JPH08332434A - 塗装乾燥装置及び塗装乾燥方法 - Google Patents

塗装乾燥装置及び塗装乾燥方法

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JPH08332434A
JPH08332434A JP14333295A JP14333295A JPH08332434A JP H08332434 A JPH08332434 A JP H08332434A JP 14333295 A JP14333295 A JP 14333295A JP 14333295 A JP14333295 A JP 14333295A JP H08332434 A JPH08332434 A JP H08332434A
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JP
Japan
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coating
drying
paint
coated
compressor
Prior art date
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Pending
Application number
JP14333295A
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English (en)
Inventor
Takashi Takeshita
隆 竹下
Mitsuru Ishikawa
充 石川
Akinori Higashide
明典 東出
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗料の塗膜品質を維持しつつ、短時間で塗料の
乾燥を行うことができる塗装乾燥装置を提供すること。 【構成】圧縮機Wに塗装された塗膜を乾燥させる塗装乾
燥装置10において、圧縮機Wに塗装された上記塗料を
加熱する熱風により加熱するエア装置12と、上記塗料
に吸収される波長領域の赤外線を圧縮機Wに向けて照射
する赤外線ヒータ装置13と、圧縮機Wを高周波誘導に
より加熱する高周波誘導加熱装置14とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属材製の被塗装物に
塗装された塗膜を効率よく乾燥させる塗装乾燥装置及び
塗装乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にワーク(被塗装物)に塗装を行
う場合には、ワークの表面を処理し、仕上げを良好にす
るために行う前処理工程、塗料をワーク表面に塗布する
塗装工程、乾燥炉内で塗装された塗料を乾燥させる塗装
乾燥工程を行っている。なお、各工程を行う前処理装
置、塗装装置、塗装乾燥装置は、ワークの大きさに合わ
せて設計・選択されている。
【0003】一方、塗装を行う各工程のうち塗装乾燥工
程においては、塗装乾燥装置によって熱風を塗料表面に
当てて塗料を加熱することにより乾燥させる熱風循環エ
ア方式が一般的に用いられている。すなわち、熱風によ
り塗料表面を加熱すると、塗料表面側から塗料深部側へ
熱が伝わることにより次第に塗料深部が加熱され最終的
に塗料全体が乾燥する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の塗装乾
燥装置にあっては、次のような問題があった。すなわ
ち、厚肉部を有するワークを乾燥させる場合において、
厚肉部では薄肉部に比べて熱容量が大きいため、厚肉部
に塗布された塗料の塗膜深部の温度が上昇しにくく、必
要な乾燥時間が長くなる傾向があった。
【0005】例えば、図7の(a),(b)は、乾燥炉
内の熱風温度をt1として一定時間経過後のワークの薄
肉部Qa及び厚肉部Qbに塗布された塗料Rの温度分布
を示したグラフである。これらの温度分布からもわかる
ように塗料表面温度は共にt2であるが、塗料深部温度
はそれぞれt3及びt3′となり、厚肉部Qbに塗布さ
れた塗料深部の温度は薄肉部Qaに塗布された塗料深部
の温度に比べて低くなる。また、図7の(c)は薄肉部
Qaと厚肉部Qbに塗布された塗料深部における乾燥開
始から乾燥終了までの温度変化を示す図である。この図
からもわかるように厚肉部Qbに塗布された塗料深部で
はあまり温度が上昇せず、乾燥時間に必要な時間が長く
なるという問題があった。
【0006】一方、厚肉部Qbに塗布された塗料深部温
度t3′の温度上昇を早め、短時間で乾燥させようとす
