JP2009271163A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モノクロモードのとき、ブラック用作像部以外の感光体ドラムと中間転写ベルトとを離間させるタンデム型の画像形成装置において、感光体ドラムと中間転写ベルトとを離間させたことによって生じる、画像形成時の中間転写ベルトの振動を抑えて、ピッチムラのない高画質の画像が得られるようにする。
【解決手段】モノクロモードのとき、イエロー用作像部2Y、マゼンタ用作像部2M、シアン用作像部2Cの各一次転写ローラ30Y,30M,30Cを、感光体ドラム21Y,21M,21Cから離間させるとともに、押圧ローラ6Y,6M,6Cを中間転写ベルト11に接触させ、中間転写ベルト11の振動を抑制する。
【選択図】図4
【解決手段】モノクロモードのとき、イエロー用作像部2Y、マゼンタ用作像部2M、シアン用作像部2Cの各一次転写ローラ30Y,30M,30Cを、感光体ドラム21Y,21M,21Cから離間させるとともに、押圧ローラ6Y,6M,6Cを中間転写ベルト11に接触させ、中間転写ベルト11の振動を抑制する。
【選択図】図4
Description
本発明は画像形成装置に関し、より詳細には、異なる色のトナー画像を形成する複数の作像部を中間転写体に沿って配置した、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置に関するものである。
近年、画像形成装置においてフルカラー画像出力の高速化が求められ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色のトナーを収容した各作像部を中間転写ベルトに沿って並べて配置した、いわゆるタンデム型の画像形成装置が広く使用されつつある。
この種の画像形成装置では、中間転写ベルトは一次転写ローラによって各作像部の感光体ドラムに圧接されている。一方、中間転写ベルトには二次転写ローラが圧接していて、中間転写ベルトと二次転写ローラの間に、記録媒体である用紙が供給されるようになっている。各作像部によってそれぞれ形成される、異なる色のトナー画像が中間転写ベルト上に一次転写されて重ね合わされ、次にこの重ね合わされたトナー画像が用紙に二次転写される。そして、トナー画像が転写された用紙が定着ユニットを通過する際に、トナー画像は加熱・加圧されて用紙に溶融定着し、用紙は排紙トレイ上に排出される。
このような機構の画像形成装置において、感光体ドラムや中間転写ベルトの寿命を延ばすために、白黒画像形成時に、ブラック用作像部以外の作像部の感光体ドラムを中間転写ベルトから離間させる装置が提案され、既に製品化もなされている。
ところが、ブラック用作像部以外の作像部の感光体ドラムを中間転写ベルトから離間させると、中間転写ベルトに撓みや振動が生じやすくなり、画像上に一定周期の濃度ムラが生じる、いわゆるピッチムラ等の不具合が発生することがある。
そこで、感光体ドラムと中間転写ベルトとの離接技術が種々提案されている。例えば、特許文献1では、一次転写ローラのニップを安定させるバックアップローラの軸を回転軸として、一次転写ローラを感光体ドラムに対して離接させる技術が提案されている。また、特許文献2では、すべての感光体ドラムに中間転写ベルトが一度に当接しないようにする離接技術が提案されている。
特開2005-62642号公報
特開2007-79571号公報
しかしながら、前者の提案技術は、転写ローラ側に配置されたバックアップローラだけが中間転写ベルトに当接する構成としているため、中間転写ベルトの振動を抑制する効果が低い。また、後者の提案技術は、一次転写ローラの中間転写ベルトとの当接の際に生じる振動を抑えることを目的とするものであって、画像形成時における中間転写ベルトの振動の抑制を目的とするものではない。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、いわゆるタンデム型の画像形成装置において、モノクロモードのとき、ブラック用作像部以外の感光体ドラムと中間転写ベルトとを離間させて、感光体ドラムの寿命を延ばすと同時に、感光体ドラムと中間転写ベルトとを離間させたことによって生じる、画像形成時の中間転写ベルトの振動を抑えて、ピッチムラのない高画質の画像が得られるようにすることにある。
