JP6064714B2 - 歪補償装置及び歪補償方法 - Google Patents

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Description

本発明は、歪補償装置及び歪補償方法に関する。
近年、無線通信の高速化に伴い、送信信号の広帯域化と高ダイナミックレンジ化が進んでいる。このような状況下で、信号品質の劣化を最小限に抑えるために、送信信号を増幅する増幅器に高い線形性が要求されている。また同時に、消費電力の観点から、高い電力変換効率で動作する増幅器のニーズが高まっている。
ここで、線形性と電力変換効率とは相反関係にある。例えば、飽和電力からバックオフした線形領域で増幅器を動作させることで、帯域外歪の発生を小さくすることができる。しかし、線形領域では、電力変換効率が低下し、増幅器の消費電力が増加する。そこで、線形性と電力変換効率とを両立させるために、電力変換効率の高い非線形領域で増幅器を動作させ、その際に発生する非線形歪を補償する歪補償装置を使用して線形性を維持することが行われている。
歪補償装置で用いられる歪補償の一つであるプリディストーション(以下「PD」と呼ぶことがある)方式では、増幅器の非線形歪の逆特性を有する歪補償係数を送信信号に予め乗算することで増幅器の出力の線形性を高める。例えば、PD方式の歪補償装置として、複数の歪補償係数が格納された歪補償テーブルを有し、送信信号の電力、つまり、増幅器への入力電力に応じたアドレスを歪補償テーブルに指定して歪補償テーブルから歪補償係数を読み出すものがある。歪補償テーブルに格納された歪補償係数は、増幅器への入力信号と増幅器からの出力信号との誤差が最小になるように逐次更新される。
ここで、増幅器への入力電力のうち、0付近の小さい電力及び非線形領域の大きい電力の発生確率は小さいため、入力電力に応じて生成されるアドレスの発生頻度は、入力電力が小さい領域及び大きい領域で小さくなる。このように発生頻度が小さいアドレスが存在すると、そのアドレスに対応する歪補償係数の更新頻度が小さくなる。このため、歪補償テーブルにおいて小さいアドレス及び大きいアドレスにそれぞれ対応する歪補償係数は、最適な値に収束するまでに長時間を要してしまう。
これに対し、先行技術として、アドレスの発生頻度を計測し、各アドレスの発生頻度が均一になるようにアドレス変換を行うものがある。
特開2003−347944号公報
しかし、上記の先行技術のように各アドレスの発生頻度を均一になるようにした場合、入力電力が大きい領域では、同一の歪補償係数に対して多くのアドレスが割り当てられることがある。このため、ある値以上の電力を有する送信信号がすべて同一の歪補償係数により補償されることになり、その結果、入力電力が大きい領域において歪補償特性が劣化することがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、歪補償特性を良好に保ちつつ歪補償係数の収束を早めることができる歪補償装置及び歪補償方法を提供することを目的とする。
開示の態様では、送信信号の電力を増幅する増幅器の非線形歪を補償する歪補償装置は、歪補償係数に対応する互いに異なるアドレスが設定された第1テーブル及び第2テーブルを有する。第1テーブルの第1アドレスに対応する電力範囲または振幅範囲の一部と、第2テーブルの第2アドレスに対応する電力範囲または振幅範囲の一部とが互いにオーバラップする。歪補償装置は、1つの電力値または1つの振幅値に対し、前記第1アドレスの歪補償係数及び前記第2アドレスの歪補償係数の双方を同時に更新する。
開示の態様によれば、歪補償特性を良好に保ちつつ歪補償係数の収束を早めることができる。
図1は、実施例1の無線送信装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、実施例1の歪補償装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、実施例1の歪補償装置の処理動作の説明に供する図である。 図4は、実施例1の歪補償装置の処理動作の説明に供する図である。 図5は、実施例2の歪補償装置の構成例を示すブロック図である。 図6は、実施例2の重み付け部の処理動作の説明に供する図である。 図7は、実施例3の歪補償装置の構成例を示すブロック図である。 図8は、実施例3の歪補償装置の処理動作の説明に供する図である。 図9は、実施例4の歪補償装置の構成例を示すブロック図である。 図10は、実施例4の歪補償装置の処理動作の説明に供する図である。 図11は、歪補償装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する歪補償装置及び歪補償方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本願の開示する歪補償装置及び歪補償方法が限定されるものではない。また、各実施例において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[実施例1]
