JP2001073291A - 無機質板の下地処理方法 - Google Patents
無機質板の下地処理方法Info
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Abstract
方法を提供することにある。 【解決手段】 上,下層部11,12が鉱物質繊維、無
機粉状体および結合剤を主体とする無機質板10に、顔
料50〜80重量%および合成樹脂20〜50重量%か
らなる粘度40000〜70000cpsの下地処理材
を塗布し、下地処理層14を形成する。そして、乾燥し
て硬化させた後、サンディング処理で平滑面を形成す
る。
Description
用できる平滑面を、無機質板の表面に形成できる無機質
板の下地処理方法に関する。
ッチン,洗面台等の水回りやクリーンルーム等の内装材
として、防火性,耐水性等に優れた珪酸カルシウム板や
スラグ石膏板等の無機質板、特に、その表面を平滑にし
て種々の化粧を施した無機質化粧板が使用されている。
は、例えば、表面に細かな凹凸のある無機質板の表面に
密着性の強い紫外線硬化型塗料(以下、「UV塗料」と
いう)を塗布し、紫外線を照射して硬化させた後、サン
ディング処理で平滑面を得ていた。しかし、一般に顔料
は紫外線照射によるUV塗料の硬化を阻害するので、U
V塗料に顔料を添加できなかった。このため、上塗り塗
装の際に基材の地色を隠蔽できる濃色の塗装ができず、
不便であった。
用いずに多量の顔料を添加した塗料を用いた場合、無機
質板の表面における密着性が弱く、塗膜を厚くできなか
った。このため、塗装とサンディングとを何度も繰り返
さなければ美麗な平滑面が得られず、生産性が低いとい
う問題点があった。
生産性に優れた無機質板の下地処理方法を提供すること
を課題とする。
の下地処理方法は、前記課題を解決すべく、少なくとも
表層部が鉱物質繊維、無機粉状体および結合剤を主体と
する無機質板の表面に、顔料50〜80重量%および合
成樹脂20〜50重量%からなる粘度40000〜70
000cpsの下地処理材を塗布し、乾燥硬化後、サン
ディング処理で平滑面を形成する工程からなるものであ
る。
機粉状体および結合剤を主体とする無機質板の表面に、
シーラーを塗布した後、顔料50〜80重量%および合
成樹脂20〜50重量%からなる粘度40000〜70
000cpsの下地処理材を塗布し、乾燥硬化後、サン
ディング処理で平滑面を形成する工程で行ってもよい。
ついて説明する。本発明にかかる第1実施形態は、図1
に示すように、無機質板10の上,下層部11,12の
うち、上層部11の表面に下地処理材を塗布し、乾燥硬
化させて下地処理層14を形成する工程と、下地処理層
14の表面にサンディング処理を施して平滑面を形成す
る工程と、その平滑面に印刷を施して化粧層15を形成
する工程と、化粧層15の表面に透明塗料を塗布して保
護層16を形成する工程と、からなるものである。
下層部11,12を積層一体化した三層構造を有するも
のであり、例えば、大建工業株式会社製のダイライトが
挙げられる。
せるためのものであり、主として鉱物質繊維,無機粉状
体および有機質結合剤からなるものである。鉱物質繊維
としては、ロックウール、スラグウール、グラスウール
等を用いることができ、その添加量は20〜80重量%
が好適である。20重量%未満であると、曲げ強度が低
くなるからであり、80重量%を越えると、無機粉状体
や結合剤の割合が相対的に低くなり、表面硬度および強
度が低くなるからである。
めるためのものであり、例えば、水酸化アルミニウム,
炭酸カルシウム,珪砂,スラグ,マイクロシリカ等が挙
げられ、その添加量は10〜65重量%である。10重
量%未満であると、所望の表面硬度や平滑性が得られな
いからであり、65重量%を越えると、鉱物質繊維や結
合剤の割合が相対的に低くなるので、所望の強度が得ら
れないからである。
体を結合一体化するためのものである。例えば、澱粉,
ポリビニルアルコール、また、耐水性をも高める場合に
はフェノール樹脂,アクリル樹脂等を用いることがで
き、その添加量は5〜30重量%が好適である。5重量
%未満であると、所望の強度が得られないからであり、
30重量%を越えると、防火性を満足できなくなるから
である。また、結合剤としては、セメント,石膏,水ガ
ラス等の無機質結合剤も利用できる。
プロピレン等の有機繊維を2〜15重量%添加してもよ
い。
めのものであり、主として無機発泡体および結合剤から
なるものである。無機発泡体としては、例えば、パーラ
イト,シラス発泡体,ガラス発泡体等を挙げることがで
き、その添加量は40〜80重量%である。40重量%
未満であると、十分な軽量化が行えないからであり、8
0重量%を越えると、結合剤や繊維の割合が低下し、強
度を向上できないからである。
ものであり、上下層部11,12の結合剤と同様のもの
を使用でき、その添加量は5〜30重量%が好適であ
る。添加量が5重量%未満であると、所望の強度が得ら
れないからであり、30重量%を越えると、防火性を満
足できなくなるからである。
プロピレン等の有機繊維を4〜30重量%添加してもよ
い。また、必要に応じ、水酸化アルミニウム,炭酸カル
シウム,珪砂等の無機粉状体を添加してもよい。ただ
し、軽量化を維持するためには50重量%以下にする必
要がある。
2、芯層4の比重は0.2〜0.7、全体比重は0.4〜
0.9のものが適当である。表裏層11,12の比重が
0.8未満であると、所望の強度が得られないからであ
り、1.2を越えると、表裏層が硬くなり,加工性が悪
くなるからである。芯層13の比重が0.2未満である
と、芯層としての強度が保持できないからであり、0.
