JP6034596B2 - 不燃紙、不燃断熱パネル - Google Patents

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本発明は、建築材料等に幅広く使用される不燃コート液、不燃紙及び不燃断熱パネルに関する。
従来、天井板等の建築材料等に使用される耐熱パネル、断熱パネル、不燃断熱パネルは、一般的にフェノール樹脂フォーム等の発泡樹脂の片面或は両面に、耐熱性、不燃性等を有する面材を一体的に貼着して積層することによって構成されていた。
特許文献1には、フェノール樹脂フォームからなる板状物の両側面に、接着剤を介し、セピオライト(含水けい酸マグネシウム)を主成分とする不燃性ボードを接着して構成した不燃断熱パネルが記載されている。
また、特許文献2には、含水けい酸マグネシウム化合物、パルプ、ガラス繊維、及びバインダーを含有する不燃紙や、該不燃紙にバーミキュライト及びポリエーテル樹脂またはポリエステル樹脂を含有してなる無機フィルム剤を塗布した複合紙が記載されている。
特開2004−100228号公報 特開2008−163508号公報
しかしながら、特許文献1の不燃断熱パネルにおいては、不燃ボードの成分としてセピオライト、補強繊維等が含有されているため、透湿性を有している。このため、パネルが加熱された場合には、構成材料(接着剤、フェノール樹脂フォーム)から可燃性ガスが発生し、不燃性材料試験等に於いて不合格になってしまう等の問題があった。
また、特許文献2の無機フィルム剤を塗布した複合紙においては、無機フィルム剤の不燃紙に対する密着性が劣ってしまうという問題があった。
本発明は、これらの問題点を解決するため、不燃性を維持し、かつ、密着性の高い不燃コート液を提供することを目的とする。また、上記不燃コート液の成分を含有する層を、セピオライトを含む紙の上に配置することにより、不燃性能を改善した不燃紙を提供することを目的とする。さらに、上記不燃紙をフェノール樹脂フォームに配置した不燃断熱パネルを提供することを目的とする。
本発明は、以下の[1]〜[3]に関する。
[1] バーミキュライト及びアクリル変性シリコーン含有物を含み、バーミキュライトは薄片状粒子であり、薄片状粒子の厚さの最大値が1μm未満であり、バーミキュライトの固形分100重量部に対する前記アクリル変性シリコーン含有物の固形分が20〜300重量部である、不燃コート液。
[2] セピオライトを含む紙と、紙の少なくとも一方の面に形成された、[1]の不燃コート液の成分を含有する層と、を含む、不燃紙。
[3] フェノール樹脂フォームと、フェノール樹脂フォームの少なくとも一方の面に配置された、[2]の不燃紙と、を含む、不燃断熱パネル。
本発明によれば、不燃性を維持し、かつ、密着性の高い不燃コート液を提供することができる。また、上記不燃コート液の成分を含有する層を、セピオライトを含む紙の上に配置することにより、不燃性能を改善した不燃紙を提供することができる。さらに、上記不燃紙をフェノール樹脂フォームに配置した不燃断熱パネルを提供することができる。
本発明の実施形態に係る不燃紙の断面図である。 本発明の実施形態に係る不燃断熱パネルの断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
(不燃コート液)
本実施形態の不燃コート液は、バーミキュライト及びアクリル変性シリコーン含有物を含み、バーミキュライトは薄片状粒子であり、薄片状粒子の厚さの最大値が1μm未満であり、バーミキュライトの固形分100重量部に対するアクリル変性シリコーン含有物の固形分が20〜300重量部である。