<無線送信装置の構成例>
図1は、実施例1の無線送信装置の構成例を示すブロック図である。図1において、無線送信装置10は、歪補償装置100と、DAC(Digital to Analog Converter)11と、LPF(Low-Pass Filter)12とを有する。また、無線送信装置10は、直交変調器13と、ローカル信号発生器14と、増幅器(PA:Power Amplifier)15と、カプラ16と、アンテナ17とを有する。また、無線送信装置10は、除算器(1/G)21と、直交復調器22と、LPF23と、ADC(Analog to Digital Converter)24とを有する。このように、歪補償装置100は、増幅器15とともに、無線送信装置10に備えられるものである。
歪補償装置100は、増幅器15の非線形歪を補償するものである。歪補償装置100は、歪補償装置100にフィードバックされる信号yを用いて、ベースバンド信号である送信信号xに対してPD方式の歪補償を行い、歪補償後の信号uをDAC11に出力する。歪補償装置100の詳細は後述する。
DAC11は、デジタルのベースバンド信号をアナログのベースバンド信号に変換し、変換後のベースバンド信号をLPF12に出力する。
LPF12は、ベースバンド信号の高周波成分を除去し、低周波成分のみを有するベースバンド信号を直交変調器13に出力する。
ローカル信号発生器14は、所定の周波数を有するローカル信号を発生し、発生したローカル信号を直交変調器13及び直交復調器22に出力する。
直交変調器13は、ベースバンド信号のうちのI信号にローカル信号を乗算し、ベースバンド信号のうちのQ信号に、ローカル信号をπ/2だけ移相させた信号を乗算する。そして、直交変調器13は、それぞれの乗算結果を加算することで直交変調を行い、変調後の信号を増幅器15に出力する。
増幅器15は、変調後の信号の電力を増幅し、電力増幅後の信号をカプラ16に出力する。
カプラ16は、電力増幅後の信号を、アンテナ17と、除算器21との双方に分岐する。これにより、増幅器11から出力された信号が歪補償装置100にフィードバックされる。
アンテナ17は、電力増幅後の信号を送信する。
除算器21は、電力増幅後の信号を、増幅器15の線形利得Gで除算し、除算後の信号を直交復調器22に出力する。よって、増幅器15が線形領域で動作している場合は、理想的には、除算器21での除算後の信号は、増幅器15に入力される信号に等しくなる。
直交復調器22は、除算器21から入力される信号に対し、互いに位相がπ/2だけ異なるローカル信号を乗算して直交復調を行う。直交復調器22は、直交復調により得られたI信号及びQ信号を含むベースバンド信号をLPF23に出力する。
LPF23は、ベースバンド信号の高周波成分を除去し、低周波成分のみを有するベースバンド信号をADC24に出力する。
ADC24は、アナログのベースバンド信号をデジタルのベースバンド信号に変換し、変換後のベースバンド信号をフィードバック信号yとして歪補償装置100に出力する。
<歪補償装置の構成例>
図2は、実施例1の歪補償装置の構成例を示すブロック図である。図2に示す歪補償装置100−1は、図1に示す歪補償装置100に相当する。また、歪補償装置100−1は、インダイレクト・ラーニング方式の歪補償装置である。図2において、歪補償装置100−1は、電力検出部101と、アドレス生成部102と、歪補償テーブルA,Bと、選択部103と、乗算器104とを有する。また、歪補償装置100−1は、電力検出部111と、アドレス生成部112,115と、トレーニングテーブルA,Bと、乗算器113,116と、減算器114,117と、係数更新部118と、コピー部119とを有する。
電力検出部101は、送信信号xの電力を検出し、検出した電力を示す信号をアドレス生成部102に出力する。
アドレス生成部102は、電力検出部101で検出された電力に応じたアドレスを生成する。そして、アドレス生成部102は、生成したアドレスを歪補償テーブルA,Bに指定し、そのアドレスに対応する歪補償係数を歪補償テーブルA,Bから読み出して選択部103に出力する。また、アドレス生成部102は、生成したアドレスを選択部103に出力する。アドレス生成の詳細は後述する。
歪補償テーブルA,Bには、複数のアドレスと、それら複数のアドレスのそれぞれに対応する歪補償係数が格納される。但し、歪補償テーブルAと歪補償テーブルBとの間では、同一の電力に対して互いに異なるアドレスが設定される。また、歪補償テーブルA,Bは、トレーニングテーブルA,Bをコピーしたものである。歪補償テーブルA,Bの詳細は後述する。
