JP2002223171A - 歪補償係数を補正及び補間する非線形歪補償送信装置 - Google Patents

歪補償係数を補正及び補間する非線形歪補償送信装置

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JP2002223171A
JP2002223171A JP2001019792A JP2001019792A JP2002223171A JP 2002223171 A JP2002223171 A JP 2002223171A JP 2001019792 A JP2001019792 A JP 2001019792A JP 2001019792 A JP2001019792 A JP 2001019792A JP 2002223171 A JP2002223171 A JP 2002223171A
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distortion
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Hiroyoshi Ishikawa
広吉 石川
Yasuyuki Oishi
泰之 大石
Norio Kubo
徳郎 久保
Takayoshi Oide
高義 大出
Kazuo Hase
和男 長谷
Hajime Hamada
一 浜田
Nobukazu Satsuba
伸和 札場
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適応プリディストータ型歪補償を行う非線形
歪補償送信装置に関し、歪補償係数を補正又は補間によ
って生成し、歪補償係数の収束時間を短縮して高速に精
度良く歪補償を行い、また、歪補償テーブルのメモリ容
量を削減する。 【解決手段】 送信すべき入力信号に歪補償テーブル1
−1から読み出した歪補償係数を複素乗算器1−2によ
り乗じてプリディストーションを与え、電力増幅器1−
4等の非線型回路部を通して出力する。電力増幅器1−
4等の出力信号は、A/D変換器1−5を通してフィー
ドバック信号として元の信号に戻され、送信信号(参照
信号)と比較され、その差分に対して適応アルゴリズム
により歪補償テーブル1−1の歪補償係数を更新する。
補正・補間装置1−6は、収束に長時間を要する歪補償
係数に対して、本来の値に近づけるよう補正を施し、ま
た補間により所望の歪補償係数を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歪補償係数を補正
及び補間する非線形歪補償送信装置に関し、詳しくは、
送信装置内の電力増幅器等の回路部における非線形歪を
補償する適応プリディストータ型歪補償手段を備え、該
非線形歪を補償するための歪補償係数をより最適な値に
補正し、また、補間によって最適な歪補償係数を生成す
る非線形歪補償送信装置に関する。
【0002】一般に送信装置内の電力増幅器等の回路部
は、図21の(a)に示すように、入力信号電力のレベ
ルが或る程度以下では、出力信号電力のレベルが入力信
号電力のレベルに比例する線形領域となるが、入力信号
電力のレベルが或る程度以上になると出力信号に非線形
歪を生じる非線形領域となる。
【0003】電力増幅器等の回路部を線形領域でのみ使
用すると電力効率が悪く、電力効率を良くするために非
線形領域も含めて使用すると、同図の(b)に示すよう
に、出力信号の歪によって、隣接する周波数帯域へ漏洩
電力を生じ、通信品質を劣化させる。
【0004】適応プリディストータ型補償装置はこのよ
うな出力信号の非線形歪を除去するために用いられる。
該補償装置は図21の(c)に示すように、非線形歪を
生じる電力増幅器等の回路部21−2の出力信号をフィ
ードバックし、該フィードバック信号と、送信すべき信
号の入力信号(参照信号)とを比較し、その誤差が最小
となるように、適応歪補償制御部21−1が歪補償係数
を算出し、該歪補償係数を入力信号に乗じて電力増幅器
等の回路部21−2に入力することにより、電力増幅器
等の回路部21−2の非線形歪を補償し、高い電力効率
と出力信号電力の線形性とを同時に満たすことを可能に
する。
【0005】本発明は、適応歪補償制御部21−1にお
ける適応アルゴリズムによる歪補償係数の算出におい
て、収束に長い時間を要する歪補償係数を高速に算定す
る補正機能と、歪補償係数を格納する歪補償テーブルの
メモリ量の削減を可能にする補間機能とを備えた非線形
歪補償送信装置に関する。
【0006】
【従来の技術】図22は従来の適応プリディストータ型
歪補償装置を示し、(a)はその構成例を示す。この歪
補償装置は適応アルゴリズムとしてクリップトLMS
(LeastMean Square )アルゴリズムを用い、送信すべ
き信号の入力信号(参照信号)とフィードバック信号と
の誤差信号e(t)が0になるように、ディジタル信号
処理により歪補償係数hn (p)を算出して更新し、該
歪補償係数hn (p)を歪補償テーブル22−1の入力
信号電力レベルに対応したアドレスに格納する。
【0007】次に入力される送信信号に対して、歪補償
テーブル22−1の該入力信号の電力レベルに対応した
アドレスから歪補償係数hn (p)を読み出し、該入力
信号にこの読み出した歪補償係数hn (p)を乗算器2
2−2により掛け合わせて歪補償(プリディストーショ
ン)を行う。
【0008】プリディストーションされた信号は、D/
A変換器22−3によりディジタル信号からアナログ信
号に変換され、電力増幅器22−4等の非線形アナログ
回路部に入力される。電力増幅器22−4等における非
線形歪は、プリディストーションによって補償されてい
るため、電力増幅器22−4等からは線形な増幅信号が
出力される。
【0009】電力増幅器22−4等の非線形アナログ回
路部から出力される出力信号は、A/D変換器22−5
等を通して、非線形アナログ回路部に入力される前の元
の信号に戻され、入力信号(参照信号)と比較されるフ
ィードバック信号として減算器22−6へ入力される。
【0010】クリップトLMSアルゴリズムによる歪補
償係数hn (p)は、以下の演算式により算出し、前回
歪補償テーブル22−1に格納した歪補償係数h
n-1 (p)を、今回算出した歪補償係数hn (p)によ
り更新する。
【0011】
【数1】
【0012】上記演算式の(式1)において、μは所定
の係数、e(t)は入力信号(参照信号)とフィードバ
ック信号との誤差信号、y(t)* はフィードバック信
号の複素共役を表し、(式1)の右辺第2項は、μe
(t)に対する0,±π/2,πの回転演算となってい
る。
【0013】従来の歪補償装置は、送信信号が入力され
る毎に、上記演算式による歪補償係数hn (p)を算出
し、歪補償テーブル22−1に格納する歪補償係数hn
(p)を順次更新することにより、徐々に歪補償係数h
n (p)を所定の値に収束させ、定常状態において該所
定の値に収束した歪補償係数を乗じることよって誤差の
少ない歪補償を行うようにしている。
【0014】図22の(b)は、歪補償テーブル22−
