JP 6066215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
intermediate transfer
roller
transfer belt
movement control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014085197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015206810A (ja
Inventor
宏尚 白井
宏尚 白井
渡辺 俊文
俊文 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014085197A priority Critical patent/JP6066215B2/ja
Priority to CN201510171120.2A priority patent/CN105045070B/zh
Publication of JP2015206810A publication Critical patent/JP2015206810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6066215B2 publication Critical patent/JP6066215B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、ベルトを用いる搬送手段を備えた画像形成装置に関する。
従来の複写機やプリンターとして、中間転写ベルトを備えたタンデム型のフルカラー画像形成装置などが知られている。このような画像形成装置では、中間転写ベルトの変形が生じた場合に、スジ状の画像不良の発生が問題となり得る。
このような問題を解消するため、中間転写ベルトの変形を低減させるようにした画像形成装置が提案されている。例えば、特許文献1には、中間転写ベルトの回転時間が所定の設定時間に達すると、その目標位置を変更するようにした装置が提案されている。これによれば、回転する中間転写ベルトとローラの間に紙粉等の異物が混入しても、中間転写ベルトの変形をある程度抑えることが可能となる。
特開2011-248056号公報
中間転写ベルトの変形は、ローラの軸方向の同じ位置で長時間の回転に耐久することによっても生じる。すなわち、回転する中間転写ベルトがローラの軸方向の同じ位置に留まると、中間転写ベルトの表面と内面で接触する部材との微小な応力歪などにより、中間転写ベルトには微小なウネリ(凹凸)が発生する。そのため図8に示すように、中間転写ベルトにはウネリ状の変形が生じることになる。なお、図8の上側には、破線で囲まれた部分の断面が示されている。
ウネリのある部分では表面粗さが均一とならず、転写率にバラツキが生じるため、特にハーフトーンやベタパターンなどの均一画像ではスジ状の画像不良が問題となる。このような耐久による中間転写ベルトの変形は、中間転写ベルトをローラの軸方向に適宜移動させることによって、低減させることが可能である。
但し、上述した耐久による変形の進む速度は、そのときの環境(特に温度や湿度など)によって異なる。そのため、耐久による変形の進みが速くなる環境下では、当該変形が十分に抑えられるように、中間転写ベルトの移動を比較的高い頻度で行う必要がある。一方で、耐久による変形の進みが遅くなる環境下では、中間転写ベルトの移動を高い頻度で行う必要はない。この場合、動作の簡素化や安定性などを考慮すると、中間転写ベルトの移動の頻度は必要以上に高くない方が望ましい。
しかし、中間転写ベルトを移動させる頻度(時間間隔)が一定になっていると、この移動の頻度を環境に応じて調節することができない。その結果、例えば、耐久による変形の進みが速くなる環境下で使用され続けた場合に、中間転写ユニットの寿命までスジ状の画像不良を抑え続けることは難しくなる。
本発明は上述した問題点に鑑みて、中間転写ベルト等の移動を環境に応じて適切に行うことが可能となる画像形成装置の提供を目的とする。
本発明に係る現像装置は、複数のローラを用いて回転可能に張架された無端のベルトと、前記ベルトを回転させて、該ベルトに担持されたトナー像を搬送する搬送手段と、前記ローラの軸方向へ前記ベルトを移動させるベルト移動制御を行う制御手段と、前記ベルト周辺の環境情報として温度と相対湿度を検出する環境検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記検出の結果を用いて絶対湿度を算出し、前記絶対湿度に基づいて、次回にベルト移動制御を行うタイミングを調節する構成とする。本構成によれば、中間転写ベルト等の移動を環境に応じて適切に行うことが可能となる。
また上記構成としてより具体的には、前記制御手段は、前回のベルト移動制御後における前記回転の積算時間が設定時間に達したときに、次回のベルト移動制御を行うものであって、前記検出の結果に基づいて、前記設定時間を調節する構成としてもよい。
また上記構成において、前記制御手段は、ベルト移動制御によって前記ベルトを移動させる方向を、前回のベルト移動制御での方向と逆向きにする構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置によれば、中間転写ベルト等の移動を環境に応じて適切に行うことが可能となる。