選択部103は、アドレス生成部102から入力されたアドレスに従って、歪補償テーブルA,Bのうち、歪補償に用いるテーブルを選択する。すなわち、選択部103は、アドレス生成部102から入力されたアドレスに従って、歪補償テーブルA,Bから出力される歪補償係数のうち何れか一方を選択する。そして、選択部103は、選択した歪補償係数を乗算器104に出力する。
乗算器104は、送信信号xに歪補償係数を乗算することにより送信信号xに対する歪補償を行い、歪補償後の信号uを、DAC11(図1)、減算器114,117に出力する。
ADC24(図1)からの信号yは、電力検出部111及び乗算器113,116に入力される。
電力検出部111は、信号yの電力を検出し、検出した電力を示す信号をアドレス生成部112,115に出力する。
アドレス生成部112は、電力検出部111で検出された電力に応じたアドレスを生成する。そして、アドレス生成部112は、生成したアドレスをトレーニングテーブルAに指定し、そのアドレスに対応する歪補償係数をトレーニングテーブルAから読み出して乗算器113に出力する。トレーニングテーブルAに指定されたアドレスは、トレーニングテーブルAでの読み出しアドレス及び書き込みアドレスとなる。一方で、アドレス生成部115は、電力検出部111で検出された電力に応じたアドレスを生成する。そして、アドレス生成部115は、生成したアドレスをトレーニングテーブルBに指定し、そのアドレスに対応する歪補償係数をトレーニングテーブルBから読み出して乗算器116に出力する。トレーニングテーブルBに指定されたアドレスは、トレーニングテーブルBでの読み出しアドレス及び書き込みアドレスとなる。但し、アドレス生成部112とアドレス生成部115との間では、同一の電力に対して互いに異なるアドレスが生成される。アドレス生成の詳細は後述する。
トレーニングテーブルA,Bには、複数のアドレスと、それら複数のアドレスのそれぞれに対応する歪補償係数が格納される。但し、トレーニングテーブルAとトレーニングテーブルBとの間では、歪補償テーブルA,Bと同様に、同一の電力に対して互いに異なるアドレスが設定される。トレーニングテーブルA,Bの詳細は後述する。
乗算器113は、信号yにトレーニングテーブルAから入力される歪補償係数を乗算し、歪補償係数乗算後の信号を減算器114に出力する。減算器114は、歪補償係数乗算後の信号と信号uとの誤差ε1を求め、求めた誤差ε1を係数更新部118に出力する。
一方、乗算器116は、信号yにトレーニングテーブルBから入力される歪補償係数を乗算し、歪補償係数乗算後の信号を減算器117に出力する。減算器117は、歪補償係数乗算後の信号と信号uとの誤差ε2を求め、求めた誤差ε2を係数更新部118に出力する。
係数更新部118は、LMS(Least Mean Square)アルゴリズム等を用いて、誤差ε1が最小になるように、トレーニングテーブルAにおいて、トレーニングテーブルAの書き込みアドレスに対応する歪補償係数を更新する。また、係数更新部118は、LMSアルゴリズム等を用いて、誤差ε2が最小になるように、トレーニングテーブルBにおいて、トレーニングテーブルBの書き込みアドレスに対応する歪補償係数を更新する。
上記一連の処理が、送信信号xが歪補償装置100−1に入力される度に逐次行われる。
そして、一定周期毎、すなわち、トレーニングテーブルA,Bの更新が所定の複数回行われる毎に、コピー部119が、トレーニングテーブルAの内容を歪補償テーブルAに、トレーニングテーブルBの内容を歪補償テーブルBにそれぞれコピーする。
<歪補償装置の処理動作>
図3及び図4は、実施例1の歪補償装置の処理動作の説明に供する図である。コピー部119によるコピーの結果、歪補償テーブルAとトレーニングテーブルAとは同一になり、歪補償テーブルBとトレーニングテーブルBとは同一になる。そこで、図3,4では、歪補償テーブルAとトレーニングテーブルAとをまとめて「テーブルA」と示し、歪補償テーブルBとトレーニングテーブルBとをまとめて「テーブルB」と示す。また、図3,4において、P1〜P15は、送信信号xの電力または信号yの電力を示し、0〜7の数字は、各テーブルにおけるアドレスを示す。
<トレーニングテーブルA,Bに係る処理動作>
まず、トレーニングテーブルA,Bに係る処理動作について説明する。
図3に示すように、トレーニングテーブルAでは、P3未満の電力にアドレス0が、P3以上P7未満の電力にアドレス2が、P7以上P11未満の電力にアドレス4が、P11以上P15未満の電力にアドレス6がそれぞれ対応する。そこで、アドレス生成部112は、信号yの電力がP3未満のときアドレス0を、P3以上P7未満のときアドレス2を、P7以上P11未満のときアドレス4を、P11以上P15未満のときアドレス6を生成する。
