JP6590594B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式や静電記録方式を用いた画像形成装置では、ドラム状やベルト状の電子写真感光体(感光体)や静電記録誘電体とされる像担持体に、適宜の作像プロセスにてトナー像が形成される。このトナー像は、記録材担持体により搬送される記録材に直接転写されたり(直接転写方式)、一旦中間転写体に一次転写された後に記録材に二次転写されたりする(中間転写方式)。記録材担持体や中間転写体としては、無端状のベルト(以下、単に「ベルト」ともいう。)が多く用いられている。そして、このような画像形成装置として、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーで画像を形成する画像形成部を独立して有するタンデム型の画像形成装置がある。
電子写真方式を用いて画像を形成する、中間転写方式を採用したタンデム型の画像形成装置を例に更に説明する。この画像形成装置は、例えばドラム型の感光体である感光ドラムと、ベルト状の中間転写体である中間転写ベルトと、を有する。そして、感光ドラムに形成されたトナー像は、中間転写ベルトを介して各感光ドラムに対向して設けられた一次転写部材の作用により、中間転写ベルトに一次転写される。一次転写部材としては、中間転写ベルトの内周面に接触可能な、ローラ状、パッド状、ブラシ状又はブレード状などとされる接触部材が用いられる。
このような画像形成装置には、フルカラー画像を出力することのできるフルカラーモードと、ブラック単色画像などのモノクロ画像を出力するモノクロモードと、を実行可能なものがある。そして、モノクロモードでは、画像形成に用いないカラー用画像形成部において、感光ドラムから一次転写部材を離間させて、感光ドラムから中間転写ベルトを離間させるものがある。このようにすることで、感光ドラム、中間転写ベルト、一次転写部材といったプロセスパーツの消耗を抑え、パーツの長寿命化を図ることが可能である。
しかし、モノクロモード時にはカラー用一次転写部材が中間転写ベルトを支持しないため、中間転写ベルトにたるみが発生し、トナー像の転写に影響を及ぼし、画像不良の原因となることがある。特に、近年は、厚紙などの多様なメディアへの印刷への要求が高まってきており、中間転写ベルトから厚紙などのメディアへのトナー像の二次転写の際に、中間転写ベルトの張力が変動しやすく、中間転写ベルトにたるみが発生しやすい傾向にある。
これに対して、特許文献1は、中間転写ベルトの回転方向においてブラック用の一次転写部の上流側に隣接して、モノクロモード時に中間転写ベルトを支持するローラを設置する方法を開示している。
また、特許文献2は、モノクロモード時に、中間転写ベルトに張力を付与するバネの位置を変更することで張力を増加する方法を開示している。
特開2011−33739号公報 特開2008−268452号公報
上述のようにモノクロモード時に中間転写ベルトにたるみが発生すると、中間転写ベルトから離間させるべきカラー用一次転写部材が中間転写ベルトに接触したまま中間転写ベルトが回転してしまうことがある。その結果、カラー用一次転写部材の寿命や中間転写ベルトの寿命が短くなったり、中間転写ベルトの搬送が不安定になったりすることがある。また、例えば一次転写部材がローラ状(一次転写ローラ)である場合は、該ローラが従動回転できずに表面に削れ(周方向で不均一な削れなど)が発生し、画像不良の原因となることがある。
これに対して、モノクロモード時に一次転写部材をフルカラーモード時の位置から移動させる量を増やすことが考えられる。しかし、この方法では、中間転写ベルトからの一次転写部材の離間量を確保するためにより大きなスペースが必要となるため、装置の小型化の観点で不利となってしまう。また、中間転写ベルトに対する一次転写部材の当接・離間に要する時間の増大につながり、生産性の観点でも不利となってしまう。また、一次転写部材の加圧力に抗するため、一次転写部材の離接機構の負荷が増大し、離接機構の駆動モータのトルクアップによるモータの大型化や、消費電力の増大にもつながってしまう。
また、特許文献1に記載の方法では、カラー用一次転写部材と中間転写ベルトとの離間量を確保する対策にはならない。
さらに、特許文献2に記載の方法は、ベルトの張力に対する外乱によるベルトのたるみに対応するために、複数の張力条件を持つ必要がある。そのため、トナー像の転写時の中間転写ベルトの張力を不安定にしてしまう可能性がある。また、張力設定のための機構が必要となり、装置の大型化、複雑化につながる。
したがって、本発明の目的は、装置の大型化、複雑化、生産性の低下を抑制しつつ、像担持体から離間されたベルトが接触部材に接触することによる部材の消耗などの不具合を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明、複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2の接触部材と、前記第2の接触部材と前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2の接触部材を移動させる移動手段と、前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2の接触部材が前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、を有する画像形成装置において、前記第1のモード時には前記ベルトから離間しており、前記第2のモード時には前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触可能な、固定位置に配置されているベルト支持部材を有し、前記第2のモード時に、前記ベルト支持部材が前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触することで、前記第2の接触部材は前記ベルトから離間した状態に維持されることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の他の態様によると、複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2の接触部材と、前記第2の接触部材と前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2の接触部材を移動させる移動手段と、前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2の接触部材が前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、を有する画像形成装置において、前記移動手段による前記第2の接触部材の移動方向に関して、前記第1の位置に配置された前記第2の接触部材よりも前記第2の像担持体から遠く、かつ、前記第2の位置に配置された前記第2の接触部材よりも前記第2の像担持体に近い固定位置に配置され、前記第2のモード時に前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触可能なベルト支持部材を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の他の態様によると、樹脂製の基材層とゴム弾性層とを備えた弾性ベルトで構成され、複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2のローラと、前記第2のローラと前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2のローラを移動させる移動手段と、前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2のローラが前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、を有する画像形成装置において、前記第2のローラと共に移動され、前記第2のローラの回転軸線方向の端部において前記第2のローラの回転軸線と略同一の回転軸線の周りを回転可能な、樹脂製の回転体であって、前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触して回転可能な回転体を有し、前記第2のモード時に、前記回転体が前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触することで、前記第2のローラは前記ベルトから離間した状態に維持されることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の他の態様によると、複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2のローラと、前記第2のローラと前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2のローラを移動させる移動手段と、前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2のローラが前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、を有する画像形成装置において、前記第2のローラと共に移動され、前記第2のローラの回転軸線方向の端部において前記第2のローラの回転軸線と略同一の回転軸線の周りを前記第2のローラと一体的に回転可能な回転体であって、前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触する回転体と、前記第2のローラと共に移動され、前記第2のローラが前記第1の位置及び前記第2の位置のいずれに配置された際も前記ベルトを介して前記回転体