本実施形態に係るプリンターの全体構成図である。 本実施形態に係るローラ及びその周辺の構成図である。 本実施形態に係るローラ及びその周辺の別視点による構成図である。 ベルト移動制御の実行に関する制御系統のブロック図である。 ベルト移動制御に関する処理のフローチャートである。 設定時間に関する説明図である。 ベルト移動制御に関する処理のフローチャートである。 中間転写ベルトにおけるウネリ状の変形に関する説明図である。
本発明の実施形態について、タンデム型デジタルカラーブリンタ(以下、単に「プリンター」という)を例に挙げ、各図に基づいて説明する。但し本発明の内容は、当該実施形態に何ら限定されるものではない。
[プリンターの全体構成]
図1は、本実施形態に係るプリンター10の全体構成図である。プリンター10は、その内部のほぼ中央部に中間転写ベルト12を備えている。中間転写ベルト12は、半導電性材料からなる無端のベルトであり、2つのローラ(16,18)の外周部に支持され、矢印A方向に回転駆動されるようになっている。
中間転写ベルト12の下部水平部の下には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーにそれぞれ対応する4つの作像ユニット(作像手段)(20Y,20M,20C,20K)が、中間転写ベルト12に沿って並んで配置されている。
各作像ユニット(20Y,20M,20C,20K)は、感光体ドラム(22Y,22M,22C,22K)をそれぞれ有している。各感光体ドラム(22Y,22M,22C,22K)の周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電器(24Y,24M,24C,24K)と、プリントヘッド部(26Y,26M,26C,26K)と、現像装置(28Y,28M,28C,28K)と、一次転写ローラ(一次転写部材)(30Y,30M,30C,30K)と、クリーナー(32Y,32M,32C,32K)とがそれぞれ配置されている。
帯電器(24Y,24M,24C,24K)は、感光体ドラム(22Y,22M,22C,22K)の表面を均一帯電させるものである。プリントヘッド部(26Y,26M,26C,26K)は、均一帯電した感光体ドラム表面を各色画像データに応じて露光することにより、静電潜像を形成するものである。現像装置(28Y,28M,28C,28K)は、感光体ドラム表面に形成された静電潜像を各色トナーで現像して、トナー画像とするものである。
一次転写ローラ(30Y,30M,30C,30K)は、中間転写ベルト12を挟んで各感光体ドラム(22Y,22M,22C,22K)に対向する位置に、中間転写ベルト12の内側に接触してそれぞれ設けられ、感光体ドラム表面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト12上に一次転写するためのものである。クリーナー(32Y,32M,32C,32K)は、一次転写後に感光体ドラム表面に残留するトナーを回収して、クリーニングするものである。
プリントヘッド部(26Y,26M,26C,26K)は、感光体ドラムの軸方向と平行な主走査方向に並べられた多数のLEDから構成されている。中間転写ベルト12のローラ18で支持された部分の外側には、二次転写ローラ(二次転写部材)34が圧接されている。
二次転写ローラ34と中間転写ベルト12との接触部は、転写領域36となっている。
一次転写ローラ(30Y,30M,30C,30K)には、不図示の電源により一次転写電圧V1が印加される。この一次転写電圧V1の作用により、各作像ユニット(20Y,20M,20C,20K)の感光体ドラム(22Y,22M,22C,22K)の表面に形成された各色トナー画像が静電的に引き付けられて、中間転写ベルト12上に一次転写される。
また、二次転写ローラ34は不図示の電源により二次転写電圧V2が印加され、中間転写ベルト12を支持するローラ18は接地されている。この二次転写電圧V2の作用により、中間転写ベルト12上に形成されたトナー画像は、後述するように転写領域36に搬送されてきた用紙に静電的に引き付けられて、二次転写される。
中間転写ベルト12のローラ16で支持された部分には、クリーニングブレード38が圧接されている。このクリーニングブレード38は、二次転写後に中間転写ベルト12上に残留するトナーを掻きとって、クリーナーユニット40内に回収するためのものである。
ローラ16の一端側には、ローラ16の軸方向へ中間転写ベルト12を移動させるためのベルト移動機構が設けられている。ベルト移動機構には、ローラ16の一端を支持する偏心カム81と、バネの弾性力を用いてローラ16を偏心カム81へ押し付ける押し付け部82が含まれる。ベルト移動機構の詳細については、改めて説明する。
プリンター10の下部には、給紙カセット42が着脱可能に配置されている。給紙カセット42内に積載収容された用紙Sは、給紙ローラ44の回転によって最上部のものから1枚ずつ搬送路46に送り出されることになる。
搬送路46は、給紙カセット42から、タイミングローラ対48のニップ部、二次転写領域36、及び定着ユニット50を通って排紙トレイ11まで伸びている。タイミングローラ対48は、給紙カセット42から送られてきた用紙Sを、中間転写ベルト12上の画像と同期をとって転写領域36に給紙するためのものである。