一方で、トレーニングテーブルBでは、P1以上P5未満の電力にアドレス1が、P5以上P9未満の電力にアドレス3が、P9以上P13未満の電力にアドレス5が、P13以上の電力にアドレス7がそれぞれ対応する。そこで、アドレス生成部115は、信号yの電力がP1以上P5未満のときアドレス1を、P5以上P9未満のときアドレス3を、P9以上P13未満のときアドレス5を、P13以上のときアドレス7を生成する。
ここで、トレーニングテーブルBのアドレス1の電力範囲P1〜P5は、トレーニングテーブルAのアドレス0の後半の電力範囲P1〜P3、及び、トレーニングテーブルAのアドレス2の前半の電力範囲P3〜P5の双方と互いにオーバラップしている。また、トレーニングテーブルBのアドレス3の電力範囲P5〜P9は、トレーニングテーブルAのアドレス2の後半の電力範囲P5〜P7、及び、トレーニングテーブルAのアドレス4の前半の電力範囲P7〜P9の双方と互いにオーバラップしている。他のアドレス4〜7についても同様である。つまり、トレーニングテーブルAに設定されるアドレスと、トレーニングテーブルBに設定されるアドレスとは互いに異なる。そして両者のテーブル間では、一方のテーブルの特定のアドレスに対応する電力範囲の一部と、他方のテーブルの特定のアドレスに対応する電力範囲の一部とが互いにオーバラップする。
よって例えば、信号yの電力がP1〜P3のときは、トレーニングテーブルAのアドレス0に対応する歪補償係数が更新されると同時に、トレーニングテーブルBのアドレス1に対応する歪補償係数が更新される。また例えば、信号yの電力がP13〜P15のときは、トレーニングテーブルAのアドレス6に対応する歪補償係数が更新されると同時に、トレーニングテーブルBのアドレス7に対応する歪補償係数が更新される。つまり、一方のテーブルの特定のアドレスに対応する電力範囲の一部と、他方のテーブルの特定のアドレスに対応する電力範囲の一部とを互いにオーバラップさせることにより、双方のテーブルの歪補償係数の更新頻度を増加させることができる。この様子を示したのが図4である。このように、歪補償装置100−1では、信号yの同一の1つの電力値に対し、トレーニングテーブルAの歪補償係数及びトレーニングテーブルBの歪補償係数の双方が同時に更新される。よって、本実施例によれば、歪補償係数の更新頻度が増加するため、歪補償係数の収束を早めることができる。
<歪補償テーブルA,Bに係る処理動作>
次いで、歪補償テーブルA,Bに係る処理動作について説明する。
図3に示すように、アドレス生成部102は、送信信号xの電力がP2未満のときアドレス0を、P2以上P4未満のときアドレス1を、P4以上P6未満のときアドレス1を、P6以上P8未満のときアドレス3を生成する。また、アドレス生成部102は、送信信号xの電力がP8以上P10未満のときアドレス4を、P10以上P12未満のときアドレス5を、P12以上P14未満のときアドレス6を、P14以上のときアドレス7を生成する。このように、アドレス生成部102では、1アドレスに対応する電力範囲が、歪補償テーブルA,Bでの1アドレスに対応する電力範囲より小さい。例えば、歪補償テーブルBのアドレス1に対応する電力範囲はP1〜P5であるのに対し、アドレス生成部102が生成するアドレス1に対応する電力範囲は、P2〜P4であり、電力範囲P1〜P5のうちの中心部分である。同様に、歪補償テーブルAのアドレス2に対応する電力範囲はP3〜P7であるのに対し、アドレス生成部102が生成するアドレス2に対応する電力範囲は、P4〜P6であり、電力範囲P3〜P7のうちの中心部分である。
歪補償テーブルA,Bはそれぞれ、上記のように、トレーニングテーブルA,Bをコピーされたものである。よって、アドレス生成部102によって生成されるアドレスがアドレス0,2,4,6の何れかであるときは、歪補償テーブルAから、アドレス0,2,4,6の何れかに対応する歪補償係数が出力される。一方、アドレス生成部102によって生成されるアドレスがアドレス1,3,5,7の何れかであるときは、歪補償テーブルBから、アドレス1,3,5,7の何れかに対応する歪補償係数が出力される。そこで、選択部103は、アドレス生成部102から入力されるアドレスがアドレス0,2,4,6の何れかであるときは歪補償テーブルAを選択する。一方で、選択部103は、アドレス生成部102から入力されるアドレスがアドレス1,3,5,7の何れかであるときは歪補償テーブルBを選択する。つまり、歪補償装置100−1では、歪補償テーブルA,Bの間で、送信信号xの歪補償に用いるテーブルを、送信信号xの電力、つまり、アドレスに応じて適切なテーブルに切り替える。また、歪補償テーブルA,Bは、同時に、かつ、誤差ε1,ε2に応じてそれぞれ独立に歪補償係数が更新されたトレーニングテーブルA,Bをコピーしたものであるため、歪補償テーブルA,Bの精度は高い。よって、本実施例によれば、歪補償特性を良好に保つことができる。
以上のように、本実施例によれば、歪補償特性を良好に保ちつつ歪補償係数の収束を早めることができる。