本発明によれば、静電潜像担持体と、静電潜像担持体上に形成された潜像をトナーで可視像化する現像手段とを備え、異なる色のトナー画像を形成する複数の作像部と、前記各静電潜像担持体の表面に接触又は離間しながら回転する中間転写体と、前記中間転写体を挟んで前記各静電潜像担持体と対向する位置に配置され、前記各静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像を前記中間転写体に転写させる一次転写手段とを有し、前記複数の作像部の1つが、ブラック色を現像するブラック用作像部である画像形成装置において、少なくともブラック用作像部以外の静電潜像担持体と前記中間転写体とは接触位置と離間位置とに相対的に移動可能であり、前記各静電潜像担持体と前記中間転写体とを接触させて、カラー画像を形成するフルカラーモードと、ブラック用作像部の静電潜像担持体のみを前記中間転写体に接触させ、その他の作像部の静電潜像担持体は前記中間転写体から離間させて、白黒画像を形成するモノクロモードとに切り替え可能であって、ブラック用作像部よりも中間転写体回転方向上流側に、静電潜像担持体と中間転写体とが離間位置のときは少なくとも、前記中間転写体の外周面に接触する押圧部材を設け、前記中間転写体の回転する際の振動を抑制することを特徴とする画像形成装置が提供される。
ここで、前記中間転写体の長寿命化等を図る観点から、前記押圧部材を円柱形状とし、前記中間転写体の回転によって従動回転するようにしてもよい。
また、前記押圧部材を、その幅が前記中間転写体の幅の半分よりも狭くし、幅方向に所定間隔で複数個を同一軸上に設けるようにしてもよい。
あるいはまた、前記押圧部材を、前記中間転写体の回転方向に所定間隔で複数個設けるようにしてもよい。この場合、前記中間転写体の回転方向の異なる位置に設けた押圧部材は、幅方向の異なる位置に設けるのが好ましい。
前記押圧部材の、前記中間転写体との接触位置を非画像形成領域とし、前記押圧部材を、前記静電潜像担持体と前記中間転写体とが接触位置のときも前記中間転写体に接触させるようにしてもよい。
また、画像信号が入力されてから画像が出力されるまでの時間を短縮する観点などから、ブラック用作像部は、中間転写体回転方向最下流に配置するのが好ましい。
本発明の画像形成装置では、モノクロモードのときに、押圧部材を中間転写体に接触させて中間転写体の振動を抑えるので、ピッチムラのない高画質の画像が得られる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図である。図1の画像形成装置は、タンデム型デジタルカラープリンタ(以下、単に「プリンタ」と記すことがある)である。もちろん、プリンタのほか、さらにスキャナを有する複写機、ファクシミリ又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等にも本発明を適用することができる。
まず、プリンタ1の概略構成を説明する。プリンタ1は、その内部のほぼ中央部に中間転写ベルト(中間転写体)11を備えている。中間転写ベルト11は、ローラ12,テンションローラ13,ガイドローラ14,15の外周部に掛け渡されて反時計回りに回転駆動する。テンションローラ13は、外側へスライド可能に取り付けられていると共に、押しバネSによって中間転写ベルト11の内側から外側に向かって付勢されている。これにより、中間転写ベルト11は、常に張力がかかった状態となっている。
中間転写ベルト11の下部水平部の下には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色にそれぞれ対応する4つの作像部2Y,2M,2C,2Bが、中間転写ベルト11に沿ってこの順に並んで配置されている。各作像部2Y,2M,2C,2Bは、感光体ドラム(静電潜像担持体)21Y,21M,21C,21Bをそれぞれ有している。各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bの周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電器22Y,22M,22C,22Bと、プリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bと、現像器(現像手段)24Y,24M,24C,24Bと、クリーナ(クリーニング手段)25Y,25M,25C,25Bとがそれぞれ配置されている。プリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bは、感光体ドラムの軸方向と平行な主走査方向に並べられた多数のLEDから構成されている。