1に格納される歪補正係数値の例をグラフで表してい
る。横軸は、歪補償テーブル22−1のメモリのアドレ
スを表し、該アドレスは入力信号の電力レベルに対応し
ている。縦軸は、該アドレスに格納される各歪補正係数
値を表しており、線形領域では一定の値であるが、非線
型領域では増幅器等の歪量に対応し、該歪を補償する値
となっている。
【0015】従来の歪補償テーブル22−1は、入力信
号の全ての電力レベルに対応した各アドレス位置に各歪
補償係数値を格納していたので、歪補償テーブル22−
1のメモリ容量は、(入力信号の電力レベル範囲)×
(歪補償係数のビット数)分を必要としていた。
【0016】例えば、入力信号の電力レベルを10ビッ
トで表し、歪補償係数を16ビットで表した場合、210
×16=16,384ビット分のメモリ容量が歪補償テ
ーブルに必要になる。より精度の高い歪補償を行おうと
するには、歪補償テーブルに大容量のメモリを用いなけ
ればならない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】送信信号が入力される
毎に歪補償係数を算出して更新し、歪補償係数を最終的
な所定の値に収束させる従来の手法は、出現頻度の少な
い入力信号電力レベルに対しては、その歪補償係数の更
新頻度が少ないことから、歪補償係数の収束に長い時間
を要することになる。このため、歪補償装置の性能を十
分に発揮させるためには、更新動作による歪補償係数の
収束に十分に長い時間を掛ける必要があった。
【0018】また、従来の歪補償テーブルは、送信信号
の全ての電力レベルに対応した歪補償係数の値を記憶
し、該歪補償テーブルに記憶された歪補償係数を読み出
して歪補償を行っていたので、歪補償テーブルに大容量
のメモリを用いなければならなかった。
【0019】本発明は、更新動作による収束に長時間を
要する歪補償係数に対して、迅速に最適な値を算出して
歪補償係数を補正し、高速に精度良く歪補償を行い、ま
た、従来の歪補償と同程度の精度を維持したまま、歪補
償テーブルのメモリ容量を削減することができる非線形
歪補償送信装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の非線形歪補償送
信装置は、(1)非線形歪を伴う回路部を通して入力信
号を増幅した信号を送信する送信装置であって、該入力
信号に歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するととも
に、前記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号
と前記入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック
信号と前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補
償係数を算出して更新する非線形歪補償送信装置におい
て、前記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応
したアドレスに歪補償係数を保持する歪補償テーブルを
備え、該歪補償テーブルの隣接又は近傍アドレスの歪補
償係数と所定の閾値以上異なる歪補償係数を補正対象係
数として検出する補正対象係数検出手段と、該補正対象
係数検出手段で検出された補正対象係数に対して、前記
歪補償テーブルに保持された隣接又は近傍アドレスの歪
補償係数を基に補正した歪補償係数値を、前記歪補償テ
ーブルに格納する歪補償係数補正手段と、を備えたもの
である。
【0021】また、(2)前記入力信号とフィードバッ
ク信号の誤差値が所定の閾値を超えたことを検知し、該
入力信号の振幅レベル又は電力レベルに対応したアドレ
スの歪補償係数を補正対象係数として検出する補正対象
係数検出手段と、該補正対象係数検出手段で検出された
補正対象係数に対して、前記歪補償テーブルに保持され
た隣接又は近傍アドレスの歪補償係数を基に補正した歪
補償係数値を、前記歪補償テーブルに格納する歪補償係
数補正手段と、を備えたものである。
【0022】また、(3)該歪補償テーブルに保持され
た更新回数が所定の閾値以下である歪補償係数を補正対
象係数として検出する補正対象係数検出手段と、該補正
対象係数検出手段で検出された補正対象係数に対して、
前記歪補償テーブルに保持された隣接又は近傍アドレス
の歪補償係数を基に補正した歪補償係数値を、前記歪補
償テーブルに格納する歪補償係数補正手段と、を備えた
ものである。
【0023】また、(4)該歪補償テーブルに書込まれ
又は該歪補償テーブルから読出される連続する時系列の
歪補償係数値を監視し、急激に変化する歪補償係数を緩
やかに変化する歪補償係数に補正する歪補償係数補正手
段を備えたものである。
【0024】また、(5)該歪補償テーブルに存在しな
い入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応する歪
補償係数を、該歪補償テーブルに保持された近傍アドレ
スの歪補償係数から補間して出力する歪補償係数補間手
段を備えたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明による適応プリディ
ストータ型歪補償装置の基本構成を示す。本発明の歪補
償装置は同図の(a)に示すように、送信すべき入力信
号に歪補償テーブル1−1から読み出した歪補償係数を
複素乗算器1−2により乗じてプリディストーションを
与え、この乗算結果をD/A変換器1−3によりディジ
タル信号からアナログ信号に変換し、電力増幅器1−4
等の非線型回路部を通して出力する。
【0026】この電力増幅器1−4等の出力信号は、そ
の一部を分岐させてA/D変換器1−5によりアナログ
信号からディジタル信号に変換し、フィードバック信号
とし元の信号に戻した後に送信信号(参照信号)と比較
され、その差分に対して前述のように適応アルゴリズム
により歪補償係数を算出し、歪補償テーブル1−1に保
持された歪補償係数を更新する。
【0027】本発明の適応プリディストータ型歪補償装
置は、このように従来と同様の歪補償を行うとともに、
該補償動作と独立に、収束に長時間を要する歪補償係数
に対して、本来の値に近づけるよう補正を施す補正・補
間装置1−6を備える。また、この補正・補間装置1−
6は、歪補償テーブル1−1に離散的に(複数アドレス
に対して1つの割合で)保持された歪補償係数を利用し
て、該アドレス間の所望の歪補償係数を補間して生成す
る処理を行う。
【0028】本発明による補正・補間装置1−6は、図
1(b)のフロー図に示すように、歪補償テーブル1−
1内の歪補償係数を監視し、補正又は補間処理が必要か
どうかを判断し(ステップS1)、所期の値からかけ離
れた歪補償係数であると判断した場合、又は該当するア
ドレスが存在せず補間が必要な歪補償係数であると判断
した場合、所期の値により近い本来の歪補償係数を算出
して歪補償係数を補正又は補間し、該歪補償係数により
歪補償テーブル1−1を更新する(ステップS2)。
【0029】従って本発明は、補正・補間装置1−6に