ると、熱風の温度t1をより高温に設定する必要があっ
た。しかしながら、極端に熱風の温度t1を高めると、
塗料表面温度t2が高くなりすぎ、塗料に含まれる溶剤
の発泡(わき)やピンホールが発生する虞があった。こ
のため、塗料の塗膜品質を良好に維持できないという問
題があった。そこで本発明は、塗料の塗膜品質を維持し
つつ、短時間で塗料の乾燥を行うことができる塗装乾燥
装置及び塗装乾燥方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明は、金属材
製の被塗装物に塗装された塗膜を乾燥させる塗装乾燥装
置において、上記被塗装物に塗装された上記塗料を熱風
により加熱するエア装置と、上記塗料に吸収される波長
領域の近赤外線又は中赤外線を上記被塗装物に向けて照
射する赤外線ヒータ装置と、上記被塗装物を高周波誘導
により加熱する高周波誘導加熱装置とを備えるようにし
た。
【0008】請求項2に記載された発明では、請求項1
に記載された発明において、上記高周波誘導加熱装置に
おける上記高周波誘導の周波数は20kHz以上である
ことをが好ましい。
【0009】請求項3に記載された発明は、金属材製の
被塗装物に塗装された塗膜を乾燥させる塗装乾燥方法に
おいて、上記被塗装物に塗装された上記塗料を熱風によ
り加熱するとともに、上記塗料に吸収される波長領域の
近赤外線又は中赤外線を上記被塗装物に向けて照射し加
熱することによって上記塗料を乾燥させる第1乾燥工程
と、上記被塗装物を高周波誘導により加熱し上記被塗装
物からの伝熱によって上記塗料を乾燥させる第2乾燥工
程とを備えるようにした。
【0010】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。すなわち、請求項1に記載された発明では、金属材
製の被塗装物に塗装された塗膜を乾燥させる塗装乾燥装
置において、エア装置の熱風により被塗装物に塗装され
た塗料を表面側から加熱し、赤外線ヒータ装置により塗
料に吸収される波長領域の近赤外線又は中赤外線によっ
て塗料全体を加熱し、高周波誘導加熱装置により被塗装
物を高周波誘導により加熱することによって塗料深部の
温度を塗料表面の温度を過度に高めることなく上昇させ
ることができるので、塗膜品質を維持するとともに、塗
料を短時間で乾燥させることができる。
【0011】請求項2に記載された発明では、高周波誘
導加熱装置における高周波誘導の周波数が20kHz以
上であるので、人間の可聴範囲よりも高くなり、乾燥工
程において騒音の問題が発生しない。
【0012】請求項3に記載された発明では、金属材製
の被塗装物に塗装された塗膜を乾燥させる塗装乾燥方法
において、熱風により被塗装物に塗装された塗料を表面
側から加熱するとともに、塗料に吸収される波長領域の
近赤外線又は中赤外線によって塗料全体を加熱し、塗料
の表面側及び全体を加熱した後、被塗装物を高周波誘導
により加熱し被塗装物からの伝熱によって塗料深部を加
熱することによって、塗料深部の温度を塗料表面の温度
を過度に高めることなく上昇させることができるので、
塗膜品質を維持するとともに、塗料を短時間で乾燥させ
ることができる。
【0013】
【実施例】図1の(a),(b)は本発明の第1実施例
に係る塗装乾燥装置10を示す図である。なお、図2は
圧縮機Wを示す図である。塗装乾燥装置10はバッチ炉
として形成されている。塗装乾燥装置10は、圧縮機W
を収容する炉体11と、熱風を発生し、炉体11内部を
循環させるエア装置12と、赤外線を照射する赤外線ヒ
ータ装置13と、高周波誘導加熱装置14とを備えてい
る。なお、図1(a),(b)中Wは金属材製の圧縮機
(ワーク)、Waは圧縮機本体を示している。圧縮機W
の外面には前工程において塗料が塗布されている。圧縮
機本体Wa内部には図2に示すようにモータ部のステー
タコアWbが配置されているため、他の部分に比べて熱
容量が大きい。
【0014】炉体11は、この炉体11前面に設けられ
たドア11aと、圧縮機Wを炉体11内部に出し入れす
るワーク搬送機構11bとを備えている。図1(b)中
二点鎖線Mはワーク搬送装置11bにより圧縮機Wを炉
体11外部に出した状態を示している。
【0015】エア装置12は、炉体11内の相対向する
側壁面にそれぞれ循環エア出口12a及び循環エア入口
12bを備えている。なお、図1(b)中12cは循環
ダクト、12dはヒータ、12eは循環ファンを示して
いる。エア装置12は、循環ファン12eを駆動し、ヒ
ータ12dを加熱することにより一定温度の熱風を循環