そして、中間転写ベルト11を挟んで、各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bと対向する位置には、一次転写ローラ(一次転写手段)30Y,30M,30C,30Bが設けられている。また、中間転写ベルト11のローラ12で支持された部分には、二次転写ローラ16が圧接されている。二次転写ローラ16と中間転写ベルト11とのニップ部が二次転写領域17となる。この二次転写領域17において中間転写ベルト11上に形成されたトナー画像が、搬送されてきた用紙Pに転写される。
プリンタ1に下部には、給紙カセット91が着脱可能に配置されている。給紙カセット91内に積載収容された用紙Pは、給紙ローラ92の回転によって最上部のものから1枚ずつ引き出されて搬送路93に送り出される。搬送路93は、給紙カセット91から、タイミングローラ対94のニップ部、二次転写領域17、および定着ユニット95を通って排紙トレイ98まで延びている。給紙カセット91から送り出された用紙Pは、タイミングローラ対94に搬送され、ここで所定のタイミングで二次転写領域17に送り出される。
定着ユニット95は、中空円筒状で、ハロゲンヒータHを内部に備えた定着ローラ96と、この定着ローラ96に圧接されて従動回転する加圧ローラ97を備える。トナー画像が二次転写された用紙Pが通過する、定着ローラ96と加圧ローラ97とのニップ部が、定着領域となる。
このような構成のプリンタ1の概略動作について説明する。まず、カラー画像を出力するフルカラーモードの場合、外部装置(例えばパソコン)からプリンタ1の画像信号処理部(不図示)に画像信号が入力されると、画像信号処理部ではこの画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成し、この信号をプリントヘッド用LEDドライブ回路に伝達する。このドライブ回路は、入力されたデジタル信号に基づいて、各作像部2Y,2M,2C,2Bのプリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bを発光させて露光を行う。この露光は、プリントヘッド部23Y,23M,23C,23Bの順にそれぞれ時間差をもって行われる。これにより、各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bの表面に各色用の静電潜像がそれぞれ形成される。
各感光体ドラム21Y,21M,21C,21B上に形成された静電潜像は、各現像器24Y,24M,24C,24Bによってそれぞれ現像されて各色のトナー画像となる。そして、各色のトナー画像は、各一次転写ローラ30Y,30M,30C,30Bの作用により、図中反時計回りに回転する中間転写ベルト11上に順次一次転写されて重ね合わせられる。
このようにして中間転写ベルト11上に形成されたトナー画像は、中間転写ベルト11の移動にしたがって二次転写領域17に達する。この二次転写領域17において、重ね合わされた各色トナー画像は、二次転写ローラ16の作用により、給紙カセット91から搬送路93に送り出されてタイミングローラ対94により供給された用紙Pに、一括して二次転写される。なお、二次転写後に中間転写ベルト11上に残留するトナーは、不図示のベルトクリーナにより回収される。
トナー画像が二次転写された用紙Pは、搬送路93を通って定着ユニット95に送られ、そこで定着領域を通過することによりトナー画像が用紙Pに定着される。そして、用紙Pは排紙トレイ98に排出される。
図2(a)に示すように、本発明の画像形成装置では、上記のフルカラーモードの場合は、すべての感光体ドラム21Y,21M,21C,21Bと一次転写ローラ30Y,30M,30C,30Bとが中間転写ベルト11を挟んで圧接する。また、押圧ローラ(押圧部材)6Y,6M,6C(以下、「押圧ローラ6」と総称することがある)も押しバネ62の付勢力によって中間転写ベルト11に接触する。
まず、感光体ドラム21Y,21M,21Cと一次転写ローラ30Y,30M,30Cとの離接機構例について説明するが、離接機構はこれに限定されるものではなく、従来公知の機構をここでも採用することができる。