より、所期の値に収束していない又は該当するアドレス
が存在しない歪補償係数に対して、予期し得る最適な値
に迅速に補正し又は最適値を補間し、該最適な歪補償係
数を用いて歪補償を行うことにより歪補償特性を改善す
るとともに、従来、他のデバイスに比較して多くのコス
トを要していた歪補償テーブルのメモリ容量を削減し、
コストの低減化を図ることができる。
【0030】図2は本発明における平均値との比較によ
る歪補償係数補正の実施形態を示す。この実施形態は、
同図(a)に示すように、平均値比較補正処理を行う補
正装置2−1を備え、該補正装置2−1は、歪補償テー
ブル1−1から近隣アドレスの幾つかの歪補償係数を読
み出し、該読み出した近隣アドレスの歪補償係数に対し
て平均化を行う。
【0031】次に、補正装置2−1は、図2(b)のフ
ロー図に示すように、歪補償テーブル1−1内に保持さ
れている元の歪補償係数と、平均化によって求めた係数
との差分Zを算出し(ステップS3)、この差分Zが或
る閾値Thを超えたかどうかを判定し(ステップS
4)、超えた場合に係数補正処理(ステップS5)を行
い、歪補償係数を該平均値に置換えて歪補償テーブル1
−1に書込む。
【0032】図2の(c)は、歪補償テーブル1−1に
保持されている歪補償係数の具体例を示し、黒丸で示す
各歪補償係数に対して、その近隣の複数の歪補償係数に
より平均値(曲線2−2)を算出し、該平均値と各歪補
償係数とを比較する。比較の結果、図のアドレスA1の
歪補償係数が、平均値(曲線2−2)との差が閾値Th
を超えているので、その歪補償係数を平均値によって置
換える。この歪補償係数の補正処理は、通常の歪係数の
更新処理と切離して、任意の時刻に歪補償テーブル1−
1内の歪補償係数を調べることによって行うことができ
る。
【0033】図3は本発明における更新係数の監視によ
る歪補償係数補正の実施形態を示す。この実施形態は、
同図(a)に示すように、歪補償テーブル1−1に入力
される更新予定の歪補償係数を補正装置3−1にも入力
し、補正装置3−1は該更新予定の歪補償係数を監視す
る(同図(b)のフロー図のステップS6参照)。
【0034】補正装置3−1は、該更新予定の歪補償係
数を、隣接アドレスの歪補償係数と比較し、補正処理が
必要かどうかを判定する(ステップS7)。更新予定の
歪補償係数が隣接アドレスの歪補償係数差からかけ離れ
ている場合、補正処理が必要と判断して隣接又は近傍ア
ドレスの歪補償係数を元に補正処理した歪補償係数を歪
補償テーブル1−1に書込んで更新し(ステップS
8)、補正処理が必要でないと判断された場合は、補正
処理を行うことなく通常の更新動作で算出した係数を歪
補償テーブル1−1に書込んで更新する(ステップS
9)。
【0035】図4は本発明における誤差信号の監視によ
る歪補償係数補正の実施形態を示す。この実施形態は、
同図(a)に示すように、送信すべき入力信号(参照信
号)とフィードバック信号との誤差を算出する減算器か
ら出力される誤差信号を、補正装置4−1に入力し、補
正装置4−1は該誤差信号を監視する(同図(b)のフ
ロー図のステップS10参照)。
【0036】補正装置4−1は、該誤差信号を所定の閾
値と比較し、補正処理が必要かどうかを判定する(ステ
ップS11)。誤差信号が所定の閾値を超えている場
合、補正処理が必要と判断して隣接アドレスの歪補償係
数を元に補正処理した歪補償係数を歪補償テーブル1−
1に書込んで更新し(ステップS12)、誤差信号が所
定の閾値以下の場合は、補正処理を行うことなく通常の
更新係数を歪補償テーブル1−1に書込んで更新する
(ステップS13)。
【0037】図5は本発明における更新回数の監視によ
る歪補償係数補正の実施形態を示す。この実施形態は、
同図(a)に示すように、補正装置5−1に更新回数保
持テーブル5−11を備え、該更新回数保持テーブル5
−11は、各アドレス毎に各歪補償係数の更新回数を保
持し、補正装置5−1は該更新回数保持テーブル5−1
1を参照して、更新予定係数の更新回数を監視する(同
図(b)のフロー図のステップS14参照)。
【0038】補正装置5−1は、該更新予定係数の更新
回数を所定の閾値と比較し、補正処理が必要かどうかを
判定する(ステップS15)。該更新回数が所定の閾値
以下の場合、係数が十分収束しておらず、補正処理が必
要であると判断して隣接アドレスの歪補償係数を元に補
正処理した歪補償係数を歪補償テーブル1−1に書込ん
で更新し(ステップS16)、更新回数が所定の閾値を
超えている場合は、十分収束していると判断して補正処
理を行うことなく通常の更新係数を歪補償テーブル1−
1に書込んで更新する(ステップS17)。
【0039】図6は本発明における更新予定係数と平均
値との比較による歪補償係数補正の実施形態を示す。こ
の実施形態は、同図(a)に示すように、歪補償テーブ
ル1−1に入力される更新予定の歪補償係数を補正装置
6−1にも入力し、また、補正装置6−1は、歪補償テ
ーブル1−1から更新予定歪補償係数の近隣アドレスの
歪補償係数を幾つか読み出してその平均化した係数を算
出する。
【0040】補正装置6−1は、更新予定の歪補償係数
と、平均化によって求めた係数との差分Zを算出し(ス
テップS18)、この差分Zが或る閾値を超えたかどう
かを判定し(ステップS19)、超えた場合に隣接アド
レスの歪補償係数を元に補正処理した歪補償係数を歪補
償テーブル1−1に書込んで更新し(ステップS2
0)、閾値以下のときは補正処理を行うことなく通常の
更新係数を歪補償テーブル1−1に書込んで更新する
(ステップS21)。
【0041】図7は隣接係数を基に歪補償係数を補正す
る本発明の実施形態を示す。同図(a)に示す補正装置
7−1は、歪補償テーブル1−1に保持された近隣の歪
補償係数を参照し、補正対象の歪補償係数を検知すると
(同図(b)のステップS22)、歪補償テーブル1−
1内に保持されている補正対象の歪補償係数のアドレス
に隣接するアドレス(補正対象歪補償係数の前又は後の
アドレス)の歪補償係数を読み出し(ステップS2
3)、該歪補償係数をそのまま補正対象の歪補償係数と
して用いて歪補償テーブル1−1を更新する(ステップ
S24)。
【0042】同図の(c)は、補正対象の歪補償係数T
2 に対して、隣接する歪補償係数T 3 をそのまま補正値
2 として用いる例を示している。即ち、補正対象の歪
補償係数Tn に対して隣接する歪補償係数Tn+1 又はT
n-1 を補正値Hn として用いる。補正対象とすべき歪補
償係数が検知されないときは、通常の更新係数を歪補償
テーブル1−1に書込んで更新する(ステップS2
5)。
【0043】図8は移動平均により歪補償係数を補正す
る本発明の実施形態を示す。同図(a)に示す補正装置
8−1は、歪補償テーブル1−1に保持された近隣の歪
補償係数を参照し、補正対象の歪補償係数を検知すると
(同図(b)のステップS26)、歪補償テーブル1−
1内の補正対象歪補償係数の近傍アドレス(補正対象歪
補償係数の前又は後の幾つかのアドレス)の歪補償係数
を読み出し(ステップS27)、該複数の歪補償係数を
用いて移動平均値を計算し(ステップS28)、該移動
