JP6065404B2 - 塗装乾燥装置 - Google Patents

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本発明は、ワークに塗装された塗料を乾燥させるための塗装乾燥装置に関し、例えば、等速ジョイントのアウター等に塗装された塗料を乾燥させるのに使用すれば好適な塗装乾燥装置に関する。
従来、ワークの乾燥装置としては、特開2009−36389号公報(特許文献1)に記載された水洗されたホイールの乾燥装置がある。この乾燥装置は、第1誘導加熱部と、第2誘導加熱部とを備え、第1誘導加熱部は、ホイールの第1端面に対向するように配置される一方、第2誘導加熱部は、ホイールの第2端面に対向するように配置されている。
上記第1誘導加熱部は、上記第2誘導加熱部に対する相対位置が変動しないようになっている。この乾燥装置は、ホイールを挟み込むように配置された第1および第2誘導加熱部によって、ホイール内により均一に渦電流を発生させるようにして、その電流に起因するジュール熱でホイールを熱して、ホイール表面の水分を効率的に蒸発させるようになっている。
特開2009−36389号公報
しかしながら、上記従来の乾燥装置では、上記第1誘導加熱部と、上記第2誘導加熱部との距離が、不変であるから、ワークが大きさや形状が多様な場合、それら多様なワークの全てに適用することができず、汎用性に乏しいという問題がある。
そこで、本発明の課題は、ワークを効率的に乾燥させることができると共に、汎用性に優れる塗装乾燥装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の塗装乾燥装置は、
塗料が塗装されたワークの周囲に部分的に配置された誘導加熱源と、
上記誘導加熱源を上記ワークに対して相対的に接離させる移動機構と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、誘導加熱源を備えて、誘導加熱(IH:induction heating)によってワークを内部から乾燥するようになっているから、熱容量が大きなワークであっても、効率的に塗料の乾燥を行うことができる。
また、本発明によれば、誘導加熱源をワークに対して相対的に接離する移動機構を備えるから、ワークの大きさや形状に基づいて誘導加熱源をワーク毎に適切な位置に移動させることができて、多様なワークの乾燥に使用できる。したがって、塗装乾燥装置の汎用性を飛躍的に向上させることができる。
また、一実施形態では、
上記ワークに対向するように配置される送風口を有する送風装置を備え、
上記誘導加熱源と、上記送風口とは、上記ワークの周囲を取り囲むように配置されている。
上記実施形態によれば、誘導加熱源が、塗料が塗装されたワークの周囲に部分的に配置され、誘導加熱源および送風口が、ワークの周囲を取り囲むように配置されるから、送風口からの風を、ワークに直接かつ効率的に衝突させることができる。したがって、誘導加熱源によって熱せられたワークの塗料から蒸発した蒸気を、送風口から吐出される風によってワークから遠方に効率的に飛散させることができるから、ワークの周辺の蒸気の蒸気圧を低くできて、ワークの塗料からの水分の蒸発を促進することができて、より迅速にワークを乾燥させることができる。
また、一実施形態では、
上記送風口から熱風が吐出する。
上記実施形態によれば、送風口から熱風が吐出するから、送風口からの風によってもワークの昇温を行うことができて、ワークをより効率的に乾燥させることができる。
また、一実施形態では
上記誘導加熱源は、
上記第1誘導加熱部と、
上記第1誘導加熱部に上記ワークを介して対向するように配置される第2誘導加熱部と
を有する。
上記実施形態によれば、誘導加熱源を構成する第1誘導加熱部および第2誘導加熱部が、ワークを介して対向配置されるから、ワークにおけるワークを取り囲む方向の熱量の付与のバラツキを抑制できて、ワークをより効率的に乾燥させることができる。
また、上記実施形態によれば、誘導加熱源を構成する第1誘導加熱部および第2誘導加熱部が、ワークを介して対向配置されるから、ワークを第1誘導加熱部と第2誘導加熱部とを結んだ線分に垂直な方向に容易に移動させることができて、ワークの搬送を容易に行うことができる。