エア出口12aから循環エア入口12bに向けて循環さ
せる機能を有している。この熱風の循環により炉体11
内部を高温雰囲気中に保つことが可能である。
【0016】赤外線ヒータ装置13は、円柱状に形成さ
れた複数のヒータ本体13aが循環エア出口12a及び
循環エア入口12bに配置されている。ヒータ本体13
aは、塗料に吸収される波長領域の赤外線を圧縮機Wに
向けて照射する機能を有している。なお、赤外線の波長
は塗膜に対し透過又は吸収される域(1.5〜2.5μ
m)であり、近・中赤外線である。
【0017】高周波誘導加熱装置14は、高周波発生部
14aと、この高周波発生部14aにより発生した高周
波を圧縮機本体Waに誘導するU字型の加熱コイル14
bとを備えている。加熱コイル14bは格子状に組まれ
た複数の棒状部材からなり、上述したエア装置12によ
る熱風及び赤外線ヒータ装置13による赤外線が容易に
通過できるように形成されている。また、高周波発生部
14aで発生させる高周波の周波数は28kHz前後に
設定されている。
【0018】このように構成された塗装乾燥装置10で
は、次のようにして塗装の乾燥を行う。すなわち、炉体
11のドア11aを開き、前工程で塗料が塗布された圧
縮機Wをワーク搬送装置11bによって、炉体11内部
に収容する。次に、ドア11aを閉じ、エア装置12、
赤外線ヒータ装置13及び高周波誘導加熱装置14を作
動させる。
【0019】なお、図3の(a)は圧縮機Wに塗布され
た塗料を加熱する原理を説明する図であって、図3の
(a)中Rは塗料、Raは塗料表面、Rbは塗料中間
部、Rcは塗料深部を示している。また、実線矢印Hは
熱風、実線矢印Iは赤外線、破線矢印Jは高周波誘導を
示している。さらに、この図において×印は上記熱風、
赤外線、高周波誘導により直接加熱された部分を示して
いる。
【0020】エア装置12により循環エア出口12aか
ら循環エア入口12bに向けて熱風が循環する。熱風は
図3の(a)中矢印Hに示すように圧縮機Wに塗布され
た塗料表面Raに当たり、塗料表面Raの温度が上昇
し、乾燥し始める。一方、塗料R全体は塗料表面Ra側
からの伝熱と、図3の(a)中矢印Iに示すように赤外
線ヒータ装置13から照射された赤外線を透過又は吸収
することにより加熱され、乾燥し始める。さらに、圧縮
機Wの圧縮機本体Waにおいては高周波誘導加熱装置1
4の加熱コイル14bに囲まれているため図3の(a)
中矢印Jに示すように高周波により誘導され加熱する。
このため、圧縮機本体Waからの伝熱により塗料深部R
cが加熱され、乾燥し始める。なお、高周波誘導加熱装
置14の出力周波数は28kHz前後なので作業者の可
聴範囲を外れ、作業者に悪影響を及ぼさない。
【0021】このようにして熱風Hにより主に塗料表面
Raを加熱し、赤外線Iによって塗料表面Ra,中間部
Rb,塗料深部Rcを加熱し、高周波誘導Jによって間
接的に塗料深部Rcを加熱することにより、所定時間が
経過した後、図3の(b)に示すように塗料Rの深さ位
置による温度差がなくなる。
【0022】所定時間経過後にエア装置12、赤外線ヒ
ータ装置13及び高周波誘導加熱装置14の作動を停止
する。上述したように本第1実施例の塗料乾燥装置にお
いては、熱容量の大きいステータコアWbを有する圧縮
機本体Waの外面に塗布された塗料Rであっても、圧縮
機本体Waを高周波誘導加熱装置14によって加熱する
ことにより塗料深部Rcを加熱することができ、塗料R
の深さ位置による温度差を最小限に抑えることができ
る。すなわち、図4に示すように、厚肉部における塗料
深部Rcの温度t3′が薄肉部における塗料深部の温度
t3と若干の時間差で上昇させることができる。このた
め、厚肉部である圧縮機本体Waの外面に塗布された塗
料深部Rcであっても十分に加熱することができるため
乾燥時間を短縮することができる。したがって、従来の
ように乾燥時間の促進のために循環エアの温度を過度に
高温としたことによる塗膜表面の不良発生を防止するこ
とが可能となり、塗膜品質を維持することができる。
【0023】図5の(a),(b)は本発明の第2実施
例に係る塗装乾燥装置20を示す図である。また、図6
の(a),(b)は塗装乾燥装置の要部を示す図であ
る。塗装乾燥装置20は連続炉として形成されている。
塗装乾燥装置20は、炉体21と、この炉体21内部に
配置されたエア装置22及び赤外線ヒータ装置23と、
炉体21の出口外部に配置された高周波誘導加熱装置2
4と、圧縮機Wを搬送するオーバーヘッドコンベア25
とを備えている。
【0024】炉体21はトンネル状に形成されている。