平均値を補正対象係数の代替係数とし、この移動平均値
を歪補償テーブル1−1に歪補償係数として書込み更新
する(ステップS29)。
【0044】同図の(c)は、補正対象の歪補償係数T
2 に対して、隣接する歪補償係数T 1 とT3 との移動平
均値H2 を補正値として用いる例を示している。即ち、
補正対象の歪補償係数Tn に対して、隣接する歪補償係
数Tn-1 とTn+1 から移動平均値Hn =(Tn-1 +T
n+1 )/2を算出し、該移動平均値Hn を補正値として
用いる。補正対象とすべき歪補償係数が検知されないと
きは、通常の更新係数を歪補償テーブル1−1に書込ん
で更新する(ステップS30)。
【0045】図9は重み付け平均により歪補償係数を補
正する本発明の実施形態を示す。同図(a)に示す補正
装置9−1は、歪補償テーブル1−1に保持された近隣
の歪補償係数を参照し、補正対象の歪補償係数を検知す
ると(同図(b)のステップS31)、歪補償テーブル
1−1内の補正対象歪補償係数の近傍アドレス(補正対
象歪補償係数の前又は後の幾つかのアドレス)の歪補償
係数を読み出し(ステップS32)、該複数の歪補償係
数用いて重み付け平均値を計算し(ステップS33)、
該重み付け平均値を補正対象係数の代替係数とし、この
重み付け平均値を歪補償テーブル1−1に歪補償係数と
して書込み更新する(ステップS34)。
【0046】同図の(c)は、補正対象の歪補償係数T
2 に対して、近傍の歪補償係数T0,T1 ,T3 ,T4
の重み付け平均値H2 を補正値として用いる例を示して
いる。即ち、補正対象の歪補償係数Tn に対して、近傍
の歪補償係数Tn-2 ,Tn-1,Tn+1 ,Tn+2 から、重
み付け平均値Hn =Tn-2 ×h0 +Tn-1 ×h1 +T
n+1 ×h2 +Tn+2 ×h3 を算出し、該重み付け平均値
n を補正値として用いる。ここで、h0 ,h1
2 ,h3 は重み付け係数である。補正対象とすべき歪
補償係数が検知されないときは、通常の更新係数を歪補
償テーブル1−1に書込んで更新する(ステップS3
5)。
【0047】図10は歪補償係数の補正値を監視して歪
補償係数を更新する本発明の実施形態を示す。同図
(a)に示す補正装置10−1は、補正対象の歪補償係
数を検知すると(ステップS36)、補正値生成用の歪
補償係数が適切なものであるかどうかを検査装置10−
11により検査する(ステップS37)。
【0048】補正値生成用の隣接又は近傍の歪補償係数
が、例えば、更新回数が少ない、或いは隣接又は近傍の
歪補償係数自体が周辺の歪補償係数の平均値等と大きく
掛け離れている等の不適格条件に該当しない場合、補正
装置10−1は該良好な歪補償係数を用いて補正処理を
行い(ステップS38)、補正値生成用の歪補償係数が
不適格条件に該当する場合は、補正処理を行うことなく
通常の更新係数を歪補償テーブル1−1に書込んで更新
する(ステップS39)。
【0049】図11は歪補償係数の更新とともに補正を
行う本発明の実施形態を示す。この実施形態の補正装置
11−1は、従来の更新処理において連続して順次出力
される歪補償係数の時系列ht (p0 ),h
t+1 (p1 ),ht+2 (p2 ),…を監視し、該歪補償
係数値の時系列を基に補正値を生成し、該補正値を歪補
償テーブル1−1に格納する。従って、補正処理のため
に歪補償テーブル1−1から歪補償係数を読み出すとい
った補正処理を行うことなく、更新処理とともに常時補
正処理を行う。
【0050】図12はディジタルフィルタを用いた歪補
償係数補正の本発明の実施形態を示す。この実施形態
は、従来の更新処理において連続して順次出力される歪
補償係数の時系列ht (p0 ),ht+1 (p1 ),h
t+2 (p2 ),…をディジタルフィルタ12−1に入力
し、該ディジタルフィルタ12−1の出力値を歪補償テ
ーブル1−1に格納する。
【0051】ディジタルフィルタ12−1として、例え
ば、ローパスフィルタのような特性のディジタルフィル
タを用いることにより、歪補償係数の時系列に対して、
急激な変化値の時系列を滑らな変化値の時系列に変換
し、急に変化する歪補償係数を前後の歪補償係数に近い
適正な値に補正することが可能になる。なお、このディ
ジタルフィルタ12−1によるフィルタリング処理は、
歪補償テーブル1−1の出力側で行っても同様の効果が
得られる。
【0052】図13はディジタルフィルタによる歪補償
係数補正を選択的に行う本発明の実施形態を示す。この
実施形態は、補正処理が必要な歪補償係数のみにフィル
タリング処理を行うものである。同図(a)に示す補正
装置13−1は、誤差信号の大きさを観測し、誤差信号
が所定の閾値を超えたことにより補正が必要な歪補償係
数を検知する(同図(b)のステップS40)。
【0053】補正装置13−1は、補正が必要な歪補償
係数に対して、ディジタルフィルタ13−11を通して
補正処理し(ステップS41)、該補正処理した歪補償
係数係数をセレクタ13−12により選択して歪補償テ
ーブル1−1を更新する(ステップS42)。
【0054】また、補正装置13−1は、誤差信号が所
定の閾値以下のとき、ディジタルフィルタ13−11を
通さない通常の歪補償係数係数をセレクタ13−12に
より選択して歪補償テーブル1−1を更新する(ステッ
プS43)。
【0055】図14は歪補償テーブルを二面配置して補
正処理を行う本発明の実施形態を示す。同図に示すよう
に、第1及び第2の歪補償テーブル14−1,14−2
を二面配置することにより、歪補償テーブルの読み出し
による歪補償動作と、歪補償テーブルの書換えによる補
正動作とを同時に併行動作させることができる。
【0056】図15は歪補償テーブルを二面配置して補
正処理を行う実施形態のフローを示す。今、第1の歪補
償テーブル14−1を用いて通常の歪補償動作を実行
し、第2の歪補償テーブル14−2に対して補正動作を
実行しているものとする。
【0057】第1の歪補償テーブル14−1は、歪補償
係数の通常の更新による歪補償係数の書込みと、セレク
タ14−4への歪補償係数の読出しとが行われている
(ステップS44)。一方、第2の歪補償テーブル14
−2は、更新及び補正処理による書込みが可能で、セレ
クタ14−4への読出しは不可の状態となっている(ス
テップS45)。
【0058】ここで、誤差信号が所定の閾値を超えたこ
とを補正装置14−3が検出すると(ステップS4
6)、第1の歪補償テーブル14−1への通常の更新に
よる書込み及び歪補償係数のセレクタ14−4への読出
しを不能にし(ステップS47)、第2の歪補償テーブ
ル14−2を、書込み不能にしてセレクタ14−4への
歪補償係数の読出しを可能な状態にする(ステップS4
8)。この状態では第2の歪補償テーブル14−2を用
いて歪補償動作が行われる。
【0059】この状態で、第1の歪補償テーブル14−
1から補正値生成用の歪補償係数を補正装置14−3に
読出し(ステップS49)、補正装置14−3は該歪補
償係数により補正値を算出し(ステップS50)、該算
出した補正値を第1の歪補償テーブル14−1に書込む
(ステップS51)。