を押圧し、前記ベルトの移動に伴って回転可能な押圧部材と、を有し、前記第2のモード時に、前記回転体は前記押圧部材との間で挟持している前記ベルトの移動に伴って回転し、前記第2のローラは前記回転体と共に回転することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の他の態様によると、複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2のローラと、前記第2のローラと前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2のローラを移動させる移動手段と、前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2のローラが前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、を有する画像形成装置において、前記第2のローラと共に移動され、前記第2のローラが前記第1の位置及び前記第2の位置のいずれに配置された際も、前記第2のローラの回転軸線方向の端部において前記ベルトを介して前記第2のローラを押圧し、前記ベルトの移動に伴って回転可能な押圧部材を有し、前記第2のモード時に、前記第2のローラは前記押圧部材との間で挟持している前記ベルトの移動に伴って回転することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、装置の大型化、複雑化、生産性の低下を抑制しつつ、像担持体から離間されたベルトが接触部材に接触することによる部材の消耗などの不具合を抑制することができる。
画像形成装置(フルカラーモード時)の模式的な断面図である(実施例1〜3)。 画像形成装置(モノクロモード時)の模式的な断面図である(実施例1〜3)。 ベルト支持部材(実施例1)の構成を示す模式図である。 ベルト支持部材(実施例2)の構成を示す模式図である。 ベルト支持部材(実施例3)の構成を示す模式図である。 中間転写ベルトの張架形態を示す模式的な断面図である(実施例4)。 ベルト支持部材(実施例4)の構成を示す斜視図である。 ベルト支持部材(実施例4)の構成を示す断面図である。 ベルト支持部材(実施例4の変形例)の構成を示す斜視図である。 画像形成装置の他の例の要部の模式的な断面図である。 従来の課題を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置100の模式的な断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用してフルカラー画像の形成が可能な、中間転写方式を採用したタンデム型のカラーデジタル複合機であり、複写機、プリンター、ファクシミリの機能を兼ね備えている。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。各画像形成部SY、SM、SC、SKは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する。
なお、各画像形成部SY、SM、SC、SKに関して設けられた、機能、構成が実質的に同じ要素については、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾の「Y」、「M」、「C」、「K」を省略して、総括的に説明する。また、いずれかの色用の要素であることを、語頭に「Y」、「M」、「C」、「K」を付して区別することがある。さらに、イエロー、マゼンタ、シアンの各色用の要素を「カラー用」として総称することがある。
画像形成部Sは、像担持体としての回転可能なドラム型の感光体である感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、駆動手段としてのドラム駆動機構(図示せず)によって図中矢印R1方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。画像形成部Sにおいて、感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って次の各プロセス機器が配置されている。まず、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2が配置されている。次に、露光手段としての露光装置(レーザースキャナー)3が配置されている。次に、現像手段としての現像装置4が配置されている。次に、一次転写手段としてのローラ型の一次転写部材である一次転写ローラ5が配置されている。次に、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーナ6が配置されている。
回転する感光ドラム1の表面は、帯電ローラ2によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に略均一に帯電される。帯電した感光ドラム1の表面は、露光装置3によって画像情報に基づいてレーザービームが照射され、感光ドラム1上に静電潜像(静電像)が形成される。感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像装置4によって現像剤としてのトナーが付着させられて現像(可視化)され、感光ドラム1上にトナー像が形成される。本実施例では、イメージ部露光と反転現像とによって、トナー像が形成される。すなわち、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する。
画像形成装置100は、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向するように配置された、中間転写体としての無端状のベルトで構成された中間転写ベルト7を有する。中間転写ベルト7は、樹脂材料やゴム材料を用いて形成された無端状の弾性ベルトで構成することができる。本実施例では、中間転写ベルト7は、樹脂製の基材層と厚みが200〜400μm程度であるゴム又はエラストマー製のゴム弾性層とからなる弾性ベルトを用いた。この中間転写ベルト7は、エンボス紙などのラフ紙においても転写性に優れている。中間転写ベルト7は、複数の支持ローラ(張架ローラ)としての駆動ローラ71、テンションローラ72、二次転写対向ローラ(二次転写内ローラ)73、転写面形成ローラ74、第1の補助ローラ75、及び第2の補助ローラ76に掛け回されて張架されている。なお、中間転写ベルト7の張架形態の切り替えについては後述する。
中間転写ベルト7は、駆動手段としてのベルト駆動機構(図示せず)によって駆動ローラ71が回転駆動されることで、図中矢印R2方向に感光ドラム1の周速度に対応する周速度で回転(周回移動)する。テンションローラ72は、付勢手段としてのバネ77によって中間転写ベルト7の内周面側から外周面側に向けて付勢されており、中間転写ベルト7に所定の張力(ベルトテンション)を付与する。二次転写対向ローラ73は、後述する二次転写ローラ8との間で中間転写ベルト7を挟持して、二次転写ローラ8の対向部材(対向電極)として機能する。転写面形成ローラ74は、後述するように画像形成モードに応じて第1の補助ローラ75又は第2の補助ローラ76との間に転写面(感光ドラム1からトナー像が転写される中間転写ベルト7の平面部分)を形成する。
上述の各一次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kは、中間転写ベルト7の内周面側において、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと対向して中間転写ベルト7の内周面に接触可能に設けられている。一次転写ローラ5は、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に向けて押圧(付勢)され、感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触する一次転写部(一次転写ニップ)N1を形成する。また、中間転写ベルト7の外周面側において、二次転写対向ローラ73と対向する位置には、二次転写手段としてのローラ型の二次転写部材である二次転写ローラ(二次転写外ローラ)8が設けられている。二次転写ローラ8は、中間転写ベルト7を介して二次転写対向ローラ73に向けて押圧(付勢)され、中間転写ベルト7と二次転写ローラ8とが接触する二次転写部(二次転写ニップ)N2を形成する。一次転写ローラ5、二次転写ローラ8、複数の支持ローラ71〜76のうち、駆動ローラ71以外のローラは、中間転写ベルト7の内周面に接触した状態で、中間転写ベルト7の回転に伴って従動して回転する。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写部N1において、一次転写ローラ5の作用により中間転写ベルト7上に静電的に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ5には、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性の一次転写バイアス(一次転写電圧)が印加される。例えば、後述するフルカラーモード時には、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kにそれぞれ形成された各色のトナー像が、各一次転写部N1において、中間転写ベルト7上に順次重ね合わせるようにして転写される。一次転写工程後に感光ドラム1上に残留したトナー(一次転写残トナー)は、ドラムクリーナ6によって感光ドラム1上から除去されて回収される。