本実施形態におけるバーミキュライトは、粒子形状が薄片状である薄片状粒子であり、その厚さの分布の最大値が1μm未満のものである。厚さの最大値が1μmを超えると、不燃コート液の被塗布物が加熱された場合に、被塗布物の分解による可燃性ガスが表面から出てくるのを抑制できない。厚み方向に垂直な方向の粒子径は、レーザー回折式粒度分布計で測定することができ、その50%粒子径が20μmから200μmの範囲内であることが好ましい。粒子形状が薄片状でその厚さの分布の最大値が1μm未満であるバーミキュライトの例として、化学的剥離バーミキュライト(Chemically Exfoliated Vermiculite、略してCEV)があげられる。
バーミキュライトは、加熱することにより結晶内の層間が剥離することが知られているが、化学的剥離バーミキュライトとは、熱的に剥離したバーミキュライトとは異なるものであり、鉱物であるバーミキュライトに化学的処理をして水中で膨潤させることにより形成される。化学的剥離バーミキュライトの製法としては、例えば、バーミキュライト鉱石を飽和塩化ナトリウム水溶液で処理し、その後、バーミキュライト内のマグネシウムイオンをナトリウムイオンと置換した後、さらに、n−ブチルアンモニウムクロライドで処理してナトリウムイオンをn−ブチルアンモニウムイオンに置換する。これを水で洗浄すると膨潤し、それに高いせん断をかけて層状に剥離したバーミキュライト粒子のスラリーを製造する。化学的剥離バーミキュライトの例としては、スペシャリティー・バーミキュライト社の商品名MicroLite HTS、MicroLite903等があげられる。
本実施形態におけるアクリル変性シリコーン含有物とは、オルガノシロキサンの共縮合組成物をアクリル変性したものを含むものであって、オルガノシロキサンの共縮合組成物は、以下の一般式(1)で表される少なくとも1種以上、好ましくは2種以上を含むものである。
Si (1)
(式中、Rは水素、または、炭化水素基等であり、nは1〜4の整数を表し、各々、独立していても、同種のものでも構わない)
オルガノシロキサンの共縮合組成物は、上記一般式(1)で表される化合物、あるいは、構造単位、または、その双方を有するものであり、直鎖、分岐もしくは環状の構造を有するものである。Rとして、例えば、水素、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基等の炭素数1〜11のアルキル基、芳香族環を有する、フェニル基、ナフタレン基等のアリール基、シクロヘキシル基、ビニル基等のアルケニル基、などの非置換炭化水素基、もしくは、炭化水素基の水素原子をハロゲン原子、希土類原子、シアノ基などで置換した置換炭化水素基、水酸基、アルコキシ基、トリメチルシリル基、ジメチルビニルシリル基、メチルフェニルビニルシリル基、メチルジフェニルシリル基等を有するものである。好ましくは、上記化合物、構造単位のうちの少なくとも1種以上は、メルカプト基、あるいは、エチレン性不飽和基、あるいは、アルコキシ基、もしくは、それら複数により変性、もしくは、含有、あるいはその双方を有するものである。
上記前記アクリル変性シリコーン含有物は、エマルジョンの形態(アクリル変性シリコーンエマルジョン)としてもよい。
本実施形態において上記アクリル変性シリコーン含有物以外の樹脂の含有物を用いた場合には、十分な密着性を得るために、上記アクリル変性シリコーン含有物を用いた場合よりも多くの割合の樹脂含有物を必要とするため、不燃性能の改善が得られなくなる。
化学的剥離バーミキュライトとアクリル変性シリコーン含有物は、化学的剥離バーミキュライトの固形分を100重量部とした場合、アクリル変性シリコーン含有物の固形分は、20〜300重量部の範囲とすることにより、不燃コートの密着性が良好でかつ不燃性能の改善効果が得られる。ここで、アクリル変性シリコーン含有物の固形分は、30〜200重量部とすることが好ましい。アクリル変性シリコーン含有物の固形分が、20重量部よりも少ないと、不燃コート液を乾燥して得られた膜の密着性が悪くなる。また、アクリル変性シリコーン含有物の固形分が300重量部よりも多いと、不燃性能の改善効果が得られない。