また、一実施形態では、
上記ワークの温度を測定するための放射温度計を備え、
上記誘導加熱源と、上記放射温度計とは、上記ワークの周囲を取り囲むように配置されている。
上記実施形態によれば、誘導加熱源が、塗料が塗装されたワークの周囲に部分的に配置されて、誘導加熱源および放射温度計が、ワークの周囲を取り囲むように配置されるから、ワークの温度を監視することができて、ワークの温度が塗料にふさわしくない温度になること等を防止できる。
また、一実施形態では、
上記放射温度計からの信号に基づいて、上記塗料の温度が予め定められた温度になるように上記誘導加熱源の駆動を制御する制御手段を備える。
尚、上記定められた温度は、一点の温度であっても良く、温度範囲(上限と下限とを有する温度領域)であっても良い。
上記実施形態によれば、制御手段によって、誘導加熱源の駆動を、塗料の温度が予め定められた温度になるように制御できるから、フィードバック制御を行うことができるから、塗装温度を、塗装の劣化がおこない好適な温度に制御することができる。したがって、ワークの塗料の外観品質を優れたものにすることができる。
本発明によれば、ワークを効率的に乾燥させることができて汎用性に優れる塗装乾燥装置を実現することができる。
本発明の一実施形態の塗装乾燥装置の側面図である。 上記塗装乾燥装置の上面図である。 第1誘導加熱部、第2誘導加熱部およびワークを示す斜視図である。 本塗装乾燥装置の制御装置のブロック図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の塗装乾燥装置の側面図である。
この塗装乾燥装置は、ワークの一例としてのCVJアウター(等速ジョイントのアウター)(以下、単にワークという)70に塗装された塗料を乾燥させるようになっている。図1に示すように、この塗装乾燥装置は、誘導加熱源1と、回転テーブル2と、移動機構3と、送風装置4と、放射温度計と、制御手段としての制御装置とを備え、誘導加熱源1は、第1誘導加熱部10と、第2誘導加熱部11とを有する。
上記第1および第2誘導加熱部10,11の夫々は、後述するように、フラットコイルを有し、磁束がそのフラットコイルの巻線の軸方向の一方側である前方側のみに略生成されるようになっている。上記第1誘導加熱部10の前方側と、第2誘導加熱部11の前方側とは、一方向に対向している。
上記回転テーブル2は、円板状のワーク載置台20と、モータ21とを有し、ワーク載置台20のワーク載置面23は、円形の平面からなり、鉛直方向の上方を向いている。上記ワーク載置台20は、第1誘導加熱部10と、第2誘導加熱部11とを結ぶ線分を略垂直に二等分する箇所に存在している。上記ワーク載置台20の下方の面の中央には、モータ21の回転軸24が接続されている。上記ワーク載置台20の軸方向は、モータ21の回転軸24の軸方向に一致している。上記ワーク載置台20は、モータによって図1に矢印Aで示す方向に回転可能になっている。
上記移動機構3は、第1電動シリンダ30と、第2電動シリンダ31とを有する。図1に示すように、この塗装乾燥装置は、L字状の第1取付板50を有し、第1取付板50は、鉛直方向に延在する第1板部と、水平方向に延在する第2板部とを有する。上記第2板部は、第1板部の鉛直方向下方側の端部の後方側の表面から延在している。上記第1誘導加熱部10の後方側の面は、第1取付板50の第1板部における前方側の面にボルト90,91によって固定されている。また、上記第1電動シリンダ30の上面は、上記第2板部の鉛直方向下方側の面に固定されている。上記第1電動シリンダ30は、第1誘導加熱部10に対して相対移動不可になっている。尚、上記第2電動シリンダ31も、第1電動シリンダ30と同一の構造によって、第2取付板51を介して第2誘導加熱部11に対して相対移動不可になっている。
上記第1電動シリンダ30は、第1誘導加熱部10を、図1に矢印Bで示す第1および第2誘導加熱部10,11の対向方向である一方向上を、回転テーブル2に対して接離自在に移動させるようになっている。また、上記第2電動シリンダ31は、第2誘導加熱部11を、図1に矢印Cで示す第1および第2誘導加熱部10,11の対向方向である一方向上を、回転テーブル2に対して接離自在に移動させるようになっている。