図2に示すように、中間転写ベルト11の内側には、一次転写ローラ30Y,30M,30C(以下、「一次転写ローラ30」と総称することがある)が配設されている。一次転写ローラ30は、支持体31に回転可能に軸支されている。支持体31は、枠体33内に摺動可能に嵌め入れられ、枠体33と支持体31との間にはバネ34が介装されている。これにより、一次転写ローラ30は、感光体ドラム21Y,21M,21C(以下、「感光体ドラム21」と総称することがある)の方向に付勢され、中間転写ベルト11を挟んで感光体ドラム21に圧接する。また、支持体31の側面には突起32が形成されており、この突起32の下面に、軸36を中心として回動する略L字状の各レバー35Y,35M,35C,35Bの一方端が当接している。
一次転写ローラ30Y,30Mの間にはカム軸40が取り付けられ、カム軸40の両端近傍には一対のカム41が固着されている。なお、図2では、カム41の回転位置をわかりやすくするため、カム41の外縁部に黒点を印してある。
カム軸40の両側には、一対のスライド板51がスライド自在に取り付けられている。また、カム軸40の一方端部にはギヤ(不図示)が固着されている。このギヤは、装置本体側の図示しない駆動ギヤと噛合して回転駆動されるようになっている。図2から理解されるように、スライド板51には、各レバー35Y,35M,35Cの上端が当接する突片513,514,515と、カム41が当接する突片511と、カム41の一端が突出可能な開口部512が形成されている。
このような構成において、フルカラーモードの場合、各一次転写ローラ30Y,30M,30Cは、図2(a)に示すように、バネ34の付勢力により中間転写ベルト11を介して感光体ドラム21Y,21M,21Cに圧接する。これによって、フルカラーモードの場合には、各作像部の感光体ドラム21から中間転写ベルト11への転写が可能となってフルカラー画像が形成される。
次に、モノクロモードの場合、図2(b)に示すように、不図示の駆動手段によってカム軸40が時計回りに90°回転し、カム41の、スライド板51の突片511との接触部が短径部から長径部になる。これによって、スライド板51は図2における右方向に移動する。すると、スライド板51の突片513,514,515によってレバー35Y,35M,35Cの端部が押圧され、レバー35Y,35M,35Cは軸36を中心として時計回りに回動し、レバー35Y,35M,35Cのもう一方の端部が、突起32を介して支持体31をバネ34の付勢力に抗して上方に押し上げる。これにより、イエロー用作像部2Y、マゼンタ用作像部2M、シアン用作像部2Cの各一次転写ローラ30Y,30M,30Cは感光体ドラム21Y,21M,21Cから離間する。また、中間転写ベルト11は、テンションローラ13(図1に図示)によって常に張力がかかっているので、一次転写ローラ30Y,30M,30Cと共に感光体ドラム21Y,21M,21Cから離隔する。一方、ブラック用作像部2Bの一次転写ローラ30Bは、感光体ドラム21Bに圧接した状態を維持する。これにより、モノクロモードの場合には、ブラック用作像部2Bの感光体ドラム21Bから中間転写ベルト11への転写のみが可能となり、白黒画像が形成される。
一方、押圧ローラ6Y,6M,6Cは、軸63Y,63M,63Cに回転自在に支持され、軸63Y,63M,63Cは、感光体ドラム22Y,22M,22Cと同一軸の両端に揺動可能に取り付けられた保持部材61に取り付けられている。そして保持部材61は、押しバネ62によって、図中反時計回りに常に付勢されている。これによって、押圧ローラ6Y,6M,6Cは、フルカラーモードのときは、図2(a)に示すように、中間転写ベルト11の外周面に接触する。また、モノクロモードのときも、同図(b)に示すように、中間転写ベルト11が一次転写ローラ30と共に感光体ドラム21から離間すると、押圧ローラ6Y,6M,6Cは、押しバネ62の付勢力によって図中反時計回りに回転して中間転写ベルト11の外周面に接触する。これによって、モノクロモードのときの中間転写ベルト11の回転中の振動が効果的に抑制される。
ただし、押圧ローラ6Y,6M,6Cの、中間転写ベルト11との接触位置が画像形成領域であると、フルカラーモードの際に、回転方向上流側の作像部で中間転写ベルト11に転写されたトナー画像が、押圧ローラ6Y,6M,6Cによって乱されるので、図3に示すように、押圧ローラ6Y,6M,6Cの、中間転写ベルト11との接触位置は、非画像形成領域とする必要がある。