タイミングローラ対48の近傍には、タイミングセンサー52が配置されている。タイミングセンサー52は、給紙カセット42から搬送路46へ送り出された用紙Sの先端がタイミングローラ対48でニップされたことを検出するためのものである。給紙センサー52により用紙Sの先端が検出されると、タイミングローラ対48はその回転を一旦停止し、その後、中間転写ベルト12上のトナー画像と同期をとって用紙Sを転写領域36に給紙する。
また、タイミングローラ対48の一方のローラ48aに対向して、紙厚センサー54が配置されている。紙厚センサー54は、タイミングローラ対48に用紙先端がニップされたときの前記ローラ48aの移動量を検知するもので、これにより用紙が普通紙であるか、厚みのある厚紙またはOHPシートであるかを判別できるようになっている。
定着ユニット50は、一対のローラ(56,58)に支持されて矢印B方向に回転駆動される定着ベルト60と、この定着ベルト60を介してローラ56に圧接されて矢印方向に従動回転する定着口−ラ62を備えている。また、トナー画像が二次転写された用紙が通過する定着ベルト60と定着ローラ62とのニップ部が、定着領域64となっている。定着ベルト60は、図示しないヒータにより加熱される。
[プリンターの動作概略]
次に、以上の構成からなるプリンター10の動作について説明する。外部装置(例えば、パソコン)からプリンター10の画像信号処理部(図示せず)に画像信号が入力されると、画像信号処理部ではこの画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成し、この信号をプリントヘッド用LEDドライブ回路に伝達する。
このドライブ回路は、入力されたデジタル信号に基づいて、各作像ユニット(20Y,20M,20C,20K)のプリントヘッド部(26Y,26M,26C,26K)を発光させて露光を行う。この露光は、プリントヘッド部(26Y,26M,26C,26K)の順にそれぞれ時間差をもって行われる。これにより、各感光体ドラム(22Y,22M,22C,22K)の表面に各色用の静電潜像がそれぞれ形成される。
各感光体ドラム(22Y,22M,22C,22K)上に形成された静電潜像は、各現像装置(28Y,28M,28C,28K)によりそれぞれ現像されて各色のトナー画像となる。そして各色のトナー画像は、正極性の一次転写電圧が印加された各一次転写ローラ(30Y,30M,30C,30K)の作用により、矢印A方向に移動する中間転写ベルト12上に順次重ね合わせて一次転写される。
このようにして、中間転写ベルト12上に形成された重ね合わせトナー画像(中間転写ベルト12に担持されたトナー画像)は、中間転写ベルト12の移動にしたがって転写領域36に搬送される。重ね合わされた各色トナー画像は、一次転写電圧と同極性の二次転写電圧が印加された二次転写口−ラ34の作用により、給紙カセット42から搬送路46に送り出される。そしてこの各色トナー画像は、タイミングローラ対48の駆動により、転写領域36を通過する用紙Sに一括して二次転写される。なお、二次転写後に中間転写ベルト12上に残留するトナーは、クリーニングブレード38の作用により回収され、クリーニングユニットに移動する。
トナー画像が二次転写された用紙Sは、搬送路46を通って定着ユニット50に送られ、そこで定着領域64を通過することにより、トナー画像が用紙Sに加熱定着される。そして、用紙Sは排紙トレイ11に排出される。
カラー画像形成動作はこのようにして行われるが、モノクロ画像の場合には入力されたモノクロ画像データに基づき、作像ユニット20Kだけが動作して中間転写ベルト12上にブラックトナー画像が形成される。その後は同様に、ブラックトナー画像は転写領域36で用紙Sに二次転写され、定着ユニット50で加熱定着されて、用紙Sが排紙トレイ11に排出される。
[ベルト移動機構の詳細]
先述した通りローラ16の一端側には、ローラ16の軸方向へ中間転写ベルト12を移動させるためのベルト移動機構が設けられている。このベルト移動機構について、図2及び図3を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる上下左右の方向は、図2での上下左右の方向を表す。また引用符に付けられた添え字LとRは、それぞれ左側のものと右側のものを表す。
図2は、ローラ16及びその周辺の構成図(図1に示すD1の方向に見た構成図)である。なお、図2(a)は、ローラ16の左側が右側に比べて下がった状態を示し、図2(b)は、ローラの左側が右側に比べて上がった状態を示している。また図3(a)は、図2(a)に示すローラ16及びその周辺をD2の方向に見た図であり、図3(b)は、図2(b)に示すローラ16及びその周辺をD3の方向に見た図である。
ローラ16の左側端部16aLと右側端部16aRは、ローラ16が回転自在となるように、他の部材によって支持されている。より詳細に説明すると、左側端部16aLは、偏心カム81によって下方から支持されている。また左側端部16aLは、押し付け部材82によって上方から偏心カム81へ押し付けられ、偏心カム81に密着している。
また図3に示すように、偏心カム81は不図示のモータが駆動すると、偏心配置された回転軸81aを中心として回転方向へ動く。これにより、ローラ16の左側端部16aLは、偏心カム81の動きに伴って上下に移動する。一方、ローラ16の右側端部16aRは、上下に殆ど動かないよう支持されている。そのためローラ16は、偏心カム81を動かすことにより、左側が下がった状態(図2(a)を参照)から右側が下がった状態(図2(b)を参照)の間で切替可能である。