中間転写ベルト7上に形成されたトナー像は、二次転写部N2において、二次転写ローラ8の作用により記録用紙などの記録材(記録媒体、転写材、シート)P上に静電的に転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ8には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の二次転写バイアス(二次転写電圧)が印加される。記録材Pは、中間転写ベルト7上のトナーとタイミングを合わせて、給搬送装置(図示せず)によって二次転写部N2に搬送されてくる。二次転写工程後に中間転写ベルト7上に残留したトナー(二次転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段(図示せず)によって中間転写ベルト7上から除去されて回収される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての熱ローラ定着器9へと搬送され、ここで加熱及び加圧されることでその上にトナー像が定着(固着)される。その後、記録材Pは画像形成装置100の装置本体の外部に排出(出力)される。
ここで、本実施例では、画像形成装置100の通常の使用状態において、YMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kは、略水平に並んで配置される。より詳細には、本実施例では、4個の感光ドラム1は、これらの全ての中間転写ベルト7側の共通の接線が略水平になるように略直線状に配列されている。そして、この状態で、YMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kは、鉛直方向において中間転写ベルト7の上方に配置される。
2.画像形成モード
次に、本実施例の画像形成装置100の画像形成モードについて説明する。なお、中間転写ベルト7の移動方向(搬送方向)と略直交する方向を「幅方向」ともいう。この中間転写ベルト7の幅方向は、感光ドラム1、張架ローラ71〜76、一次転写ローラ5の回転軸線方向と略平行である。また、画像形成装置100に関して、中間転写ベルト7の幅方向における図1の紙面手前側を「前(正面)側」、紙面奥側を「奥(背面)側」とする。また、画像形成装置100に関して、上下方向は、鉛直方向における上下方向をいうものであるが、真上、真下のみを意味するものではなく、基準とする位置又は要素に対して水平よりも上方、下方であることも含む。さらに、画像形成装置100における位置又は要素の配置関係は、画像形成装置100が通常用いられる姿勢に配置された場合における配置関係についていうものである。また、以下の説明において、「上流」、「下流」とは、中間転写ベルト7の回転方向(移動方向)に関して言うものである。
画像形成装置100は、フルカラー画像を形成することのできるフルカラーモード(第1のモード)と、ブラック単色画像を形成するモノクロモード(第2のモード)とを実行可能である。フルカラーモードでは、YMCK画像形成部SY、SM、SC、SKの全てで画像を形成することが可能である。一方、モノクロモードでは、K画像形成部SKにおいてのみ画像を形成することが可能である。そして、フルカラーモード時とモノクロモード時とで、YMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7との当接・離間の状態が変更される。つまり、フルカラーモード時には、YMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの全てと中間転写ベルト7とが接触される。一方、モノクロモード時には、YMC感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト7とが離間され、K感光ドラム1Kのみが中間転写ベルト7と接触される。
図1はフルカラーモード時の画像形成装置100の模式的な断面図であり、図2はモノクロモード時の画像形成装置100の模式的な断面図である。画像形成装置100は、フルカラーモード時とモノクロモード時とでYMCK感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7との当接・離間の状態を変更するために、移動手段としての離接機構20を有する。図1に示すように、フルカラーモード時には、離接機構20は、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cを、それぞれ中間転写ベルト7を介してYMC感光ドラム1Y、1M、1Cに圧接させる。このときのYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの位置を「接触位置(第1の位置)」とする。一方、図2に示すように、モノクロモード時には、離接機構20は、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cを、それぞれ中間転写ベルト7から離間させ、これによりYMC感光ドラム1Y、1M、1Cから中間転写ベルト7を離間させる。このときのYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの位置を「離間位置(第2の位置)」とする。本実施例では、離接機構20は、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cを、略鉛直方向に沿って、より高い(感光ドラム1により近い)接触位置と、より低い(感光ドラム1からより遠い)離間位置との間で移動させる。なお、本実施例では、K一次転写ローラ5は、フルカラーモード時、モノクロモード時のいずれにおいても、中間転写ベルト7を介してK感光ドラム1Kに圧接させられている。
ここで、フルカラーモード時のYMCK一次転写部N1Y、N1M、N1C、N1Kの鉛直方向における位置(高さ)を基準位置(基準高さ)とする。この基準位置(基準高さ)は、フルカラーモード時のYMCK一次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kの位置(高さ)と略同一である。なお、YMCK一次転写部N1Y、N1M、N1C、N1Kの位置(高さ)は、その移動方向(本実施例では鉛直方向)における最も中間転写ベルト7側の部分(外周面)における位置で代表する。第1、第2の補助ローラ75、76、後述するベルト支持部材についても同様である。
また、画像形成装置100は、フルカラーモード時とモノクロモード時とで第1の補助ローラ75の位置を変更する変位手段としての第1の変位機構30を有する。本実施例では、第1の変位機構30は、略鉛直方向(離接機構20によるYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの移動方向)に沿って、第1の補助ローラ75を変位させる。図1に示すように、フルカラーモード時には、第1の変位機構30は、第1の補助ローラ75を鉛直方向においてより高い位置(感光ドラム1により近い位置)に配置させる。一方、図2に示すように、モノクロモード時には、第1の変位機構30は、第1の補助ローラ75を鉛直方向においてより低い位置(感光ドラム1からより遠い位置)に配置させる。本実施例では、第1の補助ローラ75は、フルカラーモード時、モノクロモード時のいずれにおいても、中間転写ベルト7の内周面に接触している。本実施例では、フルカラーモード時の第1の補助ローラ75の位置(高さ)は、基準位置(基準高さ)とされる。つまり、フルカラーモード時には、第1の補助ローラ75は、基準位置(基準高さ)において中間転写ベルト7の内周面に接触する。一方、モノクロモード時の第1の補助ローラ75の位置(高さ)は、基準位置(基準高さ)よりも低い位置(高さ)(本実施例ではモノクロモード時のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cよりも低い位置(高さ))とされる。つまり、モノクロモード時には、第1の補助ローラ75は、基準位置(基準高さ)よりも低い位置(本実施例ではモノクロモード時のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cよりも低い位置(高さ))において中間転写ベルト7の内周面に接触する。
また、画像形成装置100は、フルカラーモード時とモノクロモード時とで第2の補助ローラ76の位置を変更する変位手段としての第2の変位機構40を有する。本実施例では、第2の変位機構40は、略鉛直方向(離接機構20によるYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの移動方向)に沿って、第2の補助ローラ76を変位させる。図1に示すように、フルカラーモード時には、第2の変位機構40は、第2の補助ローラ76を鉛直方向においてより低い位置(感光ドラム1からより遠い位置)に配置させ、第2の補助ローラ76を中間転写ベルト7の内周面から離間させる。一方、図2に示すように、モノクロモード時には、第2の変位機構40は、第2の補助ローラ76を鉛直方向においてより高い位置(感光ドラム1により近い位置)に配置させる。これにより、第2の変位機構40は、第2の補助ローラ76を中間転写ベルト7の内周面に接触させる。本実施例では、モノクロモード時の第2の補助ローラ76の位置(高さ)は、基準位置(基準高さ)とされる。つまり、モノクロモード時には、第2の補助ローラ76は、基準位置(基準高さ)において、中間転写ベルト7の内周面に接触する。
離接機構20、第1の変位機構30、第2の変位機構40は、画像形成装置100が有する制御部(制御回路)10によって制御される。制御部10は、演算制御素子、記憶素子などを有して構成されており、画像形成装置100の各部の動作を制御する。制御部10は、離接機構20、第1の変位機構30、第2の変位機構40によって感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト7との当接・離間の状態を切り替え、フルカラーモードとモノクロモードとを切り替える。なお、離接機構20、第1の変位機構30、第2の変位機構40は、これらのうちいくつか又は全てで、一部の要素が共通化されていてもよい。