本実施形態の不燃コート液には、本発明の効果を低減させない範囲内で、通常の水系塗料に添加配合される成分、例えば、水、溶剤、増粘剤、成膜助剤、可塑剤、凍結防止剤、消泡剤、分散剤、湿潤剤、染料、防腐剤、防黴剤、防藻剤、顔料、帯電防止剤、導電性材料、絶縁材料、紫外線吸収剤、光安定剤などを加えることができる。
(不燃紙)
本実施形態において、不燃紙は、セピオライトを含む紙と、紙の少なくとも一方の面に形成された、上記不燃コート液の成分を含有する層と、を含むものである。
図1は、本実施形態に係る不燃紙の断面図である。図1に示すように、不燃紙10は、セピオライトを含む紙1の上面に、上記不燃コート液の成分を含有する層2が形成されている。また、不燃コート液の成分を含有する層2は、セピオライトを含む紙1の片面だけでなく、両面に形成されていてもよい。
セピオライトは、高温の火炎に接した場合、850℃付近でメタ化して反応性の高い半溶融状態のメタセピオライトとなり、ち密な構造に変化して、より高い耐火性能、不燃性能を有する。紙1として配合する成分のうち、セピオライトは50重量%以上であることが好ましい。
セピオライトを含む紙1の厚さは、0.2mmから2.0mmが好ましい。0.2mm未満であると高温の火炎に接した場合、破れやすくなってしまうことから好ましくない。また、2.0mmを越えても効果がより改善されるわけではなく、紙としての重量は重くなりコストもかさむため不経済であることから好ましくない。
不燃コート液の成分を含有する層2を、セピオライトを含む紙1に配置する量としては、不燃コート液の固形分で5〜50g/mが好ましく、7〜40g/mがより好ましい。5g/m未満では不燃性能の改善効果が得られにくくなってしまうことから好ましくない。また、50g/mより多く配置しても不燃性能がより高くなるわけではなく、不経済になってしまうことから好ましくない。
本実施形態の不燃コート液を、セピオライトを含む紙1に配置する方法としては、例えば、不燃コート液を塗布し乾燥させるという方法があげられる。塗布する方法としては、既知のいずれの方法を用いてもよく、ヘラ塗り、刷毛塗り、ローラー塗り、吹き付け、浸漬、静電塗装、電着塗装、ロールコーター、フローコーター等が使用できる。塗布は、セピオライトを含む紙1の片面だけでもよいし、両面に塗布してもよい。また、塗布された不燃コート液を乾燥させて膜にする方法としては、既知のいずれの方法を用いてもよく、自然乾燥、熱風循環乾燥、赤外線乾燥等が使用できる。
(不燃断熱パネル)
本実施形態において、不燃断熱パネルは、フェノール樹脂フォームと、該フェノール樹脂フォームの少なくとも一方の面に配置された上記不燃紙と、を含むものである。
図2は、本実施形態に係る不燃断熱パネルの断面図である。図2に示すように、不燃断熱パネル20は、フェノール樹脂フォーム11の上面側に、セピオライトを含む紙1及び不燃コート液の成分を含有する層2から構成される不燃紙10が配置されている。また、フェノール樹脂フォーム11と不燃紙10の間には接着剤層12が介在している。
本実施形態においてフェノール樹脂フォーム11とは、例えば、JIS A 9511で規定されているフェノールフォーム保温板等をいい、厚さが9.7〜36.7mm、質量が431g/m〜1565g/m(有機質量1565g/m以下)、かさ比重0.037〜0.045、酸素指数26以上、組成はフェノール樹脂94〜98重量%、発泡剤2〜6重量%のもの等である。
フェノール樹脂フォーム11は、両面にポリエステル不織布等が張られたものでもよく、該ポリエステル不織布は、例えば、厚さ0.11〜0.30mm、質量27〜66g/m(有機質量27〜66g/m)、組成はポリエチレンテレフタレート98〜100重量%、酸化チタン0〜1.0重量%、有機質系着色剤0〜1.0重量%のもの等である。
フェノール樹脂フォーム11の片面あるいは両面に不燃紙を配置する方法としては、フェノール樹脂フォームと不燃紙との間に接着剤を用いて配置しても、あるいは、物理的に引っかけ部やビス等の部材を設けて配置してもよい。
