JP6063969B2 - 不燃性化粧下地材及び不燃性化粧材 - Google Patents
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上記基材1は、火山性ガラス質複層板(例えば大建工業(株)製の商品名「ダイライト」)からなることが望ましいが、その他に珪酸カルシウム板、スラグ石膏板を用いてもよい。基材1は、密度が例えば0.5〜1.5g/cm3、厚さが3〜18mmのものが用いられる。
上記不燃性塗膜3は、気体遮蔽効果(ガスバリア効果)を有し、同効果を有する不燃性塗料を基材1の表面に塗布することによって形成される。尚、不燃性塗膜3の基材1への密着性を高めるために、基材1の表面に、下塗り塗料による下塗り塗膜を形成した後、その下塗り塗膜上に不燃性塗膜3を形成することが望ましい。
プライマー層7は上記不燃性塗膜3の上に積層され、プライマー塗料の塗布によって形成される。プライマー層7は不燃性塗膜3の樹脂と表面塗膜8の樹脂との仲立ちをする機能を有する。プライマー層7としては、不燃性塗膜3(不燃性塗料)と密着性良い樹脂が選択でき、不燃性塗膜3の樹脂と同様に、例えばアクリル系、ウレタン系、酢酸ビニル系、ポリビニルアルコール系等の樹脂が用いられる。不燃性塗膜3(不燃性塗料)の樹脂と同じ又は同系の樹脂を使用すれば、塗布した樹脂同士の結合が良好に行われて密着性が高くなるので好ましい。
表面塗膜8は、上記プライマー層7の上に設けられる上塗り塗膜であり、上塗り塗料の塗布によって形成され、不燃性化粧材A表面の表面化粧層10を固定するための機能を有する。
表面化粧層10は、通常一般の化粧板の表面に加工されるものであり、例えば化粧塗料を表面塗膜8に塗布すること等によって形成される。
上記実施形態では、表面化粧層10を化粧塗料の塗布によって形成するようにしているが、接着剤によって化粧シート等の表面化粧材を接着して表面化粧層10としてもよい。その場合、化粧塗料と同様に接着剤の不燃性塗膜3に対する密着効果があるので、同様の作用効果が得られる。
膨潤性を有する層状粘土鉱物(珪酸塩鉱物)として、ベントナイト及びバーミキュライト50重量%と、固定用の樹脂としてアクリル樹脂を35重量%とに、無機粉体として炭酸カルシウムを15重量%添加し、水を加えて塗料(不燃性塗料)を調合した。この調合した不燃性塗料を、基材としての厚さ6mmで密度0.75g/cm3の火山性ガラス質複層板(大建工業(株)製の商品名「ダイライト」)の表面にフローコーターを用いて固形分で40g/m2塗布して不燃性塗膜を形成した。この不燃性塗膜の上に、プライマー層として、アクリル樹脂を単体で固形分20g/m2となるように塗布した。さらに、樹脂としてアクリル樹脂を20重量%と、無機粉体としての炭酸カルシウムを80重量%とを混ぜて上塗り塗料を調合し、この上塗り塗料をプライマー層の上にフローコーターにより固形分で75g/m2塗布して表面塗膜を形成した。この表面塗膜に表面化粧層として、秤量70g/m2のポリサンドシートを接着し、実施例(不燃性化粧材)のサンプルを得た。
また、実施例の不燃性塗膜に直接に同様のポリサンドシートを接着して化粧加工を施したものを比較例1のサンプルとした。
また、実施例の不燃性塗膜にプライマー層を形成せずに表面塗膜のみを形成し、その上に同様のポリサンドシートを接着して化粧加工を施したものを比較例2のサンプルとした。
上記実施例及び比較例1の各サンプルに対し、コーンカロリーメータによる20分の発熱試験を行った。この試験は、ISO5660基準による試験であり、判定基準として、総発熱量8MJ/m2以下となる時間が不燃材料、準不燃材料及び難燃材料のレベルに応じてそれぞれ20分、10分及び5分とされている。その結果を図4に示す。
上記実施例、比較例1及び比較例2について5枚ずつ煮沸試験を行い、その後の剥離の有無を判別して密着性を調べた。その結果を図5に示す。
A1 不燃性化粧下地材
1 基材
3 不燃性塗膜
7 プライマー層
8 表面塗膜
10 表面化粧層
Claims (6)
- 無機材料からなる基材と、
上記基材の表面に設けられ、気体遮蔽効果を有する不燃性塗膜と、
上記不燃性塗膜の上に積層されたプライマー層と、
上記プライマー層の上に設けられ、樹脂および該樹脂よりも組成比が多い無機粉体を有する表面塗膜と、
上記表面塗膜の上に設けられ、該表面塗膜に固定された表面化粧層と、を備え、
上記表面化粧層の燃焼に伴い上記表面塗膜が燃えて、該表面化粧層の燃焼により上記不燃性塗膜が影響を受ける前の段階で該表面化粧層が剥がれるように構成されていることを特徴とする不燃性化粧下地材。 - 請求項1において、
基材は火山性ガラス質複層板からなることを特徴とする不燃性化粧下地材。 - 請求項1又は2において、
不燃性塗膜は、塗料化に伴って水中で膨潤する膨潤性を有する層状粘土鉱物と樹脂とを備えてなることを特徴とする不燃性化粧下地材。 - 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、
不燃性塗膜、プライマー層及び表面塗膜は同じ又は同系の樹脂を含有していることを特徴とする不燃性化粧下地材。 - 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
表面塗膜での樹脂の組成比は15〜30重量%であることを特徴とする不燃性化粧下地材。 - 請求項1〜5のいずれか1つの不燃性化粧下地材の表面に表面化粧層が設けられていることを特徴とする不燃性化粧材。
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