またローラ16は、左側端部16aLのすぐ右側に左側ストッパー16bLが設けられており、右側端部16aRのすぐ左側に右側ストッパー16bRが設けられている。中間転写ベルト12は、これらのストッパー(16bL、16bR)の間において、ローラ16の軸方向へ移動自在となっている。また、左側ストッパー16bLは、ローラ16の軸方向へ弾性変形する左側緩衝バネ16cLを有しており、右側ストッパー16bRは、ローラ16の軸方向へ弾性変形する右側緩衝バネ16cRを有している。
図2(a)に示すようにローラ16の左側が下がると、重力の作用によって左側ストッパー16bLへ当たるまで、中間転写ベルト12が左側へ(ローラ16の軸方向の一方へ)移動する。この際、左側緩衝バネ16cLの作用によって、中間転写ベルト12が左側ストッパー16bLへ接触した時の衝撃をある程度吸収することが可能である。
また図2(b)に示すようにローラ16の左側が上がると、重力の作用によって右側ストッパー16bRへ当たるまで、中間転写ベルト12が右側へ(ローラ16の軸方向の他方へ)移動する。この際、右側緩衝バネ16cRの作用によって、中間転写ベルト12が右側ストッパー16bRへ接触した時の衝撃をある程度吸収することが可能である。なお、ベルト移動機構の具体的形態は上述したものに限られず、他の形態が採用されても良い。
[ベルト移動制御]
プリンター10は、上述したベルト移動機構を用いて、中間転写ベルト12をローラ16の軸方向へ移動させるベルト移動制御を実行する。このベルト移動制御の実行によって、中間転写ベルト12におけるウネリ状の変形(図8を参照)を低減させることが可能である。
図4は、ベルト移動制御の実行に関する制御系統のブロック図を示している。本図に示すようにプリンター10は、環境検出手段91、駆動手段92、及び制御手段93を備えている。環境検出手段91は、中間転写ベルト12周辺の環境情報(本実施形態では、温度と相対湿度)を検出する手段である。駆動手段92は、偏心カム81を駆動することによって、中間転写ベルト12をローラ16の軸方向へ移動させる手段である。
制御手段93は、例えば、CPU等によって構成されており、駆動手段92を用いたベルト移動制御を実行する。なお、制御手段93は、以下に説明する通り、環境検出手段91の検出結果に基づいて、次回にベルト移動制御を実行するタイミングを調節する機能を備えている。
次に、ベルト移動制御に関する一連の処理について、図5に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。まず制御手段93は、積算回転時間T1(中間転写ベルト12が回転している時間の積算時間)をゼロにセットする(ステップS1)。以降、制御手段93は、中間転写ベルト12が回転しているか否かを常時監視し、積載回転時間T1をカウントする。
ステップS1の処理が行われた後、環境検出手段91によって現在の環境情報(温度及び相対湿度)が検出される(ステップS2)。制御手段93は、この検出結果に基づいて、次回のベルト移動制御を行うまでの時間に相当する設定時間T2を設定する(ステップS3)。
なお、温度や湿度等の環境によって、中間転写ベルト12におけるウネリ状の変形の進む速度は変化する。例えば、温度が高いほど当該変形の進みが速くなり、湿度が高いほど当該変形の進みが速くなる。また、温度と相対湿度に基づいて算出され得る絶対湿度が高いほど、当該変形の進みが速くなる。そこで制御手段93は、環境検出手段91の検出結果に基づいて、当該変形の進みが速くなる状況であるほど、設定時間T2を短くするように調節する。
具体的には、温度や湿度が高いほど設定時間T2が短くなるように決められたテーブル或いは数式を用いて、設定時間T2が設定される。本実施形態では一例として、温度と相対湿度の検出結果に基づいて絶対湿度Aが算出され、図6に示すテーブルを用いて、絶対湿度A(g/ )に応じた設定時間T2が設定される。すなわち、絶対湿度Aが5g/ 以下であれば、設定時間T2は4Hourに設定される。また絶対湿度Aが5g/ を超え、かつ、10g/ 以下であれば、設定時間T2は3Hourに設定される。また絶対湿度Aが10g/ を超え、かつ、15g/ 以下であれば、設定時間T2は2Hourに設定される。また絶対湿度Aが15g/ を超えていれば、設定時間T2は1Hourに設定される。
このようにして設定時間T2が設定された後、制御手段93は、積算回転時間T1(つまり、前回のベルト移動制御後における中間転写ベルト12の回転の積算時間)が設定時間T2に達したか否かを監視する(ステップS4)。積算回転時間T1が設定時間T2に達すると(ステップS4のYes)、制御手段93は、ベルト移動制御を実行する(ステップS5)。
なお、この際、ベルト移動制御によって中間転写ベルト12を移動させる方向は、前回のベルト移動制御での方向と逆向きにされる。すなわち制御手段93は、前回に左方向へ中間転写ベルト12を移動させていた場合には、今回は右方向へ中間転写ベルト12を移動させる。逆に、前回に右方向へ中間転写ベルト12を移動させていた場合には、今回は左方向へ中間転写ベルト12を移動させる。これにより、中間転写ベルト12を適切に移動させることが可能である。
ベルト移動制御を実行した後、制御手段93は、中間転写ベルト12が寿命となったか否かを判定する(ステップS6)。この判定は、例えば、これまでに中間転写ベルト12を回転させた全時間が、既定の上限時間に達したか否かを判断することにより行われる。寿命となっていない場合には(ステップS6のNo)、ステップS1の処理が繰り返される。一方で、寿命となった場合には(ステップS6のYes)、ベルト移動制御に関する一連の処理は終了される。