【0060】そして、第1の歪補償テーブル14−1か
らセレクタ14−4への歪補償係数の読出し可能にし
(ステップS52)、また、第2の歪補償テーブル14
−2に補正データ書込み(ステップS53)、その後、
第1及び第2の歪補償テーブル14−1,14−2を、
それぞれ前述のステップS44,S45の状態にする。
【0061】このように、誤差信号により補正処理が必
要であると検知した場合、まず両方の歪補償テーブルの
書込み動作を停止し、次に、一方の歪補償テーブルは歪
補償係数を供給するために使用し、もう一方の歪補償テ
ーブルは係数補正処理に使用する。そして補正処理後、
歪補償テーブルを切替え、補正値をもう一方の歪補償テ
ーブルにも書き込む。この一連の動作が終了次第、通常
動作に戻る構成としている。
【0062】図16は歪補償テーブルの歪補償係数を補
間する本発明の実施形態を示す。この実施形態は同図
(a)に示すように、メモリ削減型歪補償テーブル16
−1の歪補償係数を補間する補間装置1 6−2を設け、
メモリ削減型歪補償テーブル16−1には幾つかのアド
レスに1つの割合で歪補償係数を保持させ、その間のア
ドレスの歪補償係数を補間装置1 6−2により補間す
る。
【0063】メモリ削減型歪補償テーブル16−1に存
在しない歪補償係数を生成するために、補間装置16−
2は、歪補償テーブル16−1に保持されている歪補償
係数を利用して、所要の歪補償係数を生成する。この様
子を図16の(b)に示し、図の黒丸は歪補償テーブル
16−1に保持されている歪補償係数を、白丸は補間処
理によって生成した歪補償係数を示している。なお、補
間装置16−2によって生成した歪補償係数を出力して
いるとき、歪補償テーブル16−1の更新処理は停止さ
せる。
【0064】図17は本発明の歪補償テーブルの歪補償
係数を補間する補間装置の構成例を示す。補間装置17
−2は同図の(a)に示すように、送信すべき信号を入
力しその電力を歪補償テーブル16−1のアドレスに変
換するアドレス変換部17−21と、補間処理を行う補
間処理部17−22とにより構成する。
【0065】補間装置17−2の動作は図17の(b)
に示すように、送信すべき信号の電力値から補間値生成
が必要かどうか、即ちメモリ削減型歪補償テーブル16
−1に存在しないアドレスの電力値であるかどうかを判
定し(ステップS54)、補間値生成が必要な場合、歪
補償テーブル16−1から補間処理用の歪補償係数を読
出し(ステップS55)、該歪補償係数により補間値を
算出して補間処理を実行し(ステップS56)、該補間
値を歪補償係数として出力する(ステップS57)。
【0066】一方、補間装置17−2において補間値生
成が必要でないと判定した場合、従来と同様に、削減型
歪補償テーブル16−1に存在する入力信号の電力に対
応したアドレスの歪補償係数を読出し(ステップS5
8)、また、誤差信号を基に算出される更新係数を、削
減型歪補償テーブル16−1に書込む(ステップS5
9)。図17の(c)は補間処理の様子を示し、図の黒
丸は歪補償テーブル16−1に保持されている歪補償係
数を、白丸は補間処理によって生成した歪補償係数を示
している。
【0067】図18は歪補償テーブルの歪補償係数を移
動平均により補間する本発明の実施形態を示す。補間装
置18−2は同図の(a)に示すように、送信すべき信
号を入力しその電力を歪補償テーブル16−1のアドレ
スに変換するアドレス変換部17−21と、移動平均に
より補間処理を行う補間処理部18−22とにより構成
する。
【0068】補間装置18−2の動作は図18の(b)
に示すように、送信すべき信号の電力値から補間値生成
が必要かどうかを判定し(ステップS60)、補間値生
成が必要な場合、歪補償テーブル16−1から補間処理
用の歪補償係数を読出し(ステップS61)、該歪補償
係数から移動平均値を算出し(ステップS62)、該移
動平均値を歪補償係数として出力する(ステップS6
3)。
【0069】一方、補間装置18−2において補間値生
成が必要でないと判定した場合、従来と同様に、削減型
歪補償テーブル16−1に存在する入力信号の電力に対
応したアドレスの歪補償係数を読出し(ステップS6
4)、また、誤差信号を基に算出される更新係数を、削
減型歪補償テーブル16−1に書込む(ステップS6
5)。図18の(c)は補間処理の様子を示し、図の黒
丸は歪補償テーブル16−1に保持されている歪補償係
数を、白丸は移動平均によって生成した歪補償係数を示
している。
【0070】図19は歪補償テーブルの歪補償係数を重
み付け平均により補間する本発明の実施形態を示す。補
間装置19−2は同図の(a)に示すように、送信すべ
き信号を入力しその電力を歪補償テーブル16−1のア
ドレスに変換するアドレス変換部17−21と、重み付
け平均により補間処理を行う補間処理部19−22とに
より構成する。
【0071】補間装置19−2の動作は図19の(b)
に示すように、送信すべき信号の電力値から補間値生成
が必要かどうかを判定し(ステップS66)、補間値生
成が必要な場合、歪補償テーブル16−1から補間処理
用の歪補償係数を読出し(ステップS67)、該歪補償
係数から重み付け平均値を算出し(ステップS68)、
該重み付け平均値を歪補償係数として出力する(ステッ
プS69)。
【0072】一方、補間装置19−2において補間値生
成が必要でないと判定した場合、従来と同様に、削減型
歪補償テーブル16−1に存在する入力信号の電力に対
応したアドレスの歪補償係数を読出し(ステップS7
0)、また、誤差信号を基に算出される更新係数を、削
減型歪補償テーブル16−1に書込む(ステップS7
1)。図19の(c)は補間処理の様子を示し、図の黒
丸は歪補償テーブル16−1に保持されている歪補償係
数を、白丸は重み付け平均によって生成した歪補償係数
を示している。
【0073】図20は不等間隔のアドレスに歪補償係数
を保持した歪補償テーブルを補間する本発明の構成例を
示す。補間装置20−2は同図の(a)に示すように、
送信すべき信号を入力しその電力を歪補償テーブル20
−1のアドレスに変換するアドレス変換部20−21
と、補間処理を行う補間処理部20−22とにより構成
される。
【0074】歪補償テーブル20−1は、図20の
(b)に示すように、電力増幅器1−4への入力電力レ
ベルが大きい領域と小さい領域とで保持する歪補償係数
の配分を変えている。元来、歪補償装置は増幅器等の出
力が飽和する領域に近い送信電力に対して有効に機能
し、且つその領域の電力に対して細分化した歪補正係数
がテーブルに保持されていることを必要とする。それに
対して、電力増幅器1−4等の入出力特性が線形な領域
では、歪補償装置の適用により生じる効果が少なく、ま
た、補間装置によって所望の係数を容易に生成可能であ
る。
【0075】このことから、歪補償テーブル20−1
を、入力信号の電力レベルの大きい領域では細かい間隔
で歪補正係数を保持させ、入力信号の電力レベルの小さ
い領域では粗い間隔で歪補正係数を保持させることによ
り、メモリの利用効率を高めることができる。
【0076】このような不等間隔のアドレスとして、例