上記第1および第2誘導加熱部10,11は、第1および第2電動シリンダ30,31によって、回転テーブル2が第1および第2誘導加熱部10,11を接続する線分の垂直二等分線上に常に位置するように、連動して移動するようになっている。
上記送風装置4は、周知のブロワーからなり、羽根車の回転運動によって空気を圧送して送風口から吐出するようになっている。図1に示すように、上記送風装置4の送風口は、鉛直方向に延在している。このようにして、鉛直方向に延在しているワーク70の塗装領域の軸方向(延在方向)の全ての存在範囲に風を吹き付けできるようにしている。
図2は、上記塗装乾燥装置の上面図である。
図2に示すように、上記送風装置4は、第1送風口41と、第2送風口42とを有し、第1送風口41は、第2誘導加熱部11に対して第2誘導加熱部11の移動方向に垂直な方向の一方側に位置する一方、第2送風口42は、第2誘導加熱部11に対して第2誘導加熱部11の移動方向に垂直な方向の他方側に位置している。上記第1送風口41および第2送風口42の夫々は、第1誘導加熱部10と第2誘導加熱部11との間に向けられ、また、ワーク70の側面に向けられている。この塗装乾燥装置は、このようにして、第1送風口41および第2送風口42からの風で蒸発した蒸気をワーク70の周辺から除去できるようになっている。また、この塗装乾燥装置は、このようにして、第1および第2誘導加熱部10,11の誘導加熱によるワーク70の乾燥と、第1誘導加熱部10と第2誘導加熱部11との隙間からの風の吹き付けによるワーク70の乾燥との同時乾燥を実現するようにしている。
また、図2に示すように、この塗装乾燥装置は、放射温度計5を備え、放射温度計5の輻射エネルギー計測方向は、第1誘導加熱部10と第2誘導加熱部11との間に向けられ、また、ワーク70の側面に向けられている。図2に示すように、第1誘導加熱部10、第2誘導加熱部11、第1送風口41、第2送風口42および放射温度計5の輻射エネルギー測定部は、ワーク70の周囲を取り囲むように、互いに間隔をおいて配置されている。
図3は、第1誘導加熱部10、第2誘導加熱部11およびワーク70を示す斜視図である。
図3に示すように、上記第1誘導加熱部10は、第2誘導加熱部11と同一である。上記第1誘導加熱部10は、フェライトコア80と、トラック状の巻線からなるフラットコイル81とを有する。上記フェライトコア80は、断面コ字状の樋形状の本体部と、三つの円筒部とを有し、各円筒部は、本体部の底における幅方向(樋の延在方向に垂直な方向)の略中央部から本体部の開口側に樋の深さ方向に突出している。上記三つの円筒部は、樋の延在方向に互いに間隔をおいて位置している。上記フェライトコア80は、本体部の延在方向の外方側(鉛直方向の上方側または下方側)から見たときにE型の形状をしている。上記フェライトコア80は、積層鋼板等のフェライトコアが形成可能な周知の材料で形成されている。
上記フラットコイル81は、上記三つの円筒部を取り囲むように上記三つの円筒部に巻き付けられた後、樹脂でモールドされ、上記三つの円筒部に取り付けられている。上記第1誘導加熱部10の円筒部の先端と、第2誘導加熱部11の円筒部の先端とは、上記円筒部の延在方向に対向している。上記第1誘導加熱部10と、第2誘導加熱部11との間には、第1誘導加熱部10および第2誘導加熱部11に挟まれるように、ワーク70が存在している。また、乾燥が行われているワーク70の軸方向は、鉛直方向に一致している。
上記フェライトコア80は、フラットコイル81の前方側以外の両側面および後方側を覆って、磁束が前方側のみに効率良く生成されるようにして、フラットコイル81の前方側に位置するワーク70の塗料の水分を蒸発できる誘導加熱を実現するようにしている。
図4は、本塗装乾燥装置の制御装置60のブロック図である。
この制御装置60は、CPUを備え、CPUは、予め記憶されたプログラムや将来的に記憶されるプログラムに基づいて、演算処理を行う。上記制御装置60は、IH制御部61と、電動シリンダ制御部62と、送風装置制御部63と、テーブル制御部64と、タイマ65とを有する。この塗装乾燥装置は、操作部8を有し、操作部8で、回転テーブル2と、第1および第2誘導加熱部10,11との距離や、塗料の乾燥温度を設定できるようになっている。