なお、図5の(a),(b)中21aは底面、21bは
天井面、21c及び21dは内側壁面を示している。エ
ア装置22は、炉体21内の底面に配置された循環エア
出口22aと、炉体11内の天井面に配置された循環エ
ア入口22bとを備えている。なお、図5中22cは循
環ダクト、22dはヒータと循環ファンが収容された熱
風発生部を示している。エア装置22は、熱風発生部2
2dから一定温度の熱風を循環エア出口22aから循環
エア入口22bに向けて循環させる機能を有している。
この熱風の循環により炉体21内部は高温雰囲気中に保
たれる。
【0025】赤外線ヒータ装置23は、板状に形成され
た複数のヒータ本体23aから構成されており、これら
ヒータ本体23aは炉体21の天井面21b及び内側壁
面21c,21dに配置されている。なお、ヒータ本体
23aから照射される赤外線の波長は塗料に吸収される
波長領域(1.5〜2.5μm)が選択される。
【0026】高周波誘導加熱装置24は、高周波を発生
する高周波発生部24aと、後述する加熱コイル24f
を図5(a)中矢印Z方向に沿って往復動可能に支持す
る加熱コイルリフタ24bと、加熱コイルリフタ24b
を駆動する駆動部24cと、加熱コイルリフタ24b及
び駆動部24cを図5(a)中矢印X方向に沿って往復
動可能に支持するガイド24dと、加熱コイルリフタ2
4b及び駆動部24cをガイド24dに沿って駆動する
制御モータ24eと、高周波発生部24aにより発生し
た高周波を圧縮機Wに誘導するU字型の加熱コイル24
fとを備えている。
【0027】オーバーヘッドコンベア25は、炉体11
内部を通過するように配置されており、図5(a)中矢
印X1方向に一定速度で進行している。なお、図5中2
5aは圧縮機Wを吊り下げて支持する吊り下げハンガを
示している。
【0028】このように構成された塗装乾燥装置20で
は、次のようにして塗装の乾燥を行う。この塗装乾燥装
置20では、乾燥を塗料表面Ra側を主に乾燥させる
「第1乾燥工程」と塗料深部Rc側を主に乾燥させる
「第2乾燥工程」とに分けて行う。
【0029】最初に「第1乾燥工程」では、前工程で塗
料が塗布された圧縮機Wをオーバーヘッドコンベア25
の吊り下げハンガ25aによって吊り下げ、図5の
(a)中矢印X1方向に搬送し、炉体21内部に導入す
る。一方、エア装置22を作動させて循環エア出口22
aから循環エア入口22bに向けて熱風を循環させると
ともに、赤外線ヒータ装置23を作動させ、ヒータ本体
23aから赤外線を照射する。
【0030】炉体21内部に導入された圧縮機Wは上述
した第1実施例と同様に熱風により塗料Rが塗料表面R
a側が加熱されるとともに、赤外線により塗料R全体が
均一に加熱される。そして、所定時間経過後にオーバー
ヘッドコンベア25により炉体21から搬出され、「第
1乾燥工程」を終了する。この工程においては塗料表面
側が主に温度上昇する。
【0031】続いて「第2乾燥工程」では、予め加熱コ
イルリフタ24bを図5の(b)に示す位置に待機させ
る。圧縮機Wが加熱コイルリフタ24bの真上に到達し
た時点で、制御モータ24eを作動させ、図5の(a)
中矢印X1方向に加熱コイルリフタ24b及び駆動部2
4cをガイド24dに沿ってオーバーヘッドコンベア2
5の搬送速度と同期させて移動させる。さらに、駆動部
24cにより加熱コイル24fを図6中矢印Z1方向に
移動させ、圧縮機Wを囲む位置に位置決めする。高周波
発生部24aにより、28kHz前後の高周波を発生さ
せ、加熱コイル24fにより圧縮機Wを高周波誘導によ
り加熱する。このため、圧縮機Wからの伝熱により塗料
深部Rcが加熱され、乾燥する。
【0032】なお、加熱コイルリフタ24b及び駆動部
24cがガイド24dの図5の(a)中右端に達した時
点で高周波発生部24aによる高周波の発生を停止する
とともに、駆動部24cにより加熱コイル24f図6中
矢印Z2方向に移動させ、「第2乾燥工程」を終了す
る。
【0033】このようにして「第1乾燥工程」において
熱風Hにより主に塗料表面Raを加熱し、赤外線Iによ
って塗料表面Ra,中間部Rb,塗料深部Rcを加熱
し、「第2乾燥工程」において高周波誘導Jによって間
接的に塗料深部Rcを加熱することにより、塗料Rの深
さ位置による加熱の過不足の発生を防止することができ
る。
【0034】したがって、本第2実施例の塗料乾燥装置
においては、第1実施例と同様の効果が得られる。な
お、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であ