えば対数関数を利用して算定することにより、図20の
(b)に示すように、電力レベルが大きくなるに従って
細かい間隔で歪補正係数を保持する対数型歪補償テーブ
ルとすることができる。同図において、図の黒丸は対数
型歪補償テーブル20−1に保持されている歪補償係数
を、白丸は補間処理によって生成される歪補償係数を示
している。
【0077】(付記1)非線形歪を伴う回路部を通して
入力信号を増幅した信号を送信する送信装置であって、
該入力信号に歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償する
とともに、前記増幅した信号を元に戻したフィードバッ
ク信号と前記入力信号との誤差信号を基に、該フィード
バック信号と前記入力信号との誤差が減少するように前
記歪補償係数を算出して更新する非線形歪補償送信装置
において、前記入力信号の各振幅レベル又は電力レベル
に対応したアドレスに歪補償係数を保持する歪補償テー
ブルを備え、該歪補償テーブルの隣接又は近傍アドレス
の歪補償係数と所定の閾値以上異なる歪補償係数を補正
対象係数として検出する補正対象係数検出手段と、該補
正対象係数検出手段で検出された補正対象係数に対し
て、前記歪補償テーブルに保持された隣接又は近傍アド
レスの歪補償係数を基に補正した歪補償係数値を、前記
歪補償テーブルに格納する歪補償係数補正手段と、を備
えたことを特徴とする非線形歪補償送信装置。 (付記2)非線形歪を伴う回路部を通して入力信号を増
幅した信号を送信する送信装置であって、該入力信号に
歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するとともに、前
記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号と前記
入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック信号と
前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補償係数
を算出して更新する非線形歪補償送信装置において、前
記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応したア
ドレスに歪補償係数を保持する歪補償テーブルを備え、
前記入力信号とフィードバック信号の誤差値が所定の閾
値を超えたことを検知し、該入力信号の振幅レベル又は
電力レベルに対応したアドレスの歪補償係数を補正対象
係数として検出する補正対象係数検出手段と、該補正対
象係数検出手段で検出された補正対象係数に対して、前
記歪補償テーブルに保持された隣接又は近傍アドレスの
歪補償係数を基に補正した歪補償係数値を、前記歪補償
テーブルに格納する歪補償係数補正手段と、を備えたこ
とを特徴とする非線形歪補償送信装置。 (付記3)非線形歪を伴う回路部を通して入力信号を増
幅した信号を送信する送信装置であって、該入力信号に
歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するとともに、前
記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号と前記
入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック信号と
前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補償係数
を算出して更新する非線形歪補償送信装置において、前
記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応したア
ドレスに歪補償係数及びその更新回数を保持する歪補償
テーブルを備え、該歪補償テーブルに保持された更新回
数が所定の閾値以下である歪補償係数を補正対象係数と
して検出する補正対象係数検出手段と、該補正対象係数
検出手段で検出された補正対象係数に対して、前記歪補
償テーブルに保持された隣接又は近傍アドレスの歪補償
係数を基に補正した歪補償係数値を、前記歪補償テーブ
ルに格納する歪補償係数補正手段と、を備えたことを特
徴とする非線形歪補償送信装置。 (付記4)非線形歪を伴う回路部を通して入力信号を増
幅した信号を送信する送信装置であって、該入力信号に
歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するとともに、前
記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号と前記
入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック信号と
前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補償係数
を算出して更新する非線形歪補償送信装置において、前
記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応したア
ドレスに歪補償係数を保持する歪補償テーブルを備え、
該歪補償テーブルに書込まれ又は該歪補償テーブルから
読出される連続する時系列の歪補償係数値を監視し、急
激に変化する歪補償係数を緩やかに変化する歪補償係数
に補正する歪補償係数補正手段を備えたことを特徴とす
る非線形歪補償送信装置。 (付記5)非線形歪を伴う回路部を通して入力信号を増
幅した信号を送信する送信装置であって、該入力信号に
歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するとともに、前
記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号と前記
入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック信号と
前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補償係数
を算出して更新する非線形歪補償送信装置において、前
記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルの離散的な間
引きレベル値に対応したアドレスにのみ歪補償係数を保
持する歪補償テーブルを備え、該歪補償テーブルに存在
しない入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応す
る歪補償係数を、該歪補償テーブルに保持された近傍ア
ドレスの歪補償係数から補間して出力する歪補償係数補
間手段を備えたことを特徴とする非線形歪補償送信装
置。 (付記6)前記補正対象係数検出手段は、歪補償テーブ
ルに保持された近傍アドレスの歪補償係数の平均値と所
定の閾値以上異なる歪補償係数を補正対象係数として検
出することを特徴とする付記1に記載の非線形歪補償送
信装置。 (付記7)前記補正対象係数検出手段は、前記誤差信号
を基に更新が行われる歪補償係数に対して、補正対象係
数を検出することを特徴とする付記1又は6記載の非線