詳しくは、この塗装乾燥装置では、ユーザは、塗装を乾燥させるワークの大きさに基づいて、操作部8を用いて、回転テーブル2と、第1および第2誘導加熱部10,11との距離を入力できるようになっている。また、電動シリンダ制御部62は、操作部8からの上記距離を表す信号を受けると、回転テーブル2と、第1および第2誘導加熱部10,11との距離が、上記入力された距離になるように、電動シリンダ30,31を駆動するようになっている。この塗装乾燥装置では、このようにして、回転テーブル2上のワーク70のワーク径(ワークの径違いの複数型番)に合わせて第1および第2誘導加熱部10,11が前後方向に移動するようになっている。
また、この塗装乾燥装置では、ユーザが、塗料の乾燥温度を入力すると、放射温度計5からの温度を表す信号を受けたIH電源制御部61が、ワーク70の塗料の温度が入力温度よりも低い場合に、IH電源66に電力を供給する一方、ワーク70の塗料の温度が入力温度以上の場合に、IH電源66に電力を供給しないようになっている。このようにして、フィードバックによる自動制御を行って、ワーク70の塗料の温度が入力温度に保たれるようにしている。この塗装乾燥装置は、このようにして、塗装温度を精密に監視することにより、塗装の外観品質を良好なものにしている。
また、この塗装乾燥装置では、ユーザは、乾燥時間を入力できるようになっている。上記テーブル制御部64は、塗装の乾燥が始まると、テーブル用モータ67を駆動するようになっている一方、タイマ65による計測が、入力された乾燥時間に到達するとテーブル用モータ67を停止するようになっている。このようにして、ワーク70を回転させることにより、ワーク70の外周面に塗装された塗料をワーク70の外周面の位置の位相によらず効率良く乾燥させるようになっている。また、上記送風装置制御部63は、塗装の乾燥が始まると、送風装置4を駆動するようになっている一方、タイマ65による計測が、入力された乾燥時間に到達すると送風装置4を停止するようになっている。
上記実施形態によれば、誘導加熱源1を備えて、誘導加熱(IH:induction heating)によってワークの一例としてのワーク70を内部から乾燥するようになっているから、熱容量が大きなワーク70であっても、効率的に塗料の乾燥を行うことができる。
また、上記実施形態によれば、誘導加熱源1をワーク70に対して相対的に接離する移動機構3を備えるから、ワーク70の大きさや形状に基づいて誘導加熱源1をワーク70の型番毎に適切な位置に移動させることができて、多様なワーク70の乾燥に使用できる。したがって、塗装乾燥装置の汎用性を飛躍的に向上させることができる。
また、上記実施形態によれば、誘導加熱源1が、塗料が塗装されたワーク70の周囲に部分的に配置され、誘導加熱源1および送風口41,42が、ワーク70の周囲を取り囲むように配置されるから、送風口41,42からの風を、ワーク70に直接かつ効率的に吹き付けることができる。したがって、誘導加熱源1によって熱せられたワーク70の塗料から蒸発した蒸気を、送風口41,42から吐出される風によってワーク70から遠方に効率的に飛散させることができるから、ワーク70の周辺の蒸気の蒸気圧を低くできて、ワーク70の塗料からの水分の蒸発を促進することができて、より迅速にワーク70を乾燥させることができる。
また、上記実施形態によれば、誘導加熱源1を構成する第1誘導加熱部10および第2誘導加熱部11が、ワーク70を介して対向配置されるから、ワーク70におけるワーク70を取り囲む方向の熱量の付与のバラツキを抑制できて、ワーク70をより効率的に乾燥させることができる。
また、上記実施形態によれば、誘導加熱源1を構成する第1誘導加熱部10および第2誘導加熱部11が、ワーク70を介して対向配置されるから、ワーク70を第1誘導加熱部10と第2誘導加熱部11とを結んだ線分に垂直な方向に容易に移動させることができて、ワーク70の搬送を容易に行うことができる。
また、上記実施形態によれば、誘導加熱源1が、塗料が塗装されたワーク70の周囲に部分的に配置されて、誘導加熱源1および放射温度計5が、ワーク70の周囲を取り囲むように配置されるから、ワーク70の温度を監視することができて、ワーク70の温度が塗料にふさわしくない温度になること等を防止できる。