押圧ローラ6の、中間転写ベルト11に対する押圧力としては、中間転写ベルト11の材質や長さ等から適宜決定すればよいが、通常は、0.1N程度で足りる。なお、この実施形態では、ブラック用作像部2Bよりも中間転写ベルト11の回転方向上流側の3つの作像部すべてにおいて、押圧ローラ6を中間転写ベルト11に接触させているが、ブラック用作像部2Bよりも中間転写ベルト11の回転方向上流側の少なくとも一つの作像部において押圧ローラ6を中間転写ベルト11に接触させればよい。この場合、ブラック用作像部2Bに隣設する作像部(図2の装置ではシアン用作像部2C)に押圧ローラ6を設けて、中間転写ベルト11に接触させるのが望ましい。
次に、本発明に係る画像形成装置の他の実施形態について説明する。図4に、その概説図を示す。この図の装置では、感光体ドラム21Y,21M,21Cと一次転写ローラ30Y,30M,30Cとの離接に合わせて、押圧ローラ6Y,6M,6Cが、中間転写ベルト11に対して離接する。すなわち、感光体ドラム21Y,21M,21Cと一次転写ローラ30Y,30M,30Cとが、中間転写ベルト11を介して圧接しているときは、押圧ローラ6Y,6M,6Cは、中間転写ベルト11から離間し、感光体ドラム21Y,21M,21Cと一次転写ローラ30Y,30M,30Cとが離間したときは、押圧ローラ6Y,6M,6Cは中間転写ベルト11に接触する。このように、押圧ローラ6Y,6M,6Cを中間転写ベルト11に対して離接可能とすることによって、押圧ローラ6Y,6M,6Cを、中間転写ベルト11の画像形成領域にも接触させることができるようになり、モノクロモード時の中間転写ベルト11の回転中の振動を一層を効果的に抑えられるようになる。
一次転写ローラ30と感光体ドラム21との離接機構は、前述と同じ機構であるため、ここではその説明を略し、押圧ローラ6の離接機構について以下説明する。
図4に示す装置では、感光体ドラム21Y、21Mの間に、両側のフレーム(不図示)間にカム軸43が取り付けられ、カム軸40の両端近傍には一対のカム42が固着されている。なお、カム42の回転位置をわかりやすくするため、前記と同様に、カム42の外縁部に黒点を印してある。
両側のフレーム(不図示)の外側には、スライド板52がスライド自在に取り付けられている。また、カム軸43の一方端部にはギヤ(不図示)が固着されており、このギヤ(不図示)は、装置本体側の図示しない駆動ギヤと噛合して回転駆動されるようになっている。図4から理解されるように、スライド板52には、カム42が当接する突片521と、カム42の一端が突出可能な開口部522と、押圧ローラを支持する軸の両端が当接する突片523,524,525とが形成されている。また、押圧ローラを支持する各軸は、押しバネによって支持部材を介して図中反時計回りの方向にそれぞれ付勢されている。
このような構成において、図4(a)に示すように、フルカラーモードの場合、各一次転写ローラ30Y,30M,30Cは、バネ34の付勢力により中間転写ベルト11を介して感光体ドラム21Y,21M,21Cに圧接する。また、カム42の長径部がスライド板52の突片521に当接し、各押圧ローラ6Y,6M,6Cを支持する軸63Y,63M,63Cは、スライド板52の突片523,524,525によって、押しバネ62の付勢力に抗して、押圧ローラ6Y,6M,6Cを離隔位置に保持する。
次に、図4(b)に示すように、モノクロモードの場合、各一次転写ローラ30Y,30M,30Cは、前述の離接機構によって感光体ドラム21Y,21M,21C及び中間転写ベルト11は離間する。また、押圧部材の離接機構では、不図示の駆動手段によってカム軸43が時計回りに90°回転し、カム42の、スライド板52の突片521との接触部が長径部から短径部になる。これによって、スライド板52は図の左方向にスライド可能となり、イエロー用作像部2Y、マゼンタ用作像部2M、シアン用作像部2Cの各軸63Y,63M,63Cは、押しバネ62の付勢力によって図中反時計回りに回転すると同時に、各軸63Y,63M,63Cによってスライド部材52の突片523,524,525が左方向へ押圧され、スライド板52は図の左方向に移動する。これにより、押圧ローラ6Y,6M,6Cは中間転写ベルト11に接触して、中間転写ベルト11の振動を抑制する。一方、ブラック用作像部2Bは感光体ドラム21Bと一次転写ローラ30Bとは中間転写ベルト11を挟んで圧接状態を維持し、ブラック用作像部2Bの感光体ドラム21Bから中間転写ベルト11への転写のみが可能となり、白黒画像が形成される。