このように、本実施例では、モノクロモード時は、上述の各ローラの位置(高さ)の変更によって、中間転写ベルト7がYMC感光ドラム1Y、1M、1Cから離間される。フルカラーモード時には第1の補助ローラ75から転写面形成ローラ74までの間に転写面が形成され、かつ、その間のYMCK一次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kによって中間転写ベルト7が支持される。一方、モノクロモード時には、上述の各ローラの位置(高さ)の変更によって、第2補助ローラ76から転写面形成ローラ74までの間に転写面が形成され、かつ、その間のK一次転写ローラ5Kによって中間転写ベルト7が支持される。そして、本実施例では、モノクロモード時に、第1の補助ローラ75から第2の補助ローラ76までの間において、中間転写ベルト7がYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cと接触しないようにすることが意図されている。これにより、YMC感光ドラム1Y、1M、1C、YMC、一次転写ローラ5Y、5M、5C、中間転写ベルト7の消耗を抑制し、パーツの長寿命化を図ることが可能である。
3.中間転写ベルトのたるみ
次に、前述した画像形成モードの切り替えに伴う中間転写ベルト7のたるみについて更に説明する。図11は、後述する本実施例における対策がなされていない場合における中間転写ベルト7のたるみの状況を模式的に示したものである。なお、図11に例示した画像形成装置の基本的な構成及び動作は、本実施例と同様であるものとしてする(本実施例のものと同一又は対応する要素には同一符号を付している。)。
図11に示すように、モノクロモード時は、中間転写ベルト7を支持するローラが減るため、中間転写ベルト7の張力が減少して、中間転写ベルト7のたるみが発生することがある。図11において、駆動ローラ71と第2の補助ローラ76との間で中間転写ベルト7にたるみが生じていない場合、中間転写ベルト7は、一点鎖線の位置にあるため、中間転写ベルト7から離間させたYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cに接触することはない。しかし、実際には中間転写ベルト7は、駆動ローラ71と第2の補助ローラ76との間でたるんで垂れ下がり、二点鎖線の位置になることがある。この場合、中間転写ベルト7は、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cのうち1つ又は複数に接触して、その状態で中間転写ベルト7が回転してしまうことがある。その結果、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの寿命や中間転写ベルト7の寿命が短くなったり、中間転写ベルト7の搬送が不安定になったりすることがある。また、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cが従動回転できずにその表面に削れ(周方向で不均一な削れなど)が発生し、画像不良の原因となることがある。
これに対して、モノクロモード時に一次転写部材をフルカラーモード時の位置から移動させる量を増やす対策が考えられる。しかし、前述のように、この方法では、装置の小型化、生産性の観点で不利となり、離接機構の駆動モータのトルクアップによる問題もある。また、特許文献1に記載の方法では、カラー用一次転写部材と中間転写ベルトとの離間量を確保する対策にはならず、また特許文献2に記載の方法では、装置の大型化、複雑化につながる。
そこで、本実施例では、以下に説明するベルト支持部材を設けることで、カラー用一次転写ローラ5を移動させる量を過度に大きくしなくても、中間転写ベルト7のたるみが生じた際のカラー用一次転写ローラ5の表面の削れなどの問題を抑制できるようにする。これにより、装置の大型化、複雑化、生産性の低下を抑制しつつ、感光ドラム1から離間された中間転写ベルト7がカラー用一次転写ローラ5に接触することによるカラー用一次転写ローラ5や中間転写ベルト7の消耗などの不具合を抑制できるようにする。
4.ベルト支持部材
次に、本実施例におけるベルト支持部材について説明する。図3は、本実施例におけるカラー用一次転写部N1の構成を示す模式図であり、カラー用一次転写部N1を代表してM一次転写部N1Mの構成を示す。図3(a)は、M一次転写部N1Mを側面から見た模式図であり、フルカラーモード時の状態を示す。図3(b)は、M一次転写部N1Mを正面から見た模式図であり、フルカラーモード時の状態を示す。図3(c)は、M一次転写部N1Mを正面から見た模式図であり、モノクロモード時の状態を示す。図3(d)は、M一次転写部N1Mを側面から見た模式図であり、モノクロモード時の状態を示す。
本実施例では、M一次転写ローラ5Mの回転軸線方向の両端部に、ベルト支持部材としての回転体であるM端部コロ11Mがそれぞれ設けられている。M端部コロ11Mは、M一次転写ローラ5Mの回転軸線と略同一の回転軸線の周りを回転可能に設けられており、M一次転写ローラ5Mの直径より大きい直径を有する。本実施例では、M端部コロ11Mは、樹脂製の円環状部材(コロ部材)である。より詳細には、M端部コロ11Mは、中間転写ベルト7の幅方向における画像領域Gの外側で、中間転写ベルト7の内周面に接触可能なように、M一次転写ローラ5Mの回転軸線方向の両端部に延在する回転軸に取り付けられている。このように、本実施例では、M端部コロ11Mは、M一次転写ローラ5Mと同軸上に配置されている。ここで、画像領域Gは、中間転写ベルト7の幅方向におけるトナー像を担持することが可能な領域である。本実施例では、M端部コロ11Mは、中間転写ベルト7の内周面に接触した状態で中間転写ベルト7の回転に伴ってM一次転写ローラ5Mとは独立して従動して回転する。ただし、M端部コロ11Mは、M一次転写ローラ5Mと一体的に回転可能とされていてもよい。
なお、本実施例では、Y、C一次転写部N1Y、N1Cの構成もM一次転写部N1Mの構成と実質的に同じであり、YC一次転写ローラ5Y、5Cの回転軸線方向の両端部にも、それぞれ図示しない上記同様のYC端部コロ11Y、11Cが設けられている。
YMC端部コロ11Y、11M、11Cは、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cと共に、離接機構20によって移動される。
フルカラーモード時には、図3(a)に示すように、M一次転写ローラ5Mは、離接機構20によって、中間転写ベルト7を介してM感光ドラム1Mに当接される。このとき、図3(a)、(b)に示すように、M端部コロ11Mも、略基準位置(基準高さ)において中間転写ベルト7に当接する。
一方、モノクロモード時には、図3(d)に示すように、M一次転写ローラ5Mは、離接機構20によって、M感光ドラム1Mから離間される。ここで、モノクロモード時には、M一次転写ローラ5Mは、中間転写ベルト7からも離間されることが意図されているが、前述のようにモノクロモード時には中間転写ベルト7のたるみが発生することがある。しかし、本実施例では、図3(c)、図3(d)に示すように、このときM端部コロ11Mが中間転写ベルト7に当接する。これにより、中間転写ベルト7はM一次転写ローラ5Mとは接触せず、前述のM一次転写ローラ5Mの表面の削れなどの問題を抑制することができる。
なお、M端部コロ11Mは、上述のようにM一次転写ローラ5Mの直径より大きい直径を有するため、M一次転写ローラ5Mより先にM端部コロ11Mが中間転写ベルト7に当接する。また、中間転写ベルト7は、その張力により幅方向の中央部が張り、幅方向の端部が下側に垂れやすい。特に、弾性ベルトは重量が比較的大きい傾向があるため、幅方向の端部がより下側に垂れやすい。したがって、M端部コロ11Mの直径が一次転写ローラ5Mの直径と同一であっても、M端部コロ11Mは中間転写ベルト7に当接する。ただし、より確実にM端部コロ11Mを中間転写ベルト7に当接させるためには、M端部コロ11Mの直径は、M一次転写ローラ5Mの直径よりも大きくすることが望ましい。この際、M端部コロ11Mが回転体であることで、中間転写ベルト7の摩耗も抑制することができる。また、M端部コロ11Mを、中間転写ベルト7の幅方向における画像領域Gの外側で中間転写ベルト7に当接させることで、中間転写ベルト7上のトナー像への影響を抑制することができる。
以上では、特にM端部コロ11の作用について説明したが、YC端部コロ11Y、11Cの作用も上記M端部コロ11Mと同様である。
このように、モノクロモード時には、YMC端部コロ11Y、11M、11Cが中間転写ベルト7に当接することで、中間転写ベルト7がYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cに接触することを抑制することができる。これにより、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cを移動させる量を過度に大きくしなくても、中間転写ベルト7のたるみが生じた際のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの表面の削れなどの問題を抑制することができる。したがって、装置の大型化、複雑化、生産性の低下を抑制しつつ、感光ドラム1から離間された中間転写ベルト7がカラー用一次転写ローラ5に接触することによるカラー用一次転写ローラ5や中間転写ベルト7の消耗などの不具合を抑制できる。その結果、装置の小型化、構成の簡易化、生産性の向上を図りつつ、感光ドラム1、一次転写ローラ5、中間転写ベルト7などの消耗を抑制し、パーツの長寿命化を図ることが可能となる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと実質的に同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図4は、本実施例におけるカラー用一次転写部N1の構成を示す模式図であり、カラー用一次転写部N1を代表してM一次転写部N1Mの構成を示す。図4(a)は、M一次転写部N1Mを側面から見た模式図であり、フルカラーモード時の状態を示す。図4(b)は、M一次転写部N1Mを正面から見た模式図であり、フルカラーモード時の状態を示す。図4(c)は、M一次転写部N1Mを正面から見た模式図であり、モノクロモード時の状態を示す。図4(d)は、M一次転写部N1Mを側面から見た模式図であり、モノクロモード時の状態を示す。