なお、本実施形態の不燃断熱パネルを製造する方法としては、まず本実施形態の不燃紙を製造し、それをフェノール樹脂フォームの片面あるいは両面に配置するという順番で製造してもよいし、あるいは、フェノール樹脂フォームの片面あるいは両面にセピオライトを含む紙を配置し、その紙の上から本実施形態の不燃コートを塗布するという順番で製造してもよい。
以下、実施例に従って本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例及び比較例で用いた原料は下記の通りである。
・バーミキュライト
(A)化学的剥離バーミキュライト、製品名:MicroLite HTS、スペシャリティ・バーミキュライト社製、薄片状粒子の厚さの最大値1μm未満、レーザー回折式粒度分布計による50%粒子径57μm、固形分15wt%、水85wt%。
(B)バーミキュライト粉砕品 バーミキュライト粉(径1mm)を粉砕後、7μm〜500μmにふるい分けして得られたもの。粒子の厚さの最大値10μm、レーザー回折式粒度分布計による50%粒子径100μm、固形分100wt%。
・アクリル変性シリコーンエマルジョン
(C)X−4311、旭化成ケミカルズ社製、Si架橋成分7.7%以上、pH=8.8、固形分40wt%
(D)X−4311K、旭化成ケミカルズ社製、Si架橋成分7.7%以上、pH=9.5、固形分40wt%
(E)X−4310、旭化成ケミカルズ社製、Si架橋成分4.5%以上、pH=8.1、固形分40wt%
上記の(C)、(D)、(E)は、オルガノシロキサンの共縮合組成物をアクリル変性したものを含むエマルジョンであって、オルガノシロキサンの共縮合組成物は、以下の一般式(1)で表される1種以上を含むものである。
Si (1)
(式中、Rは水素、または、炭化水素基等であり、nは1〜4の整数を表し、各々、独立していても、同種のものでも構わない)
オルガノシロキサンの共縮合組成物は、上記一般式(1)で表す化合物、あるいは、構造単位、または、その双方を有するものであり、直鎖、分岐もしくは環状の構造を有するものである。Rとして、例えば、水素、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基等の炭素数1〜11のアルキル基、芳香族環を有する、フェニル基、ナフタレン基等のアリール基、シクロヘキシル基、ビニル基等のアルケニル基、などの非置換炭化水素基、もしくは、炭化水素基の水素原子をハロゲン原子、希土類原子、シアノ基などで置換した置換炭化水素基、水酸基、アルコキシ基、トリメチルシリル基、ジメチルビニルシリル基、メチルフェニルビニルシリル基、メチルジフェニルシリル基等を有するものである。さらに、前記化合物、構造単位のうちの少なくとも1種以上は、メルカプト基、あるいは、エチレン性不飽和基、あるいは、アルコキシ基、もしくは、それら複数により変性、もしくは、含有、あるいはその双方を有するものである。
・アクリルエマルジョン
(F)製品名:Z130、旭化成ケミカルズ社製、固形分56wt%、pH=8.0
(G)製品名:E390M、旭化成ケミカルズ社製、固形分50wt%、pH=8.4
(H)製品名:E780、旭化成ケミカルズ社製、固形分50wt%、pH=8.1
・バーミキュライトとポリエーテル樹脂との混合物
(I)製品名:AGCコート、グランデックス社製、固形分12wt%(固形分中、バーミキュライト90%、ポリエーテル樹脂10%)、水88wt%
・増粘剤
(J)メチルセルロース、信越化学社製、製品名:90SH4000
・セピオライト含有紙
(K)製品名:グランデックス紙、グランデックス社製、厚さ1mm、セピオライト含有量74wt%
(L)試験製作品、厚さ0.8mm、セピオライト含有量60wt%
・フェノール樹脂フォーム
(M)製品名:ネオマフォーム、旭化成建材社製、厚さ30mm、密度40kg/m
(実施例1)
表1の配合で原料を撹拌混合することにより、分散液を作製した。上記分散液をセピオライト含有紙(K)に、刷毛を用いて表1に示す量を塗布し、80℃6分間乾燥させた。