上述したベルト移動制御に関する一連の処理(ステップS1〜S6)によれば、中間転写ベルト12におけるウネリ状の変形の進みが速い環境であるほど、ベルト移動制御の実行頻度を高くして変形が十分に抑えられるようにし、逆に当該変形の進みが遅い環境であるほど、ベルト移動制御の実行頻度を低くして無駄な動作を減らすこと可能である。そのためプリンター10によれば、中間転写ベルト12の移動を環境に応じて適切に行うことが可能である。
なお、ベルト移動制御に関する一連の処理の内容については、上述したものに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形を加えることが可能である。例えば、図7のフローチャートに示すように、ステップS4の処理において積算回転時間T1が設定時間T2に達していない場合には(ステップS4のNo)、ステップS4の処理が繰り返される代わりに、ステップS2の処理が繰り返されるようにしても良い。この例によれば、積算回転時間T1が設定時間T2に達するまでの間、次回のベルト移動制御のタイミングを決める設定時間T2が環境の変化に合わせて修正され、設定時間T2をより適切に調節することが可能となる。
[その他]
以上に説明した通り、プリンター10は、複数のローラ(16、18)を用いて回転可能に張架された中間転写ベルト12(無端のベルト)と、中間転写ベルト12を回転させて、中間転写ベルト12に担持されたトナー像を搬送する搬送手段と、ローラ16の軸方向へ中間転写ベルト12を移動させるベルト移動制御を行う制御手段93と、中間転写ベルト12周辺の環境情報を検出する環境検出手段91と、を備える。
そして制御手段93は、環境検出手段91による検出結果に基づいて、次回にベルト移動制御を行うタイミングを調節する。そのため、中間転写ベルト12の移動を環境に応じて適切に行うことが可能である。なお、制御手段93は、前回のベルト移動制御後における中間転写ベルト12の回転の積算時間が設定時間T2に達したときに、次回のベルト移動制御を行う。そして制御手段93は、環境検出手段91による検出の結果に基づいて設定時間T2を調節する。
本発明は、中間転写ベルトを備えた画像形成装置などに利用可能である。
10 プリンター(画像形成装置)
11 排紙トレイ
12 中間転写ベルト
16,18 ローラ
16aL 左側端部
16aR 右側端部
16bL 左側ストッパー
16bR 右側ストッパー
16cL 左側緩衝バネ
16cR 右側緩衝バネ
20Y,20M,20C,20K 作像ユニット
22Y,22M,22C,22K 感光体ドラム
24Y,24M,24C,24K 帯電器
26Y,26M,26C,26K プリントヘッド部
28Y,28M,28C,28K,28 現像装置
30Y,30M,30C,30K 一次転写ローラ
32Y,32M,32C,32K クリーナー
34 二次転写ローラ
36 転写領域
38 クリーニングブレード
40 クリーナーユニット
42 給紙カセット
44 給紙ローラ
46 搬送路
48 タイミングローラ対
48a ローラ
50 定着ユニット
52 タイミングセンサー
54 厚紙センサー
56,58 ローラ
60 定着ベルト
62 定着ローラ
64 定着領域
81 偏心カム
81a 偏心カムの回転軸
82 押し付け部
91 環境検出部
92 駆動部
93 制御部

Claims (3)

  1. 複数のローラを用いて回転可能に張架された無端のベルトと、
    前記ベルトを回転させて、該ベルトに担持されたトナー像を搬送する搬送手段と、
    前記ローラの軸方向へ前記ベルトを移動させるベルト移動制御を行う制御手段と、
    前記ベルト周辺の環境情報として温度と相対湿度を検出する環境検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記検出の結果を用いて絶対湿度を算出し、前記絶対湿度に基づいて、次回にベルト移動制御を行うタイミングを調節することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前回のベルト移動制御後における前記回転の積算時間が設定時間に達したときに、次回のベルト移動制御を行うものであって、
    前記検出の結果に基づいて、前記設定時間を調節する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    ベルト移動制御によって前記ベルトを移動させる方向を、前回のベルト移動制御での方向と逆向きにする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
JP2014085197A 2014-04-17 2014-04-17 画像形成装置 Active JP6066215B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085197A JP6066215B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 画像形成装置
CN201510171120.2A CN105045070B (zh) 2014-04-17 2015-04-10 图像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085197A JP6066215B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015206810A JP2015206810A (ja) 2015-11-19