本実施例では、M一次転写ローラ5Mの回転軸線方向の両端部に、第1のベルト支持部材としての回転体であるM端部コロ11Mがそれぞれ設けられている。M端部コロ11Mの構成は実施例1のものと実質的に同じである。特に、本実施例では、M端部コロ11Mは、M一次転写ローラ5Mと同軸上に設けられ、中間転写ベルト7の内周面に接触した状態で中間転写ベルト7の回転に伴ってM一次転写ローラ5Mと一体的に従動して回転する。
また、本実施例では、中間転写ベルト7を介して、M一次転写ローラ5Mの回転軸線方向の両端部のM端部コロ11Mに対向して、第2のベルト支持部材(押圧部材)としての回転体であるM押圧コロ12Mがそれぞれ設けられている。M押圧コロ12Mは、樹脂製の円環状部材(コロ部材)である。より詳細には、M押圧コロ12Mは、中間転写ベルト7の幅方向における画像領域Gの外側で、中間転写ベルト7の外周面に接触可能なように、M端部コロ11の回転軸線と略平行な回転軸線の周りを回転可能に設けられている。M押圧コロ12Mは、中間転写ベルト7の外周面に接触した状態で、中間転写ベルト7の回転に伴って従動して回転する。このM押圧コロ12Mは、図示しない付勢手段としての付勢部材(本実施例ではバネ)によってM端部コロ11に向けて押圧(付勢)されており、M端部コロ11Mとの間で中間転写ベルト7を挟んでニップを形成している。
なお、本実施例では、Y、C一次転写部N1Y、N1Cの構成もM一次転写部N1Mの構成と実質的に同じである。YC一次転写ローラ5Y、5Cの回転軸線方向の両端部にも、それぞれ図示しない上記同様のYC端部コロ11Y、11C、及びYC押圧コロ12Y、12Cが設けられている。
YMC端部コロ11Y、11M、11C、及びYMC押圧コロ12Y、12M、12Cは、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cと共に、離接機構20によって移動される。
フルカラーモード時には、図4(a)に示すように、M一次転写ローラ5Mは、離接機構20によって、中間転写ベルト7を介してM感光ドラム1Mに当接される。このとき、図4(a)、(b)に示すように、M端部コロ11M、及びM押圧コロ12Mも、略基準位置(基準高さ)において中間転写ベルト7にそれぞれ当接し、両者の間で中間転写ベルト7を挟持する。
一方、モノクロモード時には、図4(d)に示すように、M一次転写ローラ5Mは、離接機構20によって、M感光ドラム1Mから離間される。ここで、本実施例では、モノクロモード時には、M一次転写ローラ5Mは、望ましくは中間転写ベルト7からも離間されることが意図されているが、後述するように仮に接触しても前述のような表面の削れなどの問題は抑制できるようになっている。つまり、前述のように、モノクロモード時には中間転写ベルト7のたるみが発生することがある。しかし、本実施例では、図4(c)、(d)に示すように、このときM端部コロ11MとM押圧コロ12Mとが中間転写ベルト7を挟んでニップを形成しており、M端部コロ11MとM押圧コロ12Mは中間転写ベルト7の回転に伴い従動して回転する。そして、本実施例ではM端部コロ11は、M一次転写ローラ5Mと同軸上に設けられ、M一次転写ローラ5Mと一体的に回転するため、M一次転写ローラ5Mは中間転写ベルト7と共に連れまわる。これにより、仮に中間転写ベルト7がM一次転写ローラ5Mに接触しても、前述のM一次転写ローラ5Mの表面の削れなどの問題を抑制することができる。
また、中間転写ベルト7は弾性ベルトであるため、幅方向の端部が下側に垂れやすいが、M端部コロ11MとM押圧コロ11Mとにより中間転写ベルト7を挟んでニップを形成しているため影響を受けにくい。この際、M押圧コロ12Mが回転体であることで、中間転写ベルト7の摩耗も抑制することができる。
以上では、特にM端部コロ11M及びM押圧コロ12の作用について説明したが、YC端部コロ11Y、11C及びYC押圧コロ12Y、12Cの作用も上記M端部コロ11M及びM押圧コロ12Mと同様である。
このように、モノクロモード時には、YMC端部コロ11Y、11M、11C、YMC押圧コロ12Y、12M、12Cが中間転写ベルト7を挟持することで、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cが中間転写ベルト7と共に連れ回る。これにより、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cを移動させる量を過度に大きくしなくても、中間転写ベルト7のたるみが生じた際のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの表面の削れなどの問題を抑制することができる。その結果、本実施例の構成によっても実施例1と同様の効果が得られる。
なお、本実施例では、端部コロ11と押圧コロ12とで中間転写ベルト7を挟持する構成としたが、次のような構成とすることもできる。つまり、中間転写ベルト7の幅方向におけるYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの画像領域Gの外側の端部と、YMC押圧コロ12Y、12M、12Cとで、中間転写ベルト7を挟持する構成としてもよい。この場合は、端部コロ11の部品が減り、コスト低減を図ることができる。
また、中間転写ベルト7を介して端部コロ11(又は一次転写ローラ5)を押圧する押圧部材は、上記押圧コロなどの回転可能な回転体に限定されるものではない。押圧部材は、端部コロ11(又は一次転写ローラ5)に中間転写ベルト7を押圧して、端部コロ11と一次転写ローラ5が中間転写ベルト7と共に連れ回るようにすることができればよく、例えば摺動性の良いパッド状のものなどでもよい。ただし、押圧部材が回転体であることで、中間転写ベルト7の摩耗も抑制することができる。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと実質的に同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図5は、本実施例におけるカラー用一次転写部N1の構成を示す模式図であり、カラー用一次転写部N1を代表してM一次転写部N1Mの構成を示す。図5(a)は、M一次転写部N1Mを側面から見た模式図であり、フルカラーモード時の状態を示す。図5(b)は、M一次転写部N1Mを正面から見た模式図であり、フルカラーモード時の状態を示す。図5(c)は、M一次転写部N1Mを正面から見た模式図であり、モノクロモード時の状態を示す。図5(d)は、M一次転写部N1Mを側面から見た模式図であり、モノクロモード時の状態を示す。
本実施例では、M一次転写ローラ5Mの回転軸線方向の両端部に、ベルト支持部材としての回転体であるM端部コロ13Mがそれぞれ設けられている。M端部コロ13Mは、M一次転写ローラ5Mとは別の回転軸上に配置されている。本実施例では、M端部コロ13Mは、樹脂製の円環状部材(コロ部材)である。より詳細には、M端部コロ13Mは、中間転写ベルト7の幅方向における画像領域Gの外側で、中間転写ベルト7の内周面に接触可能なように、M一次転写ローラ5Mの回転軸線と略平行な回転軸線の周りを回転可能に設けられている。本実施例では、M端部コロ13は、離接機構20によっては移動させられず、固定位置に配置されている。具体的には、M端部コロ13は、離接機構20によるM一次転写ローラ5Mの移動方向において、次のような位置に配置されている。つまり、フルカラーモード時のM一次転写ローラ5MよりもM感光ドラム1Mから遠く、かつ、モノクロモード時のM一次転写ローラ5MよりもM感光ドラム1Mに近い位置である。M端部コロ13Mは、中間転写ベルト7の内周面に接触した状態で、中間転写ベルト7の回転に伴って従動して回転する。
なお、本実施例では、Y、C一次転写部N1Y、N1Cの構成もM一次転写部N1Mの構成と実質的に同じであり、YC一次転写ローラ5Y、5Cの回転軸線方向の両端部にも、それぞれ図示しない上記同様のYC端部コロ13Y、13Cが設けられている。
フルカラーモード時には、図5(a)に示すように、M一次転写ローラ5Mは、離接機構20によって、中間転写ベルト7を介してM感光ドラム1Mに当接される。図5(a)、(b)に示すように、M端部コロ13Mは、フルカラーモード時には中間転写ベルト7に接触しない位置に配置されている。ただし、上述のように、M端部コロ13Mは、モノクロモード時のM一次転写ローラ5MよりもM感光ドラム1側に配置されている。
一方、モノクロモード時には、図5(d)に示すように、M一次転写ローラ5Mは、離接機構20によって、M感光ドラム1Mから離間される。ここで、モノクロモード時には、M一次転写ローラ5Mは、中間転写ベルト7からも離間されることが意図されているが、前述のようにモノクロモード時には中間転写ベルト7のたるみが発生することがある。しかし、本実施例では、図5(c)、図5(d)に示すように、このときM一次転写ローラ5MよりもM感光ドラム1M側に設けられているM端部コロ13Mが中間転写ベルト7に当接する。これにより、中間転写ベルト7はM一次転写ローラ5Mとは接触せず、前述のM一次転写ローラ5Mの表面の削れなどの問題を抑制することができる。