[実施例2]
本実施例は、誤差ε1,ε2に重み付けする点において実施例1と異なる。
<歪補償装置の構成例>
図5は、実施例2の歪補償装置の構成例を示すブロック図である。図5に示す歪補償装置100−2は、図1に示す歪補償装置100に相当する。歪補償装置100−2は、重み付け部121を有する。
重み付け部121には、減算器114から誤差ε1が入力され、減算器117から誤差ε2が入力される。また、重み付け部121には、電力検出部111から、信号yの電力を示す信号が入力される。
重み付け部121は、信号yの電力に応じて誤差ε1,ε2に重み付けし、重み付け後の誤差ε1,ε2を係数更新部118に出力する。
係数更新部118は、重み付け後の誤差ε1,ε2を用いて、トレーニングテーブルA,Bの歪補償係数を更新する。
<重み付け部の処理動作>
図6は、実施例2の重み付け部の処理動作の説明に供する図である。
図6に示すように、重み付け部121は、各アドレスのそれぞれの電力範囲において、電力範囲の中心により近い電力から求められた誤差ほど、より大きいウェイトで重み付けする。これは、図3に示すように、アドレス生成部102が生成する各アドレスに対応する電力範囲が、歪補償テーブルA,Bの各アドレスに対応する電力範囲の中心部分であることに依る。つまり、係数更新部118は、歪補償テーブルA,Bの各アドレスに対応する電力範囲のうち、歪補償に使用される中心部分の範囲では、歪補償に使用されない両端部分の範囲に比べ、より大きなウェイトで重み付けされた誤差を用いて歪補償係数を更新する。つまり、重み付け部121は、信号yの電力に応じて、係数更新部118での更新に対する重み付けを行う。
このように、本実施例では、信号yの電力に応じて誤差ε1,ε2に重み付けするため、信号yの電力の大きさに応じて、歪補償係数の更新に与える誤差ε1,ε2の影響度を異ならせることができる。具体的には、歪補償に使用される中心部分の電力範囲では、歪補償に使用されない両端部分の電力範囲に比べ、より大きなウェイトで誤差を重み付けすることにより、歪補償特性をさらに良好にすることができる。
[実施例3]
本実施例は、アドレスの発生頻度に基づいて歪補償テーブルを求める点において実施例1と異なる。
<歪補償装置の構成例>
図7は、実施例3の歪補償装置の構成例を示すブロック図である。図7に示す歪補償装置100−3は、図1に示す歪補償装置100に相当する。図7において、歪補償装置100−3は、アドレス生成部131と、トレーニングテーブルCと、乗算器132と、減算器133と、係数更新部134と、頻度計数部135と、変換演算部136と、歪補償テーブルCとを有する。
アドレス生成部131は、電力検出部111で検出された電力に応じたアドレスを生成する。そして、アドレス生成部131は、生成したアドレスをトレーニングテーブルCに指定し、そのアドレスに対応する歪補償係数をトレーニングテーブルCから読み出して乗算器132に出力する。トレーニングテーブルCに指定されたアドレスは、トレーニングテーブルCでの読み出しアドレス及び書き込みアドレスとなる。また、アドレス生成部131は、生成したアドレスを頻度計数部135に出力する。
トレーニングテーブルCには、複数のアドレスと、それら複数のアドレスのそれぞれに対応する歪補償係数が格納される。
乗算器132は、信号yにトレーニングテーブルCから入力される歪補償係数を乗算し、歪補償係数乗算後の信号を減算器133に出力する。
減算器133は、歪補償係数乗算後の信号と信号uとの誤差εを求め、求めた誤差εを係数更新部134に出力する。
係数更新部134は、LMSアルゴリズム等を用いて、誤差εが最小になるように、トレーニングテーブルCにおいて、トレーニングテーブルCの書き込みアドレスに対応する歪補償係数を更新する。
頻度計数部135は、アドレス生成部131によって生成されたアドレスの一定時間あたりの生成回数を、トレーニングテーブルCのアドレス毎に計数する。すなわち、頻度計数部135は、トレーニングテーブルCのアドレス毎に、一定時間あたりのアドレスの発生回数、つまり、アドレスの発生頻度を計数し、計数した発生頻度を変換演算部136に出力する。
上記一連の処理が、送信信号xが歪補償装置100−3に入力される度に逐次行われる。
そして、一定周期毎、すなわち、トレーニングテーブルCの更新が所定の複数回行われる毎に、変換演算部136が、以下のようにして、トレーニングテーブルCをアドレスの発生頻度に基づいて歪補償テーブルCに変換する演算を行う。
<歪補償装置の処理動作>
図8は、実施例3の歪補償装置の処理動作の説明に供する図である。