形歪補償送信装置。 (付記8)前記歪補償係数補正手段は、前記歪補償テー
ブルの隣接アドレスの歪補償係数を、補正対象の歪補償
係数に転用して補正することを特徴とする付記1、2、
3、4、6又は7に記載の非線形歪補償送信装置。 (付記9)前記歪補償係数補正手段は、前記歪補償テー
ブルの近傍アドレスの歪補償係数から移動平均値を算出
し、該移動平均値を補正対象の歪補償係数に用いて補正
することを特徴とする付記1、2、3、4、6又は7に
記載の非線形歪補償送信装置。 (付記10)前記歪補償係数補正手段は、前記歪補償テ
ーブルの近傍アドレスの歪補償係数から重み付け平均値
を算出し、該重み付け平均値を補正対象の歪補償係数に
用いて補正することを特徴とする付記1、2、3、4、
6又は7に記載の非線形歪補償送信装置。 (付記11)前記歪補償係数補正手段は、前記歪補償テ
ーブルの隣接又は近傍アドレスの歪補償係数について補
正値生成用係数としての適性を検査する手段を備え、補
正値生成用係数としての適性を有する場合にのみ前記補
正を行うことを特徴とする付記8、9又は10に記載の
非線形歪補償送信装置。 (付記12)前記歪補償係数補正手段として、ディジタ
ルフィルタを前記歪補償テーブルの入力部又は出力部に
配置したことを特徴とする付記4に記載の非線形歪補償
送信装置。 (付記13)前記誤差信号の観測により補正対象係数を
検出する手段と、該補正対象係数として検出された歪補
償係数に対して、前記ディジタルフィルタを通して補正
した歪補償係数を歪補償テーブルに格納することを特徴
とする付記12に記載の非線形歪補償送信装置。 (付記14)前記歪補償テーブルを二面備え、一方の歪
補償テーブルを歪補償動作に使用する歪補償係数の保持
用テーブルとして使用し、他方の歪補償テーブルを歪補
償係数の補正用テーブルとして使用し、歪補償動作に使
用する歪補償係数を該二面の歪補償テーブルの何れか一
方から読み出すセレクタを備えたことを特徴とする付記
8、9、10又は11に記載の非線形歪補償送信装置。 (付記15)前記歪補償係数補間手段は、前記歪補償テ
ーブルに保持された近傍アドレスの歪補償係数の移動平
均により補間値を算出することを特徴とする付記5に記
載の非線形歪補償送信装置。 (付記16)前記歪補償係数補間手段は、前記歪補償テ
ーブルに保持された近傍アドレスの歪補償係数の重み付
け平均により補間値を算出することを特徴とする付記5
に記載の非線形歪補償送信装置。 (付記17)前記歪補償テーブルは、前記入力信号の各
振幅レベル又は電力レベルの線形性が保たれている領域
に対して粗い間隔で歪補償係数を保持し、前記入力信号
の各振幅レベル又は電力レベルの非線形領域に対して細
かい間隔で歪補償係数を保持することを特徴とする付記
5、15又は16に記載の非線形歪補償送信装置。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
適応プリディストータ型の歪補償送信装置において、更
新動作による収束に長時間を要する歪補償係数に対し
て、該歪補償係数を補正対象係数として検出し、該補正
対象の歪補償係数の最適値を、歪補償テーブルの隣接又
は近傍アドレスの歪補償係数から迅速に算出して補正す
ることにより、歪補償係数の収束時間が短縮され、高速
に精度良く歪補償を行うことができる。
【0079】また、歪補償テーブルの隣接又は近傍アド
レスの歪補償係数から、歪補償テーブルに保持されてい
ない歪補償係数を補間によって生成することにより、従
来の歪補償と同程度の精度を維持したまま、歪補償テー
ブルのメモリ容量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による適応プリディストータ型歪補償装
置の基本構成を示す図である。
【図2】本発明における平均値との比較による歪補償係
数補正の実施形態を示す図である。
【図3】本発明における更新係数の監視による歪補償係
数補正の実施形態を示す図である。
【図4】本発明における誤差信号の監視による歪補償係
数補正の実施形態を示す図である。
【図5】本発明における更新回数の監視による歪補償係
数補正の実施形態を示す図である。
【図6】本発明における更新予定係数と平均値との比較
による歪補償係数補正の実施形態を示す図である。
【図7】隣接係数を基に歪補償係数を補正する本発明の
実施形態を示す図である。
【図8】移動平均により歪補償係数を補正する本発明の
実施形態を示す図である。
【図9】重み付け平均により歪補償係数を補正する本発
明の実施形態を示す図である。
【図10】歪補償係数の補正値を監視して歪補償係数を
更新する本発明の実施形態を示す図である。
【図11】歪補償係数の更新とともに補正を行う本発明
の実施形態を示す図である。
【図12】ディジタルフィルタを用いた歪補償係数補正
の本発明の実施形態を示す図である。
【図13】ディジタルフィルタによる歪補償係数補正を
選択的に行う本発明の実施形態を示す図である。
【図14】歪補償テーブルを二面配置して補正処理を行
う本発明の実施形態を示す図である。
【図15】歪補償テーブルを二面配置して補正処理を行
う実施形態のフローを示す図である。
【図16】歪補償テーブルの歪補償係数を補間する本発
明の実施形態を示す図である。
【図17】本発明の歪補償テーブルの歪補償係数を補間
する補間装置の構成例を示す図である。
【図18】歪補償テーブルの歪補償係数を移動平均によ
り補間する本発明の実施形態を示す図である。
【図19】歪補償テーブルの歪補償係数を重み付け平均
により補間する本発明の実施形態を示す図である。
【図20】不等間隔のアドレスに歪補償係数を保持した
歪補償テーブルを補間する本発明の構成例を示す図であ
る。
【図21】適応プリディストータ型補償装置の説明図で
ある。
【図22】従来の適応プリディストータ型歪補償装置の
構成を示す図である。
【符号の説明】
1−1 歪補償テーブル 1−2 複素乗算器 1−3 D/A変換器 1−4 電力増幅器 1−5 A/D変換器 1−6 補正・補間装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 徳郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 大出 高義 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 長谷 和男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浜田 一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 札場 伸和 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA21 CA85 FA08 FA20 GN03 GN04 GN07 HN03 HN04 HN08 HN16 KA33 KA34 KA44 KA55 MA14 SA14 TA01 TA02 TA03 5K060 BB07 HH06 HH31 5K066 AA10 DD11 DD21 JJ23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形歪を伴う回路部を通して入力信号