なお、前述のように、中間転写ベルト7は、その張力により幅方向の中央部が張り、幅方向の端部が下側に垂れやすい。特に、弾性ベルトは重量が比較的大きい傾向があるため、幅方向の端部がより下側に垂れやすい。したがって、M端部コロ13Mの位置(高さ)が、モノクロモード時の一次転写ローラ5Mの位置(高さ)と同一であっても、M端部コロ13Mは中間転写ベルト7に当接する。本実施例では、より確実にM端部コロ13Mを中間転写ベルト7に当接させるために、M端部コロ13Mの位置(高さ)は、モノクロモード時のM一次転写ローラ5Mの位置(高さ)よりも高くしている。この際、M端部コロ13Mが回転体であることで、中間転写ベルト7の摩耗も抑制することができる。
以上では、特にM端部コロ13Mの作用について説明したが、YC端部コロ13Y、13Cの作用も上記M端部コロ13Mと同様である。
このように、モノクロモード時には、移動しないYMC端部コロ13Y、13M、13Cが中間転写ベルト7に当接することで、中間転写ベルト7がYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cに接触することを抑制することができる。これにより、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cを移動させる量を過度に大きくしなくても、中間転写ベルト7のたるみが生じた際のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの表面の削れなどの問題を抑制することができる。その結果、本実施例の構成によっても実施例1、2と同様の効果が得られる。
[実施例4]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと実質的に同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図6は、本実施例の画像形成装置100における中間転写ベルト7の張架形態を示す模式的な断面図であり、図6(a)はフルカラーモード時の状態、図6(b)はモノクロモード時の状態を示す。図6では、中間転写ベルト7の張架形態に注目して、他の多くの要素の図示は省略されている。図7は、本実施例におけるM一次転写部N1Mの近傍の斜視図である。また、図8は、本実施例におけるM一次転写部N1Mの近傍の断面図(図7中の矢印A方向に見た断面図)であり、図8(a)はフルカラーモード時の状態、図8(b)はモノクロモード時の状態を示す。
本実施例では、中間転写ベルト7の移動方向においてY一次転写ローラ5YとM一次転写ローラ5Mとの間に、ベルト支持部材としての支持台14が配置されている。支持台14の中間転写ベルト7と対向する面(支持面)14aは平面(平板状)である。この支持面14aは、例えばPOM(ポリアセタール)などの摺動性の良い(中間転写ベルト7との間の摩擦係数が十分に小さい)材料で形成されていることが望ましい。本実施例では、支持面14aを含む支持台14の全体がPOM製である。より詳細には、支持台14は、中間転写ベルト7の幅方向における画像領域Gの外側で、同方向の両端部の中間転写ベルト7の内周面に接触可能なように設けられている。支持台14は、離接機構20によっては移動させられず、固定位置に配置されている。具体的には、支持台14の支持面14aは、離接機構20によるYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの移動方向において、次のような位置に配置されている。つまり、フルカラーモード時のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5CよりもYMC感光ドラム1Y、1M、1Cから遠く、かつ、モノクロモード時のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5CよりもYMC感光ドラム1Y、1M、1Cに近い位置である。
フルカラーモード時には、図6(a)に示すように、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cは、離接機構20によって、中間転写ベルト7を介してYMC感光ドラム1Y、1M、1Cに当接される。図6(a)、図8(a)に示すように、支持台14は、フルカラーモード時には中間転写ベルト7と接触しない位置に配置されている。ただし、上述のように、支持台14は、モノクロモード時のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5CよりもYMC感光ドラム1Y、1M、1C側に配置されている。
一方、モノクロモード時には、図6(b)に示すように、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cは、離接機構20によって、YMC感光ドラム1Y、1M、1Cから離間される。このとき、支持台14は、固定部材であるため、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cが離間することにより相対的にYMC一次転写ローラ5Y、5M、5CよりもYMC感光ドラム1Y、1M、1Cに近くなる。ここで、モノクロモード時には、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cは、中間転写ベルト7からも離間されることが意図されているが、前述のように、モノクロモード時には中間転写ベルト7のたるみが発生することがある。しかし、本実施例では、図6(b)、図8(b)に示すように、このときYMC一次転写ローラ5Y、5M、5CよりもYMC感光ドラム1Y、1M、1C側に設けられている支持台14の支持面14aが中間転写ベルト7に当接する。これにより、中間転写ベルト7はYMC1次転写ローラ5Y、5M、5Cとは接触せずに、前述のM一次転写ローラ5Y、5M、5Cの表面の削れなどの問題を抑制することができる。
なお、前述のように、中間転写ベルト7は、その張力により幅方向の中央部が張り、幅方向の端部が下側に垂れやすい。特に、弾性ベルトは重量が比較的大きい傾向があるため、幅方向の端部がより下側に垂れやすい。したがって、支持台14の支持面14aの位置(高さ)が、モノクロモード時のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの位置(高さ)と同一であっても、支持台14を中間転写ベルト7に当接させることができる場合がある。本実施例では、より確実に支持台14を中間転写ベルト7に当接させるために、支持台14の支持面14aの位置(高さ)は、モノクロモード時のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの位置(高さ)よりも高くしている。
このように、モノクロモード時には、移動しない支持台14が中間転写ベルト7に当接することで、中間転写ベルト7がYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cに接触することを抑制することができる。これにより、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cを移動させる量を過度に大きくしなくても、中間転写ベルト7のたるみが生じた際のYMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cの表面の削れなどの問題を抑制することができる。その結果、本実施例の構成によっても実施例1〜3と同様の効果が得られる。
なお、本実施例では、支持台14を、別個の部材であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。図9は、本実施例の変形例におけるM一次転写部N1Mの近傍の斜視図である。例えば図9に示すように、中間転写ベルト7や、その張架ローラ、一次転写ローラ5などを支持する中間転写ユニット200のフレーム201の一部分を曲げ加工するなどして支持台14を形成し、支持台14とフレーム201とを同一部材としてもよい。
また、本実施例では、支持台14の支持面14aは平板状であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、中間転写ベルト7との摺動抵抗を下げるために、中間転写ベルト7と対向する面に中間転写ベルト7の搬送方向と略平行なリブ(突起)を設けてもよい。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例1〜3では、ベルト支持部材(実施例1の端部コロ11、実施例2の端部コロ11及び押圧コロ12、実施例3の端部コロ13)は、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cのそれぞれに対応して設けられているものとして説明した。しかし、例えば図11に示すように、中間転写ベルト7との離間量は、各カラー用一次転写ローラ5によって異なることがある。図11の例では、モノクロモード時に、中間転写ベルト7はYM一次転写ローラ5Y、5Mに接触しやすく、C一次転写ローラ5Cには接触しにくい。ベルト支持部材は、モノクロモード時に中間転写ベルト7から離間させたいカラー用一次転写ローラ5に中間転写ベルト7が接触しないようにできれば、カラー用一次転写ローラの少なくとも1つに対応して設ければよい。例えば、図11のようにモノクロモード時に中間転写ベルト7がC一次転写ローラ5Cに接触しない(又は接触しにくい)場合には、次のような構成としてもよい。つまり、ベルト支持部材をC一次転写ローラ5Cに対応しては設けずに、YM一次転写ローラ5Y、5Mにのみ対応して設けることで、YMC一次転写ローラ5Y、5M、5Cを中間転写ベルト7から離間した状態とする。また、カラー用一次転写ローラ5のいずれかに対応してベルト支持部材を設けることで他のカラー用一次転写ローラ5にも中間転写ベルト7が接触しにくくなる場合にも、該他のカラー用一次転写ローラ5に対応してはベルト支持部材を設けなくてよい。これにより、ベルト支持部材の部品が減り、コスト低減を図ることができる。