7を越えると、十分な軽量化ができないからである。
存の湿式、乾式およびこれらの方法を組み合わて使用で
き、特に限定するものではない。
料とし、粘度40000〜70000cpsを有する粘
性体である。顔料としては、水酸化アルミニウムの他、
炭酸カルシウム、酸化チタン、クレー、酸化アルミニウ
ム等が挙げられる。そして、下地処理材における顔料の
添加量は、50〜80重量%が好ましい。50重量%未
満であると、十分な隠蔽性および塗膜の厚さを確保でき
ないからである。さらに、下地処理材の粘度が低くな
り、板材内部への吸い込みが多くなるので、表面におけ
る顔料の露出を防止できず、平滑面が得にくくなるから
である。また、80重量%を越えると、相対的に樹脂含
有量が低下して塗膜の強度が低下し、無機質板との接着
性が悪化するからである。
クリルウレタン、ウレタン、エポキシ、イソシアネート
樹脂等が挙げられる。そして、下地処理材における合成
樹脂の添加量は、20〜50重量%が好ましい。20重
量%未満であると、塗膜の造膜性が悪くなるからであ
る。また、50重量%を越えると、乾燥性,サンディン
グ性が低下するからである。
0000cpsとしたのは、粘度が40000cps未
満であると、板材の吸い込みが多くなりすぎるからであ
る。また、粘度が70000cpsを越えると、塗装適
性が悪くなるとともに、板材との密着性が低下するから
である。
0g/m2の割合で塗布することが好ましい。150g
/m2未満であると、凹部に十分に充填されないからで
あり、400g/m2を越えると、強制乾燥時に塗膜に
ひび割れが発生するからである。
ら適宜選択できる。
磨してもよく、バフで研磨してもよい。使用するサンド
ペーパーとしては、#150〜400のものが挙げられ
る。また、表面の平滑度は、必要に応じて選択できる。
例えば、表面にスクリーン立体印刷を行う場合の平滑度
は、#150程度の研磨面が適当である。また、表面に
熱転写印刷を行う場合の平滑度は、#240程度の研磨
面が適当である。
では、例えば、熱転写印刷、スクリーン立体印刷、ダイ
レクト印刷、模様塗装などの既存の方法から必要に応じ
て適宜選択できる。
する工程は、例えば、透明なUV塗料あるいは電子線硬
化型塗料を塗布して行う。透明な塗料としては、例え
ば、アクリルウレタン、アクリル、エポキシ、メラミン
樹脂系塗料が挙げられる。そして、前記塗料には、必要
に応じて抗菌剤、防カビ剤、帯電防止剤等を添加しても
よい。また、保護層16を設けず、化粧層15としてア
クリルウレタン,アクリル、エポキシ、メラミン等の一
般塗料を塗装しただけのものも考えられる。
に、シーラー材を塗布する方法である。シーラーは表層
部を硬くすることにより、下地処理作業を円滑に行うた
めに塗布される。シーラーとしては、例えば、アクリル
樹脂,エポキシ樹脂等が挙げられ、100〜250g/
m2の割合で塗布される。100g/m2未満であると、
十分な硬度が得られないからであり、250g/m2を
越えると、基材への浸透性が悪くなり、乾燥不良等を発
生するからである。他は前述の第1実施形態と同様であ
るので、説明を省略する。
に上下層11,12を形成する場合について説明した
が、芯層部13の片面に上層部11のみを形成した二層
構造のものでもよい。また、化粧を施す表層部は鉱物質
繊維、無機粉状体および結合剤を主体とするものであれ
ばよく、特に限定するものではない。
性ガラス複層板を使用した。この火山性ガラス複層板
は、以下の方法で製造された。すなわち、鉱物質繊維と
してロックウール65重量%、無機粉状体として水酸化
アルミニウム20重量%、補強材としてパルプ5重量
%、結合剤として粉末フェノールおよびスターチ計10
重量%を清水に投入,攪拌し、約2%のスラリーを得
た。そして、このスラリーを長網式抄造機で抄造し、
上,下層部11,12となるウェトマットを得た。一
方、無機発泡体としてパーライト65重量%、無機粉状
体として水酸化アルミニウム20重量%、補強材として
パルプ5重量%、結合剤として粉末フェノールおよびス
ターチ計10重量%を清水の噴霧化で混合し、混合物を
得た。そして、下層部12となる前記ウェトマット上に
前記混合物を散布,堆積して芯層部13形成し、その上
面に上層部11となる前記ウェトマットを積層した後、
加熱,圧締し、全体比重0.7の三層構造の無機質板1
0を得た。
0〜240のサンドペーパーで研磨し、マクロの凹凸を
除去する。一方、顔料として水酸化アルミニウム60重
量%、合成樹脂としてアクリル樹脂35重量%、およ
び、添加剤として分散剤5重量%を混合して粘度500
0cpsの下地処理材を得た。この下地処理材を前記無
機質板10にロールコータで塗布した後、リバースロー
ルですり込む。ついで、乾燥機で150℃、1分間の乾
燥を行った。そして、形成された厚さ200〜250μ
mの塗膜表面を#180のサンドペーパーで研磨し、表
面厚さ100〜150μmの下地処理層14を有する無