図8に示すように、トレーニングテーブルCでは、P1未満の電力にアドレス0が、P1以上P3未満の電力にアドレス1が、P3以上P5未満の電力にアドレス2が、P5以上P7未満の電力にアドレス3がそれぞれ対応する。また、P7以上P9未満の電力にアドレス4が、P9以上P11未満の電力にアドレス5が、P11以上P13未満の電力にアドレス6が、P13以上の電力にアドレス7がそれぞれ対応する。そこで、アドレス生成部131は、信号yの電力がP1未満のときアドレス0を、P1以上P3未満のときアドレス1を、P3以上P5未満のときアドレス2を、P5以上P7未満のときアドレス3を生成する。また、アドレス生成部131は、信号yの電力がP7以上P9未満のときアドレス4を、P9以上P11未満のときアドレス5を、P11以上P13未満のときアドレス6を、P13以上のときアドレス7を生成する。
頻度計数部135は、トレーニングテーブルCのアドレス毎に、アドレスの発生頻度を計数する。
変換演算部136は、式(1)に従って、トレーニングテーブルCを歪補償テーブルCに変換する演算を行う。
Figure 0006064714
式(1)において、h’(a)は、変換演算後の歪補償係数であり、歪補償テーブルCのアドレスaに対応する歪補償係数である。h(a)はトレーニングテーブルCのアドレスaに対応する歪補償係数、h(a+1)はトレーニングテーブルCのアドレスa+1、つまり、アドレスaの次のアドレスに対応する歪補償係数である。N(a)はアドレスaの発生頻度、N(a+1)はアドレスa+1の発生頻度である。
よって例えば、変換演算部136は、図8において、歪補償テーブルCのアドレス1(電力P2〜P4)に対応する歪補償係数h’(1)を式(2)に従って求める。
Figure 0006064714
変換演算部136は、同様にして、トレーニングテーブルCの歪補償係数とトレーニングテーブルCの各アドレスの発生頻度から、歪補償テーブルCのh’(2)〜h’(7)も求める。つまり、変換演算部136は、トレーニングテーブルCにおいて互いに隣接する2つのアドレスの発生頻度に応じて、それら2つのアドレスに対応する歪補償係数を加重平均したものを歪補償テーブルCの歪補償係数とする。
このように、本実施例では、互いに隣接するアドレス間で、アドレスの発生頻度に応じて加重平均した歪補償係数を用いて歪補償を行う。トレーニングテーブルCのアドレス毎のアドレスの発生頻度は、アドレス毎の歪補償係数の更新頻度に相当する。このため、より精度がよい歪補償係数ほど加重平均におけるウェイトがより大きくなる。つまり、本実施例では、互いに隣接するアドレス間で、より精度がよい歪補償係数ほどよりウェイトを大きくして加重平均を行う。よって、本実施例によれば、歪補償特性を良好に保つことができる。
[実施例4]
本実施例は、歪補償テーブルの作成にダイレクト・ラーニング方式を用いる点において実施例1と異なる。
<歪補償装置の構成例>
図9は、実施例4の歪補償装置の構成例を示す機能ブロック図である。図9に示す歪補償装置100−4は、図1に示す歪補償装置100に相当する。図9において、歪補償装置100−4は、アドレス生成部141,142と、歪補償テーブルA,Bと、頻度計数部143と、係数演算部144と、減算器145と、係数更新部146とを有する。
アドレス生成部141は、電力検出部101で検出された電力に応じたアドレスを生成する。そして、アドレス生成部141は、生成したアドレスを歪補償テーブルAに指定し、そのアドレスに対応する歪補償係数を歪補償テーブルAから読み出して係数演算部144に出力する。歪補償テーブルAに指定されたアドレスは、歪補償テーブルAでの読み出しアドレス及び書き込みアドレスとなる。一方で、アドレス生成部142は、電力検出部101で検出された電力に応じたアドレスを生成する。そして、アドレス生成部142は、生成したアドレスを歪補償テーブルBに指定し、そのアドレスに対応する歪補償係数を歪補償テーブルBから読み出して係数演算部144に出力する。歪補償テーブルBに指定されたアドレスは、歪補償テーブルBでの読み出しアドレス及び書き込みアドレスとなる。また、アドレス生成部141,142はそれぞれ、生成したアドレスを頻度計数部143に出力する。但し、アドレス生成部141とアドレス生成部142との間では、同一の電力に対して互いに異なるアドレスが生成される。アドレス生成の詳細は後述する。
歪補償テーブルA,Bは、実施例1において説明した歪補償テーブルA,Bと同一のものである。
頻度計数部143は、アドレス生成部141によって生成されたアドレスの一定時間あたりの生成回数を、歪補償テーブルAのアドレス毎に計数する。また、頻度計数部143は、アドレス生成部142によって生成されたアドレスの一定時間あたりの生成回数を、歪補償テーブルBのアドレス毎に計数する。つまり、頻度計数部143は、歪補償テーブルA及びBのアドレス毎に、一定時間あたりのアドレスの発生回数、つまり、アドレスの発生頻度を計数し、計数した発生頻度を係数演算部144に出力する。
係数演算部144は、アドレスの発生頻度と、歪補償テーブルA,Bから入力される歪補償係数とに基づいて、送信信号xに乗算される歪補償係数を求め、求めた歪補償係数を乗算器104に出力する。係数演算部144での演算の詳細は後述する。