また、実施例4では、支持台14は、モノクロモード時に全てのカラー用一次転写ローラ5よりも高い位置に配置されたが、これに限定されるものではない。上述のように、中間転写ベルト7との離間量は、各カラー用一次転写ローラ5によって異なることがある。支持台14は、モノクロモード時に中間転写ベルト7がカラー用一次転写ローラ5に接触しないようにできればよい。したがって、支持台14は、モノクロモード時のカラー用一次転写ローラ5の少なくとも1つより高ければよく、カラー用一次転写ローラ5のうち1つ又は複数より低くてもよい。例えば、モノクロモード時に、C一次転写ローラ5CがYM一次転写ローラ5Y、5Mよりも高い位置に配置される場合には、支持台14はC一次転写ローラ5Cよりも低く、YM一次転写ローラ5Y、5Mよりも高い位置に配置されてもよい。
また、実施例4では、支持台14は、中間転写ベルト7の移動方向において最上流のY一次転写ローラ5Yとその下流に隣接して配置されたM一次転写ローラ5Mとの間に配置されたが、これに限定されるものではない。上述のように、支持台14は、モノクロモード時に中間転写ベルト7がカラー用一次転写ローラ5に接触しないようにできればよい。したがって、支持台14は、例えば第1の補助ローラ75とY一次転写ローラ5Yとの間、M一次転写ローラ5MとC一次転写ローラ5Cとの間、あるいはC一次転写ローラ5Cと第2の補助ローラ76との間に配置されていてもよい。
また、実施例4における支持台14と同様の位置に、実施例3における端部コロ13と同様の回転可能な回転体で構成されたベルト支持部材を配置してもよい。逆に、実施例3における端部コロと同様の位置に、実施例4における支持台14と同様のベルト支持部材を配置してもよい。なお、実施例4と同様の位置にベルト支持部材を設ける場合、所望に応じて、中間転写ベルト7の幅方向の略全域にわたって連続するベルト支持部材を設けたり、両端部と中央部とに分割された複数のベルト支持部材を設けたりしてもよい。
また、上述の実施例では、画像形成装置は、鉛直方向において感光ドラムが中間転写ベルトの上方に配置される構成であった。このような構成の場合、モノクロモード時にカラー用一次転写ローラに支持されない中間転写ベルトが重力によって下方に垂れ下り、一次転写ローラに接触しやすいため、本発明を適用することにより得られる効果は特に顕著となる。しかし、例えば二次転写部に記録材が突入した際のショックなどによって中間転写ベルトに振動が生じた場合などには、重力方向における感光ドラムと中間転写ベルトとの配置関係にかかわらず、振動した中間転写ベルトが一次転写ローラに接触しやすくなる。したがって、例えば鉛直方向において感光ドラムが中間転写ベルトの下方に配置される構成であっても本発明は適用でき、モノクロモード時に振動した中間転写ベルトがカラー用一次転写ローラに接触することを抑制することができる。同様に、例えば感光ドラムと中間転写ベルトとが水平方向に並置される構成であっても本発明は適用でき、モノクロモード時に中間転写ベルトがカラー用一次転写ローラに接触することを抑制することができる。
また、上述の実施例では、中間転写方式の画像形成装置を例に説明したが、直接転写方式の画像形成装置にも本発明を適用することができる。図10は、直接転写方式の画像形成装置の要部の概略断面図である。図10において、図1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能、構成を有する要素には同一符号を付している。図10の画像形成装置100は、図1の画像形成装置100における中間転写ベルト7に代えて、記録材担持体としての無端状のベルトで構成された記録材担持ベルト107を有する。図10の画像形成装置100では、各画像形成部Sで感光ドラム1に形成されたトナー像は、各転写部Nにおいて、記録材担持ベルト107上に担持されて搬送される記録材Pに転写される。このような直接転写方式の画像形成装置100においても、フルカラーモードとモノクロモードとを実行可能である場合、上述の実施例における中間転写方式の画像形成装置の場合と同様の問題が生じ得る。したがって、本発明は直接転写方式の画像形成装置にも適用することができ、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
また、ベルトの回転方向や各色の画像形成部の配置は、上述の実施例のものに限定されるものではない。ただし、比較的簡易な構成でモノクロモード時にカラー用感光ドラムからベルトを離間させることができるなどの観点から、K画像形成部は、ベルトの回転方向において最下流又は最上流に配置することが好ましい。
また、像担持体に対応してベルトの内周面に設けられる転写部材などの接触部材は、ローラ状の部材に限定されるものではない。接触部材は、回転するベルトに接触してこれを摺擦する、例えばブロック状(あるいはパッド状)状、ブラシ状、シート状、ブレード状の部材であってもよい。この場合も、モノクロモード時にカラー用接触部材にベルトが接触することで、カラー用接触部材の寿命が短くなったり、ベルトの搬送が不安定になったりすることが問題となり得る。したがって、このような場合にも本発明を適用することで、モノクロモード時にベルトがカラー用接触部材に接触することを抑制することができる。
また、画像形成装置は、複数の画像形成部としてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4個の画像形成部を有するものに限定されるものではなく、より多くても、より少なくてもよい。また、モノクロモードは、ブラック単色画像を形成する場合に限定されず、何色であってもよい。
1 感光ドラム
5 一次転写ローラ(接触部材)
7 中間転写ベルト
10 制御部
11 端部コロ(ベルト支持部材)
12 押圧コロ(ベルト支持部材)
13 端部コロ(ベルト支持部材)
14 支持台(ベルト支持部材)
20 離接機構
30 第1の変位機構
40 第2の変位機構

Claims (29)

  1. 複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、
    前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、
    前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2の接触部材と、
    前記第2の接触部材と前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2の接触部材を移動させる移動手段と、
    前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2の接触部材が前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記第1のモード時には前記ベルトから離間しており、前記第2のモード時には前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触可能な、固定位置に配置されているベルト支持部材を有し、
    前記第2のモード時に、前記ベルト支持部材が前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触することで、前記第2の接触部材は前記ベルトから離間した状態に維持されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、
    前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、
    前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2の接触部材と、
    前記第2の接触部材と前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2の接触部材を移動させる移動手段と、