また、上記実施形態によれば、制御装置60によって、放射温度計5からの信号に基づいて、塗料の温度が予め定められた温度になるように誘導加熱源1の駆動を制御できて、フィードバック制御を行うことができる。したがって、塗装温度を、塗装の劣化がおこない好適な温度に制御することができて、ワーク70の塗料の外観品質を優れたものにすることができる。
以上、上記実施形態によれば、第1誘導加熱部10と、第2誘導加熱部11との間からの風で乾燥できるので、誘導加熱による乾燥と、風の吹き付けによる乾燥とを同時に行うことができて、その相乗効果で乾燥時間を大幅に短縮できる。また、第1誘導加熱部10と、第2誘導加熱部11とが可動で、エアエアギャップ距離を変えられるから、ワークであるワーク70のワーク径が変わっても、ワークと、第1および第2誘導加熱部10,11との距離を同程度にすることができて、装置の汎用性を向上することができる。
尚、上記実施形態では、第1誘導加熱部10と、第2誘導加熱部11とが連動して移動し、回転テーブル2が、第1誘導加熱部10と、第2誘導加熱部11とを結んだ線分の垂直二等分線上に常に存在するようになっていたが、この発明では、回転テーブルが、第1誘導加熱部と、第2誘導加熱部とを結んだ線分の垂直二等分線上に常に存在しない構成であっても良い。
また、上記実施形態では、第1誘導加熱部10と、第2誘導加熱部11とを、回転テーブル2を挟むように、回転テーブル2の周方向に互いに180度の位相差を有するように配置したが、この発明では、第1誘導加熱部と、第2誘導加熱部とを、回転テーブルの周方向に互いに180度以外の角度の位相差を有するように配置しても良い。
また、上記実施形態では、誘導加熱源1が、互いに間隔をおいて位置する第1誘導加熱部10と第2誘導加熱部11とからなっていたが、この発明では、誘導加熱源は、一のみの誘導加熱部からなっていても良く、また、互いに間隔をおいて位置する3以上の誘導加熱部からなっていても良い。
また、上記実施形態では、互いに間隔をおいて位置する二つの送風口41,42を有していたが、この発明では、送風口は、一つしかなくても良く、また、互いに間隔をおいて位置する三以上の送風口を有していても良い。
また、上記実施形態は、放射温度計5を有していたが、この発明は、放射温度計を有していなくても良い。
また、上記実施形態は、送風装置4を有していたが、この発明は、送風装置を有していなくても良い。
また、上記実施形態では、送風口41,42から外気温度と略同一の温度の風が吐出されるようになっていたが、この発明では、羽根車からの風の流れの下流側にヒータ等を配置して外気温度と略同一の温度の風を熱風にして、一以上存在する送風口からワークに熱風を吹き出しても良く、このようにすると、ワークをより効率的に乾燥させることができる。
また、上記実施形態では、第1誘導加熱部10と、第2誘導加熱部11とが、電動シリンダ30,31で移動可能になっていたが、この発明では、誘導加熱源は、エアシリンダ、油圧シリンダ等の電動シリンダ以外の周知の機構で、移動可能になっていても良い。
また、上記実施形態では、各誘導加熱部10,11が、一体型のフェライトコア80を有していたが、この発明では、一以上の誘導加熱部のうちの少なくとも一の誘導加熱部のフェライトコアは、複数のフェライトコアを鉛直方向(各フェライトコアのコ字状の端面の法線方向に対応)に載置して形成されても良い。例えば、図3に示す、三つの円筒部を有するフェライトコアであれば、円筒部を一つのみ有するE型のフェライトコアを鉛直方向に三つ積み上げて形成しても良く、また、円筒部を二つ有する一体側のE型のフェライトコアと、円筒部を一つのみ有するE型のフェライトコアとを、鉛直方向に積み上げて形成しても良い。
また、上記実施形態では、各誘導加熱部10,11のフェライトコア80は、円筒部を三つ有していたが、この発明では、一以上の誘導加熱部のうちの少なくとも一の誘導加熱部のフェライトコアは、1、2または4以上の円筒部を有していても良い。また、この場合、例えば、円筒部を一つのみ有するE型のフェライトコアを鉛直方向(各フェライトコアのコ字状の端面の法線方向に対応)に1、2または4以上積み上げることにより、1、2または4以上の円筒部を有するフェライトコアを作成することができるが、このようにすると、ワークのサイズに合わせて、効率的に昇温できてエネルギー損失が少ないフェライトコアを簡易に形成できて、好ましい。