減算器145は、信号yと送信信号xとの誤差εを求め、求めた誤差εを係数更新部146に出力する。
係数更新部146は、LMSアルゴリズム等を用いて、誤差εが最小になるように、歪補償テーブルA,Bにおいて、歪補償テーブルA,Bの各書き込みアドレスに対応する歪補償係数を更新する。
上記一連の処理が、送信信号xが歪補償装置100−4に入力される度に逐次行われる。
<歪補償装置の処理動作>
図10は、実施例4の歪補償装置の処理動作の説明に供する図である。
図10に示すように、歪補償テーブルAでは、P3未満の電力にアドレス0が、P3以上P7未満の電力にアドレス2が、P7以上P11未満の電力にアドレス4が、P11以上P15未満の電力にアドレス6がそれぞれ対応する。そこで、アドレス生成部141は、送信信号xの電力がP3未満のときアドレス0を、P3以上P7未満のときアドレス2を、P7以上P11未満のときアドレス4を、P11以上P15未満のときアドレス6を生成する。
一方で、歪補償テーブルBでは、P1以上P5未満の電力にアドレス1が、P5以上P9未満の電力にアドレス3が、P9以上P13未満の電力にアドレス5が、P13以上の電力にアドレス7がそれぞれ対応する。そこで、アドレス生成部142は、送信信号xの電力がP1以上P5未満のときアドレス1を、P5以上P9未満のときアドレス3を、P9以上P13未満のときアドレス5を、P13以上のときアドレス7を生成する。
ここで、歪補償テーブルBのアドレス1の電力範囲P1〜P5は、歪補償テーブルAのアドレス0の後半の電力範囲P1〜P3、及び、歪補償テーブルAのアドレス2の前半の電力範囲P3〜P5の双方と互いにオーバラップしている。また、歪補償テーブルBのアドレス3の電力範囲P5〜P9は、歪補償テーブルAのアドレス2の後半の電力範囲P5〜P7、及び、歪補償テーブルAのアドレス4の前半の電力範囲P7〜P9の双方と互いにオーバラップしている。他のアドレス4〜7についても同様である。つまり、歪補償テーブルAに設定されるアドレスと、歪補償テーブルBに設定されるアドレスとは互いに異なる。そして両者のテーブル間では、一方のテーブルの特定のアドレスに対応する電力範囲の一部と、他方のテーブルの特定のアドレスに対応する電力範囲の一部とが互いにオーバラップする。
よって例えば、送信信号xの電力がP1〜P3のときは、歪補償テーブルAのアドレス0に対応する歪補償係数が更新されると同時に、歪補償テーブルBのアドレス1に対応する歪補償係数が更新される。また例えば、送信信号xの電力がP13〜P15のときは、歪補償テーブルAのアドレス6に対応する歪補償係数が更新されると同時に、歪補償テーブルBのアドレス7に対応する歪補償係数が更新される。つまり、一方のテーブルの特定のアドレスに対応する電力範囲の一部と、他方のテーブルの特定のアドレスに対応する電力範囲の一部とを互いにオーバラップさせることにより、双方のテーブルの歪補償係数の更新頻度を増加させることができる。このように、歪補償装置100−4では、送信信号xの同一の電力に対し、歪補償テーブルAの歪補償係数及び歪補償テーブルBの歪補償係数の双方が同時に更新される。よって、本実施例によれば、歪補償係数の更新頻度が増加するため、歪補償係数の収束を早めることができる。
また、係数演算部144は、式(3)に従って、送信信号xに乗算される歪補償係数hを求める。
Figure 0006064714
式(3)において、hは係数演算部144で求められる歪補償係数、h(a)は歪補償テーブルAのアドレスaに対応する歪補償係数である。h(a−1)は歪補償テーブルBのアドレスのうちアドレスa−1、すなわち、アドレスaの1つ前のアドレスに対応する歪補償係数である。N(a)は歪補償テーブルAのアドレスaの発生頻度、N(a−1)は歪補償テーブルBのアドレスのうちアドレスa−1のアドレスの発生頻度である。
よって例えば、係数演算部144は、図10において、電力P3〜P5に対応する歪補償係数hを式(4)に従って求める。
Figure 0006064714
係数演算部144は、他の電力範囲についても同様にして、歪補償テーブルA,Bの歪補償係数と、歪補償テーブルA,Bに対するアドレスの発生頻度から、送信信号に乗算する歪補償係数hを求める。つまり、係数演算部144は、歪補償テーブルAと歪補償テーブルBとの間において互いにオーバラップする2つのアドレスの発生頻度に応じて、それら2つのアドレスに対応する歪補償係数を加重平均したものを最終的な歪補償係数として求める。
このように、本実施例では、歪補償テーブルA,B間での互いにオーバラップするアドレス間で、アドレスの発生頻度に応じて加重平均した歪補償係数を用いて歪補償を行う。アドレス毎のアドレスの発生頻度は、アドレス毎の歪補償係数の更新頻度に相当する。このため、より精度がよい歪補償係数ほど加重平均におけるウェイトがより大きくなる。つまり、本実施例では、互いにオーバラップするアドレス間で、より精度がよい歪補償係数ほどよりウェイトを大きくして加重平均を行う。よって、本実施例によれば、歪補償特性を良好に保つことができる。