    を増幅した信号を送信する送信装置であって、該入力信
    号に歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するととも
    に、前記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号
    と前記入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック
    信号と前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補
    償係数を算出して更新する非線形歪補償送信装置におい
    て、 前記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応した
    アドレスに歪補償係数を保持する歪補償テーブルを備
    え、 該歪補償テーブルの隣接又は近傍アドレスの歪補償係数
    と所定の閾値以上異なる歪補償係数を補正対象係数とし
    て検出する補正対象係数検出手段と、 該補正対象係数検出手段で検出された補正対象係数に対
    して、前記歪補償テーブルに保持された隣接又は近傍ア
    ドレスの歪補償係数を基に補正した歪補償係数値を、前
    記歪補償テーブルに格納する歪補償係数補正手段と、 を備えたことを特徴とする非線形歪補償送信装置。
  2. 【請求項2】 非線形歪を伴う回路部を通して入力信号
    を増幅した信号を送信する送信装置であって、該入力信
    号に歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するととも
    に、前記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号
    と前記入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック
    信号と前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補
    償係数を算出して更新する非線形歪補償送信装置におい
    て、 前記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応した
    アドレスに歪補償係数を保持する歪補償テーブルを備
    え、 前記入力信号とフィードバック信号の誤差値が所定の閾
    値を超えたことを検知し、該入力信号の振幅レベル又は
    電力レベルに対応したアドレスの歪補償係数を補正対象
    係数として検出する補正対象係数検出手段と、 該補正対象係数検出手段で検出された補正対象係数に対
    して、前記歪補償テーブルに保持された隣接又は近傍ア
    ドレスの歪補償係数を基に補正した歪補償係数値を、前
    記歪補償テーブルに格納する歪補償係数補正手段と、 を備えたことを特徴とする非線形歪補償送信装置。
  3. 【請求項3】 非線形歪を伴う回路部を通して入力信号
    を増幅した信号を送信する送信装置であって、該入力信
    号に歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するととも
    に、前記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号
    と前記入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック
    信号と前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補
    償係数を算出して更新する非線形歪補償送信装置におい
    て、 前記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応した
    アドレスに歪補償係数及びその更新回数を保持する歪補
    償テーブルを備え、 該歪補償テーブルに保持された更新回数が所定の閾値以
    下である歪補償係数を補正対象係数として検出する補正
    対象係数検出手段と、 該補正対象係数検出手段で検出された補正対象係数に対
    して、前記歪補償テーブルに保持された隣接又は近傍ア
    ドレスの歪補償係数を基に補正した歪補償係数値を、前
    記歪補償テーブルに格納する歪補償係数補正手段と、 を備えたことを特徴とする非線形歪補償送信装置。
  4. 【請求項4】 非線形歪を伴う回路部を通して入力信号
    を増幅した信号を送信する送信装置であって、該入力信
    号に歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するととも
    に、前記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号
    と前記入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック
    信号と前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補
    償係数を算出して更新する非線形歪補償送信装置におい
    て、 前記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルに対応した
    アドレスに歪補償係数を保持する歪補償テーブルを備
    え、 該歪補償テーブルに書込まれ又は該歪補償テーブルから
    読出される連続する時系列の歪補償係数値を監視し、急
    激に変化する歪補償係数を緩やかに変化する歪補償係数
    に補正する歪補償係数補正手段を備えたことを特徴とす
    る非線形歪補償送信装置。
  5. 【請求項5】 非線形歪を伴う回路部を通して入力信号
    を増幅した信号を送信する送信装置であって、該入力信
    号に歪補償係数を乗じて該非線形歪を補償するととも
    に、前記増幅した信号を元に戻したフィードバック信号
    と前記入力信号との誤差信号を基に、該フィードバック
    信号と前記入力信号との誤差が減少するように前記歪補
    償係数を算出して更新する非線形歪補償送信装置におい
    て、 前記入力信号の各振幅レベル又は電力レベルの離散的な
    間引きレベル値に対応したアドレスにのみ歪補償係数を
    保持する歪補償テーブルを備え、 該歪補償テーブルに存在しない入力信号の各振幅レベル
    又は電力レベルに対応する歪補償係数を、該歪補償テー
    ブルに保持された近傍アドレスの歪補償係数から補間し
    て出力する歪補償係数補間手段を備えたことを特徴とす
    る非線形歪補償送信装置。
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