るのは勿論である。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載された発明では、金属材
製の被塗装物も塗装された塗膜を乾燥させる塗装乾燥装
置において、エア装置の熱風により被塗装物に塗装され
た塗料を表面側から加熱し、赤外線ヒータ装置により塗
料に吸収される波長領域の近赤外線又は中赤外線によっ
て塗料全体を加熱し、高周波誘導加熱装置により被塗装
物を高周波誘導により加熱することによって塗料深部の
温度を塗料表面の温度を過度に高めることなく上昇させ
ることができるので、塗膜品質を維持するとともに、塗
料を短時間で乾燥させることが可能となる。
【0036】請求項2に記載された発明では、高周波誘
導加熱装置における高周波誘導の周波数が20kHz以
上であるので、人間の可聴範囲よりも高くなり、乾燥工
程において騒音の発生を防止することが可能となる。
【0037】請求項3に記載された発明では、金属材製
の被塗装物に塗装された塗膜を乾燥させる塗装乾燥方法
において、熱風により被塗装物に塗装された塗料を表面
側から加熱するとともに、塗料に吸収される波長領域の
近赤外線又は中赤外線によって塗料全体を加熱し、塗料
の表面側及び全体を加熱した後、被塗装物を高周波誘導
により加熱し被塗装物からの伝熱によって塗料深部を加
熱することによって、塗料深部の温度を塗料表面の温度
を過度に高めることなく上昇させることができるので、
塗膜品質を維持するとともに、塗料を短時間で乾燥させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る塗装乾燥装置を示す
図であって、(a)は縦断面図、(b)は平面図。
【図2】同装置に収容された圧縮機を一部切欠して示す
側面図。
【図3】同装置における加熱原理を示す説明図。
【図4】同装置に収容された圧縮機の温度状態を示す
図。
【図5】本発明の第2実施例に係る塗装乾燥装置を示す
図であって、(a)は一部を切欠して示す側面図、
(b)は(a)におけるA−A線に示す箇所で切断し矢
印方向に見た断面図。
【図6】同装置に組み込まれた高周波誘導加熱装置の要
部を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面
図。
【図7】従来の塗装乾燥装置に収容された圧縮機の温度
状態を示す図であって、(a)は厚肉部の温度分布のグ
ラフ、(b)は薄肉部の温度分布のグラフ、(c)は圧
縮機表面の温度分布のグラフ。
【符号の説明】
10,20…塗装乾燥装置 11,21…炉体 12,22…エア装置 13,23…赤外線
ヒータ装置 14,24…高周波誘導加熱装置 14a,24a…高
周波発生部 14b,24f…加熱コイル 25…オーバーヘッ
ドコンベア W…圧縮機 Wa…圧縮機本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F27B 9/12 F27B 9/12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属材製の被塗装物に塗装された塗膜を乾
    燥させる塗装乾燥装置において、 上記被塗装物に塗装された上記塗料を熱風により加熱す
    るエア装置と、 上記塗料に吸収される波長領域の近赤外線又は中赤外線
    を上記被塗装物に向けて照射する赤外線ヒータ装置と、 上記被塗装物を高周波誘導により加熱する高周波誘導加
    熱装置とを備えていることを特徴とする塗装乾燥装置。
  2. 【請求項2】上記高周波誘導加熱装置における上記高周
    波誘導の周波数は20kHz以上であることを特徴とす
    る請求項1に記載の塗装乾燥装置。
  3. 【請求項3】金属材製の被塗装物に塗装された塗膜を乾
    燥させる塗装乾燥方法において、 上記被塗装物に塗装された上記塗料を熱風により加熱す
    るとともに、上記塗料に吸収される波長領域の近赤外線
    又は中赤外線を上記被塗装物に向けて照射し加熱するこ
    とによって上記塗料を乾燥させる第1乾燥工程と、 上記被塗装物を高周波誘導により加熱し上記被塗装物か
    らの伝熱によって上記塗料を乾燥させる第2乾燥工程と
    を備えていることを特徴とする特徴とする塗装乾燥方
    法。
JP14333295A 1995-06-09 1995-06-09 塗装乾燥装置及び塗装乾燥方法 Pending JPH08332434A (ja)

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