以上のように、本実施例によれば、歪補償特性を良好に保ちつつ歪補償係数の収束を早めることができる。
[他の実施例]
[1]上記の実施例では、信号の電力に応じてアドレスを生成した。しかし、歪補償装置100は、信号の振幅を検出し、検出した振幅に応じてアドレスを生成してもよい。振幅に応じたアドレスを生成する場合には、上記の実施例において「電力」を「振幅」と読み替えればよい。
[2]上記の歪補償装置100は、次のようなハードウェア構成により実現することができる。図11は、歪補償装置のハードウェア構成例を示す図である。図11に示すように、歪補償装置100は、ハードウェアの構成要素として、プロセッサ100aと、メモリ100bと、I/Oポート100c,d,eとを有する。歪補償装置100は、上記の歪補償装置100−1,2,3,4に相当する。プロセッサ100aの一例として、CPU(Central Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、歪補償装置100は、プロセッサ100aと周辺回路とを含むLSI(Large Scale Integrated circuit)を有してもよい。メモリ100bの一例として、SDRAM等のRAM,ROM,フラッシュメモリ等が挙げられる。電力検出部101,111と、アドレス生成部102,112,115,131,141,142と、選択部103と、乗算器104,113,116,132と、減算器114,117,133,145とはプロセッサ100aにより実現される。また同様に、係数更新部118,134,146と、コピー部119と、重み付け部121と、頻度計数部135,143と、変換演算部136と、係数演算部144とはプロセッサ100aにより実現される。歪補償テーブルA,B,Cと、トレーニングテーブルA,B,Cとはメモリ100bにより実現される。送信信号xはI/Oポート100cを介して歪補償装置100に入力され、信号yはI/Oポート100eを介して歪補償装置100に入力される。また、信号uはI/Oポート100dを介して歪補償装置100から出力される。
100,100−1,100−2,100−3,100−4 歪補償装置
101,111 電力検出部
102,112,115,131,141,142 アドレス生成部
103 選択部
104,113,116,132 乗算器
114,117,133,145 減算器
118,134,146 係数更新部
119 コピー部
121 重み付け部
135,143 頻度計数部
136 変換演算部
144 係数演算部

Claims (4)

  1. 送信信号の電力を増幅する増幅器の非線形歪を補償する歪補償装置であって、
    第1テーブルと第2テーブルとの間では同一の電力値または同一の振幅値に対して互いに異なるアドレスが設定され、かつ、前記第1テーブルの第1アドレスに対応する電力範囲または振幅範囲の一部と、前記第2テーブルの第2アドレスに対応する電力範囲または振幅範囲の一部とが互いにオーバラップする前記第1テーブル及び前記第2テーブルと、
    1つの電力値または1つの振幅値に対し、前記第1アドレスの歪補償係数及び前記第2アドレスの歪補償係数の双方を同時に更新する更新部と、
    を具備する歪補償装置。
  2. 前記送信信号の電力または振幅に応じたアドレスを生成する生成部と、
    生成された前記アドレスに従って、前記第1テーブル及び前記第2テーブルのうち、前記非線形歪の補償に用いるテーブルを選択する選択部と、をさらに具備する、
    請求項1に記載の歪補償装置。
  3. 前記増幅器からフィードバックされる信号の電力または振幅に応じて、前記更新部での前記更新に対する重み付けを行う重み付け部、をさらに具備する、
    請求項2に記載の歪補償装置。
  4. 送信信号の電力を増幅する増幅器の非線形歪を補償する歪補償方法であって、
    第1テーブルと第2テーブルとの間では同一の電力値または同一の振幅値に対して互いに異なるアドレスが設定され、かつ、前記第1テーブルの第1アドレスに対応する電力範囲または振幅範囲の一部と、前記第2テーブルの第2アドレスに対応する電力範囲または振幅範囲の一部とが互いにオーバラップする前記第1テーブル及び前記第2テーブルにおいて、1つの電力値または1つの振幅値に対し、前記第1アドレスの歪補償係数及び前記第2アドレスの歪補償係数の双方を同時に更新し、
    前記第1テーブル及び前記第2テーブルを用いて前記非線形歪を補償する、
    歪補償方法。
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