このように図4に示す実施形態の場合には、押圧ローラ6Y,6M,6Cが中間転写ベルト11に対して離接するので、中間転写ベルト11の画像形成領域にも押圧ローラ6Y,6M,6Cを接触させることができるようになり、押圧ローラ6Y,6M,6Cとして種々の形態を用いることができるようになる。図5に、押圧ローラ6Y,6M,6Cの具体的な実施形態例を示す。同図の実施形態では、中間転写ベルト11の回転方向に所定間隔で3本の軸63Y,63M,63Cが平行に設けられ、これらの各軸には、中間転写ベルト11の画像形成領域のすべてにわたって接触する幅の円柱形状の押圧ローラ6Y,6M,6Cが回転自在に設けられている。この押圧ローラ6Y,6M,6Cは、中間転写ベルト11と接触すると、中間転写ベルト11の回転によって従動回転する。各押圧ローラ6Y,6M,6Cは、中間転写ベルト11の幅方向略全域にわたって接触するので、中間転写ベルト11の回転に伴う振動を効果的に抑制することができる。一方、幅方向に長い押圧ローラ6Y,6M,6Cは、高い円筒度精度が得られにくく、製造しにくいという問題がある。
そこで、図6に示す実施形態では、幅の狭い押圧ローラを用いて中間転写ベルト11の振動を抑制している。すなわち、中間転写ベルト11の回転方向に所定間隔で3本の軸63Y,63M,63Cが平行に設けられ、各軸にはそれぞれ、幅の狭い3個の押圧ローラ6Y,6M,6Cが幅方向に所定間隔で取り付けられている。また、各軸63Y,63M,63Cに取り付けられた各押圧ローラ6Y,6M,6Cは、幅方向の異なる位置に、中間転写ベルト11との接触領域が重ならないように取り付けられている。これによって、中間転写ベルト11の幅方向の各部分が複数の押圧ローラに接触することが回避され、中間転写ベルト11の押圧ローラとの接触による傷みが抑えられるようになる。
図5及び図6に示した押圧ローラ6Y,6M,6Cの実施形態では、いずれも3本の軸63Y,63M,63Cを設けていたが、押圧ローラを回転自在に支持する軸はこれに限定されるものではなく、1本であってもよいし、2本以上の所定の数であってもよい。また、1本の軸に取り付ける押圧ローラの数に限定はなく、押圧ローラの幅及び中間転写ベルト11の幅などから適宜決定すればよい。
また、以上説明した実施形態では、押圧部材6として、中間転写ベルト11の回転とともに従動回転する押圧ローラを例示したが、中間転写ベルト11に接触して、その振動を抑制するものであれば特に限定はなく、例えば、低摩擦材料からなる摺接部材であっても構わない。ただ、中間転写ベルトの摩耗を考えると、押圧部材としては回転体が望ましい。
以上、説明した実施形態では、ブラック用作像部2Bを中間転写ベルト11の回転方向最下流に設けていたが、これに限定されるものではなく、当該回転方向最上流以外の位置であればいずれの位置であってもよい。ただし、白黒画像の出力時間を速くする観点からは、実施形態で示した当該回転方向最下流の設置位置が望ましい。また、ブラック用作像部2Bについても、感光体ドラム21Bと中間転写ベルト11とを離接可能としても構わない。
また、各作像部は、感光体ドラム21、帯電器22、プリントヘッド部23、現像器24、クリーナ25、シャッタ部材6を一体としてユニット化してもよい。あるいは、これらを構成部材を一体化せず、個別に設けてももちろん構わない。また、任意の組み合わせ、例えば感光体ドラム21と現像器24とを組み合わせて一つのユニットとしたり、帯電来22とクリーナ25とを組み合わせて一つのユニットとしても構わない。そしてまた、感光体ドラム21と中間転写ベルト11との離接は、前記実地形態のように、一次転写ローラ30を移動させることによって中間転写ベルト11を移動させる形態の他、感光体ドラム21を移動させる、あるいは感光体ドラム21と中間転写ベルト11の双方を移動させるようにしても構わない。
1 プリンタ(画像形成装置)
2,2Y,2M,2C,2B 作像部
6,6Y,6M,6C,6B 押圧部材(押圧ローラ)
11 中間転写ベルト(中間転写体)
21,21Y,21M,21C 感光体ドラム(静電潜像担持体)
24Y,24M,24C,24B 現像器(現像手段)
30,30Y,30M,30C,30B 一次転写ローラ(一次転写手段)