機質板を得た。そして、この下地処理層14の表面に熱
転写印刷を行った後、透明塗料(ウレタン系樹脂)を7
0〜80g/m2の割合で塗布し、乾燥,硬化させてサ
ンプルを得た。
造の無機質板の表面を、#180〜240のサンドペー
パーで研磨し、マクロの凹凸を除去する。ついで、アク
リル樹脂系シーラーを100〜150g/m2の割合で
塗布し、乾燥機によって150℃で1分間乾燥する。以
後、実施例1と同様な処理を施してサンプルを得た。
したところ、いずれも良好な平滑面を有することを確認
できた。また、塗膜の接着強度は、JIS−K−540
0(塗料一般試験方法)の碁盤目テストにしたがって行
った。その結果、塗膜の剥離は見られず、剥離しにくい
ものであることが判った。
表裏層は、鉱物質繊維および無機粉状体からなるもので
ある。このため、前記無機質板に顔料リッチで高粘度の
下地処理材を塗布しても、下地処理材は繊維間に浸透し
やすく、アンカー効果を得やすい。この結果、塗膜の板
材との密着強度が強くなり、剥離し難いので、厚い塗膜
を形成できる。したがって、サンディング代を十分に取
ることができ、少ない回数で平滑面を形成できるので、
生産性が向上するとともに、美しい平滑面が得られる。
また、顔料リッチとすることにより、無機質板の地色を
完全に隠蔽でき、微妙な色合いも表現できる。特に、顔
料の色を適宜選択してベース色を着色できるので、その
表面に印刷を施すことにより、多彩な表現が可能にな
る。
前にシーラーを塗布することにより、表面硬度を高め、
変形しにくくしている。このため、塗装性が向上すると
ともに、塗膜強度が向上するという効果がある。
概略断面図である。
芯層部、14…下地処理層、15…化粧層、16…保護
層。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも表層部が鉱物質繊維、無機粉
状体および結合剤を主体とする無機質板の表面に、顔料
50〜80重量%および合成樹脂20〜50重量%から
なる粘度40000〜70000cpsの下地処理材を
塗布し、乾燥硬化後、サンディング処理で平滑面を形成
したことを特徴とする無機質板の下地処理方法。 - 【請求項2】 少なくとも表層部が鉱物質繊維、無機粉
状体および結合剤を主体とする無機質板の表面に、シー
ラーを塗布した後、顔料50〜80重量%および合成樹
脂20〜50重量%からなる粘度40000〜7000
0cpsの下地処理材を塗布し、乾燥硬化後、サンディ
ング処理で平滑面を形成したことを特徴とする無機質板
の下地処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24508299A JP2001073291A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 無機質板の下地処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24508299A JP2001073291A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 無機質板の下地処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001073291A true JP2001073291A (ja) | 2001-03-21 |
Family
ID=17128345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24508299A Pending JP2001073291A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 無機質板の下地処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001073291A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016137669A (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | 大建工業株式会社 | 不燃性化粧下地材及び不燃性化粧材 |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24508299A patent/JP2001073291A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016137669A (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | 大建工業株式会社 | 不燃性化粧下地材及び不燃性化粧材 |
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