乾燥終了から1日以上経過した後に、コーンカロリーメーターを用いて、600秒間、50kW/mの輻射熱を加え、発熱量を測定し、不燃性の評価とした。すなわち、発熱量が2MJ/m未満のものを合格(○)とし、2MJ/m以上のものを不合格(×)とした。
また、JIS5600−5−6(塗膜付着性;クロスカット法)に準じ、密着性評価を行った。すなわち、2mm間隔で6本縦横にカッターナイフで切り込みを入れ、5個×5個=25個の格子パターンを作り、そこにセロハンテープを付着し、一気にはがし、25個の格子パターン内でどの程度塗膜に剥離が生じたかの面積割合(%)をカウントした。密着性(%)=100−剥離面積割合(%)とした。密着性が30%以上のものを合格(○)とし、30%未満のものを不合格(×)とした。
(実施例2、3、比較例1、4)
表1に記した原料又は配合以外は、実施例1と同様とした。
(比較例2)
セピオライト含有紙(K)に何も塗布せずに試験した以外は、実施例1と同様とした。
(比較例3)
バーミキュライトとポリエーテルの混合物(I)を塗布した以外は、実施例1と同様とした。
(実施例4)
あらかじめ、フェノール樹脂フォーム(M)の片面に、セピオライト含有紙(K)をエポキシ接着剤(塗布量150g/m)にて貼合し一週間以上養生しておいた。次に、表2に示す原料の配合で撹拌混合することにより、分散液を作製した。
上記貼合品のセピオライト含有紙上に、上記分散液を、ローラーを用いて表2に示す量を塗布し、80℃6分間乾燥させた。
乾燥終了から1日以上経過した後に、コーンカロリーメーターを用いて、1200秒間、50kW/mの輻射熱を加え、発熱量を測定し、不燃性の評価とした。すなわち、発熱量が5MJ/m未満のものを合格(○)とし、5MJ/m以上のものを不合格(×)とした。
また、JIS5600−5−6(塗膜付着性;クロスカット法)に準じ、密着性評価を行った。すなわち、2mm間隔で6本縦横にカッターナイフで切り込みを入れ、5個×5個=25個の格子パターンを作り、そこにセロハンテープを付着し、一気にはがし、25個の格子パターン内でどの程度塗膜に剥離が生じたかの面積割合(%)をカウントした。密着性(%)=100−剥離面積割合(%)とした。密着性が30%以上のものを合格(○)とし、30%未満のものを不合格(×)とした。
(実施例5〜11、比較例5、8〜15)
表2、あるいは表3に記した原料又は配合以外は、実施例4と同様とした。
(実施例12)
セピオライト含有紙(K)の代わりにセピオライト含有紙(L)を用い、表2に記した以外は、実施例4と同様とした。
(比較例6)
上記貼合品のセピオライト含有紙上に何も塗布せずに試験した以外は、実施例4と同様とした。
(比較例7)
バーミキュライトとポリエーテルの混合物(I)を表3に記したように塗布した以外は、実施例4と同様とした。
Figure 0006034596
Figure 0006034596
Figure 0006034596
1…セピオライトを含む紙、2…不燃コート液の成分を含有する層、10…不燃紙、11…フェノール樹脂フォーム、12…接着剤層、20…不燃断熱パネル。

Claims (2)

  1. セピオライトを含む紙と、
    前記紙の少なくとも一方の面に形成された、不燃コート液の成分を含有する層と、を含み、
    前記不燃コート液は、バーミキュライト及びアクリル変性シリコーン含有物を含み、
    前記バーミキュライトは薄片状粒子であり、前記薄片状粒子の厚さの最大値が1μm未満であり、
    前記バーミキュライトの固形分100重量部に対する前記アクリル変性シリコーン含有物の固形分が20〜300重量部である、不燃紙。
  2. フェノール樹脂フォームと、
    前記フェノール樹脂フォームの少なくとも一方の面に配置された、請求項1記載の不燃紙と、を含む、不燃断熱パネル。
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