    前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2の接触部材が前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記移動手段による前記第2の接触部材の移動方向に関して、前記第1の位置に配置された前記第2の接触部材よりも前記第2の像担持体から遠く、かつ、前記第2の位置に配置された前記第2の接触部材よりも前記第2の像担持体に近い固定位置に配置され、前記第2のモード時に前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触可能なベルト支持部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記ベルト支持部材は、前記ベルトの内周面に接触して回転可能な回転体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ベルト支持部材は、前記ベルトの内周面に接触可能な面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記面は、平面であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記面は、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記樹脂は、POMであることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記ベルト支持部材は、前記ベルトを支持するフレームと一体的に構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  9. 前記ベルト支持部材は、前記ベルトの内周面に接触可能な、前記ベルトの搬送方向と略平行なリブを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  10. 複数の前記第2の像担持体と、複数の前記第2の接触部材と、を有し、複数の前記第2の接触部材のそれぞれに対応して複数の前記ベルト支持部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 複数の前記第2の像担持体と、複数の前記第2の接触部材と、を有し、前記ベルト支持部材は、前記ベルトの搬送方向において隣接する前記第2の接触部材の間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 複数の前記第2の像担持体と、複数の前記第2の接触部材と、を有し、前記ベルトの搬送方向に関して複数の前記第2の像担持体及び複数の前記第2の接触部材は前記第1の像担持体及び前記第1の接触部材よりも上流に配置されており、前記ベルト支持部材は、前記ベルトの搬送方向に関して、最上流に配置された前記第2の接触部材と該最上流に配置された第2の接触部材の下流に隣接して配置された前記第2の接触部材との間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記ベルト支持部材は、前記ベルトの幅方向における画像領域の外側で前記ベルトに接触可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記ベルト支持部材は、前記ベルトの幅方向の両端部に対応して設けられていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記ベルトは、樹脂製の基材層とゴム弾性層とを備えた弾性ベルトで構成されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 樹脂製の基材層とゴム弾性層とを備えた弾性ベルトで構成され、複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、
    前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、
    前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2のローラと、
    前記第2のローラと前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2のローラを移動させる移動手段と、
    前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2のローラが前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記第2のローラと共に移動され、前記第2のローラの回転軸線方向の端部において前記第2のローラの回転軸線と略同一の回転軸線の周りを回転可能な、樹脂製の回転体であって、前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触して回転可能な回転体を有し、
    前記第2のモード時に、前記回転体が前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触することで、前記第2のローラは前記ベルトから離間した状態に維持されることを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記回転体は、前記第2のローラとは独立して回転可能であることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記回転体は、前記ベルトの幅方向における画像領域の外側で前記ベルトに接触可能に設けられていることを特徴とする請求項16又は17に記載の画像形成装置。
  19. 前記回転体は、前記ベルトの幅方向の両端部に対応して設けられていることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  20. 複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、
    前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、
    前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2のローラと、
    前記第2のローラ前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2のローラを移動させる移動手段と、
    前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2のローラが前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記第2のローラと共に移動され、前記第2のローラの回転軸線方向の端部において前記第2のローラの回転軸線と略同一の回転軸線の周りを前記第2のローラと一体的に回転可能な回転体であって、前記ベルトの幅方向の端部において前記ベルトの内周面に接触する回転体と、
    前記第2のローラと共に移動され、前記第2のローラが前記第1の位置及び前記第2の位置のいずれに配置された際も前記ベルトを介して前記回転体を押圧し、前記ベルトの移動に伴って回転可能な押圧部材と、
    を有し、
    前記第2のモード時に、前記回転体は前記押圧部材との間で挟持している前記ベルトの移動に伴って回転し、前記第2のローラは前記回転体と共に回転することを特徴とする画像形成装置。
  21. 前記回転体及び前記押圧部材は、前記ベルトの幅方向における画像領域の外側で前記ベルトに接触可能に設けられていることを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 前記回転体及び前記押圧部材は、前記ベルトの幅方向の両端部に対応して設けられていることを特徴とする請求項20又は21に記載の画像形成装置。
  23. 前記ベルトは、樹脂製の基材層とゴム弾性層とを備えた弾性ベルトで構成されていることを特徴とする請求項20乃至22のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  24. 複数の支持ローラに掛け回されて搬送される無端状のベルトと、
    前記ベルトの搬送方向に並んで配置された第1、第2の像担持体と、
    前記第1、第2の像担持体のそれぞれに対応して設けられ、前記ベルトの内周面に接触して前記第1、第2の像担持体と前記ベルトとが接触する第1、第2の接触部をそれぞれ形成する第1、第2のローラと、
    前記第2のローラ前記ベルトの内周面とを接触させて前記第2の接触部を形成する第1の位置と、前記第2の像担持体から前記ベルトを離間させる、前記第1の位置よりも前記第2の像担持体から離れた第2の位置と、の間で前記第2のローラを移動させる移動手段と、
    前記第1、第2の接触部が形成されて、前記第1、第2の像担持体のそれぞれから前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第1のモードと、前記第1の接触部が形成され、前記第2のローラが前記第2の位置に配置されて、前記第1の像担持体から前記ベルト又は前記ベルトに担持された記録材にトナー像が転写される第2のモードと、を切り替える制御部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記第2のローラと共に移動され、前記第2のローラが前記第1の位置及び前記第2の位置のいずれに配置された際も、前記第2のローラの回転軸線方向の端部において前記ベルトを介して前記第2のローラを押圧し、前記ベルトの移動に伴って回転可能な押圧部材を有し、
    前記第2のモード時に、前記第2のローラは前記押圧部材との間で挟持している前記ベルトの移動に伴って回転することを特徴とする画像形成装置。
  25. 前記押圧部材は、前記ベルトの幅方向における画像領域の外側で前記ベルトに接触可能に設けられていることを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  26. 前記押圧部材は、前記ベルトの幅方向の両端部に対応して設けられていることを特徴とする請求項24又は25に記載の画像形成装置。
  27. 前記ベルトは、樹脂製の基材層とゴム弾性層とを備えた弾性ベルトで構成されていることを特徴とする請求項24乃至26のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  28. 前記回転体は、前記第2のローラの直径より大きい直径を有することを特徴とする請求項16乃至23のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  29. 前記第1、第2の像担持体は、前記ベルトよりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1乃至28のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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