また、上記実施形態において、ワークを、例えば、第1誘導加熱部と第2誘導加熱部とを結んだ線分を二等分する位置等の所定の位置に配置する方法としては、ワークを載置する回転テーブルを、電動シリンダ等の進退機構で移動可能にして、ワークを載置した回転テーブルを、所定の位置に移動する方法がある。
また、第1誘導加熱部と第2誘導加熱部とを結んだ線分を二等分する位置等の所定の位置に移動不可に固定されている回転テーブル上に、塗装工程等の乾燥工程とは別の工程が終了したワークを、爪またはコレットによってチャック本体に締め付けて固定した後、ワークを、第1誘導加熱部と第2誘導加熱部とを結んだ線分を二等分する位置等の所定の位置に移動不可に固定されている回転テーブル上に載置し、その後、ワークを、爪またはコレットから開放する方法がある。
また、鉛直方向の上方を向いたベルト上に載置したワークを、ベルトを移動させることにより所定の位置に配置する方法がある。また、ワークを、第1誘導加熱部と第2誘導加熱部とを結んだ線分を二等分する位置等の所定の位置に移動不可に固定されている回転テーブル上に、人によって載置する方法がある。
また、上記実施形態において、入力できる温度は、一点の温度であっても良く、温度範囲(上限と下限とを有する温度領域)であっても良い。
また、上記実施形態では、ワークが、渦電流が流れる部分が金属の等速ジョイントのアウターであったが、この発明では、ワークは、渦電流が流れる部分が金属等の導電性を有する材料からなる製品であれば、等速ジョイントのアウターに限らず如何なる製品であっても良い。
1 誘導加熱源
3 移動機構
4 送風装置
10 第1誘導加熱部
11 第2誘導加熱部
30 第1電動シリンダ
31 第2電動シリンダ
41 第1送風口
42 第2送風口
60 制御装置
70 ワーク

Claims (5)

  1. 塗料が塗装されたワークの周囲に部分的に配置された誘導加熱源と、
    上記誘導加熱源を上記ワークに対して相対的に接離させる移動機構と、
    上記ワークに直接対向するように配置される送風口を有する送風装置を備え
    上記誘導加熱源は、
    第1誘導加熱部と、
    上記第1誘導加熱部に上記ワークを介して対向するように配置される第2誘導加熱部とを有し、
    上記第1誘導加熱部および上記第2誘導加熱部の少なくとも一方において、フェライトコアと、巻線からなるフラットコイルとを有し、
    上記フェライトコアは、断面コ字状の樋形状の本体部と、円筒部とを有し、
    上記円筒部は、上記本体部の底における幅方向の略中央部から上記本体部の開口側に樋の深さ方向に突出しており、
    上記フラットコイルは、上記本体部の開口が上記ワークに向いている上記フェライトコアの上記円筒部に巻き付けられて上記本体部に固定されていることを特徴とする塗装乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の塗装乾燥装置において、
    上記送風口から熱風が吐出することを特徴とする塗装乾燥装置。
  3. 請求項1または2に記載の塗装乾燥装置において、
    記ワークの周囲に配置される上記第1および第2の誘導加熱部を結ぶ線分を二等分する箇所に設けられた円板状のワーク載置台と、
    上記ワーク載置台の下方面の中央に回転軸で接続されたモーターと、
    を有する回転テーブルを備えたことを特徴とする塗装乾燥装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の塗装乾燥装置において、
    上記ワークの温度を測定するための放射温度計を備え、
    上記誘導加熱源と、上記放射温度計とは、上記ワークの周囲を取り囲むように配置され
    ていることを特徴とする塗装乾燥装置。
  5. 請求項に記載の塗装乾燥装置において、
    上記放射温度計からの信号に基づいて、上記塗料の温度が予め定められた温度になるように上記誘導加熱源の駆動を制御する制御手段を備えることを特徴とする塗装乾燥装置。
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