2,2Y,2M,2C,2B 作像部
6,6Y,6M,6C,6B 押圧部材(押圧ローラ)
11 中間転写ベルト(中間転写体)
21,21Y,21M,21C 感光体ドラム(静電潜像担持体)
24Y,24M,24C,24B 現像器(現像手段)
30,30Y,30M,30C,30B 一次転写ローラ(一次転写手段)
Claims (7)
- 静電潜像担持体と、静電潜像担持体上に形成された潜像をトナーで可視像化する現像手段とを備え、異なる色のトナー画像を形成する複数の作像部と、
前記各静電潜像担持体の表面に接触又は離間しながら回転する中間転写体と、
前記中間転写体を挟んで前記各静電潜像担持体と対向する位置に配置され、前記各静電潜像担持体の表面に形成されたトナー画像を前記中間転写体に転写させる一次転写手段とを有し、前記複数の作像部の1つが、ブラック色を現像するブラック用作像部である画像形成装置において、
少なくともブラック用作像部以外の静電潜像担持体と前記中間転写体とは接触位置と離間位置とに相対的に移動可能であり、
前記各静電潜像担持体と前記中間転写体とを接触させて、カラー画像を形成するフルカラーモードと、ブラック用作像部の静電潜像担持体のみを前記中間転写体に接触させ、その他の作像部の静電潜像担持体は前記中間転写体から離間させて、白黒画像を形成するモノクロモードとに切り替え可能であって、
ブラック用作像部よりも中間転写体回転方向上流側に、静電潜像担持体と中間転写体とが離間位置のときは少なくとも、前記中間転写体の外周面に接触する押圧部材を設け、前記中間転写体の回転する際の振動を抑制することを特徴とする画像形成装置。 - 前記押圧部材が円柱形状であって、前記中間転写体の回転によって従動回転する請求項1記載の画像形成装置。
- 前記押圧部材は、その幅が前記中間転写体の幅の半分よりも狭く、幅方向に所定間隔で複数個が同一軸上に設けられている請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記押圧部材が、前記中間転写体の回転方向の異なる位置に設けられた複数の軸に、複数個設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記複数の軸に設けられた複数個の押圧部材が、幅方向に重ならないように設けられている請求項4記載の画像形成装置。
- 前記押圧部材の、前記中間転写体との接触位置が、非画像形成領域であり、前記押圧部材は、前記静電潜像担持体と前記中間転写体とが接触位置のときも前記中間転写体に接触する請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
- ブラック用作像部が、中間転写体回転方向最下流に配置されている請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008119570A JP2009271163A (ja) | 2008-05-01 | 2008-05-01 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016156988A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 富士ゼロックス株式会社 | ベルト駆動装置、ベルトユニット及び画像形成装置 |
JP2016170280A (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-23 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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2008
- 2008-05-01 JP JP2008119570A patent/JP2009271163A/ja active Pending
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US10241445B2 (en) | 2015-03-12 | 2019-03-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
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