JP6066215B2 true JP6066215B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=54451697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014085197A Active JP6066215B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6066215B2 (ja)
CN (1) CN105045070B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6919284B2 (ja) * 2017-04-05 2021-08-18 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0545959A (ja) * 1991-08-12 1993-02-26 Ricoh Co Ltd 感光体駆動装置
JP2000038232A (ja) * 1998-07-22 2000-02-08 Fuji Xerox Co Ltd ベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4260313B2 (ja) * 1999-02-08 2009-04-30 株式会社リコー 画像形成装置
JP4051858B2 (ja) * 2000-05-10 2008-02-27 コニカミノルタホールディングス株式会社 画像形成装置
JP2005122018A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2005338700A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Canon Inc 画像形成装置
JP4826368B2 (ja) * 2006-07-05 2011-11-30 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP2011248056A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Canon Inc 画像形成装置
CN102375360B (zh) * 2010-08-20 2015-11-18 佳能株式会社 成像设备
JP5710428B2 (ja) * 2011-09-02 2015-04-30 シャープ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015206810A (ja) 2015-11-19
CN105045070A (zh) 2015-11-11
CN105045070B (zh) 2017-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001356541A (ja) 画像形成装置
JP6078975B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6554775B2 (ja) 画像形成装置
JP6066215B2 (ja) 画像形成装置
US9239548B2 (en) Image forming apparatus
JP6068270B2 (ja) 画像形成装置
JP2012177746A (ja) 画像形成装置
JP2011248056A (ja) 画像形成装置
JP6494372B2 (ja) 画像形成装置
JP2009157098A (ja) 転写装置及びこれを使用する画像形成装置
JP2019113701A (ja) 画像形成装置
JP6051643B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2010204542A (ja) 画像形成装置
JP2017015775A (ja) 画像形成装置
JP2009204995A (ja) 画像形成装置
JP6107055B2 (ja) 画像形成装置、及び2次転写離間タイミング制御方法
JP5032881B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP2010204541A (ja) 画像形成装置
JP2011128316A (ja) 画像形成装置
JP2007226127A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2002014553A (ja) 画像形成装置
JP2002023454A (ja) 画像形成装置
JP2017032643A (ja) 転写ユニットおよびこれを備える画像形成装置
JP2011123167A (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JP6590594B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6066215

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150